iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2011/11

ちゃんばら by Hangame

先日ハンゲームのアプリをまとめて取り上げた「ハンゲーム特集」を掲載しましたが、その時に「このアプリはユニークだから1ページ使って紹介しよう」と思い、あえて取り上げなかったゲームがあります。
この「ちゃんばら by Hangame」です。

「ちゃんばら」と言うと簡易的な格闘ゲームのように思えますが、実際には薄暗いモノトーンの合戦場を疾走する 3D アクションゲームで、内容としては暗い森を走り続けるゲーム Dead Runner によく似ています。
まあ Dead Runner がややマイナーなアプリなので、それに似ていると言っても解らない方が多いと思いますが、スピード感がありグラフィックが渋い、雰囲気のあるショートゲームですね。

ちゃんばら

iPhone / iPod touch 本体を左右に傾けて、敵を斬り倒しながらひたすら走り続けます
ただし敵を倒すたびに画面下の刀マークが減っていき、なくなった状態で敵に接するとやられてしまいます。
戦場にはたまに刀が落ちているので、それを拾って刀の補充をしながら敵を倒していかなければなりません。
敵にやられたり木にぶつかったりすると即アウト。 その時点で敗北となります。
オリジナルと言える Dead Runner は回避し続けるだけのゲームだったので、「敵を倒す」という部分が大きな違いと言えますね。

連続で敵を倒すと「こんぼ」になりボーナスが加算されますが、こんぼを出すほど走る速度も上がっていきます
もちろん速ければ速いほど素早い反応が必要になるので、高得点を得るにはリスクも伴います。
走る速度は茂みに入ったり、画面右下の「減速ボタン」を押すことで落とす事が出来るので、これでうまく調整するのも大切です。

画面右上には敵本陣までの距離が表示されていて、これが 0 になると敵武将が登場するようになります。
武将の方向は矢印で示され、何度もすれ違いながら斬らないと倒す事が出来ません。
また本陣に入った後はタイマーが表示され、この時間内に武将を倒せないと「負け戦」になり撤退することになってしまいます。
あまりスピードを落としすぎると武将を倒す時間がなくなるため、上位ステージでは危険を承知で速く走る必要があります。

武将を倒しても、まだ終わりではありません。
「味方を避けて敵を倒せ」「鷹が落とす刀を集めろ」などのステージごとに異なる任務が出され、これを時間一杯まで行ってようやく勝利となります。

ちゃんばら

ステージは8つ。 後半になると刀に変身している忍者や、煙のような妖術で全てのものを木に変えてしまう虚無僧なども出現し、難度が高くなってきます。
また各ステージに「目標石高」(目標スコア)が設定されており、これを越えないとクリアしても「辛勝」という評価になってしまいます
目標を超えようと思うと、積極的に敵を倒して「こんぼ」を繋げていく必要がありますね。

稼いだ石高によって侍としての位が上がっていき、それに応じて刀の増加数や、減速ボタンの使用回数などが増えていきます。

難点は、ボリュームがないこと
1ステージにそんなに時間がかかるゲームではなく、前半は簡単なので、ようやく面白くなって来たぐらいで終わってしまいます。 歯応えがあるのは最終ステージぐらいでしょうか。
ゲームとしてはクリアを目指すものではなく、各ステージのハイスコアを競うものなのかもしれませんが、それでももっとステージが欲しかったなぁ、というのが本音ですね。

まあ無料アプリですから、あまり欲を言うのも何ですが。

ちゃんばら

ちゃんばら

水墨画風のグラフィックが渋い、なかなか楽しめる無料アプリで、個人的にオススメです。

ぶっちゃけ Dead Runner のクローンと言うかアレンジなのですが、そのアレンジがぶっ飛んでいて、「まさかアレを戦国時代と絡めてこんな風に変えてくるとは!」という感じです。
スピード感やグラフィックの美しさは Dead Runner には劣りますが、「敵を倒せる」というアクション性と「位」を上げていく成長要素があるおかげで、こちらはこちらで楽しめます。

まだ知名度が低いようですが、もっと注目されても良いんじゃないかなと思いますね。

・ちゃんばら by Hangame (公開終了)

Sonic & SEGA All-Stars Racing

ソニック・ザ・ヘッジホッグとセガの様々なキャラクターが一堂に会して争うマリオカート的なレーシングゲームが、ようやく日本でも発売される事になりました!
Sonic & SEGA All-Stars Racing」(ソニック&セガオールスターズ レーシング)です。

このゲームは PS3 や XBOX360、Wii や DS でも発売されており、iPhone / iPod touch 版はその移植となります。
欧米では今年6月から公開されていて非常に高い評価を得ていたのですが、なぜか日本では発売されておらず、ヤキモキしていたユーザーも多かったようですね。
先日からようやく日本の iTunes でも公開され始めたのですが、現時点ではまだ海外版のままで、日本語には対応していません。
しかし今後のバージョンアップで対応することが告知されています。

ゲームはマリオカートよりもずっと高速で、ゲーム性はやや異なります
言うなれば「F-ZERO+マリオカート」と言ったところでしょうか。
マリオカートほどプレイしやすい訳ではないですが、派手な演出とスピード感がウリのゲームで、ソニックらしいと言えますね。

sonicracing

本体を傾けてハンドルを切り、アクセルは自動です。
オプション設定でハンドルをスライド操作に切り替える事もでき、このスライド操作の操作性もなかなか良いです。(クイックな操作ができるため、私はスライドの方がやりやすいです)
赤いボタンはブレーキ&バックですがほとんど使いません。

