iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2011/01

Rhythm Control

東京在住のスウェーデンとアメリカ出身の2人によって作られた、iPhone / iPod touch の新しい音楽ゲーム。
それが「Rhythm Control」です。

最初に言っておきますが・・・
このアプリはアイコンにかわいい女の子が描かれていますが、この女の子はゲーム中には全く出てきません。 悪しからず。

ゲームは曲に合わせて出現する円をタイミング良くタップしていくもので、既存のゲームで言うと「Jubeat plus」に似ています。

Rhythm Control

リストから曲と難易度を選んでゲームスタート。
画面に6つの円があり、曲に合わせて大きな円が現れ、それが最初から表示されている円の大きさに収縮していきます。

円の大きさが合ったところでタップするとジャストタイミングとなる訳ですが、「音楽ゲーム」ですから見て判断するよりは、リズムに合わせて押す方がタイミングを取りやすいですね。

ゲーム内容としてはこれだけで、成績によって曲やモードが増えると言った事はなく、背景グラフィックなども地味ですが、音楽ゲームに重要なサウンドのクオリティーが高く、譜面もやっていて楽しめる形に作られています

また、iPhone / iPod touch でプレイする事を考えられた譜面になっていて、同時押しも2つまで。
両手で本体を持ち、2本の指でプレイ出来る譜面になっています。

iPad で公開されている「Jubeat plus」は4つ同時押しとか8つ同時押しとかが平気で出てきたため、iPad を机に置いてプレイしないとまともにプレイ出来ず、iPad に最適化されているとは言い難いゲームになっていました。

しかし Rhythm Control はそう言った事もなく、プレイしやすい印象です。
円の出現からタップまでのタイミングも Jubeat より遅めで、モグラ叩きの如く必死で叩かないと間に合わなかった Jubeat よりも難易度が低く、DDR太鼓の達人と比べると簡単とは言えませんが、多くの人が楽しめるバランスになっていると思います。


難点は、同じ場所を連続で叩く時にタイミングが解り辛いこと。
同じ場所に円が連続で出てくると押すタイミングや回数ほとんど解らなくなるので、その場面は曲を覚えていないと辛いです。
これは Jubeat よりもマークの出現からヒットまでのタイミングが遅いのが影響しているかもしれません。
(Jubeat はマークが出てもすぐ消えるのでダブらない。 その分、かなり忙くて難しい訳だけど)
連続でマークが出る時は色を変えるなど、視覚的な変化があれば、もうちょっと叩きやすかった気がしますね。

また、曲によっては1曲が3分以上あったりするので、ゲームとしてはやや長く感じるものもあります。
まあ5分ぐらいある Tap Tap Revenge よりは短いのですが・・・

曲数は 12 曲と、iPhone / iPod touch の音楽ゲームとしては豊富と言える分だけ用意されています。
画面をタップしても音は何も出ませんが、これは Jubeat や DDR もそうだから、同じタイプのゲームと比べて劣っているという訳ではないかな・・・


と言う訳で「Rhythm Control」、私的な評価は Jubeat plus よりも上ですね。
(と言うか Jubeat ファンの方には申し訳ないけど、私はあまり Jubeat を評価していないので・・・)

さすがに DDR S には敵いませんが、12 曲で 230 円、サウンドのクオリティーも高い事を考えると、音楽ゲームが好きな方にはオススメ出来るアプリだと思います。
画面がクールなので(萌え画面なのはタイトルだけなので)外出先で見られても恥ずかしくはありません。

iPhone / iPod touch の音楽ゲームは、良いものは高額で安いものはイマイチと言った感じですが、このゲームはそんな中では明らかにコストパフォーマンスに優れていると言えますね。

Rhythm Control(iTunes が起動します)

Flick Kick Football

ゴミを投げ入れる「Paper Toss」やコインを弾く「iQuarters」など、iPhone / iPod touch には名作と言えるフリックゲームがありますが、また新しい定番アプリになるであろうフリックゲームが登場しました。
Flick Kick Football」です。

画面をフリックしてボールを蹴り、ゴールに入れるというサッカーのフリーキックゲームで、この手のアプリは iPhone には以前から存在していましたが、このアプリはその中でも群を抜いた完成度です。
すでに iTunes のアプリランキングでも上位にありますが、それが頷ける面白さですね。

開発したのは PikPok というニュージーランドのメーカー。
以前ご紹介した Bird Strike を公開したメーカーです。

Flick Kick Football

ルールは簡単、画面をフリックしてボールを蹴るだけ

しかしボールは方向に加えて強弱も付けられ、さらにフリック方向を途中で曲げる事で「カーブ」もかけられます
そのため他のフリックゲームにはないほどボールを自在にコントロールする事が可能です。

ボールがゴールに入れば次に進めますが、ミスするとライフが減り、ライフがない状態でミスるとゲームオーバー。
最初はライフが0なので、ミスしたら即終わりですが、ゴールの外周ギリギリを狙う事でライフが 1UP します
しかしあまりギリギリばかり狙ってるとゴールポストに当たるので、その辺がまた面白いところですね。

歓声や応援歌が非常にリアルで、ナイスキックだとゴールシーンのリプレイが出る演出もあります。
一方で、昔のおもちゃのサッカーゲームを模したデザインになっており、相手選手は「ボード(板)」で、外周やタイトル画面には素朴で味のある「汚れ」が付いています。
この新旧融合のグラフィックがまたいいですね

Flick Kick Football

ゲームモードも豊富で、通常の ARCADE 、的当てゲームとなる BULLSEYE 、時間制モードの TIME ATTACK の3モードの他に、自動マッチングのオンラインプレイが可能MULTIPLAY も用意されています。

BULLSEYE の的当てゲームもなかなか面白く、TIME ATTACK や MUTIPLAY では1度だけ相手の選手を押し倒せるファイアーボールが登場するなど、単に「ゲームの終了条件が違うだけ」というものではない点もポイントですね。
マルチプレイは交互に打ち合う形式で、3回先にミスした方が負けとなります。

Game Center や Open Feint にも対応しており、「単純なフリックゲームなのに、あらゆる条件に対応している」と言える程の完成度です。

以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。



気軽に楽しめるフリックゲームで、価格も 85 円と安く文句なくオススメ出来ます
久々に普段ゲームをやらない人にも自信を持って勧められるアプリで、万人が楽しめる内容ですね。

今後の世界的な定番アプリの1つになるのではないでしょうか。

Flick Kick Football(iTunes が起動します)
Flick Kick Football Free(無料版。ただし広告あり)

