iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2010年08月

ポケットメイト フィールドアスレチックス

1970 年代の後半に登場し、1980 年代の半ばまで製造されていた、非常に古い古典的なボール転がしゲーム。
それが「ポケットメイト」です。

プラスチックケースの中に小さなボールが入っていて、それを転がして遊ぶものですが、様々な工夫が凝らされたものが多く、ボールを使わない将棋なんかもありました。
その中の人気作の1つを再現したアプリが「ポケットメイト フィールドアスレチックス」です。

他に「野球ゲーム」と「迷路ゲーム」も iPhone アプリとして登場していますが、私がオリジナルをよく知っているのは、この「フィールドアスレチックス」ですね。
友人が持っていたので、かなりやらせて貰ったのを覚えているのですが・・・ かなり難しくて、クリア出来た記憶はありません・・・

ポケットメイト フィールドアスレチックス

iPhone / iPod touch 本体を傾けてボールを転がし、ゴールまで導いていくのですが、途中にはたくさんの障害物があります。
段差や階段を登っていく場所では iPhone をうまく縦に揺らしてジャンプさせなければならないし、船に乗せてからは iPhone 本体をコンコンと叩きながら慎重に動かしていかなければなりません。

ボールは小さくて軽いので、ちょっと傾け過ぎたらすぐレールから落ちてしまいます。
よってゴールはかなり難しいのですが、この難しさもゲームの面白さでしょう。
なかなかクリア出来ないからこそやり続けてハマってしまう、そんなゲームですね。

iPhone / iPod touch 版には通常のフリープレイの他に、タイムアタックや、画面が暗くなってオバケが出てくるナイトモードなどがあります。
特定の場所を練習できるトレーニングもあって、相応にモードは用意されています。
ただ、ゲーム自体はオリジナルの「フィールドアスレチックス」しかないので、ボリュームがあるとは言えません

「オリジナルの再現」がテーマでしょうから、オリジナルと違うものが色々あったりするのもおかしいのでこれはこれで良いとは思うのですが、もうちょっとクリア回数や累積点数で違うボールが手に入るなどの、継続して遊べる要素ややり込み要素が欲しかったかも。

iTunes のレビューによると、オリジナルと比べるとやや挙動に違いがあるようですが、自分がやった限りではやってて違和感を感じるようなことはありませんでした。


まあこのアプリは、ゲームと言うより「ノスタルジーを感じるためのアイテム」だと思います。
オリジナルを知っている方なら懐かしみながら遊ぶことが出来るので、悪くはないアプリですが、オリジナルを知らない人には「単なる昔のチープなゲーム」ですから、手を出すべきではありません。

iTunes のレビューを見ても、評価するコメントと批判するコメントが真っ二つで、オリジナルを知っているかどうかの違いが両極端に現れています。
先日の「信長の野望・全国版」でもこんな傾向がありましたが、そう言った「オリジナルを知っているかどうか」で評価が分かれるアプリですね。

個人的に1つ残念なのは、サウンドでしょうか。
楽しげな BGM があり、水面に落ちたら「ポチャン」という音がしたりして悪くはないのですが、「オリジナルの再現」がメインなのだから、やはりここはオリジナルを元にした効果音が欲しかったところです。
LabyrinthPachinko などの、人気のあるノスタルジー系ゲームアプリが優れているのは「本物さながらの効果音」で、それが懐かしさを呼び起こしていると思うのです。
しかしそうしたものがこのアプリには、全くないのが残念です。


とは言え、今はセール中で 115 円ですし(定価は不明)、オリジナルを知っている人なら損はないと思います。
iTunes のランキングでも上位にありますし、これはもう「企画の勝利」でしょうね。
iPhone や iPad の年齢層は比較的高いようなので、そこを狙い撃ちしたアプリという事でしょうか。

ポケットメイト フィールドアスレチックス(iTunes が起動します)
 

