iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2011/02

Smurfs' Village & Lil' Pirates(スマーフ・ビレッジ & リル パイレーツ)

本日はカプコンが販売を担当している海外向けのソーシャルゲームアプリ2種類をご紹介したいと思います。
と言っても、オススメの意味で紹介するのではなく、むしろ「警告のため」の紹介です。

1つは農園拡張ゲーム「Smurfs' Village」。
もう1つは海賊ソーシャルゲーム「Lil' Pirates」。

どちらも「モバゲー」で見たようなゲームで、公開しているのは「Capcom Mobile」というアメリカのメーカーです。
日本のカプコンとは別に動いているようで、どちらも日本向けのゲームではありません。
しかし無料だしモバゲー似のソーシャルゲームなので、日本でもダウンロード数はかなり多いようですね。
Lil' Pirates に至っては、iTunes のオススメゲームにもなっていますが・・・

しかし、双方とも「取扱注意」のゲームです。
ゲームを有利に進めるためには課金が必要になる、つまり「タダより高いものはない」系のゲームなのでご注意下さい。

Smurfs' Village

まずは Smurfs' Village から。
肌が青い欧米で人気の子供向けキャラクター「スマーフ」を使った、簡易的な農園ソーシャルゲームです。

家を建ててスマーフの人数を増やし、畑を作って農作物を育てることで、収入と経験値を得ることができます。
ただし作物が育つには、実時間の経過が必要です。
作物は自動で換金される訳ではなく、育った後でタップして収穫しなければなりません。

パン屋や薬屋などの施設も存在し、ここでは簡単な「ミニゲーム」をする事で、スマーフへのプレゼントを入手する事が出来ます。
経験値を稼ぐ事でレベルが上がり、さらに上位の建物や農作物が登場。
もちろん建物や農作物を作るには資金も必要です。

家の建築には2時間かかり、ミニゲームも2時間に1回しか出来ません。作物は種類によって数十秒で出来るものから、1日かかるものまで様々ですが、基本的には育つのに長い時間がかかります。
たまごっちのようなゲームですから、農作物を植えたらゲームを終了し、しばらく後に再開してみると育っている、という感じですね。
ずっと起動しておく必要はなく、育ったタイミングで iPhone にメッセージが表示される機能もあります。

内政だけのブラウザゲーム」と言っても良いかもしれませんが、そこはさすがに iPhone 用のアプリ、たくさんのスマーフたちが村で活動している様子が表現され、ガラケーやブラウザゲームよりも見た目が綺麗です。
ただ、子供やライトユーザー向けですから、システムはとてもシンプルです。

ソーシャルゲームですから他のプレイヤーからプレゼントを貰ったり、他のプレイヤーの村に訪問したりすることも出来ます。
ただしそのためには Facebook のアカウントを登録し、連動させなければなりません

そして、いわゆる「モバゲー型のソーシャルゲーム」ですから・・・ 当然、追加課金が存在します。
このゲームの追加課金は「赤い実」で、これを購入して使用する事で農作物を瞬時に成長させたり、建築をすぐ終わらせたり、特殊な施設や装飾を作ったりすることが出来ます。


続いて、海賊ソーシャルゲーム「Lil' Pirates」について。

Lilpirates

これはもう、モバゲーの「海賊トレジャー」のクローンですね。
もちろん iPhone 用に作られているので、画面はずっと綺麗です。

マップ画面があって、手下を派遣するとそこからお金と経験値を獲得してきてくれます。
そのお金を使って船を装飾したり、手下に色々な服を着せたりすることが出来ます。

でもゲームとしてはこれだけです
ちょっとしたミニゲームもありますが、本当におまけ程度のもので、海賊らしく他の船と戦闘することも出来るのですが、コンピューターの船との対戦です。 しかもほとんど見るだけ。 (さらにまず負けない)

お宝を集める要素や、宝島に宝を埋めるなどの要素もあるのですが(埋めて放置しておくとなぜか上位の宝物にアップグレードする)、内容は本当にシンプルです。

船を飾る楽しみがメインのゲームと言えますが、やはり子供やライトユーザー向けだからか、帆船らしいのは最初の船だけで、他は子供のおもちゃやデコ電みたいな船ばかりです。
まあ、そういう層をターゲットにしているのでしょうから、間違ってはいませんが。

このゲームもソーシャルゲームなので、Facebook や GameCenter のフレンド機能を使って他の人と交流したり、相手の船を見に行ったり、プレゼントの交換が出来たりします。
GameCenter のフレンド機能も使えるのが Smurfs' Village より優れている点でしょうか。

なお、追加課金で「金貨」を購入できるようになっており、これを使うと仕事をすぐに完了させたり、金貨でしか買えない装飾を購入したり出来ます。


さて、ゲームの概要についてはこんなところですが、ここで「警告」しておきたいのが・・・ 課金システムです。

前述したように Smurfs' Village は「赤い実」、Lil' Pirates は「金貨」を追加課金で購入できます。
恐ろしいのはこの追加課金が 230 円から、なんと 11500 円のものまで用意されている事です。

このゲームは見て解るように子供やライトユーザー向けです。 そして無料です。
無料だからかダウンロード数やレビューの数も非常に多いです。
しかし子供がこれに手を出して、よく考えずに追加課金してしまったら・・・ 大変な事になります!

