iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2012/08

ランキング上位アプリ3種 (LINE Birzzle、ブレイドマスター、どうぶつしょうぎ)

本日は iTunes ランキングの上位になっているアプリを3つ、まとめてご紹介いたします。
※タイトル名のリンクは iTunes が起動します。

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LINE Birzzle PLUS(170円)

昨年(2011年)の春に登場し、ハデな展開と遊びやすいゲームシステムで大ヒットした「マッチ3ゲーム」の新鋭 Birzzle(バズル)
このゲームが、急速に世界規模で普及している無料通話サービス「LINE」とタイアップし、LINE と連携できる新バージョンが発売されました。
LINE Birzzle PLUS」です。

LINE は日本でハンゲームなどを運営している NHN Japan が作成したもので、NHN Japan は韓国 NHN の日本法人にあたります。
Birzzle も enfeel という韓国メーカーのゲームなので、このタイアップは納得できるものと言えますね。

ただ、ネット上で中傷があるようなので補足しておきますが、NHN Japan は NHN 本社とは独立してソフトウェア開発を行っており、その意味で LINE はれっきとした日本製です
NHN Japan のアプリ開発力については、マジモン麻雀 天極牌ピクロジ を始め優秀なアプリが数多く公開されていますから、iPhone ユーザーには改めて説明する必要はないでしょう。
(こう言うとステマだなんだと言い出す人が出てきそうなので予め言っておきますが、うちのサイトにそんなものは全くありません、悪しからず)

LINE Birzzle PLUS

LINE Birzzle PLUS のゲーム内容については・・・ ぶっちゃけ、オリジナルの Birzzle とあまり変わりません
QUESTGHOST という2つのゲームモードがありますが、QUEST の各ステージはいわゆる「チュートリアル」であり、これを一通りクリアすると最後に「エンドレス」をプレイ出来るようになります。
エンドレスの内容はオリジナルのメインモードとほぼ同じです。

ただ「コイン」を消費して、一定期間有利な効果を発揮するアイテムを購入することが出来ます。
ちょっとユニークなのは「回数制」ではなく、「一定期間」だということ
1日、1週間、4週間の3つがあり、4週間だと一度購入すれば1ヶ月ずっと効果が続きます。 このシステムはこの手のゲームでは珍しいですね。

GHOST はオリジナルの PANDORA モードに当たるもので、名前は違いますがルールはほぼ同じです。
ですからゲームとしては「ICE BREAK」モードがない以外はオリジナルと同じなので、概要はオリジナルの Birzzle の攻略ページを見て頂ければと思います。

今作は LINE のシステムを利用して、友だちを誘ったりスコアを競えるのが大きな特徴でしょう。
欧米のマッチ3ゲームの定番 Bejeweled (Bejeweled BLITZ)は Facebook を利用してスコアを競えるゲームなので、LINE は Birzzle でスコアを競えるようにした、といったところでしょうか。
LINE は Twitter や Facebook と並ぶ SNS になることを目指しているようで、その布石の1つと言えるため、今後の展開に注目したいですね。


ブレイドマスター (85円)

Android で人気だった物理パズルゲーム
表示されている板を指でなぞるとスパッと真っ二つになり、物理シミュレートに従って落下していきます。
決められた切断回数以内で、茶色の板を画面下に落とせばクリアになる、シンプルなルールです。

ブレイドマスター

どのステージもクリアするだけなら簡単なのですが、茶色の板を全部落とすパーフェクトクリアを目指そうとするとなかなか難しいゲームで、意外と頭を使います
物理シミュレートのゲームであるため板が予想外の動きをする事も多く、パーフェクトにはやや運も絡みますが、手早く何度でもリトライすることが出来るため、思わずパーフェクトを目指して繰り返してしまいます

ゲームモード(と言うかステージセット)は4つ、それぞれに 24 のステージがあり、合計 96 ステージ。
斬れる回数が少ない HARD も含めるとステージは 200 近くになります。

おなじ切断系のゲーム(?)としては、Slice It!iSlash には全体的なクオリティーで劣りますが、これはこれで楽しめる内容です。
価格も安いので、ちょっとした時間に遊ぶアプリとして良いですね。


