iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2012年12月

2012年 iPhone ゲームアプリ 優秀作発表 (その4)

2012 年度の総括となる、iPhone ゲームアプリの各ジャンルの優秀作のご紹介
大晦日にお送りする4回目の今回で、この特集も最後となります。

今回は「無料アプリ部門」「ソーシャルゲーム部門」「パズドラ系部門」「その他部門」「クソゲー部門」をお届けいたします。
これまでの記事は以下のリンク先をご覧下さい。

その1:ショートゲーム、RPG、戦略 SLG、開発/運営 SLG、タワーディフェンス
その2:アクション、格闘、シューティング、FPS/TPS、レース
その3:パズル、カード/ボード、音楽ゲーム、ノベル/アドベンチャー、スポーツ

----------

【 無料アプリ部門 】

ここでは本体無料で、追加課金がないか、課金があってもゲームを進行させる上で必須とは言えない、無料で延々と遊べるゲームを対象としています。

この部門で最初に取り上げるべきはもう、コレしかないですね。
なめこ栽培キットDeluxe」です。 知名度、話題性、共に MAX。

なめこ栽培キットDeluxe

何の手違いか日本中に大ブームを巻き起こしてしまった「なめこ」が、「デラックス」になったものです。 でも太ってません。
非常に手軽に楽しめる栽培ゲーム(?)で、以前の遊びやすさを維持しつつ、演出とボリュームを強化し、システムの改良が行われています

食玩やらストラップやらグッズも多数発売され、もう飛ぶ松茸を落とす勢いのなめこ。
アプリ自体は無料、課金も一切なしですが、この物販販売によって収益を得られているようで、そういうスタイルが成り立っている事自体がもう特別です。

もう一つの話題作は、パズドラで有名になったガンホーの出世作「ケリ姫」の最新版。
ケリ姫スイーツ」です。 何度見てもスイーツって名前が笑えます。

ケリ姫スイーツ

姫が主人公や兵士達を「蹴っ飛ばし」、モンスターと戦わせるというユニークな内容で、Angry Birds のような投射系ゲームではありますが、放り込んだ兵士達が自主的に戦う点が大きく異なります。
今回は RPG としての育成要素も強化されました。

「課金があるじゃないか」と言われそうですが、ゲームを進行するうえでほとんど課金は必要ありません。
やってみれば解りますが、「これで利益が得られるのか?」と思うほどの内容で、無理に課金を強要しないガンホーの「ポカポカ運営」を体現しているゲームと言えます。

また、「話題の無料ゲーム」という点で上記2つに勝るとも劣らないアプリだったのが「ぐんまのやぼう」。
作者の方がこのアプリがきっかけで、なんと群馬県の観光特使に任命されてしまったというゲームです。

2012free4

「なめこ」風の収穫システムでポイントを貯め、近隣の県を制圧し、日本全土を「群馬県」にするという手軽に楽しめるおバカゲー。
ウゴウゴルーガ風の絵柄と収穫時の「グンマー」という声に味があり、さらに「コンプガチャ問題」が話題になっていた時期に(無料の)コンプガチャを導入するというナナメ上なアップデートを公開。
RucKyGAMES クオリティが爆発しているネタゲーですね。

他の個人や中小メーカーのゲームでは、海戦ゲームが「ずっと俺のターン」になった「トレジャーサブマリン」、プロモーション用だけど本編並みに楽しめるバーテンダーシミュレーター「Bar Oasis 1.5」、ゲームは面白いのにあらぬ疑いをかけられてしまった「ぴよ盛り」などが注目作でしょうか。

トレジャーサブマリン Bar Oasis 1.5 ぴよ盛り

人気のズーキーパーのオンライン対戦版「対戦ズーキーパー」や、テレビで話題の数当て推理ゲーム「Numer0n [ヌメロン]」なども無料で手軽にオンライン対戦ができるゲームとして人気ですが、これらは課金要素がやや強いですね。


【 ソーシャルゲーム部門 】 

行き過ぎた運営方法にとうとう行政のメスが入り、そのインフレ傾向に終息の気配が見えているソーシャルゲーム。
先日 GREE(グリー)や DeNA(モバゲー)、NHN Japan(ハンゲーム)など主要6社が作った「ソーシャルゲーム協会」(JASGA)が発足しましたが、相変わらず未成年者の高額課金問題が続いていて、そのモラルが問われています。

スマホにおいては、急速にスマホ専用アプリ(ネイティブアプリ)への移行が進んだのが注目でしょう。
ショボいガラケーブラウザのゲームをスマホでやっても、物足りないのは当然です。

そんなネイティブアプリ化を急速に推し進めた、今年かなり大きな話題となったソーシャルゲーム。
それがスクエニの「拡散性ミリオンアーサー」です。

拡散性ミリオンアーサー

グリー / モバゲー とは一線を画した演出とグラフィック、著名なラノベ作家を起用したストーリー、話題のコンポーザーが作成したサウンドなど、新時代のソーシャルゲームを予感させる内容でした。
しかしゲーム自体は従来のグリモバ型のソーシャルゲームに過ぎず、予定されていたアップデートも進まず、昨今はその運営にユーザーの批判が集中するなど、様々な問題点も見られます。
いずれにせよ、1年を通して話題満載のアプリでしたね。

開発系のソーシャルゲームでは「ハッピーストリート」が、かわいい動物たちと綺麗なグラフィックで大きな人気となりました。

ハッピーストリート

欧米のキャラクターデザインはアジアではウケない場合も多いのですが、このゲームのデザインは日本人が見ても可愛らしく、全く違和感はありません。 メッセージも日本語化されています。
遊びやすい内容で演出も豊富、この手のソーシャルゲームとしては完成度は突出しています

また昨年ヒットした「Tiny Tower」を元にした、ビル開発系のゲームが2つ登場して人気になりました。(と言っても一方は地下ですが)
りとるキングダム」と「Crazy Tower」です。

りとるキングダム Crazy Tower

りとるキングダムは立体感のある 3D グラフィックが凄いです
遠近法が活用されていて、片目をつぶってスクロールさせると本当に奥行きを感じる程です。
こうした開発系のゲームは見た目も重要なので、ここはポイント高いですね。

Crazy Tower はガンホーが開発したコミカルホラーテイストの開発ゲームで、タワーディフェンス風のモンスター撃退モードがあるのが特徴です。
タワーディフェンス風と言っても戦略性は乏しいのですが、ゲームのアクセントにはなっていますね。
また日本製なこともあり、他の同タイプのゲームより遊びやすいです。

他には、キャラクターデザインが硬派なスクエニの2つ目のソーシャルゲーム「ガーディアンクルス」や、汎用的なドリランド型ソーシャルゲームだけどグラフィックはソシャゲ NO.1 の「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」などが注目作だったと言えるでしょう。


【 パズドラ系部門 】

パズル&ドラゴンズのような「○○+RPG」のゲームをどう扱うか悩んだのですが・・・
この際、「パズドラ系」でまとめてしまおうと思います。

まずはなんと言ってもパズドラ系の元祖、「パズル&ドラゴンズ」を紹介しなくてはなりません。
2012 年度の最大の成功作と言って良いでしょう。

パズル&ドラゴンズ パズドラ

手軽に楽しめるパズルゲームと、継続して楽しめる RPG の面白さ、さらに多様なモンスターを集める収集要素を組み合わせたメガヒットアプリです。
「ガチャ」があったり、プレイ時間に制約があるなどのソーシャルゲーム的なシステムもありますが、過剰な課金誘導を行わない「ポカポカ運営」により無課金でも十分に楽しむことが出来ます。

知名度や売上は圧倒的で、広告と課金演出を重視したシンプルなソーシャルゲームでなくても成功できる実例となったことで、業界に大きな影響を与えました。

そんな訳で、今年の年末には続々と他のパズドラ系のアプリが登場する事になります。
パズドラと同じ「パズル+RPG」ですが、登場キャラクターが人間で、奧深いバックストーリーを持つ「ロード・トゥ・ドラゴン」。
クイズ+RPG」という iOS では初のスタイルで、ガチャが存在しない「脱ガチャ」を遂げている「冒険クイズキングダム」。
実機のコイン落としゲームの老舗セガが送る、一風変わった「コイン落とし+RPG」の「ドラゴンコインズ」。
これらはどれも完成度が高く、すべて人気のアプリとなっています

ロード・トゥ・ドラゴン 冒険クイズキングダム ドラゴンコインズ

今年登場したパズドラ系のゲームは、ことごとく秀作でした。
来年はどうなるか解りませんが、この成功に続こうとするアプリはさらに増えると思われ、このシステムをアレンジしたゲームも出てくることでしょう。


【 その他部門 】

この部門では、ここまでのジャンルに含まれない、今年注目と言えたアプリを取り上げます。

まずは「空気読み。2」。 「ひたすら空気を読む」というテーマが秀逸な「おバカゲー」です。

空気読み。2

表示される状況を素早く把握し、空気を読む行動を取るという瞬間的な判断力が要求されるゲームで、問題数は実に 100 問。 中には一般常識が試されるものも存在します。
操作が解りにくい問題もありますが、その辺も空気を読んで推理するのが面白さでしょう。