それでなくてもこのゲームは海外のゲームですから「英語」です
日本人だと課金に関する注意事項などが解り辛いです。

加えて iPhone / iPod touch アプリの追加課金はボタン1つで簡単に行えます。(パスワードの入力は必要ですが)
これは便利である反面、さらに危険性を増していると言えます

※現在は「スマーフ・ビレッジ」は日本語版が登場しています。
※2011/9に「リル パイレーツ」も日本語版が公開されました。


※どちらも現在は非公開です。

Lil' Pirates

最近、子供がグリーやモバゲーで課金しまくって親の元に高額請求が届き、ビックリするという事件が数多く起こっていますが、海外でもこうしたソーシャルゲームが問題視されています。
そして実際にこのゲームを見ると、「そりゃ問題になるよなぁ」と思わずにはいられません。
最大の原因は親の監督不行届だとは思いますが、アプリ自体もそういう方向に誘引する内容ですからね。

もちろんこの手のソーシャルゲームが「完全に悪だ」と言ってる訳ではなく、ちゃんとした大人が正常な認識を持って課金する分には問題ないと思います。
ソーシャル要素と成長要素があり、シンプルで誰でも遊べ、継続して楽しめるこの手のゲームの面白さはちゃんと備わっています
ただ、iTunes のレビューと半端じゃない評価数、そしてゲームの内容を確認すると、さすがに不安を感じずにはいられません

※ iPhone / iPod touch / iPad 本体の「設定」で、「一般」の「機能制限」の中に、「App内での購入」という項目があります。
パスコードを設定後、この項目を「オフ」にすると、アプリ内購入が出来ないようにする事が可能です。
お子さんがいて不安な方は、この項目を変更しておくのをお勧めします。

私的には、この手のゲームを iTunes Store で「無料」として売っているのもどうかと思います。
グリーが CM で「無料です」と言って行政指導を受けたのと同じようなものじゃないのかと。
無料と有料の他に「追加課金型」みたいな表示も必要な気がします。


と言う訳で、Smurfs' Village と Lil' Pirates 。
その iPhone を子供(及びゲームや追加課金の事をよく知らない人)も使うのなら、絶対に手を出さないよう気を付けて下さい

ソーシャルゲームとしては、Facebook アカウントを登録するというのがネックです。
実名登録の Facebook は日本での利用率は低いですからね。
そしてこの手のゲームでソーシャル性が低いと、魅力は半減でしょうから。
ただ、こうしたゲームが iPhone でも増えてきている、そして欧米でも流行していると言うのは、注目の事実かも知れません。

ゲームとして見ると、何度も言うように非常にシンプルなため、私的には物足りなさしかありません。
ただ、普段ゲームをしない人をターゲットにする場合、出来るだけ解りやすく作る必要がありますし、時間経過型のゲームでやることが多すぎると面倒になるので、このぐらいのシンプルさが必要なのでしょう。
良くも悪くもそういう内容、ということですね。

Smurfs' Village(iTunes が起動します)
・Lil' Pirates(公開終了)

オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~

1800年代、無償で与えられる土地を求めてアメリカ西部から東海岸へと移住して行った移民団が通った道「オレゴン・トレイル」。
その危険な旅路をゲーム化したアメリカの学習用ゲーム。
それが「オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~」です。

※このゲームはアップデートによって課金仕様が導入されてしまい、ゲームバランスが変わってしまいました。
このレビューはそうなる前のものなので、ご了承下さい。


かなり昔に発売されたゲームのリメイク版のようで、ジャンルとしては「サバイバル アドベンチャー」になるでしょうか。
病気、猛獣、盗賊、自然災害などのあらゆる困難を乗り越えながら、ひたすら東への旅を続けます。

登場したのは 2009 年の6月末で、結構前からあるアプリですが、今もアップデートが続いていて Retina ディスプレイにも対応しました。
ゲームロフトのロングセラーアプリと言えますね。

オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~

子供3人の夫婦が馬車に物資と食料を積み込んで、移民の道「オレゴントレイル」を走り続けます。
走っていると徐々に食料が消費されますが、途中で狩りや釣り、果実採集などの様々な「ミニゲーム」を行って、食料を補充しながら旅を続けます。

移動中には他にも様々なイベントが頻繁に発生、それにどう対処していくかがゲームのポイントとなります。
大抵は病気やケガ、悪路や悪天候などのバッドイベントで、安全に行くなら病気やケガをする度に休憩し、悪路は迂回する方が良いのですが、そうしていると予定よりも進行が遅れてしまいます
次の冬までに到着できないと食料を調達できなくなるため、あまりゆっくりすぎるのも問題です。
到着が遅いとクリア評価も低くなってしまいます。

イベントの発生は完全にランダムなので、プレイするごとにゲーム展開は異なります。
旅のスピードは3段階から調整できますが、急ぐほど食料の減少が早くなり、健康状態の低下も早まるため、この判断も重要ですね。

なかなか難易度はシビアで、慣れないうちは子供の何人かは途中で脱落してしまうと思います。
さらに物資が尽きるとその時点でゲームオーバーになってしまいますが、アップデートにより「イージー」と「ノーマル」の場合は1つ前のチェックポイントから再開できるようになりました。

旅のルートは一本道ではなく、多数の分岐が用意されています
ゴールも土地を得られる「オレゴン」と、ゴールドラッシュに湧く「カリフォルニア」の2ヶ所が用意されていて、ルートが違えばイベントや登場人物なども変わるため、何度も楽しめるゲームだと言えますね。

オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~

旅の出発からゴール到着までは2~3時間ほどでしょうか。
達成感を得られるぐらいの、ちょうど良い長さと言えます。

ゴールまで到着できれば最終スコアが表示され、さらに「ハード」と「スーパーハード」を選べるようになります。
簡単だという人は上位の難易度でプレイすれば、さらに「過酷な旅」らしさを体験することができるでしょう。


グラフィックも綺麗で遊びやすく、やり応えのあるゲームです。
iTunes のレビューでは妙に批判的な意見が目立ちますが、私はそんなに批判されるようなゲームではないと思います。
むしろ万人にお勧めできる良作のゲームですね。
落ちるような事もありませんし、そんなに子供向けという訳でもありません。
十分にサバイバルアドベンチャーとして成り立っていると思います。

価格は以前は高かったのですが(600円)、現在は特にセールでなくても 115 円のようなので、値下がりしたのだと思われます。
115 円なら非常にお買い得で、かなりオススメできます。

海外ではとても評価が高く、数々の賞を受賞したゲームで、私も以前は攻略ページを作ろうかと思っていました。
日本でももっと有名になって良いゲームだと思います。

オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~(iTunes が起動します)

Dark Lords - Medieval Warfare

モノトーンのグラフィックが渋い、やり応えのある一本道 RTS (リアルタイムの戦術シミュレーション)。
それが「Dark Lords - Medieval Warfare」です。

ちょっと「パタポン」ぽい見た目ですが、キャラクターはすべてリアル系で、ゲームの感じはかなり異なります。
開発したのは韓国の GameHunter Studio というメーカーで、ここはディフェンスゲームのヒット作「Coast Defense - Reloaded」を作ったところでもあります。

Dark Lords - Medieval Warfare

フィールドの両側に互いの陣地があり、双方が兵士を出し合います。
兵士を雇うための「マナ」は時間と共に貯まっていき、画面下のアイコンをタップすることで任意の兵士を出撃させることが出来ます。
兵士は敵陣に向かってまっすぐ進んで行き、途中で敵が射程に入ると自動で戦闘を行います。 待機や退却などの命令を出すことは出来ません。

敵陣に兵士が入ると相手のライフが減り、相手のライフが 0 になると勝利、逆にこちらが攻め込まれてライフがなくなると敗北です。
ルールとしては、一本道 RTS のオーソドックスなスタイルと言えますね。

ステージクリア後、パワーアップに必要なポイントを1ポイント貰えます。
これで兵士を強化したり、新しい兵士を雇用可能にしたり、魔法を習得したりすることが出来ます。
このゲームの特徴はこのパワーアップの種類が非常に豊富なこと。
兵士は両軍とも 10 種類以上用意されており、パワーアップの種類も多岐に渡り、魔法も多数用意されています。

兵士は種類ごとに性質が大きく異なり、攻撃力はあるが安くて遅い斧兵、パワーアップによりダッシュできる剣兵、攻略の要となる弓兵の他、空飛ぶ飛行船、射程が長い長槍兵など様々です。
弓兵にはダッシュできる剣兵が有効で、騎馬に対しては長槍が有利など、兵士ごとの相性も存在します。
人間」と「デーモン」の2種族がいて、デーモン側だと敵を石化させるメデューサや、誘惑して寝返らせるサキュバスなどユニークなユニットも存在します。

Dark Lords - Medieval Warfare

通常モード(キャンペーン)はマップ上のステージを1つ1つクリアして行く形式で、各ステージを EASY、NORMAL、HARD の3つの難易度でプレイ出来ますが、EASY から順番にクリアして行く必要があります。

同じステージの同じ難度を再びクリアしてもパワーアップに必要なポイントは貰えないので、徐々に高い難易度に挑戦していく必要がありますね。

通常のモードとは別に、制限時間内にどれだけ兵士を突破させられるかを競う「チャレンジモード」も用意されていますが、チャレンジモードの敵はかなり手強いので、まずは通常モードで十分に部隊を鍛える必要があります。

以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。



特に難点と思える点はありません。
一本道 RTS としてはオーソドックスではありますが、モノトーンの独特なグラフィックと、変わった特徴を持つ豊富な兵士、様々な魔法攻撃のおかげで、むしろオリジナリティーを感じる内容です。


そしてもう一つの大きな特色が、価格。
このアプリは無料で提供されていますが、フルバージョンで楽しむには課金が必要という、最近よくあるパターンです。
しかしこのゲームの場合、無料のままでもかなり遊べるのです

人間の軍勢でキャンペーンモード(通常モード)の全ステージを EASY と NORMAL でプレイ可能で、これだけで結構ボリュームがあります。
HARD やデーモン軍でプレイしたり、チャンレンジモードをやる場合には課金が必要になりますが、その課金も 115 円
これはかなりお得と言えますね。
非常にコストパフォーマンスの高いアプリで、ダウンロードして損のないゲームだと言えるでしょう。

なお、iPad 版もあって、こちらは 350 円なのですが・・・ あまりオススメしません。
と言うのも画面サイズが広い分、兵士がすっごく小さく描かれていて、全然迫力がなくなっているのです。 表示の拡大などもありません。
普通、iPad 版の方が迫力ある場合が多いのですが、このゲームに限っては iPhone / iPod touch 版の方が良いですね。

・Dark Lords - Medieval Warfare(公開終了)

スペースフロント:Collision

一言で言ってしまうと、「ゲームロフトのスタークラフト」。
ある惑星上で、貴重な鉱石を入手しようとする人類、鉱石を守ろうとするエイリアン、意思を持つ謎のロボット軍団が、三つ巴の戦いを繰り広げる RTS (リアルタイム・ストラテジー)
それが「スペースフロント:Collision」です。

