「1990 年代の日本のアーケードゲーム風シューティング」を目指したという、ちょっと変わった縦スクロールの弾幕シューティングゲームが登場しています。
「Shogun」です。
開発したのはフランスのメーカーで、確かにグラフィックや道中の雰囲気は平成初期のシューティングを彷彿とさせますね。
ただ、弾幕シューティングは 1997 年の怒首領蜂の辺りから広まったものなので、時代としては 2000 年代のものであり、またボスの弾幕はケイブ系や昔のシューティング風ではなく、東方系に近いです。
1990 年代のシューティングというと「雷電」が有名ですが・・・ それとはちょっと違う感じでしょうか。
さらに「敵弾にかする事でシールドが増えていく」「そのシールドを減らしてパワーアップを行う」という独特なシステムがあるため、むしろ新しいオリジナルなゲームの印象を受けます。
このアプリは無料で公開されていますが、無料のままで遊べるのは1面だけで、2面以降は各ステージごとに 85 円の課金を行うか、2~4面を一括 170 円で購入しなければなりません。
実質 170 円の有料アプリなのでご注意下さい。
自機の操作は俗に言う「相対移動」です。 指を置いた位置に関わらず、指を動かした方向・速度に合わせて自機が移動します。
怒首領蜂やエスプガルーダなどのケイブのシューティングゲームと同じ操作ですね。
しかし画面がフルに使われていて、外周に「指置き場」となるスペースがないため、どうしても端に追い詰められた時や最下部に移動しようとした時、画面から指が外れてしまうことがあります。
外側に指がはみ出ると指の位置がズレるため、指の真下に自機が来て見にくくなってしまう事も多く、最近のケイブシューに慣れているとやり辛さを感じてしまいます。
操作性は悪くはないけど、良くもない、といった感じでしょうか。
ただ、キャラクターは全体的に小さく、自機の当たり判定も非常に小さいため、弾幕シューティングらしく敵弾は避けやすくなっています。
自機は「ショット」「レーザー」「ホーミング」の3つの攻撃を持っていて自由に切り替えられるのですが、この切り替え方法がちょっと変わっています。
画面から指を離すと全体が暗くなってゲームがスローになり、自機の周囲にボタンが現れます。 このボタンを押すことで武器の変更を行います。
つまり普段は画面内に「切り替えボタン」が表示されておらず、これならタッチパネルにありがちな「押しミス」が起こる事はありませんね。
しかし全体がスローになっても完全に止まる訳ではないので、攻撃が激しい場面では切り替えがし辛く、また敵弾を消すボム(EMP)も「指を離す→EMP を選択する」という2段階での使用になるため、緊急回避には使い辛くなっています。
※左の画像は指を離してボタンを出したところ。 このように自機の周囲にボタンが現れるため、押しミスは起こりません。 日本語のフリック入力みたいなシステムで、私的にはこの入力方法はなかなか気に入っています。
右は武器の1つ「ホーミング」を使って敵を攻撃しつつ、画面右端で避けに徹しているところ。 ホーミングはボス戦でかなり強いです。
そしてこのゲーム最大の特徴が、画面右上にあるシールドゲージでしょう。
これは敵弾にかすることで増えていき、攻撃を受ける事で減少します。 減少量は弾によって違うようですが、通常弾に当たると 70 %ほど減少します。
シールドゲージは 0 % ~ 150 %まであり、150 %まで増えるとシールドストックが1つ増えて、ゲージは 100 %に戻ります。
被弾してシールドゲージが 0 になるとシールドストックが減少、シールドストックがない状態で 0 になるとゲームオーバーですが、シールドストックがあればそれを消費してゲージは 100 %まで回復、さらにしばらく無敵になります。
シールドストックは最大で 6 つまで増加します。
このルールのため連続で被弾しない限り挽回することが可能で、何度か被弾してもその後にうまくかわせていると、いつの間にかシールドが回復しています。
さらにパワーアップも、このシールドストックを消費して行います。
画面から指を離した時に表示される「+」ボタンを押すとストックが1つ減り、パワーが1段階アップ、最大3回(4段階目)まで強化でき、その状態でさらに強化すると数秒間強力な攻撃が行えます。
ただしパワーアップは被弾してシールドストックが減少すると1段階落ちてしまうので、連続でミスっているとあっという間に初期状態まで戻ってしまいます。
ストックがある時にパワーアップを選ぶか、安全のために保持しておくか、その判断がゲームのポイントになりますね。
敵弾にかすっているとシールドゲージだけでなく得点倍率も上がっていき、最大で 16 倍になります。
しかしこの倍率は一度被弾すると(シールドゲージが 0 まで落ちなくても)1倍に戻ってしまいます。
倍率の増加は早いので、1倍に戻っても積極的にかすりに行けばすぐ 16 倍に戻すことが出来ますが、ハイスコアを狙うなら出来るだけ被弾は避ける必要があります。
