iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2010/04

Blue Defense!

全方向スクロールシューティングの人気作「Blue Attack!」の流れを汲むシンプルなショートシューティング。
それがこの「Blue Defense!」です。

Attack! の次は Defense! という・・・ 解りやすいですね。^^;

グラフィックは Blue Attack! と同じく青と赤の線画で描かれた、独特なものとなっています。

Blue Defense!

青い星から弾が自動で連射され、発射方向を iPhone / iPod touch の「傾き」で動かす事が出来ます。
画面外からは赤色の敵が次々とやって来るので、それが星に着弾する前に撃ち落としていきます。

全て撃ち落とすと Wave(ステージ)クリア、青い星に着弾してしまうと星の「POPULATION(人口)」が減少し、0 になるとゲームオーバーです。
ダメージを受けずに敵を倒し続けると、得点の倍率がどんどん上がっていきます。


シンプルなゲームで、パワーアップなども一切ありません。
前作「Blue Attack!」は敵を倒すと得られる資金で装備やパワーアップを購入し、どんどん強くしていく「成長する楽しさ」があったのですが、今作は短時間で終わる1回のプレイを楽しむのみの、カジュアルな内容となっています。

しかし一度やったらすぐに理解できる解りやすいルールと、適度に難しくて何度もリトライしたくなる難易度がマッチしていて、前作とは別の楽しさがあるゲームですね。

全方向から敵がやって来るのを表現しているためか、iPhone / iPod touch を横向きに持ったり、逆向きに持ったりするステージがあり、さらにプレイ中は本体を大きく傾ける必要があるため、外出先などではちょっと恥ずかしくてプレイ出来ません。
傾きセンサーを有効活用しているとは言えますが・・・ 外でも遊べるようにプレイ方向が固定されたモードもあった方が良かったように思います。
ある意味、前作と同じ「全方向シューティング」ではありますね。^^;


ゲーム性があまりにも違うため、Blue Attack! が好きだった人が、Blue Defense! も好きになれるとは限りません。
ただ、ショートゲームのシューティングとしては十分に楽しめる作品だと思います。
価格は 230 円と、ショートゲームであることを考えるとやや高めな気もしますが、でも相応の値段でしょう。

人を選ぶかもしれませんが、私的にはオススメできるシューティングです。

Blue Defense!(iTunes が起動します)
 

Diner Dash

Sally's シリーズを始めとする「お仕事系ゲーム」。
お店の店員となって、次々とやって来るお客さんを出来るだけ待たせないようにさばいていくゲームですね。

この手のゲームは iPhone / iPod touch では数多く公開されているのですが・・・ 最初に登場した Sally's シリーズを超えるものは、なかなか登場していません。

しかし今回取り上げる「Diner Dash」は、高いゲーム性を持つ秀作です。

dinerdash3

お客さんをテーブルに案内し、注文を聞いて、それを厨房に届け、料理が出来たらテーブルに運び、最後に後片付けをして料金を受け取ります。
これらの過程でお客さんを待たせてしまうとお客さんの「ハート」が減り、ハートがなくなると怒って帰ってしまいます。
ハートが多い状態で帰宅させるとチップが多めに貰えます。
この辺りは Sally's シリーズを始めとする他の「お仕事系ゲーム」と変わりません。

このゲームの特徴は「パズル性」があること。
お客さんに「」が付いていて、席に着かせるとその席の色がお客さんの色に変わります。
そして次のお客さんを同じ色の席に着かせると、お客さんから貰えるお金に「倍率」がかかります。
この倍率は連続で同じ色のお客さんを案内し続けることで、3倍・4倍と上がっていきます。

このため高倍率を狙うために、違う色のお客さんはハートがなくなったり行列が溢れない程度に、あえて待たせる、という攻略も必要になります。
また、お客さんをテーブルに運ぶのはドラッグで行うのですが、そのままテーブルの上で指を動かす事で、お客さんの着席位置を「回転」させられます。
落ちものパズルのようなゲーム性があると言えますね。

dinerdash2

これらに加えて、「同じ作業を連続で行うとポイントに倍率がかかる」などの要素もあり、プレイヤーのテクニック次第で売上げが大きく変わります。
また「ディナーダッシュ」の名前通り、ゲームにスピード感があり、全体的な流れが他のゲームより速いです。
他のお仕事系ゲームよりも、プレイヤーの腕前がスコアに直接影響するシステムだと言えますね。


