iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2012/11

クレイジータクシー Crazy Taxi

暴走、逆走、ショートカット、なんでもアリのクレイジーなタクシーで1秒でも早く客を目的地に届ける、町中を自由に走り回れるオープンワールド型のレースゲーム「クレイジータクシー」が iOS に移植されました。
名前はそのまま「クレイジータクシー Crazy Taxi」です。

元は 1999 年に登場したアーケードゲーム(ゲームセンターのゲーム)で、そのハチャメチャっぷりと軽快なゲーム性、慣れると長時間プレイし続けられる内容で人気になった作品です。
ただ、上級プレイヤーがやると本当に延々と続くため、アーケードゲームとしてはインカム(売上)的に問題があり、一方で初心者がやると1分程度でアッサリ終了してしまうため、熱烈なファンが多い反面、プレイヤーは決して多くなかった印象があります。

いかにもセガらしい「おバカゲー」であり、何度も繰り返しながらストイックにハイスコアを目指す、アーケードゲームらしいアーケードゲームでもありますね。

iOS 版のクレイジータクシーは PS2 やゲームキューブ、ドリームキャストなどで発売されたコンシュマー版(家庭用ゲーム機版)の移植のようで、そのためコンシュマー版のみのオリジナルの町や、ミニゲームなどが導入されています

クレイジータクシー Crazy Taxi

時間制のレースゲームですが、コースを周回するタイプではありません。
お客の近くで車を停めて、お客が乗り込んだら矢印で示された方向にある目的地に向かいます。

時間内に目的地に着ければ、ぶつかろうが吹っ飛ぼうが、公園を走ろうが線路を走ろうが、お構いなしです。
壁や他の車にぶつかっても車体がダメージを受けることはなく、ほとんどの減速せずに爆走することができます。

ただ、元がアーケードゲームですから制限時間はかなり厳しく、少しでも迷ったり、お客が見つからなかったり、ヘンなところにぶつかって建て直しに手間取ったりすると、みるみるタイムは減っていきます。
最初のうちはすぐに終わってしまうので、まずは操作に慣れることと、マップや客の位置を覚えることが必要になりますね。

iOS 版はボタンとティルト(本体の傾き)による操作を選択可能です。
また、前進(D)ブレーキ&後退(R)のボタンがあって、D や R をダブルタップするとその方向にダッシュします。
前方ダッシュ後にそのまま D ボタンを押しっぱなしにすると「リミッターカット」と呼ばれる加速を行います。
時間との戦いになるゲームなので、ダッシュの活用は必須です。

ドリフトは方向ボタンをダブルタップしてそのまま押し続けると行えるようになっており、ブレーキは必要ありません。 ティルト操作の場合は「ドリフトボタン」が用意されています。
また、止まった状態から D ボタンで加速しつつ同時にドリフトを行うと、その場で「クイックターン」します。
乗せたお客の目的地が後方だったという場合も多いので、ターンも必須のテクニックです。

クレイジータクシー Crazy Taxi
※お客を乗せると時間回復、早く届けるとさらにボーナスタイムを獲得できます。
到着が早いとハイタッチ、遅いと怒って車体を蹴る(そして足を痛める)など、やたらハイテンションな客のリアクションも面白いですね。
もし時間をオーバーすると、お客はその場で降りてしまいます。 高速疾走中でも平気で飛び降ります。
客を降ろした後、次の客を素早く乗せるのが非常に重要なので、目的地が見えたら周囲の客の位置も把握するようにしましょう。


お客はなぜかスリリングさを求めており、危険行為をするとチップが貰えます
ジャンプやドリフトの他、他の車にかすることで「クレイジータッチ」のボーナスを獲得でき、しかも連続して獲得するほどチップの倍率が上がっていきます。

ただし車や壁にぶつかるとチップの倍率はリセットされてしまうため、ハイスコアを狙う場合は危険行為をしつつも事故らないように進行する必要があります。

マップは2種類用意されており、1つは路面電車と坂道がある「アーケード」のマップ。
こちらは走りやすいよう、割とシンプルなレイアウトになっています。
もう1つは地下鉄が走っていて、やや複雑な構造になっている「オリジナル」のマップです。

ゲームモードはアーケードモードの他に、3分 / 5分 / 10分 でのハイスコアを競うタイムトライアルモードが用意されています。
慣れてないうちはすぐ終わってしまうゲームですが、このモードなら初心者でも長時間走れますね。

クレイジータクシー Crazy Taxi
※坂、海、路面電車のサンフランシスコ的なアーケードマップ。
坂では大ジャンプが可能で、派手な走りをするとお客が立ち上がって喜びます。
余談ですが、アメリカは路面電車もクレイジー路面電車で、ワーワーキャーキャー悲鳴が起こるぐらい乱暴な運転なのですが、それでもみんな割と楽しんでたり。
なのである意味、このゲームは非常にアメリカらしいのかも。


クレイジータクシー Crazy Taxi
※コースアウトして海に転落! でも大丈夫。 何事もなかったかのように水中を疾走しますw
跳ね橋でジャンプとか、地下鉄を通って階段でジャンプして、ビルの上に着地するとそこにお客がいるとか、色々なところが「おバカ」です。


面白いゲームではあるのですが、良くも悪くもこのゲームは「アーケードゲーム」であり、1回1回のプレイのハイスコアを競うのみの内容で、車を買い換えるとか、成長要素があるとか、ストーリーモードがあるとか、そういったものは一切ありません

また、スコアを出すにはマップの構造を記憶し、客の位置や目的地の場所、移動ルートなどを実際のタクシー運転手のように覚えなければならず、プレイを通して少しずつ把握していく必要があります。
ハッキリ言ってしまうと、このゲームは「覚えゲー」であり、一通り記憶してからが本当の勝負です。

よってオリジナルのファン以外の人だと、楽しめるところまで行かないかもしれません。
とりあえず、マップは公式サイトマップページで確認できるので、目を通しておきましょう。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 450 円。 クオリティーを考えると妥当なところでしょうか。
操作やゲームモードの説明が乏しいので、iTunes の説明文は一通り読んでおいた方が良いでしょう。
オリジナルの軽快な BGM は遜色なく再現されています。

基本的には、オリジナルのファン向けのアプリだと思います。
家庭用ゲームとしては、地道にスコアを伸ばしていく事に喜びを見いだせる人でないと、ちょっと辛いかな・・・?
正直、私はそこまでクレイジータクシーが好きだった訳ではないので、「うぉお、クレイジータクシーが出来るぜぇ!」みたいな感じではありません。

でもクレイジータクシーがそのままの形で iPhone で遊べると言うのはファンにはたまらない事であり、時代の流れを感じますね。

クレイジータクシー Crazy Taxi (iTunes が起動、iPhone / iPad 両対応)

ドラゴンコインズ

「パズル+RPG」のパズドラ(パズル&ドラゴンズ)の大ヒット後、同じパズル+RPGの ロード・トゥ・ドラゴン や、クイズ+RPG の 冒険クイズキングダム など、似たタイプのゲームが次々と登場しています。
そんな中、「コイン落とし+パズドラ型RPG」という、かなり変わったタイプのゲームをセガが公開しました。
ドラゴンコインズ」です。

セガのパズドラ型 RPG と言うことで注目されている作品ですが、私的に注目なのは「セガが作ったコイン落としゲーム」という点。

コイン落としゲーム(コインプッシャー)は世界的ヒットとなった Coin Dozer (コインドーザー)の他に、RPG 仕立ての Dungeons and Coins や大量のコインが振ってくる コインキングダム など、iPhone にも多くの秀作がありますが、セガと言えばゲームセンターに置いてある「本物の」コイン落としゲームを開発しているメーカー。
そんなメーカーが開発したコイン落としアプリは、一体どんなものになるのか・・・ このジャンルが好きな私としてはかなり興味がありました。

結論から言うと、不満な点がない訳ではありませんが、かなり楽しめる内容で、コイン落としをうまく RPG の戦闘にアレンジしています
RPG としてもコイン落としとしても十分楽しめますね。

ドラゴンコインズ

ステージクリア型の RPG で、モンスター4体+助っ人1体の5体でパーティーを組み、敵のモンスターと戦います。
戦闘は「コイン落としゲーム」になっていて、落としたコインが前後している壁によって手前に押し出されていきます。

手前には味方モンスターが描かれている5つの穴があり、ここにコインを一定数落とすと、そのモンスターが敵に攻撃を行います。
ただしサイドの崖(ガター)に落ちたコインはそのままなくなってしまいます。
ゲームとしてはタップでコインを落とすだけのシンプルなもので、複雑な操作は一切ありません。
よってどこでも気軽に遊べますね。