-KingdomConquest- 初心者の館

※こちらは Kingdom Conquest 1 の記事になります。
続編の Kingdom Conquest 2 については こちら をご覧下さい。


セガが開発し、先に海外で展開されていた最近流行りの「ソーシャルゲーム」「ブラウザゲーム」の注目作が、遂に日本でもサービスを開始しました。
それが「-KingdomConquest-」(キングダムコンクエスト)です。

ゲームジャンルとしては、「ブラウザ三国志」や「戦国IXA」などで有名な「ブラウザゲーム」になります。
まあキングダムコンクエストは iPhone アプリなのでブラウザではないのですが、「ゲームジャンルとしての」ブラウザゲームと言う意味だと考えて下さい。

ただ、このゲームは探索シーンが「3D グラフィックのアクションゲーム」になっているのが大きな特徴です。

KingdomConquest

しかしブラウザゲームは特殊なゲームシステムなので、「意味が全然わかんねーよ!」「お金がメチャメチャかかりそう!」と思っている方も多いと思います。
各所で取り上げられているゲームですが、初心者向けと言える解説も乏しいのが実情です。
(ブラウザゲームは共通して、あまり初心者向けの説明ページがないですね・・・)

そこで今回はアプリ紹介と言うより、「KingdomConquest 初心者の館」と題して、序盤の初心者向け解説を行いたいと思います。
ちなみに私は最近「戦国IXA」というブラウザゲームを始めていたので、基本システムはラクに理解する事が出来ました。 この点はラッキーだったと言えます。
内政関連のシステムは、各ブラウザゲームと共通したシステムになっていますね。


【 KingdomConquest 内政編 】

チュートリアルで内政に関する操作を教えて貰えますが、実際に何をどう建てていけば良いのか、初めての方は悩むと思います。

この手のブラウザゲームの基本は、「そこしか建てられないものを優先して建てる」です。
例えば、森のとなりには木材工房が建てられますが、これは森がない場所には作れません。
よって森の周囲のマスは基本的に全部「木材工房」にして下さい
同様に、石の山の周囲は全部「石切り場」、鉄の山の周囲は全部「製鉄所」にします。
そして「畑」はどこでも作れるので、上記以外のマスに並べます。

KingdomConquest

建物は Lv1 は数秒で完成しますが、高いレベルにアップグレードするほど時間がかかるようになります。
とりあえずは Lv1 を必要な場所に一通り並べて、それから Lv2 にアップグレードしていきましょう。

生産は一度に2つまでしか設定出来ません。
また、平行した建設は行われず、1つ目が終わってから2つ目の建設に取りかかります。
3つ以上の生産予約をしようとすると「課金」によるポイントが必要になります。 この点はどのブラウザゲームでも共通しています。
無理に3つ以上の予約をする必要はないので、2つずつ設定するものだと考えておきましょう。

画面下のアイコンメニューは左右にある▲ボタンでページの切り替えができます。
2ページ目に「Quest」というアイコンがあり、これを選ぶと案内役がやるべき事と、その方法を順番に教えてくれます。
このクエストを進めていく事で物資などを入手出来るので、まずはこの Quest に従って進行していきましょう。

KingdomConquest

クエストの進行に沿っていけば、兵士(魔獣)の雇用と活用に必要となる「魔獣教練塔」「魔獣生態研究所」「魔獣兵舎」、物資を保管できる数を増やす「資源貯蔵庫」などの建設も行えます。
これらは序盤は1つあれば十分です。 くれぐれも「石切り場」や「木材工房」などが建てられる場所には作らないように。

魔獣以外を使うために必要な「亜人族生態研究所」などを作るには魔獣兵舎を Lv2 にする必要があります。
特定の施設を作るのに必要となる施設の確認は、空き地をタップして「建設出来ない施設」を選んで下さい。

「資源貯蔵庫」は資源に余裕がある時にアップグレードして、資源を保持できる量を増やしておいて下さい。
表示されている資源の生産数は「1時間に増える量」なので、例えば 10 時間後に再プレイするとして、それで資源数が上限を超えてしまうようなら、貯蔵庫を拡大しておく必要がありますね。

KingdomConquest

なお、クエストには1つ注意点が。 他の土地に攻め込むクエストは、教えられた通りにやっても敗北して部隊が全滅する場合があります
(と言うか、私もそうなりました)
こうなると部隊がなくなるので再戦は不可能になり、クエストは進行出来なくなってしまいます

この時は、自力で内政を行って資源を蓄え、ユニットを生産して部隊を作り直さなければなりません。
こうなった方はクエストの事はとりあえず忘れ、内政に専念するようにしましょう。
部隊の生産は魔獣兵舎ではなく、下部メニューの Unit から行います。


【 KingdomConquest アクション戦闘編 】

画面右下の扉アイコンをタップすると 3D グラフィックのアクショシゲームになる戦闘シーンに入れます。
ここは他のブラウザゲームにはない、このゲームオリジナルの要素と言えますね。
ここでは新しいユニット(魔獣)などを手に入れることが出来ます。

戦闘を行うには「出撃回数」が必要で、これは6時間で1回復します
つまり1日4回分ですね。 自然増加による最大数も4となっています。
1回のプレイは2~3分で終わります

「ルーム選択」の画面が表示されるので、まずは「名もなき塔」と書かれているルームに入室してみましょう。
「名もなき塔」は Lv1 から入れます。 異教徒の塔は Lv3 からで、他の塔はさらに上のレベルが必要です。
1つのルームは最大4人までで、すでに満室なら「検索」のボタンを押して再度読込してみて下さい。
自分でルームを「作成」する事も可能です。

KingdomConquest

人数が多いほど戦闘は有利になります。
1人ではボスまで倒す事は困難で、ボスを倒せなければクリア後に得られる報酬が少なくなってしまいますので、十分に強くなるまでは多人数でプレイするものだと思って下さい。
オンラインと言っても気楽に短時間でプレイ出来るものなので気負う必要はありません。 チャットもアイコンを選ぶだけの簡易チャットのみです。

戦闘は、ザコは適当に攻撃していても勝てます。
ザコを全滅させると次のフロアに行ける魔法陣が出現、5フロア目でボス戦となり、これに勝てばクリアです。

重戦士」「剣士」「魔術師」の3つの職業がありますが、「重戦士」は俗に言うアタッカーで、溜め攻撃などを持っています。
耐久力もあり、とにかくバシバシ攻撃していけば良いので、この手のゲームが苦手な方にもオススメ出来ます。