難点は、テーブル上でお客さんを回転させる操作がやや難しく、うまく置けなくてイライラすることがある事
また、グラフィックが他のお仕事系ゲームと比べると劣ることでしょうか。
味のあるかわいい絵ではありますけどね。

パッと見が他のお仕事系ゲームよりイマイチですが、ゲーム性は Sally's シリーズにも勝ると個人的には思います。
プレイヤーの技術が影響しやすい分、後半ステージやエキスパートクリアの条件はかなり厳しく、難易度は高いのですが、この手のゲームに慣れている人にとってはやり応えがあります。
お店はステージクリアごとに拡張されていきますが、プレイヤーが任意で拡張できないのはやや残念な点でしょうか。

※現在はアップデートにより操作性が改善されています。 またメッセージが日本語化されました。

価格は 600 円と高価だったようですが、セールで 350 円になっています。
ずっとセールのままなので、もう実質 350 円だと思って良さそうです。
無料体験版もあるので、そちらから試してみるのもオススメです。
お仕事系ゲームが好きなら、かなり楽しめる内容ですよ!

Diner Dash(iTunes が起動します)
Diner Dash Lite(iTunes が起動します)
 

ラスト グラディエーターズ Ver.2010

コンピューターピンボールの老舗メーカー「KAZe」が開発した、デジタルピンボールの名作の iPhone / iPod touch 移植版。
それが「ラスト グラディエーターズ(LAST GLADIATORS)」です。

元は「セガサターン」のゲームだったらしく、国内だけでなく、国外での評価も高かったピンボールのようですね。

lastgladiator

まず先に価格について言っておこうと思いますが・・・
このアプリには4つのピンボール台が収録されています。

しかし購入時にプレイ出来るのは1つだけで、残りはアプリ内課金で購入しなければなりません。
しかもアプリは 600 円、追加課金も1つあたり 600 円と、iPhone / iPod touch アプリとしては高額。
4つ全部買ったら 2400 円になってしまいます。 ピンボールで。
これはさすがに高いですね・・・

iPhone では高クオリティーのピンボール The DeepJungle Style が 115 円で売られているので、それらと比較するとコストパフォーマンスではかなり厳しいものがあります・・・

とりあえずここでは、アプリ購入時にプレイ可能なピンボール台「GLADIATORS(グラディエーターズ)」を元にレビューを行います。


ゲーム内容ですが、ピンボールアプリとしてのクオリティーはさすがに高いです。
特にボールの動きが自然で、まったく違和感はありません。
ここがピンボールの一番重要なところだけに、ポイント高いですね。

サウンドも実際のピンボールのような臨場感のある効果音で、BGM も非常にノリが良く、ゲームを盛り上げてくれます。

難点は画面がまったく動かない事
スクロールしません。 ズームインやズームアウトもありません。
固定画面のまんまです。
だから The Deep や Jungle Style を見た後にこのゲームをやると、迫力という点で物足りなさを感じるのは否めません

ただ、しばらくプレイしていると、なぜスクロールやズームがないのか解ってきます。
それは、このピンボールはかなり頻繁に「マルチボール」(複数のボールが同時に出てくる状態)になるからです。

lastgladiator2

多くのイベントがマルチボール化を伴っており、ボールが2つや3つでのプレイが頻発します。
フリッパーがあまり高く上がらないため、ボールのホールド(フリッパーでボールを止める事)が難しいのですが、これもマルチボールで飛び交っているボールをバシバシ弾いて欲しいからではないかと思います。
おかげで展開は結構ハデで、The Deep や Jungle Style とは違う面白さがありますね。

イベントの種類も非常に豊富で、イベントごとに電光表示板を模したカットインが表示されます。
シブイ感じのグラフィックとリアルなサウンドがなかなか良いです。
 

すぐに落ちた場合に救済が行われたり、一度もマルチボールにならなかった時に最後のボールで自動的にマルチボールのセッティングが行われるなど、うまく行かなかった時や初心者への配慮もあります。


全体としては「さすがピンボールの老舗」と思える完成度で、これなら追加課金の他の台もやってみたくなりますね。

でも・・・ やっぱり他と比較して、高く思えてしまいますねー。
The DeepJungle Style などの OOO Gameprom のピンボールが、いかに価格破壊かを感じます・・・

前述したようにやや迫力に劣ることと、アプリを落とした後に再開(Resume)出来ないのもやや難点でしょうか。
また、やはりオンラインランキングに対応して欲しかったところです。

