iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2012/02

Beat Sneak Bandit

「リズムゲーム」と「アクションゲーム」と「パズルゲーム」の融合
センス溢れるグラフィックと演出、画面をタップするだけで遊べるゲーム性を持つ、完成度の高いアプリが発売されています。
Beat Sneak Bandit」です。

発売は App Store Rewind 2011 で「今年のグッドゲーム」にも選出された Bumpy Road の開発元である、スウェーデンのメーカー SIMOGO。
ゲームシステムとグラフィックデザインのセンスの良さは相変わらずですね。

「世界中の時計が盗まれて起こった混乱を救うため、怪盗が時計公爵の城に忍び込む」という絵本的なストーリーも、このメーカーらしいです。

beatsneakbandit

操作は画面をタップするだけ! 俗に言う「ワンキーゲーム」です。
BGM のリズムに合わせて画面をタップすると、主人公の怪盗が1歩ずつ進んでいきます。
画面内に落ちている時計を拾い集めながら、赤い旗の付いた大きな時計を取ればステージクリア。
タップするタイミングがリズムから外れていると主人公は動くことが出来ず、さらにペナルティとして近くの小時計が消えてしまいます。

怪盗は前進するのみで、方向転換をするには壁などにぶつからなければなりません。
画面内にはスイッチで開閉する床や、一定周期で閉じたり開いたりする壁があり、これをうまく利用して方向や進行ルートを変える必要があります。

大きな時計を取る前に警備員に見つかったり、監視カメラの光に照らされたりするとミスになります。
ミスしてもすぐにリトライ可能がですが、リズムに合わせて動きつつ、監視カメラを抜けるタイミングなども測らなければならないので、難易度は結構高めです

大半のステージはクリアするだけなら、非常に簡単に作られています。
しかし各ステージに4つの小時計が置かれていて、これを全て集めてクリアする「パーフェクトクリア」を目指す場合は、前述した「リズム」と「アクション」の両立に加えて、どこで方向転換し、どの床から落ちて、スイッチをどういう順番で押せば時計を集められるのかを考える「パズル」も解く必要があります
これがなかなか頭を使うものになっていて、シンプルなように見えて手強いゲームです。

beatsneakbandit2

beatsneakbandit3
※ステージセレクトの画面はモノトーンの絵がリズムに合わせて動くものになっていて、デザインの良さが目に付きます。
各章は 10 ステージで構成されていますが、小さな時計を集める事で4つの追加ステージを解禁することができます。 追加ステージはキャラクターがシルエットのみで表示され、BGM もピアノソロに変わります。


難点は、これを難点と言うべきかどうか悩ましいのですが、前述したように「パーフェクトクリアの難易度が高すぎる」こと。
と言うか、「ミスが一切許されず、シビア過ぎる」と言った方が良いでしょうか。

序盤はともかく、中盤以降になるとしかけがかなり増え、監視カメラの光や開閉する床のタイミングも複雑になります
さらにこちらの位置に応じて移動する敵やワープゾーンなども出現、パーフェクトクリアの手順はどんどん難しくなっていきます。
そしてこの手順を「一瞬でもミスったら」、最初からやり直しになってしまうことが多いのです。

前進しか出来ないシステムですから、タイミングをミスって開閉壁に当たって反転し、時計が集まってないのにゴールに行ってしまうような状況になるともうアウト。
もちろん監視カメラや警備員に見つかっても即アウトです。
さらにリズムがズレて時計が消えたらもうパーフェクトは無理なので、リズムが1度外れただけでも最初からやり直しになります。 中間地点からの再開なんてありません。

もちろんこれは「パーフェクトクリア」を目指した場合の話であり、パーフェクトでなくても良いのならサクサククリアしていけますし、同じステージで何度もミスっていると、そのステージをパスする事もできます
ただ、パーフェクトを目指さない場合は「パズルとしての面白さ」はなくなるので、ここが微妙なところ・・・

リトライを繰り返しながらパズルを解いていくのも面白いのですが、とりあえずパーフェクトを目指すのはやり込み要素と考えて、最初はどんどんクリアしていく方針の方が楽しめると思います。
最初から全パーフェクトを狙うと、中盤からは「苦行」になってきますね・・・

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 250 円。 完成度が高く、値段分の価値は十分にあります。
ステージ数もかなり多く、ボリュームもあります

正直、やっていて「すごく楽しい!」という感じではなく、タイミングを測らなければならない場面が多いので、リズムゲームではありますが、「リズムにノることを楽しむ」と言った感じでもありません。
リズムはあくまで「ゲーム性の1つ」であり、ジャンルとしては「アクションパズル」だと思った方が良いでしょう。

画面をタッチするだけで遊べるので片手でもプレイ可能で、見た目もオシャレなので、通勤通学時などのヒマ潰しには良いアプリだと思います。
ただしリズムを聞く必要があるので、外でやる時はイヤホン必須です。

Bumpy Road と同じく、秀作と言える作品ですね。 本当に「綺麗に作られたゲーム」を作るメーカーです。
ただ、私的にはストレスが貯まる部分もあるため、Bumpy Road の方が好きかな・・・

Beat Sneak Bandit (iTunes が起動します)

真・女神転生

※このアプリは 64bit(iOS11 以降)には対応していません。

神と悪魔、秩序と混沌、一神教と多神教・・・ 人間とそれ以外の存在のイデオロギーや価値観の対立を描きつつ、コンピューターを使って悪魔と交渉するというサイバーな雰囲気を合わせ持つ、独特な世界観を持つ名作 RPG が、何の前触れもなく iPhone に登場しました。
真・女神転生」です。

私は元々、大のメガテニスト(女神転生シリーズのファン)でして、それは同じメガテニストならすでに気付いていたと思います。
私が使っているハンドルネーム「カムライターオ」は、元々この真・女神転生に出てくるアイテム名ですからね。

しかし今回の iOS 版の真・女神転生は・・・ 正直言って微妙
画面を見て解るように、それでなくても小さい iPhone の画面の半分以上がコントローラーで埋まっているという、スマートフォンにマッチしていない時代遅れも甚だしいインターフェイス

しかも内容は GBA(ゲームボーイアドバンス)版の「エミュレーター」(他のシステムのプログラムを動かすソフトウェア)であり、つまり iPhone 向けに調整されている訳でもブラッシュアップされている訳でもありません。
正直、色々とガッカリ感が否めないアプリです・・・

真・女神転生

女神転生シリーズは ATLUS(アトラス)というメーカーが開発していたものですが、アトラスは事業不振でインデックスという会社に吸収され、ブランド名のみの存在となっています。
このアプリはそのインデックスが開発した「ゲームボーイアドバンスのソフトを iPhone / Android に安価に早く移植できる『ポーティング技術』によって作られたもの」で、これを使う事で「開発力や経験がなくても簡単にゲームをスマホ用にできる」と発表されています。

※インデックスは現在は倒産し、セガに吸収されています。 アトラスブランドも同様です。

でもそれは要するに、俗に言う「エミュレーター」と何ら変わらず、古いソフトを流用してタッチパネルやスマートフォンへの最適化を全く行わずにアプリを量産するシステムであり、ユーザーから見れば手抜き以外の何者でもありません。

ゲームボーイアドバンスは解像度が 240 x 160 で、iPhone / iPod touch は非 Retina でも 480 x 320 (Retina だと 960 x 640)なので、そのまま移植すると画面が引き延ばされて荒くなるかボヤけてしまうため、このような特殊な画面構成になっているのだと思われますが、それでなくても 7.5cm x 5cm ぐらいしかない iPhone の表示の半分以下しかゲーム画面がないのですから、これでユーザーが納得すると思っている方がおかしい。

こういうスマートフォンとタッチパネルの仕様・画面サイズを無視したガラケー的なインターフェイスは、今まで散々非難されてきた訳ですが・・・
それを知らなかったんでしょうかね?

