iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2010/03

Stair Dismount

階段から人形を落として、痛めつけた度合いによって点数が入るというショートゲーム。
それがこの「Stair Dismount」です。 直訳すると「階段から転落」。

個人や小グループなどにより作られた優秀なゲームに送られる賞「IGF Mobile 賞」にノミネートされ、「技術賞」を受賞した作品です。
ただ、ちょっとブラックなゲームですね・・・

Stair Dismount

人形を階段などの上から押すと、そのまま転がり落ちていきます。
そして当たった部位に応じて骨が「ポキッ!」「バキッ!」と折れて、それに応じて得点が入ります。
人形の動きが止まって一定時間経過するとゲーム終了。
1回が数十秒で終わるシンプルで短いゲームです。

人形は物理シミュレーションによってリアルに転がり落ちていき、そのリアルな動きが IGF Mobile 賞の技術賞に輝いた要因だと思われます。

人形を押す場所とその強さを指定するだけの簡単な内容で、1回のプレイもすぐ終わりますが、落とす度に転がり方が変わり、それによって点数も毎回変わるので、何度もプレイし続けてしまうハマり度があります。
そのため iTunes の評価も国内外を問わず高いですね。


ただ個人的には、シンプルすぎてあまり面白いとは思わなかったですね・・・
落とすのはあくまで人形ですが、骨がバキバキ折れる音が鳴るし、正直「悪趣味」としか思えない・・・
好きな人にはたまらないんでしょうけどね。
人形の顔に写真を貼り付けられるので、嫌いな人の写真を貼り付けて落としたり出来るのは面白いアイデアだとは思いますが・・・ そんなのますます悪趣味な気が。

プレステ3でも、人間大砲で街に人間を撃ち出し、どれだけ痛めつけられるかを競う「Mr.PAIN」というゲームがあったのですが、それも何が楽しいのか理解できませんでした。
こう言うのが楽しめるかどうかは、人によると思います


私的には、他にも物理シミュレーションが使われたゲームはたくさんあるし、シンプルなこのアプリが IGF Mobile 賞の受賞作というのは納得が行かないのですが・・・
でもシンプルにまとまった、ちょっとした時間に気楽に楽しめるゲームではある事は確かです。
「何が楽しいんだコレ」と思いつつもやり続けてしまう、「テンポの良さ」もありますね。

人を選ぶ内容だと思いますし、私的にはそんなにオススメしませんが、評価はかなり高い、コンテストの受賞作品です。
無料版もあるし、興味のある方や「S」な人は試してみてもいいかな・・・

Stair Dismount(iTunes が起動します)
Stair Dismount Lite(iTunes が起動します)
 

CAN SHOOTER

風向きを計算し、ゴミ箱に空き缶を投げ入れるゲーム。
こう言うと iPhone / iPod touch 定番のゴミ投げ入れゲーム Paper Toss のコピーかと思ってしまいそうですが、こちらは元々 Flash のゲームで、オリジナルは5年以上も前からあったようです。

開発メーカーは韓国の NC SOFT で、日本語版はその日本法人 NC JAPAN が販売しています。
NC SOFT と言えばパソコンでは「リネージュ」や「リネージュ2」を運営している、オンラインゲームの大手メーカー。

私は ここ とか ここ とか、オンラインゲーム関連のサイトも更新しているので、「NC SOFT の iPhone アプリってどんなのだ?」 と興味が沸いてプレイしてみたのですが・・・
このアプリは、割と普通のショートゲームでした。

canshooter

Paper Toss はフリックでゴミを投げましたが、このゲームは投げる方向を示すガイドが左右に動き続けており、画面をタップするとそのガイドの方向に空き缶が投げられます。

空き缶は風に流されるので、それを計算に入れて投げなければなりません。
また、缶がゴミ箱の側面に当たるとゴミ箱が動くので、それによって投げ入れ辛くなるという特徴もあります。