どうぶつしょうぎ(公式)(350円)

Amazon の子供用おもちゃ部門で1位を取ったこともあるという、簡易的な将棋型ボードゲームの iOS アプリ版です。
わざわざ名前に「公式」と付いているのは、他に非公式なアプリも存在しているからのようです。
(と言うか、元々あったアプリはライセンスを引き継ぐことが出来なかったようです)

マスは 3x4 と小さく、コマもたった4つだけ。 だから「将棋」と言ってもすごく簡易的。
そのため大人がやるようなものではない、子供がテキトーにやって遊ぶ程度のものかと思っていたのですが、高い難度になるとなかなか手強く、適度な時間で決着が付くので、大人でも楽しめますね

どうぶつしょうぎ

コマは前に進むだけのヒヨコ、上下左右に進むキリン、ナナメに進むゾウ、周囲8方向に進むライオンの4つ。
どのコマも一度に進めるのは1マスだけです。
ヒヨコは一番奧まで進むと将棋の「金」と同じように移動できる「ニワトリ」に成れます。
将棋ですから取った相手のコマは持ち駒となり、自分の番に好きな場所に打つことが出来ます。

勝利する方法は相手のライオンを取る(キャッチ)か、自分のライオンを一番奥まで進める(トライ)か。
ただしライオンを一番奥まで進めても、その直後に取られてしまう形だと「トライ」にはなりません。
なお、このゲームに二歩(二ひよこ?)はありません。

最初のうちは非常に簡単で、いくらでも「まった」が出来るので、子供でも楽しめる難易度です。
しかし最後の「てごわい森」になると「まった」は使用できず、コンピューターもかなり手強くなり、じっくり考えないと勝てなくなります。 勝ち抜き戦となる隠し難度も用意されています。

価格は 350 円とちょっと高めですが、(2012/8/7)現在は 85 円で販売されています。(って言うか「ずっとセール」というやつかも)
大人から子供まで楽しめるゲームなので、85 円ならお得なアプリですね。

ダークナイト ライジング

日本でもおなじみのアメリカン・コミックのヒーロー「バットマン」。
最近のバットマンはやや大人向けのダークでシリアスな雰囲気があり、他のヒーローものとは一線を画していますが、そこがまた人気の要因となっています。
そんなシリアスなバットマンを描いた最新映画「ダークナイト ライジング」が7月末から公開されていますが、その映画の「公認ゲーム」をゲームロフトが開発しました。
名前は映画のタイトルと同じ「ダークナイト ライジング」です。

3D グラフィックで描かれた広い街を飛び回りながら事件を解決し、ストーリーを進めていくという内容で、「オープンワールドの格闘アドベンチャー」と言えますね。
よって同様のゲーム性を持ち、同じアメコミヒーローが主人公で、さらに映画のタイアップゲームと言う点まで同じである「アメイジング・スパイダーマン」とスタイルがよく似ています。

ただ、アメイジング・スパイダーマンが「スパイダーマンになって飛び回ること」を重視していて、戦闘シーンは簡易的だったのに対し、ダークナイト ライジングは戦闘シーンも良く出来ていて、さらに「敵に見つからないように奇襲する」ということも可能になっています
ゲーム性の面では明らかにこちらの方が上で、そして何よりグラフィックのクオリティーが凄い!
スマートフォンのオープンワールドのゲームとしては、かつてないレベルのグラフィックですね。

ダークナイト ライジング

広い 3D のフィールドを移動して「メインミッション」のある場所に向かい、敵との戦闘などを行ってミッションを達成することでストーリーが進んで行きます。
中心となる舞台は「ゴッサムシティ」と呼ばれる夜の街なのですが、映画のストーリーに沿ってゲームが進むため、街以外の場所が舞台になるステージも多くあります

街の中を自由に動ける「オープンワールド」のゲームですが、住民を殴ったりとか、好きな乗り物に乗ったりとか、お店に入ったとか、そういうことは出来ません。
ですからギャングスターGTA のような自由度のあるゲームではないので悪しからず。
ただ、街の各エリアを開放するサブミッションや、突発的な戦闘、警官を援護するミニクエストなどは用意されています。

