iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2012/04

イノティア戦記4~ベルケルの暗殺者~

元はガラケーで展開されていた、聖剣伝説風のアクション RPG 「イノティア戦記」。
iPhone でも イノティア戦記3 ~カーニアの子供たち~ が昨年大きなヒットとなっていましたが、その続編が先日ついに登場しました。
イノティア戦記4 ~ベルケルの暗殺者~」です。

イノティア戦記はナンバリングがやや複雑で、ガラケーの1が iPhone 版の2、ガラケーの2がスマホ版(iPhone / Android)の3になっています。
そして今回発売された「4」は、最初からスマホ用に開発されている模様です
そのためグラフィックが全体的に向上していて、特にキャラクターの立ち絵は Retina 画質になりました。

ストーリーはこれまでのシリーズで敵として暗躍していた「暗黒教団」の暗殺者が主人公になっています。
よってアンチヒーロー的な主人公で、今までとはちょっと違うストーリーが展開されます。
私的には、少年誌のマンガのような印象を受けましたね。
ゲーム面においては、仲間を自由に入れ替えられる「傭兵システム」が大きな特徴です。
なお、開発は Slice it!ホームランバトル2 の開発元でもある Com2us です。

イノティア戦記4 ~ベルケルの暗殺者~

方向キーで移動し、ボタンで攻撃を行う、2D の見下ろし型アクション RPG です。
イノティア戦記は元がガラケーのゲームだったため、方向キーに「ななめ」がありません。 移動は上下左右のみとなっていて、それは今作でも同様です。
よってスマホのゲームとしてはやや違和感があるのですが、(iPhone なら)それほどやり辛さは感じませんね。

攻撃ボタンは武器を振ると言うより、「近くの敵を攻撃しにいくボタン」で、向いている方向に関わらず射程内の敵を殴ってくれます。
攻撃を開始した後は押しっぱなしで攻撃し続けてくれますが、その敵が倒れて別の敵を狙う時は、改めてボタンを押し直す必要があります。(よって敵が多いときは連打した方が良いです)

攻撃ボタンの周囲には「ショートカットボタン」が豊富に用意されていて、ここにはスキルやアイテムをセットして、ボタン1つで使用する事が出来ます。
このショートカットボタンは「2ページ目」に切り替えることも可能で、1ページに6つ用意されているため、12 個ものショートカットを登録できます
これだけあれば大抵のアイテムやスキルは登録できますね。

強敵との戦いでは薬やスキルを急いで使ったり、逃げながら MP 回復オーブを集めたりする必要がありますが、大抵のザコ戦は攻撃ボタンを押しているだけでバシバシ倒していけるので、戦闘の難易度はそれほど高くありません

ゲーム開始時には主人公の職業を 騎士・弓使い・魔術師・神官 などの6つの中から選択します。
これによって使用できるスキルや装備が変わり、ゲームの難易度やプレイスタイルにも大きく関わります。
本格的にゲームを始める前に、いくつか試してから選んだ方が良いかもしれません。

イノティア戦記4 ~ベルケルの暗殺者~
※主人公は前作までの悪役「暗黒教団」の一員なので、職業もブラックナイトとか暗殺者とか暗黒の神官とか、悪っぽいものが多い。
弓矢や魔法の射程はそれほど長くないので、単独でのヒット&アウェイは難しく、少なくともゲーム前半は正面から殴り合える戦士系や僧侶系の方がやりやすい印象です。


そしてこの「イノティア戦記」の特徴が、AI に従って自動で戦う仲間の存在でしょう。
このゲームは最大3人のパーティーで戦うのですが、プレイヤーが操作していないキャラは自動で動きます。
仲間はプレイヤーが攻撃した敵を狙うのですが、その際のスキルの使用頻度をスキルごとに「使わない」「ふつう」「よく使う」から選択でき、さらに敵から攻撃された時の反撃の設定も可能です。

また、画面右に表示されている仲間のステータス欄をタップする事で、いつでもプレイキャラクターの切り替えが可能です。
つまり操作するのは主人公以外でも良くて、戦士でプレイしている時でも、状況に合わせて仲間の僧侶や魔法使いなどにチェンジできます。

さらに今作の大きな特徴が「傭兵システム」。
ストーリーの進行に応じてパーティーに加わる仲間もいますが、大半の時間は「傭兵」を使用します。
傭兵はイベントで手に入ったり、敵が落とす「紋章」というアイテムで雇用可能で、レベルアップによって強くなり、固有のスキルを持ち、装備はプレイヤーが自由に変更可能です。
傭兵は初期状態でも最大6人まで保持可能で、いつでも切り替えが可能、さらに課金でスロットを増やすと最大 18 人まで保有することが出来ます。

パーティーは3人(うち1人は主人公)ですから、やり込む場合でない限り6枠でも十分なのですが、アクション RPG で仲間が多数いるというのはユニークですね。
色々な職業のキャラで戦えるので、ゲームとしても面白みがあります。

イノティア戦記4 ~ベルケルの暗殺者~
※傭兵を得るための「紋章」はストーリーの進行でいくつか貰える他に、敵がドロップする場合があり、課金ポイントでも購入可能です。
また傭兵しか持っていない「傭兵スキル」というものも存在します。
スキル構成は傭兵ごとに違うので、当たり外れがある場合も。 ある意味、仲間もアイテム!?


イノティア戦記4 ~ベルケルの暗殺者~
※韓国の RPG らしく、装備個所と種類が非常に豊富で、装備によってキャラクターの見た目も変化します。
アイテムには通常アイテムの他に、ランダムな特殊効果の付いた「マジックアイテム」や、特定の効果を持つ「ユニークアイテム」も存在します。
これらの「アイテム集め」もゲームの面白さと言えるでしょう。 傭兵にも装備が必要なので、お下がりはそちらに回していきましょう。


クエストの多くは KRPG(韓国製 RPG)らしく、「○○の敵を○体倒してこい」や「○○を倒すと手に入る○○を○個集めてこい」というものが大半なのですが、それほど集めるのが大変なものはありません
メインクエストとサブクエストがあり、どちらも前述のような条件が多いのですが、サブクエストはメインクエストのついでに達成できるものばかりで、「やらされてる感」は少なめです。

合成アイテムなどが豊富で、それによってバッグが一杯になってしまうのは前作と同様なのですが、今回はバッグの拡張をゲーム内のお金で行うことが可能で、拡張アイテムを敵がドロップすることもあります。
よってバッグの容量で困ることは以前ほどではなくなっています。

若干翻訳がおかしい部分もありますが、iPhone でプレイしている限り、特に難点と思える部分はありません。
サクサク進行できますし、没頭してやってしまう楽しさがありますね

ただiPad でプレイした場合は、やや操作性に難があります
コントローラーがそのまま画面の大きさに合わせて引き伸ばされるため、方向キーが大きくなって、「ななめ」がない影響で操作の反応が鈍くなります。 またショートカットキーと指の距離が遠くなるので押し辛いです。
あくまで iPhone / iPod touch 向けのボタン配置という感じですね。

あと、これを難点と言うのは違うかもしれませんが・・・ 「手動セーブ」のゲームなので、セーブせずに終わったらデータが消える場合があります。
その影響か、iTunes では「データが消えた!」という意見がいくつか見られます。
個人的には「セーブせずに電源切ったらデータが消えるのは当たり前だ!」と言いたくなるのですが、最近の iPhone のゲームはオートセーブが多いし、セーブボタンはポーズしてオプションのアイコンをタップしないと表示されないので、ちょっと解り辛いかも。

以下は Youtube で公開されている公式のプレイ動画(英語版)です。
動画は容量を軽減するためかコマ送りっぽいのですが、実際のゲームの動きはもっと滑らかです。



