3D 視点のガンシューティング(FPS)と、メタルギアのようなステルス(潜入)アクションが合体した、「隠密行動型 FPS」。
それが「スプリンターセル」シリーズです。
その最新作が iPhone / iPod touch 版になって登場しました。
「Splinter Cell Conviction」(スプリンターセル・コンヴィクション)です。
アップデートに伴いセールも行われています。
オリジナル版を開発したのは 3D ガンシューティングの老舗にしてゲームロフトの親会社「Ubisoft」。
iPhone / iPod touch 版の開発と販売はもちろんゲームロフトで、日本語化もされています。
ゲーム内容は、主人公を後方から見た第三者視点(TPS)の FPS (First Person shooter、一人称シューティング)です。
左下の仮想スティックで移動、右下のボタンで射撃という操作で、FPS としては一般的な操作方法と言えますね。
遮蔽物や壁に隠れるボタンがあり、「敵の攻撃から身を隠す体勢」を取れるため、ゲーム的には「モダンコンバット」より、「ブラザーインアームズ」に近いと言えます。
しかしこのゲームは基本的に、「撃ち合って敵を倒す」のが目的ではなく、「敵に見つからないように隠れながら目的地に向かう」という形で進行し、これが最大の特徴でもあります。
敵には「視界」があり、その範囲に入らない限り敵には見つかりません。
敵に見つかっていない状態なら、敵が攻撃してくる事も追いかけて来る事もありません。
後ろからこっそり近づいて音を立てずに倒すことも可能です。
さらにこのゲームは暗いところにいると敵に見つからないため、暗所なら身を隠さなくても発見されません。
ライトを撃って破壊し、暗くして進むというシーンもあります。
パイプや窓にぶら下がって敵に見つからないように進む場面も多く、まさに「潜入アクション」と言った内容ですね。
敵に発見された場合も面白いシステムになっていて、すぐに主人公がその場から離れて身を隠すと、元いた位置に「残像」が表示されます。
敵はこの「最初にこちらを見つけた位置」に向かって動くため、これを逆用して敵を倒したり、その場を切り抜けたりする事も可能です。
戦闘では複数の敵がいる時にまとめて照準が現れ、一瞬で複数の敵を倒せるアクションが発生する事もあります。
また、敵に見つかっていない状態で「ヘッドショット」をすると、音を立てずに敵を即死させることが出来ます。
「潜入がメイン」というのが面白く、私的には普通の FPS よりも好みですね。
こういう表現の仕方もアレですが・・・ iPhone / iPod touch ではメタルギアよりも、こちらの方が「メタルギアっぽい」です。
残念な点は、まず「ストーリーがよく解らない」。
このゲームは「トムクランシー」という作家が監修した軍事的なストーリーが描かれるのですが、ステージごとの展開が「ぶつ切り」で、繋がりがよく理解できません。
元々このゲームの物語の背景はステージ中の敵の会話やデモシーンなどで語られていたようですが、iPhone / iPod touch 版はカットされたステージやデモがあるため、どういう展開や背景になっているのかセリフを読んでも理解しづらいのです。
(オープニングのデモも英語&字幕なしだし)
ステージ4と5はいきなり何の前触れもなく中東で戦闘が繰り広げられるのですが、実はここは主人公の「回想シーン」です。
でもこれが「回想シーン」であることさえも、オリジナル版のストーリーを知らないと解らないほど。
とにかく全体の話が見え辛いです。
同じトムクランシーのゲームである iPhone 版「H.A.W.X」もやや解り辛かったのですが、ちょっとトムクランシーのゲームはストーリーが濃密すぎて、携帯用に簡易化するには重すぎるかなぁ、という気もしますね。
また、「潜入が面白いゲーム」なのに、ステージ4と5は普通に敵とバンバン撃ち合う、「ごく普通の FPS」になっています。
これはこれで完成度は高いのですが・・・
でも普通の撃ち合いだったらモダンコンバットとか他のゲームでも出来るので、ここはステルスアクションのステージだけで構成して欲しかったのが本音ですね。