黄色いボタンはドリフトボタンで、カーブ中にハンドルを切りながら押しっぱなしにすることでドリフトを行います。
と言ってもほとんどのカーブはドリフトしなくても普通に曲がることができ、ドリフトしてもドリフト特有の滑るような挙動にはなりません。
では何に使うのかと言うと、ドリフトすることでブーストパワーが貯まっていき、ある程度貯めてからボタンを離すことでブーストダッシュを行うことが出来ます
よって「カーブでパワーを貯めてから、カーブ後の直線でダッシュする」と言うのが攻略のポイントになります。

マリオカートのようにコース上には「?ボックス」が落ちていて、これを取ると様々な使い捨てアイテムを入手できます。
ダッシュできる靴や前方を攻撃するミサイル、その場に設置する地雷パイロンなど、その内容はマリオカートに似ています。
ただ前方を見にくくする「虹」や、好きなタイミングで起爆できる大型ミサイルなどの特殊なものもあり、またミサイルの多くは敵に誘導します
マリオカートよりも高速なので、誘導してくれないとほとんど当てられませんからね。

sonicracing7

sonicracing6

コースには高低差があり、一回転するループやナナメになって疾走するバンクカーブなどもある、かなり特徴的なレイアウトになっています。
グラフィックはそれほど細密ではなく、大雑把で角張ったポリゴンで構成されていてリアル感のようなものはありませんが、そのぶん処理は軽くなっているようで、細かさよりスピードを重視しているのが伺えます。
また原色系のカラフルなデザインはとても綺麗で、ステージ構成もバラエティーに富んでいます。

メインモードの「GRAND PRIX」(グランプリ)には3つのカップ戦が用意されていて、それぞれ4レースでの合計ポイントで競います。 全 12 コース
(iTunes の解説文では 15 コースとなっているので、特殊コースが3つある?)
難易度は  EASY、MEDIUM、HARD の3つが用意されていて、下位のものから順番にクリアしなければなりません。
EASY はコースさえ把握できれば簡単なのですが、MEDIUM からはかなり歯応えあるレースになり、なかなか白熱したデッドヒートが楽しめます。

この他にタイムトライアルや、1周でどれだけコインを集められるかを競う「ミッション」というモードもあります。
ただし基本 12 コースのうち8つは、ゲームをプレイすると貯まっていく「マイル」で購入しないとグランプリ以外では走れません。

マイルではキャラクターも購入する事ができ、ソニックやテイルズの他にチューチューロケットのネズミ(チューイ)やクレイジータクシーの運転手(B.D.JOE)、シェンムーの主人公(芭月涼)など、セガの(ちょっとマニア的な方向の)オールスターをアンロックすることが出来ます。
キャラクターごとに性能も若干異なります。

sonicracing5

スピード感を重視しつつも攻撃が飛び交うゲーム展開は面白く、かなりクオリティーは高いです。
しかしこのゲーム、レースゲームとしては非常に残念な点もあります。
それは、コースマップがない

私はこのブログで何度も書いているように、レースゲームにコースマップの表示は必須だと思っています。
それはコース全体のレイアウトと自分の位置の把握、次のカーブの方向と強さ、そしてライバルの位置と距離を知るための「不可欠な情報」であり、それがないレースゲームは二流だと思っています。

そして残念ながら・・・ このゲームにはコースマップがありません。
画面上部にライバルとの距離を表す簡易的なバーグラフがありますが、こんなものではコースマップの代わりにはなりません。

おまけにこのゲーム、どっちに行けば良いのか、どこを走るのか、そもそもコースがどうなっているのか解りにくい部分が多く、コースのレイアウトもカーブがあるのに暗くて見えないとか、急に行き止まりになっていて直角に曲がらないと進めないとか、何の標識もないのに穴があるとか、不親切なレイアウトが多くあります。
よってまずは何度もコースを走って丸暗記しないと、まともに周回することさえ出来ない「覚えゲー」に近いです。

レースゲームだからどのみちコースは覚える必要があるのですが、それでもコースマップがあれば特殊なレイアウトでも走りやすくなるし、コースも覚えやすくなるんですけどね・・・

この「どっちに行けば良いのか解らない」「暗記しておかないと対応できない」というのは「ソニックらしい」とも言え、ソニック・ザ・ヘッジホッグのダメな部分も引き継いでいる印象です。

オンラインでの対戦も含む、最大4人によるマルチプレイヤー対戦もウリの1つですが、自動でマッチングしてくれる「クイックレース」は何度やっても接続が成立しませんでした。
まだアプリが海外版のままなのが原因でしょうか?
Game Center を通したマッチングや Bluetooth でのローカル対戦も可能です。

以下は海外のゲーム情報サイト IGN により Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 170 円と、クオリティーを考えるとかなり安めですね。
ユニバーサルアプリであり、iPhone と iPad の双方に対応しています。

iPhone には Real Racing 2アスファルト6 といった定番のレースゲームがありますが、それとはかぶらないタイプのアクションレースであり、レースゲームが嫌いでなければオススメです
「みんなでワイワイ楽しむ」というパーティーゲーム的な視点で見た場合は、コースレイアウトが解りにくく、「少しやり込んでいないとマトモに走れない」という点がマイナスですが、それを差し引いても十分な内容ですね。