また、スマホの機能を生かした演出と、ファミコン風のゲームが徐々に壊れていく表現で恐怖感を煽る、独特な雰囲気のホラーゲーム「ナナシ ノ 或プリ」もかなりの話題作でした。

ナナシ ノ 或プリ

ゲームとしてはどうかと思う部分も多いのですが、そういうことを云々言うようなアプリではないですね。
恐怖を与えるためのアイデアに満ちた内容で、ホラーが好きな人なら見逃せない一品です。

また、脳トレ系のゲーム「アインシュタインの脳トレ」が、スマホの脳トレ系のアプリとしては完成度が高く、オススメできます。

レトロゲームとしては、ナムコ黄金期のゲームがカップリングされた「NAMCO ARCADE」(ナムコアーケード)が注目だったのですが、操作性に問題があり、iPhone でプレイするにはゲーム画面も小さく、難点も多いです。
iPad なら割とプレイしやすいのですが・・・


【 クソゲー部門 】

ラストにお届けするのは裏のゲーム大賞、ユーザーの失意のどん底に叩き落としたゲームをピックアップする「クソゲー部門」です。

ただ、先にフォローしておきますが、ここで紹介するものよりクソゲーなアプリは数多く存在します。
しかし誰も知らないようなクソゲーを取り上げてもしょうがないので、ここで扱うアプリは「話題だったのに内容が伴っていなかった」という「ガッカリアプリ」が中心です。 この点をご了解下さい。

まず、今年最初のガッカリアプリは、数々の伝説的な作品を手がけてきた有名な「巨匠」たちが集まって開発された、iOS オリジナルのアクションアドベンチャーゲーム「ボーダーウォーカー」です。
そのオールスターっぷりに各ゲーム情報サイトがこぞって特集を組んだのですが、フタを開けてみるともう突っ込みどころ満載でした。

ボーダーウォーカー

面白くない上に時間だけはかかる戦闘、パッとしないインターフェイス、ほとんど育成要素がない退屈なシステム、文字をタップするだけのショボいクエスト、死ぬほど面倒でやってられないダンジョン・・・ 何もかもがゲームの楽しさに繋がっていません。
シナリオや BGM は非常に良く、ここだけは「巨匠らしさ」を感じるのですが、それがこのゲームに使われている事が勿体なく思えてしまうレベルです。

しかし「今年のクソゲー大賞はもう決まりか?」と思っていた矢先、それを越えるアプリをスクエニが投げ込んできました。
アナタ図書館」です。
短編小説集のゲームブックで、登場人物の名前を、登録した身近な人の名前に置き換えるシステムがあり、このコンセプト自体は悪くありません。

アナタ図書館

しかし肝心の小説がくだらない! マジで読むに耐えない!
素人が書いたとしか思えない文章を延々と読ませられ、読んだ後の「時間を無駄にした」感がすごいです。
これが個人や小メーカーのアプリならまだ納得できるのですが、天下のスクエニのアプリであり、おまけに課金が結構高い。
何を考えてこれを販売するに至ったのか、ぜひ聞いてみたいものです。

一方、ゲーム自体はともかく、その販売スタイルで墓穴を掘ったのが大名作の復刻版「Sorcerian for iOS」(ソーサリアン)。

Sorcerian for iOS ソーサリアン

パソコンのアクション RPG の移植で、その移植度は悪くないのですが、2500 円という高額設定だったにも関わらず、キャラスロット課金、アイテム倉庫課金、復活課金、薬課金、ゴールド課金など、至るところで課金課金
さらに「不老不死」という多くのプレイヤーが活用していた裏技を、高額課金しないとまともに実行できなくするアップデートを導入し、それでなくても炎上している状況に油を注ぐという、ユーザーの怒りを買いまくったアプリです。

現在は多くの課金が廃止され、シナリオも追加されるなど、状況が改善されているのですが、運営や販売方針を失敗するとこうなるという一例となりましたね。

そして年末、多くのユーザーをガッカリさせたアプリが「ロックマン Xover」(ロックマン クロスオーバー)です。

ロックマン Xover

あのアクションゲームの王道ロックマンが「ソーシャルゲーム」になるという時点でガッカリムードが漂っていたのですが、それでも一部のユーザーはロックマンらしいアクション性のあるソーシャルゲームになるのではと期待していました。

しかし出て来たものは、アクションとは名ばかりのショボい戦闘、攻撃方法を選択するだけのボス戦、戦略性皆無のカード装備など、ロックマンファンの期待を完膚無きまでにぶち壊す内容でした。
それはまさに「ロックマン Xo ver」(ロックマン クソ バージョン)。

シンプルなソーシャルゲームを楽しんでいる人にはこれでも良いのかもしれませんが、少なくとも従来のロックマンファンは喜ばないし、中途半端なアクションがむしろ邪魔な簡易ソーシャルゲームになってしまいました。

と言う訳で、今年もいくつかの目立ったガッカリゲーが出て来た訳ですが、個人的にもっともクソゲーだと思ったのは「アナタ図書館」ですね。
ただ、アナタ図書館はお試しのストーリーを無料で読むことが出来ます。
よって無料でどれだけダメなのかを手軽に確認できます。
気軽に踏める地雷なので、ぜひ話のタネに踏んでみることをオススメいたします。

----------

今年の iPhone ゲームアプリの総括は、これで以上です。
「ゲーム大賞」ではないので、大賞の発表みたいなものはしませんが、巷の人気や話題的には「今年はパズドラの年」と言って良かったのではないでしょうか。

2013 年はどんなアプリが我々を楽しませてくれるのか、iOS とスマホ市場の更なる発展を期待したいですね。

その1:ショートゲーム、RPG、戦略 SLG、開発/運営 SLG、タワーディフェンス
その2:アクション、格闘、シューティング、FPS/TPS、レース
その3:パズル、カード/ボード、音楽ゲーム、ノベル/アドベンチャー、スポーツ
その4:無料アプリ、ソーシャルゲーム、パズドラ系、その他、クソゲー

2012年 iPhone ゲームアプリ 優秀作発表 (その3)

2012 年度の iPhone ゲームアプリのレビューの総括となる、各ジャンルの優秀アプリのご紹介
今回は3回目となります。 1回目は こちら、2回目は こちら をご覧下さい。

3回目の今回は、「パズル部門」「カード / ボードゲーム部門」「音楽ゲーム部門」「ノベル / アドベンチャー部門」「スポーツ部門」をお届けいたします。

----------

【 パズル部門 】

iPhone には優秀なパズルゲームが数多くあるのですが、今年は話題作は少なかった印象です。
ややネタ切れ気味でしょうか・・・?
「パズル+RPG」と言ったものは多かったのですが、それらは別部門で扱います。

今年のパズルの話題作と言えば、あの Angry Birds の敵役であるブタが主人公のユニークな物理パズル。
Bad Piggies」でしょう。

Bad Piggies

パーツを組み合わせてマシンを作り、ゴールに向かわせるという内容ですが、飛行・落下・自爆など何でもアリの自由度の高いゲーム性が大きな特徴です。

パズルというと1つの正解をじっくり考えるものが多いのですが、このゲームは解法がいくつもあり、さらに「ヒラメキ」も必要になる内容で、従来のパズルゲームとは一線を画しています
子供がやるには難しいかもしれませんが、知育ゲームとして優れているアプリですね。

これ意外には、今年は「パズル部門」で表彰したくなるようなゲームがありません・・・

ゲームとしてオススメなのは「Bejeweled HD」です。

Bejeweled HD

マッチ3ゲームの元祖「ビジュエルド」が多彩なゲームモードと綺麗なグラフィック、遊びやすくなったゲーム性をひっさげて帰ってきたもので、じっくり考えるパズルらしいモードが増えているのが特徴です。

ただ、このゲームは日本では iPad 版しか発売されていません・・・
iPhone 版は海外ではすでに公開されており、日本でも夏頃に出る予定だったのですが、なぜか未だに音沙汰なし。 おまけにアプリ名や解説文が一時ぁゃしぃ中国語になってたり、よく解らない状態が続いています・・・
iPhone 版が出れば、文句なくパズルの代表作の1つなんですけどね。

他に人気だったのは「ペリーどこだ」でしょう。
ただ、これは昨年公開された「スワンピーのお風呂パニック!」の登場キャラクターとステージを変えたものなので、新作と言うよりは派生作品です。
でも相変わらず、難しすぎず簡単すぎずのゲームバランスは見事です。

あとは「上海 娘」がわりと人気な様で・・・
ぶっちゃけエロ系ですが、本家サンソフトの公式の上海なのでゲームは良く出来ています。


【 カード / ボードゲーム部門 】

ここでは俗に言う「ドイツゲーム」を含む、カードゲームやボードゲームを扱います。
ちなみにドイツゲームとは近年作られたオリジナルルールのボードゲームの総称であり、ドイツで作られたかどうかは関係ありません。