「剣士」は俗に言う「盾役」です。 敵を引きつける挑発と、盾で相手の攻撃をガードする特技を持ちます。
ボス戦では剣士が敵を引きつけてガードし、他の職業がボスを後ろから攻撃するのが基本です。
剣士をするなら、そうした盾役としての役割を認識しておきましょう。

「魔術師」は強力なアタッカーであると同時に体力を回復する僧侶のような役目も持ちます
重要な職業ですが、体力が低いためボスに殴られると途端にピンチになるので、立ち回りが大切です。

KingdomConquest

基本的にはどの職業も必要で、ベストなのは各職業が1人ずつそろっている状態ですね。
しかし偏ったパーティーになる事も多いので、その時は足りない部分に注意しましょう。

ボスを倒すと「クリスタル」と「クリアボーナスパック」が貰えます。
Pack のアイコンを選んでカードパックを引く事で、魔獣や装備を入手する事が出来ますが、何が出るかはランダムです。

上位の塔のクリアボーナスパックほど性能の良いアイテムや強力な魔獣を入手出来るので、レベルが高くなったら上位の塔に挑戦しましょう。
クリスタルを消費してパックを引く「クリスタルパック」は、「選択されている塔のカードパックを、クリスタルを使って引くもの」です。
ですから選ぶ前に塔を上位のものに合わせてから引いて下さい。


【 KingdomConquest 戦争編 】

この手の「ブラウザゲーム」の主目的は戦争をして領地を広げる事です。
戦争には兵士が必要ですが、兵士を生産するには物資が必要で、物資を得るには高い生産力の建物が必要です。

よって基本的には内政を十分に整えるのが先決で、戦争はその後で考えましょう。
兵士には食料が維持コストとして必要になるので、その点にも注意して下さい。

KingdomConquest

部隊に2ユニット所属させると、後列のユニットは射程が2以上ないと攻撃が届かないので注意しましょう。
部隊数は「魔獣教練塔」のアップグレードで増加します。
部隊に3つのユニットを所属させるには「戦術研究所」が必要ですが、これが作れるのはもう少し先の話ですね。

ユニットには「スタミナ」という数値があり、時間と共に増えていき、出撃すると減少します。
これは他のブラウザゲームでは「討伐ゲージ」や「体力」や「テンション」などと言われているもので、高いほど戦闘での入手経験値が増え、逆に 200 以下だと経験値が得られません。
つまり連戦したい時、同じユニットばっかり使うのはダメ、という事ですね。 スタミナがあるユニットと適宜入れ替える必要があります。

なお、スタミナは部隊スロットに入れているユニットは 500 まで上昇し、入れていないユニットは 300 が上限です。

領地を取ってもそこですぐ内政が出来る訳ではありません。
領地を内政が出来る「拠点」にするには統治力(REIGN)が必要で、1つ目の拠点を作るのには 17 必要です。
統治力は 12 時間で1ずつゆっくりと増えていくので、拠点が得られるほどの統治力が得られるのは当分先になりますね。

KingdomConquest

自分の領地を選んで「Send」を選択すると、「攻撃」と「援軍」の2つのコマンドを選択出来ます。
「援軍」は敵襲を受けた時に守備部隊を向かわせるものですが、「攻撃」は普通に NPC との戦闘になります。
自分の領地を攻撃しても占領地は増えませんが、これでユニットの経験値を稼ぐ事が出来ます。
(ブラウザ三国志で「賊討伐」と呼ばれていたコマンドと同じです)

戦闘がどのように処理されているかは、戦闘後のレポートで「ログを表示する」をタップすれば確認できます。

まだスタートしたばかりなので、KingdomConquest の戦争がどのような形なのかは解らない点も多く、詳細は控えます。
この辺りは今後 Wiki などで解明されていく事になるでしょう。

序盤は基本的に「数=強さ」です
ただし数が増えるほど維持費も多くなるので注意して下さい。
数が十分になってくると、今度は「スキル」が大切になって来ますが、それは合成のところで解説します。


【 KingdomConquest 同盟編・合成編・課金編 】

この手のブラウザゲームはソロでプレイしても良いのですが、同盟に参加して楽しむのが中心となります。
マップ上の誰がどの同盟に参加しているかは、マップ画面で左下の青いボタンを押せば表示されます。

KingdomConquest

同盟への参加方法は画面下のメニューで「Ranking」のアイコンを選択し、そこから任意の同盟を選んで「加盟申請」のボタンを選択します
マップ上の他プレイヤーを選択すると「加盟のメールを送る」というようなコマンドがありますが、これは単にメールを送るだけで加盟申請は行われませんので注意して下さい。

同盟に参加すると経験値や資源産出量にボーナスが付き、情報交換なども出来るようになります。
その同盟が「塔」を占領すれば、アクションバトルでその塔に挑戦する事も出来るようです。


カードの合成についてですが、これは主力にしたいカードに「余ったカード」を使用してスキルの追加や強化を行うものだと言えます。
ですから(かなり課金をする場合を除き)、カードに余裕が出来てから行うものだと考えましょう。
このゲームはカードパックを引いても装備ばかり出る事が多く、なかなか魔獣を入手出来ないので、ある程度ゲームが軌道に乗るまで、合成をする機会は他のブラウザゲームより少なめです。

合成は Unit のアイコンを選び、「合成」のボタンを押して行います。
「強化したいカード(ベースカード)」に「消費するカード」を使う形で実行し、消費するカードは合成後になくなります
スキル習得合成で追加されるスキルはカードごとに3種類あって、どれを習得するか、そして習得が成功するかどうかは運次第です。

KingdomConquest

1つのユニットは最大3つまでスキルを所持出来ます。
スキル強化合成は「まったく同じカード」を使わないと行えません。
(例えば同じ「バット」でも、レアリティーが異なるバットは違うカードです)
もしスキル強化を優先して行いたい場合は、オークションを活用して同じカードを集める必要がありますね。

課金についてですが、ブラウザゲームは各所に「お金が必要なコマンド」が目に付きますので、「お金を払わないとまともに進められない」と思われがちですが、実際にはそうでもありません

確かにお金を払った方が有利な事は確かです。
ただ、意外にブラウザゲームの多くはその有利さが「控えめ」になっていて、「お金を払ってない人が、払っている人にフルボッコにされる」ということはありません。
例えば、課金による生産力アップは 15% アップですから、ないよりあった方が有利ですが、展開を大きく左右するほどではありません
むしろ大半の人が無料か最低限の課金のみでプレイしていると思います。
まあ、お金をかけようと思ったら、「いくらでもかけられる」ゲームである事も確かなのですが・・・