価格を考えても、ロングセラーになり得るアプリだと言えるでしょう。

ソニック&セガオールスターズ レーシング (iTunes が起動します)

ハンゲーム特集

携帯電話アプリの大手と言えば「グリー(GREE)」と「モバゲー(mobage、DeNA)」。
最近同類同士で訴訟騒ぎになってたりしますが、スマートフォンにおいてはもう1つ大手が存在します
韓国資本の「ハンゲーム」です。

ハンゲームは韓国でも最大規模の資金力を持つゲームメーカーですが、日本のハンゲームは NHN Japan という日本法人で運営されており、日本独自の運営と開発が行われています。
このハンゲーム、元がパソコンのオンラインゲーム・コミュニティであったためか、スマートフォンアプリの完成度はガラケーアプリがベースだったグリーやモバゲーより明らかに上で、さらに独自サーバーを通したオンラインの対戦の環境も整っています。

そして今年の夏以降、アプリを次々と量産し続けており、しかも高クオリティーなものやセンスの良いものが多く、質と量を両立させています。 さらにその多くは会員登録なしでも遊ぶ事ができ、おまけに無料
これはもう、ある意味「脅威」と言えます。

と言う訳で今回は無料アプリレポートとして、オススメのハンゲームのアプリをまとめてご紹介したいと思います。
なお、マジモン麻雀 天極牌リバーシ についてはすでにレビューしているので、詳細はそちらをご覧下さい。

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フォトジグソー by Hangame

han-jigso

一時 iTunes のランキングでずっと上位にあったアプリ。
テンポ良くプレイ出来るジグソーパズルで、内蔵されている画像やメニュー、サウンドなどが非常にセンスが良いため、ゲームの面白さとは別の魅力もありますね。
保存している画像や、その場で撮影した写真を使ったジグソーパズルをプレイする事も出来ます。
全体的にオシャレで、誰でも楽しめるアプリであり、ランキング上位になっていたのも頷けます。


ピクロジ by Hangame (公開終了)

han-piclogi

ピクチャーロジック。 俗に言う「ピクロス」。
iPhone / iPod touch のピクロスとしては完成度がもっとも高いと思われ、完成図にはちゃんと色も付きます。
操作性も良好でメニューもハイセンス、ピクロス好きなら外せないアプリですね。
あまり大きなパズルはなく、最大で 9x9 ですが、これ以上大きくするとマスが小さくなってプレイし辛くなるので、iPhone のタッチパネルではこの辺が快適にプレイ出来る限界でしょうか。

対戦モードも搭載されており、同じ問題を最大4人で早解きします。
他プレイヤーの経過が画面下部に表示されており、それが解法のヒントになるので、遅れているプレイヤーでも追い付けるのが良いですね。
もちろん1人用の問題数もかなりの数が用意されています。


7ならべ by Hangame (公開終了)

han-7narabe

おなじみトランプの「7ならべ」。 しかしかなり高クオリティーなアプリです。
淡い色合いのハイセンスなデザインで、演出も非常に良く、手で持ったような手札の並び方もリアル
ゲームも非常にレスポンス良くサクサクとプレイでき、オンライン対戦も可能。
また1人用の勝ち抜き戦モードも用意されています。

特殊なルールとして、ジョーカーを使われるとその位置にあったカードを出したプレイヤーは、ジョーカーを回収しなければなりません。
ジョーカーも手札からなくならないとあがれないので、ジョーカーは便利であると同時に邪魔にもなります
このルールがあるためカードが止められにくく、さらに止めていた事でジョーカーを取らされて負けになる事もあります。
オンライン対戦に適したルールだと言えますね。


9ボール+ by Hangame

han-9ball

ビリヤードのアプリなのですが、タイムトライアル制のオリジナルルールにアレンジされています。
基本ルールは「ナインボール」に似ていて、一番数字が低いボールに手玉を当ててポケットに落としていくのですが、勝利条件は9番のボールを落とす事ではなく、全部のボールを落とす事です。
また相手と自分が交互に打つのではなく、プレイするのは自分のみ。 先に全部のボールを落とした方が勝利で、ファールした場合は3秒間のペナルティーとなります。
オンライン対戦向けのルールと言え、これなら待ち時間なしでの対戦が出来ますね。

操作性は非常に良好で、画面の好きな場所をドラッグして打つ強さと方向を決められます。
またビリヤード台がネオンのようになっていて、ボールがぶつかったり反射したりするたびにカラフルなネオンサインが現れます。 とても綺麗でセンスある演出ですね。
私はビリヤードゲームはあまり楽しいと思わないのですが、このゲームは面白いです。
ハンゲームアプリの中でも特に人気の1つです。


ナンバークロスワードパズル by Hangame
言葉さがしパズル by Hangame

han-kotobakei

「ナンバークロスワードパズル」は意味のある単語になるようにカタカナを1文字ずつ入れていくもの。
「言葉探しパズル」は文字の羅列の中から指定の単語を探すものです。

こうした単語を探すミニパズルはアルファベットを使った海外製のものならたくさんあるのですが、日本語のものはこれまで存在しませんでした。 (強いて言えば「もじぴったん」が近いですが)
しかしハンゲームから公開されているこの2つは、どちらも日本語に対応した単語パズルです。
操作性も良好で、ちょっとした頭の体操になりますね。
やや難しめですが、私的には「ナンバークロスワードパズル」の方がオススメです。