※敵弾が画面を埋め尽くしている状態。 まさに大ピンチ!! ・・・のように見えるが、実はこの敵弾は速度が遅い。 そしてこのゲームは敵弾にかすっているとシールドゲージが増えるので、遅い弾がこんなにバラまかれていると、自然とかすりまくれてゲージはどんどん回復する。
つまり左の画像のシーンは実はピンチどころか回復&パワーアップチャンスだったりする。
右の画像は3面ボスの最後の攻撃。 自機がどこにいるか解るかな? 実は安地が・・・
iPhone 4 でプレイした限りでは、画面中に弾幕が出現しても処理落ちすることはなく、動きも滑らかです。
サウンドも良く、それほど派手な演出はありませんが、綺麗にまとめられていて完成度は高いですね。
ただ、個人的に気に入らなかった点は・・・ 後ろから攻撃してくるボスがいること。
タッチパネルの画面下部には指が置かれているので、当然そこは見えません。 この見えない部分から攻撃してくる敵がいるというのは、タッチパネルの縦スクロールシューティングではタブーだと思っています。
このゲームは画面から指を離すとスローがかかるので指の置き直しがしやすく、後ろから攻撃されても対処はしやすいのですが、それでもやはり「指がある位置から敵が出てくる」というのは「うーん」と思ってしまいます。
また、4面しかないのでボリュームが今ひとつなのも難点でしょうか。
iPhone / iPod touch のシューティングはこのぐらいの方が遊びやすいかな、とも思うのですが、既存のシューティングと比べると短いのは否めませんね。
一応、4面クリア時点でスコアが一定以上だと撃ち返し弾がある2週目に突入するので、慣れた方なら長いスコアアタックを楽しむ事もできますが・・・
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は冒頭で述べたように、本体は無料ですが、全部遊ぶには追加課金が必要で、実質 170 円です。
ただこのクオリティーを考えると、170 円はむしろ安いぐらいでしょう。
敵の攻撃が激しく、ボスの攻撃も攻略を見出していないと回避し辛いので、難易度は高めなのですが、敵の攻撃を回避することでシールドが回復するシステムのおかげで、慣れれば慣れるほどラクになっていくゲームです。
その意味では上達を実感しやすいゲームと言えるかもしれません。
懸念の操作性については、画面が広い iPad だと問題なくなります。
よって iPad を持っている方は、そちらでプレイする事をお勧めします。
ちなみに筐体型 iPad コントローラー「iCade」にも地味に対応しています。
弾幕シューティングが好きな方には、十分にオススメできるアプリですね。
シューティングが苦手な方だと・・・ 2面や3面ですでに辛いかも・・・?
・Shogun (iTunes が起動します)
2012/01
昨年、iPhone 関連ブログを運営している方々が各ジャンルのゲームアプリを推薦し、個人ブロガーとユーザーの投票によって 2010 年度の最優秀ゲームを決定した「iPhone ゲーム大賞」が、再び開催される事となりました。
その名も「iPhone ゲーム大賞 2011」です。
現在はまだ参加募集期間中で、協力(各ジャンルのゲームアプリの推薦)をして頂けるサイト・ブログ運営者の方が募集されています。
条件は企業運営ではない iPhone / iPod touch / iPad 関連のサイトやブログを運営されている方で、ゲーム専門でなくても構いません。
協力して頂けたサイト/ブログにはゲーム大賞に関連した各記事からリンクが張られるため、アクセスアップに繋がると思われます。
もちろん自分の好きなゲームをノミネートできるのも利点ですね。
参加ブログの募集と各ジャンルのゲームの推薦(ノミネート)が終わると、各ゲームへのブロガー投票とユーザー投票が行われます。
その際には是非みなさんも、自分が好きなゲームに一票を投じて頂ければと思います。
今の予定では投票開始は2月の中頃になるようです。
前回の「iPhone ゲーム大賞 2010」の結果は こちら のページをご覧下さい。
当方でも、以下の記事でノミネートの報告や結果を行っています。
・2010 年 iPhone AC ノミネート作品 その1、その2、その3
・2010 年 ゲーム大賞 結果発表 その1、その2、その3
今回もメーカーからの協賛があるようで、また投票結果は Pocket Gamer など海外の大手情報サイトでも報じられる模様です。
以下はゲームキャストさんからの開催告知文です。
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2011年iPhoneゲーム大賞、参加者募集!
AppStoreには大量のゲームがありますが、我々の目に見えるのはほんの一握り。
自分だけが知っている面白いゲームをアピールして盛り上げませんか?
他の方だけがプレイしている面白いゲームを知って、遊びたくないですか?