ゲームロフトのゲームの多くは、ゼルダの伝説を模した「セイクリッドオデッセイ」、アンチャーテッドを模した「シャドーガーディアン」、ファイナルファンタジーを模した「インフィニットレガシー」など、他のゲームをスマートフォン向けにアレンジしているものが多いのですが、今回は世界的に大ヒットしている RTS 「スタークラフト」を模しています

ただ、日本ではスタークラフトの事を知らない方が多いと思います。
このゲームは日本では様々な理由(翻訳や販売方法の不備、アップデートに未対応など)でまったく普及せず、一方で「エイジ・オブ・エンパイア(AOE)」シリーズが RTS としては大成功を収めたため、その影に完全に隠れてしまったからです。
しかし世界的にはスタークラフトは、最も成功した RTS として知られています。

ちなみにこのゲーム、海外名は「Starfront」なのですが・・・ 日本だけスターがスペースになってるのはなぜなんでしょうね。
アプリは無料で提供されていますが、無料のままでは体験版に過ぎず、800 円の追加課金を行わないとフルバージョンで楽しめないのでご注意下さい。

スペースフロント:Collision

ゲームは RTS (リアルタイム・ストラテジー、リアルタイム・シミュレーション)の一般的なシステムと言えます。
最初に司令部となる拠点があり、そこで作業ユニットを生産し、その作業ユニットで鉱石やエネルギーがある場所に採掘施設を建造します。
採掘施設に作業ユニットを送り込むことで、さらに採掘速度を早めることも可能です。

その後、作業ユニットで兵士を生産する施設を建て、採掘した資源を使って戦闘用ユニットを量産し、部隊を編成します。
司令部や戦闘用ユニットの生産施設では、資源を使って技術の研究を行い、ユニットを強化したり、新ユニットを生産可能にすることも出来ます。

ユニットがある程度そろったら敵地に進攻し、相手を倒し、敵司令部を破壊すれば勝利となります。
もちろん敵も反撃してくるし、相手から攻めてくることもあるので、簡単ではありませんけどね。

この辺りのルールは RTS をやったことがある人なら、すぐに理解できるでしょう。
ただこのゲームは設定が SF のため、建物やユニットが独自の外観とネーミングになっています。
戦車みたいなユニットがいわゆる「農民」だったり、エネルギーを得るための施設が発電所ではなく「トカマク」とか言う独自の名前だったりするので、解りにくいのが難点ですね。

操作性は「タッチパネルでプレイする RTS としては」よく出来ていて、二本指タップで範囲指定が可能、指定したユニットに番号を付けて「グループ化」することもできます。
また、画面下に「画面内の全ユニットを一括選択」するボタンがあって、これが非常に便利です。

スペースフロント:Collision

最初に述べたように、このゲームには「人間」「エイリアン」「ロボット」の3種族がいて、それぞれが若干異なる特性を持ちます
ただ対戦も考慮されたゲームですから、大きな有利不利はありません。

ゲームモードは1人用の場合「ストーリーモード」と「フリーモード」の2つが用意されていて、ストーリーモードではそれぞれの種族のストーリーが用意されています。
ただ、人間→エイリアン→ロボットの順でストーリーをクリアして行く必要があり、好きな種族から始められる訳ではありません。
ステージは全 16 ステージで、相応に長く楽しめますね。

オンラインのマルチプレイにも対応しており、1vs1 の戦いの他に、2vs2 のチーム戦、全員が敵のバトルロイヤルなどが可能です。
戦闘結果によるオンラインランキングも用意されており、元のスタークラフトがオンライン対戦メインのゲームであったため、このゲームもマルチプレイに力が入れられているようです。

日本語フォントがガタガタなのは残念ですが、Retina 対応のグラフィックは綺麗ですね。

以下は海外のゲームトレーラーサイト GameTrail により Youtube で公開されているプレイムービーです。
公式のトレーラーはまだオープニングムービーしかありません)



ただ、RTS として色々と気になる点も見受けられます。

まず、こうしたゲームはストーリーも楽しいのですが、「フリープレイ」で遊ぶのもメインになります。
しかしこのゲームのフリープレイは 1vs1 しかプレイ出来ません
マルチプレイは最大4人で戦えるし、ストーリーモードにも三つ巴戦があるのに、どうしてフリーで1対1しかないのか疑問が残ります。

また1対1の戦いのため、ある程度必勝パターンが解ってしまうと、難易度が高くてもラクに勝てるようになって来て、やや物足りなくなりますね。

さらに、ユニットの上限数が 40 という点。
40 ユニットで戦えれば相応に多対多戦闘の楽しみは得られます。
しかしこの手の RTS で 40 ユニットが上限というのは、ハードの処理能力の制約があるとしても、ちょっと少なく感じます。
しかも1体で制限数を2以上消費するユニットがあるため、実際のユニット数は 40 をかなり下回ります

そもそも iPhone には「ザ・セトラーズ」という本格 RTS がすでに存在していて、そちらは 100 ユニットで攻め込む事もできるのですから、それと比較しても後発で 40 というのは少なく思えますね。

また、これは難点と言うか、しょうがない事ではあるのですが・・・
通常の RTS は「左クリックで選択、右クリックで移動」です。
しかしタッチパネルだとタップに左右の区別がないため、移動しようと思って別のユニットを選択してしまうことがかなり多くあります。
操作性は優れているとは思いますが、やや操作しにくいこともありますね。