他のコイン落としゲームと違い、「手持ちの枚数」といった概念はなく、「落とせる制限数」というものもありません
よってコインをいくらでも、一度に好きなだけ投下できるのですが、敵モンスターの横にカウンターが付いていて、1枚投下する度に1ずつ減っていき、0 になると攻撃を繰り出してきます。
つまりいくらでも落とす事が出来ますが、ガンガン落としていると敵の攻撃もバンバン食らう訳です
逆にこちらがコインを落とさない限り、敵のカウンターも減らないので攻撃を受ける事はありません。

状況によって、一気に勝負をかけた方が良いときと、慎重にプレイした方が良いときがあります。
例えば、一定時間だけ有効なスキルを使った時は、その間に出来るだけ落とした方が良いですし、連続してダメージを与えれば「コンボ攻撃」になって威力が増します。
しかし HP が少なくなっている時は、少しずつコインを落として無駄を少なくする必要があります。

敵にダメージを与えると、お金になるゴールドコインや、体力回復が出来る緑のコイン(キュアコイン)などが出現することがあります。
この緑のコインの使い方は、攻略の大きなポイントになります。
また、敵を倒すと大量のコインが出てくるため、たくさんのコインがジャラジャラ落ちてくる楽しさもありますね。

敵を倒していると丸いオーブも落とします。
これを手に入れるとクリア後に新しいモンスターを入手できるのですが、オーブは丸いので、すぐサイドの崖の方に転がってしまいます
これが出現したら、出来るだけサイドに行かないようにコインを落とすことが必要です。

最後に登場するボスを倒せばステージクリアとなり、上位のステージが解放されます。
もちろん先のステージほど強い敵が現れますが、報酬も良くなっていきます。

ドラゴンコインズ
※左の画像は光属性のモンスターを闇属性のパーティーで攻撃しているところ。
モンスターには無属性を含む6つの属性があり、水は火に強く、火は樹に強く、樹は水に強い性質があります。 光と闇は互いに有利な関係です。
この属性相性は非常に重要で、多少の能力差をカバーするほどの効果があるので、特にゲーム序盤はレアリティやレベルよりも相性を重視して編成した方が有利です。
右の画像は緑のコインを落とせそうな状態ですが、体力にはまだ余裕があります。
こういう場合はワザとコインを連打して敵の攻撃を食らい、それから緑コインで回復した方が、敵のカウンターをリセット出来るし、場のコインも増えるしで一石二鳥です。


モンスターは「スキル」を持っており、これはそのモンスターの穴に「スキルボックス」と呼ばれる箱を落とすことで使用可能になります。
発動は任意のタイミングで行え、「しばらく攻撃力アップ」「一定時間攻撃がクリティカルになる」「体力が回復する」などの一般的なものの他に、「サイドに壁を出現させる」「コインをたくさん振らせる」「巨大コインを出す」などのコイン落としらしい効果のものもあります

モンスターには N、G、R、SR (ノーマル、グレート、レア、スーパーレア?)と言ったレアリティーがあり、当然上位のモンスターほど強いのですが、全体的にレアリティーの高いものほどスキルが一般的で、言い替えると面白味がなく、逆にノーマルのモンスターの方がコイン落としらしいユニークなスキルを持っている傾向があります

このタイプのゲームは下位モンスターにはほとんど存在価値がない場合が多いので、スキルをユニークにすることで、レアリティの低いモンスターでも相応に使えるようにしているのだと思われます。

ドラゴンコインズ
※左の画像はデカコイン出現のスキルを使っているところ。 見た目が派手で良いのですが、他のコインの上に乗ってしまいやすいのがたまにキズ。
右の画像は左右に壁を出し、攻撃力アップやらスピードアップやらのスキルもまとめて使って、一気にラッシュをかけているシーン。 壁を出せばオーブも確実に回収できます。
スキルの組み合わせも重要で、全員の攻撃力を上げるスキルとクリティカルを出すスキルを併用し、大ダメージを狙うといった使い方が考えられます。


パーティーの編成や、手に入れたモンスターの強化・合成などの RPG のシステムは、パズドラ(パズル&ドラゴンズ)のシステムをそのまま踏襲しています

モンスターは他のモンスターを合成することでレベルアップし、レベルが 20 に達すれば上位種に進化合成させることができます。
ただしそれらを実行するには資金(ゴールドコイン)が必要なので、それも十分に貯めておく必要があります。

同属性のモンスターを合成すると経験値が増える、必要な資金はベースモンスターのレベルで決まる、まとめて5体合成した方が資金効率が良い、同じスキルを持つモンスターを合成するとたまにスキルレベルが上がる、などの点までパズドラと同じです。
無理に変えている部分はないので、パズドラ系の経験者ならすぐに理解できるシステムですね。

曜日限定ダンジョンや、期間限定ダンジョンなどが出現するところも同じなのですが、パズドラにない点として、強力なボスが出現し、その体力を多くのプレイヤーと共に少しずつ減らしていく「緊急ミッション」と呼ばれるシステムがあります。
強力なボスの体力を協力して減らしていくのはソーシャルゲームに良くあるシステムですが、パズドラ系では初ですね。

ドラゴンコインズ
※編成画面とモンスター詳細画面。 編成の「位置」はこのゲームでは非常に重要です。
コインは中央の方が落ちやすく、端の方は落ちにくいので、主力のモンスターや多用したいスキルを持っているモンスターは中央付近に配置しましょう。
リーダーは他プレイヤーの助っ人になれますが、このゲームには「リーダースキル」はないので、誰をリーダーにするかは自分のプレイにはあまり関係ありません。


ゲーム自体はかなり面白いのですが、気になるのは課金回りの部分。
パズドラと同じく、このゲームにも「ガチャ」があり、有料ガチャは 300 円分の「虹色コイン」で実行します。

虹色コインは 100 円分でコンティニュー、200 円分でモンスターボックスの拡張も行えるのですが、パズドラと違って無料で入手できる機会はほとんどありません
Twitter や Facebook と連携をすることで 100 円分だけ貰えるのですが、これではモンスターボックスの拡張さえ出来ません。
有料ガチャは初回のみ 100 円ですが、それをやったら無料で手に入る虹色コインはおしまいです。

加えて、モンスターボックスは最初は 20 枠しかなく、あっという間に飽和します。
ハッキリ言って 20 枠ではゲームの進行上、不便この上ないのですが、任意に拡張するには 200 円分の課金が必要です
(課金ごとに +5 枠。 パズドラ等と比べると割高です。 しかも 200 円という課金はなく、170 円の上は 350 円と 850 円です。 400 円がないところもいやらしい)
継続してログインすることで少しずつ増えていく要素があるのですが、これだけでは当分の間は不便を強いられます。

課金が必須という訳ではありませんし、メーカーも収益がないと運営できない訳ですが、パズドラはゲーム序盤から課金通貨である「魔法石」をかなり頻繁に配って貰え、プレイヤーは序盤の拡張やコンティニューを不自由なく行えました。
そのようないわゆる「ポカポカ運営」は、このゲームには見られない印象です。

さらにガチャ画面にはソーシャルゲームおなじみの「10連ガチャ」があり、他プレイヤーの SR 入手報告リストまであって、プレイヤーの射倖心を煽ってくれます。
この辺りの課金演出に関しては、完全にグリーやモバゲーのスタイルであり、他のパズドラ系とは違う感じですね。

また、これはゲームの欠点という訳ではないのですが、個人的な意見として・・・
こういう短時間で終わるコイン落としも、これはこれで面白いのですが、やっぱり「コイン落としゲーム」は手持ちのコインを増やしながら、延々とプレイしたいという気持ちもあります。
このシステムだとコイン落としはミニゲームに過ぎない印象です。

実物のコイン落としの老舗メーカーだけあって、コインの動きなどはリアルで非常に滑らかです。
だからこそ、他のコイン落としゲームのような、それ自体がメインになっているエンドレスモードのようなものも欲しくなりますね。

ドラゴンコインズ
※10連ガチャと SR 獲得リスト画面。 パズドラはソーシャルゲームと言うより、普通のゲームにソーシャル要素が付いたものという感じだったのですが、このゲームはこんなのを見ちゃうと、「やっぱりソーシャルゲームなんだな」と思ってしまいますね・・・
ゲーム自体にはソーシャルゲームっぽさはないのですが・・・


