iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2009/12

geoSpark

本日はクリスマスイブ。 明日はクリスマスですね。
と言う訳で、クリスマスらしいイルミネーションの綺麗なゲームをご紹介します。

あのタワーディフェンスの名作 「geoDefense」 を作った開発者が作成に加わった、ワイヤフレームのグラフィックが美しいショートゲーム、
geoSpark」です。

geospark

先に言っておきますが、このゲームはシンプルなルールで短時間で終わる「ショートゲーム」であり、geoDefense のような戦略性や長期的なチャレンジ、ボリュームなどはありません。

次々とマーク(スパーク)が出てくるのでタッチで消していき、違うマークのスパーク同士がぶつからないようにします。
スパークはドラッグして動かすことも可能で、同じマークのスパークに次々とドラッグでぶつけていく事で「チェーンボーナス」が入ります。
ただしドラッグしている時間が長いほど、そのスパークに「重力」が発生し、周辺のスパークが引き寄せられてしまいます。
それによって違うスパークがぶつかってしまうとミスになるので、どこまでチェーン狙いをするかがゲームのポイントになります。

なかなか難しいのですが、短時間で終了し、何度もリトライ出来るので、繰り返し遊べる楽しさがあります
geoDefense」とは全く違うゲームなので、それを期待して買ってしまうと拍子抜けするかもしれませんが、ショートゲームとしてはこれはこれで楽しめますね。
パーティクル(光の粒子)が飛び交う綺麗な画面も魅力です。

geoDefense は難易度の高い玄人好みのゲームでしたが、こちらはシンプルなルールであまりゲームをやらない人でも楽しめる、カジュアルな内容です。

価格も安く、外出中のちょっとした待ち時間に気軽に楽しむ事が出来る、良質のショートゲームですよ
ただし改めて言いますが、あくまでショートゲームなので、geoDefense のようなボリュームは期待しないように。

geoSpark(iTunes が起動します)

パズルボブル

解りやすくて初心者でもプレイしやすいルールと、難しすぎない適度な難易度で人気になったアーケードのパズルゲーム。
それがタイトーの「パズルボブル」です。

様々な機種に移植された作品ですが、ついに iPhone / iPod touch にも登場しました。
・・・っていうか、していました。 9月頃に。

今になってここで取り上げるのは、アップデートによってゲームがかなり改善されたからです。

pazzlebbl

最初のバージョンを見た時は、バブルの色がベタ塗りの単色で、見た目的にイマイチで、好きなゲームではあったのですが、どうもやろうという気になりませんでした。
泡がベタ塗りだったのは iPhone / iPod touch の透過処理に問題があったからではないかと思います。

しかしここに来て大幅なアップデートが行われ、バブルの色の改善と、泡に模様が付くようになりました。
相変わらず透過はしていませんが、模様が付くだけでかなり見た目が良くなり、区別も付きやすくなりますね
新しいゲームモードも追加されています。

操作も問題なく、ゲームの挙動もスムーズで安定しています。
iTunes には動かないとか落ちるとか言う意見があるようですが、うちの環境では iPhone 3G でも全く問題なく動作しています。
でもインストール後は本体を一度再起動した方が良さそうですね。

いずれ iPhone AC のパズル紹介のページにも追加する予定ですが、このブログで取り上げたのは、このタイトーのアップデートの対応について賞賛したかったから

他の日本の大手メーカーの多くが、動かないなどの致命的な問題がない限り発売後のアプリの大きなアップデートをしないのに対し、タイトーはここに来てキャメルトライでも発売して数ヶ月後に、大幅なアップデートによる改善を行っています。

発売から何ヶ月も経ったアプリのアップデートは、それが有料とかでない限り、メーカー側にはあまり収益がありません。
それでもこうしたアップデートを行ってくれれば、ユーザーの評価には確実に繋がります。
iTunes での口コミの力が強い iPhone アプリでは、こうした活動は非常に重要だと思うのです

海外ではユーザーコミュニティの力を重視している事もあり、こうした不満点の改善は割と頻繁に行われるのですが、日本の場合は良くも悪くも企業間の繋がりのみが重視され、ユーザーサイドはそれほど重要視されません。
まあこれは、2ch を始めとするネガティブなコミュニティが強すぎて、ユーザーが文句しか言わないからというのもある気がするのですが・・・