まず最初にピックアップしたいのは、海外製のドイツゲームではなく・・・ 日本製の定番コンピューターボードゲーム。
いただきストリート for SMARTPHONE わたしのお店にタッチして!」です。

いただきストリート for SMARTPHONE

サイコロを振って狭いマップを周回し、マスにある物件を購入していく「モノポリー」型のスゴロクゲームに、「株式」の要素を取り入れたゲームです。
桃太郎電鉄」と並ぶ日本の2大ボードゲームの1つですね。
株の売買による戦略や駆け引きが大きなポイントになるゲームで、スゴロクでありながらプレイヤーの腕前が勝敗に大きく影響します。

iPhone には海外の秀作なドイツゲームが数多くありますが、「日本にも優れたボードゲームはあるんだぞ」と言うことで、まずこれを挙げておきたいと思います。

カードゲームの中では、秋に発売された「San Juan」(サンファン)の完成度の高さが目立ちました。

San Juan サンファン

建物を建設することで徐々に有利になっていく、開発の面白さを手軽なカードゲームにまとめた内容で、原作は 2004 年にカードゲームの最高表彰を受賞しています。
優れたインターフェイスと手強いAI 、落ち着いた雰囲気ながらリアルなカード演出を持ち、総合的なクオリティーの高いアプリです。

また、トレーディングカードゲームの大定番「マジック・ザ・ギャザリング」の公式アプリが登場したことも話題となりました。
マジック2013」です。

マジック2013

カードゲームのアプリとしては突出した完成度で、完全に「ゲームソフト」ですね。
その演出や作り込みはカードゲームアプリの域ではなく、オンライン対戦にも対応しています。

ただ、専門用語が多いにも関わらずその説明に乏しく、ゲームのテンポも良くなく、初心者にはかなり敷居の高い内容で、あくまで「MtG の経験者用」といった感じが否めません。
さらに iPad 版しかなく、iPhone / iPod touch ではプレイできないため、勧められるユーザーは狭いですね。

ドイツゲームでは「Caylus」(ケイラス)の完成度がかなり良かったと思います。

Caylus ケイラス

サンファンと同じく町の開発を行うゲームですが、作った施設を他のプレイヤーが利用したり、王様のために城の建設を行ったりする要素があり、勝つための方法が色々用意されているのが特徴です。
1プレイの時間が長めで、お手軽さはありませんが、そのぶんやり応えがありますね。

他にはドイツゲームの名作「Scotland Yard」(スコットランドヤード)が話題作と言えました。

なお、2009 年にドイツゲームの表彰を総ナメにした Dominion (ドミニオン)の公式アプリが登場する予定でしたが、結局まだ発売されていません。
今年出たアプリの中では「Nightfall」が、ルールは複雑ですが「ドミニオン+TCG」というユニークなゲーム性を持っています。


【 音楽ゲーム部門 】

今年は音楽ゲームが豊作の年でした。
去年は大手メーカーの音楽ゲームが中心でしたが、今年は同人やサブカルチャー系の音楽ゲームも数多く登場し、秀作が多かった印象です。

まず、なんと言っても話題になったのが「ミクフリック/初音ミク」。
初音ミクの音楽ゲームが iOS に登場したと言うのは、かなりの話題性がありました。
続編の「ミクフリック/02 初音ミク」も早々に登場し、フリック入力の練習ソフトでもあった点も注目と言えます。

ミクフリック 初音ミク

フリック入力は押した時ではなく指を離した時に反応するため、音ゲーとしてはリズムにノリにくい難点がありますが、アーケードゲームや家庭用ゲームから流用された PV はクオリティーが高く、ミクファンにとっては必須アイテムだと言えるでしょう。

また、同人系の音楽ゲームとして大きな人気となったのが、センスの良さが特徴の「Cytus」。
台湾発のゲームですが、日本語ボーカルの曲もあり、日本人のクリエイターも多数参加しています。
iPhone / iPad にマッチしたハイセンスなデザインが特徴で、収録曲も多く、コストパフォーマンスの良さで人気になりました。

同じく同人系の「Tone Sphere」も、Cytus と同様にセンスの良さとコストパフォーマンスで人気になっています。

Cytus Tone Sphere

大手メーカーでは、スクエニが3つの音楽ゲームを発売しています。
特にオススメしたいのはオーケストラを扱った「SYMPHONICA」。
曲は全てクラシックですが、オーケストラらしい非常に重厚な音質で演奏されるため、かなり聴き応えがあります
私はこのゲームでクラシックの良さを知りました。

著名な声優が参加して話題となった「DEMONS' SCORE」、ファイナルファンタジーの曲で音ゲーを楽しめる「THEATRHYTHM FINAL FANTASY」も、かなりの話題作と言えます。

SYMPHONICA DEMONS' SCORE THEATRHYTHM FINAL FANTASY

ただ、DEMONS' SCORE は演奏中に声優のボイスが入りまくるため、曲が中心なのかセリフが中心なのか曖昧な印象がありました。 と言うか、これは声の方がメインなんでしょうね。
THEATRHYTHM FINAL FANTASY は非常に完成度の高い音ゲーで、ファイナルファンタジーが好きな人にはオススメです。 FF に思い入れがない人はダメですが。

グルーヴコースター ゼロ」は昨年発売されたオリジナルをフリーミアム(追加課金型)化したバージョンで、完全な新作という訳ではありません。
しかし無料曲も多いので、これからグルーヴコースターを買うならこちらの方がお勧めです。


【 ノベル / アドベンチャー部門 】

この部門にはコマンド選択式のアドベンチャーゲームの他に、ノベルゲーム(サウンドノベル)、さらにゲームブックも含めます。

iOS のアドベンチャーゲームは、昨年は「STEINS;GATE」(シュタインズゲート)と「428 ~封鎖された渋谷で~」という2大名作が登場し、 一昨年は「ゴースト トリック」が発売されるなど、毎年評判のアプリが登場しています。

そして今年は「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」が話題作と言えました。

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生

「殺人事件+学園モノ」というありがちな題材ですが、シュールなキャラクターと深まり続ける謎、ライアーゲームのような演出と残酷な「おしおき」が相まった、独特な世界観を持つ作品です。
ドラえもんでおなじみの大山のぶ代さんが悪役を演じているなど、声優の配役も話題になりました。

3D の移動シーンの操作性の悪さや、落ちたり急に重くなったりする安定性の低さなどの問題もあり、それらが改善されないまま放置されているため、手放しでの賞賛は出来ないのですが、シナリオの面白さは本物です。

また、アドベンチャーゲームとしては「逆転裁判123HD」が注目でしょう。

逆転裁判123HD

あの有名な「逆転裁判」を高解像度のグラフィックにブラッシュアップし、さらに1作目から3作目までをカップリングした豪華でお得なセットです。
大きなブームを起こし、映画にまでなった作品なので、未経験の方はぜひプレイして欲しい作品ですね。

ただ旧作の経験者の方からは、グラフィックに違和感があるという意見が続発しました。 それは私も感じます。
高解像度になったがために、ドットグラフィックの時にごまかせていた部分がごまかせなくなったようで、古いグラフィックをそのまま拡大して滑らかにしても、同じようには見えないという事なのでしょう。

そしてちょっと変わり種の注目作が、美しい自然美のグラフィックで話題になった「The Lost City ロストシティ」と、ゲームブックを現代に復刻した「iグレイルクエストⅠ・Ⅱ」。

The Lost City ロストシティ iグレイルクエストⅠ・Ⅱ

ロストシティは無理にプレイヤーを悩ませようとしていない作り方と、どこを見ても美しいグラフィックが特徴の探検アドベンチャーで、iTunes のレビューに「プレイ中はとても幸せだった」と書かれたものがありましたが、実際にそう感じるアプリでした。

グレイルクエストは懐かしの「ゲームブック」を高いクオリティーで再現したもので、当時の雰囲気をそのまま残しつつ、演出や便利機能を追加した、ファンには涙もののアプリです。

やや残念だったのは、続編の「グレイルクエストIII」が下手な SEO 丸出しのアプリ名になり、完成度も落ちてしまったこと。 アプリ名に関しては、現在は正常なものに修正されていますが・・・
なお、ゲームブックの復刻アプリには「展覧会の絵」もあり、私的にはこちらの方がオススメです。

他には本家サウンドノベルの「忌火起草」、レベルファイブ参入作の「レイトンブラザーズ・ミステリールーム」などが話題作と言えたでしょうか。


【 スポーツ部門 】

スポーツゲームはそれほど数が多くなく、目に付いたものも少なめです。
特に今年はコナミの「パワプロ」がソーシャルゲームの要素を無理に取り入れようとしてワケの解らないことになってしまったので、なおさら注目作が減りました。
「レッツ!ゴルフ」もアップデートは頻繁ですが、新作は登場していません。

