「Tone Sphere」です。
開発者の方は同人やインディーズの作曲活動をされている方で、同人サウンドクリエイターの音楽ゲームと言えば Cytus が有名ですが、その Cytus にも楽曲を提供されていたようです。
その分野では有名な方々の曲が集められているようで、楽曲のクオリティーは高くジャンルも豊富です。 ボーカル入りの曲も含まれています。
曲に合わせて画面上に丸いマークが現れるので、それをリズムに合わせてタップしていきます。
マークはまず丸い輪っかだけが現れ、その後に中央に模様が出現して大きくなっていき、輪と中央の模様が重なった瞬間にタップすればジャストタイミングになります。
しかし音楽ゲームですから見た目でタイミングを測る(目押しする)より、曲をよく聞いてリズムに合わせて押した方がタイミングは取りやすいです。
判定はやや甘めで、多少ズレていても Perfect の判定にしてくれます。
また、ややズレが大きい時の Way Off という判定になってもコンボが途切れません。
ゲーム途中でゲームオーバーになることもなく、曲の終了時に評価が★2つ未満だと未クリア扱いになりますが、よほどヘタしない限りそのレベルになる事はありません。
ただ難易度の高い曲はかなり難しく、簡単に感じるのは最初の頃だけですね。
画面の各所にマークが出て来ますが、そのマークが曲に合わせて大きく動く場合があり、それによってタップする位置が変わります。
多くの音楽ゲームはリズムが難しくなってもタップする位置は固定である場合が多いのですが、このゲームはマーカーとタップ位置がダイナミックに動き回るので、それが難しさであり面白さにもなっています。
背景は 3D で描かれた幾何学的な模様になっていて、曲の内容とはあまり関係なく、同じものが使い回されていたりするのですが、マーカーと同じく曲調によってズームや視点が大きく動きます。
絵ではなく「動き」で曲を表現しているのがこのゲームの特徴でしょうか。
タイプとしては、見た目は Cytus に似ているのですが、ゲーム性はグルーヴコースターの方に近い気がします。
※左画像の矢印の付いたマーカーは、ちょっと操作が解りにくい。 そのマーカーから矢印の方に指を動かすのではなく、1つ手前の赤いマーカーから矢印のマーカーまで指を動かします。 他のゲームと違うので注意。
右の画像の灰色のマーカーも、1つ手前の赤いマーカーからその位置まで指を動かします。
曲は全部で 20 以上。最初はその多くは隠されていて、クリア評価の「★」を集める事で徐々にアンロックされていきます。
また、★を集める事で HARD も選べるようになります。
タップした時のエフェクト(演出効果)は、設定で手拍子やノイズなど6パターンから選ぶことができます。
最初は何も設定されていませんが、音が鳴らないとタイミングを取り辛いので変更しておきましょう。
プレイするごとに自動でオンラインランキングにデータが送信されますが、その際のニックネームもこのオプションで登録する事が出来ます。(未設定のままだと anonymous になります)
※★評価は最大5つに見えて、実は★6つが最高。 全パーフェクトでなくても★6は取れます。
クリア時にその時のスコアがランキングの何位なのか表示されるのが良いですね。
右は設定画面。 Extra Effects の Shakycam は背景が本体の傾きで動くモード。ゲームには影響なし。 Stealth はマーカーが途中で消える。 180' は譜面が上下逆になります。
難点は、iPhone 4 でプレイした場合、ゲーム中に動作が引っかかる事があること。
そして引っかかった時に操作を全く受け付けなくなるので、それが原因のミスがよく起こります。これは音楽ゲームとしては結構致命的。
iPhone 4S や iPad でプレイする場合は問題ないと思いますが、iPod touch や旧機種でプレイする方は事前に再起動しておいた方が無難でしょう。
※現在の最新機種なら問題はないと思われます。
また、プレイ中に右上の矢印ボタンをトリプルタップするとリトライになり、押しっぱなしにすると中断してメニューに戻るのですが、この説明がないので解りにくい。
私は最初、中断してメニューに戻る方法が解らず、中断したい時はわざわざアプリを落としてタスクからも削除し、改めて再起動をしていました。
解れば問題ないのですが・・・
あと、これは個人的な好みもありますが、ちょっと同人・インディーズっぽさが強い楽曲が多い印象です。
もうちょっと普通のポップな曲や、リズムに乗りやすい曲が多くても良かったかな。
※現在は曲が増えているので多様なものがあります。
以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
(85 円は公開セール価格だったようです。定価は 250 円)
スマホらしいクールさもあり、かなりオススメできますね。
個人や小メーカーでもアプリを公開できる iTunes という市場は、様々なインディーズのサウンドクリエイターにとっても、こうした形で作品を公開できる場なのかもしれません。
・Tone Sphere (iTunes が起動します)