でも、世界が相手の iPhone / iPod 市場では、もうその姿勢では海外メーカーに勝てない気がします
今のところ、日本の大手メーカーの中ではタイトーだけがユーザーが納得する秀作アプリを次々出してアップデートも行い、孤軍奮闘している印象があります。
私的にはコナミも良いアプリを多く出しているとは思いますが。

ともかく、こういうユーザーの意見を反映したアップデートや改善を、他のメーカーももっと重視してくれたらなぁと思う今日この頃です。

パズルボブル(iTunes が起動します)

METAL SLUG TOUCH

3D グラフィックのゲームや対戦格闘ゲームが全盛だった 1990 年代後半、アーケードで 2D のアクションゲームとして登場し孤軍奮闘。
唯一と言っていい 2D アクションゲームのヒット作となり、アメリカではベストアーケードゲームにも選ばれたコミカルなミリタリーアクション。
それが「メタルスラッグ」です。

NEO GEO の名作シリーズで、どちらかと言うと日本より海外で評価され大ヒットとなりました。
それがなんと iPhone / iPod touch に登場しました!

metalslug

本来のメタルスラッグは、主人公が銃を撃ちまくりながら進んでいく横スクロールのアクションゲームで、たまに戦車や飛行機などの乗り物に乗っていましたが・・・
iPhone / iPod touch 版はなんと、ずっと戦車や飛行機に乗ったままです!

操作は本体の傾きで左右に動き、画面を上にフリックするとジャンプ、下にフリックするとしゃがみ、画面の左右の矢印をタップすることで機銃を撃つ方向を動かすという、かなり独特なものです。
あまりに独特で操作には慣れが必要で、しかもずっと戦車に乗りっぱなしってのがどうも違和感があります。

ずっとメタスラに乗ってるメタスラって、メタスラなのかぁ!?」と思ってしまいます・・・

が、しばらくやってると、どうしてこうなったのかも理解できてきます。
iPhone / iPod touch のタッチパネルで本家のメタスラの操作が快適に出来るはずもなく、もっとも iPhone に向いているであろう操作を選んだらこうなった、というのが伝わってきます。
仮想パッドを使ったゲームは操作性が良くないものが多いですからね。
でも、この操作も独特すぎるので、結局操作に関しては微妙だなぁ。
ハードの制約上、ゲームを簡略化する必要があって、それで「メタスラに乗りっぱなし」という形式になったのもあるかもしれません。

「脱出ボタン(AVOID)で戦車から人が出てきて、すぐにまた乗り込んで、それで一時的に無敵になる」という仕様があるのはいかにも経験者向けな感じですが、どうしてアレで無敵になるのか経験者でない人には解らないに違いない。(本家の一種の裏技的テクニックです)

ただ、最初は違和感を受けまくりだったけど、しばらくやってると、これはこれで楽しくなってきます。
避けながら撃ちまくるというメタスラの基本的なところは出来ているので、それらしい雰囲気はありますね。

結局、オススメなのかどうかは微妙です。
本家のファンでない人には難しいだろうし、本家のファンにとっては違和感がかなりあります。
操作に慣れればゲームとしては相応に楽しめますが、本家をやった事がある人は「普通のメタスラがやりたい」と感じてしまうに違いない。
iPhone アプリとしては価格が高め(600円)なのも、ちょっと難ですね。

METAL SLUG TOUCH(iTunes が起動します)

TowerMadness(タワーマッドネス)

iPhone AC をご覧の方の中には、「タワーディフェンス(TD)」に力を入れている(というか TD 好きだから扱う機会が多い)iPhone AC で、このゲームを取り上げていないことを不思議に思われている方もいるのではないでしょうか?

iPhone / iPod touch では定番にして、すでに老舗とも言えるタワーディフェンス 「TowerMadness」 です。

towermaddness

次々とやって来る宇宙人からヒツジを守るというタワーディフェンスですが、なぜ宇宙人が命をかけてまでヒツジを奪うのか?
こちらもなぜヒツジのためにここまで過激な防衛線を作る必要があるのか? などツッコミどころが満載の TD です。