価格は無料版と有料版があり、なんと無料版でもゲーム進行に制限はないようです
有料版(イノティア戦記4 PLUS)は 250 円で、こちらは課金アイテムを買うための「ジェム」が 400 円分付属されています。
つまり無料版に課金するんだったら、有料版を買った方がお得という訳ですね。

Com2us のユーザーアカウントを作成してログイン後、タイトルメニューのオプションから Data Backup のセーブを行うと、ゲームデータがサーバー側に保存され(その時点で端末側のデータは消える)、その後に Data Backup のロードを行うとサーバー側のデータの復元が行えます。

これを利用して、無料版から有料版へのデータ移行も可能なので、まずは無料版でやってみて、課金したくなったら有料版を買ってデータを移す、ということも行えます。
(なお、Shop への初回ログイン時には登録作業をしているのか、アクセスにやや時間がかかります)

遊びやすいアクション RPG で、おまけにタダですから、もちろんオススメです。
課金要素はありますが、無理に課金しなくてもゲームは十分に進行できます。
(有料版を買った人も、ジェムはすぐに使わず、ある程度進行してから使い道を考えた方が良いでしょう)

これは前作の時も感じたのですが、「日本人好みのゲームだな」という印象ですね。

イノティア戦記4 ~ベルケルの暗殺者~ (無料版です)
イノティア戦記4 PLUS ~ベルケルの暗殺者~ (有料版、課金ジェム付属)

※ Retina 対応端末(iPhone 4 以降、iPod touch 第3世代以降)のみ対応です。

百鬼大戦絵巻

※このゲームは 2016年7月 に運営終了しました。

まるで絵巻物が動いているかのようなグラフィックと、琵琶の弾き語りとロックが融合した衝撃的な BGM で話題となったタワーディフェンス「源平大戦絵巻」。
2月にそのシリーズ作である「アレクサンドリア大戦絵巻」が発売されたばかりですが、先日早くもシリーズ3作目が公開されました。
百鬼大戦絵巻」です。

「源平大戦絵巻2」というサブタイトルが付いていて、1作目の正統続編という位置付けです。
源平大戦絵巻は名前の通り源平合戦をテーマにしていましたが、今作は源氏・平氏ともにプレイヤー側として選択可能で、敵は魑魅魍魎の妖怪や死霊の軍団+α。
日本の絵巻物と言えば「百鬼夜行」も有名ですから、雰囲気に違和感はなく、むしろこのグラフィックにとても良くマッチしています
琵琶奏者・田原順子さんによる弾き語りがシブい、あの独特な BGM も健在です。

ゲームシステムはこれまでのシリーズ作とほぼ同じですが、旧作で問題だった部分が最初から修正されているため、完成度は回を追うごとに高まっています。

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敵がライン上を直進してくるタイプのタワーディフェンスです。
自軍側のフィールド上にユニットを配置し、進攻してくる敵を撃退していきます。
戦闘は自動で行われ、敵の進攻を全て防ぎきれば勝利。 敵の突破を許し、大将がやられてしまうとゲームオーバーです。

プラント vs. ゾンビ」でメジャーになったゲームシステムですが、このゲームは「接近戦ユニットが多い」「配置済みのユニットを移動できる」という特徴があります。
また、ユニットは持っている「手札」の分しか配置出来ないというルールがあり、手札は徐々に増えていく資金を使って山札から引いていきます。
手札を使い切って山札のカードもなくなると、資金があってもユニットの配置が行えなくなるので、無駄のないユニットの使い方が必要になります。

勝利するとカードを1枚貰え、それを山札(デッキ)に総コストの範囲内で組み込むことが出来ます。
カードの種類は相変わらず非常に豊富で、タワーディフェンス最多クラスのユニットが存在します
どんなデッキ構成にするかもゲームの攻略のポイントで、トレーディングカードゲームと直進型タワーディフェンスを組み合わせたゲームシステムだと言えますね。
まあ、この辺の基本システムは前作・前々作と変わりません。

前作 アレクサンドリア大戦絵巻 では「大将が戦闘に参加する」「大将が必殺技を持っている」という2つの要素が追加されましたが、そのシステムは今作にも導入されており、しかもゲームが進むと「新しい大将(武将)」が加わるようになりました。
大将ごとに戦闘時の強さや必殺技の種類、コストなどが異なるため、誰を選ぶか、いかに活用するかも攻略のポイントになっています。

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※デッキ構成は相変わらず悩みます。 配置済みの兵士に同じカードを重ねると昇段(レベルアップ)して体力も回復するので、接近戦ユニットは同じものを複数枚入れておくのが基本です。
今回はゲーム開始時に「平清盛」「源頼朝」「源義経」の3タイプを選ぶ事ができ、清盛は薙刀メイン、頼朝は弓メイン、義経は騎馬メインとなっていて、初期カードやゲーム中に得られるカードが変わります。


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※新武将(大将)は地域制覇時に加わりますが、2人出て来てどちらか択一なので悩みます。
必殺技を使うには「必殺ポイント」を消費しますが、それは大将ごとに用意されているので、今回は使い切っても他の大将に変えれば再び使用可能になります。(全員使い切ったらダメですが)
もちろん源氏と平氏では登場する武将が異なります。 平氏には源平討魔伝とかで有名なあの人も・・・


そして今作の最大の特徴は、巨大妖怪が登場する「ボス戦」があることでしょう。
ボスは複数のラインに渡るほど巨大で、上下左右に移動しながら強力な範囲攻撃や全体攻撃を繰り出してきます。
種類も豊富で、それぞれが特徴的な攻撃や行動パターンを持っています。
ゲームの盛り上がりやアクセントになっていて、いかにも「妖怪」と言った絵柄も絵巻物風のグラフィックに合っていますね。

ステージは全国が約 70 の地域に区分されていて、それぞれに「手ぬるい」と「手ごわい」の2つの難度が用意されており、ボス戦もありますから、かなりのボリュームです。
このゲームの大きな魅力である BGM にも新曲が追加されていて、アレクサンドリア大戦絵巻の BGM も雰囲気があって良かったのですが、やはり力強い琵琶の弾き語りの方が聴き応えがありますね。

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※鬼や物の怪、付喪神など妖怪やボスの種類も様々。 オリジナルの妖怪も若干います。
人間系の兵士も多く、元寇の時代も盛り込んでいるのか、元軍の兵士も登場してきます。
カードが手に入れば、こちらが妖怪や亡者のユニットを使う事も出来ます。


二倍速ボタンやチュートリアルも用意されており、ゲーム展開も最初から複数のユニットを使えるようになっているなど、シリーズ3作目だけあって改良が進んでいます。 もうゲーム内容に目立った欠点はありません。
アレクサンドリア大戦絵巻より新ユニットの登場が遅い印象がありますが、ユニットがそろわなさすぎ、という程ではないと思います。

ただ強いて難点を言うと、ボスが強力な全体攻撃を連発してくるため、ボス戦ではフォーメーションや後方支援ユニットがまったく役に立たず、兵士や騎馬だけで構成した単純なデッキで「ゴリ押し」した方が良いのは少し残念です。
ザコをどんどん出して来るボスもいますが、それでも全体攻撃であっけなくやられる弓や支援ユニットは使い物にならず、ボス戦の戦略はちょっと乏しい印象です。
これはこれで、通常とは全く違う戦い方が必要になるという点では良いのかもしれませんが・・・