出来栄えは良いので、ピンボールが好きな人にはオススメ出来るアプリです。

・ラスト グラディエーターズ Ver.2010(公開終了)
ラスト グラディエーターズ Ver.2010 無料版(無料体験版、一定時間で終了します)

Pinball Ride

手前からナナメに見下ろした視点が特徴的な、カーチェイスや公道レースがテーマのデジタル・ピンボール。
それがこの「Pinball Ride」です。

グレーを基調とした近代的な見た目が特徴的で、マルチボール(複数のボールが同時に出現するプレイ)にも対応しています。

Pinball Ride

画面のスクロールがなく表示がほぼ固定のため、あまり迫力はありませんが、そのぶんボールの動きは把握しやすくなっています
また、画面上部(トップレーン)の付近では拡大表示が行われます。

フリッパーがあまり上がらないのでホールド(フリッパーでボールを固定する方法)はしにくいのですが、難易度は低めで狙った場所にも通しやすく、マルチボールも発生しやすいため、初心者向けのピンボールと言えますね。
ちょっと慣れればかなり長時間プレイする事が可能です。

ゲーム中には様々なイベントが発生しますが、そのたびにカットインが表示され、ゲームを盛り上げる演出が行われます。

Pinball Ride

しかし、じゃあこのピンボールがオススメなのかというと、正直言って・・・
オススメ出来ません。

その最大の理由は、ボールの動き。
「不自然」という程ではないのですが、明らかに「コンピューターゲームのボールの動き」であって、リアルさが感じられないのです
ここはピンボールの一番重要な部分なので、ここに違和感があると、他が良くても見劣りしてしまいますね。

さらに、難易度が低くてオーソドックスな仕掛けしかないため、しばらくプレイしていると一通り仕掛けをクリア出来てしまい、ゲームに「深み」がない。
ピンボールというのは達成困難な目標がいくつかあった方が楽しめると思うのですが、そうしたゲーム性に乏しい印象です。

そして何より・・・ 価格が高すぎる。
これで 600 円は、ハッキリ言って高いです。
なぜなら iPhone アプリの定番で、かつ非常にクオリティーが高い「The Deep」や「Jungle Style」と言ったピンボールが 115 円で売られているのですから。
それよりクオリティーが低くて価格が5倍じゃ、そりゃ「これを買うなら Deep か Jungle Style にしましょう」としか言えません。
無料版もありますが、45 秒で終了というほとんど遊べないものです。

と言う訳で Pinball Ride 、相応に遊べるピンボールではありますが、残念ながらオススメ出来ませんね。
セールで 115 円ぐらいになっているか、すでに他のピンボールをプレイ済みで、さらに他のピンボールをやってみたいという方のみ試してもいい、という感じでしょうか・・・

Pinball Ride Unlimited(iTunes が起動します)
Pinball Ride Free(45秒しか遊べません)
 

Line Up 2 & ネオサメガメ

様々なスマートフォンやネットワークサービス用にミニゲームを開発している LabPixies が作った、シンプルな無料のショートパズルゲーム
それがこの「Line Up 2」です。

先日このメーカーが作った人気ゲーム「Flood-it!」を取り上げたので、今回もこのメーカーが作ったゲームをご紹介しようと思いますが・・・
この Line Up のゲームシステムは、パソコンの黎明期に登場した古典的なフリーソフトのパズルゲーム「さめがめ」(samegame)によく似ています。

そこで今回は、その「さめがめ」をハドソンが iPhone / iPod touch に移植した「ネオサメガメ」も合わせて取り上げたいと思います。
このネオサメガメも iPhone では無料公開されているアプリです。(以前は有料でした)

※再び有料化されているようです。

samegame

まずはオリジナルの「さめがめ(samegame)」についての解説を。
これは '80~'90 年代に公開され人気になった、シンプルなパズルゲームです。

同色が2つ以上つながっているコマを選ぶと消えて、上にあるコマが落ちてきます。
縦列のコマを全て消すと、右の列のコマが移動してきます。
コマは同時にたくさん消すほど点数が高く、消せなくなるか、全部のコマを消したらゲーム終了です。

同じ色のコマが並んでいないと消せないので、1つだけ孤立しているコマは消せません。 最後に1つだけ残っても消せません。
全部消そうと思ったらコマが孤立しないようよく考えて消す必要があり、全体のサイズや色の種類が多くなるほど難易度が上がります。