しかもこんな移植でも、価格は 1200 円
確かに「真・女神転生」のネームバリューやファンの数は大きなものがありますが、さすがに嫌悪感さえ感じてしまいます。

※さすがに批判が大きかったためか、アップデートで「横画面モード」が追加されました。
現在は iPhone を横向きにすると、ゲーム画面が大きく表示されるようになっているので、スクリーンサイズの問題は改善されています。
横画面モードではボタンや方向キーなどは半透明化されます。
その詳細については 真・女神転生2 の記事 を参考にして下さい。
なお、現在は 真・女神転生 if... も公開されています。


iTunes の説明文に「iPhone 版の特徴」と書かれている「VISIONARY」(映像館)や悪魔辞典、音楽館なども、元の GBA 版に入っていたものであり、iPhone 用に追加されたものではありません

真・女神転生
※ビジョナリー(映像館)は各キャラクターのサイドストーリーが見られるもの。 例えば飼い犬「パスカル」がいた場所で入手できるアイテムをゲーム内で手に入れておくと、タイトルの「A-MODE DDS」からパスカルのビジョナリーを見ることが出来ます。
パスカルは主人公が小学生の時に「ナカジマさん」から貰ったようですが、メガテンでナカジマと言えば・・・
右の画像は悪魔辞典。 登場する悪魔や天使の由来を知ることが出来ます。解説文は丁寧。


ただ、こんなインターフェイスのゲームを評価したくないのですが・・・
ゲーム内容は GBA 版のメガテンそのままなので、普通に遊べるんですよね。

しかもオリジナルのスーパーファミコン版よりグラフィックが少し強化されていて、今となっては古くさいグラフィックですが、原作よりは良くなっています。
(そもそも真・女神転生はグラフィックで売ってたゲームではないし)
前述の「VISIONARY」(映像館)なども、GBA 版をやったことがない人だと見てみたいはず

システム的にも、(スーファミ版と比べると)オート戦闘時の行動パターンの設定が増えていたり、COMP で RECOVER を選択すると自動回復が出来て、その際の回復手段も「アイテム使用」「魔法のみ」を設定できるなど、いくつかのシステムが追加されています。
また、このインターフェイスも方向キーとボタンが大きいので、これはこれで操作はしやすいです

やはり真・女神転生をやったことがある人を対象にした、「経験者向けのアプリ」な印象ではありますが・・・
正直、もうこんなゲームが出てくる事はないと思います。
だって、アレを倒したり、アレが敵になったり、ラスボスがアレだったりするんですから!

やったことない人だとさっぱり解らないと思いますが、こんなの普通に考えて日本以外では発売できないので、そういう意味では未経験者の方にもやってみて欲しい内容ではありますね。
(だからこのゲーム、海外展開が出来ないので、iOS で発売される事は絶対ないと思っていました)
※現在は海外版も公開されているようです。

真・女神転生
※左は悪魔合体のシーン。 これを駆使して強い悪魔を作るのがこのゲームの面白さの1つです。 今となっては割と一般的なシステムですが、このシステムのパイオニアと言えますね。
ストーリーには根底に一神教と多神教の対立があり、あまり言うとネタバレになりますが、完全に「海外展開を考えていない内容」です。 そう言う作り方は、もはや現代では考えられません。
しかしそんな内容だったからこそ、真・女神転生は名作になったのだと思います。
海外では女神転生シリーズと言えば、ペルソナ以降を指します。
※真・女神転生1と2のパソコン用の海外版(英語版)も存在していますが、それは近年になって海外のファンによって翻訳された、非公式版のようです。

改めて価格を言うと、1200 円
いくらなんでもこの値段のクオリティー、というかシステム&インターフェイスじゃないよなぁ・・・

一応言っておきますが、別にエミュレーターなどを使って過去のアプリを iPhone で再現することが悪いと言っている訳ではありません。
ただ、それならそれでタッチパネルやスマートフォンの操作、画面サイズに合わせた作りにするべきで、さすがに「この画面サイズ」と「なんの iPhone 向けの調整がないにも関わらずこの値段」ってのはどうなんだ、って思いますね。

とは言え、古いゲームを iPhone で拡大表示してドットが荒くなり、クロノトリガーレイフォースみたいに画面もぼやけたりしたら、それはそれで不評を買いますから、難しいところです。

iPhone であの「真・女神転生」が出来るのはメガテニストとしては非常に嬉しくあり、しかしそれがこんな形になっていることは悲しくもあり、とにかく微妙な気持ちになるアプリです・・・

真・女神転生 (iTunes が起動します)

Sorcerian for iOS (ソーサリアン)

まだゲームが「ファミコン時代」だった 1980 年代後期、中核となるシステムに後からシナリオデータを追加していく形でゲームの拡張が行える、当時としては画期的な形式で話題になったパソコンのアクション RPG。
それが「Sorcerian」(ソーサリアン)です。

ハードウェアの性能がまだ十分でなかった時代に、美しいグラフィックと数々の名曲を生み出したサウンド、どこまでも遊び続けられる拡張システムによって、パソコンゲームに一時代を築いた名作です。
メガドライブや PC エンジンなど数々のゲーム機にも移植されました。
復刻版が何度も発売され、携帯アプリ版も存在しているため、ゲームを知らなくても名前ぐらいは聞いたことがある方が多いと思います。

そのソーサリアンがとうとう iPhone / iPod touch / iPad にも登場しました。
Sorcerian for iOS」です。

このソーサリアンというゲームは私にとって思い出のゲームです。
当時私はこのソーサリアンをやるために、家にパソコンがあった遠くの同級生の家まで週末ごとに自転車で通っていて、この名前を聞くたびにその頃のことを思い出します。
今思うと、向こうにとっては凄く迷惑だっただろうなぁ、と・・・(笑

Sorcerian for iOS (ソーサリアン)

ゲームは真横視点のアクション RPG で、仮想パッドで移動、A ボタンで攻撃、B ボタンで魔法、X ボタンで A+B ボタン同時押しになります。
パッドを斜め上に入力する事でジャンプになり、アクション性がかなり強いゲームですね。

仮想パッドはタッチだけでは反応せず、スライドし始めてから反応するタイプですが、操作性は悪くありません。
細かい操作が要求されるシーンではやりにくくなりますが、概ね良好と言って良いでしょう
タッチだけで反応する固定パッドにすることも出来ますが、位置調整がなくサイズも判定範囲も小さすぎて使い辛いです。

ゲームは 2000 年に Windows で発売されたリメイク版「ソーサリアンオリジナル」がベースのようで、そのため初期バージョンとはキャラクターデザインや一部のシステムに異なる点が見られますが、基本的には昔ながらのシステムと言えます。

現時点(2012/2)で用意されているシナリオは5つのみ
正直言って少なめですが、今後のアップデートで追加されていくようで、とりあえず初期バージョンにあった 15 のシナリオは全て盛り込まれる予定です。
シナリオは1話完結型で、少なくとも初期の 15 のシナリオにストーリーの関連性はありません。