そして難点ではないけど、一番の問題だと思うのは・・・
こうした「人間・エイリアン・意思を持ったロボット」という、いわゆる「スターウォーズ的 SF 設定」は、あまり日本向けではないと言う事。
特に日本では RTS と言えばリアル路線の AOE / AOK (エイジオブエンパイアシリーズ)だったので、このゲームより「セトラーズ」の雰囲気の方がしっくり来る方が多いのではないでしょうか。
まあ、スタークラフトの模倣なので、これは言ってもしょうがない事ではあるんだけど。


と言う訳で「スペースフロント:Collision」、1人用をやった限りでは、RTS として楽しめるアプリではあるけど、「もう一息」という感じも否めず、オススメかどうかは難しいところです。
ハッキリ言ってしまうと「劣化スタークラフト」ですね。
でも、iPhone / iPod touch でこれだけ再現されていれば十分とも思います。
ストーリーも先が気になる展開で楽しめます。

iPhone の RTS としては、もっと大規模な開発と戦闘が行える「ザ・セトラーズ」の方が良いような気もしますが、セトラーズが「開発型 RTS」なのに対し、スペースフロントは AOE に近い「戦闘型 RTS」です。
ですから性質は結構異なっていて、スペースフロントの方が早い段階から戦いが繰り広げられます。
よって競合するゲームという訳ではないですね。

まあ、スペースフロントの本領は「マルチプレイ」だと思います
ここはまだ試していないのですが、「オンライン対戦が出来る RTS がやりたい」と思っている人にとっては、唯一無二のゲームだと言えるのではないでしょうか。
いずれにせよ RTS が好きな、ややマニア向けのゲームですね。

スペースフロント:Collision(iTunes が起動します)

ボンバーマン・チェインズ

ハドソンと、一風変わったゲームを量産している「RucKyGAMES」とのコラボアプリ第2弾。
ボンバーマンを題材にしたマッチ3ゲーム(ズーキーパー系パズル)。
それが「ボンバーマン・チェインズ」です。

ハドソンと RucKyGAMES のコラボと言えば、笑いどころに困るおバカアプリ「僕とちくわと鉄アレイ」が非常に有名で、その内容はゲーム性皆無、私にはどう楽しめば良いのか全く理解できなかった代物なのですが・・・

今回のコラボアプリは、ちゃんとゲームとして楽しめるものになっています。 特におバカでもありません。
ゲーム内容を一言で言うと「アクティブ連鎖型マッチ3ゲーム」ですね。

ボンバーマン・チェインズ

任意のパネルを上下左右に1マス動かす事ができ、同じパネルが3つ以上並ぶと消去されます。
消した分だけパネルは上から補充され、連続でパネルが消えると「連鎖」(チェイン)が発生します。
画面下にはタイマーがあり、パネルを消すごとに補充されていきます。
指定の数だけパネルを消すとクリア、その前にタイマーが尽きるとゲームオーバーで、一般的な「マッチ3ゲーム」のルールと同じですね。

このゲームではパネルを4つ以上まとめて消すと、画面上部にいるボンバーマンが「爆弾」を落としてくれます。
これはタップで爆発させることができ、上下左右のパネルを消すことが出来ます。
タップでいつでも簡単に起爆できる」ところがポイントで、爆発の範囲は連鎖によって上昇していきます。

そしてこのゲームの最大の特徴にして、面白い点は・・・ 「アクティブ連鎖」にあります。
アクティブ連鎖はパネルを消している間でも次のパネルを動かせる事で、これを連続で行うことで「連鎖」扱いになります。

この「アクティブ連鎖」は多くのマッチ3ゲームに導入されているため、それ自体は珍しくはないのですが、このゲームはアクティブ連鎖を他に類を見ないほど行いやすくなっています

例えば、下の方でパネルを消すと、その上にあるパネルはすべて下に落ちて来ます。
そして通常のマッチ3ゲームは、この「下に落ちるパネル」は落下が終わるまで動かせなくなります。
しかしこのゲームの場合、実際に落下し始めるギリギリのタイミングまで、「これから落下するパネル」でも動かす事が出来るのです。

これは些細なことに思えますが、今までのゲームにはなかった大きな違いで、これによりアクティブ連鎖で消せるパネルを非常に見つけやすくなっています。

加えてゲーム序盤はパネルの数が少なく、連鎖が発生しやすくなっていて、さらにパネルを消してから連鎖が途切れるまでの時間(連鎖の猶予時間)も長めなので、他のゲームではあり得ない大連鎖を起こす事が可能です。
20連鎖、30連鎖は当たり前で、ボンバーマン「チェインズ」の名前は伊達ではありませんね。

ボンバーマン・チェインズ

私も以前から「アクティブ連鎖を重視したマッチ3ゲームが出ればいいのになぁ」と思っていたのですが・・・
それを実現したのが RucKyGAMES とは、ちょっと意外。
とにかく爽快感のあるゲームになっています。

ただ、連鎖しやすくて爆弾もタップだけで起爆できるので、簡単過ぎてマッチ3ゲームにそこそこ慣れている人だと延々続いてしまいます。
ステージが進むと「爆弾で消したパネルしかカウントされない」「一定連鎖以上で消したパネルしかカウントされない」というルールが付くため、相応に難易度は上がるのですが、それでもそんなに難しい訳ではありません。