あと、個人的にすごく気になるのが、ゲーム中の「声」。
一部の音声、特に味方兵士がやられた時の声がおもいっきり棒読みで、せっかく琵琶の力強い弾き語りが流れているのに、「あなくちおしやー(棒読)」とか「このうらみー(棒読)」とかを聞かされるとせっかくの雰囲気がだい無しです。
ボス戦の BGM も、急にロックになる演出は良いと思うのですが、ボーカルの声が軽すぎて内容に全然マッチしていません
この辺の指摘は巷の意見や iTunes のレビューでは見られないのですが、みんな気にならないんですかね・・・
私の個人的な感覚の問題なのか・・・ まあ、ある程度やってると慣れるけど・・・


課金についてですが、今回は追加カードを引く値段が明らかに値上がりしました
1枚引くのに 85 円。 前作(アレクサンドリア)は3枚で 170 円、7枚で 250 円でしたから、明らかに割高。
しかも1枚ガチャの上がいきなり「26枚連続ガチャ」になっていて、お値段なんと 1800 円!! 思わず「たけー!」と唸ってしまいました。
前作・前々作の「12 枚 350 円」と比べると怒濤の値上げ。

また、ステージクリア後に5枚のカードの中から1枚を引けるのですが、それが望みのものでなかった場合に 85 円でもう1枚引くことが出来るようになっています。
この時、チラッとカードの中身を見せてくれる辺り、すごくやり方がうまいというか、いやらしいです。
(しかし 85 円払ってもう1枚引こうとするとカードはシャッフルされる)
なんだか全体的にアコギになっている印象を受けてしまいますね・・・

ただ今回はステージクリア時に、無料でカードを引けるポイントと交換できる「秘宝」が手に入る場合があります。
前作は 1000 個集めないと効果がない、「誰が集めるんだそんなもん!」と思うような秘宝しか手に入らなかったのですが、それよりはマシになっていて、ゲームの進行に合わせて無課金でも何度か追加カードを貰うことが出来ます。

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※バカみたいに値上がりした課金ガチャ。 3枚とか5枚とかの課金はなくて、課金するなら 85 円で1枚引くか、1800 円を払うかの二択。 うん、絶対課金しない。(私は)
それともこれは、徐々に値下げしていくセール販促戦略を前提としているのだろうか・・・?


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※ゲーム内で得られる秘宝で引ける無料ガチャ。 これがあるので、まだ救いがある。
なお、左下の「無料でゲット!」のボタンを押すと、セガの他のアプリをインストール&起動する事でポイントを得られます。
シリーズ作や「ぷよぷよ」などが対象となっていて、特に「ぷよぷよ」は 600 円のアプリですが、9回カードを引けるポイントを得られるので、課金するぐらいなら「ぷよぷよ」を買った方がお得。
もちろんすでにシリーズ作やぷよぷよを購入済みの人は、無料でインストール&起動が出来るので、タダでポイントをもらえます。 まずはこれを利用してカードをゲットしましょう。


価格は(セール中は) 350 円。 定価はまだ不明です。(現時点ではどこにも書いていない)
アレクサンドリア大戦絵巻 が本体無料、製品版にするのに 350 円だったので、このアプリも 350 円が相場だとは思いますが・・・ 俗に言う「ずっとセール」というやつかも?
いずれにせよ、350 円としては十分なクオリティーの内容だと言えます。

なお、今回もオンライン対戦が可能で、ローカルで(Wi-fi や Bluetooth を使って)対戦できる「対面対戦」も用意されています。
オンライン対戦は今回は「近い階級と対戦」というメニューが用意されたので、これを選べば(マッチングに時間はかかるかもしれませんが)初心者が上級者にフルボッコにされまくる、と言うことも減ると思われます。
ただ、「ゲームをやりながらマッチングを待つ」ということは出来ないので、マッチングされるまではじっと待たなくてはなりませんが・・・

私は歴史好きなので、源平大戦絵巻が妖怪モノになるという話を聞いて「う~ん」と思ったのですが、雰囲気に非常に合っているし、バラエティーに富んだユニットや巨大ボスが登場するようになったので、これはこれですごく良くなったと思います。
特異なグラフィックと BGM のおかげでインパクトが非常に強いし、忙しい操作が必要なゲームでもないので、意外と万人にオススメできるアプリではないでしょうか。

百鬼大戦絵巻 (iTunes 起動、iPhone / iPad 両用アプリ)

マーヴル VS. カプコン 2

アメリカンコミックの代名詞「マーヴル・コミック」の作品に登場するヒーロー達と、カプコンの様々なゲームのキャラクターが一堂に会して戦う派手な 2D 格闘アクションゲームが iPhone で登場しました。
マーヴル VS. カプコン 2」(Marvel vs. Capcom 2)です。

このゲームは対戦格闘ゲームの大ブームの終わり頃である 2000 年に登場したもので、X-MEN のキャラクターが戦う対戦格闘ゲーム、及び当時のカプコンの 2D 格闘ゲームの集大成と言えます。
(なお、近年になってこのゲームの 3 も登場しています)

iTunes のランキングでも、あの ストIV Volt を世に送り出したカプコンの新作格闘ゲームという事で、登場と同時に1位となる大ヒットぶりを見せています。
しかし肝心のプレイヤーの評価は・・・ 見事にバラバラ!!
iTunes の評価も★5から★1までが均等に分かれていて、賛否両論になっているのが伺えます。
なお、アプリは家庭用ゲーム機で発売されていたものを iPhone に移植したもののようです。

マーヴル VS. カプコン 2

3人1組でチームを組んで戦う対戦格闘ゲームで、カプコン側からはリュウやガイルなどの スト2 や スト4 でおなじみのキャラクターの他に、バイオハザードのジルや、ストライダー飛竜、懐かしのソンソンなど、様々なゲームのキャラがごった煮的に参戦しています。
マーベルコミック側からは、X-MEN のサイクロプスやウルヴァリンの他に、キャプテンアメリカや、日本でもおなじみのスパイダーマンなどが登場します。
またゲーム内で得られるポイントで、ロックマンやアイアンマンなどの様々な追加キャラクターをアンロックしていくことが可能です。

3 vs 3 でチームを組んで戦う点や、ゲージを消費してハデな超必殺技を使える点、様々なゲームのキャラが登場する点など、システムについては「THE KING OF FIGHTERS」(KOF)に似ている部分が多いですね。

しかしこのゲームは他のゲームでは見られないほどの「ハデな展開」が特徴で、マーベル側の登場人物が「超人」や「ヒーロー」ばかりのためか、カプコン側のキャラもそれに合わせた強力な技を多く持っており、大技や連続技が高速で飛び交う、まさに「超人対決」になっています。
ヘンな例えですが、格闘技と言うよりはドラゴンボールと言った感じですね。

操作はオリジナルは6ボタンで、弱パンチ・弱キック・強パンチ・強キック・パートナーボタン A と B の6つ。
パートナーボタンは控えキャラクターに「アシスト攻撃」をしてもらうためのボタンです。
攻撃ボタンは弱と強の2つですが、弱攻撃を連続で当てると2発目は「中攻撃」になります。
必殺技はコマンド入力+ボタン操作が必要で、メンバー交代は弱か強の攻撃ボタンの同時押しになります。

ただ、iPhone 版はこれとは別の操作スタイルが用意されていて、こちらはパンチとキックのボタンが1つずつと、パートナーボタン、必殺技(SP)ボタンが1つの4ボタン操作
こちらはパートナーボタンと必殺技ボタンが「スライド式」になっていて、指をスライドさせた方向に応じてアシスト攻撃や必殺技が変化します
必殺技を出すのにコマンドを入力する必要がなく、同時押しも必要ないため、こちらの方がプレイしやすいのですが、どちらの操作にも長所・短所があります。