そんな中、高いクオリティーでユーザーを驚かせたテニスゲームが、セガの「パワースマッシュ チャレンジ」です。

パワースマッシュ チャレンジ

操作にクセがあるため慣れるまでプレイし辛いのですが、「先行入力する」という点に慣れてしまえば華麗なラリーを続ける事ができ、かなり楽しくなります。
グラフィックのクオリティーが高く、選手の仕草も非常にリアルです。

また、世界中で記録的な大ヒットを飛ばしたのが、EA の「FIFA 13 by EA SPORTS」。

FIFA 13 by EA SPORTS

サッカーゲームとしての完成度は間違いなくスマホ NO.1
操作性がより改善されており、FIFA の公式ライセンスを受けているため実名のチームや選手が登場します。

ただ、日本のリーグが存在しておらず、チーム運営の要素も簡易的。
オンライン対戦もありますが日本からの接続だと回線が弱く、コアなサッカーファンでないと日本人は楽しめない印象があります。

他にはここで取り上げるようなスポーツゲームはなかった印象です。
スマホのもう1つの定番サッカー「リアルサッカー」はソーシャル要素が入ってしまい、微妙な内容になりました。

----------

今回のご紹介は以上です。

次回でこの特集も最後になります。
次回は「無料アプリ部門」「ソーシャルゲーム部門」「パズドラ系部門」「その他部門」「クソゲー部門」をお届けいたします。

その1:ショートゲーム、RPG、戦略 SLG、開発/運営 SLG、タワーディフェンス
その2:アクション、格闘、シューティング、FPS/TPS、レース
その3:パズル、カード/ボード、音楽ゲーム、ノベル/アドベンチャー、スポーツ
その4:無料アプリ、ソーシャルゲーム、パズドラ系、その他、クソゲー

2012年 iPhone ゲームアプリ 優秀作発表 (その2)

先日より 2012 年度の iPhone ゲームアプリレビューの総括として、各ジャンルの優秀アプリをまとめてご紹介しています。

2日目となる今回は、「アクション部門」「格闘ゲーム部門」「シューティング部門」「FPS/TPS 部門」「レース部門」をお届けいたします。
アクション性の強いジャンルですね。

----------

【 アクション部門 】

「アクションゲーム」と言っても幅が広いのですが、ショートゲームや対戦格闘に含まれないアクションをここでは扱います。
操作性の問題もあり、カジュアル / ショート以外のアクションゲームは、iPhone ではあまり多くありません。

今年のアクションゲームの中でもっとも注目の作品と言えたのは「ワイルド ブラッド」でしょう。
鬼武者やデビルメイクライのようなスタイルの剣劇アクションです。

ワイルド ブラッド

ゲームロフトが開発したものですが、既存のゲームを模倣したものではなく、完全なオリジナル作です。
アンリアルエンジンを使った最新スマホならではの美しいグラフィックと、硬派なストーリー&難易度を持つゲームで、オンライン対戦まで完備されています。
かなり難しいゲームですが、良い意味でゲーマー向けであり、家庭用ゲーム機のソフトのような作り方をされています。

もう1つのアクションゲームの注目作は、なんと言っても「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードⅡ」ですね。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 エピソードⅡ

ソニックの新作シリーズが XBOX360 や PS3 と並んで、iOS / Android / Windows Phone といった各種スマホで発売されたことは、時代の流れというか、ハードウェアの移り代わりというか、そうしたものを感じますね。

エピソードⅠは高速疾走できるステージが少なく、落ちて良い場所とダメな場所の区別を付けにくかったのですが、Ⅱはそうした問題が改善されており、相棒の「テイルス」も加わっています。
ただ、Ⅰにも増して即死トラップや初見殺しの多いステージ構成になっているため、難易度は異様に高いです。
まあ、それはそれでソニックらしいとも言えるのですが・・・

他に人気なのは、やはりメタルスラッグでしょう。
METAL SLUG 3」の後に「METAL SLUG 1」まで発売され、どちらも世界的な人気になっています。
中身はエミュだと思われ、初期バージョンには操作性・視認性の問題もあったのですが、アップデートでスクリーンサイズの変更が可能になり、操作性の改善も行われ、プレイしやすくなりました。

他にはマイクロソフトが発売を担当した「Tentacles: Enter the Dolphin」が注目作でしょうか。
生物の体内を移動するというややグロ系の設定のため万人向けとは言えないのですが、独特な触手アクションがユニークで、やっていて楽しいゲームです。


【 格闘ゲーム部門 】

ここでは俗に言う「対戦格闘ゲーム」を扱います。
一応「ベルトアクション」(横スクロールの格闘アクションゲーム)も含みますが、今年はそのジャンルで目立った作品は少なかった印象ですね。

今年のこのジャンルは「ソウルキャリバー」「KOF2012」「ストクロ」の3強でした。
まずはナムコの「ソウルキャリバー」。

ソウルキャリバー

美しい 3D グラフィックが滑らかに動く、武器を使った対戦格闘で、そのグラフィックのクオリティーは目を見張るものがあります。 アップデートにより上位機種なら 60 fps で動くようになりました。
オンライン対戦がないのが残念ですが、エンディングは各キャラクターごとに用意されており、クリアする事でキャラが徐々に増えていく要素もあります。

続いて登場したのが SNK の「THE KING OF FIGHTERS-i 2012」。
いきなり 10 チーム、キャラ総勢 30 名以上という驚きのボリュームで登場しました。

THE KING OF FIGHTERS-i 2012

KOF の主要メンバーはほぼ勢ぞろいしており、各チームごとのエンディングやカード収集要素なども盛り込まれています。 また、今回はオンライン対戦も用意されました。
やや解りにくいマニアックなシステムもありますが、操作はスマホ用に簡略化されています。

そして最後に登場したのがカプコンの「ストリートファイター X 鉄拳 MOBILE」。
ナムコの「鉄拳」のキャラが含まれていますが、ゲーム的には完全にストリートファイターです。

ストリートファイター X 鉄拳 MOBILE

グラフィックが半 3D 化し、演出なども強化された、非常に高クオリティーな格闘ゲームです。
その完成度は「さすがカプコン」と言ったところですね。

ただ、キャラ別のエンディングはなく、1人用は練習モードに過ぎない印象で、オンラインの公式マッチは乱入対戦に非対応。 ゲームシステムも初心者と上級者の差が出やすい内容で、新規ユーザーには遊び辛いゲームであったことも否めません。
そのためか、巷の評価も スト4 Volt の時ほど高くはないようです。

この3つはどれも今年を代表する作品と言え、甲乙は付けがたいのですが、私的には KOF 2012 が総合的に見て一番楽しめるかな、という印象です。

ベルトアクション(横スクロール格闘)では「カートォーンウォーズ:ブレード」が人気でした。
キャラが棒人間で見た目はイマイチ、内容もシンプルですが、装備が豊富で敵キャラクターも多種多様、ゲームも遊びやすく、ハマると延々と楽しめるアプリです。


【 シューティング部門 】

iOS のシューティングは毎年「ケイブ無双」な訳ですが、今年はタイトーも秀作シューティングを発売し、他にも注目作が多めの年となりました。

まずケイブシューでは「虫姫さまふたり ブラックレーベル」が最大の注目作ですね。

虫姫さまふたり ブラックレーベル

虫姫さま ふたり」と「虫姫さまふたり ブラックレーベル」の2つが立て続けに発売されたのですが、ブラックレーベルの方が改修版であり、ゲームとしてはオススメできます。
ただ、価格は初期版の「ふたり」の方が安く、セールもほとんどこちらしか行われていません。
内容は「撃ちまくる・壊しまくる・回収しまくる」という点が重視された、とても爽快感のあるシューティングです。

もう1つのケイブシューは Windows Phone からの移植作「DODONPACHI MAXIMUM」。

DODONPACHI MAXIMUM

これは元々アーケードゲームではなかったので、他のケイブシューとは作りが違っており、グラフィックは簡易的で、各ステージのスコアアタックを重視した内容となっています。
様々なケイブシューの機体が登場するお祭り的なゲームでもありますね。

今年のケイブは業績が悪化し、それに伴ってシューティングの開発を中断してソーシャルゲームに集中すると発表、iOS のアプリ名をダサい SEO 的なものに変えてユーザーからひんしゅくを買うなど、これまでとは雰囲気や方針が変わってしまった印象があります。

タイトーのシューティングは、なんと言っても「ダライアスバーストSP」が注目作でした。

ダライアスバーストSP

3D で表現された非常に美しいグライックのゲームで、ややぶっ飛んでいる「ダライアス的 BGM」も健在
スクリーンのサイズと位置を調整できるため、iPhone との相性があまり良くない横スクロールのシューティングですが、操作性は悪くありません。

ただ、ダライアスというゲームは弾幕シューティングではなく、パターン化とバリアで攻略する一世代前のシューティングであり、最近のものと比べると爽快感に劣るため、やや好みが分かれる内容なのは否めません。
タイトーは他にも「レイフォース」「レイストーム」という往年の名作シューティングを公開し、話題となりました。