そのためか、30秒と60秒で終わる短時間のスコアトライアルのモードが付いています。
ずっとやる時間がない人は、こちらをどうぞ、という感じでしょうか。


いくつか気になる点もあり、1つは先のステージに進むほど点効率が悪化していくこと。
通常、ゲームというものは後になるほど高得点が狙えるものですが、このゲームは先のステージになるとパネルの種類が増えて連鎖しにくくなるうえに、得点にステージ数による補正などが付かないため、序盤ステージと後半ステージの点効率が違いすぎます

ハッキリ言ってハイスコアを狙う場合、ステージ7までに大きなスコア(大連鎖)を取れるかどうかがポイントで、それ以降は点効率が悪化する一方なので、そこまでの成績が悪い場合はやり直した方が良くなります。
合間に大連鎖を狙えるステージなどがあれば良かったのですが・・・

また、30秒モードと60秒モードがありますが、この2つはどちらもパネルの種類が多い状態からスタートするので、特に種類が最大数で始まる60秒モードの場合、それでなくても時間が短いのに連鎖し辛いおかげで、スコアが出るかどうかが完全に「運まかせ」です。
ランキングのことを考えて簡単に「全繋ぎ」出来ないようにしているのだと思いますが、運良く連鎖が繋がるパネルが落ちてくるかどうか、それだけで決まってしまう印象ですね。

そしてもっとも気になるのは・・・ 「アクティブ連鎖」に関する説明がほどんとないこと。
ヘルプや iTunes の説明文には「消えている間も他の敵キャラクターを動かせます」と言う表記がありますが、それだけでは気付かない人も多いのではないでしょうか?
ハッキリ言ってこのゲームは、アクティブ連鎖をしない場合、何の変哲もない普通のマッチ3ゲームです。
アクティブ連鎖で大チェインしてナンボなので、そこをプレイヤーにもっと意識させた方が良かった気がします。

と、気になる点もありますが、でも大きな難点という程でもありません。
非常に爽快感のあるマッチ3ゲームで、その点では Babo Crash HD に匹敵するものがありますね。
難易度が低いので、この手のゲームが苦手な方でも楽しめると思います。

グラフィックも「ラクガキが動き出した」という設定の味のある絵で、シュールな絵柄とプルプルしているところがウゴウゴルーガっぽくて良いです。

価格は現在はセールで 115 円ですが、定価でも 230 円と高くはありません。
ハドソンのアプリの中では一番安い方ですね。

Retina ディスプレイにも対応しており、オススメ出来るアプリです。
ただ iPhone 3GS / iPod touch 第3世代以降用で、iPhone 3G などの旧機種では動かないのでご注意下さい。

ボンバーマン チェインズ(iTunes が起動します)

ゆけ!勇者

勇者がダンジョンに潜り、モンスターと戦って、財宝を持ち帰る。
その過程の「報告を見る」という、自動進行型の RPG。
それが「ゆけ!勇者」です。

先日ご紹介した「iPhone 2010年 ゲーム大賞」で堂々の大賞を受賞した作品
読者投票でもブロガー投票でも圧倒的な支持を集めたゲームです。
個人作成のシンプルな内容で、ゲームと言うよりは「たまごっち」型の育成シミュレーションと言えるかもしれません。

ゆけ!勇者

プレイヤーが行うのは、向かうダンジョンと目標の階数、持って行く装備とアイテムの設定、それだけです
設定を終えて「ゆけ!勇者」のボタンを押せば、あとは勇者がダンジョンで戦っている過程の報告を見るのみ

非常にシンプルなのですが、どのモンスターと遭遇したか、その戦いがどんなものだったか、レベルは上がったか、アイテムは手に入ったかなどが、事細かく記録されていきます。
この手の「育成ゲーム」でここまで途中経過の報告が詳しいものはなく、結果を見るだけでも楽しいのがこのゲームの特徴と言えますね。

無事に勇者が帰還すれば冒険で入手したアイテムを持ち帰れますが、途中でやられてしまった場合は入手したアイテムはもちろん、持って行った装備もなくなります。
よって「今の装備でどのダンジョンの、どの階まで潜れるか」を測るのが、このゲームの最大にして唯一のポイントになります。


こうした「装備などを整えて、冒険や戦闘に向かわせ、後で結果報告を見る」といったゲームは、インターネットが普及し始めた 2000 年前後に大流行しました。
当時は主に「CGI ゲーム」と呼ばれており、RPG 形式のものや、ガンダムなどを題材にしたバトルシミュレーション、箱庭型の建設シミュレーションなど多彩なものがありました。

しかし CGI ゲームは大流行の後、一斉に姿を消します
サーバーにかける負荷が高いため、ほとんどのプロバイダが設置を禁止したからです。
それを運営するには自前でサーバーを用意するか、高額なサーバーをレンタルするしかなくなり、当時の技術と環境ではそれにかかるコストは個人ではとても捻出できないもので、CGI ゲームはあっという間に消えていきました。
ゲームのシステムに、当時のハードウェア技術やインターネットのインフラが追いついていなかった訳ですね。

しかし年月が経ち・・・ その後継とも言えるソーシャルゲームやブラウザゲームが再び流行し始めています。
CGI ゲームの直系と言えるシステムの「ゆけ!勇者」を、個人で実現できる時代になったという事なのでしょう。
かつて流行しつつも、仕方のない理由で消えてしまったゲームジャンルが、再び蘇ったという印象を受けます。