名曲ぞろいで知られる注目の BGM もソーサリアンオリジナルの流用だと思われ、そのためちょっと古い感じの音源(音質)なのですが、元祖より音質は良くなっています
改めてプレイして思ったのですが、ソーサリアンというゲームは短いシナリオでも長めの作り込まれた BGM が何曲も用意されていて、曲に対するこだわりがハンパではありません
イヤホンで聴くと古い音源なのも解らないほどで、そのためイヤホンでのプレイ推奨します。
正直、このゲームの魅力の半分はこの BGM じゃないかと思います。

RPG 部分のゲームシステムはかなり特殊で、冒険に行くたびにキャラクターは1才年を取ります。
年齢によって見た目も若者・中年・老年と変わっていき、最後には老衰で死んでしまいますが、その際には世代交代が起こって能力を一部引き継いだ子孫が登場します。
レベルアップしても能力値は最大値しか伸びず、実数値は道場でキャラを鍛えたり、特定の職業で時間を経過させることで上げる必要があります。

魔法を使うには装備品に「魔法の星」というものを込める必要があり、その組み合わせによって作られる魔法は何と 120 種類!
星の掛け合わせには様々な法則があり(特定の星にある星を重ねると双方消えるとか、別の星に変化するなど)、かなり複雑なシステムとなっていますが、複雑すぎたためかリメイクバージョンでは魔法の効果と作り方を教えてくれる「魔法学院」というものが導入され、この iOS 版でも存在しています

Sorcerian for iOS (ソーサリアン)
※魔法のシステムはかなり複雑! 本格的にやろうと思ったらかなり大変。 でもそれほど多様な魔法を使いこなさないといけないゲームではない。
初期装備の杖でファイアーボールが撃てるし、杖以外の適当な初期装備に「木星の魔法」と「太陽の魔法」をかければ体力回復の「HEAL」が出来るので、この2つを作って連発しておけば大丈夫。


Sorcerian for iOS (ソーサリアン)
※キャラクターの見た目の変化。 先頭のファイターと最後尾のウィザードは上から「若年」「中年」「老年」。
右から2番目のドワーフは3枚目のみ中年。 でも若いときからヒゲ面なので、年を取ってもあまり変わらない。
右から3番目のエルフは見た目が変わってません。 なぜなら 100 年経たないと中年にならないので・・・
なお、ドワーフやエルフは長命な分、成長が遅いです。


さて、そんな特殊なシステムを持つソーサリアンですが・・・ iOS 版には大きな欠点があります。
こんな一風変わったシステムなのに、ヘルプやチュートリアルと言った類のものが一切無い!

そのため初めてやった人は、どうすればゲームが進行するのか、魔法を使うにはどうすれば良いのか、レベルアップやステータスアップはどうやればいいのか、そもそも各ステータスの意味は何なのか、何もかもがサッパリ解りません。
ここまで解りにくいシステムのゲームで、ここまで突き放した不親切な設計というのは、もう「経験者しか相手にしていない」という感じですね。
何年も前のゲームですから、経験者でも忘れている人が多いと思います。

グラフィックも 20 年以上前のゲームを、10 年前にリメイクしたものがベースですから、今見るとさすがに古い
携帯機器である iPhone のゲームだという事を加味しても、やはり今の視点で見ると厳しい。
サウンドはともかくとして、今この見た目では「思い出補正」がある人にしか薦められないですね。

さらにゲーム内容も、とにかく「めんどくさい!!」
マップ内をひたすら何度も行ったり来たりさせられる内容で、RPG と言うよりは謎解きアドベンチャーに近いのですが、やってて心の中で「メンドクセーー!」と叫びたくなったぐらいです。
うーん、ソーサリアンってこんなゲームだったかなぁ・・・ 思い出補正で美化されてたんだろうか・・・?

また、iTunes のレビューには「オートセーブ」に対する不満も多いようです。
私的にはオートセーブはスマートフォンなんだから備わってるのが当たり前だと思う(むしろないと困る)のですが、このために全滅などをした時に「リセット」が効かないので、状況によっては大変な事になってしまいます。

さらに、ソーサリアンには「キャラクターを不老不死にする」という定番の裏技があって、それには死亡させたキャラクターを何十年も放置した後、10 %の成功率の復活を2度成功させなければならないのですが、失敗してキャラクターがロストした時にオートセーブされてしまうため、実行することが非常に困難になっています。
しかも「死亡して何十年も経ったキャラクターを 100 %蘇生させる」という有料課金が 1500 円という超高額で用意されているため、「不老不死も課金かよ! フザケンナ!」という意見が続発しています。

※現在はオートセーブのタイミングが変化し、復活失敗後のリセットが可能になっています。 また復活課金も安くなりました。

私的には、ちゃんとした攻略をしていればそうそう死ぬことはないゲームだし(体力回復の魔法があれば滅多に死なないし、最初のシナリオで復活魔法を使えるアイテムがすぐ手に入るし、iOS 版はいつでも帰還することが可能になってるし)、不老不死もゲームバランスとシステムをぶち壊しにしてしまうので(不老不死のキャラはお金もステータスも上げ放題)、それが使えなくても不満はないのですが・・・
(とは言え、多くの人が不老不死を使うのも当然だとは思います。 だって愛着のあるキャラクターが年を取ってジーサンバーサンになって老衰で死ぬとか嫌すぎる。 だれも老人パーティーで冒険とかしたくない)

しかしこのゲーム、他にも課金要素が満載で、お金や薬の課金購入は良いとしても、キャラクタースロットの解放とか、アイテム倉庫の拡張まで課金が必要になっています。
しかも本来の量が用意されていて、それにさらに数を追加できるという課金ならまだ良いのですが、本来のスロット数や倉庫数が大幅に削減されていて、それを「本来の数に戻すのに」課金が必要です。
おまけに1度の課金では十分な数が増えず、何度も繰り返し課金して数を増やしていかなければなりません。

※現在はアップデートでキャラクター数や倉庫数が無料で大幅に増やされています。 これに伴い課金の種類も減っています。

Sorcerian for iOS (ソーサリアン)
※ゴールド購入課金、蘇生課金、薬の課金、アイテムスロット追加課金、キャラクタースロット追加課金。
さらには冒険中に死んだら「その場復活課金」、老衰で死んだら「世代交代ペナルティ緩和課金」など、とにかくあちこちで課金課金。
ソーシャルゲームではありませんから、まったく課金しなくても問題なく遊べるのですが、こんなに課金要素を見せつけられるとウンザリしてきます。


以下は Youtube で公開されている、キャラ作成から街での買い物、冒険に行くまでの公式プレイムービーです。



そしてなんと言っても、このゲームの問題は価格。 定価 2500 円!
現在は発売セールで 1800 円ですが、それでもこのクオリティーでこの価格はあまりに高い。
どうせ追加シナリオも有料でしょうから、いくら金が必要なんだと思ってしまいます。

このゲームの開発は約1年前から発表されており、相応に開発期間や開発費がかかっているのは解ります。
しかしそれは作る側の都合だし、ユーザーからしてみればこの内容でこの価格だといくらなんでも厳しい
先日、当サイトのアンケートで「良作なら 3000 円でも」という意見が結構多くありましたが、ぶっちゃけこのゲームは 2500 円とか 1800 円出せる『良作』のレベルではない。
ハッキリ言って、人にはオススメできませんね。

とは言え、私にとってソーサリアンは思い出のゲームですし、それが iOS で出来るのは正直言って嬉しいので、私は 2000 円でも 3000 円でも払っていたと思います。
これはそういう、「経験者のためのアプリ」なんでしょうね・・・