タイプとしては、自由にタワーを配置できて敵の進行ルートが決まっていない「オープンフィールド型」です。
3D のグラフィックが特徴で、ズームを自由に変更でき、地表視点で戦場を見渡すことも出来ます。
アップデートも頻繁で、タワーやステージもどんどん追加されており、すでに iPhone / iPod touch のタワーディフェンスでは定番と言っていいでしょう。
ネットランキングの上位者のリプレイを見れるという機能もあります。

ただ、iPhone AC でこれを取り上げていないのは・・・
当初、このアプリが出たばかりの頃は、デキが今ひとつだったんですよね。
特にゲームバランスに問題があり、レーザーだけ置いていればそれでクリアできる・・・ というか、レーザーだけ置くのが一番有利な状態で、戦略も何もありませんでした。

1回プレイしてそれが解り、次のプレイでレーザーだけでやってみたら、いきなり世界ランキング上位入り。
で、「なんだこりゃ」 と思い、そのままプレイしなくなってしまったのです。
グラフィックにも魅力を感じなかったし、当初はステージ数も少なかったので、取り上げる価値はないと判断しました。

しかしその後のアップデートが非常に意欲的で、タワーが増えバランスも改善され、ステージも多くなり、今ではかなり楽しめるものになっています。
ただ、それに気付いた頃は他にも取り上げたいアプリがたくさんあって、後回しにしたままずっと今に至っています・・・

いずれ攻略ページを作りたいとも思っていますが、なんだか時期を逸しちゃったなぁ・・・
まあ現在は私もオススメできるタワーディフェンスの一つです。

価格も安いので、TD 好きなら購入して損のないアプリですね。
また無料版の「Zero」もあって、こちらはタダの代わりに広告が表示されるバージョンのようです。

TowerMadness (itunes が起動します)
TowerMadness Zero (iTunes が起動します)

オレバスター

少し前にご紹介したファミコンテイストの RPG 「ピコピコゲーム」 の続編的なアプリ(?)が、この 「オレバスター」 です。
元々は Windows 95 のソフトウェアだったようですね。

orebuster

体当たりで敵を倒す古典的、かつオーソドックスな RPG で、いかにも昔のゲームという感じですが、それがまた味があります。

ピコピコゲームと同じく基本的なところが良くて出来ていて楽しめますね
ボリューム不足という意見もありますが、私は 115 円でこのボリュームなら十分だと思います。
むしろボリュームはかなり多いぐらいかと。

謎解きはけっこう難しいところもあるかもしれませんが、無理な謎は全くなく、すべてどこかにヒントがあります。
ヒントはちょっと捻らないと解らないものもあるので、よく考えてみましょう。

iTunes ではバグなども指摘されていますが、すでに修正されていますのでご安心を。
操作しづらい点もありますが、このファミコンテイストを懐かしく感じられる人なら、楽しめるゲームだと思いますよ!

なお、謎解きで詰まる方もいると思いますので、少しヒントを・・・

・装備は盾優先、やくそうなどの薬は余裕を持って所持しましょう
・進めない時は画面をよく見て「しらべる」場所を探しましょう
・墓地は西に抜け道があります
・砂漠を抜けるヒントはゴーストタウンで探しましょう
・花瓶は「落ちると割れる」という情報があります
・3つの塔の上の花の位置はメモっておきましょう
・一度行った場所も再度訪れると・・・

なお、有料(115円)のものと、無料(Lite)がありますが、セーブの有無が違うのみのようです。
セーブが出来なくてもアプリを落とした後の再開(Resume)は可能なようなので、1度も死ななければ無料版でも最後までいけるようですね。
でもアクション RPG でセーブが出来ないって、ちょっとハードすぎる気もするけど。

ちなみに、すでに2も出ているようです。
そちらもなかなか評判は良いようですね。

オレバスター(iTunes が起動します)
オレバスター Lite(iTunes が起動します)

国破れて山河あり

スクエニが発売した簡易型のリアルタイムシミュレーションゲームです。
スクエニならではのキャラクターグラフィックと大河的ストーリーが魅力。

ゲームのルールは、「拠点と拠点が道で繋がっている Galcon という感じですが、オリジナルルールによって Galcon とは異なるものに仕上がっています。

kuniyaburete

ゲームはリアルタイムに進行し、プレイヤーは任意のタイミングで兵士を他の城に出撃させていきます。
敵や中立の城に攻め込んで勝利すれば城を占領、城を占領していくと徐々に兵士の補充量が上がっていきます。