全体として渋いダークな雰囲気が重視されていて、活動するシーンはほとんど屋内か夜間です。
スパイダーマンのような明るさはありませんが、この点はバットマンらしくて良いですね。

移動は走ること以外に、「グラップネルガン」と呼ばれるワイヤーで任意の場所に飛び移るアクションと、「グライディング」と呼ばれる滑空飛行が可能です。
ワイヤーはかなり遠くまで届き、ビルの屋上に一気に飛び移ったり出来ます。
スパイダーマンのようなターザンジャンプは出来ませんが、かなり自由に街を飛び回ることができますね

ダークナイト ライジング
※ワイヤー(グラップネルガン)でビルの上階までひとっ飛び!
ワイヤーは戦闘にも活用でき、使用制限もないので多用できます。
ワイヤーの飛距離はアップグレードで伸ばせるので、優先的に上げていきましょう。


ダークナイト ライジング
※こちらは滑空中の様子。 滑空なので徐々に高度は落ちていきますが、たまに羽ばたいて上昇します。
バットマンは超人ではないので、高所から落下するとダメージを受けます。 よって高いところから落ちる時は、着地前にジャンプボタンで少し滑空して、落下速度を落としてやる必要があります。
滑空をやめると真下に落ちるので、着地地点を確認し辛いのが難点ですね。


戦闘の方法は Spider-man : Total Mayhemアメイジング・スパイダーマン に似ています。
攻撃ボタンを連打すると自動的に敵に近づき、様々な連続技を半自動でバシバシ繰り出してくれます。
また、攻撃を受けそうな時は「カウンター」のボタンが現れ、これを押すと自動的に組み手や当て身などの反撃技が発動し、カッコ良く回避を行ってくれます。

敵が少ない時は攻撃ボタンを連打しているだけで良いので非常にお手軽ですが、このゲームは技の種類がかなり豊富なため、見応えのある戦闘が展開され、壁に叩きつけるなど周囲の地形を利用した技が出ることもあります。
バットマンは超人や特殊能力者ではなく、「ハイテクグッズを持った格闘タイツ男」なので、戦闘シーンの技はそんなに特殊なものや派手なものはありません。
しかしその分、リアルな組み手が展開されるので、これはこれでシブ格好いいです
アメイジング・スパイダーマン のような「戦闘シーンの簡素さ」はありません。

ただしバットマンは前述したように超人でなく普通の人なので、耐久力はそんなになく、銃で数発撃たれたらあっさりやられてしまいます。
攻撃を受けないようにしていればダメージは短時間で回復していきますが、攻撃力もそんなに高い訳ではないので、多数の敵に囲まれるとなかなか倒しきることが出来ません。

しかしバットマンは敵に気付かれていない時、真上から飛びかかったり後ろから接近したりすると、1撃で敵を倒せる「サイレントアタック」を繰り出すことが出来ます。
また、ワイヤー(グラップネルガン)を使って屋根やビルの上に敵を引きずり込み、1体ずつ殴り倒していくことも可能です。

このゲームは真正面から敵に突っ込んで「オレツエー」する無双ゲームではなく、メタルギアの如く奇襲や闇討ちで敵を1体ずつ葬っていくスタイルです。
戦い方を考えながら戦略的に進んで行くことが大切で、オープンワールドのゲームとしては珍しいタイプですね。

ダークナイト ライジング
※背後から飛びかかるバットマン。 正々堂々と戦うヒーローではないです。
相手より下にいると敵に気付かれやすく、スナイパーからの狙撃も受けやすいのですが、相手より上にいれば気付かれにくく、奇襲もしやすくなります。
よって基本的に出来るだけ高いところに昇り、そこから下にいる敵を処理していくのが攻略となります。