Sorcerian for iOS (iTunes が起動します)


【 ちょこっと(?)攻略 】

前述したように複雑なゲームシステムなのにヘルプもチュートリアルも何もないので、序盤のゲームの進め方と、最初のシナリオ「消えた王様の杖」の攻略を書いたページを作成いたしました。
プレイされている方は参考にして頂ければと思います。

Sorcerian for iOS 序盤&消えた王様の杖 攻略

以下はネタバレになりますが、他のシナリオの攻略ページです。

Sorcerian for iOS 失われたタリスマン 攻略
Sorcerian for iOS ルシフェルの水門 攻略
Sorcerian for iOS 呪われたオアシス 攻略

いずれこれらをまとめて、本家の方にコーナーを作りたいと思います。
まあ要するに、何だかんだ言ってもソーサリアン好きなんですよね・・・

※アップデートにより、現在のシナリオ数は 15 (オリジナルのシナリオ数)になっています。

THE 浮気ゲーム

え~、他に取り上げるべきアプリがたくさんある気がするのですが・・・ 見てしまった以上、取り上げておかないとなぜか気が済まない・・・
そんな名前からして出オチのゲームが「THE 浮気ゲーム」です。

言っておきますがプレイヤーが浮気しまくるゲームではありません。
浮気している彼氏の彼女となって彼氏の部屋を調べまくり、浮気の証拠品を集めて「修羅場モード」で彼氏に突き付け、精神力をゼロにして屈服させるという恐怖のゲームです。

去年発売されたガラケーの簡易的なアドベンチャーゲームなのですが、そのネタっぷりで人気になっていたようで、あろうことか iOS に移植されてしまいました。
内容はガラケーそのまんまのインターフェイスで、しかも有料アプリなのにステージごとに課金を要求される「細切れ課金」。
おまけに「ガチャ」という単語が使われていたり、ヒントが有料販売されていたりと眉をひそめたくなる部分が多く、決してお勧めできるようなアプリではないのですが・・・
そういうことを云々言うのが馬鹿らしくなるほどのネタ丸出しのコンセプトにヤラれました・・・

発売は D3 パブリッシャーというメーカーで、プレステやプレステ2で発売されていた SIMPLE 1500 シリーズ、SIMPLE 2500 シリーズなどの、安価なソフトの発売元として有名なところです。
このアプリも元はガラケーの 100 円アプリ「SIMPLE 100」シリーズの1つでした。

THE 浮気ゲーム

キャラクターを十字ボタンで動かし、部屋の中を調査して浮気の証拠品を集めるゲームで、探索範囲は1画面の小さな部屋の中のみであり、そんなに長いゲームではありません。
あくまで 100 円アプリのレベルと言える、簡易的なものですね。

しかし決して簡単な訳ではなく、証拠品を得るための手順が複雑に絡み合っていて、そう簡単に証拠品は得られません。
例えば、特定の場所を調べて不自然なことをチェックし、それを彼氏に聞いて反応を確認した後、改めて調べないと証拠品が見つからない、と言った場合があります。
また証拠品は「装備」することができ、見つけたものを装備して彼氏に見せ、その対応を見ないと次の証拠品が見つからない場合もあります。
装備した証拠品を「道具」として使用する場合もあります。

証拠品を見つけて彼氏に話すと「修羅場モード」に入れます。 モード名が秀逸。
修羅場モードでは言い訳する彼氏に次々と対応する証拠品を投げつけ、相手に精神的ダメージを与えていきます。
相手の精神力が一定量以下になると彼氏が屈服、ステージクリアとなります。
また各ステージに存在する8つの証拠品を全て集め、それを完璧な順番で使い、相手の精神力を0にするとスーパークリアとなり、後日談のメッセージが変わります。 いやー、女って恐ろしい。

THE 浮気ゲーム
※左の画像は彼氏が証拠を「隠した」シーン。 これが発生するとその証拠品が得られなくなるのでスーパークリアは失敗確定。 しかしこのシーン自体が、証拠品の隠し場所と発見タイミングのヒントでもあったりします。
部屋の中央にある「こたつ」も、下から探すとスイッチが見つかるなど、様々な方向からチェックしないといけません。
右の画像は今回の犠牲者の皆さん。 「二次元に浮気する彼氏」って・・・ それって浮気なのか?


証拠品を見つけるための「ヒント」や「解答」をもらう事も出来ますが、そのためには「浮気破壊チケット」が必要になります。
浮気破壊チケットは1日1回できる「無料ガチャ」で手に入れる事ができ、まだ見つけてない証拠品にカーソルを合わせて使用する事で入手方法のヒントを貰えるのですが・・・ あまり頼りになるようなヒントではありません。

「解答」はそのものズバリの答えが見られるようですが、チケットを大量に使うか、課金をする必要があります
修羅場モードでも証拠品を投げつける順番を確認できる「修羅場ガイド」の課金が用意されています。
簡易的なゲームで、アプリも有料なのに、各所でガチャとか課金とか言われるのが難点ですね・・・

しかしそれほど長いゲームではないので、解答を見てしまうとすぐ終わってしまいますし、無理に解答のための課金をする必要はありません。
この長さだと、ヒントも曖昧なぐらいの方が良いかも?

グラフィックは、部屋の画質はガラケーの荒い絵のままですが、キャラクターのグラフィックや彼氏の立ち絵、ボタンなどのインターフェイス回りは Retina 画質に作り直されています。 言わば「半 Retina 対応」と言えるでしょうか。
そこまでやったんなら部屋の絵も Retina 対応にすれば良かったのに、とも思うけど。

THE 浮気ゲーム
※「ガチャ」なんて言葉がタイトルにあると、いきなりウンザリしてしまいますが・・・ 有料ガチャではないのでまだマシでしょうか。
解答を知るための課金も各所にありますが、ぶっちゃけ昨年のガラケーアプリの移植ですから、ネットで調べてみれば・・・


定価は 170 円ですが、3/15 までは発売セールで 85 円の模様です。
85 円なら・・・ でも、オススメはしないかな。
しかもステージごとに 85 円の課金が要求されるので、セール中に買っても最後までやるには 340 円必要になってしまいます。
(ただ Twitter でつぶやくとステージ2は無料で解禁されます)

ただバカゲー愛好家としては、その秀逸なコンセプト、「修羅場モード」「浮気破壊チケット」というネーミングなど、各所に見所が満載のゲームです。
ストーリーも「彼氏がいる女が別の可愛い男を見つけたので部屋を貸し与えたが、浮気が心配なので録音機をしかけていた」とか、色々ツッコミどころ満載です。

基本的にはガラケーアプリのクオリティーであり、人には薦められませんが、「ネタ」としては面白いです。
話題性はあると思うけど、iTunes での販売方法を間違っている印象も強いかな・・・

THE 浮気ゲーム (iTunes が起動します)

ドラゴンアーク

一言で言ってしまうと、「GREE(グリー)が作ったパクリ KingdomConquest(キングダムコンクエスト)」。
しかしだからこそ、この手の戦略ソーシャルゲームのプレイヤーにとっては非常に気になる存在。
それが「ドラゴンアーク」です。

※このゲームは2013年6月に運営終了しました。

グリーについては色々と思うところもありますが、とりあえずそれは置いといて、ゲームの内容だけを純粋に評価したいと思います。
KingdomConquest(キングダムコンクエスト、通称キンコン)をベースにしたゲームについては、昨日「三国志コンクエスト」をご紹介したばかりですが、それとの比較記事としても見て頂ければと思います。