この手のブラウザゲームは、前述したように「課金者が無課金者を一方的に倒す」と言う事はあまりないのですが、「先行者が後発者を一方的に倒す」ということは良くあります。
テクニックなどがあまり介在しないゲームで、ゆっくりと時間をかけて発展させていく必要がありますから、先にプレイしている人ほど有利で、後発の人が先行の人に追いつくのには長い時間を要します。

この辺りはブラウザゲームの性質上仕方がないと言えるので、やるなら早いうちに始め、最新のサーバーを選んでプレイした方がいいですね。

※ただ、しばらくプレイして解ってきたのですが、このゲームの戦争は魔獣の「スキル」に大きく左右されます。
しかし強力なスキルを主力ユニットに多く付加するには、まとまった額の課金が必要になります。
よって他のブラウザゲームと比較すると、課金者の優遇が大きいゲームと言えますね。
ただ、課金をしても使いどころが解っていないと強力な部隊は作れないので、やはり一番ものを言うのは知識と経験ですが。


と言う訳で KingdomConquest の初心者向けの解説でした。
アプリ自体は無料ですので、とりあえず試してみるのも良いと思います。
まあブラウザゲームはハマって何万円も投資している人もいたりするので、「自分がその危険がある」と思うのなら手出ししない方が無難だとは思いますが・・・
ただ、未経験者が思っているほどお金がかかる訳ではないし、お金をかけないと進めない訳でもありません
まあ、この辺はプレイスタイル次第ですけどね。

内政に関しては他のブラウザゲームのシステムをほぼそのまま踏襲しているので、他のゲームをやった事がある方なら違和感なくプレイ出来るでしょう。
アクションシーンも気軽なオンラインゲームとして楽しめます。
オススメと言って良いアプリですよ。

・-KingdomConquest-(iTunes が起動します)

Button Men

シンプルながら奥深く、短時間で気楽に遊べるのに戦略性もある、非常に優れた「ダイスゲーム
それが「Button Men」です。

1999 年に公開されたゲームで、使うのは複数のサイコロと、キャラクターの絵が書かれたピンバッジのみ。
ボードもカードも使わないダイスゲームですが、有名なゲーム賞も受賞している世界的に知られたゲームです。

iPhone / iPod touch 版はその Button Men を公式に販売している Cheapass Games が監修しており、今後さまざまな拡張要素を加えていく予定もあるようです。

Button Men

最初に双方のプレイヤーが5つのダイスを振ります。
ダイスには四面体や六面体、10面体や20面体などの様々なものがあり、各キャラクターごとに使用するものが決まっています
また、1つ(キャラによっては2つ)だけ好きなダイスを混ぜる事ができ、例えば 12 を選ぶと12面体のダイスが1つ加わります。
ゲームはダイスの目の合計が低い方が先攻となってスタートします。

自分の番になったら、攻撃に使うダイスと、攻撃対象の相手のダイスを選びます。
攻撃側のダイスは相手のダイスより目が同じか高くなければなりません。
例えば目が5のダイスは、相手の1~5のダイスに勝つ事ができ、そのダイスを取り除く事が出来ます。

また、複数のダイスを使って相手のダイスを攻撃する事も出来ます。
この時は攻撃に使うダイスの目の合計を、相手のダイスの目と「同じ」にしなければなりません
例えば3と4のダイスを使って、7のダイスを取り除く、といった具合です。

相手のダイスを取り除くと、そのダイスの面の数が自分の「スコア」となります。
つまり6面体のダイスを取り除くと6点、20面体のダイスを取り除くと20点ですね。
よって、攻撃する時は20面体のダイスの方が高い目が出やすくて強い訳ですが、それを取られてしまうと相手に20点も与えてしまいます。
このことから、ダイスは面の数が大きいほど良いとは限らず、これがゲームのポイントとなっています

さらに、攻撃に使ったダイスはその場で振り直します。
つまり 20 のダイスなら、1~20 のどんな目のダイスにも勝てる訳ですが、攻撃した後に振り直すので、運が悪いとそこで1になってしまう可能性がある訳です。
逆に1の目のダイスを攻撃に混ぜれば、振り直して高い目になる可能性があります。
よって攻撃には「振り直したいダイスを使う」のがポイントとなります。

攻撃を終えたら相手の番になり、交互に相手のダイスを取り合います。
ダイスが取れない場合は「パス」となり、両者がパスするか、一方のダイスが全てなくなるとそのラウンドは終了となります。
ラウンド終了後に残っているダイスは、面の数の半分が点数に換算されます。
つまりに10面体のダイスが最後に残ると+5点になります。
そしてスコアが多い方が、そのラウンドの勝者です。
ゲームは三本先取で、先に3回勝った方が最終的に勝利となります。

通常のダイスの他に、「自分より高い目を倒すシャドウダイス」と、「取った相手のスコアを減らすポイズンダイス」も存在します。

Button Men

キャラクターはかなり豊富に用意されています
そもそも Button Men と言うゲームは「使うダイスの組み合わせ」のみがキャラクターの特徴であるため、簡単にキャラクターを増やす事が可能で、オリジナルのゲームでもマンガの登場人物などを使った様々なキャラクターセットが発売されていたようです。

iPhone / iPod touch 版のキャラクターは EASY、INTERMEDIATE(中間)、EXPERT の3つに分類されていますが、これもキャラクターの強さを表しているのではなく、「使いやすさ」の目安です。

基本的にはどんなキャラクターでも勝負は互角。
思考性の高いゲームですが、1ラウンドが1分ほどで終わる非常に短いゲームなので、気楽に遊べます
ダイスを使うゲームであるため、どうしても「運」の要素も大きいのですが、短時間で終わるゲームなので、そこが大きな欠点になっていないのも良い点ですね。
むしろランダム性がうまい具合にゲームの面白さにもなっています。

以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
なぜか BGM がほとんど聞こえないのですが・・・ 実際のゲームではノリの良い BGM が流れます。



今の状態でも十分面白いアプリですが、今後はオンライン対戦や拡張ルール、キャラクターの追加なども予定されているようです。
確かにこのゲームは短時間で遊べるので、iPhone でのオンライン対戦には非常に向いていると思います。

価格は定価で 350 円。 短時間で終わる内容を考えると割高なのは否めませんが、その面白さはあると思います。(2011/1 現在、セールで 115 円になっています)