アプリ本体は無料。 課金要素はありますが、一応無課金でも進めます。
ただ初期のモンスター所有数が少なすぎるので、出来ればモンスターボックスの拡張を2回ほど行っておきたいところです。
しかしそれには 400 円分の課金通貨が必要です。 400 円の課金はないので、850 円ということになります。
課金通貨をタダで貰えるようなシステムは今の時点ではないので、相応の出費は必要な印象ですね
(初回 100 円の課金ガチャを我慢すれば、Twitter と Facebook の連携をすれば 350 円の課金で拡張を2回行えますが・・・ そこまでするぐらいなら普通に課金した方がマシでしょうね)
もしくは、無課金で毎日少しずつ増えていくのを地道に待つかです。

ただ、課金部分以外については、かなり楽しめるゲームです。
個人的にコイン落としゲームが好きだというのもあり、パズルの戦闘よりもこちらの方が私的には面白いですね
思わず没頭してしまう楽しさがあります。

プレイするごとにスタミナが減っていき、なくなるとしばらくプレイできなくなる制限はありますが、他のセガのゲームをインストールすることで回復薬を貰える仕様があり、それで序盤は補うことが出来ます。

「コインプッシャー+パズドラ」という、いかにも「スマホアプリのヒット要素を組み合わせました」みたいな感じが「狙ってる感」が強くてアレなのですが、成功していることは間違いありません。
今後の定番アプリの1つになるのは確実だと思われます。

ドラゴンコインズ (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

モンスターのカウンターを1にしたら、そこで一旦落とすのを止めて、コインが落ちるのを待ちましょう。 コインが落ちてトドメを刺せれば攻撃は受けずに済みます。
・逆にあと少しで最後のモンスターを倒せる状態で、カウンターが多く残っているときは、トドメの一撃を与える前にカウンターが1になるまでコインを落としておきましょう。 そうすれば場のコインが増えて次の戦いが楽になります。
・敵が複数いるときは倒しやすい相手から狙いましょう。 そうすれば、その敵を倒したときに出るコインで他の敵に一気にダメージを与えられます。
・スキルは2つ以上ストックできないので、スキルを使えるモンスターのところにスキルボックスが落ちそうなときは、使ってから落としましょう
・中央の方がコインが落ちやすいので、攻撃力がある者は中央付近に配置するのが基本です。 ただし端はスキルボックスも落ちにくいので、その点は留意しましょう。
・有利な属性で戦えば大ダメージを与えられます。 攻撃力が多少低くても十分な威力になるので、ゲーム序盤は属性優先で編成して下さい。
・HP が少なくなったら、コインを少しずつ落とし、確実にコインを落とせるよう狙っていきましょう。 緑コインがあるときは尚更です。
・体力に十分な余裕があって、緑コインを落とせそうなときは、コインを落としまくって攻撃をワザと1発食らい、それから緑コインで回復しましょう。 その方が場のコインを増やせますし、相手のカウンターも戻せます。
・モンスターは攻撃に必要なコインの数が少ないものの方が、コンボを繋げやすくなります。
・ただし緑コインの回復量はそのモンスターの HP と同じで、HP は必要コイン数の多い重量級のモンスターの方が高い傾向があります。
・中央が盛り上がっているとオーブがすぐ横に落ちてしまいます。 よって敵が3体の時は中央を最後に倒さない方が、オーブは横に転がって行きにくくなります。

最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス

半自動で戦う多数の兵士を指揮し、敵の軍勢を撃破して敵陣に攻め込む、リアルタイムの戦術シミュレーションゲームを RTS (リアルタイム・ストラテジー)と呼びます。
このタイプのゲームは iOS でも ザ・セトラーズ などが発売されています。

その RTS の世界的定番の1つが Warcraft (ウォークラフト)シリーズで、その Warcraft 3 にはユーザーがゲームを改造して遊べるシステムが用意されていました。
そしてユーザーによって作られ人気になったのが、DotA 系と呼ばれる変則的な RTS です。

DotA 系の RTS には生産がありません。 施設の建設も、物資の採掘もありません。
一般の兵士は自動で作られ、勝手に敵陣に攻め込んでいきます。
プレイヤーが操作するのは「ヒーロー」と呼ばれるユニット1体のみで、多数の兵士を指揮する事はありません。
RTS としては非常にシンプルですが、おかげでヒーローの戦いのみに集中すれば良いので、プレイしやすいのが特徴です。

そんな DotA 系と呼ばれるゲームの定番 League of legends(LoL)を、ゲームロフトがパクったスマホに最適化させたゲームが発売されています。
ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス」です。

ゲーム内ではこのタイプのジャンルを MOBA (マルチプレイ・オンライン・バトル・アリーナ)と説明しています。
DotA の由来はこのタイプの元祖のゲーム「Defense of the Ancients」から来ているのですが、これはゲーム名の略称であり、ジャンル名の略称ではなかったので、後に他のメーカーが MOBA という言葉を別に作ったようです。
ただ、一般的にはまだ「DotA 系」と呼称される方が多いようです。
(アクション RTS、ARTS と呼ばれる事もあるようです)

ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス

3 vs 3 か 5 vs 5 で対戦するゲームで、オンライン対戦が可能ですが、ソロ(1人)でもコンピューターと対戦することが出来ます。
ただしソロプレイでもゲーム開始時にゲームサーバーに接続するので、通信できる環境でなければプレイできません

冒頭で述べたように RTS をベースとしたゲームシステムなのですが、プレイヤーが操るのはヒーローのみで、しかもこのゲームは仮想スティックとボタンで操作できるため、プレイスタイルはアクション RPG っぽいですね。
MMORPG(大規模オンラインRPG)の対人戦をやっているような雰囲気もあります。

ゲームが始まったら、まず約 75 秒の準備時間になります。
この間にショップをタップし、手持ちのお金で装備やアイテムなどを購入できます。
お金やアイテムはそのゲーム内のみで使うものであり、残しておいても意味はありません。
オンライン対戦の場合、準備時間に作戦の相談なども行えるのですが・・・ iPhone / iPad では難しいですね。

準備時間が終わりゲームがスタートしたら、敵陣に向かって進んで行きます。
画面左側をスライドして移動し、右下にある剣ボタンを押すと近くの敵を攻撃、矢印ボタンはターゲットの変更を行います。
パソコンの RTS のように、画面タップでそこに移動し、敵をタップでターゲット切り替え、ダブルタップで攻撃を開始することもできます。
なお、仲間をダブルタップするとその人を追尾します。

攻撃は一度開始すると半自動で行われ、ターゲットに連続して攻撃を行い、相手が倒れたら自動的に別の敵にターゲットが切り替わります。

ユニットにはどんどん湧き出てくるザコ(一般兵)と、相手ヒーローがいます。
当然ヒーローの方が強く、ザコは大した戦力ではありません。
しかしゲーム序盤はヒーローもあまり強くないし、相手ヒーローと正面から戦っても苦戦します。
よってまずはザコを倒してレベルアップし、強くならなければなりません。
ザコを倒しているとお金も増えるので、それで新しい装備やアイテムを購入することも出来ます。

もしやられても、一定時間後に自軍の陣地で復活します。
しかしやられる回数が多くなるほど復活に時間がかかるようになり、さらに倒されると相手ヒーローが多くの経験値とお金を入手してしまいます
よって突出は厳禁であり、ピンチの時は急いで後方に下がらなければなりません。
逆に相手ヒーローを倒せば一気に経験を稼げるので、レベルアップが早まり、より有利になります。

ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス
※自軍拠点。 まずはここで準備を整えます。 リアルタイムのゲームなので、ショップを開いている時も時間は進み続けます。
自軍拠点にいる時は HP や MP が急速に回復していくので、ピンチになったら帰還しましょう。
画面下にある旗のアイコンをタップすると、テレポートで拠点に戻れます。
ただしテレポート準備中に敵の攻撃を食らうとキャンセルされてしまうので、安全な場所まで後退してから実行して下さい。


ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス
※ショップ画面。 最初は 1000 G 持っているので、それで薬をいくつか買っておきましょう。
HP 回復薬はすぐに回復するのではなく、徐々に回復していくタイプであり、回復量が大きいものは敵の攻撃を受けると効果が止まってしまうので、薬があってもピンチの時は一旦後退することが必要です。
装備には重複するものがあり、古いものが売られて新しいものに入れ替えられる場合があります。 ただしブーツ系は重複しません。
やられた後の待機時間にもショップを利用できるので、この間に買い物を行いましょう。