マーヴル VS. カプコン 2
※ iPhone 用操作のパートナーボタンと SP ボタンはスライド入力式になっています。
iPhone らしい操作ですが、素早い対応が必要な対戦格闘ゲームでは、スライド入力はどうしてもミスを誘発しやすく、あまり操作しやすいとは言えません。
とは言え上の図を見ても解るように、このゲームはシステムや操作が豊富「過ぎる」ので、スライド入力にしないとボタンの数を抑えられないのも確かです・・・


このゲームの良し悪しな点は、必殺技やコンボ攻撃が多すぎるため、マニアだと多彩な戦法を使える反面、マニア以外にはシステムが煩雑で非常に解り辛い点です。

メンバー交代だけでも、普通に呼び出す「ヴァリアブルアタック」、ガードキャンセルして呼び出す「ヴァリアブルカウンター」、超必殺技中に交代する「ディレイドハイパーコンボ」があり、さらにみんなで超必殺技を撃つ「ヴァリアブルコンビネーション」が存在します。
さらにアシスト攻撃はキャラクター選択時に選ぶ「アシストタイプ」によって3つに分かれており、もうこれだけで初見ユーザーには何がなにやら解りません

通常技も弱連打で中攻撃に移行し、弱・弱・強 と押す事で連続技となり、さらに敵を打ち上げる攻撃を出して空中で前述の連続技を出す事で「エリアルレイヴ」という空中技に繋げられるのですが、もうこの辺のシステムなんかマニアックすぎて普通の人は付いて行けないでしょう

このゲームは冒頭で述べたように、対戦格闘ゲームブームの終期に登場したもので、つまり当時の格闘ゲームマニア向けに作られています。
そのため非常に幅広い選択肢や戦法を取れるシステムになっているのですが、逆にここまで来ると、もう初心者お断りな領域になっていることは否めません。
まあそんなゲームだからこそ、アメリカでは今でも大会が開催されるほどのロングセラーゲームになっている訳だし、EASY でプレイすればテキトーにやっても勝てない事はないので、これらを全部マスターしなければならない訳ではないのですが・・・

マーヴル VS. カプコン 2
※キャラ選択時にタイプを決定しますが、これはアシスト攻撃のみに関係するもので、そのキャラの強さが変わる訳ではありません。
例えばリュウのアシストタイプを「シューティング」にすると呼び出した時に波動拳を撃ち、「対空迎撃」にすると昇竜拳を出します。
ガイルで戦っている時にシューティングのリュウを呼び出して、同時にソニックブームを撃つとソニックと波動拳が同時に飛んでいきます。 一方、対空迎撃なら相手がジャンプした時に呼び出せばリュウに撃墜してもらえます。


マーヴル VS. カプコン 2
※ちょっと解りにくいけど交代超必殺技「ディレイドハイパーコンボ」を使っているシーン。
ディレイドハイパーコンボは「超必殺技を撃つ」→「交代する」→「2人目が超必殺技を撃つ」というコンビネーションになります。
普通に超必殺技を撃つのはコマンドを入力するか、画面左上のキャラクターの顔をタップ。
そしてこの超必殺技中に(iPhone 操作だと)パートナーボタンを上にスライドすれば、2人目が乱入+超必殺発動+そのまま交代となります。
もちろん超必殺を2回撃つのでゲージは2本必要。 さらに3人目に交代することも可能です。
普通に交代する場合はパートナーボタンを「前に」スライド。 位置が左右逆になるとスライド方向も逆です。


マーヴル VS. カプコン 2
※エリアルレイヴを出すには敵を打ち上げられる技を覚えないといけない。
その技をヒットさせた後に上を入力するとハイジャンプになるので、すかさず空中で連続攻撃を行います。
この時、弱弱強と押すと弱中強の連続技が決まり、他にも各キャラ固有の様々な連続技が存在します。
ただ、iPhone 操作だと中攻撃がなく、打ち上げ技も少ないので使い辛いです。
前方ナナメ下+パンチを出せば必ず打ち上げ攻撃が出るので、iPhone 操作の場合はそこから空中で弱攻撃を何発か入れて、必殺技に繋げましょう。
まあ、口で言うのは簡単ですが、実際にやったらムズイです。 iPhone の操作では特に。


マーヴル VS. カプコン 2
※追加キャラクターはゲーム終了時にもらえるポイントで解除していけます。
ポイントには1人プレイで得られる P-pts と、Bluetooth の対戦プレイで得られる V-pts があって、巷では「Bluetooth 対戦しないとキャラをアンロックできねーのかよ!ふざけんなウギャー!」という意見が見られますが、アンロックに必要なポイントは「P-pts と V-pts の双方」の場合と、「P-pts だけ」の2通りがあり、V-pts がなくても P-pts が多くあれば、P-pts だけの時にアンロックは可能です。
どちらが出るかはランダムですが、ショップに何度も入り直していると変わります。


そして iPhone 版の評価がイマイチ良くない理由が、操作性とグラフィック。

このゲームは 2000 年に登場したゲームであり、iPhone 版はそれを家庭用ゲーム機に移植した物をベースにしています。
もう 10 年ほど昔のゲームなので iPhone や iPad に比べると解像度は低い訳で、そのため今のハードで見るとどうしても画質が荒くなってしまいます。
iPhone なら画面が小さいためまだ綺麗に見えるのですが、それでもドットが目立ち、そして iPad で見ると正直「汚い」と思ってしまう荒さです。
ストIV より後発なのに ストIV より荒いので、批判されるのも仕方がないところでしょう。

操作性も ストIV や ストIV Volt に劣ります。 ボタンが小さくて判定範囲も狭いので、どうしても「押しているつもりなのに反応しない」というケースが多発します
スティックも固定で、かつ反応が ストIV ほど良くありません
iPhone の ストIV は昇竜拳が普通に出せましたが、このゲームは同じコマンドでも昇竜拳は出し辛いですね。

加えて iPhone 用の4ボタン操作だと、中攻撃が出ないとか、アシスト攻撃するキャラを選べないとか、色々と出来ない事が多くあります
中攻撃がないのは初心者向けにゲームを解りやすくするためかもしれませんが、使える連続技などが激減で、これじゃあオリジナルのファンは納得出来ませんね。
しかしオリジナル通りの6ボタン操作にすると、キャラチェンジ時などに「同時押し」が必要なためタッチパネルではプレイし辛いです。
必殺技ボタンもなく
、しかもこのスティックでコマンドは入力し辛い・・・

つまり、どちらの操作も一長一短です。
っていうか「一長」はない。 どちらも必要な何かをあきらめるしかない

このゲームを含め、カプコン USA が販売元に加わっている iPhone アプリの多くは、過去のものも操作や内容がイマイチで、日本のカプコン本社(?)で作られたものと比べると明らかにクオリティーが劣ります。
このゲームはアメリカで大ヒットしたゲームですから、iPhone での発売が待望されていて、それでアメリカ向けに移植が行われたのだと思いますが、最初から ストIV レベルを期待するべきではなかったのでしょうね。

とは言え一般的な格闘ゲームとしては十分なクオリティーであり、決してダメなゲームではありません
欠点もありますが、全体としては高レベルなアプリであることは確かです。

以下は Youtube で公開されている iPod touch でのプレイムービーです。



定価は 600 円。 4月中は発売セールで 350 円で販売されています。
ストIV Volt のようなオンライン対戦はなく、対戦は Bluetooth のみです。

巷の評価が分かれるのも頷ける内容ですが、これだけのクオリティー、ボリューム、ゲーム性のアプリが 600 円とか 350 円で買えるのですから、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
ただ、ストIV をやった後だとどうしても劣化的なものを感じるし、オリジナルのファンの人は価格よりも移植度や原作通りに遊べる操作性を重視するでしょうから、その点の不満が否めない今作は、批判が多くなるのも仕方がないと言えますね。