ゲームについて記事をあげるゲーム好きサイト・Blogの管理人さんが集まってとっておきのゲームを出し合ったら、これが実現すると思いませんか?
自分が好きなゲームをアピールしたい、もっといろいろなゲームを知りたいサイト・Blog管理人の方を募集します!
知らないジャンルは推薦なしでもOK、ブログでもサイトでも構いません。
好きなゲームが1本あるだけでも大丈夫!
iPhoneゲーム大賞 2011 の参加者募集から詳細を見て、是非ご参加下さい!
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企業運営ではない、あくまで個人ブログとユーザー投票によって行われる選出なので、「もっとも公平かつユーザー視点で行われるゲームの表彰」だと思います。
とりあえず、参加してみたいと思われたブログ・サイト運営者の方は、以下のページの「参加登録フォーム」から参加を行って頂ければと思います。
・2011年 iPhone ゲーム大賞 公式ページ
先日、iPhone 関連のブログ/サイトを運営している複数の方々への「共通窓口」となるメールアドレスが、ゲームキャストさんを中心に設立されました。
「iPhone Entertainment Blogger Alliance」、通称 iEBA です。
メールアドレスは iebacontact@gmail.com になります。
これは開発メーカーや個人開発者、及びアプリなどの販売元、その他 iPhone 関連のプレスリリースの連絡窓口となるメールアドレスです。
ここに送信された内容は、協賛している各ブログ/サイト運営者の方々へと配信されます。
当サイト(iPhone AC)とこのブログ(iPhone AC 番外レポート)は、開発・販売側からの依頼を受けて記事を作成することはなく、メールが来ても全てお断りしています。
これは他の多くの(企業運営ではない)ブログでも同様だと思います。
ただ、それでなくても iPhone アプリはアピールできる場所が少ないので、それがメーカーや販売元にとっては悩みどころになっており、おまけにその事が「マナーを無視したマーケティング」の要因になっている懸念もありました。
と言うか、ゲームキャストさんの方では言いにくそうなので私がぶっちゃけて言ってしまうと、要するに今の iPhone 市場にはランキング工作やらレビュー自演やら、(依頼とは解らない形での)有料の依頼記事作成やら情報リリースやらが当たり前のように行われている訳で、「これでいいのか」というのがずっとあった訳です。
これでは企業力や資金力のあるメーカーのアプリしか目に止まらなくなるうえに、ステルスマーケティングなどの横行によって全体の信用がなくなっていきます。
そこで、ゲームキャストさんがこの状況を鑑みて「一般ブロガー側の企業窓口も用意しよう」という考えを出され、それで設立されたのがこのメールアドレスになります。
まだメンバーが少なく、これは「iPhone 以外も視野に入れてるから」「デマや中傷を受ける要因になりかねないから」などの懸念があるためですが、とりあえず第一歩ではあると思うので、もしリリース先に困っているメーカーや販売元の方がいましたら、利用して頂ければと思います。
ただし、それを参考にするかどうか、記事にするかどうかはあくまで各ブロガー/サイト運営者の判断になりますので、その点はご了承下さい。
まあ、これだけ書いてこんな事を言うのもアレですが・・・
当サイト&ブログは依頼を受けて記事を作成することはありません。
一応、連絡があったアプリは試してみようとは思いますが、あくまで自分が気に入ったアプリや、注目したアプリしか扱いません。
また、ゲームアプリ以外を試用することはあまりありません。
いずれにせよ、当方にメールを直接送られてもお断りするだけですし、メール対応が遅いこと・行えないことも多いので、前述の iebacontact@gmail.com の方に送って頂ければと思います。
(そちらに送られたメールは当方にも転送されるようになっています)
詳細や問い合わせについては、ゲームキャストさんの以下のページをご覧下さい。
・iPhoneブロガーに一括で連絡できる窓口 iPhone Entertainment Blogger Alliance 立ち上げのお知らせ
本日ご紹介するのは新作でもなければ大作でもなく、簡易的なゲームなのに無料でもないというアプリなのですが・・・
なぜか某動画サイトで、このゲーム(の原作)の動画が今さらながら大きな話題になっているようなので、今回取り上げておきたいと思います。
「QWOP for iOS」です。
「QWOP」は世界的に有名な、陸上競技のランナーを走らせる Flash ゲームです。
と言ってもマトモに走ることなんてまずムリ! って言うか歩くのもムリ! そもそも前に進むのが困難!