ダークナイト ライジング
※ ワイヤーで階下の敵を引っ張り上げているシーン。
敵に囲まれると回避を優先する必要がありますが、反撃技は見た目ほど威力はないので、どうしても敵を倒すのが遅くなります。
一方、こんな風に上の方に陣取って、敵を一人ずつ引っ張り上げて殴れば素早く倒していくことができます。
イベントで多数の敵と戦闘することになっても、一旦ワイヤーで離脱し、有利な戦い方をするのを心がけた方が良いですね。


そして最大の魅力は、使用する機種にもよりますが、非常に美しいグラフィックでしょう。
iPhone 4S や iPad 3 なら街には雨が降り、水に濡れた道路には光が反射し、綺麗な光源が周囲を照らします。 バットマンの質感もかなりのものです。
もちろん表示は新 iPad の大画面 Retina に対応しています。
また、建物も遠くまで細かく表現されており、明らかに アメイジング・スパイダーマン を越える景色となっています。

ただし旧機種だと雨やライティング効果がカットされ、遠景のテクスチャ(表面の絵)の画質も落とされます。
以下は同じ景色を新 iPad と iPhone 4 で見た時の画像です。

ダークナイト ライジング

iPhone 4 や 3GS、iPod touch では雨は降りません。 よって塗れた地面のライティング効果もありません。
建物のテクスチャ、遠景の細かさも落とされており、光源も小さくなっています。
また、通行人や一般の車は大幅に減ります。

ただ、それでも iPhone 4 のグラフィックとしては非常にレベルは高く、決して悪い画質ではありません。
どちらかと言うと、やや動作がコマ送り気味になる(フレームレートが低くなる)場合が多い方が気になります。
でも、iPhone 4 でも十分遊べるレベルではあります。

しかし問題は、この高画質・高負荷なグラフィックのために・・・ ゲームの動作が不安定になりやすいこと。
現時点(2012/8)のこのゲームは、「バグる」「ラグる」「オチる」の三重苦が発症する場合があります。

ゲームを進めていると急に動作がガクガクになり、まともにプレイできないほど動きが遅くなる場合があります。
この時はポーズメニューを表示し、再度ゲームに戻れば治るのですが、一度発症し始めると連続で起こる場合があり、最悪アプリが落ちてしまいます
こうなるとアプリを再起動しても治らず、本体の再起動が必要になってしまいます。

さらに目標地点に到達してもイベントが発生しないとか、目的を達成しても先に進まないとか、そもそも目標地点が表示されないなどの、ゲーム進行が止まってしまうバグも度々起こります
この症状もアプリの再起動やチェックポイントからのリスタートをしても治らず、本体を再起動する必要があり、最悪そのミッションを最初からやり直さないといけない場合もあります。

明らかにメモリ不足が起こって動作に悪影響を及ぼしている印象ですが、メモリが 1GB ある iPad 3rd でもこの状態ですから、メモリが少ない iPod touch や iPhone 3GS はかなり心配な気がします。
iTunes でも「落ちる」「バグる」という意見が多発していて、「さもあらん」と言ったところ。

加えて、例えばイベントで倉庫の敵を倒すのが目的となる時に、先に倉庫の敵を倒しているとイベントが進まなくなる、みたいなバグも起こります。(この時はミッションやりなおし)

映画の公開に間に合わせるため、デバッグや調整を十分に行えなかったのでしょうか?
今後のアップデートで改善されるとは思いますが、ちょっと現時点(2012/8)では未完成な印象も拭えませんね。

もう1つの難点は、バットマンのパワーアップに資金が必要となるものが多いのですが、その資金の入手量が少なく、課金しないと無理な強化が多いこと。
加えてバットラング(ブーメラン)などの投てき武器も使い捨てで、課金しないとあまり使えません。
課金が必須と言う程ではなく、無課金でも問題なく進行できるバランスなのですが、もうちょっと追加課金なしでも利用しやすいパワーアップやアイテムが欲しかったところですね。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 600 円と、iPhone のアプリとしてはやや高め。
しかし全体のクオリティーやボリュームは、十分に価格以上のものがあります。
挙動が不安定な部分もありますが、個人的には好きなゲームです。