また、これは iPhone 4 だけに関係する話なので、4 を持っていない人には恐縮なのですが・・・
やっぱり「ジャイロセンサー操作」に対応していないのは残念です。
正直、モダンコンバット2やブラザーインアームズ2の「ジャイロセンサー」を一度体験してしまうと、もう iPhone / iPod touch の FPS はジャイロセンサーじゃないと操作し辛くて仕方ありません・・・
これはアップデートで対応してくれると思いますが、今の時点では iPhone 4 をお持ちの方には、「ジャイロに対応するまで待った方が・・・」と思ってしまいますね。(セール中だとそうも言ってられないけど)
なお、アップデートで Retina ディスプレイには対応しました。
総評として、iPhone / iPod touch の FPS としては私的には好みで、楽しめたアプリだと思います。
グラフィックも綺麗で動作も滑らか。 内容もバッチリ「潜入アクション」しています。
あくまで1人用のゲームで、モダンコンバット2のようにマルチプレイがあったりする訳ではありませんが、FPS やメタルギアが好きな方なら間違いなく楽しめるでしょう。
モダンコンバットやブラザーインアームズほど「解りにくい場面」もありませんしね。
iTunes にはステージ数やボリュームが少ないという意見がありますが、私的にはステージ数も1ステージの長さも(iPhone / iPod touch としては)十分だと思います。
価格は当初 1200 円でしたが、800 円に値下がりしていました。
そして現在は期間限定で 115 円セールとなっています。
内容的には 800 円でも悪くないクオリティーだと言えますね。
しかし何というか、「メタルギアよりメタルギアらしい」って言うのは、一抹の悲しさもあったりなかったり・・・
(私は iPhone のメタルギアも嫌いじゃないけど・・・)
・Splinter Cell Conviction(iTunes が起動します)
・Splinter Cell Conviction HD(iPad 専用版です)
それが「スプリンターセル」シリーズです。
その最新作が iPhone / iPod touch 版になって登場しました。
「Splinter Cell Conviction」(スプリンターセル・コンヴィクション)です。
アップデートに伴いセールも行われています。
オリジナル版を開発したのは 3D ガンシューティングの老舗にしてゲームロフトの親会社「Ubisoft」。
iPhone / iPod touch 版の開発と販売はもちろんゲームロフトで、日本語化もされています。
ゲーム内容は、主人公を後方から見た第三者視点(TPS)の FPS (First Person shooter、一人称シューティング)です。
左下の仮想スティックで移動、右下のボタンで射撃という操作で、FPS としては一般的な操作方法と言えますね。
遮蔽物や壁に隠れるボタンがあり、「敵の攻撃から身を隠す体勢」を取れるため、ゲーム的には「モダンコンバット」より、「ブラザーインアームズ」に近いと言えます。
しかしこのゲームは基本的に、「撃ち合って敵を倒す」のが目的ではなく、「敵に見つからないように隠れながら目的地に向かう」という形で進行し、これが最大の特徴でもあります。
敵には「視界」があり、その範囲に入らない限り敵には見つかりません。
敵に見つかっていない状態なら、敵が攻撃してくる事も追いかけて来る事もありません。
後ろからこっそり近づいて音を立てずに倒すことも可能です。
さらにこのゲームは暗いところにいると敵に見つからないため、暗所なら身を隠さなくても発見されません。
ライトを撃って破壊し、暗くして進むというシーンもあります。
パイプや窓にぶら下がって敵に見つからないように進む場面も多く、まさに「潜入アクション」と言った内容ですね。
敵に発見された場合も面白いシステムになっていて、すぐに主人公がその場から離れて身を隠すと、元いた位置に「残像」が表示されます。