オススメかどうかで言うと・・・ オリジナルのファンは不満だろうし、とてもライトユーザー向けのゲームではないし、ストIV が好きだった人でもこの複雑すぎるゲームシステムは賛否あるだろうし・・・
でも、これで高かったらオススメしないけど、セール中なら内容を考えるとお得だし・・・
うーん、難しいなぁ。

マーヴル VS. カプコン 2 (iTunes が起動します)

SharkDash

Angry Birds の大ヒット以後、スマートフォンでは「後ろに引っ張って指を離し、引いた方向の反対に弾を投ばす」というタイプのゲームが数多く登場しています。
そして先日ゲームロフトより、この操作方法で「サメ」を飛ばし、画面内の「アヒル」を食べていくというお風呂を舞台にしたユニークなパズルゲームが登場しました。
SharkDash」です。

このゲームは前述したように Angry Birds に似た操作方法を持つため、Angry Birds と比較して語られることが多いようですが、Angry Birds が「破壊」と「物理シミュレートによる偶然性」を中心としていたのに対し、こちらはクリアするための手順を探していく「パズル性」の高い作品になっています。
よってゲーム性は全然違うのでご注意下さい。
また「ピタゴラスイッチ」のような、しかけが順番に作動していく解法が多いのが特徴です。

他のゲームと似ている部分はありますが、全体としてはオリジナルのゲームシステムであり、キャラクターデザインやグラフィックなども含めて、色々な意味でゲームロフトっぽくない作品ですね。
なお、Android 版も公開されています。

SharkDash

画面内のサメをタップしてそのまま後ろに引っ張ると、ゴムみたいにビヨーンと伸びていきます。
そして指を離すと引っ張った方向と強さに応じてサメがピョーンと放物線を描いて飛んでいき、物に当たると物理法則に従ってブロックを押したり倒したりしながら落下します。
舞台は風呂場や池などになっていて、下半分には水が溜まっており、そこに落ちたサメや物には浮力が働きます。
一般的な重力シミュレートと、水中の浮力シミュレートの双方が行われているのが特徴ですね。

また、一度投射するとサメの位置が変わりますが、二度目の投射はその移動した先からになります。
この点は常に同じ位置から投射を行っていた Angry Birds とは異なる点で、あえて例えると「ゴルフ型」と言えるでしょうか。

画面内には敵の「アヒルのおもちゃ」がいて、これをすべて食べるか、爆弾で爆発させるとクリアになります。
一定回数投射してもアヒルが残っていたり、サメが風呂や池から飛び出してしまったり、爆弾に触れて爆発してしまうとアウトになります。
残りの投射回数はお風呂の「栓」にランプで表示されていますが、表示が小さいので注意して下さい。
ミスしてもリトライは何度でも可能です。

SharkDash
※投射回数は画面下にある「栓」のランプで表されています。
これがなくなると栓が抜けて、水が無くなっていきアウトになります。
サメ、ブロック、スポンジ、アヒルなどはすべて水に浮くため、水に落ちた後は浮力で上昇します。
水中では失速するので、水の中を狙う時は強めに、かつ少し手前を狙うのがコツ。


アヒルも物理シミュレートに従って、ブロックの上を転がり、床がなくなると落下します
泡に包まれている場合は空中や水中に固定されていますが、ブロックなどが当たって泡が割れると落下、及び浮上してきます。
そして水面に移動すると左右に泳ぐ性質があり、これをうまく使う事でアヒルの方をサメに向かって来させることが出来ます。

マップ内にはしかけも多くあり、倒れるブロックや体当たりで割れるビニール、潜ると加速するチューブや浮き輪、重くて沈む石鹸など、様々なものが存在します。
多くのステージはこれらのしかけを組み合わせた解法が用意されていて、しかけが次々と連続で作動してクリアになるユニークなステージも多いです

各ステージは決められた投射回数で、全てのコインを取ってクリアする事で最高評価(★3)を得られます。
大半のステージは単にクリアするだけなら簡単なのですが、最高評価でクリアしようと思ったら難しいステージが多く、パズルとして作り込まれている印象です。
サクサク進むか、完全攻略を目指すか、プレイヤーの腕前に合わせて遊べるステージ構成だと言えますね。

SharkDash
※解法の一例。 オレンジのブロックを支えているビニール(水色)のブロックを体当たりで割ると、ブロックが傾いて上に乗っているアヒルが転がってくる。
水面に着水したアヒルは左右に泳ぎ始めるので、そのままサメの方に向かってきてステージクリアとなる。
これは単純な例ですが、もっとしかけが連鎖した意外な解法のステージも存在します。


パズルゲームとしてはレベルが高く、目立った欠点もありません。
メッセージも多言語対応で、ゲームロフトですから日本語表示も OK 。 全体の完成度は高いですね

ただ難点という訳ではないのですが、「決められた解法を見つけてクリアするパズルゲーム」であるため、Angry BirdsSiege Hero のような意外性の面白さ、予想外の壊れ方による偶然のクリア、というものはありません。
多くのステージでクリア手順は1つのみであり、様々なクリア方法が考えられるケースは少ないです。

また、これをどう考えるべきか難しいところなのですが、中盤以降の多くのステージで「★3」クリアを目指すのはかなり難しく、非常にシビアな投射調整も必要で、高評価で進むのは困難です。
もちろんその方がゲームとしてはやり応えがあるのですが、「スワンピーのお風呂パニック!」や「Cut the Rope」などの大ヒットパズルは「最高評価を取るのが難しすぎない難易度」であり、その方がプレイしていて達成感がある、というのもあります。
私的にはもうちょっと簡単な方が、パーフェクトクリアをあきらめずに済むのになぁ・・・ という気もしてしまいますね。
まあ、この辺は人によるとは思いますが・・・

以下は Youtube で公開されている公式のプレイムービーです。



価格は 85 円。 買いやすい値段で、クオリティーも高く、パズルゲームが好きな方にはオススメです。
アップデートによるステージの追加も予定さているようです。

改めてになりますが、Angry BirdsSiege Hero のような「ぶっ壊すゲーム」「テキトーにやっててもクリア出来ることがあるゲーム」ではないので悪しからず。
キッチリとした正解を見つけていく「パズルゲーム」です。
だから手軽さという点では Angry Birds ほどではない気がします。
逆にじっくりと考えるタイプのゲームの方も好きな方には向いていますね。
ステージによってはシビアな投射テクニックも必要になりますが・・・

ゲームロフトと言えば 3D グラフィックのハイクオリティーなゲームがメインだった印象がありますが、ここに来て 2D のゲームやソーシャル系のゲームも作り始めています。
今年は多方面のゲーム開発を行う方針なのかもしれません。

SharkDash (iTunes が起動します)

8bit Ninja

バウンドしながら飛んで来るフルーツをニンジャがひたすらかわす、非常にシンプルで、しかしハマり性の高いショートゲームが登場しています。
8bit Ninja」です。

「8bit」と付いている事から解るように、グラフィックはファミコン風のレトロな雰囲気になっていますが、動き自体は滑らかです。
過去に iPhone では簡易スーパーマリオ的な「1-bit Ninja」というゲームが発売されていましたが、それとの関連は特にないようです。
Fruit Ninja とも直接の関係はないのですが・・・ しかし「ニンジャはフルーツが嫌い」ってのは、もうスマホの常識なんですかね(笑