ダーツ by Hangame

han-darts

iPhone の加速度センサーを利用し、実際に本体を振ってダーツを投げるダーツゲーム
このような本体を振ってプレイするダーツゲームはこれが最初という訳ではなく、iDarts などいくつか種類があるのですが、無料でこれだけのクオリティーで、さらにオンライン対戦まで出来るのはこのアプリのみですね。

微妙な本体の振り加減で飛んでいく位置が変わるのは実際のダーツをうまく再現しています。
ルールも普通に点数を稼ぐ「カウントアップ」の他に、「ゼロワン」や「クリケット」など実際のダーツにある人気ルールが用意されています。
コンピューター相手の勝ち抜き戦やダーツを集めるコレクション要素などもあって、長く楽しむ事が出来ます。


チェス入門 by Hangame

han-chess

名前の通り、チェスの入門用アプリ。 解りやすく段階的にチェスのルールを教えてくれます。
グラフィックやサウンドは大人向けのシックな雰囲気になっていて、チャラチャラした感じがないのが良いですね。
この雰囲気は「リバーシ by Hangame」と同じ感じです。

あくまで入門用アプリであるためか、オンライン対戦はなくコンピューターの強さも3段階のみ。
BGM もなく演出も少なめで、リバーシよりもクオリティーやボリュームは落ちますが、チェスを学んでみたいと思っている方にはオススメできます。


玉入れ by Hangame (公開終了)

han-tamaire

強くオススメという程でもないんですが、やり続けると妙にハマってしまう「バカゲー」
玉をゴミ箱の中に入れるゲームですが、玉と言っても高速でバウンドしまくるピンポン球で、テキトーに投げて画面中を反射させまくって偶然入るのを楽しむという感じのゲーム。
妙にリアルな効果音と、やたら生活感があったり、ラピュタのパロディだったりする背景が魅力。

おバカなヒマ潰しゲームが欲しい人にオススメ?

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ハンゲームはアプリの公開ペースが非常に速いので、他にも遊べるアプリは多くあります。

ゲームはシンプルだけど背景が秀逸な「イライラボード」(公開終了)や、定番パズルでクオリティーも高い「四川省」(公開終了)、オンライン対戦可能な将棋や五目並べのアプリもあります。
もちろん全部が良いという訳ではなく、将棋はオンライン対戦が出来る事以外は有料の将棋アプリの方が良いし、最近登場した駄菓子屋ゲームなども動きはイマイチです。

人気になっているアプリには「ルーレット」(公開終了)もあるのですが、単なる運試しに近いゲームは好きではないし、1人でやってもイマイチなので、今回はピックアップしませんでした。
アプリ自体の完成度は高く、多人数でのオンラインプレイだと競う楽しさがあるようですけどね。

han-iraru

いずれにせよ、ハンゲームのアプリは無料です。
グリーやモバゲーとは違い、アプリ内で課金を要求されまくるような物は少なく、会員登録なしでもプレイ出来ますので、気軽に試すことが出来ます。
そしていくつかプレイしてみれば、無料のスマートフォンアプリとしては突出したクオリティーのものが多いことが解るでしょう。

出来れば某社も、スマートフォンに見合ったインターフェイスとグラフィックとサウンドを持つ、課金しなくても遊べるアプリを増やして欲しいものです・・・

Amazing Breaker

Angry BirdsFruit Ninja を押さえてアメリカの iTunes ランキングでトップを独走している、美しいグラフィックのオブジェクトを爆弾で破壊するショートパズルゲーム。
それが「Amazing Breaker」です。

開発したのは DEKOVIR Entertainment というメーカーで、ロシアの会社のようですね。
解りやすいルール、難しすぎない難易度、テンポの良いゲーム性、クールな雰囲気とサウンドは、iPhone のヒットゲームの要素をうまく集約していると言えます。

このアプリがリリースされたのは6月末のようなので、数ヶ月のあいだ埋もれていて、最近になって何かのきっかけでブレイクしたようです。
ちょっと珍しいパターンのヒットアプリですね。

Amazing Breaker

画面下に投射機にセットされた爆弾があり、上部にはガラス細工のような綺麗なオブジェクトが表示されています。
プレイヤーは投射機の爆弾を後ろに引いて離すことで、上部に飛ばすことが出来ます。
爆弾はオブジェクトに当たるとその場で爆発! これに巻き込まれた個所は粉々に砕け散ります。
最終的にオブジェクトの 90 %以上を破壊すればステージクリア、90 %以上破壊する前に爆弾が尽きてしまうとリトライとなります。

爆弾には通常の赤い爆弾の他に、発射中に画面をタップすると3つの「クリスタル」に分裂してオブジェクトにくっつく緑の爆弾、オブジェクトをすり抜けながら真っ直ぐ飛び、画面をタップすることでクリスタルを3つまで設置していける紫の爆弾、オブジェクトをすり抜けながら飛び、飛行中に少し操作することが可能な青い爆弾があります。

緑の爆弾や紫の爆弾で設置したクリスタルは、近くにあるクリスタルと「リンク」されます
そして爆発に巻き込むとクリスタルも一緒に爆発し、さらにリンクしたものも次々と誘爆していきます。
多くのクリスタルをリンクさせて起爆することで、オブジェクトを一気に破壊することが可能です。