Dark Nebula - Episode Two

iPhone / iPod touch を傾けてボールを転がす、俗に言う「転がし系」のアプリの中で特に評価が高く、世界的にヒットしているアプリ。
それが「Dark Nebula」です。

その Dark Nebula に続編「Dark Nebula - Episode Two」が登場しました。
ゲーム性は前作そのままに、グラフィックや演出、仕掛けなどがグレードアップしています。
そしてこの Episode Two の登場により、なんと前作は現在、無料で公開されています。

Dark Nebula

本体を傾けて銀色の球体を動かし、途中にある様々な障害物をかわしながら、ゴールへと進めていきます。

iPhone / iPod touch の転がし系アプリとして定番なのは、なんと言っても Labyrinth の 1 と 2 ですが・・・
このゲームはそれとはかなり趣が違います。
Labyrinth が「リアル系」なのに対し、Dark Nebula は「ゲーム的」です。

Dark Nebula に物理シミュレートのようなものはなく、まるでスゥーっとホバーしているような動きで、ボールが転がっているという感じではありません。
そのためリアル感は全くないのですが、非常にコントロールしやすい操作感覚とスピードで、割と自由に操ることができます
(そもそもボールではなく、ホバー移動しているドーム型マシンという設定のようです)

ステージは下から上へと進む縦スクロールになっていて、動く床や壁、スイッチで出現する床、ジャンプ台やビーム砲など、数多くのしかけがあります。
ステージによってはスイッチを入れるタイミングを計る必要もあり、ちょっとしたパズル要素もありますね。

中盤以降は敵が出てくる事も多くなりますが、自機の周囲を回る光体を探して、それをぶつけることで倒すことが出来ます。
Episode Two では数ステージごとに「ボス戦」や高速スクロールする特殊ステージなども登場し、ステージごとの特徴もハッキリしています。
この手のゲームで「ボス」が出るとは思わなかったので、ここはちょっとビックリしましたね。

Dark Nebula

転がし系のゲームとしては非常にクオリティーの高いゲームで、iTunes での評価もかなり良いです。
解りやすいルールで、難易度も低めなので、誰でも楽しめるというのもありますね。

ただ、個人的には・・・ それほど面白いと思わないんだよなぁ・・・
コントロールしやす過ぎて、この手のゲームに本来あるはずのリアル感や質感というものが全くなく、難易度も低いため、ゲームに本来あるべきドキドキ感やハラハラ感というのを感じないのです。
やや淡々としている印象がありますね。

まあ、これはあくまで個人的な感想であって、実際には評価している人が多く、演出のセンスやグラフィックは確かに良いので、人にはオススメ出来ます。

特に1作目「Dark Nebula」はずっと無料が続いていて、無料でこのクオリティーならかなりお得です。
2作目「Episode Two」も 170 円ですから、前作が好きだった方なら文句なくお買い得でしょう。

私としてはボールの動きがリアルな Labyrinth の方が好きなのですが、この辺は好みもあるでしょうか。
「リアルじゃなくても、コントロールしやすい方がいい」という方も多いでしょうからね。

Dark Nebula(iTunes が起動します)

Dark Nebula -Episode Two-(iTunes が起動します)
 

Osmos

細胞のような丸い有機生命体の生き残りゲームを、宇宙空間のような幻想的なグラフィックとサウンドで描いたアプリ。
それが「Osmos」です。

元々はパソコンのゲームで、2009 年度のインディーズゲームの表彰で特別賞を受けた事もある作品です。
7月に iPad 版が発売されていましたが、今月になって iPhone / iPod touch 版も公開されました。

osmos

ルールはシンプルで、青い球体を動かし、自分より小さな球体を取り込んで、どんどん大きくしていきます
ある一定以上の大きさになるか、特定の球体を取り込めばステージクリア。
自分より大きな球体に触れてしまうと逆に相手に取り込まれ、完全になくなってしまうとゲームオーバーです。