また、同時にたくさん消すほど飛躍的に点数が上がるので、1つの色を消さずに出来るだけ繋げていくのが高得点のコツになります。

古典的名作と言えるパズルゲームで、今では世界的に有名です
派生型も数多いので、似たゲームをやったことがある人は多いはず。


iPhone / iPod touch 版の「ネオサメガメ」は、この古典的なさめがめと、本体を傾けることでコマ全体を転がしたり、シェイクすることでコマを追加したりできる「ネオサメガメ」の2つのモードが収録されています。
グラフィックや画面効果が綺麗で、操作性も良く、ノリの良いテクノ調の BGM も非常にマッチしています
(ファミコンの「スターソルジャー」というゲームの BGM のアレンジです)

ただ、あまりにシンプルすぎて、古典的名作ではあるけど、今やると「物足りない」のは否めませんね。
「ネオサメガメ」モードはコマを追加したり転がしたり出来るので、ユニークだとは言えますが、そのぶんパズル性は減っています
ラクにクリア出来るので初心者向けと言えるでしょうか。
まあ「さめがめ」というゲームはクリアより、ハイスコアを競う方がメインですけどね。


そして、この「さめがめ」をベースにしたと言える「Line Up」の方ですが・・・

lineup2

こちらは基本ルールは「さめがめ」なのですが、同色のコマが3つ以上並んでいないと消せません。
消すと上のコマが落ちてくる、縦一列消えると横の列のコマが動いていくる、一度にたくさん消すほど高得点というのは同じです。

ただ、このゲームは下からブロックが1列ずつせり上がって来ます
そして消せずに上までブロックが達してしまうとゲームオーバーです。
つまり、下からせり上がって来る形式ではありますが、俗に言う「落ちものパズル」に似た展開で、固定画面の「さめがめ」とはゲーム性が異なります。
せり上がる速度が速くなると、急いで消すスピードも必要になります。

また、このゲームのシステムが優れていると思うのは・・・
「さめがめ」というゲームは、たくさんのブロックを一度に消すほど点数が高くなります。
と言う事は画面内にたくさんのブロックがあった方が、「まとめ消し」による高得点は狙いやすい訳です。
しかし Line Up の場合、画面内にたくさんのブロックがあるほどゲームオーバーになるリスクも高まります。
つまり「ハイリスクハイリターン」の関係がうまく作られている訳です

ゲームモードは2つ、消せる回数(タップ回数)が限られている「Classic」と、消せる回数に制限がない「Unlimited」です。
制限がない方が面白いと思いますが、制限がある方がハイスコアを狙うためにより「まとめ消し」を狙わなければならないため、パズル性が高くなります。


ネオサメガメ」と「Line Up 2」、どちらが面白いかと言うと・・・
私はやっぱり、単に1ステージクリアして終わりのネオサメガメより、うまくプレイすれば継続して遊べる Line Up 2 の方が面白いですね。
まあ演出はネオサメガメの方が良いし、人によって好みはあると思いますが。

ボリュームはありませんが、シンプルな内容なので誰でも遊べると思いますし、どちらもちょっとした時間に気楽にプレイ出来るゲームです。
ただ、元々「さめがめ」というゲームは「ハイスコアを狙うこと」を楽しむゲームで、それ以外の点では達成感に乏しいので、何度もプレイして記録を目指すというのを楽しめない人だと、やっても面白くないかもしれません・・・
そう言う点では人を選ぶゲームではあります。

どちらも「広告付き無料アプリ」で、ゲーム中に上部に広告が表示されますが、タダで遊べます。
なんと言っても無料ですから、ショートゲームやパズルが嫌いでなければ試してみて損はないと思います。

Line Up 2(iTunes が起動します)
ネオサメガメ(iTunes が起動します)

Flood-It! 2

今回ご紹介する「Flood-It!」は、無料のショート・パズルゲームとして世界的に定番になりつつあるゲームです。

このゲームを開発した「LABPIXIES」はスマートフォンやウェブサービス、SNS などに向けてガジェット(ミニゲームやユーティリティーなど)を開発しているメーカーで、そのため LABPIXIES のヒットゲームである Flood-It! も様々な環境でプレイされています。

Flood-It! 2

ゲームは非常にシンプル。
画面下にあるボタンを押すと、一番左上のマスの色が、押したボタンの色に変わります。
そして隣接したマスが同じ色なら、以後そのマスもボタンを押すと同じように色が変わるようになります。