なお、このゲームは Android 版も公開されています。

8bit Ninja

画面の左右からフルーツがポンポン跳ねながら飛んでくるので、左下と右下にあるボタンで左右に動き、それをかわし続けます。
以上

超シンプルですが、それでもハマってしまうのは、バランスの良いパワーアップ要素があるからでしょう。
ゲーム中に画面上部からコイン(?)が落ちてきて、それを集める事でパワーアップを購入し、3つまで装備することが出来ます。
パワーアップはたまにアイテムとして落ちてきて、取ることで回転する刃がフルーツを切り刻んだり、しばらくシールドが張られたり、手裏剣や地雷を射出したりできます。
パワーアップの効果は最初は低いのですが、コインで強化する事で持続時間が伸びたり、射出する数が増えたりします。

アイテムでフルーツを壊せば安全になるだけでなく、コインも手に入り、たまに「ドラゴンエッグ」も出現します。
ドラゴンエッグはコイン 100 枚に換金したり、1度だけフルーツを防げるヘルメットと交換する事ができ、たくさん集める事で新しいニンジャやステージをアンロックすることも可能です

また、プレイ結果に応じて少しずつ経験値が貯まっていき、ニンジャはレベルアップしていきます
ニンジャはそれぞれ特技を持っていて、例えば最初のニンジャだとボタン以外の場所をタップする事で「シールド」を張ることが出来ます。
一度使うとしばらく使用できなくなりますが、レベルアップすることで再使用にかかる時間を短くし、シールドの効果時間も増やすことが出来ます。

8bit Ninja
※ショップでのパワーアップ購入画面。 1つしか装備していないとアイテムが落ちてくるのは 20 秒ごとですが、2つ装備すれば 15 秒、3つ装備すれば 10 秒ごとに落ちてきます。
パワーアップ画面は右の矢印をタップする事で2ページ目が表示されるのでお見逃しなく。
なお、コインはステージ5に到達すると価値が2倍の青コイン、ステージ10に到達すると3倍の赤コインになります。


8bit Ninja
※この光ってる赤いのが「ドラゴンエッグ」。 これを集めるとニンジャやステージを増やせます。
ドラゴンエッグはフルーツを壊さないと手に入らないので、アイテムは攻撃用のものを優先したいところです。
オススメはブレード、地雷、ロケットですね。
たまにドラゴンフルーツ(イガイガのフルーツ)が出て来て、これを破壊すると必ずドラゴンエッグが出て来ます。
最初のニンジャは特技がシールドなのでドラゴンフルーツが出ても壊せない場合があります。 出来るだけ早く2人目のニンジャを使えるようにしましょう。


ものすごーくシンプルなゲームなのですが、テンポ良くプレイできるうえに、プレイするごとに確実に経験値やコインが貯まっていき、難易度も適度なため、思わず延々と繰り返してしまうハマり性があります
中毒度はかなり高いですね。

これといった難点もなく、あまり記事に書くこともないのですが、それだけまとまっているゲームだと言えるでしょう。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



定価は無料! 特に広告もありません。
ドラゴンエッグを課金で購入出来るので、それを収益にしようというスタイルのようですが、無理に課金しなくても十分遊べる内容です。
まあ課金したらしたで、結構な量のドラゴンエッグを得られるので、楽しめた方は寄付のつもりで課金するのも良いと思います。

シンプルで非常に解りやすい内容なだけに、誰でも楽しめるゲームです。
万人にお勧めできるうえ、何よりタダなので、「とりあえず落としてみるべし」と言えるアプリですね。

8bit Ninja (iTunes が起動します)

Burnout CRASH!

交差点に車を突っ込ませ、そのままやって来る車を次々と事故らせて破壊の限りを尽くす、派手な演出の大事故ショートゲームが EA より登場しています。
Burnout CRASH!」です。

「Burnout」(バーンアウト)はライバルをクラッシュさせる事を目的とした プレステ/XBOX のレースゲームで、わざと危険行為をすることでブーストゲージが貯まり、ブースト中は周囲の車を次々はね飛ばせるという、派手な演出がウリのカーチェイスゲームです。
既存の iPhone のゲームでは、アスファルト6: Adrenaline にやや似ていますね。

そしてこの「Burnout CRASH!」は、元は PS3 や XBOX360 のダウンロード用ソフトとして公開された、バーンアウトの名を冠するゲームなのですが・・・
本来のバーンアウトシリーズが 3D 視点のレースゲームだったのに対し、このゲームは上空見下ろし型のショートゲーム(短時間で終わるゲーム)に変わっています。
おかげで世界中で「コレジャナイ」という意見が続発!

ただ、これはこれで楽しめるゲームになっていて、内容的にも家庭用ゲーム機より、iPhone や iPad に向いたゲームだと言えますね。

Burnout CRASH!

ゲームシステムはかなりシンプル
最初に車を交差点に突っ込ませ、1度事故ったら、後は後続の車を次々と巻き込むように、画面をフリックして車を動かします。
事故った後の車は走るのではなく、フリックした方向に跳ねるように動くので、ややコントロールが難しいのですが、これがゲーム性になっていると言えますね。

画面左下には「CRASH BREAKER」(クラッシュブレーカー)というゲージがあって、停止していたり事故が発生したりすると増加していきます。
そしてこれが最大の時にフリックすると車が爆炎を出しながら大きく跳ね飛び、広範囲の車に被害を与えつつ、周囲の車などを炎上させます。
火が付いた車は一定時間後に爆発、それによって誘爆が起こり、さらなる大破壊に繋がったりします。
もちろん一度に大きな被害が出るほど高得点が得られます。

グラフィックは見てのようにかなり細かく、爆発や事故の表現も非常にリアル。
車はウィンカーを出して他の車を避けようとするし、スリップすればタイヤの跡が付き、爆発すれば破片が飛び散ります。
またサウンドも過剰と思えるぐらい派手で、場面に合わせて歓声やボーカル付きの様々な BGM が流れます。
ゲーム自体は割とシンプルなので、この過剰演出で派手に見せている、と言った感じもありますね。

Burnout CRASH!
※事故の様子はかなり細かい! 炎や煙もリアルです。
何かを破壊したときのスコアは「被害額」なので、小さな車よりバスやトラックなどの大型車や、建築物の方が高得点です。
まとめて破壊するとボーナスが得られるのですが、状況やゲームモードによっては車をヘタにぶっ飛ばさない方が良いケースも・・・


ゲームモードはマップごとに3つ、「RUSH HOUR」(ラッシュアワー)、「PILE UP」(パイルアップ)、「ROAD BLOCK」(ロードブロック)が用意されています。

RUSH HOUR」は 90 秒のスコアを競う、とにかくガンガン壊しまくるゲーム。
途中でピザ宅配車が現れ、これを破壊すると様々な効果が得られるルーレットを回す事が出来ます。
また、タイムが 0 になると自分の車が爆発! それによっても大きな被害を発生させることができます。

PILE UP」は最初に決められた台数だけ車が走ってきます。
これを出来るだけ逃がさないように破壊していき、車がすべて出現し終わると「INFERNO!」(インフェルノ!)と表示され、ボーナスゲーム開始。
インフェルノ中は得点に倍率がかかりますが、火災が発生していない状態が5秒間続くとその時点でゲームは終わってしまいます。
インフェルノ前に出来るだけ車を逃がさないことと、後で燃やす分の車を確保して、継続して火災を起こす事が必要になります。

ROAD BLOCK」は出来るだけ車を逃がさないようにするゲームです。
1台逃がすごとに「×」マークが付いていき、× が5つになるとゲームオーバー
ゲームオーバーにならずに一定数の車を破壊すると、様々な特殊効果やボーナスの車が出現します。
3度目の特殊効果はマップ全体に被害を及ぼす大災害となり、そのパワーは × が少ないほど強化され、これが発生するとステージクリアとなります。

