「シュレック」や「カンフーパンダ」などの CG アニメ映画を製作している「ドリームワークス アニメーション」の新作「Puss in Boots」(長ぐつをはいたネコ)とのタイアップ作。
「Fruit Ninja: Puss in Boots」です。
3D 映画「Puss in Boots」は日本ではまだ公開日未定(2012年予定)なのですが、アメリカでは11月4日に封切られるため、そのプロモーションとして開発されたもののようです。
ちなみに主人公の「長ぐつをはいたネコ」は「シュレック」に登場するキャラクターで、つまり映画自体もシュレックの派生作品と言えます。
ゲームは Fruit Ninja にステージクリア型のモードを追加した形で、今までとは一風変わったステージが多数用意されており、本家をやり込んだ人でも新鮮な気持ちでプレイ出来ます。
ただし本編にあった「時間制限モード」(ZEN モード)や、アイテムが出現する「アーケードモード」、オンライン対戦の「マルチプレイヤーモード」はありません。
ちなみにオリジナルの Fruit Ninja は Android 版も登場していますが、動作速度がかなり本体の性能に左右されるようで、最新機種でないと重くてまともに楽しめないようです。
そんなに重くなるようなゲームには思えないのですが・・・ 「サクサク感」がウリの内容なので、ここが失われると辛いようですね・・・

ルールは単純明快。 次々出てくるフルーツをフリックで斬り、爆弾は斬らないようにする。
爆弾を斬るかフルーツを3つ落としてしまうとアウトです。
操作性が非常に良く、バシュッ!ザシュッ!とフルーツを斬りまくれる爽快感とスピード感があって、「シンプルな楽しさ」があるゲームです。
指を左右に振ることで連続で斬る事も出来ますが、一直線の斬り方で3つ以上のフルーツをまとめて斬るとコンボボーナスを得られます。
爆弾を斬ると一発でアウトなのでむやみに斬りまくるのは危険で、慎重に、かつ素早く斬っていく必要があります。
「Fruit Ninja: Puss in Boots」のゲームモードは2つ。 通常のモード(DESPERADO)と、ステージクリア型の「BANDITO」です。
今作のメインとなる BANDITO は3つの ACT とファイナルステージで構成されていて、各 ACT で4つのステージがランダムに現れます。 つまり 3x4+1 ステージ。
各ステージの内容はバラエティーに富んでいて、「棚の上を転がってくるフルーツを斬る」「壁でフルーツが跳ね返る」「巨大フルーツが登場」「飛び交う爆弾を避けながら斬る」「フォーメーションを組んだ爆弾とフルーツが飛んでくる」など非常に豊富。
1回や2回のゲームではすべて体験できないほどの数があり、プレイごとに違う展開になるので繰り返し遊ぶ事が出来ます。
ミスするとライフが1つ減り、そのステージは即座に終了。 3ミスでゲームオーバー。
ACT 3 をクリアするとボス(?)のようなものを斬りまくるラストステージとなり、その後に得点が集計されオールクリアとなります。
1つのステージは10~20 秒ほどで終わるため、オールクリアまで進んでも5分ほどしかかかりません。
このサクサク感も Fruit Ninja の良いところですね。


相変わらずの面白さで、やはりベースが良いとアレンジしても楽しめます。
ただ、それでも強いて難点を挙げると、各ステージの出現がランダムで、それによって得られる点数も大きく変わるため、ハイスコアを狙えるかどうかが運次第なこと。
スコアが低めになるステージばかり出ると、どうやっても高いスコアは望めません。
また派生バージョンだからか条件を満たすことで得られる壁紙や剣の種類が少なめで、全体的なボリュームは本家には劣ります。
まあこの辺は敢えてこのぐらいにして、バランスを取っているのかもしれません。
そして最大の難点は、これはこのアプリが悪い訳ではないのですが・・・
iOS5 からの新機能として、画面の上部を下にスライドすると「通知センター」が表示されるようになりましたが、このゲームは縦に斬る時に上から下になぞることがあるので、思わぬ形でこの通知センターが表示されてしまう場合があること。
1回だけでは「つまみ」が出るだけで表示されないのですが、2回連続で上から下に斬ると通知センターが表示されてしまいすっごく邪魔です。 しかし通知センターの表示はアプリ側からは OFF に出来ません・・・
斬るときに下から斬るようにしたり、つまみが出たら警戒するようにすれば良いのですが、逆に言うと警戒しておかないと通知センターがゲームの邪魔をする仕様になっていると言えます。
これは今後、他のゲームでも問題になってくるかもしれませんね・・・
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 85 円。 ショートゲームなのでこのぐらいが妥当だと思いますが、いずれにせよ安いです。
短時間で終わる、気軽に楽しめるゲームが好きな方にはかなりオススメですね。
優秀なメーカーやゲームにこうしたタイアップが付くことは、今後増えていくのかもしれません。
日本の場合、こうしたタイアップやプロモーション用のアプリはもっと簡素なものが多いのですが・・・ 先日の「ワイルド・スピード MEGA MAX」もそうであったように、欧米の映画は規模が違う印象です。
・Fruit Ninja: Puss in Boots (iTunes が起動します)
・Fruit Ninja: Puss in Boots HD (iPad 用。こちらは 170 円)