ちょっとした空き時間に楽しむには非常に良いアプリと言えますね。

※2011/12 のアップデートでプログラムが Android でも動くものに変更されたのですが、それによって演出が大幅にショボくなってしまいました・・・
現在はちょっとオススメし辛いアプリになっています・・・

Button Men(iTunes が起動します)

Kingsburg Serving the Crown

西欧ファンタジー世界の地方領主となって、王に請願して援助を送って貰い、施設を建築して勝利を目指すという 2007 年に公開されたイタリア発のドイツゲーム(ボードゲーム)
それが「Kingsburg(キングスブルグ)」です。

メジャーなゲーム賞での受賞暦はありませんが、ドイツゲームとしては相応に有名な作品で、iPhone / iPod touch 版のアプリはグラフィックや演出、サウンドなども非常に優れています。

ただ、先に言ってしまいますと・・・ 「Kingsburg(キングスブルグ)」というボードゲーム自体に、色々と問題もある印象です・・・

kingsburg

1年が春夏秋冬の4つの「フェイズ」に分かれています。
プレイヤーは各フェイズの最初にサイコロを3つ振り、その目に応じた「助言者(アドバイザー)」に請願をして、資源を入手します

例えば、サイコロの目が「2・3・4」だった場合、2の地主(金+1)、3の建築家(木材+1)、4の商人(金か木材+1)に請願をして対応した資源を入手する事が出来ます。
また、2と3のサイコロを組み合わせて5の軍人(兵士+1)に請願をする事も出来ます。

ただし、請願はサイコロの目の合計が低い人から順番に行われ、先に別の人が請願した助言者には、他の人は請願する事が出来ません。
例えば、最初の人が2の地主、次の人が3の建築家を先に取った場合、次の人はサイコロに2と3があっても2の地主や3の建築家は取れない訳です。
ですから他の人のサイコロの目を見ながら、どの助言者を取っていくかがゲームのポイントとなります。

全員が助言者への請願を終えたら、建物の「建築」に移ります。
建物は必要な資源を消費して建てる事ができ、「サイコロの目が低い時に振り直せる」「サイコロに2の目を足せるカードを夏ごとに取得」などの様々な効果があります。
また、建物の多くに「勝利点」があり、この勝利点を増やす事がゲームの最終目標となります。

春・夏・秋は普通の生産ターンですが、冬のフェイズだけは異なります。
冬にはモンスターが攻めてきて、プレイヤーは建物から得られる軍事力、春から秋に請願で得られた兵士、資源を消費して雇用した兵士などを使ってモンスターに対抗します。
これに王様からの援軍のサイコロの目を足し、モンスターの戦闘力より高ければ勝利。
負けると資源を奪われたり建物を破壊されたりします。

ゲームは5年行われ、最終的に「勝利点」が一番高かった人が勝利となります。

Kingsburg Serving the Crown

ただ、冒頭で述べたように、このゲームには色々と気になる点もあります。

まず、他プレイヤーとの関わりが少なすぎる
「助言者の取り合い」という要素はありますが、他の人を邪魔したり、他プレイヤーと交渉したりと言った要素は、一切ありません。
ボードゲームであるにも関わらず、他者との関係が希薄なのです。
言わば「対抗戦」ではなく、「徒競走」と言った感じで、単なる勝利点の高め合いですね。

他プレイヤーとの駆け引きに乏しい影響で、展開にも起伏がありません
冬にモンスターが攻めてくると言う要素はありますが、これだってサイコロの目と兵士数で勝てるかどうかが決まるだけだし、王様の援軍はそれぞれのプレイヤーに平等に与えられるので、勝てる時はたいていみんな勝ちます。
iTunes のレビューに「ダラダラした展開」と書かれていますが、その通りだと思います。
ファミリーゲーム向けに、「他人を邪魔する要素」や「不公平性」などを廃しているのでしょうか・・・?

さらに「有利な戦法」が決まりきっている
建物は「教会系」「町施設系」「軍事系」などに分かれていて、それらの系統の低いものから順に建てていく必要がありますが、サイコロの目に修正を加えられる町施設から建てていった方が明らかに有利なのです。
施設の効果のバランスが取れていない印象で、コンピューターはその辺を気にせず建てていくためか、建築順のコツさえ解ってしまえば、もう一方的に勝ててしまいます。
5人(プレイヤーと AI 4人)でやっても、システムが解ってしまうと毎回独走状態です。

オリジナル(ボードゲーム)のキングスブルグも、参加者がみんな「町の施設」から建てていくうえに、他プレイヤーとの干渉が少ないため、毎回同じような展開になってマンネリ化してしまうそうです。

要するに、元々の「Kingsburg」というゲーム自体に、色々と問題があると言わざるを得ません。
これではメジャーなドイツゲームの表彰にノミネートされなかったのも頷けますね・・・

ただ、アプリ自体は非常に素晴らしい出来栄えです。
綺麗なグラフィック、ボーカル付きの BGM も含むクオリティーの高いサウンドは素晴らしく、やっていて楽しめる演出になっています。
所持資材や建築に必要な資材を確認するのにいちいち画面を切り替えないといけないのが面倒ですが、インターフェイスもそれほど悪い訳ではありません。

つまり、「元のゲームは面白いけどアプリがイマイチ」というものは良くありますが、このゲームは全く逆で、「アプリは良いけどゲーム側がイマイチ」という珍しいパターンだと言えますね。

Kingsburg Serving the Crown


と言う訳で iPhone / iPod touch 版の「Kingsburg Serving the Crown」、評価は難しいところです
アプリ自体は良く出来てるし、ゲームも最初は楽しめるので、決して悪い訳ではないのですが、ちょこっと慣れたらもう物足りなくなります。

そして価格が 600 円。 ドイツゲームのアプリとしては、まあ一般的な価格ではあるのですが、「う~ん」と唸ってしまう値段です。

一応、今後のアップデート予定には「エキスパンション(拡張パック)の導入」という項目があるので、それに期待したいところです。
現時点では(他の秀作ドイツゲームと比べると)ゲーム性が薄いと言わざるを得ませんね。
ただ、一蹴するほど悪い作品ではないのが、微妙なところです・・・

Kingsburg Serving the Crown(iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