その場で妙なポーズを取りながら前に倒れ込むか、後ろに倒れて華麗なサマーソルトを決めつつ後頭部を地面に叩きつけるのが関の山で、1m進むのさえ難しいゲームです。
そして繰り返しているうちに、ランナーのおバカな動きに爆笑すること必至です。
Flash 版は以下のページで公開されているので、PC からアクセスしている方で、まだご存じない方はぜひ試してみて下さい。
http://www.foddy.net/Athletics.html
Q キーで左足の太ももを後ろに引き(同時に右足の太ももを前に出し)、
W キーで右足の太ももを後ろに引き(同時に左足の太ももを前に出し)、
O キーで左足のふくらはぎ(膝下)を後ろに引き、
P キーで右足のふくらはぎを後ろに引くのですが、
まあやってみると解りますが、これで進むのってすっごく難しい。
いやぁ、普通に歩いてる人間って凄いですね。
そして本題の iOS 版の QWOP についてですが・・・
まずランナーが赤一色のレオタードのアニキから、2色のシャツとパンツを身に付けたリアルな短髪マッチョに変身しました。
競技場もリアルになり、ミスった際にはコケっぷりを記事にしたスポーツ新聞が届けられます。
そして大きな違いが操作方法の変更。
左足と右足をそれぞれ4つのボタンで操るようになっています。 つまりもはや QWOP ではない、8ボタン操作。
しかし「それぞれの足の『太もも』と『ふくらはぎ』をボタンで前後させる」という基本部分は変わっておらず、そのため妙な倒れっぷりや、後頭部を打ち付けるサマーソルトは健在です。
操作を図で説明すると以下の様な感じです。
股関節と両足のヒザの関節に支点があり、太もも部分とふくらはぎ(膝下)部分がそこにくっついていて、前後に稼動すると考えれば良いでしょう。
また若干ですが、本体を傾けることで上体も前後に移動できます。
使うボタンが増えていますが、そのぶんオリジナルでは出来なかった柔軟な動きが可能になっており、特にふくらはぎを前に出せるようになったため体勢を調整しやすくなっていて、オリジナルではムリな進み方も出来ます。
よって難易度としては、むしろこちらの方が簡単になったかも。
と言っても相変わらず進むのは困難で、ひたすらコケまくるんですけどね。
iOS 版は競技種目が増えているのですが、まず 10m 進まないと競技の選択をすることは出来ません。
QWOP をやったことがある方ならわかる通り、この 10m 進むというのはかなり難関です。
陸上競技ゲームなのに 10m 歩く練習ステージさえ難しいという、それが QWOP クオリティー。
競技が選択可能になると、メニューから以下のものを選ぶ事が出来ます。
・100m SPRINT (100m走)
通常の 100m 走。 100m 走るタイムを競う。 って言うか 100m 進むのがまず大変。
・110m HURDLES (110m ハードル)
ハードルを跳びながら、もとい、ハードルを倒しながら 110m 走る。
・LONG JUMP (走り幅跳び)
助走して遠くにジャンプする。 ・・・助走?
・STEEPLECHASE (障害物走)
倒れないハードルなどを越えながら 3000m 進む。 うん、無理。
・50km Wark (50km 競歩)
両足が地面から離れないように 50 km 歩く。 世界の完走者、0名。
Game Center には対応していませんが、OpenFeint には対応しており、世界記録なども表示されます。
正直、信じられない記録ばかりです・・・
価格は 85 円。 Flash 版は無料だし、ちょっとした「おバカアプリ」なのでお金を出すのを躊躇する人は多いと思いますが、QWOP らしさは iOS でも健在です。
とりあえず3回は爆笑できます。 人に見せるネタアプリとしても最高でしょう。
「豪華な QWOP をやってみたい」「iPhone でもサマーを連発したい」という方や、「俺は走れる。そして跳べる」という奇特な方には、ぜひオススメいたします。
・QWOP for iOS (iTunes が起動します)
なお、以下は Youtube で公開されている公式のムービーなのですが・・・ コレやってる人は超人です。
「NAMCO ARCADE」(ナムコ アーケード)です。
課金通貨のコインを消費して、たくさん用意されている名作ゲームをプレイするという「アーケード(ゲームセンター)スタイル」のアプリで、すでに公開されている カプコンアーケード と同様のシステムだと言えます。
※カプコンアーケードのコイン配布は終了しています。
しかしさすがに後発だけあって、メニュー画面の演出や見た目、インターフェイスなどはカプコンアーケードより優れており、最初からオンラインランキングも導入されています。
コインは10回分で 85 円。 ただし1日1枚、フリープレイのコインを貰えます。
300 円で1つのゲームを無制限プレイ出来るようになる「ゲーム台の購入」や、残機を無限に出来るなどの「有料パワーアップ」も存在します。
ゲーム画面は正直、やや小さめです。 縦画面のゲームなのに iPhone を横向きにしてプレイします。
しかし全て「ドット・バイ・ドット」(ドットの大きさをそのまま表示。 iOS 版は正確には1ドットを 2x2 で拡大表示)のため、ぼやけた感じのない鮮明なグラフィックになっています。
iPad だとプレイしやすいサイズになるので、できれば iPad での利用がオススメですね。
オンラインランキングは常にスコアが記録される訳ではなく、一定期間ごとに「トーナメント」が開かれていて、その対象のゲームしか集計されません。