このゲームはゲームデザイナー「土田俊郎」さんが手がけた事がアピールされていますが、この方は「アーク ザ ラッド」や「フロントミッション」などのプロデューサーをされていた方で、詳しくは ファミ通Appこちらの記事(スマゲ★革命) で詳しく語られています。

内容ついては冒頭で述べたように「グリーのキンコン」な訳ですが、グラフィックは全く異なり、日本風・アジア風と言える親しみやすいグラフィックになっています。
グリーのゲームと言えばガラケーをベースにした、グラフィックもサウンドもショボいものばかりでしたが、今作はちゃんとスマホ用のアプリとして作られていて、これまでのグリーのゲームとは違いますね。
モバゲーやハンゲームに遅れること約1年、ようやくグリーもスマホらしいゲームを作って来たか、という感じです。

ドラゴンアーク

今回のレビューも「三国志コンクエスト」の時と同様、数日プレイしてのものです。
この手のゲームは数週間はプレイしないとゲームバランスの評価は出来ませんが、この記事はあくまで序盤のみでの判断となりますのでご了承下さい。
また、解説の各所にキングダムコンクエストの知識・経験が前提になっている部分があり、未経験の方には解りにくい表現があるかもしれないのでご容赦を。


ゲーム内容は基本的にキングダムコンクエストを踏襲していますが、アクションシーンは全く異なります
また戦略シーンもキンコンの各仕様を盛り込みつつ、細かい追加要素でバランスの調整を行っている印象です。

内政は見た目こそ違いますが、やる事はブラウザ三国志やキンコン、サンコン(三国志コンクエスト)と変わりません。
森の横に木材工房、鉱山の横に製鉄所、湖の横に貯水池などを作って各種の資源を蓄えつつ、兵舎や倉庫、研究所などを建設していきます。 施設の完成には実時間の経過が必要です。

ただキンコンとちょっと違うのは、兵士の維持費を減らす「モンスター厨房」や、装備の合成が出来る「鍛冶屋」といった独自の施設が存在すること。
キンコンをやっていた方なら解ると思いますが、兵士は増やすほどその維持に大量の食料が必要になり、しかし兵士がいないと戦闘には勝てないので、後半は慢性的に兵糧不足に陥ります。
ドラゴンアークはその問題を「モンスター厨房」で軽減でき、バランス改善をしているのが伺えます。


アクションシーンはキンコンともサンコンとも違います。
職業は4種類、大剣を持った男性ファイター、攻撃魔法を使う女の子メイジ、回復と盾を持つイケメンクレリック、遠距離攻撃できる女性アーチャーの4人。
キンコンと違い、挑発&盾と回復を持つのはクレリックで、ファイターとメイジは完全なアタッカーですのでご注意を。
ただアクションの難易度がそれほど高くないため、盾役は無理に必要ない印象もあります。

敵の数は少なく、3体までしか出て来ません。 そのぶん1体あたりの耐久力は高いのですが、やはりザコをザクザク倒す方がゲームとしては楽しいので、面白さはイマイチです。
おまけに敵を殴ったときの「感触」というか、攻撃を当てた時の演出・動き・効果音などが乏しく、戦っている時の手応えのようなものが希薄です。
ボタンを押したらキャラクターが踊って、近くにいる敵の HP が音もなく減っていく感じ。

おかげでアクションシーンはスクリーンショットで見ると綺麗なのですが、実際にやってみるとイマイチで、少し調整すれば良くなるとは思うのですが、今の時点ではサンコンはもちろん、キンコンにも劣りますね
グラフィックは Retina 非対応なので、この点はキンコンと同じではありますが、サンコンに劣ります。

ドラゴンアーク
※ボスは必殺技を持っており、繰り出してくる前にはメッセージが表示されます。
キャラクターの仕草や演出は良く出来ているのですが「ヒット感」「ダメージ感」がなく、アクションゲームらしさがありません・・・
なお、クリアタイムに応じて評価が付けられ、高評価だとカードを引ける回数にボーナスが付きます。
よって多人数で挑戦し、速攻クリアを目指した方が良いですね。


ドラゴンアーク
※キンコンやサンコンと同じように、案内役がクエストを通してゲームの解説をしてくれます。
クエストはかなり豊富で、解説も懇切丁寧、チュートリアルが充実しているのも特徴と言えますね。
クエストにも★1や★2と言った難度があり、★1を一通り終えると次のクエスト一覧が提示されます。
クリア済みのクエストの報酬はすぐに受け取らなくても良いので、状況に合わせて後からもらう事が可能です。


アクションシーンをクリアすると「カードを引ける権利」が得られます。 この点はキンコンと同じなのですが・・・
ちょっと特徴的だと思ったのは、このゲームではカードを引く行為を「アークダス」と呼ぶこと。 「ガチャ」ではありません。
単に名前が違うだけですが、(嫌悪感を感じる人が多い)「ガチャ」という呼称を使っていないところは、ちょっとグリーらしくない特筆すべき点です。

グリーのアプリで毎回行う必要があった「グリーへのログイン」も初回のみになっていて、課金もGREEコインではなく、ドラゴンアーク専用の通貨を使います。
良い意味で従来のグリーとはシステムが異なっている印象です。
とは言えグリーへの入会は必要なので、退会が史上最高に難しいと言われるグリー入会を強制されるのは、やはり難点ではありますが・・・
(もし入会する場合は普段あまり使っていないメールアドレスを登録するのがお勧めです)


モンスターカードの特徴や合成は、基本的にはキンコンを踏襲しています。
合成の仕様については「まんまキンコンをパクってる」と言って良いぐらいで、例えば「スキル強化合成は同じカードのみ」「初期スキルのレベルを上げると、そのカードから習得出来るスキルが変わる」みたいな点まで同じです。 合成の成功確率まで一緒。

キンコンと同じく、同じカードを集めにくい R(レア)、SR(スーパーレア)は余程の課金をしないと使い辛いのですが、この点がキンコンですでに解っていたためか、R や SR のスキルと能力はそのぶん強くなっているようです。
スキルの種類もかなり増えていて、「火属性の土地だとパワーアップ」「1ターン目のみ発動判定を行う」と言った、キンコンにはない特殊な発生条件のスキルも多く含まれます

さらにキンコンと大きく違うのが「リーダースキル」の存在。
これはリーダー(後衛)にそのモンスターを配置した時のみ効果を発揮するスキルで、「メンバー全員の能力を強化する」「特定の属性モンスターの防御力を増やす」と言ったものから、「自身の射程を伸ばす」と言ったものまであります。

特に重要なのが射程アップで、キンコンは後衛や中衛は射程がないと攻撃が届かなかったため、後ろに配置できるモンスターが限られていて、それが使えるモンスターを制限していたのですが、ドラゴンアークはリーダーにすると射程が伸びるモンスターが多いので、後衛のバリエーションが増えています
さらにリーダースキルには「所属している都市の生産力をアップ」みたいな内政用のものまで存在するため、都市に駐留させるユニットを何にするかの戦略の幅も広がっています。

戦略マップは、見た目は賑やかで綺麗になっているのですが、内容はキンコンと大差ありません。
マップ上にモンスターの部隊を派遣して勝利すればその土地を占領でき、モンスターの経験値やレベルが上がってステータスをアップさせられます。
古城(キンコンでいうところの塔)もあり、占領すると大きな報酬が得られ、クエストの進行条件にもなるため、同盟の目標になる点も一緒です。