どのモードも2分ほどで終了する、短いゲームです。
制限時間の間にどれだけスコアを稼げるかを競う内容で、評価によって「★」が得られ、これを集める事が上位ステージのアンロック条件となります。

Burnout CRASH!
※RUSH HOUR はやたら軽快な音と共に現れるピザ屋の車を破壊する事でルーレットを回せます。
様々な特殊効果が得られますが、この間はゲームが止まるので、ちょっとテンポが悪くなるのが難。
RUSH HOUR は最後に自分の車が爆発するので、それもうまく活用して点を稼ぎましょう。


Burnout CRASH!
※ PILE UP はインフェルノになってからが本番! どこかで火災が発生している状態を維持し続ければ、ボーナスゲームは終わらずに続きます。
よって他の車を逃がさないようにしつつ、爆発させないように貯めておき、インフェルノ中にその車を壊してスコアを稼ぎつつ、火災を発生させ続けていきましょう。
建物や停車中の車をうまく使うことも必要な攻略要素の強いモードです。


Burnout CRASH!
※ RUSH HOUR は車を逃がさないようにするゲーム。 最後まで進むと竜巻やら飛行機事故やら UFO やらの大災害が街を襲い、全てのものをなぎ払います!
このモードは車を逃がしてはダメなので、他の車を爆発させず、それをバリケードのようにして道路を塞ぐ戦法が有効になります。
ある程度車が貯まったら安全そうな時にまとめてふっ飛ばしてスコアを稼ぎたいところですが、バリケードがなくなると車の通行を許してしまいやすいので、そこが難しいところですね。
なお、このモードでは「救急車」が出現。 これだけは破壊しない方が良く、無事通過させるとミスが回復します。


各モードの説明が乏しく、モードごとのルールを把握しにくいのが難点ですが、それ以外には(ゲーム自体には)欠点と思えるところはありません。
ステージ数も多く、とにかくシンプルに「破壊すること」を楽しめるゲームです。
慣れてくると「ある程度車を貯めてからまとめて吹っ飛ばす」と言ったスコア狙いも可能になります。

正直、ゲームシステムは「画面にあるものを制限時間内に壊しまくる」という、アイデアの欠片もないありきたりな内容なのですが、それを高クオリティーなグラフィックとリアルな表現と派手な演出と高品質なサウンドで作り込んだゲームと言えます。
これはあえてそういう作りにして、「シンプルな爽快感」を追求したんでしょうね。

以下は iGameView により Youtube で公開されているプレイ動画です。



このゲームの微妙な点は価格。 定価 450 円です。
グラフィックやサウンドなどのクオリティーを考えると 450 円は決して高い値段ではなく、PS3 や XBOX360 版は 1000 円で販売されていたので、それを考えるとお得と言えます。
ただ、ゲーム内容が1プレイ2分程度のシンプルなショートゲームですから、それに 450 円だと、ちょっと高く感じる人も多い気はします。
ステージ数は多いので、全体のプレイ時間は十分な長さではあるのですが・・・

こうしたシンプルなショートゲームは人によって好き嫌いが分かれるので、そうしたゲームが嫌いな人は、このアプリは避けた方が無難です。
逆にショートゲームも好きな人には、ここまで演出やグラフィックが作り込まれたショートゲームはそうそうないので、オススメと言えますね。

私的には、こうした「マジメ(?)なバカゲー」は好きです。
正直、もうちょっとゲーム性が欲しかった気もするのですが、シンプルだからこそ誰でも楽しめるというのもあるのでしょう。
どちらかと言うとライトユーザー向けのアプリかもしれませんね。

Burnout™ CRASH! (iTunes が起動、iPhone / iPad 共用です)

欧陸戦争3

近代戦をボードゲーム風にアレンジした、硬派なターン制の戦術シミュレーションゲーム「欧陸戦争」シリーズ。
その1つ「世界の覇者1945」は、先日行われた iPhone ゲーム大賞 2011 の「戦略ゲーム部門」でも、一般投票で4位に選ばれました。
そんな人気の戦術シミュレーションに最新作が登場しています。
欧陸戦争3」です。

今回はグラフィックがかなりパワーアップしており、起動時にはオープニングムービーまで用意されていて、かなり気合いの入った開発が行われているのが伺えます。
ゲームシステムにも変更部分が多く、以前はボードゲームの雰囲気が強かったのですが、今回はより本格的な戦術シミュレーションゲームになっています
開発は Easy Tech という中国のメーカーで、ここは「要塞包囲」を開発したところでもあります。

今回は19世紀(1800年代)の後半から、20世紀(1900年代)の初頭にかけての世界が舞台になっています。
この間、世界各地でイギリスがやりたい放題やっていて、東ヨーロッパではロシアとオスマン帝国の間でクリミア戦争が起こり、さらにヨーロッパ中が戦渦に巻き込まれた「第一次世界大戦」が勃発しています。
アメリカでは南北戦争が起こって内乱状態に。
日本は明治維新が起こり、直後にイギリスから因縁を付けられ、そのまま日清戦争、さらに日露戦争へと突入していきました。
世界中が「群雄割拠」になっていた時代ですね。

欧陸戦争3

欧陸戦争 1 / 2 、及び 世界の覇者1945 は、戦略マップ上の移動先は常に隣の領地のみで、戦争では兵士の数だけサイコロを振り、それを目の大きい順に並べて、個々の兵士の勝敗を決めていました。
RISK(Lux)型のボードゲームをベースにしたシンプルなルールと言えますが、そのおかげで取っ付き辛い戦略級の SLG を手軽に遊ぶことが出来ました。

一方今回は、従来よりもシステムを本格派の戦略 SLG に近づけた形になっています。
まず、ユニットは「耐久力制」になりました
前作はサイコロを振った後、1つ1つのサイコロの目の大小を比べていましたが、今回は単純にサイコロの目の合計に応じて敵にダメージを与える形になっています。
よって前作は全てのサイコロの目が敵より多ければノーダメージで勝つことが出来ましたが、今回はどんな戦闘でも双方ダメージは免れません。
兵士数は耐久力が半分を切ると、残りの耐久値に応じて減っていくようになっています。

このシステムになったため、今回は「1ユニットが1体」です
前作は同じ場所で生産し続ける事で兵士数を 50 とか 100 とかに出来た訳ですが、今回は同じ場所に置ける(スタック出来る)ユニットは4つまでです。
そしてこのシステムになったおかげで、異なる種類のユニットを同じ場所に置けるようになりました
これは今回の戦略の要になっています。

また、今回はユニットごとに「行動力」が存在します
大砲や機関銃などのユニットは行動力が1なので今まで通りなのですが、歩兵や装甲車は2、騎兵は3の行動力を持っていて、1ターンに2つ先、3つ先の領土まで移動/占領ができます。
行動力がある限り攻撃も複数回行えるので、1つ移動して2回攻撃を行う、と言ったことも可能です。
ただし相手が「塹壕」のある地形で守っている場合、攻撃した時点で行動は終了となります。

勝利条件のルールも変わりました。 今回は「首都」は勝敗とは無関係です
首都は単なる都市であり、前作のように「首都の敵がメチャクチャ硬い」みたいな事もなくなりました。
国家は全ての陸上の領土を失った時点で敗北となります。