Game Center ではなく独自サーバーのランキングで、しかも Twitter か Facebook のアカウントを登録しないと「NO NAME」になってしまうという残念な点もあるのですが、ゲーム終了時にスコアと一緒に「リプレイデータ」を送信でき、誰でも自由に閲覧可能、再生速度を約5倍速にすることも出来ます。
大きな問題は、各ゲームの操作性。 ハッキリ言って、どれも良くありません。
昔のナムコのアプリと比べればまだマシな方ですが、もっと改善しないとユーザーの批判を受けるのは避けられないでしょうね・・・
※アップデートで操作性は幾分か改善されています。
以下は、各ゲームごとのレビューです。
【 XEVIOUS (ゼビウス) 】
1983 年。 ゲーム台購入 350 円。
言わずと知れたシューティングゲーム及びアーケードゲームの金字塔。
壮大なバックストーリーを持つ、当時としては破格のレベルの作品でした。
しかし NAMCO ARCADE 版は操作性が悪すぎる。
確かに自機のスピードが遅いこのゲームじゃ、指に追従させる操作は難しかったのは解ります。
しかしこの仮想スティックや方向キーじゃ思い通りに操作するのは困難で、常にやり辛さが付きまといます。
ここはもうゲーム性が変わってしまうのを恐れず、もっと iPhone 向けの操作を導入すべきだったように思いますが・・・ でもそれはそれで、旧来のファンから苦情が来たりするのかなぁ・・・
ゲーム自体はオリジナルのゼビウスそのままですが、何度もやろうとは思えない操作性ですね。
【 THE TOWER OF DRUAGA (ドルアーガの塔) 】
1984 年。 ゲーム台購入 350 円。
各階の謎を解いて装備を集め、主人公を強化していく、アクション RPG の元祖と言われる作品。
このゲームは他の収録ゲームと比べると、操作性がマシです。
決して良いとも言えませんが、ドルアーガはナナメ入力がないため、思わぬ方向に移動してしまうミスが比較的起こりにくいです。
宝の出し方を調べられる辞書ボタンが付いており、初心者の方でも各階の宝箱の出し方と、その効果を確認しながら進めて行くことが出来ます。
私にとってドルアーガは思い出のゲームなので、やや贔屓目もあるかもしれませんが、私的にはコレが一番オススメです。
(どのぐらい思い出かというと、ふらりと立ち寄ったゲーセンのレゲーコーナーにあったこのゲームを5年ぶりぐらいにやって、宝箱の出し方とかすっかり忘れてたのに各ステージが始まると不思議と次々に思い出し、そのまま60階まで1コインクリアして自分でビビったぐらいに・・・)
【 MOTOS (モトス) 】
1985 年。 ゲーム台購入 250 円。
「おはじき」的なアクションゲーム。 敵に体当たりして突き飛ばし、フィールドから落っことせば勝利、落っことされるとミスになるという内容です。
アイテムを集めて自機のウェイトを増したり、ジャンプを可能にしたりでき、ステージごとにアイテムをいくつ使うか選択できるのが特徴です。
結構ファンの多いゲームですが、やっぱり操作性がネック。
割とシビアな操作が要求されるゲームですから、この操作性では厳しいのは否めません。
まあシューティングゲームよりはマシな気はしますが・・・
【 PHOZON (フォゾン) 】
1983 年。 ゲーム台購入 170 円。
分子のようなものをくっつけて、飛び回る丸い粒子をかわしながら、中央に表示された分子構造のようなものを完成させる物理学的な雰囲気のアクションゲーム。
そんなにヒットしたゲームではないので、なぜコレが収録タイトルに選ばれたのか疑問。
ただ、あまり移植されていないタイトルだけに、物珍しさはあります。
「逃げ回りながらくっつける」と言うシンプルな内容ですが、ネックはやはり操作性。
元々うまく狙ったところにくっつけるのが難しいゲームなので、それに操作し辛さが加わると、かなりやり辛く感じます。
それほどお勧め出来るゲームではないかな・・・ 台の購入が安いけど。
※現在はさらに、「パックランド」「ローリングサンダー」「パックマン」「ギャラガ」が追加されています。
※「スターブレード」も追加されました。 レビューは こちら を。
※「ドラゴンバスター」も追加されました。 レビューは こちら。
以上が初期収録されている4つのゲームです。
各ゲームの操作はコントローラー設定でレバーを「スティック」と「十字キー」に切り替えられます。
これは単に見た目が違うだけでなく、スティックは指をスライドさせた方向に動くという特徴があり、逆に指を置いただけでは反応しません。
画面左側のどこで指をスライドさせてもその方向に動ける反面、スライドしてからの反応になるので操作がワンテンポ遅れ、さらに大きく指を動かさないと誤操作の要因になります。
一方、十字キーは言わばボタンであり、押した方向に動きます。
指をスライドさせなくても動く反面、十字キーの位置から指がズレてしまうと操作ミスの要因になります。
どちらかと言うと十字キーの方がやりやすいと思いますが、どちらも操作に気を配らないとミスを起こしやすいので、今後の更なる調整を期待したいところですね。
ただ、どちらも反応範囲はかなり大きめに取られています。
※「パックランド」はボタンのみのゲームなので、操作性の問題はありません。
とりあえず気になる方は、85 円課金すれば 10 回分のコインが貰えますから、それで一通りやってみるのが良いでしょう。
一度やってみれば、どんな操作性なのかも解ります。
それを踏まえた上で台の購入を判断できるので、そう考えれば良心的かも?