敵はこの「最初にこちらを見つけた位置」に向かって動くため、これを逆用して敵を倒したり、その場を切り抜けたりする事も可能です。
戦闘では複数の敵がいる時にまとめて照準が現れ、一瞬で複数の敵を倒せるアクションが発生する事もあります。
また、敵に見つかっていない状態で「ヘッドショット」をすると、音を立てずに敵を即死させることが出来ます。
「潜入がメイン」というのが面白く、私的には普通の FPS よりも好みですね。
こういう表現の仕方もアレですが・・・ iPhone / iPod touch ではメタルギアよりも、こちらの方が「メタルギアっぽい」です。
残念な点は、まず「ストーリーがよく解らない」。
このゲームは「トムクランシー」という作家が監修した軍事的なストーリーが描かれるのですが、ステージごとの展開が「ぶつ切り」で、繋がりがよく理解できません。
元々このゲームの物語の背景はステージ中の敵の会話やデモシーンなどで語られていたようですが、iPhone / iPod touch 版はカットされたステージやデモがあるため、どういう展開や背景になっているのかセリフを読んでも理解しづらいのです。
(オープニングのデモも英語&字幕なしだし)
ステージ4と5はいきなり何の前触れもなく中東で戦闘が繰り広げられるのですが、実はここは主人公の「回想シーン」です。
でもこれが「回想シーン」であることさえも、オリジナル版のストーリーを知らないと解らないほど。
とにかく全体の話が見え辛いです。
同じトムクランシーのゲームである iPhone 版「H.A.W.X」もやや解り辛かったのですが、ちょっとトムクランシーのゲームはストーリーが濃密すぎて、携帯用に簡易化するには重すぎるかなぁ、という気もしますね。
また、「潜入が面白いゲーム」なのに、ステージ4と5は普通に敵とバンバン撃ち合う、「ごく普通の FPS」になっています。
これはこれで完成度は高いのですが・・・
でも普通の撃ち合いだったらモダンコンバットとか他のゲームでも出来るので、ここはステルスアクションのステージだけで構成して欲しかったのが本音ですね。
また、これは iPhone 4 だけに関係する話なので、4 を持っていない人には恐縮なのですが・・・
やっぱり「ジャイロセンサー操作」に対応していないのは残念です。
正直、モダンコンバット2やブラザーインアームズ2の「ジャイロセンサー」を一度体験してしまうと、もう iPhone / iPod touch の FPS はジャイロセンサーじゃないと操作し辛くて仕方ありません・・・
これはアップデートで対応してくれると思いますが、今の時点では iPhone 4 をお持ちの方には、「ジャイロに対応するまで待った方が・・・」と思ってしまいますね。(セール中だとそうも言ってられないけど)
なお、アップデートで Retina ディスプレイには対応しました。
総評として、iPhone / iPod touch の FPS としては私的には好みで、楽しめたアプリだと思います。
グラフィックも綺麗で動作も滑らか。 内容もバッチリ「潜入アクション」しています。
あくまで1人用のゲームで、モダンコンバット2のようにマルチプレイがあったりする訳ではありませんが、FPS やメタルギアが好きな方なら間違いなく楽しめるでしょう。
モダンコンバットやブラザーインアームズほど「解りにくい場面」もありませんしね。
iTunes にはステージ数やボリュームが少ないという意見がありますが、私的にはステージ数も1ステージの長さも(iPhone / iPod touch としては)十分だと思います。
価格は当初 1200 円でしたが、800 円に値下がりしていました。
そして現在は期間限定で 115 円セールとなっています。
内容的には 800 円でも悪くないクオリティーだと言えますね。
しかし何というか、「メタルギアよりメタルギアらしい」って言うのは、一抹の悲しさもあったりなかったり・・・
(私は iPhone のメタルギアも嫌いじゃないけど・・・)
・Splinter Cell Conviction(iTunes が起動します)
・Splinter Cell Conviction HD(iPad 専用版です)