ただ1つ大きく違うのは、テンション(キンコンでいうスタミナ)が十分ある状態で派遣すると、多くの経験値が得られるだけでなく、兵力に被害が出ても 1/3 が回復するという点。
このルールのため、他プレイヤーとの戦争時でも、テンションがある方が反撃されたときのダメージを抑えられます
報酬で支配力が増えるクエストが多いので、序盤の支配力の増加が早く、キンコンより早めに領土の確保と新拠点の作成ができるのも特徴でしょうか。

ドラゴンアーク
スキル強化合成はやはり同じカードじゃないとダメ。 よってオークションで同じカードをかき集める必要がありますが、オークションや合成に使う通貨(TP)はなかなか増えません。
※アップデートにより、スキル強化はどのカードでも出来るようになりました。 ただし合成に多くの TP を使うようになっています。
グリーのゲームだから課金演出がてんこ盛りなのかと思いましたが、今のところ可能な課金要素はキンコンとほぼ同じ。 ただ 600 円する高額カードダスが加わっているのが恐いところ。
なお、この作品では装備もオークションに出す事が出来ます。


ドラゴンアーク
※この作品のキモは、この「リーダースキル」じゃないかと思います。 「リーダーにすれば射程が伸びる」というシステムは「なるほど」と思いましたね。
都市の生産力が上がるリーダースキルってのも、見た時はちょっと衝撃的でした。
なお、モンスターには種族の他に火・水・土・風の属性もあり、さらに土地にもこの4属性があって、土地とモンスターの属性があっているとパワーアップします。
スキルの中には「属性が合っていると威力アップ」というものも。


ドラゴンアーク
※フィールドマップはこんな感じ。 キンコンやサンコンより色鮮やかですね。
城のレベルが7まで上がると「国引き」と呼ばれる場所移動も可能です。


例によってアプリ本体は無料。 もちろん本気でやろうと思ったら課金が必要になって来ますが、基本的には無料のままでも遊び続けられます。
現時点(2012/2)では、やはりグリーの iPhone ゲームであるためか、ユーザー数はキンコンやサンコンほどではないようです。

ゲームとしては、意外と戦略シーンの完成度は高いのではないかと思います。
サンコンと比べると、戦略シーンは明らかにサンコンよりも面白く、そしてこちらの方が「キンコンの後継」である印象です。
でもアクションシーンが今ひとつなので、それを何度もやらないといけないのが面倒になってきます。
キンコン型(あえてこう呼ぶ)は戦略シーンとアクションシーンが両立していないと面白くないと思うので、ここはもっと調整して欲しいところですね。

あと、これはこのゲームが悪い訳ではないのですが、サンコンの Retina 画質を見た後だと、ちょっと戦略シーンが見劣りしますね。 絵のタッチはこれはこれで良いと思いますが。

キンコンサンコンドラゴン、それぞれが今の時点では一長一短と言えるでしょう。
キンコンをやり慣れている人はキンコン続行で、キンコン経験者で新しい舞台に挑戦したかったらサンコン、この手のゲームが未経験で、グリーでも良いならドラゴンでしょうか・・・?

・ドラゴンアーク (運営終了)

三国志コンクエスト

「ブラウザ三国志」や「戦国IXA」などに代表される、俗に「ブラウザゲーム」と呼ばれる戦略シミュレーションゲームに MO(多人数オンライン型)のアクション RPG 要素を取り入れた、iTunes のトップセールス常連となっている大ヒット作「KingdomConquest」(キングダムコンクエスト)、通称キンコン

そのキンコンの正式なシリーズ作が満を持して公開されました。
三国志コンクエスト」です。 通称サンコン

※このゲームは2013年7月に運営を終了しました。

最初にこの話を聞いた時「なんでキンコンの続編が三国志なんだ?」と思ったのですが、登場するカードが全てセガの大ヒットアーケードゲーム「三国志大戦」からの流用のようで、スキル名なども三国志大戦のものを踏襲しています。
既存のヒット作の資源を利用しようとしたようで、そう言えばキングダムコンクエストもカードは他のゲームのものを流用していました。

ちなみにキングダムコンクエストはカードが流用で、ゲームシステムもブラウザ型なので、簡易的なゲームに思われがちですが、開発には普通のゲームソフトを作れるぐらいの費用と時間をかけていたそうで、実は「作り込むことで成功した iPhone アプリ」の1つと言えます。
この三国志コンクエストも「キンコン」の続編だけあって、かなり力を入れて作られているのが伺えます

三国志コンクエスト

この手のブラウザゲームは数週間はやらないとゲームバランスの評価はできませんが、今回は数日しかプレイしておらず、あくまで序盤のみでの判断になります。 その点をご了承下さい。
また、解説には Kingdom Conquest (キンコン)の知識・経験が前提になっている部分もあります。 未経験の方には解りにくい表現があるかもしれないのでご容赦を。


ゲームは都市に施設を作る「内政シーン」、マップ上のマスを占領していく「戦略シーン」、オンラインのアクション RPG である「アクションシーン」の3つに分かれます。

内政シーンは一般的な「ブラウザゲーム」のものと同じです。
任意の場所に畑や伐採所、兵舎などの施設を作り、そのレベルを上げて資源などの生産力を高め、武将に配置する兵力を増やしていきます。
注意として、木を入手するための「伐採所」は森、石を入手するための「石切り場」は岩山、鉄を入手するための「製鉄所」は鉄鉱山の横にしか作れません。
また兵士を増やすほどその維持に「糧」(兵糧)が必要になるので、それに応じて畑を増やす必要があります。
この辺りの内政部分についてはキンコンや、さらにその元となった「ブラウザ三国志」などとほとんど変わりませんね。

なお、ここで言うブラウザゲームというのは「ゲームジャンルとしての意味」です。
このアプリ自体はブラウザベースではなく、ちゃんと全体がアプリとして作られていて、グリーやモバゲーに良くあるガラケー用ブラウザのショボい見た目のゲームとは違います。
Retina ディスプレイに対応したグラフィックは細かく描かれていて、キンコンはまだ Retina 非対応なので、グラフィック面ではサンコンの方が明らかに上ですね。


アクションシーンはキンコンとはかなり変わりました。 いわゆる「三国無双」っぽくなっています
ザコ兵士がかなり大量に出て来て、それを片っ端から斬りまくり、全滅させると次のフィールドに移動できると言った形です。
これを2回か3回繰り返すとクリアとなり、1回のプレイにかかる時間は2~4分ほどで、短時間で終わります。
ステージによってはボスが登場する場合もあります。

攻撃ボタンはボタンではなくなっていて、右下の円の中を横にスライドすると広範囲の横斬り、縦にスライドすると強力な縦斬りを行います。
弓の場合は後ろに引いて離すことで、引いた方向の逆に矢が飛んでいきます。

ゲーム開始時に「槍を持った豪傑」「剣を持った男性」「弓を持った女性」の3つのタイプを選べますが、今回はどのキャラでも武器を変更可能です。
だから剣を持った男性でスタートしても、弓を入手後に弓使いに変わる事が出来ます。 キャラクターのレベルは武器別に用意されています。
だから最初の選択は「見た目と、『最初に持っている』武器の選択」なんだと思いましょう。

キンコンのボス戦は盾役の剣士がボスを挑発して防御し、他のキャラで攻撃するのが基本でしたが、今回は防御がないようなのでこの戦法はありません。
また各武器に必殺技が用意されていますが、1度しか使えないようです。
その代わり、各キャラが「特殊攻撃」(タメ攻撃)を装備することができ、攻撃エリアを押しっぱなしにすることで発動します。
タメ攻撃は総じて強力なので、通常攻撃よりこちらがメインになりますね。