ともかく、今後に期待が持てるアプリであることは確かです。
ナムコには名作が多いため、こうしたゲーム集は望まれていたところでもありますね。
とりあえず個人的には、ドルアーガが入ってるのでそれだけで満足です。
・NAMCO ARCADE (iTunes が起動します)
※このゲームは最新 iOS への対応が行われず、現在は iTunes から削除されています。
Android 版はスクエニマーケットで購入可能です。
そのゲームをプレイすると、死ぬ。
ゲームの世界には、こんな都市伝説も存在します。 知る人ぞ知るスーパーファミコンのゲーム「手紙」の話などですね。
他にも、「真・女神転生の起動時に『すぐにけせ すぐにけせ すぐにけせ・・・』と言う呪いのメッセージが表示される」とか、「ぼくのなつやすみに徐々に狂気に堕ちていく8月32日以降が存在する」などが有名です。
そんな都市伝説的な呪いのゲームを再現した、「プレイすると一週間以内に死ぬ」という噂のアプリの真相を探る、スクウェア・エニックス製のホラーアドベンチャーゲームが登場しています。
「ナナシ ノ 或プリ」です。
「或プリ」は「アプリ」の事ですが、わざと文字化けしているような名前になっています。
このゲームは元々 DS で発売されていた「ナナシ ノ ゲエム」のシリーズ作ですが、DS 版の移植という訳ではなく、iPhone / iPod touch 向けに作られた新作です。
DS の ナナシ ノ ゲエム は2画面を利用した恐怖演出が特徴でしたが、「ナナシ ノ 或プリ」はスマートフォンであることを利用した演出が加えられており、例えば恐怖メールや文字化けツイッターなどの表現が行われています。
ただ、基本的にはファミコン風のレトログラフィックなアドベンチャーゲームで、アイテムを探しながら先に進む方法を探すという、フィールド移動型の「脱出ゲーム」と言える内容です。
ゲームを始める前にちょっとした謎解きが必要になるので、まずはそこを解説しておきましょう。
起動すると、最初にスマートフォンのホーム画面が表示されます。
ここにはカメラや電話、メールなどのアイコンがあるのですが、メールを一通り見てからツイッター(TwitBoard)を開いて下さい。
そしてツイッターの内容を左下の更新ボタンを押しながらチェックし、更新されなくなったら他のアイコンを一通り試してみましょう。
その後、再びツイッターを確認していくと文字化けが起こり、「nosp://777・・・」から始まる赤いリンクのような表示が現れます。
これをタップすると「ナナシ ノ アプリ」のダウンロードが開始され、完了後に(ゲーム内の)OS が再起動。
その後に表示されているアプリを起動すると、本編が始まります。
※まずはツイッターを読み進めていこう。 左下の更新ボタンで続きが出てくるのを忘れずに。 更新しても続きが出なくなったら適当に他のアイコンを試して、また戻ってこよう。
ツイッターの文字化け時や、アプリのダウンロード時には、画面にノイズが入り・・・
ゲームは前述したようにファミコンの RPG のような画面で、各所を調べながら先に進む方法を見つけていくアドベンチャーゲームです。 戦闘のようなものはありません。
移動は画面左側をスライドして行い、画面タップで一歩先を調べます。 内容としてはシンプルですね。
最初に辿り着く広場には6つの扉があり、それぞれ別の世界に繋がっています。
入れない1つを除き、どの扉からスタートしても構いませんが、入るとその世界をクリアするまで他の扉には入れなくなります。
各世界は病院や学校、ホテルの中など様々です。
グラフィックはいかにもレトロ風ですが、サウンドはかなりリアルに作られていて、プレイ時には「イヤホン」を付けることが推奨されています。
ゲーム中にはイヤホンのステレオ機能を利用した恐怖演出や謎解きがあり、音が聞こえる方向や、かすかに聞こえる水の音などがヒントになる場面も存在するので、事前に用意しておきましょう。
謎解きとからめることで、嫌でもプレイヤーにイヤホンを付けさせ、音響による恐怖感を倍増させるというのは、ある意味「うまい手」だと言えますね。
「サウンドノベル」ならぬ「サウンドホラー」と言えるかもしれません。
主人公にはライフがあり、毒の沼のような場所に踏み込んだり、「ルグレ」と呼ばれるゴーストのような敵から攻撃されるとダメージを受けます。 0 になればもちろんゲエムオーバー。