英語のゲームなのでイベントや建物の効果が解り辛いと思います。
ここで一通り解説しておこうと思うので、試してみたい方は参考にして下さい。

=イベント=
:建物が一番少ない人にボーナスのサイコロが与えられる。 建物の数が同じ場合はそれぞれに資源が与えられる。
:建物が一番多い人に勝利点1のボーナス。
:建物が一番少ない人に王様からの特使が与えられる。 他の人が先に取った助言者を取れたり、建物を2つ建てられたりする。
:モンスターの襲来。 モンスターの強さは年度最初に表示される 2-4 などの表記の範囲となる。

=建物=
● 教会系
Statue(彫像):サイコロが全て同じ場合、1個振り直し可能
Chapel(礼拝堂):サイコロの合計が7以下なら全部振り直し可能
Church(聖堂):モンスターがデーモンなら軍事力+1
Cathedral(カテドラル):ゲーム終了時、残り資源2につき勝利点+1
● 町施設系
inn(宿屋):夏にサイコロの目+2のカードを貰える
Market(市場):サイコロの目を+1か-1に出来る
Farms(農場):サイコロが1つ増えるが軍事力-1
Merchants' Guild(商人ギルド):毎季節ゴールド+1
● 軍事系
Guard Tower(防御塔):軍事力+1
Blacksmith(鍛冶屋):軍事力+1
Barracks(兵舎):戦闘前の兵士の雇用コストが資源2から資源1に
Wizards' Guild(魔術師ギルド):軍事力+2
● 防壁系
Palisade(柵):軍事力+1、モンスターがゾンビなら+2
Stables(厩舎):助言者から得られる軍事力が+1
Stone Wall(石壁):軍事力+1、引き分けは勝ちになる
Fortress(要塞):軍事力+1、勝利時の勝利点が+1
● その他系
Barricade(バリケード):モンスターがゴブリンなら軍事力+1
Crane(クレーン):町施設の3と4(農場と商人ギルド)の建築に必要なゴールドが-1
Town Hall(タウンホール):毎季節、資源1かサイコロ+2カード1つを勝利点1に変換できる
Embassy(大使館):毎季節ごとに勝利点+1

BANG! the Official Video Game

汝は人狼なりや?」というゲームをご存じでしょうか?
カードやボードを使わないテーブルトーク型(パーティーゲーム)と呼ばれるタイプのゲームです。

プレイヤーには「村人」「人狼」「狂人」などの役割が与えられますが、誰がどの役割かは解りません。
人狼は村人に紛れて村人を全て殺す事が、村人は相談して1人ずつ処刑し人狼を殺せば勝利となります。
狂人は村人ですが人狼の勝ちで勝利となります。
プレイヤーは他の人と会話をしながら相手の役割を推測し、自分の勝利条件の達成を目指すという「推理ゲーム」です。

このゲームの原型は古くからありましたが、カードやボードを使わないためチャット上やオンラインゲーム上でもプレイ可能で、インターネットの普及と共に大きく広まりました。
UO(ウルティマオンライン)というゲームでは、そのゲーム内で「人狼」をプレイするためのギルドなども運営されています。

前置きが長くなりましたが・・・
そんな「汝は人狼なりや?」はカードゲームやボードゲームにもアレンジされており、その一部は高い評価を受けています。
そんな「人狼」タイプのカードゲームが iPhone / iPod touch にも登場しました。
それが今回ご紹介する「BANG!」です。

舞台は西部劇。 プレイヤーには保安官、副保安官、無法者、裏切者などの役割が与えられ、カードで他のプレイヤーにダメージを与えながら、自分の役割の勝利条件を目指します
オリジナルのゲームは 2003 年に発売されており、アメリカのカードゲームの表彰での受賞暦もあります。

BANG! the Official Video Game

各プレイヤーに5枚ずつカードが配られてゲームスタート。
プレイヤーは自分の番が来たら2枚のカードを引き、そして任意の数だけカードを使う事が出来ます。

他のプレイヤーを攻撃する「BANG! カード」を使うと、相手にダメージを与える事が出来ます。
ただし使われた人が「×カード(Missed!)」を出すと、攻撃は回避されます。
BANG! カードは最初は隣の人にしか使えませんが、「銃のカード」があってこれを装備すると射程が伸び、遠くの人も狙えるようになります。

他にも体力を回復するビール(BEER)、撃たれてもガードできることがある「タル」、相手のカードを盗むもの、装備を解除出来るものなど、様々なカードがあります。

カードを使い終わったら画面右のツマミを下にスライドしてパスします。
この時、カードを持ちすぎている時は捨てなければなりません。
カードを保持出来る量は自分の HP と同じで、つまりダメージを受けるほどカードが持てなくなり、「手負い」の状態になる事になります。

ゲームの目的は自分の役割で異なります。
保安官(Sheriff、シェリフ)副保安官(Deputie、デプティ)は無法者と裏切者を全員倒す事が目標、無法者(Outlaw、アウトロー)は保安官を倒す事が目標です。
裏切者(Renegade)は難しく、最後の1人になる事が目標ですが、順番としては裏切者→副保安官→保安官の順で倒していかなければなりません。
(保安官を先に倒すとその時点で無法者の勝利になり、副保安官より先に保安官を狙うと保安官に怪しまれるので)

このゲームは「保安官」だけは最初から告知されています
よって、「保安官を撃っている奴は無法者」 「保安官の隣にいるのに別の人を撃ってる奴は副保安官か裏切者」 と言うように、ある程度プレイヤーの役割が予測しやすくなっています。
ただ、「フェイク」を入れても良いし、ハッキリしてないのに適当に撃つ人もいるので、その辺りの推測や駆け引きが面白い点ですね

なお、無法者が倒されると「賞金」として、倒したプレイヤーにはカードが3枚与えられます。
保安官が誤って副保安官を倒すとペナルティーとして手持ちのカードを全て失います。

BANG! the Official Video Game

ゲームとしては、かなり面白いと思います。
他者の役割を予測する面白さと、カードゲームとしての駆け引きがうまく融合しています

また、グラフィックや演出が素晴らしく、楽しげで雰囲気のある西部劇風の BGM と、ゲームを盛り上げる各種のサウンドが用意されています。
カードもビールを使うと横に傾いてゴクゴクという音がしたり、タルで銃撃を防ぐとタルカードがクルクル回るなど、見ていて楽しい演出が盛り込まれています。
やはりこうした演出があると無いとでは、ゲームの面白さは全然違ってきますね。