また、香港の有力メーカー EpicForce が「iFighter 2: The Pacific 1942」を発売し、EpicForce らしい王道を行く作りで評価されましたが、思ったほど話題にならなかった印象です。
他には 80~90 年代のシューティングをリスペクトした「Toon Shooters」が人気でしたね。

全方向スクロールシューティングは、話題作と言えるものは少なめでしたが、秀作は結構多かった印象です。
Minigore の続編「Minigore 2: Zombies」や、設定が秀逸な「ゾンビウッド」、従来作とはガラッと内容が変わった「iBomber Attack」などはオススメです。


【 FPS/TPS 部門 】

ここでは 3D 視点で銃を撃ち合う「ガンシューティング」を取り上げています。
このタイプのゲームにはステージクリア型のものと、広い町を自由に動ける「オープンワールド型」のものの2種類がありますが、どちらもここで扱います。

まず今年の FPS の代表作と言えば、これしかないでしょう。
モダンコンバット4:Zero Hour」です。 相変わらずグラフィックも内容も破格。
モダコンは毎年スマホを代表するアプリになっていますが、それは今年も変わりません。

モダンコンバット4:Zero Hour

前作「モダンコンバット3」の時に大幅に進化したグラフィックは、今作でますます演出的に強化されました。
シナリオ面では、アメリカの特殊部隊とテロリストのボスの両者の視点で物語が語られるのが特徴です。
手軽に敵を狙える初心者でも遊びやすいシステムは健在で、もちろんオンライン対戦も用意されています。

ただ、今年はカジュアル系の FPS 「DEAD TRIGGER」も、モダコンに劣らない話題性があったと思います。

DEAD TRIGGER

ランダム生成される短時間のミッションを繰り返しプレイする、ちょっと変わったゾンビ FPS で、グラフィックのクオリティーが非常に高く、本格的な FPS でありながら手軽に楽しめるのが特徴です。
ボリュームが少ないのが難点で、早々に底が見えたのもありますが、価格がお手軽だったため、幅広いユーザーに支持されました。

ただ Android で違法コピーされまくり、仕方なく無料化してアプリ内課金だけで収益を挙げようとしましたが思うように利益が上がらず、おまけに有料で買ったユーザーからフルボッコに叩かれるなど、昨今のスマホアプリの問題が露呈した、別の意味で話題になってしまったアプリでもあります・・・

他には「N.O.V.A. 3」が、その圧倒的なグラフィックと、SF であることを利用したユニークなシステムによって人気となりました。

N.O.V.A. 3

全体としては、モダコンや N.O.V.A のゲームロフトと、SHADOW GUN や DEAD TRIGGER の MADFINGER Games が、スマホの FPS の2強になったという感じですね。
EA がバトルフィールドを発売しようとして、この2社にクオリティーで太刀打ち出来ず、発売停止を余儀なくされたのが象徴的です。

これ意外では、映画的な演出と渋い展開で魅せる「マックス・ペイン モバイル」と、昨年末の作品ですがカジュアル系ゾンビ FPS の「Call of Duty: Black Ops Zombies」が話題の作品だったと言えます。

一方、町を自由に散策できるオープンワールド系としては、発売されたばかりですが、GTA シリーズの「Grand Theft Auto: Vice City」(GTA VC)が世界的に人気です。

Grand Theft Auto: Vice City

前作はインターフェイスに問題が多かったのですが、今作はそうした点も改善されており、作り込みや演出が大幅に強化されていて、古いギャング映画のようなシーンが続きます。
スマホでのライバルである「ギャングスター」シリーズは今年は発売されていないので、これが1強ですね。

オープンワールドとしては、FPS とはちょっと違うのですが、スパイダーマンになって町を飛び回れる「アメイジング・スパイダーマン」と、バットマンになって闇討ちできる「ダークナイト ライジング」が大きな話題となりました。

アメイジング・スパイダーマン ダークナイト ライジング

ただ、スパイダーマンは飛び回るのは楽しいけど戦闘は簡易的で、逆にダークナイトライジングは戦闘シーンが良く出来てるけど町を散策する楽しみはあまりないので、やや偏っている印象です。
まあ、それぞれが差別化されているという意味では良いのかもしれませんが。


【 レース部門 】

ここでは 3D のレースと、2D のレースを一緒に扱います。
と言っても、今年は話題作は少なかった印象です。

最も注目されていた「Real Racing 3」が結局発売されなかったので、ゲームロフトの「アスファルト7:Heat」が1強だったと言えるでしょう。

アスファルト7:Heat

モバイルのカジュアル系レーシングの最高峰と言えるシリーズで、最新機種に合わせてグラフィックはますますパワーアップ、ゲームもさらに遊びやすくなりました。

そして何より、このゲームが 85 円で提供されているというのが驚きです。
価格破壊もいいトコで、これがこの値段で出されてしまったら、そりゃ他のメーカーは追従できないだろう、と言った感じです。
まあ iPhone のレースゲームは、初期の頃から価格破壊が進んでいた印象がありますが。

もう1つの注目作は「Real Racing 3」を開発中の Firemonkey が製作した「Need for Speed Most Wanted」。
アスファルトシリーズより、さらにカジュアルになったレースゲームです。

Need for Speed Most Wanted

グラフィックはさすが Real Racing のメーカーと言えるクオリティー。
コースを周回するのではなく、公道を一定距離走るまでの間に勝利条件を目指すという内容で、パトカーとのカーチェイスがメインです。
よってレースと言うよりは、「レース型アクションゲーム」と言った方が良いかもしれません。

上空見下ろし型のレースとしては、注目作だった Reckless Racing 2 が発売されましたが、内容がリアルになり過ぎて Reckless(無謀)さが足りなくなり、あまり人気にはならなかった印象です。

----------

今回のご紹介は以上です。

次回は「パズル部門」「カード / ボードゲーム部門」「音楽ゲーム部門」「ノベル / アドベンチャー部門」「スポーツ部門」をお届けいたします。

その1:ショートゲーム、RPG、戦略 SLG、開発/運営 SLG、タワーディフェンス
その2:アクション、格闘、シューティング、FPS/TPS、レース
その3:パズル、カード/ボード、音楽ゲーム、ノベル/アドベンチャー、スポーツ
その4:無料アプリ、ソーシャルゲーム、パズドラ系、その他、クソゲー

2012年 iPhone ゲームアプリ 優秀作発表 (その1)

本日から数回に渡り、2012 年度の iPhone ゲームアプリのレビューの総括として、各ジャンルの優秀アプリをまとめてご紹介していきたいと思います。

昨年・一昨年は「ゲーム大賞 2010」「ゲーム大賞 2011」が実施されていたため、それが総括になっていたのですが、今年はまだ具体的な動きがないため、iPhone AC の独断で各部門の優秀アプリを賞賛していきたいと思います。
(もし「ゲーム大賞 2012」が実施されることになったら、ここで紹介したアプリがそのまま当方からのノミネートとなる予定です)

今回は「ショートゲーム部門」「RPG 部門」「戦略シミュレーション部門」「開発/運営シミュレーション部門」「タワーディフェンス部門」の5部門をご紹介いたします。

----------

【 ショートゲーム部門 】

短時間で終わるシンプルな、携帯アプリらしいアクションゲームをここでは扱います。

この部門で特にオススメなのは、インディージョーンズのような冒険活劇をシンプルなラン系ゲームにアレンジした作品「PITFALL!」ですね。

PITFALL!

昨年大ヒットした Temple Run の亜種ですが、カメラワークや演出に優れていて、しかけも非常に豊富です。
旧機種だと動作がひっかかる問題がありますが、iPhone 5 などの最新機種ならその問題も起こりません。
このタイプのアプリの中では決定版と言っても良いでしょう。

他には、シンプルながら奥深いゲーム性を持つ「ネコアップ2」「こねこあっぷ」の2作品と、定番のチャリ走が大幅にパワーアップした「チャリ走DX」などが注目作でしょうか。

ネコアップ2 こねこあっぷ チャリ走DX

かわいい犬が集団で大脱走する「Off the Leash」もかなりオススメだったのですが、残念ながらこの作品は現在非公開となっています。

また、今年は「ファンタジーxランナーズ」のヒットも興味深いところでした。
ゲーム的には特別秀でている程ではなかったと思うのですが、センスの良いグラフィックとアイコンでユーザーの目を引き付けた作品でした。
やはりデザインセンスも大事だよなぁ、というのを改めて知ったアプリですね。

世界的には「Angry Birds Space」と「Angry Birds Star Wars」の2作品が中心だったと言えますが、そろそろアングリーバードは飽きてきた方が多いと思います。 新規の方にはお勧めですが。
Catapult King」は 3D のアングリーバードというのがユニークです。