欧陸戦争3
※ユニットに書かれている数字は戦力やスタック数ではなく、残りの行動力。
スタックしている場合は台座が増え、画面には先頭の部隊のみ表示されます。
敵から攻撃を受けた際、防戦するのはこの先頭の部隊なので、耐久力が多い部隊を先頭にしておくことが重要。
ユニットの順番は画面右のスタック一覧でユニットをタップする事で変えられます。
今回は「都市」と「工場」の2種類があり、都市には収入がありますが、最大まで上げてもそこで生産できるのは歩兵と騎兵のみ。 工場は規模を上げなくても全部隊を生産できる便利な施設ですが、収入はゼロです。
ユニットの回復はどちらでも行えますが、工場の方が回復量が高い模様。
なお、「要塞砲」は防御力が上がり、大砲で攻撃されても反撃ができる施設です。 さらに相手が軍艦の場合は反撃を2回行えます。 塹壕も防御力が上がりますが、1つの領地にどちらかしか置けません。


欧陸戦争3
※「爆撃」も今回から変更された部分。 今回はまず「飛行場」を設置する必要があり、「爆撃」できるのはその範囲内のみになりました。
「空襲」の価格は安めですが、ダメージは低め。
一方、「空爆」というのが別にあって、こちらは指定したエリアにスタックされている全部隊にダメージを与え、さらに都市や工場の規模も減らせます。 ただし費用は高いです。
戦略爆撃に使うには、今回は「空爆」でなければなりませんが、技術力も4以上必要なのが難。


ユニットは「歩兵」「大砲」「戦車」といった前作からあるものの他に、「騎兵」「機関銃」「装甲車」などが加わっています。
騎兵は歩兵より少し強くて、行動力に優れる部隊。 機関銃は歩兵と騎兵に2回攻撃が出来る部隊です。
装甲車は戦車のやや弱いバージョンで、今作には「技術」というステータスがあり、機関銃は3、装甲車は4、戦車は5の技術力が必要になります。
技術を上げるには多額の資金と数ターンの経過が必要になるので、そう簡単には上げられません。
つまり、装甲車は技術が足りない頃に使う戦闘車両とも言えますね。

大砲」が(相手が大砲でなければ)反撃を受けない点と、「戦車」が敵を全滅させた時に電撃戦(行動力回復)になる点は従来通りです。(装甲車にも電撃戦はあります)
今回は第一次世界大戦らしく、大砲の使い方がかなり重要で、技術が高くないうちは大砲が主力になります。
大砲は威力が高い上に「大砲や軍艦以外を攻撃した時に反撃を受けない」という有利な特性を持っていて、攻めだけでなく守るときも大砲でないと一方的に撃たれてしまいます。
歩兵や装甲車などと一緒に行動させ、相手が歩兵や騎兵ならば大砲で安全に耐久力を削り、相手が大砲なら装甲車で数を減らし、補充しやすい歩兵でトドメを指す、といった諸兵科連合攻撃も今回は有効です。

なお、今回は軍艦ユニットも別になっていて、駆逐艦、巡洋艦、戦艦があります。
陸上ユニットが海上を移動するのに船を付加しなければならないのは前作と同様ですが、今回は海上移動中は「輸送艦」になります。
輸送中に攻撃されても本来のユニットと同じ戦闘力で戦えますが、やはり軍艦より弱いですね。

また今作に追加された新しい要素に「特殊カード」と「司令官」があります。
特殊カードは前作で国ごとに用意されていたものに似たものですが、今回はどの国でも同じものを使えます。
使用するのに多額の資金と工業力が必要で、さらに一度使うとしばらく再使用出来ませんが、部隊を強化したり回復させたりする強力な効果を持ちます。

ユニークなのは「司令官」で、これは言わば「自分が指揮しているユニット」です。
司令官は「勲章」を消費して昇進(パワーアップ)させることが可能で、マップ内のユニット1つに付加できます。
勲章は勝利する事で評価に応じた数だけ貰え、これが長期的な育成要素になっていると言えますね。

欧陸戦争3
※今回は「指揮官」という長期的なパワーアップ要素も導入されました。
指揮官を付加したユニットは強力ですが、相手国にも指揮官ユニットがいて、かなり手強いです。
勲章はシナリオマップのアンロックなどにも使用し、課金で購入する事も出来ます。


欧陸戦争3
※スペシャルカードの「補給線」は指定した場所の全ユニットを全快できるので、かなり便利。
今回のカードは種類別に分かれていて、タブで切り替える方式になりました。
カードの絵はなかなか凝っていて、古いイラスト調の、ちょっと汚れたようなデザインになっています。
なお、部隊の能力はカードに書かれている通りではなく、国によって補正が付きます。
ドイツは戦車が強いとか、日本は歩兵が強いとか、おなじみな感じですね。


ゲームモードは「帝国モード」「戦役モード」「争覇モード」の3つ。
帝国モード」は俗に言うキャンペーンで、イギリス、ドイツ、アメリカ、日本などの国を選び、その国ごとに用意されたステージをクリアして行きます。
例えば日本の場合、イギリスの軍艦を追い払った後、日清戦争、日露戦争と続いていきます。
戦役モード」は俗に言うシナリオモードやフリーモードで、史実に沿った戦いのステージを、好きな陣営でプレイする事が出来ます。

争覇モード」はいわゆる全国モードですが、今回は全世界が舞台ではなく、ヨーロッパ地域、アメリカ地域、アジア地域の3つに分けられました
日本を選んだ場合は中国・ソ連東部・日本の一帯のみが舞台となります。
しかしその分、各エリアの区分けは前作より細かくなっており、中立国なども存在します。
さらに本体を交互に使用して行うマルチプレイも用意されています。

ゲームの難点は特にありませんが、強いて言うと「ターン終了」のボタンを誤って押しやすいのが気になります。
カード(コマンド)の決定を画面右下のボタンで行うのですが、ターン終了ボタンもマップ画面の右下にあるので、つい誤って押す事があり、ターン制シミュレーションゲームで間違ってターン終了するのはかなり手痛いミスになってしまいます。
私の不注意もあるのですが、出来れば「終了してよろしいですか?」みたいな確認は欲しかったかも。

あと、今回は本格的な SLG に近いシステムになりましたが、そのために前作のようなボードゲーム風のルールではなくなったので、ゲームが解りにくくなったのは否めません
ちょっとコアゲーマー向けになった感じですね。
まあ耐久力制の方が解りやすい、という人も多いかもしれませんが・・・

欧陸戦争3
※上の画像は大日本帝国の選択画面。 絵が超シブい。
しかし日本は島国なので海を渡っていく必要があり、さらにキャンペーンの最初のステージでいきなりイギリスの軍艦に囲まれているため、ちょっと難度が高い。
砲台(要塞砲)がある場所で防戦すると軍艦に2回の反撃を行えるので、これを活用するため大砲のある基地や都市で守りを固めて、相手の軍艦を少しずつ削っていきましょう。
軍艦は回復が出来ないので、防戦に徹していればいずれ倒せるはずです。
なお、オプションの「ゲームスピード」でコンピューターのターンの速度を調整できるので、敵が多くなって時間がかかるようになったら、スピードを速めておきましょう。


価格は 300 円
前作以上のボリュームがあり、クオリティーもアップ、この内容で 300 円はお得だと思います。

以前と比べるとシステムがガラッと変わったので、前作・前々作をプレイした方だと逆にこの変化に戸惑うと思いますが、内容が解ればより戦略性が増していて、バランスも良くなったのが解ると思います。
以前は「良く出来たインディーズ(小メーカーや個人)のアプリ」という感じだったのですが、今回は完全に「ゲームメーカー製のアプリ」という感じになりましたね。

戦略/戦術シミュレーションが好きな人の期待を裏切らないデキで、この手のゲームが好きな方には文句なくオススメです。

欧陸戦争3 (iTunes が起動します)
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