ただ、「ゆけ!勇者」は単なる先祖返りのゲームではありません。
普通この手のゲームは時間が経過した後に結果報告を見るのみで、「途中経過を確認する」ということは出来ませんでした。
しかし ゆけ!勇者 はいつでも冒険の経過にアクセスでき、例えば 20 階のダンジョンに向かっていて所要時間が 10 時間の場合、5時間後に見ると 10 階を冒険中の勇者の様子と、そこまでの過程をチェックする事ができます。
これが非常に「リアルタイム感」を出していて、「今も勇者ががんばってるんだろうなぁ」というのを実感させてくれます。

あくせくプレイする必要がなく、必要な設定をしたら後は自動で進行し、自分の都合の良い時にちょこちょこと確認できる、気楽に楽しめる RPG。
それは iPhone / iPod touch や携帯機器に最適化したゲームと言えるかもしれません。

画面も非常にシンプルな一方で、イラスト調の絵やアイコンが非常に良い雰囲気を出していて、地味ながらもクールな印象を受けます。

ゆけ!勇者

この手のゲームはアクセス集中によるサーバー負荷や回線混雑などが問題になりますが、それらの影響もあまり感じられません。
極力少ないデータ量でゲームを運営できる仕組みになっているのだと思われます。
ユーザーサポートやイベントも良く行われていて、それらも評判の良さに繋がっているようですね。
そしてなにより、無料で提供されています。

ゲームとして見ると、そんなに見栄えがする訳でも、戦略性がある訳でもありません。
ただ、最近のガラケーのゲームを見ても解るように、「シンプルで誰でも遊べる」というのがヒットの要因の1つになっています。
この手のゲームは「やっていて煩わしくない」と言うのも大切な要素でしょう。

総合して考えると、やはりこのアプリは「ゲーム大賞」に選ばれるだけのアプリと言えそうですね。
私的にはこの手のゲームが大賞になるのは一抹の寂しさもあるのですが、一般投票がある以上、内容の他に価格、解りやすさ、遊びやすさなども大きく影響します。
そうすると、この結果になるのも納得です。

ともかく無料ですから、試してみて損のないゲームです。
長く遊べる RPG なのに、ゲーム自体は気楽に、自分の都合の良い時に出来るゲームですから、いかに携帯向けかが解ると思います。

ゆけ!勇者(iTunes が起動します)

iPhone 2010年ゲーム大賞 結果発表・その3

この記事は前々回(その1)前回(その2)の続きです。
まだ その1・その2 をご覧になっていない方は、そちらから見て頂ければと思います。

ゲームキャストさんの主催で行われた、
個人ブロガーが選ぶ iPhone 2010年 ゲーム大賞」の投票結果発表の最後となります。

2010blogger
http://gamecast.jp/2010blogger/

今回は残りの「アクション賞」「カード・ボード賞」「パズル賞」の3部門の上位結果と、「大賞」の発表、それらの個人的な感想を掲載しています。


【 アクション賞 】

●読者投票
1位 : ストリートファイターIV : 92 票
2位 : Infinity Blade : 54 票
3位 : Mirror's Edge : 44 票

4位 : バイオハザード4 : 20 票
5位 : Hook Worlds : 15 票
6位 : Fruit Ninja : 14 票

●ブロガー投票
1位 : ストリートファイターIV : 7 票
2位 : Spider-Man: Total Mayhem : 6 票
3位 : Infinity Blade : 5 票

4位 : Mirror's Edge : 4 票
5位 : ヒーローオブスパルタ : 3 票

iPhone 2010年ゲーム大賞 アクション

予想された通り、首位は ストリートファイターIV ですね。
Infinity Blade も話題のゲームでしたが、賛否両論のあるゲームなので、ストIV に肉薄するほどには至らなかったという感じでしょうか。

意外なのは読者投票3位の Mirror's Edge 。
私的には「素材を生かしきれていない惜しいゲーム」という印象なのですが、かなりの得票を得ています。
このゲームは元々高めのアプリで、それがセールで大幅値下げされたので、その時にかなりユーザー数を増やしたようです。
確かに 115 円のセール価格で買えるなら、コストパフォーマンスの良いゲームですね。
販促における「セールの威力」と言ったものを感じます・・・

Spider-Man: Total Mayhem はプレイヤーからの評判は良いのですが、価格が高いためかブロガー投票では2位なのに、読者投票では下位に沈んでいます。
この辺りも価格や知名度、話題性などの影響が見えて、面白いランキングと言えますね。


【 カード・ボード賞 】

●読者投票
1位 : ポケットベガス : 76 票
2位 : Sword & Poker : 58 票
3位 : 大富豪しよっ! : 49 票

4位 : Sword & Poker 2 : 27 票
5位 : Carcassonne : 24 票
6位 : Dungeon Solitaire : 13 票
7位 : Neuroshima Hex : 12 票

●ブロガー投票
1位 : Sword & Poker : 5 票
2位 : Carcassonne : 4 票
2位 : ポケットベガス : 4 票

4位 : Dungeon Solitaire : 3 票

iPhone 2010年ゲーム大賞 カード・ボード

カード・ボード賞の読者投票1位はポケットベガス。
無料であることに加えて知名度が抜群なので、さすがにライトユーザーからの票が集まったようですね。

ブロガー投票は Sword & Poker が1位なのですが、このゲームは1と2の両方がノミネートされていて、1の方が上位に付けています
ただ惜しむらくは、読者投票で1と2に票が分かれてしまった事と、長い間 iTunes で販売停止になっていた事。
合わせれば 80 票を超えますし、この辺りは残念な点です。