他にはラン系ゲームの秀作「Ski Safari」、ゲームはシンプルだけどグラフィックと題材が秀逸な「Babel Rising 3D」、ヘタレ主人公に魅力がある「フミンズナイト」などが注目作だったと言えます。


【 RPG 賞 】

今年は「PRG+パズル」の パズドラ の大ヒットが注目でしたが、ここではそうした RPG の亜種ではなく、純粋な RPG を取り上げます。

まずはなんと言っても CHAOS RINGS_II (ケイオスリングス2)。
このシリーズを賞賛するとお決まりのように批判も受けるのですが、しかしスマホの域を超えているグラフィックと重厚なストーリー、携帯機器に最適化されたゲームシステムは賞賛されて然るべきものであり、やはり「良いものは良い」と言いたいですね。

CHAOS RINGS_II ケイオスリングス2

スクエニが送る本格的な RPG で、前作からの改善点も多く見られ、おまけ要素も豊富です。
定期的なアップデートで長く楽しめた作品でもありました。

ただ、個人的に今年一番登場が嬉しかった RPG は、「すばらしきこのせかい Solo Remix」ですね。

すばらしきこのせかい Solo Remix

元々 DS のタッチパネルに最適化されたゲームだったので、スマートフォンでプレイしても違和感はなく、グラフィックやサウンドも大幅にグレードアップ
「iOS で出てくれればいいのに」とずっと思っていたゲームですが、この完成度を見る限り、内部ではかなり早くからプロジェクトが進められていたのでしょう。

もっとライトな RPG として今年人気だったのは、「不思議の国の冒険酒場」と「魔女と勇者」です。

不思議の国の冒険酒場 魔女と勇者

不思議の国の冒険酒場 は、「○○のアトリエ」系の生産 RPG です。
操作性に問題がありましたが、アップデートで改善され、初期のアトリエシリーズの面白さをそのまま残しています

魔女と勇者 はお値段も内容も難易度もお手軽で、スマホにベストマッチと言えます。
iTunes レビューでも★5評価の割合が非常に高く、とにかく遊びやすいアプリですね。
ただ、は操作性に難がありますが。

他の注目作は、名作と呼ばれたファミコン版ウィザードリィ、及びゲームボーイのウィザードリィ外伝を再現した Wizardry外伝 ~戦闘の監獄~、アクション RPG としては完成度の高い イノティア戦記4~ベルケルの暗殺者~ などでしょうか。

FINAL FANTASY IV も発売されましたが、先日出たばかりなので一旦保留。
新作だけど古いファイナルファンタジー FINAL FANTASY LEGENDS 光と闇の戦士 もかなりの話題作と言えますね。


【 戦略シミュレーション部門 】

ここではターン制、及びリアルタイム制で、戦闘が含まれる戦略/戦術シミュレーションゲームを取り上げています。
オンラインではない戦術シミュレーションゲームは、「Great Big War Game」の完成度が突出していましたね。

Great Big War Game

ファミコンウォーズ風の戦術 SLG に様々な独自ルールを加味した内容で、コミカルな兵器デザインや綺麗なグラフィック、豊富なステージなど、非常にクオリティーの高い作品です。

戦略級の SLG としては、手軽さと本格さを併せ持つ硬派な歴史シミュレーションゲーム「欧陸戦争3」、及び「世界の覇者2」が注目の作品でした。

欧陸戦争3 世界の覇者2

ただ、サイコロを使ったボードゲーム風の前作とは違い、本格的なシミュレーションゲームになったため、解りやすさは薄れ、ヘビーユーザー向けのゲームになってしまった印象は否めません。
そのぶんミリタリー SLG が好きな人なら、いつまでも楽しめる内容に進化したとも言えますが・・・

他には、今年の作品ではないのですが、手軽な戦術シミュレーションゲーム「New World Colony」や「Slay」に大型のアップデートが行われ、再び人気となっています。

一方、オンライン要素がある戦略級シミュレーションゲームは、先日スタートしたばかりですが、やはり「Kingdom Conquest II」(キンコン2)が本命ですね。

Kingdom Conquest II キングダムコンクエスト2

世界的なヒットとなった前作を大幅に改修し、様々な問題点を解消すると同時に、内容をさらにグレードアップしており、この系統のゲームとしては決定版と言っても良いでしょう。
他にもキンコン1のチームが開発した ドラゴンアーク が、今年初頭からの注目作と言えました。

また、戦略ゲームとはちょっと違うのですが、RTS(リアルタイム・ストラテジー)の亜種である「ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス」が、戦略ゲームとアクション RPG とオンライン対戦の面白さを良いとこ取りしていて、かなり完成度の高い作品に仕上がっています。
まあ、他のゲームの模倣作ではありますが・・・


【 開発シミュレーション部門 】

この部門では開発や運営を中心としたシミュレーションゲームを取り上げています。

この部門は昨年は「カイロ無双」でした。
しかし今年はカイロソフトのゲームは少なめで、内容もライトユーザー向けのものが多く、私的には物足りない印象がありました。

そんな中、ヤバイぐらいハマりかけたのが「パズル+村開発 SLG」の「Puzzle Craft」です。

Puzzle Craft

Dungeon Raid 型の一筆書きパズルで資源を集め、それで村の施設を建設していく内容で、設備が充実するほどパズルも有利になっていくのが特徴です。

このゲーム、軽い気持ちで始めたらそのまま止められなくなってしまい、一日中やってました
「お城の建設」という目標があり、それを達成すると一段落付くので、それで終わる事が出来たのですが、延々と続くシステムだとヤバかったです。 それぐらい没頭できるゲームですね。
価格も安いし(と言うか無料が続いてたし)課金も必要ないし、かなりオススメです。

もう1つの注目作が、DERBY OWNERS CLUB です。
ソーシャルゲームの要素と、本格的なレース要素、そして競走馬の育成シミュレーション要素が合わさったゲームで、「ダービースタリオンのような競馬 SLG がやりたいなぁ」と思っていた私にはジャストヒットでした。

DERBY OWNERS CLUB

ソーシャル要素によるプレイ制限はありますが、調教や生産を行え、トレーニングセンターの拡張も可能で、レースシーンもかなり本格的です
開発/運営 SLG とはちょっと違うかもしれませんが、ダビスタ好きにはかなりオススメできるゲームですね。

カイロソフトの中では、多店舗経営が可能な 大盛グルメ食堂 が個人的にはオススメです。
あと、アストロ探検隊 もゲーム自体はとても面白いのですが、マップが固定されているため、一度クリアすると探索する楽しみがなくなってしまうのが残念でしたね。

そしてもう一つ、これを「開発/運営 SLG」と言って良いのか解りませんが・・・
疫病で人類を滅亡させる Plague Inc. が世界的なヒット作となっています。
題材が題材なので強くお勧め出来ないのですが、これが良く出来ていて、面白かったりするんですよねぇ・・・


【 タワーディフェンス部門 】

昨年(2011年)はタワーディフェンス不作の年で、目立った作品がほとんどなかったのですが、今年は秀作のタワーディフェンスが続々と発売されました

その中でも本命は Fieldrunners 2(フィールドランナーズ2)でしょう。
安定性が悪く、アプリがよく落ちるのが難点ですが、TD としての完成度はやはり突出しています。

Fieldrunners 2

数々の表彰を受けた前作をさらに拡張し、タワーの数も大幅に増加、戦闘もますますハデになっていて、無数の敵で画面が埋め尽くされるステージも存在します。
ステージも大幅に増加し、やり込み要素も十分。

ただ、Fieldrunners 2 に匹敵するほどの完成度を誇るタワーディフェンスが、もう1つ登場していました。
Spice Bandits です。

Spice Bandits

こちらもフィールドランナーズと同じオープンフィールド型の TD(タワーの設置によって敵の進行ルートをコントロール出来るタイプ)で、グラフィックが良くタワーの数も豊富、オンライン対戦まで完備されている高クオリティーのゲームでした。

ただ Fieldrunners 2 が発売された後は、そちらに注目が移ってしまった印象がありますね。
また、キャラデザインはちょっと日本やアジア向きではありません・・・

秋には定番シリーズである Bloons TD の最新作 Bloons TD 5 も登場しました。
こちらもステージが大幅に増加、多種多様なアップグレードも追加され、見た目と違って高い戦略性を持ちます。
圧倒的な攻撃で無数の風船を割りまくる派手な展開も健在です。

日本では絵巻物風のグラフィックが印象的な、直進型タワーディフェンス「アレクサンドリア大戦絵巻」と「百鬼大戦絵巻」が人気となりました。

Bloons TD 5 アレクサンドリア大戦絵巻 百鬼大戦絵巻

大戦絵巻シリーズは新作が出るごとに良くなっています。
現在はアップデートを重視しているようですが、次回作も期待したいところですね。

注目のタワーディフェンスの1つ「Defender Chronicles II」も発売されていましたが、初期に経験値とお金を稼ぎまくれるバグが存在し、興醒めしてしまいました・・・
現在は修正されていますが、少しずつキャラを強くしていくのが楽しいゲームだったので、影響が大きかったですね。
他には昨年末の作品ですが、Jelly Defense が秀作と言えるでしょうか。