Amazing Breaker

爆弾は順番に投射機にセットされますが、画面左下をタップする事で次の爆弾と入れ替えることが可能です。
どの爆弾をどういう順番で使って行くかも重要な攻略のポイントになります。

また、画面上にアイテムが出現する事があり、これを爆発に巻き込むと爆弾が補充されます。
ただしアイテムは爆弾を発射するごとに薄くなっていき、そのうち消えてしまいます。
アイテムがあるステージはそれを獲得して弾数を補充しないとクリア困難なので、アイテムを狙えるように爆弾を使っていくことも重要になります。

Amazing Breaker
※アイテムはだんだん薄くなっていきますが、時間で消えるのではなく、爆弾を発射した数で消えます。 ですから慌てて発射しなくても大丈夫です。
アイテムが2つあり、どちらから一方しか取れないステージもあるので、こういう場合はどっちを選択するかも重要ですね。
なお、緑の爆弾は分裂させなかった場合、赤い爆弾と同じようにオブジェクトに触れた瞬間に爆発します。 分裂させると後で起爆させないと爆発しないので、状況に合わせて使い分けましょう。


解りやすくシンプルにまとまっていて、操作性も良く、欠点と思える部分はありません
難しいステージは少なく、クリアしていくだけなら簡単ですが、オブジェクトを 100 %破壊して高評価でクリアしようとするのは相応に大変です。
でも 100 %でクリア出来ると気持ちの良いゲームですね。

ステージ数は全部で 80。 集中してやると早く終わってしまうかもしれませんが、相応のボリュームであり、今後アップデートでステージが増えることも告知されています。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 85 円。 20 ステージが遊べる無料体験版も用意されています。
あまりにも綺麗にまとまっているため、論評する部分が少ないゲームですが、それだけ完成されたゲームと言え、秀作であることは間違いありません。

誰でも楽しむ事が出来るゲームバランスと内容で、忙しい操作が必要ないので外出中でも楽しめます。
今後の新しい定番ショートゲームになるアプリだと思って間違いないでしょう。

Amazing Breaker (iTunes が起動します)
Amazing Breaker Free (iTunes が起動します)

Super Crossfighter

スピード感と爽快感を合わせ持つ、自機の位置が上下反転するインベーダー型の固定画面シューティングゲームが登場しています。
Super Crossfire」です。

※現在、旧バージョンの「Super Crossfire」は非公開になっています。
代わりにグラフィックが高画質化した新バージョン「
Super Crossfighter」が公開されています。
ゲーム内容に変化はありませんが、ユニバーサルアプリ(iPhone / iPad 両対応)になり、サバイバルモードが追加されています。


XBOX のネット配信用ソフトとして人気になっていた「Crossfire 2」というゲームの続編・・・ と言うか iPhone 向けアレンジバージョンで、開発は radiangames と言うアメリカの小メーカーです。
この radiangames は XBOX で秀作ゲームを多く開発していたようで、今後注目かもしれません。

多くの成長要素や上下反転をうまく使った攻略要素があり、楽しめるゲームですね。

supercrossfire3

インベーダーやギャラガのように、自機が左右にのみ移動するシューティングゲームです。
フィールドは横 1.5 画面分ぐらいあるので少しスクロールしますが、タイプとしては固定画面シューティングと言えるでしょう。

画面左下を左右にスライドすることで自機が移動し、ショットは自動連射です。
最大の特徴は自機が下部と上部を移動できること。
最初は下にいますが、二本の指でタップすると上部にワープします。(オプションでボタンによるワープに変更することも可能)
上部のラインで戦っている際は弾は下に発射され、再びワープを行うと下部に戻ります。

ワープは緊急回避に使えますし、敵の中には攻撃方向が上や下に偏っていたり、裏から撃たないと倒せない者もいます。
よって敵の攻撃や向きに合わせて、頻繁に上下ワープを繰り返しながら戦っていく形になります。

また、敵を倒すと「ジェム」と呼ばれるチップが出て来て、これを集める事で一時的にスーパービームを撃つことが出来るのですが、このジェムは自分が下にいるときは上に、上にいるときは下に放出されます。
よってジェム回収のためにも上下ワープを行う必要があります。

supercrossfire7

supercrossfire6

ゲームはスピーディーに進行し、早いときは1ステージが 10 秒ほどで終わります。
このゲームのステージは「Wave」という単位になっていて、1つの「Chapter」が 30 Wave で構成されており、オールクリアまで 5 Chapter +α です。
つまり 150 Wave ほどある訳で、テンポ良くサクサク進むゲームですが、ボリュームは相応にあります。
また、敵の数が多い「裏ステージ」(Dark Chapter)も用意されています。

このゲームのもう1つの魅力は豊富なパワーアップで、5ステージごとに3ポイントが与えられ、これを様々なスキルに振り分ける事が出来ます。

パワーアップには「発射数アップ」「威力アップ」の他に「スーパービームの保持数アップ」「弾の発射方向がワイドになる」などもあり、その効果がハッキリしているため、強くしていく楽しみがあります。
また、ライフはパワーアップシーンに達するたびに最大まで回復します

supercrossfire8

上記のパワーアップとは別に、ゲーム中に現れる UFO を撃破することで得られる一時的なパワーアップアイテムもあります。
これには「スーパービーム増加」「一定時間スローになる」「一定時間無敵(シールド)」の3つがあり、これの使い方もゲームのポイントになりますね。