ゲーム自体は Paper Toss と似ていますが、ゲーム性や雰囲気という点では大きく異なります

Papar Toss は1度失敗したらスコアがリセットされるうえに的も小さいため、1投1投を集中して投げる必要があるのですが、Can Shooter はゴミ箱が大きくて割と簡単に入るので、サクサクと投げ入れる事が出来ます。
さらに中心部に3度投げ入れると風が止まって連投で入れまくれる「ショータイム」が始まるため、さらにポイポイと入れる事が出来ます

またステージクリア制になっていて、「一定時間で規定数投げ入れればクリア」となっているため、多少はミスっても問題なく、そのため一投一投を慎重に投げていた Paper Toss とはかなりゲーム性が違っていますね。

雰囲気も、Paper Toss が「リアル系」だったのに対し、Can Shooter はいかにも「ゲーム的」です。


Paper Toss と Can Shooter、どちらがいいかと言われると、私としては Paper Toss の方が好みかなぁ、と思います。
Paper Toss は難しいだけに短時間で遊べ、何度もやろうという気になるのですが、Can Shooter はステージクリア制で難易度が低いため、ある程度慣れるとかなり長時間続き、そのぶん気軽にやり辛くなります。

しかし前述したようにこの2つはゲームのルールは似ていても、雰囲気やゲーム性はかなり異なるので、それぞれに良さがあると思います。
Can Shooter のサクサク投げ入れられる「ショータイム」は結構気持ちいいですしね。

Paper Toss と同じく Can Shooter も無料なので、気軽にダウンロードして遊ぶ事が出来ます。
タダですから興味のある方は試してみて損はないと思います。

CAN SHOOTER(iTunes が起動します)
 

Space Station: Frontier

あの Sentinel 1 & 2 を送り出したメーカー Origin8 が開発した、まったく新しいタイプの新型タワーディフェンス。
それがこの「Space Station: Frontier」です。

もしかするとこのゲームは、新しいタイプのタワーディフェンスの草分け的存在になるかもしれません

マップの中央に味方の基地があり、採掘施設を作って隕石から資金を得ながら、四方八方からやってくる敵をタワー(防御施設)を作って迎撃します。

spacestation

タワー(防御施設や採掘施設など)を設置すると、基地から「パワーライン」が繋がり、それを通してパワーが供給されます。
タワーは全て、このパワーがなければ作られませんし、動作もしません。
パワーラインは遠すぎると繋がらないので、遠くに設置したい場合は途中に「中継点」を作る必要があります。

しかし基地や中継点からは、ラインを4本までしか伸ばせません
中継点の先に3つタワーを作ると、基地と繋がるためのラインも1本いるので、もうそこから新しいラインは伸ばせなくなります。

また、中継点をどんどん繋げていけば遠くにもタワーを設置できますが、敵の攻撃で途中を破壊されると先端の設備にはパワーが行かなくなるため、動かなくなってしまいます。

敵はマップ外から次々とやって来るので攻撃タワーを置いて迎撃する必要がありますが、攻撃していると基地のパワーは徐々に尽きていくため、パワーを供給できる発電所となる施設や、パワーを溜めておけるバッテリーとなる施設も用意しておく必要があります
また、敵の弾を迎撃する防御用タワーや回復用施設もあり、それらを組み合わせて防衛体制を整えなければなりません。

よって、並のタワーディフェンスよりも戦略性が高いのが特徴です。
資金(クリスタル)は隕石の側に採掘施設を作って貯めていくので、この採掘施設を守る必要もありますね。


ゲームは「キャンペーン」モードがメインとなっていますが、難易度はかなり高く、最後まで連続でクリアしていけるほど甘くはありません。

しかしステージをプレイする事で「クレジット」が貯まっていき、それで新しいタワーやパワーアップを購入していくことが出来ます。
クレジットは一度クリアしたステージを再度プレイしても得られますし、サバイバルモードなどの他のモードをプレイしても貯まります。
(ゲームオーバーになってもある程度は貰えます)