ゲームの流れは、敵を倒してレベルアップしつつ、味方の兵士と共に進軍して相手の「」を攻撃し、破壊して進軍路を確保します。
そして敵陣に突入し、そこにある施設を破壊、最後に敵の本拠地を壊せば勝利です。
敵の本拠地を攻撃するには手前にある施設や塔を壊しておく必要があり、いきなり本陣を奇襲するという戦い方は出来ません。

塔を攻撃するには一般兵との連携が必要です。
塔は強力な攻撃を行うので、単独で攻撃しに行っても大ダメージを受けてしまいます。
しかし味方の兵士がいれば盾になってくれるので、その隙に塔を攻撃できます。
よってヒーローが主役のゲームではありますが、ちゃんと味方兵士と共に戦う必要があり、この辺はうまく RTS とアクション RPG のバランスが取られていますね

攻める時は攻め、退くべき時は退くのがゲームのポイントで、よって前進と後退を繰り返す形になり、常に双方が押し合いを繰り返す展開になります。
施設の建設や物資の補充がないこともあり、こういう表現はちょっとおかしいかもしれませんが、「一本道じゃない一本道 RTS」と言った印象も受けます。

ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス
※タワー攻撃中のシーン。 タワーの攻撃力はかなり大きいので、レベルが低いうちに狙われるとかなり危険。
レベルがある程度上がるまで無理に攻めない方が良く、味方がいない時も一旦下がった方が無難です。
敵ヒーローは出来れば倒したいところですが、深追いは危険なので、追うか諦めるかの判断も重要ですね。


ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス
※マップ画面。ぶっちゃけ、このゲームのコピー元 League of legends のまんまです。
森の中には盗賊団や熊などの中立の敵がいて、これを倒すことでも経験値とお金を稼げます。
敵と戦って押し返すのと、ザコや中立の敵を倒して経験を稼ぐのを、バランス良く行うのが基本的な攻略です。
中立の敵の中にはボスがいて、これを倒すと大きな報酬を得られますが、かなり強くなってないと勝てません。


注目のオンライン対戦についてですが・・・ まずオンライン対戦云々言う前に、サーバーが問題
現時点(2012/11)では公開直後なこともあってかなり重く、「接続が切れました。後ほどお試し下さい」や「内部サーバーエラー」などを連発します。

しかもオンライン対戦でこうなるだけならまだいい。
ソロプレイをする際にもサーバーに接続するので、その時に接続エラーが出て、ソロプレイさえ出来ないことも間々あります
実際、このゲームは11月21日に公開されたのですが、私も公開から数日の間はチュートリアルさえプレイできませんでした。

先日ようやくプレイ出来るようになり、こうしてレビューを書くことが出来ているのですが、今でも不意に繋がらなくなったりして、安定しているとは言い難い状況です
当然オンライン対戦も「繋がらない」というケースが多発しているようで・・・ しばらくはプレイし辛い状況が続きそうです。

対戦についてですが、ゲームを起動すると表示される「PvP」のボタンを押してそのまま待っていると自動マッチングが行われますが、全然接続されません
たまに繋がって人が集まっても、ゲームが始まる前に落ちてしまい、開始するところまで進みません。

ただ、PvP のボタンを押した後に表示される「カスタム」のボタンを押すと、ユーザーが任意に作った対戦ルームが一覧表示されます。
前述のオートマッチングが正常でないためか、プレイヤーはここに集まっているようで、ここに表示されているルームに「参加」すれば(サーバーが正常なら)普通にゲームは開始されます。

プレイヤーはかなり多く、早いときはルームが作られて1分も経たないうちに6人集まります。
正常に繋がれば対戦はなかなか快適で、ラグも感じません。

ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス
※PvP のボタンを押して待っていてもゲームは始まりません。 「カスタム」のボタンを押してルーム一覧からゲームに入りましょう。
ルーム一覧がいつまで経っても表示されない人は、アプリか本体を再起動した方が良いです。
このゲームの元と言える Warcraft はマーケティングの失敗で日本での知名度が低く、逆に韓国では非常に盛況なため、ユーザーも韓国や中国のプレイヤーが中心です。
日本からログインする場合は「アジアサーバー」になるので、昼や早朝だと繋がりやすいようですが・・・


(現時点のサーバー以外の)難点は、あくまでオンライン対戦メインで作られているため、1人プレイでは長期的には楽しめないこと。

ゲーム自体は面白いので、最初のうちは1人でも十分遊べます。
ただ、マップが2種類しかなく、ランダムマップは存在せず、コンピューターの難易度もなく、キャンペーンモードのようなものもないため、それぞれのマップで何度か勝ったら、後はもうその繰り返しでしかありません。

勝利することでレベルが上がり、強化に使える「タレント」というメダルと「エンブレム」と呼ばれる通貨が手に入るのですが、タレントによる強化は僅かで、体感できるものではありません。
対戦バランスを維持するため、あまり目立ったパワーアップは行えないようです。

エンブレムはヒーローの購入や色替えに使えますが、ヒーローは購入しなくても毎週特定のキャラを使用できるので、必須ではありません。

「オンライン対戦をしてナンボ」のゲームであり、1人用はあくまで練習に過ぎない感じですね。
レベルアップやエンブレムの要素も、どちらかと言うとオンライン対戦のためのものであり、1人用が楽しくなるようなものではありません。
もうちょっと色々なパターンで対戦できるようなシステムがあれば、ソロのみでも楽しめたと思うのですが・・・

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格はなんと無料! このゲームが無料って、大盤振る舞いもいいとこですね
もちろん課金はあるのですが、前述したようにレベルアップやヒーローのアンロックが必須ではないため、課金も必須ではありません

やり込むつもりの人だと、高価なヒーローを早期にアンロックしたくなるかもしれませんが・・・
ただ、ヒーローの能力はゲームバランスが優先されているようで、そんなに突出した技能を持つキャラは存在していないようです。

オンライン対戦を中心に作られているので、その点で敷居が高いゲームですが、対戦する時に挨拶のようなものは必要ありませんし、気軽に始める事が出来ます。
1プレイが 20 分ほどかかるので、手軽に遊べるという訳ではありませんが、本格的な DotA 系を iPhone や iPad で遊べるのはやはり驚くべきことでしょう

クオリティーは非常に高く、それでいてタダなので、とりあえず試してみるのをオススメします。
サーバーについては・・・ 当初よりはマシになっていますし、徐々に機嫌は良くなっていくと思いたいですね。

ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス (iTunes が起動します)

ドラゴンスレイヤー(ドラゴンアサシン)

巨大なドラゴンと1対1で戦う、「インフィニティブレード+モンスターハンター」という感じのアクションゲームが登場しています。
ドラゴンスレイヤー」です。

※版権の問題か、現在は「ドラゴンアサシン」という名前に改名されています。

日本で「ドラゴンスレイヤー」と言うとファルコムの往年の名作、及びそのシリーズが思い浮かびますが、このゲームはそれとは全く無関係です。
発売元はアメリカの大手モバイルゲームメーカー Glu で、Android 版も公開されています。

戦闘システムはインフィニティブレード、見た目や敵の動きなどはモンスターハンターという感じで、迫力あるプロモーションムービーが公開されてから結構話題になっていたゲームなのですが・・・
正直「Infinity BladeモンハンDH を足して2で割った」というよりは、4や6で割ったというか、10 で割ったというか、そんな感じの内容ですね。

無料で公開されているため、無料アプリしかやらないユーザー層の支持を得ているようですが、無料アプリの域を出ていない印象で、しかも課金はかなり高く、「課金演出」もてんこ盛りです。
しかし無料アプリとしてはかなりハイクオリティーなゲームなので、注目作であることは間違いありません。

ドラゴンスレイヤー Dragon Slayer

ステージクリア型のアクションゲームで、戦闘時の操作方法は Infinity Blade と大差ありません。
左右にある矢印ボタンでその方向に回避を行い、盾ボタンでガード、画面フリックで魔法弾を発射します。
敵の噛みつきや踏みつけをかわしながら、フリックしまくってバシバシ攻撃する形ですね。

インフィニティブレードのような「回避してから攻撃を行わないと通用しない」という制限はありません。
いつでもフリックすることで魔法弾を撃ち、バンバン有効打を与えることが可能です。
ただ、そのために攻撃に夢中になってしまいやすいので、かわす時はしっかりかわすよう心がける必要があります。

回避は敵の攻撃に合わせて行う必要がありますが、どの方向にかわすのか、どのタイミングでかわすのかは攻撃によって違います。
インフィニティブレードと同じく、右からの攻撃は右に、左からの攻撃は左にかわせば良いことが多いのですが、そうではない攻撃もこのゲームは多いので、何度もやって方向を覚えるしかないですね。