また、ゲームの進行に合わせてスコアとは別に「ビクトリーポイント」というものが蓄積され、それを使ってタイトルメニュー(及びポーズメニュー)の「Unlock」で様々な拡張要素を解除することが出来ます。

つまり短期的なパワーアップだけでなく、繰り返しプレイする事による長期的な強化もある訳です。
アンロックできる要素は以下のようになっています。

supercrossfire9

ビクトリーポイントは課金で入手する事も出来ますが、無理に課金が必要なレベルではありません。
難易度は3段階用意されていて、5ステージごとにライフが全快するシステムですからそれほど難しくはありません。

弾幕シューティングという訳でもないので、シューティングが苦手な方でも楽しめると思います
特にこれと言った難点も見当たりません。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 120 円と、内容やクオリティーを考えるとかなりお得
iPad 対応の HD 版も発売されていて、こちらは 250 円です。
※新バージョンはユニバーサルアプリ(両対応)になっています。

最近見たシューティングの中では、一押しのゲームです
XBOX Live で人気だった小メーカーのインディーズゲームがどんどん iPhone に移植されているようですが、その1つだと言えるでしょう。

日本と違い欧米にはガラケー市場がなかったので、数年前まで小メーカーの小型ゲームの公開先は XBOX Live や Wii ware でした。
そこで人気だったゲームが iOS に移植されるケースは多く、元々ゲーム機用であっただけに、日本のガラケーアプリより総じて高クオリティーで、技術力も高いです。
この点を見てもスマホ&タブレットのゲーム市場は、日本に不利なのかなぁ、という気がしますね。

Super Crossfighter (iTunes が起動します)

パワフルプロ野球TOUCH 公式ライセンス版2011 (ネット対戦レビュー)

2011年度の日本シリーズは福岡ソフトバンクホークスの勝利で決着しました。
今回の日本シリーズはコナミが冠スポンサーとなっていたため、「コナミ日本シリーズ2011」と題されており、iTunes でも「パワフルプロ野球TOUCH 公式ライセンス版2011」がセールになっています。

そんな パワプロTOUCH 2011 には、前回のアップデートで「ネット対戦」というモードが追加されました。
このモードは自分で野球をやるのではなく「ソーシャルゲーム」になっていて、試合に勝つことで得られる資金で「選手カード」を買い、その選手をチームに加え、特殊能力や施設の購入などを行いつつ強いチームを作っていきます。

私は「ネット対戦」と言うから、てっきりオンラインでパワプロの対戦をするものだと思っていたのですが、全然違いました。
iTunes の説明文にも「ソーシャルゲーム」とは一言も書いてないし、それ以外に何かのアナウンスがあった訳でもないし・・・ 気付いてない人が多いのではないでしょうか
もうちょっとまともな告知してくれよコナミ・・・

と言う訳で、今回はこの「パワプロTOUCH 2011」の「ネット対戦モード」についてのレビューを行いたいと思います。
通常の試合やペナントモードについてはすでにレビューしていますので、以下のリンク先をご覧下さい。
・パワフルプロ野球TOUCH 公式ライセンス版2011 (試合レビュー)

なお、ソーシャルゲームではありますが、現時点(2011/11)で課金要素は全くありません
お金がかかるものではないので、その点はご安心を。
ただしプレイするには先に「Konami ID」のアカウント登録を行っておく必要があります。

pawapuronet1

スタミナ」を消費して他のチームと試合を行い、勝てば所持金が得られ、それを使ってチームを強化していくという内容です。
スタミナは試合をするごとに 20 減少しますが、実時間 20 分経過で7回復します。 「1時間で1試合」と考えておけば良いでしょう。
また日付が変わるとスタミナは全快します。

所持金はショップの買い物で使用し、「回復アイテム」「特殊能力」「選手カード」、さらにコーチや設備などの購入が行えます。
このうちゲームのポイントになるのが「選手カード」で、カードを入手したプロ野球選手をチームに加えることが出来ます
最初は能力の低い架空選手ばかりなので、選手カードを買ってプロ選手に入れ替えていくのがチームの強化に繋がります。
これを繰り返して独自のドリームチームを作るのが、ゲームの一番の楽しみと言えますね。

ただし選手には能力に応じた「サラリーポイント」が設定されていて、チームのサラリーポイントの合計が上限を超えないようにする必要があります。
サラリーポイントは寮の拡張を購入する事でアップさせられるので、選手カードが増えてきたら設備も買っていかなければなりません。
パワプロおなじみの特殊能力もアイテムになっていて、購入して選手に装備させる事が出来ます。

pawapuronet2
※選手ごとに育成方針を設定する事ができ、試合で少しずつ成長していきますが、なかなか能力値はあがりません。 だからイマイチな選手を育てるより、優秀な選手を獲得して入れ替えた方が早いです。
ただしサラリーポイントや守備位置との兼ね合いもあるので注意。
ダルビッシュや城島などの優秀な選手をゲットできると、やはり嬉しいですね。


対戦は他プレイヤーのチームとの試合で、相手は自分で選択することが出来ます。
試合はペナントモードの「高速試合」の形になり、自分でプレイする訳ではありません

試合速度は「2倍速」「4倍速」「高速」を選ぶ事ができ、「高速」だとあっという間に試合が進んで行きます。 時間がないときはこれでサクっと終われます。
4倍速」だと1人ずつ結果が表示されますが、試合は自動で進み、特に指示は出せません。
2倍速」だと1人ずつ作戦指示を出すことが出来ます