自分の球体は画面をタップした方向に体の一部を射出し、その反動で動くことが出来ます。
ただし体の一部を射出するため、射出するほど小さくなってしまいますし、射出した体の一部は他の球体に触れると取り込まれてしまいます。
そのため必要最小限の射出で動くようにしなければならず、そこがゲームのポイントです。

ただ、ぼやぼやしていると他の球体同士が取り込み合って、巨大な球体が出来て太刀打ち出来なくなるので、相応のスピードも要求されますね。

ステージによっては、自分と同じように射出によって動き回る球体や、逃げ回る球体、触れると必ずこちらが吸い取られてしまう球体、重力を持っていて他の球体がその周囲を惑星のように公転しているステージなどもあり、変化に富んでいます。

様々なステージを順番にクリアする「Odyssey」モードと、ステージを選択してプレイ出来る「Arcade」モードの2つがあり、Odyssey をクリアしないと Arcade はプレイ出来ません。

Arcade モードには 8種類×9 の 72 ステージが用意されており、ボリュームは相応にありますね。
私的にはスコアを競えて継続的にプレイ出来る「エンドレスモード」のようなものが欲しかった気がしますが。

osmos2

ゲームは内容もユニークですが、「雰囲気を楽しむ」という要素が強い、環境ソフト的な性質もあります。
アンビエントな BGM の音色もかなり作り込まれていて、雰囲気を盛り上げてくれます。
ただ、その音質はイヤホンを通して聞かないとよく解らない繊細なレベルなので、ぜひイヤホンを付けてプレイする事をオススメします。

こうした雰囲気重視のアプリは人によって好みがあると思いますが、解りやすくて楽しめるので、割と万人にオススメ出来るアプリかなと思います。
1ステージにかかる時間が短めで、忙しい操作も必要なく、人に見られても恥ずかしくないので、外出中や移動中にやるアプリとしても良いですね。

価格は 350 円で・・・ シンプルな内容であることを考えると、ちょっと高めかもしれません。
でも秀逸な雰囲気とステージ数から考えて、妥当という気もします。
iPad 版は大きな画面でプレイ出来ますが 600 円と高めです。

幻想的な雰囲気のアプリが好きな方に、特にオススメですね。

Osmos(iTunes が起動します)
Osmos for iPad(iPad 専用版です)

怒首領蜂 大復活

縦スクロールのシューティングゲームにおける「歴史的作品」と言えるのが、ゼビウス、1942・1943、雷電、そしてこの「怒首領蜂」でしょう。
怒首領蜂は今日流行りの「弾幕シューティング」の草分け的存在であり、もう 10 以上前のゲームですが今見ても通用するクオリティーで、私も今でもたまにプレイしています。
その怒首領蜂の(事実上)3つ目の続編となるのが、この「怒首領蜂 大復活」です。

開発したのはシューティングを牽引するメーカー「CAVE(ケイブ)」で、ゲームセンターに登場したのは 2008 年という、比較的最近のゲームです。
その「怒首領蜂 大復活」が、他のゲーム機に先駆けて iPhone / iPod touch に移植されました。
最新のアーケードゲームが最初に iPhone で登場するというのは、「そういう時代になったんだな」というのを感じますね。

ちなみに、怒首領蜂の(事実上の)2作目は「怒首領蜂 大往生」というゲームでしたが、このゲームは難易度がハンパじゃなく、私もプレイした時に1面でさえあまりに難しいのに驚愕、当然あっという間にゲームオーバーになり、もう二度とやらなかったという経験があります。
怒首領蜂 大復活は大往生の続きのストーリーですが、大往生を iPhone に持ってこなかったのは正解でしょうね。

怒首領蜂 大復活

自機の攻撃、敵の攻撃、爆発や演出などが全て「ド派手」なのが最大の特徴でしょう。
画面を埋め尽くす程の圧倒的な攻撃力で大量の敵をどんどん殲滅していける内容で、シューティングの基本である「爽快感」は十分です。