----------

今回ご紹介するのは以上です。

次回は「アクション部門」「格闘ゲーム部門」「シューティング部門」「FPS/TPS 部門」「レース部門」をお届けいたします。

その1:ショートゲーム、RPG、戦略 SLG、開発/運営 SLG、タワーディフェンス
その2:アクション、格闘、シューティング、FPS/TPS、レース
その3:パズル、カード/ボード、音楽ゲーム、ノベル/アドベンチャー、スポーツ
その4:無料アプリ、ソーシャルゲーム、パズドラ系、その他、クソゲー

パズル&ドラゴンズ

RPG の戦闘を手軽に楽しめるパズルゲームにした、2012 年のスマートフォン最大のヒットゲーム
それが「パズル&ドラゴンズ」です。

空前のヒットにより、今ではゴールデンタイムにテレビ CM まで流している程なので、iPhone / Android ユーザーなら知らない人はほとんどいないでしょう

当方でも本家 iPhone AC に攻略ページを作る予定だったのですが、あまりの大ヒットのため各サイト / ブログにこぞって特集記事が掲載され、攻略ブログも多数登場、Wiki(非公式Wiki,攻略Wiki)のデータも非常に充実しているため、もはやうちが扱う必要もないと思い、取り上げるのを見送っていました。

しかし 2012 年の総括をするにあたり、このゲームを外す訳にはいかないので、今更ですがご紹介しておこうと思います。
一時のフィーバーを過ぎた今になってわかる、パズドラが与えた影響も見直してみたいと思います。

パズル&ドラゴンズ

まずはゲームの基本的な部分を説明しておきましょう。
「モンスター5体+助っ人モンスター1体」でパーティーを組み、敵モンスターのいるダンジョンに向かいます。
ダンジョンと言っても自動で進行し、やることは敵モンスターとの戦闘のみです。

戦闘は俗に「マッチ3ゲーム」と呼ばれるパズルになっており、任意のコマを動かして、同じ色のコマを縦か横に3つ以上並べれば消すことが出来ます。
モンスターには の5つの属性があり、それぞれ のコマに対応していて、消したコマの属性のモンスターが攻撃を行います。

ただしズーキーパービジュエルドと違い、1つのコマを何マスでも動かすことができます
動かせる時間は決まっていますが、その時間内なら一筆書きの要領でいくらでもコマを移動させられ、それによって周囲のコマの位置を変えられます。

このため慣れれば3連鎖・4連鎖を自在に組むことができ、連鎖が続くほど敵に与えるダメージもアップしていきます。
これがシンプルながら他のマッチ3ゲームにはない、奥深いゲーム性・パズル性を生んでいます。

敵にはカウンターが付いており、コマを1度動かすごとに減っていき、0 になると攻撃してきます。
それによりこちらの HP が 0 になると敗北しますが、ハートのパネルを消すことで回復することが出来ます。
また、カウンターは時間ではなく、こちらがコマを動かすことで減るため、コマを動かさなければ敵は攻撃してきません
よって時間に追われることなく、じっくり考えながらプレイする事ができます。
おかげでアクションが苦手な人でも楽しめますね

以下はコマの動かし方の一例です。

パズル&ドラゴンズ
※「L字型」のコマは、そのコマの上をなぞるように動かすと一列に並んでくれます。
これは多用する並べ方なので覚えておきましょう。


パズル&ドラゴンズ
※右の緑をそろえたいのですが、そこは画面の端。
間にある赤いコマを左に動かしてもそろえられるのですが、青いコマを右の画像のように一回転させてもそろえることが出来ます。
こうしたそろえ方をいくつマスターしているかで腕前に差が出ます。


パズル&ドラゴンズ
※紫のオーブを左に移動させている図。 一回転させるように動かすと、どんどん横にズラすことが可能です。 これはやっていればすぐ解るはず。
上記の例だと、その後に右の画像のように動かすと3連鎖が成立します。
連鎖は重ねるほど攻撃力アップ。 1連鎖ごとにダメージが 25 %上乗せされますが、一度に多くのコマを消しているとさらに威力は増えます。
同じ色を5つ繋げると全体攻撃になりますが、これは一列でなくても「T字型」や「十字型」で OK です。


指定された回数の戦闘に勝利し、最後にボスを倒すとステージクリア。
敵を倒すとたまに「タマゴ」が現れ、これを入手してクリアすると新しいモンスターをゲット出来ます。

モンスターは編成に加えられるのはもちろん、「合成」してモンスターをレベルアップさせるのにも使えます。
レベルが最大になったモンスターは「素材モンスター」を集めて上位種に「進化」させることもできます。

モンスターはそれぞれ固有の「スキル」を持っており、その活用も鍵になります。
また攻撃力や体力だけでなく回復力という数値もあり、これが高いモンスターがいないとハートのコマを消しても HP を回復しきれません。

加えてモンスターの属性には「に強く水に弱い、に強く火に弱い、に強く木に弱い。 は互いに強い」という「相性」があり、強い属性にはダメージ2倍、弱い属性にはダメージ半減となります。

これらを加味してパーティーを編成する必要があるため、その組み合わせは色々考えられ、どんなパーティーを作って育成するかもゲームの楽しみですね。


このゲームには「ソーシャルゲーム」の要素もあり、ダンジョンに行くと「スタミナ」を消費し、なくなると回復するまで待つか、課金通貨の「魔法石」を使うまでプレイできなくなります。(実時間 10 分でスタミナ1回復)
また「ガチャ」が存在し、強力なモンスターは魔法石(課金通貨)を使うガチャでなければ入手困難です。

しかしゲームを進行させることである程度の魔法石を入手できるようになっていて、イベント等でも魔法石は割と頻繁に配布されています
また課金ガチャ以外の方法でも強力なモンスターを手に入れる手段もあり、(無理に最強とか目指さない限り)無課金でも十分にゲームを進行させることが出来ます

開発メーカーのガンホーは、この過剰な課金誘導を行わない運営を「ポカポカ運営」と称しており、他のソーシャルゲームとは一線を画すスタイルを取っています。
こうしたユーザーフレンドリーな運営も人気に大きく影響していると思われます。

パズル&ドラゴンズ
※回復力のあるモンスターは攻撃力が低い傾向にあるのですが、回復力がないとボスの攻撃に耐えられないので、回復役も1体は欲しいですね。
また、ボスの攻撃で即死してしまうとクリア出来ないので、攻撃力だけでなく HP も重視しましょう。
合成は同じ属性のモンスターを素材にすれば経験値が 1.5 倍になります。
また合成費用はベースモンスターのレベルで決まるので、ちびちびレベルを上げるより、5体合成して一気に上げた方が費用効率は良いです。
お金は主に土曜日と日曜日に現れる限定ダンジョン「土日ダンジョン」で稼ぎましょう。


さて、そんなパズドラですが、私はこれが発売されたことが今年のスマートフォンのゲーム市場、いやゲーム業界全体のもっとも大きなニュースではなかったかと思います。

昨年末のゲームの話題と言えば「ソーシャルゲーム」の話ばかりで、どこのメーカーもそれに傾倒していました。
「ゲームの内容より課金演出の方が大事」とセミナーなどで堂々と明言され、ゲームの面白さではなく「いかにユーザーに金を出させるか」「どれだけ低コストで高い売上を記録できるか」のみが追求され、ガチャの内部確率の変更や、解析ツール(KPI ツール)を使ったレアの放出率の調整などが「テクニック」として講演会で当たり前のように紹介されるなど、マナーやモラルの低下が著しい状況となり、それがおかしいとさえ思わないような風潮となっていました。

結果的にそれが詐欺まがいのシステムと射倖心を過剰に煽る演出、未成年者の多額の課金を招き、警察や消費者庁などが監視を強め、例の「コンプガチャ規制問題」に発展していった訳ですが、そうした社会的な問題は別としてゲーム的な視点で見ても、ドリランド型・ロワイヤル型のような簡易的なソーシャルゲームが破格の利益を上げ続けた結果、各メーカーの開発力はソーシャルゲームのみに向き、既存ゲームの衰退はユーザー視点からも明らかでした。

当時は「グラフィックやサウンドはゲームに必要ない」「携帯アプリにゲーム性は不要」「限りなくシンプルに作ることが利益を上げるコツ」とインタビューなどでも繰り返し語られており、つまり「ゲームの否定」がゲーム業界に蔓延していた印象です。

しかしパズドラはソーシャルゲームのシステムと、ゲーム性の高い内容を両立させたものであり、前述したソーシャルゲームの作り方とは正反対のものと言えます。
そんな「ゲーム的なソーシャルゲーム」が爆発的なヒットとなり、多くの利益を上げ続けたことで、「ゲーム性を否定したソーシャルゲームでなくても儲けを出せる」という実例を作ることになりました
これによりソーシャルゲーム(ポチポチゲー)に急速に傾いていった流れは、かなり押し止められたのではないかと思います。