ガードは押しっぱなしでどんな攻撃でも防ぐ事が出来ますが、使用回数があり、なくなると回復するまで使えなくなります。
回数は少なく、あまり多用できません

見た目は モンスターハンター Dynamic Hunting っぽいですが、移動がないため「立ち回り」や「距離」はなく、武器の違いなども存在しません。
ゲーム的には完全にインフィニティブレード系であり、モンハンぽいのは外見だけです。
ただ、ドラゴンの大きさやしぐさはリアルで迫力があり、この点はモンハンらしさがありますね。

ドラゴンスレイヤー Dragon Slayer
※連続で弾を当てるとコンボ攻撃となり、ダメージが増加していきます。
しかし無理しているとすぐやられてしまうので、早め早めにかわすのを心がけた方が良いですね。
正直「弾を撃って遠くから攻撃する」というシステムは、巨大ボスとの戦いを表現するのにはやりやすい方法だと思いますが、モンハンを知っている人間からすると安直にも思えます。


ドラゴンスレイヤー Dragon Slayer
※敵の1セット攻撃の最後を回避すると画面にシンボルが現れ、この通りに指でなぞると魔法で相手を吹っ飛ばし、攻撃のチャンスになります。
序盤の敵は1セット3回攻撃で、左・右・左 か 右・左・右 という攻撃が多いので、それに合わせて回避するのを覚えればラクに戦えるようになります。
1セット攻撃の最後に「今すぐ防御」と表示されますが、ガードじゃなくて回避で OK です。
「今すぐ防御」というのは直訳で意味がおかしくなってるんでしょうね。

1対1の戦いですが、1ステージで4体のドラゴンと連戦します
1体倒すごとに区切りがありますが、体力は引き継ぐため、1体目や2体目で大ダメージを受けてしまうと後で苦戦します。

やられても何度でもリトライ可能ですが、体力が 50 まで減っている状態で4体目との戦いが始まって、そこでリトライした場合、体力は 50 からのスタートになります。
ポーション(薬)を使えば回復できますが、ポーション購入には課金通貨の「ジュエル」が必要です。
あきらめた場合、4体目まで進んでいても次に再開するときは1体目からになってしまいます。

4体倒してステージクリアすると、次のステージが開放されます。
また、ドラゴンを倒すごとに経験値と資金を入手でき、レベルアップすればスキルの習得を行えます
資金は装備の購入に使えますが、ポーションと半分以上の装備は課金アイテムになっています。

ドラゴンスレイヤー Dragon Slayer
※マップ画面。 全 13 ステージですが、途中に「試練」と呼ばれるサブミッションも存在します。
前のステージに戻って経験値と資金を貯めてくることも可能・・・ と言うか、無課金で進行する場合、前のステージを繰り返して経験値&資金稼ぎをしないと進むのは困難ですね。
4体目のボスに勝てなくてミッションを中断しても、3体目までの報酬は得られます。


ドラゴンスレイヤー Dragon Slayer
※巨大ドラゴンの火炎攻撃! 「パワーアタック」と呼ばれる攻撃はガードでなければ防げません。
よって普段からガードを使っているとパワーアタックが防げなくなることが多いです。 普段は回避をメインにしましょう。
回避方向は、噛み付き攻撃は頭の方に避ければだいたい大丈夫。
前足の攻撃は、足を振り上げた方向にかわすのか、振り上げた方と逆にかわすのか、それをまず把握しましょう。
それ以外の攻撃は尻尾攻撃以外、体を寄せた方向にかわすと回避できることが多いです。


ドラゴンスレイヤー Dragon Slayer
※残念ながらアイテムや装備の大半は課金が必要。 しかも課金額がすごく高い。
ただ、装備に関しては無課金でも上位のものを入手していけるバランスにはなっています。 相応の資金稼ぎは必要になりますが。
モンハンみたいな「素材を集めて武器を作成」といった要素は一切無いので悪しからず。


ゲーム自体はなかなか楽しめるのですが、色々と気になる点も多いです。

まずゲームバランス。 敵の攻撃タイミングが非常に解りづらく、相手の攻撃力もかなり高いので、慣れるまでは即死しまくります
回避方向もパッと見では解り辛い攻撃が多く、ゲーム序盤は不親切感が否めません
基本的に「死にながら覚えるゲーム」ですが、それをゲーム開始早々に要求されます。

このゲームをやると、「あぁ、Infinity Blade は初心者でもやりやすいように色々と配慮されてたんだなぁ」と言うのを感じることが出来ます。
これではステージ2で早々に挫折する人も多いのではないでしょうか。

しかも課金演出がかなり目に付きます
死んだら薬購入の課金、勝ったら報酬倍増の課金、クリア後はアイテム補充の課金、先に進むと装備購入を勧める課金、レベルアップするとスキルポイント追加の課金・・・
勝っても負けても課金案内が出まくります。

さらにその課金が高い! 最低でも 450 円から。
最近の海外の(特に開発ソーシャルゲームの)課金は最低額が 450 円のものが多いので、このゲームもそれを基準にしているのだと思うのですが、これでは気軽に課金なんて出来ません。
おまけに 450 円で買えるのは薬ぐらいで、一番下の課金装備さえ買えません
しかも上位の課金装備は、武器も防具も1万円ぐらいする! さすがにボッタクリ過ぎ。

まあ武器は課金用装備とゲーム中の資金で買える装備がそれぞれ一通り用意されており、防具も相応のものをゲーム中の資金で買えるようになっているので、がんばれば無課金でも装備をそろえていけるようにはなっています
だから「課金必須」「タダより高いものはない系」とまでは言いませんが・・・
でも、こんなに高額な課金じゃ、逆に収益に悪影響だと思うのですが、どうなんですかね。

また、使い回しの部分が多いのも気になります
ドラゴンやステージの背景などは綺麗なのですが、ステージ3ぐらいで早くも使い回しが目に付くようになり、特にドラゴンは「色違い」「柄違い」が連発されます。
同じタイプのドラゴンは攻撃パターンも似通っているので、やることも同じになってきます。

データの容量や作業効率等を考えると、ゲームの作成にある程度の流用は必要だと思うのですが、さすがにドラゴンの種類は少ない印象・・・
ステージ6ぐらいで全体の「底」が見えて来ますね。

あと、日本語の翻訳がヘンなのも何とかして欲しいところです。
ステージ間には「コミック」と呼ばれるストーリーシーンなどがあり、相応に気合いの入った作品ではあると思うのですが、ややB級的な印象が拭えません。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



アプリ本体は無料。 ただし前述したように課金要素は多いです。
ただ、いわゆるゲーマーの方なら、無課金でも進行できるバランスだと思います。

オススメかどうか、かなり評価し辛い作品です。
「劣化インフィニティブレード+劣化モンハンDH」であることは否めないので、それらをプレイしていない方がこれに課金するぐらいなら、やはり Infinity BladeモンハンDH を勧めます。

ただ、このゲームもこれはこれで相応に楽しめますし、なにより本体は無料です。
前述の2つをプレイ済みの方や、「アプリにお金を払いたくない」と考えている人には、無料アプリとしてはトップクラスの内容なので、オススメできますね。
ただ、ゲームにお金を払いたくないと思っている方にはライトユーザーが多く、でもこのゲームの(無課金での)ゲームバランスはライトユーザー向けではないので・・・ うーむ。

とりあえず本体はタダだし、一見の価値のあるゲームだと思います。

ドラゴンアサシン (iTunes が起動します)

Puzzle Craft

一筆書きでパネルを消していくパズルゲームと RPG を融合させ、ヒット作となった Dungeon Raid
先日、それをリスペクトしたアプリ Dugeon Story をご紹介しましたが、さらに今度は「一筆書きパズル+村開発」という組み合わせのアプリが登場しています。
Puzzle Craft」です。

村開発の部分はソーシャルゲームっぽく、課金も一応存在するのですが、待ち時間を強制されるプレイ制限のようなものはなく、課金専用の建物なども存在しません。
時間が経つとお金やアイテムを回収できる要素はありますが、遊びたいだけ遊べるシステムになっています。

課金の必要性はまったく感じず、これで儲かるのか逆に心配になりますが、おかげで非常に遊びやすいですね
こういうユーザーフレンドリーなゲームは応援したくなります。
発売元は大手パブリッシャーの Chillingo 、開発はポーランドのメーカーのようです。

Puzzle Craft

農場と鉱山がある森の中に様々な施設や家を作り、住民を増やして仕事を与え、村を発展させていきます。
施設を作るには様々な物資が必要で、それらは農場と鉱山で行える Dungeon Raid タイプの一筆書きパズルで獲得します。