2倍速の指示はかなり詳細に出す事ができ、バッターの場合は「代打」「盗塁」「バント」はもちろん、「積極的」「慎重に」「強振」「ミート」などの指示もあります。
ピッチャーの場合は「ボール先行」や「三振狙い」の他に守備シフトの指示まで出せます。

これらの一般の指示とは別に、1試合で3回だけ「勝負だ!」という指示も出せ、これの使い方もポイントになります。(でもこれを使っても打たれる時は打たれる・・・)

プロ野球シミュレーション「ベストプレープロ野球」のような試合を行えるので、なかなか面白いですね。
ただ2倍速だといちいち全員に指示を出さないといけない(指示がなくても「任せる」を選択しないといけない)、4倍速だと一切指示が出せないので随時2倍速に切り替えないといけない、というのがやや面倒です。
「指示したい時だけメニューを出す」と言う操作の方が良かった気がしますが・・・

pawapuronet3
※試合のポイントになるのは選手の調子とオーダー。 チーム一覧に「ムード」が表示されるが、それより相手ピッチャーの調子の方が重要な気がする。 こちらのピッチャーが調子悪いときは変更しよう。
試合ではやはり「バント」「盗塁」が重要。 ヒットが出たらバントで送って「勝負だ!」を使うのが基本だろうか。
「高速」にしても設定した「起用法」「チーム方針」に従ってピッチャー交替や采配を行ってくれます。

ソーシャルゲームとしては、一般携帯ブラウザを使ったショボイ見た目のものではなく、グラフィックが綺麗でレスポンスも良く BGM やサウンドもあって、高クオリティーだと言えます。
ガラケーではなく、ちゃんとスマホレベルのソーシャルゲームですね

そのため最初のうちはかなり楽しめていたのですが・・・
しばらくやっていると、「ソーシャルゲームとしての欠点」が色々と見えて来ました・・・

まず、新しい選手を入れてオーダーを変えたり、特殊能力を付けたりしても、ほとんどチームが強くなった実感を得られない。
ちゃんと試合がシミュレートされているため、選手を1人2人変えた程度でいきなり強くなったりはしません。
それは野球としては正しい訳ですが、ゲームの進行に実時間の経過が必要なソーシャルゲームですから、コマンドは限られた回数しか実行出来ない訳です。
それなのにその効果も乏しいのでは、進展が感じられず面白みがありません。

ソーシャルゲームの多くは命令を実行したら実行した分だけミッションが進行します。 もしくは明確に強くなって敵を倒せるようになります。
つまり命令の実行に時間という制限が加わっている代わりに、ゲームは目に見える形で進んで行く訳です。
しかしこのゲームは育成ペースが非常に遅く(数値的に増える部分がなく)、選手を替えても必ず活躍する訳ではなく、しかも負けるとほとんど資金は得られません
やはりソーシャルゲームには確実に数値や見た目で「増加」を感じられる部分か、もしくは成長を認識させるための「やられ役」や「ステージクリア」が必要なんだなぁと感じましたね。

もう1つの欠点は、運営のやる気の無さ
ソーシャルゲームと言うものは単純作業の繰り返しです。 基本部分が丁寧に作られていても、同じ事ばっかりやり続けていたのでは飽きてしまいます。
そこに変化や目標を与えてくれるのが「イベント」です。 この点はソーシャルゲームでも MMORPG でも、オンラインゲームであるならば同じと言えます。

ところがこのゲーム、「ネット対戦」が導入されてからすでに2ヶ月以上が経とうとしているのにイベントらしきものは何も起こっていないようです
それでなくても「ペナント」や「大会モード」のようなものが何もなく、長期的に競える部分が乏しい内容なのに、何のイベントも起きないのでは単調でやる気がなくなってきます。
もちろん何かが追加されるようなアップデートもありません。

そもそも「ネット対戦」が導入されたことの告知がほとんどなかったし、公式ページにもネット対戦モードの記述は何もありません。
作って宣伝もせずにほったらかしな状態で、コナミは一体なにがやりたいんだ? と思ってしまいます。

なお、先日のアップデートでオリジナル選手を作れる「センシュクラッチ」が導入されましたが、これで作った選手は「ネット対戦」では使えません。
スクラッチカードをこすって出たマークに応じて選手が強化されていき、カードがなくなったり「ハズレ」が出ると終了になる運次第のシンプルなもので、課金でカードを購入したりハズレが出ても1回助かる課金を利用しておくことで、強力な選手を作る事が可能です。
要するに運と金次第で優秀な選手を作れるモードですが、これをやった人の10人中12人は「こんなのよりサクセスやらせろ」と言いたくなると思います。

ないよりあった方が良いし、おそらく iPhone 版のサクセスモードを作れるような余裕がなく、そんな中で手軽に選手を作れるシステムを導入しようとした苦肉の策なのだと思いますが・・・
誰もこんなもの望んでない訳で、こんな事を言うのも何ですが、「ユーザーをなめるな」とも言いたくなりますね・・・

pawapuronet4
※センシュクラッチで作った選手はネット対戦では使えない。 あくまで通常の試合モードやペナントモード用の選手作成なのでご注意を。
優秀な選手を作るには「ハイパーカード」のセットを買う必要があるが、なんと 450 円。
ペナントモードの試合結果によってもカードは貰えるようですが・・・ だれもこんな形でパワプロの選手を作りたいとは思っていないと思う。