そのためどうしてもクリアできない時は、前のステージや他のモードをプレイしてクレジットを貯め、パワーアップしてから再チャレンジする、という事が可能です。
この「育成要素」がある点も、楽しみの一つと言えますね。


とにかく新しいタイプのタワーディフェンスなので、初めてやった時は戸惑うかもしれませんが、グラフィックは綺麗で動きも滑らか、操作性も良く戦闘もハデで、この辺はさすが Sentinel の Origin8 だなと思えます。

価格は 350 円(現在はセールで115円)ですが、完成度から考えると決して高くはありません。
私的にはかなり気に入っていて、オススメのゲームです
特にタワーディフェンスが好きな方にはオススメできますね。

Space Station: Frontier (iTunes が起動します)


後日 iPhone AC に攻略ページを作成したいと思っていますが、新機軸のゲームだけにルールが解りにくいので、先に簡単に解説を書いておこうと思います。

【 ちょこっと攻略 】

・最初は使えるタワーがほとんどないので、クレジットを貯めてタワーを購入していきましょう。 購入はタイトル画面の「SHIPYARD」で行えます。
・一度クリアしたステージを何度もやってクレジットを貯める事も出来ます。 最初のステージは倍速にすれば 30 秒ほどでクリアできるので、ここを繰り返してある程度タワーを買い集めるのもいいでしょう。
基地や中継点からはラインを4本しか伸ばせないというのを常に考えながらタワーを設置していきましょう。
・攻撃用のタワーはアップグレードすると射程が伸びます。 アップグレードしないと射程外から撃たれたりするので、この点は重要です。
・INTERCEPTOR は防御用タワーです。 大型艦が撃ってくる弾を撃ち落として無効化できます。
・RAIL CANNON は対艦用兵器です。 かなり高いですが、大型艦に苦戦するようになったら必要になります。
POWER GENERATOR は発電所です。 これがあれば基地から離れていてもパワーを供給できますし、基地のパワーが尽きた時にもパワー供給が可能になります。 ただし、タワーにラインが繋がっている必要があり、また基地に充電するという事は出来ません。
POWER STORAGE は充電バッテリーです。 ここにパワーを貯めておくと、パワー切れの時に使えます。 ただしこちらもタワーにラインが繋がっている必要があります。
・RIPAIR STATION は回復用施設です。 これがないとタワーは回復できません。
・基地の砲台はパワーアップで増やせます。 入手資金の増加量やパワーの増加量もパワーアップで増やせるので、クレジットに余裕が出来たら購入しておきましょう。
序盤はスピード勝負です。 急いで採掘施設を増やし、アップグレードも行い、資金の増加スピードを増やしましょう。 十分な収入がなければ防衛はままなりません。
 

Lock 'n' Roll 2

ダイスを使ったシンプルにして奥深いゲーム性を持つパズルアプリの名作「Lock 'n' Roll」。
その Lock 'n' Roll の続編が、この「Lock 'n' Roll 2」です。

前作 Lock 'n' Roll は4×4のマスの中にダイスを並べましたが、2 はそれが5×5のマスになっています。

locknroll2

ランダムに振られた1~4の数字の4色のダイスを、マスの中に並べていきます。
そしてダイスを「同じ数字4つで同色」「1~4で同色」「同じ数字で4色」「1~4で4色」のどれかの組み合わせで並べると、消す事が出来ます。
消す事が出来ずにマスが全部埋まるとゲームオーバー。
この点は前作「Lock 'n' Roll」と変わっていません。

この Lock 'n' Roll の基本ルールについては iPhone ACパズルゲームのページで詳しく解説しています。

今回はマスが5×5になっていますが、並べるのは4つで OK です。
しかし「同色同数字で5つ」「同色で1~4と1」などの5マスを使った「スペシャルコンボ」も追加されています。
また、5×5のマスになった事によりダイスがそろう列が増えたため、よりダイスの配置に頭を使うようになっています。