農場では同じパネルを3つ以上、一筆書きの要領で、指でなぞっていくと消すことが出来ます
消したパネルは種類ごとに蓄積されていき、を一定量貯めるとパンが、を一定量貯めると干し草が、を貯めると木材が手に入ります。

パネルを消すごとに残りターンが減っていき、0 になれば終了。
RPG ではないので、敵が攻撃してきたり、やられてミスになったりすることはありません。
農場のパズルは1年間の営みという事になっており、パネルの絵が 春・夏・秋・冬 と変化していきます
終了後に Gold を払って延長することも出来ますが、かなり高く付くので「SKIP」した方が良いでしょう。

ある程度ゲームが進むと、多くのパネルを一度に消すことで上位の素材が出現するようになります
例えば、を一度にたくさん消すとニンジンが、ニワトリをたくさん消すとブタが現れます。
ただしこれらの上位素材もただ出すだけではダメで、ちゃんと3つ繋げて消さないと手に入りません。

物資を得たら、それで家などを建設しますが、ほとんどの施設は農場の物資だけでは建てられません。
よって鉱山でも物資を集める必要がありますが、農場は資金を払えば収穫できるのに対し、鉱山は農場で得た食料がなければ採掘を行えません
食料はパンや鶏肉(ニワトリ)で、先に農場でこれらを十分獲得しておく必要があります。

また、鉱山では土を一度にたくさん消すと、上位素材ではなく「ガス」が出現します。
このガスは3つ繋がると次のターンに勝手に爆発し、周囲の鉱石をボロボロにしてしまいます。
鉱山は活動できるターンも少ないので、より慎重なプレイが必要になります。

Puzzle Craft
※パズルと言ってもタイマーやダメージなどはないので、特に難しくはありません。
しかし上位素材を狙う場合は多数消しを繰り返す必要があるので、相応に考える必要がありますね。
右は鉱山に入る前の食料準備画面。 最低でも 10 以上の食料が必要で、パンは1つで1、ニワトリは3になります。 より長く潜るには施設の建設と強化が必要になります。
100 Gold 払って入る事も出来ますが、コインは節約するようにしましょう。


物資を集めて施設を作ると、パズルでより多くの素材を入手出来るようになります。
例えば、風車は農場の麦パネルの出現率を増やし、鶏小屋はニワトリの出現率を増やします。
市場は素材の売買を行えるようになり、納屋は麦を消した時に残りターンが減らないようになるというユニークな効果を持ちます。
これらの施設は一定時間が経過するごとにアイテムを出してくれる効果もあります

また、を建てると住民が増えます。
住民は特定の職業に就かせることで、パネルを消した時の効果をアップさせます
例えば、木こり(Lumberjack)は木材を得るのに必要な木のパネルの数を減らします。
園芸家(Gardener)はニンジンを出すために必要な麦パネルの同時消し数を減らし、上位素材を出現しやすくします。

住民が増えるほどゲームは有利になっていきますが、家を建てられる数は村のレベルに応じているため、好きなだけ増やせる訳ではありません。
どの職業をどれだけ増やすかもゲームのポイントになりますね。

さらに物資を消費して、アイテムを作る事も出来るようになります。
アイテムはパズル中に任意に使用する事ができ、「草を全て刈り取る」「ブタを全て回収する」といったものの他に、「鉱山のガスを取り除く」「次に出るパネルが全て麦になる」といったものも存在します。
特にガスを取り除く「ランプ」はゲームの攻略に必須です。

Puzzle Craft
※施設建設画面。 欲しい施設に必要な物資を確認し、それを重点的にゲットしていきましょう。
右の画像は麦収穫時にターンが経過しなくなる Small Barn(納屋)。 これとニワトリ回収時にターンが経過しなくなる Small Animal Pen(放牧場)はオススメなので優先して建設しましょう。
レベルが上がると、木と草を一緒に回収できる Sawmill(製材所)や、オオカミなどのお邪魔キャラを通常パネルと一緒に消せる Lookout(監視塔)なども登場します。
まあ、最終的には全部建てていくことになるんですけどね。


Puzzle Craft
※住民を仕事に就ければ、材料の入手に必要なパネルが減って作業効率がアップ!
通常はパネル10枚で物資1つになりますが、ニワトリ飼育員が4人いればパネル6枚で鶏肉1つになります。
さらに通常は同じパネルを8枚を繋げると上位素材が出て来ますが、ブタ農家が3人いればニワトリパネルを5枚を繋げればブタが1つ現れます。

Puzzle Craft
※アイテム作成画面。 木材は基本的にアイテム作りに使用します。
木材だけで手軽に作れる「クワ」と「シャベル」は常に多めに用意しておきましょう。
右の画像はアイテムを使って画面中を麦だらけにしているシーン。
次に出てくるパネルを麦にする Fertilizer(肥料)を使い、さらに画面中の草を回収するクワなどを使用すると、一気に麦をドーンと出現させる事が出来ます。
この状況で改修前に肥料を再び使っておけば、回収後にまた同じ量の麦と上位素材がドーンと・・・
アイテムをうまく使えば、こんな攻略も可能です。


農場での収穫を行うのに資金が必要なので、「この資金がプレイ制限になっている」と思えますが、Gold はレベルアップでもまとまった額が手に入りますし、マーケットを建てた後に物資を売ることでも手に入ります。
普通にプレイする限りお金に困ることはまずありません

無料アプリではありますが、「プレイするとエネルギーが減り、なくなったら待たなければならない」みたいな制限もないため、無課金でずーっと遊ぶことが出来ます

冒頭でも述べたように村開発のシステムはソーシャルゲーム的なのですが、ゲーム進行は通常のゲームに似ていて、変な話ですが、まさに「ソーシャルゲームからソーシャルゲーム要素(ソーシャル性・ガチャ・エネルギー)を抜いた感じ」です。
なんだか最近よくあるゲームの作り方の逆を行っている感じですね。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



定価は 85 円とかなり安め。 ボリュームや内容を考えると、この価格はかなりお得です。
※現在はずっと無料化されています。

最初はパズルが戦闘でないため緊張感に乏しく、単調に感じるかもしれませんが、村の成長に伴ってパズルがどんどん有利になっていく成長要素があり、パネルの種類も増え、お邪魔キャラも登場するようになります。
ゲームの勝手が解るとかなりハマれる内容で、延々とやり続けてしまいますね。

「パズル+RPG」は最近の流行りと言えますが、ついに「パズル+開発」が出て来たか、という感じです。
万人向けですし、かなりメジャーになってもおかしくないアプリだと思います。

Puzzle Craft (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

施設の効果の日本語訳を一覧表記しておきますので、プレイされる方は参考にして下さい。

● 拠点のアップグレード

Camp : キャンプ : 最初の状態
Settlement : 集落 : 収入増加、新しい建物と道具を追加
Village Hall : 村 : 収入増加、新しい建物と道具を追加
Town Hall : 町 : 収入増加、新しい建物を追加
City Hall : 都市 : 収入増加、新しい建物を追加
Castle : 城 : ゲームの目標

● チュートリアルで建てる建物

Farm : 農場 : 最初に作る施設。 農場に入れるようになる
Kitchen : キッチン : 鉱山に入るために必要
Mine : 鉱山 : 鉱山に入れるようになる
Cottage : コテージ : 住民+3。レベルアップにより複数建設可能
Workshop : 道具屋 : 道具の作成が可能になる
Well : 井戸 : 一度にたくさん消すとニンジンとブタが出るようになる
Market : マーケット : 資源の売買が可能になる

● チュートリアル後(集落以上)で建設可能

Mine Shaft : 坑道 : 鉱山に石炭と銀鉱石が出るようになる
New Mine Shaft : 新坑道 : 新しい道具と職業を追加
Windmill : 風車 : 麦の出現率アップ
Yard : 囲い : ニワトリの出現率アップ
Hen-house : 鶏小屋 : ニワトリの出現率さらにアップ
Larder : 食料庫 : 鉱山の採掘時間が最長20ターンになる
Pantry : 貯蔵室 : 鉱山の採掘時間が最長30ターンになる
Quarry : 採石場 : 石材の出現率アップ
Building Site : 加工現場 : 石材の出現率さらにアップ
Forge : 鍛冶屋 : 鉄鉱石の出現率アップ
Ironwork : 鉄工所 : 鉄鉱石の出現率さらにアップ
Small Barn : 納屋 : 麦の収穫時に時間が経過しない
Small Animal Pen : 放牧場 : ニワトリの取得時に時間が経過しない
Kennel : 犬小屋 : ネズミ退治時に時間が経過しない。ネズミの活動力低下