Galcon はリアルタイムに各惑星の戦力が増えていましたが、こちらは一定時間ごとに指定した拠点のみ、拠点数に応じた戦力が増えるというルールになっています。
また、拠点は道で繋がっていて、その道に沿って進攻する必要があります。

それ意外は Galcon のルールをほぼ踏襲していて、道の上で敵と味方の兵士がぶつかっても戦闘にならない点も似ています。

Galcon と同じく展開はスピーディー、それでいて兵力の補充と進攻・占領という戦術シミュレーションゲームの基本が出来ており、簡易的ながらも戦略性があって楽しめます。
スクエニだからか iTunes の評価は辛口のものが多いですが、私的にはゲーム自体は非常に面白かったと思います。


・・・が、あまりにも本編が短すぎる!
国と国が争う大河的ストーリーが展開されるかと思いきや、1ステージにかかる時間が短いこともあって、あっという間に終わってしまう
何度かゲームオーバーになりながらプレイしていましたが、全ステージクリアまで2時間かかりませんでした。

これで 800 円では、確かに批判は出てしまうでしょうね。
スクエニで 800 円なら、みんなもっとボリュームを期待すると思いますから。
私としてもゲームが凄く面白かっただけに、「もっとやりたかったのに・・・」という印象が強いです。

そもそも Galcon というゲームは「短時間で決着が付く対戦型のゲーム」ですから、それをベースにした場合、相応にステージ数を用意しないとプレイ時間は短くなってしまいます。
また、このタイプのゲームはやはり対人戦が面白いものなので、CPU 戦だけだと飽きられるのも早いでしょう。

このゲームデザインと価格だと「携帯ゲームだからこのぐらいで」みたいな考えはダメだった気がするかな。
一応、クリア後も各マップを個別にプレイして勲章を得られるモードがありますが、スコアやランキングがある訳じゃないので、「やり込み要素」と言える程のものではありません。

でも、このゲームはラストで続編を匂わせる終わり方をしているので、「導入編」みたいな考えもあったのでしょうか・・・?

もしもっとボリュームがあって、ネット対戦が出来る続編が出てくれるのであれば、私的には期待したいですね。

国破れて山河あり(iTunes が起動します)
国破れて山河あり Lite(iTunes が起動します)

ぴよこディフェンス

かわいいヒヨコと女の子が出てくる、とっても「ほのぼの系」・・・
かと思ってやってみたら、ゲーム内容は予想以上にヘビーだった!?

みたいなタワーディフェンスがこの「ぴよこディフェンス」です。

piyoko

タワーにはなぜかヒヨコがいて、敵もネコやリスなどのかわいいキャラクターが多いです。
敵を倒しても「走って逃げていく」という、やさしいイメージのゲームです。

が! ゲームの難易度は結構高め
敵のパターンを SS(15wave)~L(40wave) まで選べるのですが、最初は L どころか SS でさえクリアできず、「うぉぉ、なんだコレ!? 思った以上に手強いぞっ!」となりました。
見た目が簡単そうだったのでナメてかかってたら、見事に返り討ち。

L のクリアは相当難しく、私はタワーディフェンスには相応に自身があったのですが、それでもかなり苦戦しました。

横視点のゲームですが、利子(クリアボーナス)で稼ぐ事が重要なゲーム性で、既存のタワーディフェンスで言うと 「Tap Defense」 に似た攻略が必要になります。
タワーのステータス表記も Tap Defense を踏襲していますね。

さすがに秀作ぞろいの海外製タワーディフェンスと比べるとグラフィックや動きなどはかなり劣るため、230 円という価格もやや高く感じてしまいますが、ゲームバランスはかなり練られている印象です。

私的にはタワーディフェンスが好きなこともあって、かなり遊んでいます。
見た目は初心者向けですが、どちらかと言うとタワーディフェンスの経験者にオススメしたい内容ですね
でもこの見た目だと、もうちょっとカジュアルな難易度があっても良かったかも?

ぴよこディフェンス(iTunes が起動します)

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