三国志コンクエスト
※特殊攻撃(タメ攻撃)は Lv2 にならないと習得出来ません。 習得したら装備を忘れずに。
タメには段階があり、最大までタメると炎が出ます。 この状態で攻撃するのが基本。
槍のタメ攻撃を弓矢使用時に装備する事も可能で、弓矢のタメ攻撃は広範囲攻撃ですが、弓矢使用中の槍のタメ攻撃は貫通射撃になります。
今のところ、離れて戦える弓がかなり使いやすいですね。
なお、もう1つの装備「銅鑼」はレベル4になってから、攻撃サークルをグルグル回すと使用できます。


三国志コンクエスト
※ボスが登場する際には「登場シーン」が表示されます。
この辺はキンコンにはなかった演出で、いかにもアクションゲームらしくなりましたね。
かなり手強いので、ボスが登場する 2-2 はレベルが低いうちに不用意に挑むのは避けましょう。


アクションシーンで得られるのは「GP」というお金で、これでカードパックを引いたり、カードの合成などを行えます。 ただし今回、カードのオークションはありません
アクションシーン1回のクリアでカードを2~3回ほど引ける GP が手に入るので、前よりカードを引ける回数は多いです。(アクションシーンで負けたら別ですが)

カードには「武器」と「武将」があり、武器は装備することでアクションシーンで強くなります。
「武将」は部隊を率い、戦略シーンで領土を占領するのに使うものですね。


武将カードと「戦略シーン」についてですが、キンコンとサンコンの一番の違いが、「部隊をマップ上に派遣して戦わせても、武将がレベルアップしない」ことです。
武将は他の武将カードと「合成」することで経験値が増え、これによってのみレベルアップします。
レベルアップすると武将の「攻撃力」「防御力」「知力」「速度」などを高められるのはキンコンと同じです。

武将のスキルと、スキル合成システムについても大きく変わりました。
キンコンは武将のスキルレベルをアップさせるには、「まったく同じカード」を合成しなければなりませんでした。
しかしサンコンはどんなカードでもスキル強化に使えます
また、サンコンはスキル強化合成に失敗がなく、そのかわり1発でスキルレベルが上がることもなくなっていて、合成によってスキルごとの経験値が貯まっていく形になりました。
経験値が最大まで貯まればスキルレベルが上がり、同じスキルを持っている武将を合成した場合はスキル経験値が多めに増えます。

これにより、オークションを使って無理に同じカードを集めなくても良くなりました。
今作は R(レア)、SR(スーパーレア)のカードでも普通に使っていけます。
逆にスキルレベルを高い数値まで上げるには大量の武将カードが必要になるため、(課金しまくらない限り)早急にレベルを上げると言う事は出来ません。

スキルの習得については、どのスキルが付くかは確率次第で、失敗する事もあるのは相変わらずです。
しかし今回は 300 円の課金をすることで、「確実に1つ目のスキルが付く」ようになりました。

正直、安い金額ではありませんが・・・ キンコンで強力なスキルを付けるには、特定のモンスターのスキルを(同じカードをたくさん集め、さらに消費しまくって)レベル7まで上げ、さらに「約2分の1の確率で」成功するスキル習得合成をしなければならなかったため、最後に失敗して「あぁ~!! 苦心して準備したミラージュシフトの合成に失敗しやがったー! 死ねセガァ~!!」みたいな叫びが多発していました。
今回は(金さえ払えば)、そう言うことはなくなっていますね。

三国志コンクエスト
※カードは「三国志大戦」のもの。 やっぱりモンスターよりも、こうした史実の武将の方が名前や絵を見るのは楽しいですね。
同じカードを集めなくて良くなったのは利点ですが、その分レベルアップに大量のカードが必要になり、結果としてどちらがゲームとして遊びやすいのかは難しいところです。
なお、武将には 魏・呉・蜀・漢・群 の5つの史実の所属があり、これがキンコンのモンスターの種別ようになっていて、例えば「魏」の武将を配属するには「大魏殿」という建物を造っておかなければなりません。
この種族とは別に、弓兵・騎馬兵・槍兵などの兵種が存在し、互いに有利不利があります。


三国志コンクエスト
※スキル習得画面。 SC の所に注目。 合成確率が 100 %になっています。 SC とはサンコインの略で、要するに課金用コインです。
各武将の1つ目のスキルレベルを上げることで、その武将から習得出来るスキルの順序が1つずつズレていくのはキンコンと同じです。
画像の武将は「精兵錬功」が1つ目のスキルでしたが、スキルレベルを3まで上げて、一番上を「武勇戦法」に変えています。
どんなカードでもスキルの経験値を上げられ、確率も関わらなくなったので、気分的にはラクに上げられますね。
ちなみに「武勇戦法」はキンコンで言うところの、自分にだけにかかるアサルトシフト(攻撃力アップ)です。


全体としてはキングダムコンクエストを踏襲しつつ、細部に改良を加え、ゲームバランスを整えて、アクションシーンを一新した感じです。
私的にはアクションシーンに関しては、今作の方が面白くて内容もハデになったと思います。

しかし戦略シーンについては、「戦闘による武将(モンスター)のレベルアップ」がなくなってしまったため、正直言って面白くなくなった印象です。
キングダムコンクエストの基本の流れは、アクションシーンでモンスターを獲得し、都市開発で生産力や兵士を増やし、モンスターと兵士によって部隊を編成し、それを派遣してマップ上で戦闘・占領を行い、それによってモンスターのレベルを上げて強い部隊を作り出していくのがメインでした。

ところがここから、「戦闘で武将(モンスター)のレベルを上げて強い部隊を作り出す」という RPG としての面白さの部分、すなわち生産活動の目的となる部分が取り除かれてしまいました。
一応、マップ上で勝利することで武将の「士気」が増え、その士気がないと合成はできないのですが、逆に言うと兵を増やして部隊を強化し、勝利を重ねても、合成するカードがないと意味がありません。(それに士気は時間でも回復します)
マップ上を占領してもほとんど生産力の拡大にはなりませんから、カードがない場合は派遣する意味はありませんし、都市開発シーンで生産力や兵士を増やしても、部隊を頻繁に派遣しないから必要性を感じにくくなっています。

加えてキンコンには、「より経験値が稼げる高レベルの土地を狙う」「中間目標となる塔の攻略」といった目先の目標があった訳ですが、これらもなくなってしまいました。
大きな同盟に参加して、他の同盟と戦争するようになれば領地の占領や部隊の育成にも意味が出てくる訳ですが、そうやって能動的に動いていかないと目標が乏しいゲームになってしまった訳です。
これでは本格的な戦争が始まるまで、つまらない事この上ないです。

※サンコンにも「砦」(キンコンで言う「塔」)は存在していました。
しかし、その数はかなり少なくなっています。(当初、その存在に気付かなかった程に)
さらに砦にもキンコンと同じく Lv1~Lv5 の難度があるため、Lv1 の砦の近くに拠点ができた人(ただしそういう人は相当少ない)、もしくは大きな同盟に参加して砦の近くに領土を持っている同盟員がいる場合でないと、やはり目標には出来ないですね。