● 村以上で建設可能

House : 家 : 住民+5。レベルアップで複数建設可能
Scarecrow : かかし : 一定時間ごとに様々な道具を入手。複数設置可能
Archaeologist : 考古学者 : 宝箱と地図が出てくるようになる
※地図で指定されたパネルを一定数経由して宝箱に繋げると開く
Carrot Patch : にんじん畑 : 農場でニンジンが普通に現れるようになる
Feeding Trough : 餌やり場 : 農場でブタが普通に現れるようになる
Mine Lift : 昇降機 : 鉱山で石炭が普通に現れるようになる
Granary : 穀物庫 : 鉱山の採掘時間が最長50ターンになる
Silo : サイロ : 農場のコンティニューの費用が安くなる
Recruiter : 募集所 : お金で住民を増やせる
Big Workshop : 大道具屋 : 新しい道具を追加
Forester's Hut : 森林監視員 : 狼退治時に時間経過なし。狼の活動力低下
Ventilation Shaft : 通気孔 : 並んだガスを撤去可能になる

● 町以上、及び Lv15 以上で建設可能

Manshion : マンション : 住民+10。レベルアップで複数建設可能
Archaeologist Lvl.2 : 考古学者Lv2 : アンコモンの宝箱が出る
Library : 図書館 : 地図&宝箱を購入できる。職業も増える
Museum : 博物館 : 宝箱からコレクションアイテムが出るようになる
Big Kennel : 大犬小屋 : ネズミとオオカミの活動力低下、道具が増える
Garden : 庭園 : ニンジンの出現率アップ
Pigsty : 豚小屋 : ブタの出現率アップ
Alchemist's : 錬金術師 : 鉱山で銀鉱石が普通に現れるようになる
Apple Trees : リンゴ園 : 農場でリンゴが普通に現れるようになる
Pasture : 牧草地 : 農場でウシが普通に現れるようになる
Conveyor Belt : ベルトコンベア : 並んだガレキを撤去可能になる
Ratcatcher : ネズミ取り : 草と一緒にネズミを駆除できる
Lookout : 監視塔 : 木と一緒にオオカミを駆除できる
Barn : 中納屋 : ニンジンの収穫時に時間が経過しない
Sawmill : 製材所 : 草と木をまとめて回収できる
Coal Carts : トロッコ : 石炭の出現率アップ+石と石炭をまとめて回収
Mint : 造幣局 : 銀の出現率アップ+鉄と銀をまとめて回収できる
Steam Engine : 蒸気機関 : 鉱山のコンティニューの費用が安くなる
Greenhouse : グリーンハウス : 農場のプレイ時間が8ターン伸びる
Animal Pen : 中放牧場 : ブタの回収時に時間が経過しない

● 都市以上、及び Lv20 以上で建設可能

Recruiting Agency : 就職斡旋所 : 新しい職業を追加
Archaeologist Lvl.3 : 考古学者Lv3 : レアの宝箱が出る
Museum Lvl.2 : 博物館Lv2 : アンコモンのコレクションが出るようになる
Chapel : 礼拝堂 : コレクションアイテムの発見率アップ
Orchard : 果樹園 : リンゴの出現率アップ
Cow Shed : 牛舎 : ウシの出現率アップ
Diamond Cutter's : ダイヤカッター : 鉱山でダイヤが普通に現れる
Gold Mine : 金鉱 : 鉱山で金鉱石が普通に現れる
Big Barn : 大納屋 : リンゴの収穫時に時間が経過しない
Big Animal Pen : 大放牧場 : ウシの回収時に時間が経過しない
Butcher's : 精肉店 : 動物を2つ繋げるだけで回収可能
Observatory : 天文台 : 農場のプレイ時間が4ターン伸びる
Inn : 宿屋 : 鉱山の採掘時間が最長100ターンになる

Endless Road

他の車を避けながら一本道を走り続けるシンプルなレースゲームでありながら、ブロックが組み上がって道が出来ていく様子が面白い、ハイセンスなグラフィックのショートゲームが登場しています。
Endless Road」です。

レースゲームといっても動ける場所は道の左・中央・右の3ヶ所のみで、ボタンで左右にパッパッと移動する、ゲームウォッチのような操作感覚のゲームです。
難易度がかなり高く、1回のプレイ時間も短いショートゲームであるため、ゲーム性もゲームウォッチ的なのですが、iOS にマッチしたセンスの良いグラフィックが特徴です。
BGM もテンポが良く、思わずリズムに乗ってしまいます。

発売は大手パブリッシャーの Chillingo、開発したのはスペインの個人製作者の方のようです。

Endless Road

画面左側をタップすると車が左に移動、右側タップで右に移動します。 アクセルやブレーキはなく、車は自動で走り続けます。
前述したように道は左・中央・右の3ラインになっていて、押した側のラインに移動します。
ステージによっては2ラインや4ラインになる場合もあります。

地形は画面端から流れてくるのではなく、前方に起き上がってくるように現れます
文字では説明し辛いのですが、折れたページがめくれて来るというか、飛び出す絵本を開いた感じというか、そんな様子で1ブロックごとに道が現れるユニークな演出になっています。

さらに、そんな風に作られた地形が、後方でどんどん崩れていきます
これは単なる演出ではなく、この崩れた地形に巻き込まれ、落下するとミスになります

道の上には前向きの赤い矢印や、後ろ向きの白い矢印があって、赤い矢印を取るとスピードアップ、白い矢印を取るとスピードダウンします。
また、他の車や障害物にぶつかるとスピードが大きくダウンします。
速度が下がるとだんだん後方に追いやられていき、ミスに近づいていく訳ですね。

ただしスピードが上がりすぎると、車はどんどん前方に出ていきます。
あまり前に出来すぎると反応し辛くなるため、逆に追突などを招きやすくなります。
安全で、かつ前方も確認しやすい、適度な位置をキープすることがポイントになります。

Endless Road
※ジャンプ台で穴を飛び越えているシーン。 穴に落ちたら即死!
即死トラップは結構多いので、前に出来すぎるのは厳禁。 速度は 79~82 mph ぐらいを維持するようにしましょう。


Endless Road
※地下鉄の入口に入ると地下を走れます。
地下にいる時は無敵ですが、ステージクリアまでに出ないとミスになってしまうので要注意。


一定距離を進むとステージクリアとなりますが、その時に道が2つに分かれており、どちらに進んだかで次のステージが変わります

ステージの種類はビーチ、都市、岩場、工場、高速道路、サーキット、花畑、迷路など非常に豊富で、しかもそれぞれに特徴があります。
ゲームが難しいだけあって、全てのステージを見るのはなかなか至難の業。
それらを確認していくのも楽しみと言えますね。

道の上にはコインも落ちており、これを集めるとパワーアップアイテムや消費アイテム(ユーティリティ)などを購入する事ができます
パワーアップアイテムには「大ジャンプ」「爆弾」「時計」「ニトロ」の4種類があり、獲得しておくと必ずゲーム開始時に現れ、パワーアップした回数だけ使うことが出来ます。
パワーアップアイテムは(消費アイテムを使わない限り)スタート時以外に出現する事はなく、さらに4種類のどれが出るかはランダムです。

Endless Road
※クリア時には道が2つに分かれていて、「どこからどちらに行ったか」で次のステージが来まります。
このクリア時のステージ表示の演出がまたイイ。 静止画では伝わらないと思いますが、とにかくセンスに溢れています。


Endless Road
※ゲーム終了時に MAP のボタンを押すと、アウトランのような全体図と通過したルートが表示されます。
見てのようにステージはかなり豊富。 ステージ5や6まで行くのはかなり難しいです。


難点は、これはショートゲーム全般にありがちな事ですが、運の要素が強いこと。
道を完全に塞がれたり、必ず通らなければならない抜け道やジャンプ台に他の車がいたり、どうしようもないような状況がよく出てきます。

1プレイが短く、リプレイを繰り返すゲームであるため、こうした運の要素もゲーム性ではあると思うのですが、にしても「こりゃダメだ」と思うシーンが多めな印象ですね。

また、前述したようにパワーアップが4種類あるのですが、そのうちの「ニトロ」が非常に有用で、他がイマイチであり、しかもパワーアップアイテムが出るのが開始直後の1回のみであるため、そこで「ニトロ」が出るかどうかでハイスコアを狙えるかどうかがほぼ決まってしまいます
他のアイテムだと一気にやる気ダウンなので、これは何とかして欲しいところ。