私的にかなり意外なのは、Carcassonne(カルカソンヌ)が奮わなかったこと。
大賞に推薦することも考えていたので、この程度の票数で終わってしまったのは予想外です。 読者投票で5位とは・・・
やや高めだったうえに、さらに値上がりしてしまったのが響いたのでしょうか?
ヘビーユーザーも多いブロガー投票では評価されているのですが、ドイツゲームはあまり一般的ではないというのもあるかもしれません。

もう1つ推薦していた Samurai に至っては、投票数 0 ・・・ まあ、サムライに入れる人はカルカソンヌに入れるよなぁ。
Solitaire City が下位に沈んでいるのもちょっと意外ですが、これも上位のラインナップを見ると仕方がないかも。
Dungeon Solitaire はノミネートされた部門では、地味に中位に付けてますね。


【 パズル賞 】

●読者投票
1位 : Angry Birds : 48 票
2位 : パズルプリズム : 38 票
3位 : Helsing's Fire : 33 票

4位 : Cut the Rope : 32 票
5位 : 空中要塞ラピュータ : 17 票
6位 : Azkend : 16 票
7位 : Slice it! : 15 票
8位 : Puzzle Quest Chapter1 : 13 票
8位 : Trainyard : 13 票

●ブロガー投票
1位 : Helsing's Fire : 7 票
2位 : Angry Birds : 4 票
2位 : パズルプリズム : 4 票

4位 : Azkend : 3 票

iPhone 2010年ゲーム大賞 パズル

iPhone / iPod touch には多種多様なパズルアプリがありますが、それを反映するかのように票もかなり割れる結果となりました

読者投票の1位は知名度抜群の Angry Birds。
すっかり各メディアでも iPhone アプリの代表格の扱いです。
ボリュームもアップグレードの頻度も、そして色々な話題性も十分ですね。

ブロガー投票では Helsing's Fire が1位となっており、アイデアやデザインが重視された傾向が見られます。
ただ、上位の3つは読者投票・ブロガー投票のどちらも同じアプリが並んでいます

2位のパズルプリズムはやや意外です。 初期の頃からあるアプリですが、今でも根強い人気が続いている様ですね。
Azkend も初期アプリながら根強い人気です。
読者5位のラピュータは・・・ マジ? 実は知名度があるんでしょうか?

他にも秀作ゲームが一通りランクインしていて、挙がっているアプリは全てオススメできる作品と言えます。


【 iPhone 2010年 ゲーム大賞 】

●読者投票
1位 : ゆけ!勇者 : 134 票
2位 : CHAOS RINGS : 93 票
3位 : ポケットベガス : 56 票

4位 : 怒首領蜂 大復活 : 38 票
5位 : Infinity Blade : 35 票
6位 : Real Racing 2 : 34 票
7位 : Sword & Poker : 23 票
8位 : geoDefense : 19 票
9位 : Civilization Revolution : 15 票
10位 : Helsing's Fire : 10 票

●ブロガー投票
1位 : ゆけ!勇者 : 4 票
2位 : CHAOS RINGS : 2 票
2位 : ポケットベガス : 2 票

iPhone 2010年ゲーム大賞 大賞の発表

第一回「iPhone 2010年 ゲーム大賞」は、「ゆけ!勇者」に決定いたしました!
いやー、まだやっていないゲームが1位だから、なんともばつが悪い。

しかし「ゆけ!勇者」は「アイデア賞」と「無料で賞」の2部門も制覇しており、ノミネートされている部門では総じて上位にあるので、大賞に選ばれるのも納得だと言えます。

そして何より、並み居るメーカー製のアプリを抑え、個人作成のアプリが 2010 年の大賞に選ばれたというのが凄いことです。

それは誰もが自作のアプリを公開できる iTunes ストアというシステムの素晴らしさと、一般人のブロガーや読者が(いわゆる社会的なしがらみ抜きで)アプリを選出したこの企画の特徴も物語っているように思えます。
「ゆけ!勇者」の制作者さん、おめでとうございます。

ゲーム大賞の2位は「CHAOS RINGS」。
メーカー製、及び有料アプリとしては1位という形でしょうか。
「良いものは高くても売れる」という実績を作った点で、非常に大きな意義を持つアプリでもあります。

私的には CHAOS RINGS はゲーム内容はもちろん、ゲーム設計の点でも評価しています。
プログラムをする上で常に障害になるのが「容量」で、iPhone のような携帯機器のアプリだと、大ボリュームのゲームを作る際にこれが大きな「壁」になってしまいます。

しかし CHAOS RINGS は物語の流れ、ゲームの展開、基本システムなどがそれを加味して作られたものになっています。
この「iPhone で大作 RPG を作るために設計されたシステム」を組み立てた開発陣は、もっと賞賛されて良いのではないかと思います。

3位以下のアプリも、さすがに大賞にノミネートされただけあって良作ぞろいですね。
読者投票の1位から10位は、日本における iPhone の代表的アプリと言って良いでしょう。

まあ「ノミネートされたゲームの中からの選出」なので、本当は他にも上位にあって良いゲームは多い訳ですが・・・ その辺を言っているとキリがありませんしね。


と言う訳で、当サイトでも上位作品でまだ取り上げていないアプリがあるので、今後試していこうと思っています。

主催されたゲームキャストの Toshi さん、企画に参加されたブロガーの皆さん、一般投票をして下さったユーザーの皆さん、ありがとうございます&お疲れまでした。

iPhone 2010年 ゲーム大賞の公式ページ、及び全ノミネート作品の投票の結果は、以下のページをご覧下さい。

・個人ブロガーが選ぶiPhone 2010年ゲーム大賞
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