「弾幕シューティング」だけあって敵の攻撃も非常に激しいのですが、自機の当たり判定が小さくて被弾しにくい上に、このゲームは常に「オートボム」の状態で、敵弾に当たってもボムが自動的に発動して助かります。
つまり、ボムが3つあれば4回被弾するまでやられない訳で、このオートボムが強いおかげで怒首領蜂シリーズではもっとも低い難易度になっていると言って良いでしょう。
よって見た目の割に、初心者の方でもプレイしやすいゲームです。

また、面白いのは敵のレーザーを、自機のレーザーで撃ち返せるというシステム。
レーザーが大量に飛んできても、自機がレーザーを撃っていればそれがシールドとなって、やられる事がないのです
自機の攻撃はボタン1つでいつでもショットとレーザーを切り替えられます。
いかにも強そうな敵の攻撃を簡単に防げるおかげで、ますます「守る事、かわす事の爽快感」を得られますね。

怒首領蜂 大復活

圧倒的な自機の攻撃、かなり激しい敵の弾幕、画面中を飛び交うレーザー、それらで画面が埋め尽くされるにもかかわらず、動作はかなり快適で、ケイブの技術力の高さを感じられます。
エスプガルーダII と同じく、iPhone 3G や第二世代 iPod touch ではプレイ出来ないのが欠点ですが・・・
これだけの処理を行うゲームだと、それも「さもあらん」と思ってしまいますね。
もちろん背景などのグラフィックも精密な書き込みがしてあって、非常に高レベルです。

操作も非常にやりやすく、エスプガルーダII で好評だった優れた操作性はそのままです。
ただ、ボタンの反応範囲がやや狭く、レーザーとショットの切り替えがうまくいかない事がある点は気になりました。
このゲームはここが攻略のポイントになるので、ボタンの大きさや感度も調整できれば良かったのに・・・ というのはありますね。


ゲームシステムについてですが、オリジナルと同じ「アーケードモード」と、iPhone / iPod touch での操作に最適化した「iPhone モード」の2つが存在します。

アーケードモードは、敵を途切れずに倒し続ける事で「コンボ」が増えていき、それによって点数が飛躍的に上がっていくシステムとなっています。
これは従来の「怒首領蜂」でもそうだったのですが・・・

iPhone モードには、この「コンボ」に相当するものがありません。
iPhone モードには S と M のゲージがあって、敵の弾に「かする」ことで M ゲージが上がっていき、それにより得点アイテムの「倍率」が増えていきます。
一方、敵を倒しまくると S ゲージが増えていき、最大になると攻撃力がアップ、さらに敵が得点アイテムを落としまくるようになります。
ただし S の時は得点アイテムの倍率は低下し続けます。
よってスコア狙いのプレイは、敵弾にかすりまくるマゾいプレイで倍率を上げ、その後に S になって得点アイテムを回収しまくる、という形になります。

怒首領蜂 大復活 には「ハイパーゲージ」というのがあって、これを使ってしばらく強力な攻撃を行う事が出来るのですが、iPhone モードでは「M の方がハイパーゲージが上がりやすく、ハイパー攻撃を使ってゲージを消費すると一気に S になる」という特徴があるため、これもハイスコア狙いのポイントになっています。

怒首領蜂 大復活

このようなシステムになっているのは、タッチパネルではボタンの操作がやり辛いため、細かいショットの ON/OFF が難しく、そのため「コンボを途切れさせずに敵を倒す」というのが困難だからのようです。
よって思い切って、「コンボのないシステムを新たに作った」ということのようですね。

正直、iPhone モードの「かすると倍率アップ」と言うのは、私的には iPhone に向いていたかどうか微妙な気がします。
iPhone の小さな画面で「敵弾にかする」というのを繰り返すのは、かなり細かい作業で、あまりやりやすいとは言えません。