ネット対戦モードには色々と難点もありますが、あくまで「パワプロTOUCH 2011」の追加モードの1つです
パワプロTOUCH は普通に野球ゲームとしても遊べる訳で、「おまけ」として考えると十分なモードではありますね。
一応スマートフォンに合わせたグラフィックとインターフェイスのソーシャルゲームであり、さらに「強さ=お金」の課金ゲーでもない(そもそも課金要素が一切ない)ので、余計な心配なく遊べるゲームでもあります。

ID 登録が必要になりますが、「パワプロTOUCH 2011」を持っていてまだネット対戦を起動したことがない人は、ぜひ一度試してみて下さい。
プロ野球のファンなら、色々な選手を集めてチームを作っていくのは楽しいと思います。

・パワフルプロ野球TOUCH 公式ライセンス版2011 (次年度版公開に伴い公開終了)

Rocket Riot

撃ちまくり、壊しまくる』。
それをシンプルに追求した、画面上の何もかもが粉々に壊れていく全方向スクロールシューティングゲームが公開されています。
Rocket Riot」です。

元々は XBOX のネット配信用ゲームだったようで、iPhone / iPad 版はその移植になります。
オリジナル版の開発は Codeglue というオランダのメーカーが、移植と販売は大手パブリッシャーの Chillingo が行っています。

各ステージは最近流行りの Minecraft(マインクラフト)のような、ドットの大きな疑似 3D グラフィックで構成されていて、それが発射したミサイルでボコボコに壊れていきます。
大量の破片を飛び散らせながら地形が壊れまくる様子は一見の価値がありますね。

Rocket Riot

画面左側をスライドすることで上下左右に移動し、右側をスライドすることでミサイルを発射します。
グラフィックは 3D っぽい感じですが、ゲーム自体は 2D のシューティングです。

操作にクセがあり、常に慣性が働いているためフワフワした挙動になります。
ミサイルの発射も(初期設定では)押しっぱなしでは連射してくれず、発射したい方向に指を何度もフリックする必要があります。
自機の周囲には白い点があり、これが発射方向を表しているので撃つときの目安にしましょう。
(オプションでコントロール設定をスティック操作に変えることもでき、こちらだと押しっぱなしで連射できます)

ステージによって勝利条件が異なりますが、ゲームの基本はとにかく「撃って壊して倒す」こと。
流れ弾で周囲の地形がハデに粉々になっていき、最初に見た時はワケが解らなくなるかもしれませが、基本的には飛んでくる敵を倒していけば良いゲームです。
攻撃を受けても一撃でやられることはなく、ライフは徐々に回復していき、敵のほとんどは一撃で倒せるので、難易度は低め
敵のいる方向は外周に矢印で示されていて、多くのステージは敵を一定数倒せばクリアとなります。

ステージによっては「指定された地形を全て壊す」「ボールをゴールに運ぶ」「一定時間粘る」「ボスを倒す」といった勝利条件もありますが、難しい弾避けや戦略要素などはなく、シンプルに撃って壊す内容のみにまとめられています

地形を壊しているとたまに箱が出てきて、取るとパワーアップやパワーダウンが発生します。
パワーアップの中には「弾が地形を貫通する」「爆発して広範囲の地形が吹っ飛ぶ」といったものもあり、これらを使えばさらに派手に壊しまくれます
なお、壊した地形は一定時間たつと徐々に戻って行くので、「壊し尽くして何もなくなった」という事にはなりません。

Rocket Riot

Rocket Riot

ゲームは合計 48 ステージの「キャンペーン」と、いくつかの追加ステージで構成されています。
それなりのボリュームではありますが・・・ 集中してやると早く終わってしまうかも

また基本がシンプルなだけに、どのステージもやる事があまり変わらないのが難点でしょうか。
(見た目はバラエティーに富んでいますが)
スコアが1ステージごとの集計なので、スコアアタックの要素も乏しく、やり込み要素が薄いのも難点です。

XBOX 版には多人数でプレイできるオンライン対戦があったのですが、iPhone / iPad 版にはありません。
ステージクリアしていくごとに使用できるキャラクターが増えていき、なんと 100 以上のキャラクターが用意されていますが、これがオンライン対戦の名残と言えます。
(見た目が違うだけでキャラクターごとの性能差はありません)

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



定価は 400 円。 クオリティーを考えると高くない値段だと思います。

シンプルに破壊の面白さ・爽快さを体験できるゲームです。
ただ成長要素やゲーム的な攻略要素は廃されているので、人によってはアッサリしすぎていると感じるかもしれません。
後半になると難しいステージも出て来ますが、どちらかと言うと「カジュアルゲーム」と言えますね

意外とゲーマーよりも、それほどゲームをしない人に向いているかも。

Rocket Riot™ (iTunes が起動、iPhone / iPad 両対応)


【 ちょこっと攻略 】

アイテムの効果を一通り解説しておきますので、プレイ時の参考にして頂ければと思います。

なお、アイテムは1つしかストックできません。 使用中にさらにアイテムを取るとストックしますが、その状態でまたアイテムを取るとストックが上書きされます。
またパワーダウンアイテムは取ったらすぐに使用され、アイテムストックも消えます

Rocket Riot アイテム

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Rocket Riot アイテム

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