ただ、残念のは・・・ 現時点(2011/1)では、まだこのアプリは「完成品」とは言えないこと。
難易度が EASY しか選べず、キャラクターごとに用意されている特徴も EASY では活用出来ず、未実装の状態です。
キャラクターも使用出来ないものが多く、追加ルールやランキングの選択もあるのですが、選んでも「アップデートを待ってね♪」の表示が出るだけ。
アップデートは頻繁に行われていますが、まだバグ修正やマイナーな調整の段階です。
難易度が EASY しかないのも、開発者が納得出来る強さの AI が作れていないからではないでしょうか。
さらにゲーム開始時に画面が真っ黒になる症状が多発しており、こうなるとマルチタスクからゲームを削除して、立ち上げ直さないと治りません。

まだまだ未完成といった印象で、本家の iPhone AC でも取り上げたいと思っていますが、アップデートされてからかな、と言ったところですね。
以下は Youtube で公開されているオフィシャルのトレーラーです。




まだ「先行公開」と言った段階ですが、現時点でも十分遊べるゲームだし、慣れてないうちは EASY の方が遊びやすいと思います。
価格も 230 円と安く、それ以上のクオリティーを持つアプリです。
問題もありますが、今の時点でもオススメ出来るカードゲームですね。

完成度さえ高まれば、今後の定番アプリの1つになっても良いゲームだと思います。

BANG! the Official Video Game(iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

Bang のカードリストを一覧表記しておきます。
プレイ時の参考にして頂ければと思います。

=消費カード= (黄色)
BANGカード:他プレイヤーを撃つカード。 通常1ターンに1度しか使えない。 銃がない場合、隣の人(距離1)しか撃てない。
×カード:回避のカード。 銃撃を受けた時に使うとダメージを受けない。
黒と白の銃マークのカード:決闘カード。 指定した相手と BANG カードを出し合う(先に相手から出す)。 先に出せなくなった方は1ダメージ。
爆発マークと、その下に複数プレイヤーのマーク:マシンガンのカード。 全員を銃撃する。
インディアンカード:出した人以外が全員襲撃を受ける。 BANG カードがある場合はそれを使いダメージを受けない。 ない場合はダメージ1。
x2、x3カード:x2 はカードを2枚引く。 x3 はカードを3枚引く。
ビールカード:体力を1回復。 撃たれて死にそうな時に持っている場合、使ってダメージを相殺出来る。 残り2人になると使用出来ない。
扉(サロン)カード:全員の体力を1回復。
$カード:ショップのカード。 カードが人数分提示され、そこから全員が順番にカードを1枚ずつ取得していく。
女性のカード:他プレイヤーのカード破棄。 装備か手札を1つ破棄させる。
1と書かれた男:盗みのカード。 他プレイヤーのカードを1つ奪う。 装備も奪える。 距離1の相手にしか使えない。

=装備カード= (青色)
銃カード:使うと装備する。 数字の分だけ射程が増える。 !マークの銃は射程はないが、1ターンに複数の BANG カードを使える。 新しい銃を装備すると前の銃は破棄される。
スコープ:装備すると自分から見て他のプレイヤーの距離が1になる。(よって全員を撃つ事ができ、距離1の盗みカードも全員に使える)
タルカード:装備しておくと、銃撃を受けた時にカードを1枚引く。 そして右下に蹄鉄マークがあればダメージを受けずに済む。
馬カード:装備していると、他プレイヤーから見た装備者との距離が1増える。
ダイナマイト:装備したプレイヤーは次の自分の番にカードを引く。 そのカードの右下にダイナマイトのマークが書かれていると爆発して3ダメージを受ける。 それ以外なら次の人にダイナマイトを渡す。
JAIL(牢屋):他のプレイヤーに使用する。 使われた人は自分のターンにカードを引く。 カードの右下に蹄鉄の付いたマークがあれば解放され影響なし。 それ以外のカードだとそのターンはパスとなる。

iPhone 2010年ゲーム大賞 ノミネート作品・その3

この記事は一昨日の記事昨日の記事の続きです。

ゲームキャストさんの主催で実施される「個人ブロガーが選ぶ iPhone 2010年 ゲーム大賞」に、当サイト/ブログから推薦したゲームアプリの紹介の3回目です。
今回ですべてのノミネート作の紹介は終了となります。

2010blogger
http://gamecast.jp/2010blogger/

今回は「シミュレーション賞」「戦略シミュレーション賞」「レース・ドライブ賞」「パズル賞」「スポーツ賞」「その他賞」です。
また、推薦枠の都合などで推薦しなかった(出来なかった)アプリも最後にご紹介しています。

【 シミュレーション賞 】

ゆけむり温泉郷
ゆけむり温泉郷
カイロソフトの本気。 携帯用の経営シミュレーションとしては欠点のない出来栄えです。
初心者でも遊びやすくて、上級者ならやり込めるゲーム性は流石
インターフェイスも iPhone に合わせて改良されており、死角なし。

Virtual City
Virtual City
物流で町を発展させる、一風変わった運送会社経営の開発シミュレーション
ステージクリア型のゲームですが、都市開発 SLG として十分に楽しめる出来栄えで、画面も綺麗です。
私もかなりハマりました。

SimCity Deluxe
SimCity Deluxe
2008 年発売のゲームですが、今年リニューアルされて再公開されたので、「開発 SLG の大定番」という事もあり推薦。
リニューアル時にゲームシステムに変化がなかったのが残念ですが、総合的に見るとやはりトップと言えるでしょう。
最新機種(iPhone 4 or 第四世代 iPod touch)でないとかなり重いのでご注意を。

【 戦略シミュレーション賞 】

Civilization Revolution
Civilization Revolution
やはり「シヴィライゼーション」は選出せずにはいられません。
人類の歴史を網羅した壮大なシミュレーションゲームを、携帯で遊べるというのは時代の進化を感じます。
iPhone でもこれだけシヴィれるのはシビれますね。

三國志2
三國志2
先月発売されたばかりのですが・・・ 名作の名を汚さない移植度で文句なく推薦です。
コーエーのシミュレーションゲームの基本が形作られた作品。
インターフェイスもさらに洗練されています。

Crystal War
Crystal War
「一本道 RTS」から選ぶならコレでしょう。 面白くて遊びやすく、しかも安い。
初期バージョンには問題も多かったのですが、アップデートにより改善され、ステージも追加されてボリュームも増しました。

【 レース・ドライブ賞 】

Real Racing 2
Real Racing 2
レースゲームとしてはダントツの本命。 そのグラフィックは凄いの一言。
前作よりゲームモードやボリュームが増して、車も増えており、私もかなり遊ばせて貰いました。
iPhone のレースゲームはこれが突出していると思うので、あえて他のゲームは推薦しませんでした。