ただ、オリジナルの「コンボが途切れないように注意しながらプレイする」というのは窮屈で好みではなく、完全な「パターン化」が必要なものであったため、私的には iPhone モードの方が好きですね


とにかくシューティングとしては、圧倒的な完成度と言えます。
前作の「エスプガルーダII」がすでに iPhone のシューティングとしては圧倒的だったのに、その上を行くんだからもうハンパないです。

「オートボム」のおかげで初心者でもプレイしやすく、上級者には「二週目」や「裏ステージ」が用意されていて、やり込み性も高いです。
もちろんスコア狙いも熱いゲームですね。

価格は 1000 円と高めですが、この完成度なら納得です。
今はセールも行われているようなので、動く本体を持っているのなら見逃す手はないと思います。
シューティングとしては絶対的にオススメのアプリですね。

怒首領蜂 大復活(iTunes が起動します)


【追記】
近いうちに iPhone AC に攻略ページを作成する予定ですが、とりあえず自分用も兼ねて、2周目に行くのに必要となる「蜂アイテム」の出現場所の一覧ページだけ先に作成しました。
ここでこっそり(?)先行公開しておこうと思います。
http://iphoneac.com/dodonpachi8.html

プレイしている方は参考にしてみて下さいね。


怒首領蜂 大復活
 

R TYPE (EA)

※このアプリは発売元の EA の権利切れにより、iTunes Store から消去されています。
代わりに iOS 版 R-TYPE の開発元の DotEmu が、新しい iPhone や iPad の画面に対応した新バージョンのアプリを公開しています。

http://iphoneac-blog.com/archives/7971470.html

1980 年代後半に登場し、革新的なシステムを数多く盛り込んで大ヒット、その後のゲームに大きな影響を与えた横スクロールシューティングの金字塔
それが「R-TYPE」です。

その初代 R-TYPE が iPhone / iPod touch 用のアプリとして登場しました。
オリジナルは日本のアイレムという会社が開発したものですが、iPhone / iPod touch 版はフランスの DotEmu というメーカーが移植を担当したようで、発売は EA(エレクトロニック・アーツ)です。

R-TYPE

タッチ操作で自機を動かし、ショットと溜め撃ちである「波動砲」で敵を倒していきます。
パワーアップすると「フォース」と呼ばれる着脱可能なオプションを装着でき、これを入手後はフォースの着脱ボタンが追加されます。
フォースは切り離している間も攻撃が可能で、敵弾を防ぎ、後ろに付けると後方にも攻撃が出来るため、状況に合わせて着脱する事がゲームのポイントとなります。

パワーアップによってフォース装着時に、壁で跳ね返る「反射レーザー」、地を這う「対地レーザー」、交差するように飛んでいく「対空レーザー」などの独特な攻撃を行う事が可能です。

とにかく難度が高く、非常に難しいゲームとしても知られています。
アーケード版(ゲームセンター)でクリアした人はかなり少なく、今でも難解なシューティングの代名詞と言える存在です。
iPhone / iPod touch 版には自機が無制限の「無限モード」が用意されていますが、死んだらスタート地点か中間地点に戻され、パワーアップなしの状態で再開するため、いずれにせよ高難度です。

操作は画面のどこをなぞっても指の動きに合わせて自機が動く形で、スペースインベーダー インフィニティジーンエスプガルーダなどと同じスタイルです。
指の速度と同じスピードで自機が動くため、オリジナルより高速な動きが可能です。
ショットは自動連射にすることも可能で、その場合ショットボタンは波動砲(溜め撃ち)のみに使用します。


移植度はかなり高く、オリジナルの R-TYPE が遜色なく移植されています。
ただ、アーケード版をそのまま移植したと言うよりは、家庭用ゲーム機向けにちょっとグラフィックのクオリティーを落としたものを移植した、という感じはします。
まあ iPhone である事を考えれば、十分な出来栄えと言えるでしょう。
オープニングとボス出現時の音楽がないのがちょっと残念ですが。