ただしチェックポイントとなる場所には電話があり、それを使ってセーブが可能です。
また、電話でセーブすることで一旦アプリを終了し、スマホ画面に戻ることも出来ます。
ゲーム中には電話番号のようなナンバーを入手出来る場合があり、ホーム画面の電話を起動してそれを入力する事で、様々なサウンドを聴くことが出来ます。
※ルグレが出る際には恐怖を煽る BGM が鳴り、周囲が暗くなり、接近されると視界が狭まる。
こちらに攻撃手段はないため、急いで逃げなければならない。 ダメージ時のサウンドはリアルで恐い。
※ゲームの進行に合わせて画面にはノイズやバグのようなものが表示され、だんだんエスカレートしていく。
徐々に狂っていく様子は「ぼくのなつやすみ 8月32日以降」的な恐さがある。
「謎」は大体どこかにヒントがあり、それほど不条理なものはない。 どうしても解らない時はタンスなどを一通り調べていこう。
見えない通路がある場合は、隅の方に鍵が見えていて、そこへの道があることを示唆している場合が多い。
※メールではゲエムに関する情報を得られたり、ゲエムの中のキャラクターとのやり取りが行える。
ただしアプリ内から実際の電話やメールが行える訳ではないので悪しからず。
ただ、ツイッターは実際のものと連動していて、関連したツイッターの表示やつぶやきが行える。(ただし文章に文字化けアリ)
カメラは実際に写真を撮影できるが、心霊写真になる事が多い。 被写体を恐怖に陥れたい時にどうぞ。
各世界には合計50個以上もある「ゲエムの鍵」が隠されていて、これを集める事でちょっとしたアクションゲームをプレイする事が出来ます。
アクションゲームは真横視点のスーパーマリオ的なものや、iPhone 本体を傾けて主人公を動かす転がしゲーム的なものなど様々ですが、すべて「当たると即死する刃を避けてゴールの階段に向かう」というものです。
最初のうちはともかく、中盤からは初見クリアは不可能な、何十回もやり直さないとクリア出来ないステージが続く、かなりヒドい難度のゲームです。
その鬼畜っぷりを楽しむと言うか、クリア方法を試行錯誤するのを楽しむというか、そんな感じのものですね。
このミニゲームは本編には直接関係ないようで、無理にクリアしなくても良いようですが・・・
※この「ゆめにっき」風のエリアから、ミニアクションゲーム(ノロイノゲエム)をプレイする扉へ行く事が出来る。
入れない扉は枠線だけしかなく、鍵を取っている扉は塗りつぶされており、クリア済みの扉には色が付く。
電話を使った暗号をクリアしないと入れない扉も多いが、暗号の解読は難しく、ハッキリ言って一人で全てクリアするのはまず無理だ。
スマホらしく、ネットなどを活用して解法を探していく必要があるだろう。
※アクションゲーム(ノロイノゲエム)の一例。 中盤ステージ以降は、シビアなタイミングやギリギリの時間制限、精密な操作、そして初見殺しな数々のトラップが待ち受けている。
色々な意味で大手メーカー製らしくない内容だ。
価格は 800 円。 決して万人にお勧めできるようなゲームではありません。
ただ、何とも印象深いゲームで、捨てがたい独特な雰囲気があるアプリです。
スプラッタや流血などの視覚的な気持ち悪さや嫌悪感ではなく、イヤホンを通しての音響とスマホ画面の都市伝説的な雰囲気、そして常に漂い続ける恐怖感の中にプレイヤーを置くことで怖がらせるという、ある意味でユニークなアプリです。
こうしたタイプの恐怖感は映画では出し辛く、ゲームならではト言えるかもしれません。
ホラー系も嫌いでない方は、ゼひ夜中に薄暗い部屋の中デ、一人でプレイして頂きたいと思います。
なお、このゲームをぷレイしタ事にヨり、何らカノ不都合我死ョ逕溘§縺ヲ繧ゆク 蛻・イャ莉サ 縺ッ蜿悶l 詛帙s縺ァ 縺比コ・痛繧偵s
・ナナシ ノ 或プリ (コノ或プリハ呪レ縺ッ蜿縺ヲ繧)
「Smash Cops」です。
開発したのはイギリスの Hutch Games というメーカーで、「バーンアウト」などの PS2 や XBOX 用のレースゲームを作っていた方が独立して作った会社のようです。
一度公開された後、なぜか日本の iTunes では発売停止になっていたのですが、1週間ほど間を開けて販売が再開されました。
欧米のランキングではかなり上位に定着しているゲームです。
操作方法が独特で、指を置いた場所の反対方向に車が進行していきます。