映画に準じたストーリーも面白く、渋くてカッコいいバットマンの魅力と、ちょっとダークな雰囲気は十分表現されています。
正面からボコボコ殴り合うより、1体ずつ片付けていく方が有利な戦闘スタイルは好みが分かれると思いますが、私的には好きですね。
ただ最新機種でない方には、ちょっとオススメし辛いのも本音です。
Android 版も発売されていますが、これがまともな画質でまともに動く機種って(現時点では)かなり少ないでしょうね・・・

とりあえずオープンワールド系のゲームが好きな方にはオススメできます。
ただし映画を見る前にやるとネタバレになりそうなので、映画を見る予定の人は、見てからプレイした方が良いかも。

ダークナイト ライジング (iTunes が起動します)


【 おまけ画像 】
ダークナイト ライジング バルブ
※地下からの脱出シーンで、2つ目のバルブを閉めに行くためのルート。
木箱を飛び移って行くのですが、ちょっと解りにくいです。 画像を参考にして下さい。

Bar Oasis 2

酒場のバーテンダーとなってカクテルを作る、アダルトな雰囲気のバーテンダーシミュレーター「Bar Oasis」。
人気シリーズとなったこの作品の最新ストーリーが先日発売されました。
日本語版のアプリ名は「Bar Oasis 2 Japan」です。

5月にプロモーション用の「Bar Oasis 1.5」が無料公開され、その際に「数週間後に Bar Oasis 2 が発売されます!」と告知されていたのですが、Apple の審査に引っかかったのか発売が遅れていました。
しかし 1.5 から2ヶ月ほど空けて、ようやく 2 の公開に至っています。

ゲーム内容ハッキリ言って、Bar Oasis 1 や 1.5 と変わっていません。
よって新作と言うよりは、「最新ストーリー」ですね。
ただ今までと違って「ストーリー分岐」が存在し、そのぶん物語のボリュームは増しています
ストーリーは 1 と 1.5 の後の話なので、簡単な登場人物の説明はありますが、1 と 1.5 をプレイしていた方がよく解るでしょう。

Bar Oasis 2

ゲーム内容については、「前と同じです」の一言で終わるのですが・・・
未プレイの方もいるのでしょうから、一応改めて解説を。

お客さんから注文を受けたら、カウンターの下にあるレシピからカクテル名を選択し、棚から必要なグラスや酒を取り出します。
材料がそろったら作成モードに移行、酒は iPhone 本体を傾けて注ぎ、レモンやオレンジはつまんで絞り、iPhone を振ってシェイクを行います
リアルな操作方法でカクテル作りを再現しているところがこのゲームの面白さですね。

必要なグラスや酒はレシピ確認ボタンを押すと光るようになるので、丸暗記する必要はありません
しかし確認ボタンを使わずに必要な材料をそろえると PRO モードとなり、作成したカクテルの評価が上がります。
逆に材料を間違ったり分量が違いすぎたり、作成に時間がかかり過ぎると出来の悪いものになってしまいます。
出来の悪いものを出すとお客さんの機嫌を損ねるので、この時はダブルタップして破棄して作り直す必要がありますが、あまり待たせてもお客さんは怒ってしまいます
お客さんが増えてくるとテキパキと仕事をこなさないといけなくなりますね。

ただ、カクテルの作成中はお客さんの時間は止まりますし、全体としては雰囲気の良い BGM の流れる、ゆったりとした雰囲気のゲームです。

Bar Oasis 2
※今回は主人公が Bar Oasis 1 ですでにバーテンダーの経験を積んでいるためか、最初から作れるカクテルの種類が多いです。
ただしそのため、メニュー選びがちょっと大変。 カクテル名の最初のアルファベットを覚えておき、メニュー一覧の右にあるショートカットを利用しましょう。
作成シーンは今までとまったく同じ。 お酒はタップすると注ぐのを止められるので、これを活用しましょう。