しかし、最初のうちはいいのですが・・・
後半ステージになると、操作の問題が気になり始めます・・・

前述したように操作性自体は悪くありません。
画面のどこをなぞっても指の動きに合わせて自機が移動してくれるので、最初のうちは違和感ありません。

しかし R-TYPE というゲームは、自機をかなり大きく動かさなければならないゲームです。
そのため操作中に画面から指がはみ出てしまい、「指の置き直し」をしなければならなくなる状況が多発するのです。
そして指を置き直していると、その間は自機が動けず、R-TYPE は難しいゲームですから、そんな自機が動けない時間があるとそれが致命傷となってしまいます・・・

設定で画面サイズのフルスクリーンを「オフ」にすると、ゲーム画面が小さくなって外周を指の置き場として使えますが、それでもこのゲームの場合は指の置き直しが必要になるケースが多いです。

後方や斜め下から敵が出てくる場合が多いので、敵が指で隠れて見えなくてやられてしまった、という状況も発生しやすいです。

加えてタップ操作だと、どうしても指が震えたりズレたりして、精密な操作がやり辛くなりますが、このゲームの後半ステージは細かい操作を要求される場面が多いため、タップ操作だと非常にやりにくく、常に操作に気を使わなければならなくなります。

R-TYPE

これらの操作の問題のため、後半ステージはかなりプレイが困難です。
自機がオリジナルより素早く動けるため、簡単になっている部分もあるのですが・・・ それを差し引いてもやりやすいとは言えないですね。

最近は iPhone / iPod touch にも、数多くの秀作シューティングゲームが登場しています。
その多くは操作性も良く、快適にプレイする事が出来ますが、この iPhone 版 R-TYPE をやって解りました。
それらのゲームが快適なのは、操作性に加えて、ゲームシステムもタッチパネルに最適化しているから快適なんだ、という事に。

オリジナルの R-TYPE は当然タッチパネルの事なんか考えられていませんから、それをそのまま移植したのでは、やはりやり辛さが目立つ形になってしまいますね・・・

一応、本体の傾きによる操作や仮想パッドによる操作も用意されていますが、それらの操作性は問題外です。


まあ「かつての名作をそのまま移植した」という所に価値を見い出すべきアプリでしょうから、ヘタに変えない方が良いというのもあると思います。
でも R-TYPE を知らない人にはオススメは出来ないですね。
当時は革新的だったとは言え、今見るとさすがに古いし、オリジナルを知っている人でないとそんなに楽しめないでしょう。

完全な「パターンゲーム」「覚えゲー」ですから、「ミスを繰り返しながら少しずつ攻略を見いだしていく」というのに付いて来れない人も多いかも。
弾避けが苦手な人でもプレイ出来るという利点もありますが・・・

オリジナルを知っている人なら、サウンドなどに気になる部分もありますが、かなり高い再現度なので懐かしみながら楽しむ事が出来ると思います。
前述したように後半ステージは操作が厳しいので、最後まで本気で攻略しようと思っている人には向いていないかもしれませんが、難しいゲームですから「元々前半ステージしか知らない。そこまでしか行けない」という人は多いはず。
そう言う人なら、価格は 230 円とそれほど高くないので、「懐かしさのために」買うというのも悪くないと思います。

コントローラーでプレイ出来たら、もうちょっと評価も変わるんだけどなぁ・・・
Apple はタッチパネルにこだわりがあるようだから、そう言うのは許さないんでしょうね・・・

R TYPE(公開終了。新バージョンは こちら

rtype3
 

パズルコスモス

パズルプリズム」や「Mr.AahH!!」など iPhone / iPod touch 向けの名作を次々と送り出している PONOS が公開した新作パズルゲーム。
それがこの「パズルコスモス」です。

シンプルでクールな見た目とテクノなサウンドが、いかにも「PONOS らしさ」を表していますね。
今回も「携帯機器」という点をよく考えたゲームデザインがなされています。