真っ直ぐ走りたいときは車の真後ろに指を置き、左に曲がりたいときは指を右に、右に曲がりたいときは指を左にスライドさせます。
アクセルは自動で、指を離すとブレーキになります。
やや慣れが必要ですが、慣れてくると楽しくなる操作方法ですね。
ただ、細かい動きがし辛く、反転もやり辛いため、ゲーム的にはスティック操作の方が有利だと思います。
操作方法はオプションで変更可能です。
ステージごとにクリア条件が異なりますが、多くのステージは犯人の車を追いかけ、ぶつかって破壊するのが目的となります。
画面をタップするとマシンが一時的に加速する「RAM」(追突)を行え、これで相手の側面に突っ込んだり、正面から衝突したりするとクラッシュシーンが発生! 車が破片を飛び散らせながらスローで吹っ飛んでいきます。
このぶっ飛ばす演出が爽快で、ゲームの面白さと言えますね。
ダメージ表現も凝っていて、追突された車はよく見るとドアが取れたり、ボンネットが外れたり、煙を噴き上げたりします。
町のグラフィックも細かく描かれていて、演出やグラフィックのクオリティーはかなり高いです。
また、犯人の車は基本的に一定の逃走ルートを取るのですが、追突で吹っ飛んだり、こちらが邪魔するような動きをしても、うまくルートを変更して目的地に向かっていきます。
このぶつけられて吹っ飛んでも移動経路を柔軟に変えられるアルゴリズムも、「なかなか良く出来てるなぁ」と感心させられます。
※各ステージの開始時には、それぞれ異なるオープニングのカーチェイスシーンが表示されます。
こうしたちょっとした演出が格好良くていいですね。
※道の脇にあるパイロンを倒さないように走る教習的なステージ。
他にも目的地に急いで急行したり、壊れかけの車でダメージを受けないようにゴールに向かったり、町を走り回って証拠品を集めるなどの特殊ステージが存在します。
ミッションの種類も豊富で、クリア評価の「★」を集める事で新しいパトカーが配備されるという要素もあります。
また、ある程度ステージを進めるか、追加課金をすることにより、強力な赤いパトカー(Super Cop)を使用できる回数が増えていきます。
赤いパトカーは無理に使わなくてもクリア出来るので、初心者救済用と思えば良いでしょう。
1ステージにかかる時間は2~3分程度で、サクサクとクリアしていけるテンポの良さがあり、ゲーム自体はかなり面白いです。
ただ難点は・・・ ステージが 20 ステージ(チュートリアル込みで 22 ステージ)しかないこと。
1ステージが2~3分で終わると言うことは、何度かミスってやり直したとしても、1時間程度で終わってしまうことになります。
正直ボリューム不足は否めず、「あぁ、もっとやりたかったなぁ」という気になってしまいますね。
各ステージのクリア評価も、後から手に入る車を使えばラクに最高評価を取れたりするので、あまりやり込みには繋がらなさそうです。
(車も報酬を貯めて購入するとか、チューンナップできるとか、そういう成長要素が欲しかったかも)
また難点というか、個人的に残念だったのは、相手の車を壁に押しつけるなどして移動困難にさせると、パッと消えて別の場所にワープしてしまうこと。
非常にリアルな挙動や物理表現が行われているゲームなので、スタックを防止するためとは言え、パッと消えてしまうというのはちょっとガッカリです。
やや無理やりでも良いからダッシュで脱出するとか、もうちょっと現実的な挙動をして欲しかったですね。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は定価で 250 円。 iPhone と iPad の双方に対応しているユニバーサルアプリです。
ただし iPhone 3GS や iPod touch 第三世代では「部分的に遅くなることがある」との事なので注意して下さい。
Reckless Racing や Mini Motor Racing と比べるとややカジュアル系の内容と言えますが、普通のレースゲームとは違う面白さがあり、町中を縦横無尽に走れる自由度もあって、誰でも楽しめるゲームだと言えます。
ややボリューム不足ですが、各国で売れているようなので、ステージ増加などのアップデートは期待できる気がします。
ゲームのクオリティーは高く、十分にオススメできるアプリですね。
・Smash Cops (iTunes が起動します)