これを繰り返し、色が変わる範囲を広げていき、指定のステップ以内で画面内の全てのマスを同じ色にするとクリア。
指定のステップを越えてもクリア出来ないとゲームオーバーです。

画面右上の★ボタンで色の配置を変えてリトライ、+ボタンでメニューが開きます。
通常モードの「Classic」の他に、チャレンジモードとして 30 秒以内にクリアする THINK FAST!、穴の空いたマスがある Move Around、最後を指定の色でクリアしなければならない Last Color is... のゲームモードがあります。
パズルの大きさはオプションで S、M、L の3段階に変更可能です。


元々はウェブサービス(iGoogle や My Yahoo、Facebook など)のガジェット(ブログパーツみたいなもの)として開発されたゲームなので、内容はとてもシンプルなものです。

しかしやってみると解りますが意外にゲーム性は深く、よく考えなければクリア出来ない、程よい思考型パズルとなっています。
それでいて2~3分ほどで終わる短いショートゲームで、ランダム生成のパズルなので何度でも遊ぶことができ、失敗してもすぐにリトライできる、思わず長時間ハマってしまう「スルメ的ゲーム」と言えますね。

シンプルで気軽に楽しめて、そして無料!
世界的な定番となっているのも納得のパズルゲームです。
オススメ出来る「定番」アプリの1つですよ。

Flood-It! 2(iTunes が起動します)
 

お皿割り

皿を割る。 ただ皿を割る。 それだけ。
でも投げた皿が非常にリアルな物理シミュレーションとサウンドで「パリン!パリン!」と割れていき、それが何だか気持ちいい。
そんな割りたいだけ皿を割れるアプリが、この「お皿割り」です。

このアプリを監修したのは「お皿を投げて割り、ストレスを発散する」というアトラクション(?)を実際にやっている何だかよく解らないグループ(?)、「八つ当たりどころ」です。

その八つ当たりどころと、クレヨンフィジックスに物理エンジンを提供したり、Aqua ForestAqua Forest 2 などの開発に関わったりした物理シミュレーションの開発元「フィジオス社」が協力して作ったのがこのアプリです。
もうマジメなんだかおバカなんだかよく解らない感じですね。

osarawari

画面をフリックするとその方向に皿が投げつけられます!
パリーーン!!

以上。

それ意外に説明のしようがないのですが、リアルな物理シミュレーションによる破壊と破片の動き、そして実際に皿を割りまくって収録されたリアルなサウンドによって、お皿が割れる感じがうまく表現されています。
破壊音と破壊感を味わうためにも、イヤホンは必須。
お皿の破片は iPhone / iPod touch の傾きセンサーによって、重力のある方向に落ちて行きます。

連続で投げて破片が飛び散りまくっても動作はスムーズで、操作性は無駄に良好です。

破片が舞う「無重力モード」、一定時間内に的にお皿を何枚ヒットさせられるかを数を競う「四面楚歌モード」もあります。
ただ、「四面楚歌モード」はゲームモードと言えますが、的を狙って投げるより、ひたすらポイポイ投げまくっていた方が高得点になってしまうので、現時点ではゲーム性は乏しいです。
ネットワークランキングにも対応予定のようですが、今の内容ではちょっと・・・

爽快感をウリにしているので、あえてこういう仕様なのかもしれませんが、ゲームモードなのだから的に当たらなかった場合は点数が減るなど、「テキトーに投げまくれば OK で、あとは運任せ」というのを防止する改善が必要だと思います。


まあ、このアプリはゲームではなく、「投げて割る」ということを楽しむ方がメインです。
ただそれだけなので、決して強く人にオススメできるアプリではありませんが・・・
それでも、この破壊感と破壊音はリアルで、思わずボーッとしながらパリンパリンと割り続けてしまう「軽い中毒性」のようなものがあります。
うーん、私も地味にストレス貯まってるんでしょうか・・・?

私的にはお気に入りのアプリです。
こういうものを評価できるかどうかは人によると思いますので、115 円という価格をどう捉えるかは人それぞれでしょう。
この手のアプリにお金を出しても良いと思うのなら、そんなに高い訳ではありませんし、クオリティーは良いので、試すのは悪くないと思います。

それに、個人的には・・・ こういうジョークアプリ(?)があることが、iPhone / iPod touch の良い点だと思います。
だってこんな無駄に高い技術が使われた実用性皆無のアプリ、他の携帯とかには絶対ないですからね。 ^^;

お皿割り(iTunes が起動します)
 

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