パズルコスモス

2×2のマスの中に配置されたキューブを、下に積まれているキューブの上で「転がし」、同色のキューブを4つ以上つなげれば消去されます。
積まれているブロックは徐々に上にせり上がっていき、画面上部のラインを越えてしまうとゲームオーバーです。

キューブは前述したように「転がして」回転させます。
テトリスルミネスのようにボタンを押すとその場で回転するのではなく、右に1度回転させると、キューブ自体も1つ右に移動します
つまり、移動と回転を兼ねている形になっています。

このために、自分の思った場所にキューブを置き辛いのがゲームのポイントで、この点がゲームのオリジナリティーになっている反面、プレイし辛さにも繋がっています。

パズルコスモス
※高い段差でもボタン連打すれば登れます。

パズルゲームというのは「思うように操作できて、それで解法を考える」のが楽しいのであって、このゲームのように「操作すること自体がパズルになっている」というのは賛否両論あると思います。
その傾向は iTunes のレビューにもすでに現れていますね。
慣れるまでは「やり辛さ」の印象の方が先に来てしまいます

パズルとしてのもう1つの特徴は、CHAIN(連鎖)が、正確には連鎖ではなく、「連続ボーナス」である点でしょう。
4つ以上のキューブを繋げると光り輝いた後に消えるのですが、消えるまでしばらく時間があります。
この消えるまでの間に新しいキューブを消したり、消えかけのキューブにさらに同色を繋げることで CHAIN が続いていきます。
よって素早く消していけばどんどんチェインを繋げて行くことが出来ます。

この「CHAIN が連鎖というより連続」というのはパズルプリズムと同様で、そのシステムを踏襲していると言えますね。
チェイン中はゲームオーバーのラインを越えてもゲームオーバーになりませんので、チェインを繋げ続ける事でピンチを脱することも可能です。

また、たまに「フラッシュキューブ」という光るキューブが落ちてきて、これを消すと同色のキューブが全て消去されます。

ゲームモードは4種類用意されていて、通常の「STANDARD」、2分間のスコアを競う「TIME ATTACK」、せり上がって来るのが早いためチェインし続けないとすぐ終わってしまう「DEAD LINE」、フラッシュキューブがどんどん出てくる「FLASH RAIN」の4つがあります。

ただし上のモードをプレイするには下のモードで条件を満たさなければならず、その条件は相応に難しいので、慣れないうちはなかなか他のモードで遊ぶことは出来ないでしょう。
コツとしては、TIME ATTACK で詰まっている人は、序盤はキューブを消さずに意識的に連鎖が起こるような形でブロックを多めに積んで、それから CHAIN を開始して下さい。


そして、人にオススメ出来るかどうかですが・・・ うーん、微妙
ゲームとしては、慣れれば面白さが徐々に解ってくるのですが、前述したように最初は取っ付き辛いのが難点で、面白さを理解できるようになるまで時間がかかります

また、このタイプのゲームは他にも似たものがありますから、それらと比べると「これ買うんならルミネスとかの方が・・・」などと思ってしまうのもあります。

ただ、PONOS のゲームらしく、非常に携帯機器に向いたゲームデザインになっているのは良い点です。
そんなにダラダラ続くゲームではないのでちょっとした空き時間に遊べるし、片手で持ってプレイ出来るボタン配置になっているため、通勤・通学などの際にもプレイしやすい利点があります。
この辺りはこれまでのアプリで培ってきた点が生きているなと感じますね。

そして個人的に高評価したいのは・・・ BGM
パズルプリズムなども BGM が良いと言われていましたが、私的には PONOS のアプリの中では今作が一番良いです
BGM は4曲用意されており、おなじみのテクノ系サウンドですが、さらにちょっと癒し系の曲や、ボーカルがささやいているような曲などもあり、今までとは少し違います。
画面のスタイルを変化させる「スキン」も2つ用意されていて、どちらもハイセンスなグラフィックです。