ゲーム自体はハッキリ言って、「Lock 'n' Roll のマスが5×5になった」というだけです。 ルールはほぼ同じですからね
だから前作と同じように、運と実力のバランスが良い、奥の深いゲーム性を持つ内容とは言えます。

しかし Lock 'n' Roll 2 は、前作ほどの人気にはなっていません・・・
iTunes には「前作の方が良かった」という意見が多く見られ、これは海外でも同様です。

その理由はダイスがそろう列が増えて、より緻密に考えなければならなくなり、ゲームが複雑化したため

locknroll22

考慮しなければならない列は、4×4の時は 20 通り。
これが5×5になると 45 通りになります。 つまり2倍以上。

そのぶんダイスがそろいやすくなってはいるのですが、ワイルドカードとなる「ジョーカー」を得られる点数も上がっているため、よく考えて配置しないと、以前にも増して「手詰まり」しやすくなっています。

4×4でも思考性がかなり高かったのですが、5x5になるとちょっと付いて行けないというか、そこまで考えるのが面倒、という領域になってきますね。
元々「シンプル・イズ・ベスト」と言えるゲームでもありましたから。

また、5x5になって列が増えたためか、ダイスが消えない役(ポイントのみが入る組み合わせ)は表示されなくなりました。
でもポイントだけの組み合わせもうまく使って、ジョーカーを得られるポイントを目指すのがゲームの攻略の1つでもあったので、その表示がなくなったというのはちょっと寂しく、ゲーム的にも解りにくくなっていると言えます。


また、人気が今ひとつの大きな原因だと思うのは・・・
前作は「無料版」がメインで、有料版は広告が出ないだけの、言わばカンパウェア(気に入ったら課金して貰うアプリ)という感じのものでした。
だから、「無料でこんなに面白いアプリが楽しめる!」という事で人気になったというのもあるのですが・・・

今作は 230 円の有料版がメイン。
無料版もあるのですが、こちらにはゲームの攻略のポイントとなる「ジョーカー」がありません
このゲームで「ジョーカーがない」ってのは、ゲームの重要なシステムの1つが欠けているとも言えるので・・・
つまり今回は、無料版では十分に楽しめません

この点も今ひとつ評価が良くない原因だと思います。
前作が無料だっただけに、それと比較されているのもあるようですね・・・


という訳で Lock 'n' Roll 2 、以前ほど人気ではないのですが・・・
でも決して面白くない訳ではなく、むしろパズルアプリとしては相変わらず秀作で、思考性の高さと慣れるほどスコアが上がるというバランスの良さは維持されていると思います。

ただ、やはりこのパズルは、前作の形がベストだった気がするかなぁ・・・
拡張すれば良いってものじゃないと言う事でしょうか。
続編や拡張版を作るってのも、難しいものですね・・・

前作をやっている方で、高難度版や別バージョンも試してみたいという方にのみ、有料版をオススメいたします。
無料版はジョーカーがないので勧められません。 このゲームの無料版をやるなら、前作をやった方がいいですね。(前作は無料なので)

Lock 'n' Roll 2 Pro(iTunes が起動します)
LNR2 (無料版ですが、ジョーカーなしです)
 

Last Front : Europe

第二次世界大戦のヨーロッパ戦線、そこで行われた各地の戦いを描いたタワーディフェンスが、この「Last Front: Europe」です。

実は最初にこのゲームを見た時は、第二次世界大戦をテーマにした「戦術シミュレーションゲーム」かと思ったのですが・・・
割と普通の(?)タワーディフェンスで、思っていたのとは違ってました。

タワーディフェンスとしては、相応の出来栄えではあります

lastfront

敵が入口からゴールに向かってどんどんやって来るので、タワー(防御施設や兵士など)を各所に配置して、それを迎撃します。

敵の通り道は決まっておらず、プレイヤーはタワーをフィールド内に自由に配置可能で、敵は障害物やタワーのすき間を抜けながらゴールに向かっていきます。
俗に言う「オープンフィールド型」のタワーディフェンスですね。