Bar Oasis 2
※左下にある小さなボタンを押すとメニューの確認が行われ、必要な材料を光と矢印で指示してくれるようになります。
でも慣れてきたら、簡単なカクテルは確認ボタンを使わずに作れるようになりたいところです。
カクテル名を選択した後のレシピ表示で、使う材料はだいたい解ります。 ジンやウィスキー、ラムなどのお酒はその種類のものならどれを選んでも構いません。 「スクイーズ」はレモンやオレンジを搾ることなので材料選択は必要なし。 砂糖なども勝手に用意してくれます。
シェーカーやミキシンググラスの有無は作り方の中に表記されていて、グラスは見たものを選べば良いので、難しい材料が含まれていなければ、PRO モードでの作成も簡単に行えるはずです。


ぶっちゃけ、前と変わっている点はほとんどありません
お客さんをタップすると会話できる場合があり、会話が弾むとさらにカクテルを注文してくれるのですが、今作はそのケースが増えているのが違いの1つでしょうか。

ただし3杯の飲ませると酔っぱらい、さらに話しかけるともっと飲ませるか帰らせるかの選択になります。
これはどちらを選んでもミスになる可能性が高いので(飲ませたら気分が悪くなって吐き、飲ませなかったら怒って金を払わずに帰る)、3杯飲ませたら呼ばれるまで相手にしないのが攻略の1つとなりますね。
なお、その日の売上が一定以上だと新しい酒が追加されます

他の細かい違いとして、作った事があるカクテルをオートで用意できるボタンが追加された事と、最初から作れるカクテルが非常に多いこと。
ただし最初から作れるカクテルが多いことは、初心者の方にとっては混乱しやすいかもしれません。
オート作成はラクですが、必ず評価が「Decent」(普通)になり、チップは貰えなくなります。

Bar Oasis 2
※左は酔っぱらった客に話しかけて絡まれてるシーン。 どっちを選んでも最悪になる場合が多いのですが、今作はどちらかと言うと帰らせた方が無難。
3杯飲ませるとこうなるので、相手が酔っぱらったらヘタに話しかけないように。
カクテルの評価は SEWAGE がダメ、DECENT が普通、GOOD は良い、EXCELLENT が最高。
でもレシピを確認して作った場合、大抵は GOOD で +3 の評価となります。 レシピを確認せずに作ると GOOD でも +5、EXCELLENT は +7 となります。 オート作成は常に DECENT です。


ストーリーは1の続きで、主人公も1と同じ。 また 1.5 の女性主人公が同僚として登場します。
冒頭で述べたように、途中に出てくる選択によってストーリーが分岐するようになっており、こういう表現はアレですが、ヒロイン別のルートに分かれるようです。
分岐条件はそんなに難しいものではありません。

難点は、もう何度も述べていますが、前と変わり映えしないこと
1 から 1.5 になった時はお客さんとの会話が追加されたり、作成に PRO モードが加わったり、レシピに一言コメントが付いたりなど、目に付く変化があったのですが、今回はストーリー以外に目立った変化がないです。

もう1つは、これはもう以前からの難点でしたが、モブキャラ(脇役)の絵がイマイチなこと
主要キャラは魅力的に描かれているのですが、一般客のグラフィックは相変わらずで、依然として素人が書いたマンガのような絵です。
ここは出来れば何とかして欲しかったところですね・・・

Bar Oasis 2
※左は 1.5 の主人公だったカーラの立ち絵。 右はモブキャラの一人。 なんというか、左と違って右は絵に「やる気」が感じられない・・・
もうちょっとマシに出来ないものかと・・・


価格は 250 円。 今回は 1.5 と違いプロモーション用という訳ではないので有料です。
内容が変わらないのにが 170 円、1.5 が無料なので、それを考えると・・・ と言うのもありますが、でも元々 250 円でも悪くない内容のゲームだと思います。

これまでと同様、他のアプリにはない独特な魅力を持ったゲームです。
前作・前々作が好きだった方で、登場人物のその後が知りたい方には、今作もお勧めですね。
まだシリーズ未経験の方は 1.5 からプレイするのが良いでしょう。

では最後に、お約束の一言を。 お酒は二十歳になってから!