さらに、コインを貯めることで消費アイテムや新しい車を購入できるのですが、その価格がかなり高く、ほぼ「課金前提」です
特に新しい車は高過ぎで、地道にやっても買える気がしない値段です。
消費アイテムはまだ買えますが、何度もプレイしてやっと1つ買えるぐらいで、無課金ではそうそう利用できませんね。

※なお、現バージョン(2012/11/21)にはパワーアップ購入後にタイトルに戻り、すぐにゲームを始めると落ちる問題があります。 タイトル画面ではランキング確認の通信を行うのですが、この通信が終わってからゲームをスタートするようにして下さい。

endlessroad6
※パワーアップアイテムは、無課金でも強化していく事が可能なレベルです。
強化回数=使用回数で、まったく強化していない場合はそのパワーアップは出現しません。
こう言うと「じゃあニトロだけパワーアップさせれば、ニトロだけ出るようになるんじゃない?」と思うかもしれませんが、パワーアップは平均的に上げていく必要があるので、一点集中は出来ません。


価格は 85 円。 これで高額だとオススメしませんが、この値段ならショートゲームが嫌いでない人には勧められますね。
とにかく再三言うようにグラフィックのセンスが良く、その部分だけでも一見の価値があります

なかなか難しいゲームですが、テンポ良く繰り返せるので、慣れるとハマってしまいます。
手軽にプレイできるので、通勤通学時に遊ぶゲームとしても良さそうですね。

Endless Road (iTunes が起動します)

グルーヴコースター 2 オリジナルスタイル

昨年(2011年)世界中で絶賛され数々の賞を受賞した iPhone / iPad の音楽ゲームの最高峰「グルーヴコースター」。
そのグルーヴコースターの新作が発売されました。
グルーヴコースター ゼロ」です。

※現在、アップデートに伴い「グルーヴコースター 2 オリジナルスタイル」に名前が変わっています。

ゲーム内容は前作とほとんど変わらないため、続編と言うよりは「無料化(フリーミアム)バージョン」と言った感じです。
本体価格は無料で、課金で追加曲を購入する形になっていますが、本体のみでも前作の初期収録曲は一通りプレイすることが出来る、お得なバージョンです。
ただし追加曲の価格は相応に高いため、その点は賛否が出そうですね。

なお、前作を持っている場合は特別曲が4曲追加されるので、「前作を買って損した!」という事はないようになっています。

groovecoaster21

一本のラインの上を「アバター」と呼ばれるキャラクターが進んで行き、ラインの上に曲に合わせてマークが現れます。
アバターとマークが重なった瞬間に画面をタップし、タイミングが良ければ GREAT や GOOD という表示と共にゲージが上昇、曲の終了までにゲージが一定以上あればステージクリアとなります。

タップする場所は画面のどこでも良く、内容としては非常にシンプルです。
音楽ゲームですから目で見てタイミングを計るより、サウンドやリズムに合わせて押すことが大切ですね。

ちゃんとタップに反応した演奏が行われるため、押すタイミングがズレているとサウンドもズレます。
よって入力感というか、「自分で演奏している感」があります。

このゲームの特徴はラインが単なる直線ではなく、ジェットコースターのように立体的に曲がりくねり、美しい演出が表示されること。
静止画で見るとシンプルですが、実際はかなり激しくダイナミックに動きます

また「プレイの気持ちよさ」を重視して開発されており、とてもリズム感が良く、曲にノッてプレイできるよう調整されています
画面を押しっぱなしにしたり、フリックしたりする操作もあるのですが、「ノリ」を損なわないようそれらのマークは最小限しか出て来ません。
音質もかなり作り込まれているので、プレイ時にはイヤホンは必須です。

全体的に、ゲームの根本である「プレイすること自体の楽しさ」に重点が置かれている内容です
そうした作り手の理想はプレイヤーにはあまり伝わらないことが多いのですが、このゲームはやっててそれを実感できるので、それが大ヒットした要因だと言えるでしょう。

グルーヴコースター ゼロ
※左の画像は AD-LIB(アドリブ)が成功しているところ。
アドリブはいわゆる「隠しマーカー」なのですが、曲やリズムに合わせて隠されているため、マークがなくてもノリに任せてタップしていると見つかることが多いです。
タップ時の評価は GREAT、COOL、GOOD、MISS の4つで、前作は COOL 以上でないとコンボが繋がらなかったのですが、今作は画像のように GOOD でも繋がるようになりました。
右の画像は曲の選択画面。 この選択画面も一本のラインで表現されています。
S や A と言うのはクリア評価ですが、評価も前作より甘くなっていて、GOOD や MISS が多くても GREAT の比率が高ければ S にしてくれます。(ただしノーミスでも GREAT が少ないと A しか貰えません)


注目の曲の種類と数ですが、無課金でも「レベルアップ」により曲が増えていき、最大 18 曲になります。
さらに ID 登録などでも増えるので、無料でも 20 曲はプレイできます
(前作がインストールされていればさらに4曲増えます。 ちなみに前作の公開当初の曲数は 16 でした)

レベルアップによる曲の増加は、1つの曲を EASY / NORMAL / HARD の各難度でクリアしたぐらいのタイミングで発生するので、それほど必死になって経験値を貯める必要はありません。
音楽ゲームとしてのボリュームは十分と言えますね。

曲の多くはタイトーのサウンドチーム「ZUNTATA」によるもので、様々なジャンルのものがそろっています。
アンビエントのような変わったものもありますね。

そして追加楽曲ですが、かなり豪華です
有名なパフュームのポリリズムや、木村カエラの TREE CLIMBERS、テクノミュージックの第一人者「ケン・イシイ」の曲もあり、奇々怪界の BGM は Rhythm Control 2 にも参加していた YMCK が担当しています。

さらにスクエニからは、FF13 の作曲担当である浜渦正志さん、すばらしきこのせかいの作曲担当である石元丈晴さん、ビーマニシリーズにも曲を提供していた鈴木光人さんが参加しています。

前作の追加曲であった ZUNTATA 初期メンバーの小倉久佳さんの曲や、インディーズバンド「エイプリルズ」の曲もそのまま含まれています。

ただし、これらの追加曲は全て1曲 200 コイン。 100 コインが 120 円なので、240 円になります。
これは音楽ゲームの曲単価としては最高値です。
太鼓の達人 でも5曲 600 円、ミクフリック2 でも3曲 450 円、Jubeat は4曲 450 円ですからね。
追加曲は(2012/11時点で)22 曲公開されていますが、全部導入すると約 3600 円かかります。
1曲ずつバラ売りされているのは購入しやすくて良いのですが・・・

ただ、このゲームは単に曲が追加されるだけでなく、演出も含めたステージ自体もセットなっているので、そのぶん高くなるのは仕方ないかもしれません。

※現在は楽曲パックを直接購入する方式になっています。
4曲600円のパックが多く、よって1曲の値段は 150 円です。


グルーヴコースターの追加曲の要望は世界的に多いはずなので、それが期待できる作りになったことはファンにとって喜ばしい事とは言えます。

グルーヴコースター ゼロ
※追加曲は前作より高くなっています。 ただ J-POP などもあって、ステージ演出もそれぞれ独自のものが用意されています。
まあ本格的な音楽ゲームになると、1曲 150 円ぐらいが相場なのかな。 グルーヴコースターは譜面の調整にかなり時間をかけてるらしいし・・・
ただ前作はコストパフォーマンスの良さも長所だったので、そこはちょっと損なわれた気も。
アプリの外見はあまり変わりませんが、中身は拡張性を重視したシステムに変更されていると思われます。


冒頭で述べたように、アプリ本体は無料。 追加曲を導入しない限り、無料のままでも遊べます。
曲の追加課金については賛否あると思いますが、とりあえず課金しなくても十分遊べるボリュームではあるので、未経験の人にはぜひ試して欲しいゲームですね。

こういう言い方は何ですが、無料の子供だましな音楽ゲームで満足していた人は、このゲームをやると「ゲームメーカーでちゃんと作られたアプリはこんなに凄いんだ!」と思うのではないでしょうか。
このタイプのゲームは幅広いユーザーにウケると思うので、無料にして間口を広げるという戦略は良いのではないかと思います。

まあこのゲームの良さについては、もう各所で散々賞賛されてきたので、いまさら言うまでもないでしょう
今後どう広げていくのか、これからの拡張や展開に期待したいですね。

グルーヴコースター 2 オリジナルスタイル (iTunes が起動します)

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