「10000000」です。 名前が出オチ。
「パズル+RPG」と言えば、マッチ3ゲーム+RPG のパズルクエストやパズドラ、一筆書き+RPG の Dungeon Raid などがありますが、このゲームは「マッチ3+RPG」になります。
しかしパズルクエストやパズドラとは異なり、ルービックキューブのようにライン全体をスライドさせて絵をそろえます。 既存のゲームで言うとつなゲーに似ているでしょうか。
1プレイが2分前後、短いときは数十秒で終わってしまう非常に短いもので、そのためスピーディーな反面、パズルとしては物足りなさがあります。
ファミコン風のグラフィックも人によって好みが分かれそうですね。
しかし獲得した素材とお金で主人公をどんどん強化する事ができる、RPG らしい「成長させていく楽しみ」があります。
同じマークのパネルを3つ以上、縦か横に並べると消すことが出来ます。
マークを消すことが出来ないとパネルを動かす事は出来ません。
ただ、ズーキーパーのように1マスしか動かせない訳ではなく、縦横のラインを何マスでも動かす事が出来ます。
前述したように縦か横のライン全体をルービックキューブのようにスライドさせていきます。
パネルには 剣、杖、盾、鍵、木、石、箱 の7種類があります。
画面上部には主人公やモンスター、宝箱などが表示されており、モンスターと遭遇している時に「剣」や「杖」のパネルを消すとダメージを与えられます。
宝箱やドアの前に立った時は「鍵」のパネルを消すことで開けることが出来ます。
ただし、移動中やモンスターに遭遇していない時に「剣」や「杖」を消しても無駄になります。
宝箱やドアがないときに「鍵」を消しても意味がありません。
つまりパネルは闇雲に消せばよいのではなく、画面上部の主人公の状況に合わせて消していかなければなりません。
「盾」は消しておくことでシールドの数値が増え、その分だけダメージを防ぐ事が出来ます。
しかしダメージと言っても、このゲームの主人公に明確な体力表示はありません。
主人公は移動中に徐々に右側に移動していき、何かに遭遇すると立ち止まって徐々に左側に押されていきます。
この主人公の位置がそのまま体力を表していて、モンスターの攻撃を受けると大きく左に押されます。
画面の左端から押し出されるとゲームオーバーですね。
「箱」をそろえるとたまにアイテムが手に入ります。(敵や宝箱からも入手できます)
アイテムは3~4つまでストックすることができ、体力を回復(主人公が右側に移動)したり、敵にダメージを与えたり、宝箱をすぐに開けたり、石や木を攻撃パネルに変えるなどの効果が発揮されます。
使い方がポイントになりますが、割とたくさん手に入り、持てなかった分は捨てられてしまうので、惜しまずに使っていくのが攻略のコツですね。
※左はダンジョンに入る前に提示される目標。 画像の場合は「オーブ(攻撃アイテム)だけで敵を倒す」「木と石を150集める」「200ゴールド集める」がクリア条件で、達成するとボーナスを貰えます。
右の画像はアイテムのスクロール(巻物)を使っている様子。 アイテムはどんどん使った方が良いのですが、スクロールは消せるパネルが見つからない時の緊急回避になるので、いざという時まで残しておいた方が良いですね。
なお、スクロールの「W」は木のパネルを、「S」は石のパネルを、剣や杖、鍵などに変化させます。
1回冒険が終わるごとに、主人公は「部屋」に戻されます。
(目標を1つも達成できなかった時は、すぐリトライするボタンも現れます)
部屋には最初、ベッドと門しかありませんが、「木」や「石」のパネルを消して木材と石材を集める事で、鍛冶屋や魔法屋、トレーニングルームなどを追加していく事ができます。
これらの施設で武器を強化すれば威力やクリティカルヒット発生率が上がっていき、杖の場合は威力と共に「毒」「凍結」などの特殊効果が発生する確率を高められます。
盾の強化は「盾」パネルを消した時のシールドの上昇値や上限値を高められ、鎧はダメージを軽減し、敵の攻撃速度も遅らせる事ができます。
ただし強化には冒険で手に入る「ゴールド」が必要です。
トレーニングルームでは経験値を消費して「スキル」を習得できます。
スキルにはゴールドや素材の入手量を増やすものや、クリティカル発生率を上げるものなど、様々な種類があります。
短時間で終わる冒険を繰り返しながら、武器強化やスキルの習得を何度も行って、キャラクターをどんどん強くしていくのがこのゲームの流れであり、面白さと言えますね。
※冒険の拠点となる部屋。 左上から、鍛冶屋、トレーニングルーム、鎧屋、盾屋、杖屋、薬屋です。
それぞれの施設は Lv3 まで拡張することができ、パワーアップの上限が上がったり、習得できるスキルが増えたりします。
薬屋は特殊な施設で、レベルアップはなく、ゲームの進行に合わせて薬が増えていきます。
薬は「木と石が +50 %されるけど経験値が入らなくなる」「スコアが +15 %されるけど敵が強くなる」といった感じで、メリットとデメリットの双方があります。 ゲームがある程度進んでから利用するものですね。
タイトルの「10000000」は最終目標となるスコアです。
これを達成すると外への扉が出現し、エンディングとなります。
この 10,000,000 というのはかなり大変なスコアですが、ダンジョンに入るときに提示される目標を達成していくと、そのうちスコアを一定以上稼ぐ条件が現れ、これをクリアするとスコア倍率が高い上位のダンジョンに行けるようになります。
最後の方のダンジョンはスコア倍率が x100 を越えるので、ここまで来れれば 10,000,000 というスコアは十分に射程圏内になります。
もちろん上のダンジョンは敵も強いので、十分にパワーアップしておく必要がありますね。
どんどん上のダンジョンが出てくるため、主人公が強くなっている事を実感しにくい難点がありますが、入るダンジョンは選択可能です。
たまに前のダンジョンに戻ってみると、どれだけ強くなったのかが解るかも。
ゲームの難点は、「しょせんはマッチ3ゲームである」ということ。
自由にパネルを動かせないズーキーパーや Bejeweled などのマッチ3ゲームは、パズルと言うよりは「スピード絵探し」であり、消せるパネルがない時、見つからないという時は、どうしようもありません。
それはこのゲームでも同様で、かなりのスピードを要求されるうえに、ランダム入手のアイテム以外にピンチを回避する手段がないので、運が悪いとどうしようもないのは否めません。
短時間で繰り返しプレイできるのでハマり性は高いのですが、既存の「パズル+RPG」系のゲームと比べると、パズル自体の奥深さや戦略性は低いですね。
ただ、このゲームは手軽に短時間でプレイできるよう、あえてシンプルに作っているのだと思います。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 360 円。
ファミコン風のグラフィックとサウンドは好みが分かれると思いますが、コツが解れば楽しめるゲームです。
パズドラやパズルクエスト、Dungeon Raid などには及びませんが、価格が安いし、それらよりも手軽に楽しむ事ができ、サクサク進むので、これはこれで悪くないと思います。
ショートパズル系が好きな方には十分オススメできますね。
・10000000 (iTunes が起動します)