Bar Oasis 2 Japan (iTunes が起動します)

Bejeweled HD(Bejeweled Classic)

同じコマを3つ並べて消していく、シンプルなルールのパズルゲーム「マッチ3ゲーム」の元祖が「Bejeweled」(ビジュエルド)です。
Plant vs. Zombies(プラント vs ゾンビ) の開発元として知られる PopCap Games が公開したゲームですが、そのビジュエルドの最新作「Bejeweled 3」の iPad 移植版が先日公開されました。
Bejeweled HD」です。

※現在は Bejeweled Classic という名前に変わっています。

日本でマッチ3ゲームと言えば ZOOKEEPER(ズーキーパー)の方が有名で、 Bejeweled の知名度はイマイチです。
そして私自身、ビジュエルドはマッチ3ゲームとしてあまり評価していませんでした。
その理由は、「No More Move」(動かせない状態)でゲームオーバーになるから

消せるコマしか動かせないマッチ3ゲームは、コマの移動には運も絡みます。 ぶっちゃけ、運が悪いと No More Move になるのは避けられません。
しかしその No More Move でゲームオーバーになってしまうのでは、ゲームは「運ゲー」になってしまいます。
実際、ズーキーパーを始めほとんどのマッチ3ゲームは、No More Move は「コマの入れ替え」になるだけで、ゲームオーバーにはなりません。
しかし Bejeweled だけは No More Move = Game Over の姿勢を崩さなかったため、ゲームとして不完全な印象が拭えず、「マッチ3ゲームのプロトタイプ」と言ったイメージが強くありました。

しかし今作「Bejeweled HD」は多くのモードで No More Move にならないようになっており、さらにコマが消えている最中に他のコマを動かせる「アクティブ連鎖」も可能で、こう言っては何ですが良い意味でズーキーパー的になっています。
さらに新しく追加されたいくつかのゲームモードが面白く、演出も高クオリティーで、かなりレベルの高いマッチ3ゲームになっています。

このゲームは現時点(2012/7)では iPad 版しか発売されておらず、当サイトは iPad のみのゲームは基本的に扱わないのですが・・・
現在 PopCap の役員の方が来日しており、各ゲーム情報メディアにインタビュー記事などがこぞって掲載されているため、今回取り上げておこうと思います。

※現在は iPhone 版も公開されています。

なお、iPad 版の Bejeweled 3 が Bejeweled HD という名前になっているのは、「新 iPad も iPad 3 じゃなかったから」だそうですw

Bejeweled HD

このゲームには現時点(2012/7)で6つのモードが用意されています。
マッチ3ゲームの基本ルールである「縦か横にコマを3つ以上並べると消せる」「動かせるのは1マスのみ」「消せないコマは動かせない」の3つはどのモードでも共通しています。

また、一度に4つのジェムをそろえると爆発する「フレイムジェム」、5つのジェムをそろえると同色のジェムを全て破壊する「ハイパーキューブ」、ジェムをT字かL字に5つ消すと縦横一列に電撃を発する「スタージェム」が出現します。

以下では各モードを個別に紹介していきたいと思います。

● CLASSIC
Bejeweled HD

従来通りの Bejeweled(ビジュエルド)のルールです。
ジェムが動かせなくなると「No More Move」となり、ゲームオーバーになってしまいます
しかし今作の CLASSIC には時間制限がありません。 ジェムを消すと伸びていくバーグラフがあり、これが最大になるとステージクリアになりますが、このグラフが時間と共に減っていくということはありません。
(以前は時間と共に減少していました)

よってじっくりと考えながらプレイする事が可能で、そのぶん前よりラクになっています。
またタイマーがなくなったことで、消せるジェムを表示するヒントも無条件で使えるようになっています。(ヒントが無制限なのは他のモードでも同様です)
ただ、運の影響が強いことはやはり否めませんね。

● ZEN
Bejeweled HD

ひたすらジェムを消し続けるゲーム性のないモードです。
必ずどれかが消せるようにジェムが落ちてくるので、No More Move になることはありません。
制限時間もないので、ひたすら延々と続けられます
BGM を波の音や虫の声などの自然環境音にする事ができ、呼吸音などの謎な効果も追加する事が出来る「リラックスモード」です。