ただ、マップ内の地形や障害物が結構入り組んでいる事が多く、サイズが大きいタワーも多いため、タワーを並べて迷路を作るというよりは、地形や障害物に合わせてタワーを配置する、という形になるケースが多いです。
敵の出現場所とゴールは複数ある場合が多く、機銃や対空砲でなければダメージを与えられない「航空機」なども出現します。

他のタワーディフェンスと違う点は、前述したようにタワーのサイズが大きい事、敵がタワーに攻撃してきて耐久力がなくなると破壊される事、マップ上に有刺鉄線などの敵のスピードを遅らせるものを配置できる事、などでしょうか。

特定の場所しか攻撃出来ないけど広範囲にダメージを与える「野砲」、敵のいない時に場所を移動できる「戦車」なども特徴的なユニットと言えます。
ただ、ゲームの性質上「移動する必要」はあまりないので、移動できる事を活用するケースはあまりありませんが。


残念なのは、やはりグラフィックと動きでしょうか
メニュー画面などは第二次世界大戦らしさが非常によく出ていて、雰囲気のあるフォントや絵柄になっているのですが・・・

肝心のゲーム画面はドットが荒く、あまり第二次世界大戦の雰囲気はありません。
少なくとも「リアルさ」を感じるようなグラフィックではありませんね。
スーパーファミコンレベル、と言えばいいでしょうか・・・ 全体的なクオリティーは一世代前と言った感じです。

ジャグリング(タワーの配置を変えて敵を行ったり来たりさせる方法)は可能ですが、ポーズ中にタワーを売却/配置する事が出来ないので、ジャグリングがやりやすいとは言えません。


グラフィックのクオリティーがやや低いので、他のメジャーなタワーディフェンスと比べると見劣りするのは否めませんが、経験値をためる事でプレイヤーがレベルアップして使えるタワーが増え、様々なスキル(射程が伸びるなど)を獲得できる「やり込み要素」「成長要素」もあり、相応に楽しめるタワーディフェンスではあります。
マップをダウンロードして増やす事も可能です。

価格はやや高め(450 円)ですが、タワーディフェンスが好きな方や、ミリタリー系が好きな方には、悪くないゲームだと思います。

Last Front: Europe(iTunes が起動します)
 

A Doodle Flight

ラクガキのように描いた自機を操作する縦スクロールシューティング。
それがこの「A Doodle Flight - Draw/Import your own plane!」。
名前長いです。

敵がらくがき風で、自機も自由に描けますが、ゲーム自体はとても遊びやすいオーソドックスな「縦シュー」ですね。

doodlefight

操作は iPhone / iPod touch 本体を傾けて移動させる「tilt only」と、指をなぞって操作する「touch only」、その両方を使う「tilt + touch」を選べます。
touch only だと指のやや上に自機が移動するので、自機が指で隠れて見難くなるという事はなく、移動もスムーズで操作性は良好です。

自機の攻撃は最初から 3WAY(3方向攻撃)で結構強いので、序盤から気持ちよく敵を倒していけます。
(最初からパワーアップが2段階目の状態でスタートします)
パワーアップで攻撃力アップ+誘導ミサイルも出るようになります。
また「耐久力+残機制」になっていて、かなり被弾しても簡単にはやられず、難易度も3段階から選べるので、イージーでやればシューティングが苦手な人でも大丈夫でしょう
バリアや鉛筆みたいなオプションが付くパワーアップもあります。

一方で、ノーマルの後半ステージやハードだとかなり敵の攻撃が激しいので、シューティングに慣れた人でも十分なやり応えがあります。
ノーマル後半やハードのボスだと、俗に言う「弾幕シューティング」の状態になりますね。

耐久力制ですが被弾しまくっているとパワーダウンしたりオプションが取れたりするため、攻撃を食らいまくっていると厳しくなります。
また、自機の当たり判定も大きめです。