キンコンは「合成運」に左右される部分が大きすぎ、上級者と初心者の差が大きくなりやすいシステムだったので、その点は是正されていると思いますが、合成に使う武将カードは(無課金では)1日4回しか出来ないアクションシーンでしか得られず、「課金で合成効果アップ」「課金で合成成功率アップ」、さらに「レベルアップは合成のみ」だと、じゃあ「早くレベルアップしたいなら課金しかないね」の結論しか得られません・・・
課金以外だと時間の経過と共に少しずつ強くしていくしか方法がなく、プレイヤーのがんばりや経験・知識で何とかできる要素は乏しくなってしまった印象です。

キンコンは「課金したもの勝ち」と言われることもありますが、私的にはプレイヤーの戦略と経験次第で低課金でも勝てる内容だったと思います。
しかしサンコンは、まだ始まったばかりなので最終的な結論を出すには早いかもしれませんが、「課金したもの勝ち」な印象が強いですね・・・ ソーシャルゲームとしては、その方が正解なのかもしれませんが・・・

三国志コンクエスト
※フィールドマップはキンコンとあまり変わりません。 しかしここで戦っても武将は強くならないし、塔も少ない。
狩り場の確保や塔へのルートの確保など、初期の目標はなくされてしまいました。
このゲームはシミュレーション RPG でもあったと思うのですが、今回はそんな感じではなくなっています。
解りやすい RPG 要素が消されてしまった事で、解りにくいゲームになった事は否めません・・・
ソーシャルゲーム特有の「時間の制約」がより強くなってしまった気がしますね。


アプリ本体は無料。 一応、無料のままでも遊び続ける事は可能です
ただ、無料のままで遊んでて面白かった部分は減ってしまった印象は否めません。
アクションシーンが面白いので、そこは救いではあるのですが。

本気でライバルより強くなり、同盟や戦争で活躍しようと思ったら課金が必要になりますね。
ただ、課金で急に強くなるような事はなく、「課金している人が継続的に有利になって、最終的に差が付く」というようなバランスになっている印象です。
また、キンコンで強すぎたスキル(ものすごく攻撃力や防御力が上がる○○シフトなど)は調整されているようなので、重課金したからと言ってやたら強くなるようなことはなくなっているようです
よって巷の意見を見ると、一気に課金して「オレツエー」したかった人は後悔しているようですね。

キングダムコンクエストはしばらく経った後で見ると、ゲームバランスに色々と難点が見えて来ました。
特定のスキルが強すぎる、そのスキルを得る条件に運がからみ過ぎる、スキルを得た人と得られなかった人のレベル差が激しくなり過ぎる、有用なカードが決まりきっている、などなど・・・
三国志コンクエストはそれらの部分が作り直されていると思うので、長期的な視点でみると、より良い内容になっているのかもしれません
ただ、そちらを優先しすぎて、目先の面白さがおろそかになってしまった気もします・・・

・三国志コンクエスト (運営終了)

Ragdoll Blaster 3

大砲から人形を撃ち出して的に当てる・・・ と言うか、物理的なしかけをうまく作用させて人形を的に「触れさせる」、シュールな世界観の iPhone 定番パズルゲームに新作が登場しています。
Ragdoll Blaster 3」です。

このシリーズは作品ごとにグラフィックのタッチが異なります。
Ragdoll Blaster (1)はノートに書いたラクガキのような、シュールで素朴な雰囲気。
Ragdoll Blaster 2 は書き込みが細かくなり、機械的で大人びた雰囲気に変わりました。
そして今作 Ragdoll Blaster 3 は・・・ 裁縫のパッチワークのような、絵本的な雰囲気のある親しみやすいグラフィックになっています。
シュールな雰囲気は残されていますが、今までよりも「万人向け」になった印象ですね。
以前とはうって変わって、賑やかな感じのグラフィックです。

開発は Paper TossArmy of Darkness Defense など、数多くのスマホ用ヒットアプリを量産している Backflip です。

Ragdoll Blaster 3

ゲーム自体は 今まで とまったく変わりません。
画面タップで大砲から人形を撃ち出して、的に当てればクリア。

人形は連射することも出来ますが、画面内に残るのは5体までで、それ以上撃つと最初に撃ったものから消えていきます。
しかし逆に言うと発射した人形は5体まで画面内に残るので、これを利用して「人形を置いた場所に的の方を移動させる」「設置した人形をしかけを使って的の方に跳ね飛ばす」といった解法が必要になるステージもあります。

今回は物理的なしかけが多く、さらに滑る人形や重さがある大きな人形など、発射する人形が変わる新しい大砲も加わっています。
ただ、新作というよりは「今まで通りのゲームに新しいステージやしかけが追加されたもの」と言え、良くも悪くも「代わり映えしない内容」ではありますね。
まあ完成度の高いゲームなので、ヘタに変えてヘンになるよりは良いのかもしれません。

難易度は最初のワールドは非常に簡単でサクサク進みますが、2つ目のワールドから手ごわいステージも出てきます。
パズルとして面白くなるのはワールド2や3からで、少し捻った考え方が必要になる場合もあります。

Ragdoll Blaster 3
※やや複雑な物理ステージ。 右下に2つのブロックを落としておき、大きな氷を何度か押してその反動で落下させる。
大きな氷に押された右下のブロックが雪面を滑っていき中央下部の穴を塞ぐ。
その後、左上の小さな氷のブロックを落とすと的の下まで滑って行き、そこにある氷のブロックを崩して的が落ちる。


ゲーム自体は前と大きく変わりませんが、ゲーム以外の部分にはいくつか変化があります。

まず、ステージ内で集めた「ボタン」で人形を買えるようになりました。
これを買っておくと撃ち出される人形の形や衣装が変わります。
と言っても見た目が変わるだけで、性質が変わったり有利になったりする訳ではありませんが・・・

また、85 円の課金で強制的にステージをクリアする「ロケットラグドール」を使えるようになりました。
だだしこれは 60 分に1度しか使えません
Angry Birds のマイティーイーグルのようなもので、最近よくある課金用システムですね。

またクリアしたステージのリプレイがステージごとに記録され、後で確認できるようになりました。
ステージクリア時の評価も以前より甘くなっており、クリア後には★1つから★3つの評価が付けられますが、今回は最小手数でなくても★3つが貰えるようになっています。

まあ一番の違いは、やはりグラフィック面ですけどね。
ステージ一覧やワールド選択画面は非常にセンスのある賑やかな見た目になっています。

Ragdoll Blaster 3
※賑やかでポップなメニュー画面。 1作目とのギャップがハンパない。
ゲーム内容の変わらなさと、見た目の変わりっぷりのギャップも凄い。
デザイン的には、解る人にしか解らない表現ですが、PS3 で発売されていたヒット作「リトルビッグプラネット」に似ていますね。


価格は 85 円。 間違いなく秀作ではあるので、シリーズ作をやったことがない方にはオススメです。
やったことがある方にとっては「毎度おなじみの内容」ですが、新ステージをやりたい方には勧められます。

20 ステージで構成されているワールドが5つあるので、全 100 ステージ。 ボリュームは十分ですね。
今までよりパズル性が高くなっていますが、その分サクサク感は減っています。

Ragdoll Blaster は独特な雰囲気と手軽さで2より1を好む人も多かったのですが、今作は2の進化形と言えるので、今回も3より1の方が好きだという人は多いかも。
でも確実にグレードアップしているので、いま人に薦めるならやはり3でしょう。
いずれにせよ、今回もコストパフォーマンスの良いゲームであることは確かです。

Ragdoll Blaster 3 (iTunes が起動します)
Ragdoll Blaster 3: Deluxe (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

 iPhone AC

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