● GET BLITZ
Bejeweled HD

これは正確には Bejeweled HD のゲームモードではありません。
1分間のスコアを競う無料ゲーム「Bejeweled BLITZ」を起動するものです。
BLITZ は同梱されていますが、アプリ自体は別になっていて、選択すると HD が終了し BLITZ に移行します。

BLITZ は Facebook と連携し、フレンドとスコアを競えるのがウリで、コインを消費して有利になるアイテムを購入する事も出来ます。
言わば Bejeweled にソーシャル要素を加えたものですね。

● LIGHTNING
Bejeweled HD

言わば「改良型 BLITZ」です。 ただしアイテムなどはありません。
1分間のスコアを競うものですが、数字の書かれたジェムが出て来て、これを壊すとタイマーが蓄積されていきます。
ただしタイマーはすぐに補充される訳ではなく、残り時間が 0 になった後で加算されます
そしてその際に得点倍率が上昇し、繰り返していくうちにスコアは3倍、4倍と増えていきます。
ただし数字のジェムはだんだん出にくくなっていくので、延々とゲームを続けられる訳ではありません。

必ずどれかが消せるようにジェムが落ちてくるので、No More Move になることはありません。
スピード勝負のゲームで、アクティブ連鎖を活用してどんどん消していく必要がありますね。

● BUTTERFLIES
Bejeweled HD

「蝶」のジェムが出てくるパズル性の高いモードです。
時間制限はありません。 また、必ず消せるようにジェムが出てくるので No More Move はありません。

蝶のジェムは下から出て来て、1ターンごとに勝手に1マスずつ上に昇っていきます
最上部には「クモ」がいて、そこまで蝶が到達してしまうとゲームオーバーです。
蝶がクモに捕まらないよう、ジェムを消して救出していくことが目的となります。

下部にあるジェムを消して、蝶のジェムを下に落とすことでもピンチを一時的に凌ぐことが出来ます。
蝶のジェムが1マスずつ上がっていくことを加味して、じっくり考えながらプレイしていくモードですね。

● DIAMOND MINE
Bejeweled HD

お宝を探してどんどん地中を掘り進んでいく、ちょっと変わったモードです。
必ず消せるようにジェムが出てくるので No More Move はありませんが、制限時間のあるモードです。

画面下にある地面の近くでジェムを消すと、地面を掘ることが出来ます。
ラインより上にある地面を全て掘るとクリアとなり、時間が 25 秒加算され、画面が下にスクロールして再び掘り進んでいくことになります。
たまにお宝が出て来て、ゲットするとスコアが加算されます。 また地面の中にお助けアイテムのハイパーキューブが埋まっていることもあります。


現在公開されているモードは以上です。
個人的に好きなのは地面を掘っていく DIAMOND MINE で、このモードは爆発や電撃を発生させるスペシャルキューブが発生しやすく、地面を掘ったときに「バシーン」という気持ちの良い音が鳴ることもあって、かなりハデで爽快です。
また BUTTERFLIES はじっくりプレイできるパズルとして面白いですね。
一方、手軽にプレイできるのは LIGHTNING でしょう。

以下は Youtube で公開されているゲームのプレイ動画です。



価格は 350 円。 冒頭で述べたように現時点(2012/7)では iPad 版しか発売されていないのでご注意下さい。
ただ、アメリカではすでに iPhone 版が公開されているようなので、日本でもそう遠くないうちに出てくるのではないかと思います。

全体的に、消せるジェムを見つけやすくなっており、ヒントも無制限に使えるため、従来のような「スピード絵探しゲーム」ではなく、本当にパズルゲームになった感じです。
急いでコマを探すことが重要だったズーキーパーから、かなり離れたと言えますね。

日本ではスピード型のマッチ3ゲームだとズーキーパーの方が有名なので、こんな風に棲み分けが出来る進化をしてくれた方が、日本の環境にもマッチするのではないかと思います。
私的には、「ようやく Bejeweled が(日本でも)オススメできるものになったな」という印象ですね。

Bejeweled Classic(iPhone 版、iTunes 起動)
Bejeweled Classic HD (iPad 専用版です)

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