【 パズル賞 】

Angry Bird
Angry Bird
これは入れとかないとダメでしょう。 今年の代表格と言えるアプリです。
「パズルかコレ?」とも思うけど、そのアバウトさが良いところ。
各メディアでも iPhone アプリの代表的な扱いを受けており、他機種への移植も決定していて、今後さらに発展しそうです。

Slice It!
Slice It!
解りやすい内容、楽しげなグラフィックで、老若男女を問わずお勧めできるパズル。 そしてかなり頭も使います。 ステージも豊富。
地味に技術的にも優れていて、総合的な完成度は非常に高いですね。

ブロックス
blocks
ドイツゲームの1つとされていますが、ここではパズルとして選出。
テトリスブロックを使うパズルですが、対戦の要素が強く、互いに邪魔し合う攻防戦が続きます
長く楽しめるキャンペーンモードもあって、私的にはかなり好きなゲームです。

【 スポーツ賞 】

レッツ!ゴルフ2
レッツ!ゴルフ2
予想以上の完成度と美しさ。 これだけやりやすいゴルフゲームはそうありません。
一部の Android 携帯にも移植されていて、ゲームロフトの看板ソフトになりつつあります。

【 その他賞 】

ゴースト トリック
ゴースト トリック
逆転裁判とタメを張れる面白さと完成度。DS がうらやむグラフィック。
主人公が謎の幽霊という新機軸の動画介入型アドベンチャーゲーム
やってない方はぜひ試してみるのをお勧めします! 推薦せざるを得ません。


以上が、今回「2010年 iPhone ゲーム大賞」に推薦したアプリです。
あくまで私が選出したと言うだけで、これらが受賞した訳ではなく、賛否両論あると思いますが、私が選ぶならこれらのアプリですね
一応、各賞に相応しいと思うゲームを選んだつもりです。

実際の受賞作が決まるのは2月の予定ですので楽しみに待ちましょう!

以下、個人的に好きなゲームや、推薦リストに入れても良いアプリだったけど、推薦枠がなかったか、選出をためらったアプリをご紹介します。

パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010
パワプロ2010
サッカーや野球のゲームは今回は推薦しませんでした。 あまり長くプレイしなかったし・・・
でも完成度から言うと、パワプロは選出しておかしくないゲームであるとは思います。 サクセスがあれば文句なく推すんですけどね・・・

モダンコンバット2:Black Pegasus
モダンコンバット2:Black Pegasus
「シューティング部門」が普通のシューティングと FPS に分かれていなかったので、枠の都合もあってうちは FPS は入れませんでした。
まあ、他の人が推薦してくれるだろうと・・・

PAC-MAN Championship Edition
PAC-MAN Championship Edition
新世代パックマン。 ホントは「アクション部門」に入れたかったゲームだけど、3つの推薦枠に入らない。
しかも発売が 2010 年じゃなくて 2009 年末。 でも個人的には推したいです。

PrincessFury
princessfury
これも「アクション部門」に入れてもいいクオリティーのゲーム。
敵味方が入り乱れて戦う横スクロール格闘アクション。
ボス戦がかなり厳しいけど、今考えるとあのぐらいの方が攻略しがいがあって良いのかも。

Helsing's fire
Helsing's fire
世界的に評価されている光源を使ったパズルゲーム。
後日ご紹介しますが、海外のモバイルゲーム賞にもノミネート中。
ただ、パズルにはどうしてもブロックスを入れたかったので、こちらは選外で・・・

ゲーム発展国++
ゲーム発展国++
私はインターフェイスの面で評価しなかったのですが、世界的な大ヒット作になっているので、本来は候補に入れるべきでしょうね。
まあ、これも他の人が推薦するだろうから・・・

FINAL FANTASY IFINAL FANTASY II
finalfantasy
面白さと完成度なら圧倒的で、攻略ページを見ても解るように、私もやり尽くすほどやりました。
ただ、これは「PSP 版の移植」であるため、「iPhone のゲーム大賞」としては選外かなと思います。

The Tower for iPad
The Tower for iPad
個人的には好きなんだけどなぁ・・・ でも推薦するほどの完成度じゃない気もするし、iPad オンリーだしなぁ・・・
でも推薦枠が4枠なら入れてたかも。

サマーウォーズ ~花札KOIKOI~
サマーウォーズ ~花札KOIKOI~
巷では酷評されていますが、「ラブマシーンモード」は私は好きだし、アイデア賞ものだと思っています。
もうちょっと初期のサーバーが安定していれば・・・ やはりオンラインゲームは運営次第、という事でしょうか。

Critical Wave
Critical Wave
個人的にはかなり好きな全方向スクロールシューティング。 巷の評価も高いはず。
でも、シューティングはケイブシューを推さざるを得ないので、枠から洩れてしまいます・・・

Phonenix
Phonenix
気軽に遊べて、思わず長時間続けてしまうスルメ的な面白さの縦スクロールシューティング。
でも、シューティングはケイブシューを(以下略)

エスプガルーダII
espgaluda
iPhone 最初のケイブシュー。 iPhone 上で弾幕と得点アイテムの嵐を遜色なく再現し、世界中を驚かせたアプリ。
でもケイブシューは「怒首領蜂」と「虫姫さま」とこれから2つを選ぶ必要があったので、こちらは選外となってしまいました・・・

Babo Crash HD
babocrash3
非常に「爽快感」のあるパズルゲーム。 バリバリ壊れまくる宝石が気持ち良く、こんなにやってて楽しいマッチ3ゲームは他にないですね。
ただパズルは秀作が多いから、枠に入れられません・・・

※Tilt to Live はティルト賞に移しました。 Babo Crash とエスプガルーダは後日追加。


以上が、私的には評価が高いけど、選出には洩れたアプリです。
どうしてこのゲームが入ってないんだよ!」と思った方、ごめんなさい。
まあ、アレもコレも入れてると「ゲーム賞」の意味がなくなるしねぇ・・

しかしこうして見ると秀作の多い1年でしたね。
特に後半のクオリティーの向上っぷりが凄かった気がします。
2011 年はさらに飛躍の年となるのでしょうか?

最後に、個人的に勝手に作った部門賞と、その推薦作を少しご紹介したいと思います。

【 国内 IG 賞】
(インデペンデントゲーム、インディーズゲーム、個人・独立作成賞)
japanig
ElectroMaster
タクティクス・マジック
Dungeons & Such

 iPhone AC

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