一番の特徴は「自機を描ける事」で、お絵かきモードはなかなか良く出来ているのですが・・・

doodlefight2

ただ、見た目が変わるだけで、特に描いた絵によって攻撃やパワーアップが異なるという事はありません。
当たり判定も絵の大きさに関わらず一定のようです。

攻撃パターンが変わったり、攻撃方法を選べたりすると、もっと自機を作る楽しさがあったと思うんですけどね。
なお、最初から用意されている自機でプレイする事も可能です。


背景がずっと変わらないので、ステージが進んでもあまり代わり映えしないのが難点ですが・・・
良好な操作性、気持ちよく敵を倒せる内容、選択できる難易度、高難度での弾幕、軽快な BGM など、縦スクロールシューティングゲームとして良く出来た作品です。

iTunes には難しすぎるという意見が多いようですが、これらは古い意見であり、最新版は難易度「イージー」があるため、これでやれば決して難しすぎる事はありません。
(ノーマルの後半は確かにシューティングが苦手な人には厳しい)

価格も 115 円と安く、この値段でこの内容なら、シューティングが好きな人にはかなりオススメだと言えますよ!

A Doodle Flight(iTunes が起動します)
 

水まん

和菓子」を使ったセンスの良い和風パズルゲーム。
それがこの「水まん」です。

紹介文に「和菓子マッチ3ゲーム」と書いてるから「ズーキーパー系」のゲームなのかと思ったら、全然違ってました
下からせり上がって来る和菓子が上まで達しないように、どんどん消していくという内容です。

難易度は低いので、パズルが苦手な方でも気楽にプレイ出来ますね。

mizuman

和菓子が下から徐々にせり上がって来ます。
一番上にある和菓子を上にフリックすると、その和菓子がストックされます。
同じ和菓子を3つ連続でストックすると消えて得点になりますが、ストックした和菓子が消えないまま6つまで貯まると、その和菓子が一番下のラインに移動し、そのぶん全体が1段上にせり上がります。
和菓子が画面上部のラインを越えるとゲームオーバーですね。

邪魔な和菓子を6つ溜めて下に回しつつ、連続で取れるお菓子を消していくというのが基本的なプレイ方法となります。

全体の雰囲気が非常によく、「和」のテイストにマッチしています
BGM はありませんが、お菓子をストックした時に毎回違う音が鳴り、それがサウンドになっています。
「静けさ」を感じるサウンドがゲームのイメージに合っていて、和菓子を消した時にうっすら表示される漢字・英文併記の和菓子の名前も非常にセンスがあっていいです。

パズルとしての難易度は低く、複雑な連鎖を考える必要がないため、気楽に楽しめます。
そのぶんパズルゲームとしては正直、物足りなさもあります
このゲームはテクニックや連鎖を駆使して高得点を狙うようなものではなく、その雰囲気を楽しみながら、ゆったりとプレイするパズルゲームなのかなと思います。

個人的に1つ気に入らないのは、静かな雰囲気と効果音で進行するゲームなのに、ゲームオーバーになった時に突然雰囲気をぶち壊す「ガーーーン!」というショッキングな音が鳴る事。
最後までこの静かな雰囲気を維持して欲しかったなぁ・・・

あと、ステージが進むと「季節」が変わるのですが、新しいお菓子が追加されるだけで、季節感が全くない(背景の色や壁紙が変わるとか、そう言う演出は一切ない)のは、ちょっと残念ですね。


私的にはこの和風テイストが好きなので気に入っています。
でもパズルが好きな人や、パズルゲームに慣れた人だと、淡々とした展開に物足りなさを感じると思います。
このゲームは雰囲気を楽しむ「環境ソフト」のようなものだと思うので、そういうのを楽しめる人にオススメしたいですね。

価格は 230 円ですが、無料体験版も用意されています。
興味のある方はまず無料版で試してみるといいでしょう。

水まん(iTunes が起動します)
Mizu Man Lite(無料版はなぜか英文表記)
 

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