パズルコスモス

こんなにセンスの良いグラフィックや BGM を複数用意できるなら、もうルミネスのように「スキン+BGM」の組み合わせをたくさん用意して、プレイ中にそれがチェンジされるようにし、ゲームに変化を付けて欲しいですね。
「それだとまんまルミネスじゃん」と言われそうですが、オリジナルのルミネスのアップデートが完全に止まっている以上、なんだかこっちに期待したくなります。

そして最後に価格ですが・・・ これが大きな難点。 450 円です。
この内容で 450 円は・・・ 正直、高いです
取っ付き辛い内容でゲームもシンプル、それで 450 円じゃ、人にはオススメし辛いですね・・・
セールや値下げがあってからが狙い目、といったところでしょうか・・・

パズルコスモス(iTunes が起動します)
 

The Incident

上から落ちてくる落下物をかわしながら、積み重なっていく物の上に上がって、ひたすら上空へと登り続ける。
そんな海外の「バカゲー」が、この「The Incident」です。

シンプルな内容ですが、落ちてくる物の種類がハンパじゃないぐらい豊富で、さらにファミコン時代のようなグラフィックとサウンドが独特な雰囲気を出しています。

theincident

ゲーム内容は先に述べたようにシンプルで・・・
本体の傾きでキャラクターを左右に動かし、画面タップでジャンプ。
色々な物が落ちてくるので、それをかわしながらひたすら上へと登っていきます。

画面下からは風船の付いたコインが飛んできて、これを 10 個集めると 1UP。 たまに宝石が出てきてこれも 1UP になります。
コインの代わりに体力回復の風船や、一定時間無敵になる風船、逆にダメージを受ける風船などが出現する事もあります。

ゲームシステムとしてはこれだけで、とにかくひたすらジャンプと移動で落ちてくる物をかわしながら、登り続けるだけです。

ただ、落ちてくる物の「脈絡の無さ」が笑えます。
看板とかイスとか電話ボックスとか、車とか家具とかピアノ、さらにモアイとかツタンカーメンとか、もうハチャメチャです。
そしてその数が非常に多く、ステージが進むとさらに増えていきます。
さらに背景も最初は町中ですが、そのうち山の上や空、そして宇宙へと・・・
その意味不明な落下物と背景のバカっぷりを見て楽しむのが、このゲームの楽しみ方でしょうね。^^;

直接的な「ギャグ」がある訳ではないのですが、個人的には「バカゲー」はこのぐらいの方が良いと思います。
あまりにウケ狙いだと逆に「痛々しく」思える場合が多いので、こんな風にさりげなく(?)おバカな方が受け入れやすいですね。

主人公はライフ制で、回復できずに3回ダメージを受けるとミスとなり、チェックポイントから再開となります。
その際、致命傷となった落下物が「トロフィー」になって飾られます。

theincident3

ジャンルとしては「ショートゲーム」になると思いますが、ショートゲームとしてはややプレイ時間が長めなのが難点でしょうか。
ちょっとした合間にやる、と言うのには向いていないですね。

後半ステージは落下物も相応のペースで落ちてくるようになりますが、最初のうちは難易度が低い分、落下物が落ちてくるのも遅めなので、クリアまで結構時間がかかります。
もっと最初からドカドカ落ちてくるモードがあっても良かったように思います。


でも、なかなか楽しめるショートゲームですよ。 個人的には好きなゲームです。
設定や落下物が笑えますし、落下物ごとにサウンドが違うなど、細部にこだわりも見られます。
ルールも解りやすいし、シンプルだけにハマれますね。

価格は 230 円で、内容からして 115 円~ 230 円ぐらいが妥当だと思うので、相応の値段ではないかと思います。
ちなみに、iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応したユニバーサルアプリです。

The Incident(iTunes が起動します)
 

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