また、パズドラは前述したように過剰な課金演出を伴わない「ポカポカ運営」を行っていました。
それは「長く遊んでいるユーザーはいずれ課金してくれます」というスタイルであり、課金を急がせず、無料でも長く楽しめるゲームを提供することで、もっと長期的な視野で課金に誘導していこうというものでした。

これについては「結局課金させようとしているのは変わらないだろ」という意見もありますが、それまで主流だった射倖心を煽りまくる演出と小細工により、早急に高額課金に導こうとするやり方とは大きく異なっています。
しかもそれは単なる提言ではなく、実際に結果を出したものであったため、業界に与えたインパクトは非常に大きいものでした。

最近は ロード・トゥ・ドラゴン冒険クイズキングダムドラゴンコインズ といった「パズドラ系」と言って良いゲームが数多く登場しています。
これらもパズドラがなかったら、ロード・トゥ・ドリランド や 冒険クイズロワイヤル、ドラゴンコインレクションになっていたかもしれません。

ソーシャルゲームが全て問題だと言う訳ではありませんが、昨年末の時点では色々な意味で極端でした。
パズル&ドラゴンズはそんな状況を改善し、「ゲームでユーザーを楽しませてお金を貰う」という、かつては当たり前だったゲームの考え方を、スマホの市場に幾分か取り戻したアプリではなかったかと思います。

以下は Youtube で公開されている公式のプロモーションビデオです。



と言う訳で「パズル&ドラゴンズ」、激しく今更な紹介でしたが、「もしこのゲームがなかったら、今頃どうなってたかなぁ」と思うアプリですね。

このゲームは本来両立が困難なソーシャルゲームと普通のゲームの中間に位置するもので、内容としては完全に「ゲーム」ですが、ソーシャルゲーム並みに万人がプレイできるシステムとなっています。
それは奇跡的なバランスで、それを真似ろと言っても難しいのですが、来年はさらにこの系統のゲームが出てきて、「パズドラ系」と言えるジャンルを築くことになるかもしれません。

まぁ、あれこれ書きましたが、パズドラが成功したのは単純に「面白いから」というのが一番の理由でしょう。
このレビューを書くにあたって久々にプレイしたのですが、やっぱり楽しいですね。
短時間やっただけでもそのままハマりそうになります。

アプリ本体は無料なので手軽に始められますし、スマートフォンを持つなら、1度はやっておくべきアプリでしょう。

パズル&ドラゴンズ (iTunes が起動します)

Vritra

iPhone / iPod touch と横スクロールのシューティングゲームはあまり相性が良くなく、有名な作品は ダライアス バーストSPデススマイルズToon Shooters ぐらいしかないのですが・・・
先日、遊びやすい 2D の横スクロールシューティングゲームが発売されました。
Vritra」 です。

日本の小メーカーの作品で、そんなにボリュームがある訳ではないのですが、オーソドックスで遊びやすい内容と、美しいグラフィック、スコアアタックが楽しいシステムで、中小メーカーのシューティングとしてはなかなかの秀作と言えます。

Vritra

ライフ制+残機制のシューティングゲームで、自機は「相対移動」です。
(画面のどこをなぞっても、指を動かした方向と速度で移動します)

ノーマルショットは自動で連射されますが、BOOST のボタンを押しっぱなしにすると太いレーザーが出る「ブーストショット」を発射できます。
ブーストショットを撃っていると画面上部のゲージが減少し、なくなると撃てなくなりますが、ゲージは時間と共にどんどん回復していきます。
また、ブーストショットで敵を倒すと得点倍率が上昇していくため、ブーストを多用する事が攻略にも点稼ぎにも重要になります。

4種類のウェポンアイテムがあり、は追尾オプションを2つ装備、はレバーの反対方向に攻撃、は自機の周囲を回る光球を装備、黄色は扇状に弾を発射します。
アイテムを取ることでこれらの武器を変えることができますが、これらはパワーアップアイテムではなく、たくさん取っても強くなるという事はありません
ただ、ウェポンアイテムは相応に得点が高いので、スコアアタックをしている場合は出来るだけ回収していくことになりますが。

最後に待ち受けるボスを倒せばステージクリア。
3ステージ+ラスボス戦」でオールクリアとなり、そんなに長い訳ではないで、手軽に楽しめる反面、短く感じるのは否めません
ただ、これはこれで手軽に楽しめて良いかもしれませんね。

Vritra
※ステージ2のボス、大蜘蛛。 ボスの周囲を鉄板のようなものが旋回していて、ボスを攻撃する妨げになりますが、ボスの攻撃を防ぐ盾にもなります。
タイトルの「Vritra」(ヴリトラ)とはインドの神話に出てくる漆黒の邪龍(蛇神)で、このゲームではラスボスとして登場します。 そのシーンのグラフィックは本当に綺麗です。


iPhone の横スクロールのシューティングゲームは操作性と視認性が大きな問題ですが、このアプリはスクリーンサイズをピンチ操作で自在に拡大・縮小できます
またスクリーンの位置も自由に動かせるので、サイズを少し小さくして画面の右上に持っていくことで、iPhone / iPod touch でもプレイしやすい形にカスタマイズすることができます。

難易度は EASY、NORMAL、HARD、INSANE の4つが用意されていますが、各難易度の差がやたら激しい印象です。
EASY だと敵は弾を少ししか撃ちませんが、HARD だと弾を連射しまくるうえに、撃ち返し弾(やられた時に出す弾)まで撃ってきます。

ここまで差があるのはどうかと思いますが、3ステージ+1しかないので、上位の難易度でも慣れてしまえば攻略できるのは早いでしょうから、それを加味しているのかもしれません。

Vritra
※スクリーンレイアウトの画面。 スクリーンの大きさはいくつかのサイズから選ぶのではなく、ピンチ操作によりドット単位で変えることが出来ます。
iPhone 5 だと画面が横長なので、以前よりも横シューがプレイしやすくなっていて、それも操作性に影響しているかも。
もちろん一番遊びやすいのは画面が大きい iPad ですが。


ブーストショットで高めた得点倍率(RATE)はステージクリアしても引き継ぐため、ゲームに慣れてノーミスで進めるようになると、スコアは飛躍的に上がっていきます。
敵のパターンが解ってくると、多数の敵が出る場面でブーストショットを活用し、一気に倍率を稼ぐということが出来るようになるので、こうなるとスコアを狙う楽しさがさらに増していきます。
どちらかと言うと DODONPACHI MAXIMUM のようにスコアアタック重視のゲーム性と言えるでしょう。

リプレイデータの保存をしたり、アップロードする事も可能で、公開されているハイスコアラーのリプレイを手軽に見れるので、この辺もスコアアタックを重視している作りと言えそうです。


やや難点なのは、やられると倍率がリセットされてしまうため、1機やられた時点でそれまで貯めてきた倍率が全てなくなり、スコアアタック的にはゲーム終了なこと。
ライフ制なので3回被弾するまではやられず、ステージクリアするとライフは回復するので、1ミスでアウトという訳ではないのですが、一機やられた時点でやる気は大幅にダウンですね。

あとは、この手のゲームでは良くあるのですが、知っていないと回避不可能な「初見殺し」のトラップがいくつか見られます。
また、指が邪魔になりやすい、後方や下から敵が出てくる場面も存在します。
ただ道中が3ステージ分しかないゲームなので、そうした場面を覚えやすく、一度見れば対処法が解るため、あまり大きな問題にはなっていない感じではありますが。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



定価は 350 円。 ボリュームを考えると微妙なところですが、現在は 170 円で販売されています。
また「ダイジェスト版」と称されている無料版も存在します。

ストイックな楽しみ方をするシューティングであり、「EASY で1回クリアして終わり」と言うのでは楽しめないゲームなので、あまり一般向けではない気がします。
しかし歯応えのある難易度と、狙ってプレイすればどんどんスコアが上がっていくシステムのおかげで、シューターにはオススメできるゲームです。

こういう表現はおかしいかもしれませんが、「良く出来た同人シューティング」と言った感じでしょうか。
対応機種は iPhone 4S 以降、及び iPad 2 以降なのでご注意下さい。
シューティングが好きな人なら、押さえておいて損のないアプリです。

Vritra (iTunes が起動、iPhone / iPad 共用です)
VritraDigest (無料体験版です)

FINAL FANTASY IV

※ iOS 版 FF4 の詳細攻略ページを本家側の iPhone AC で公開しています。
http://iphoneac.com/FF4.html

ドラクエと並ぶ日本の2大 RPG 「ファイナルファンタジー」。
iOS では PSP 版の移植である FF1FF2、DS 版からの移植である FF3 がすでに発売されていますが、先日ついにシリーズ4作目も登場しました。
FINAL FANTASY IV」です。

近年の FF4 のリメイクバージョンには 2007 年末に発売されたフル 3D の DS 版と、2011 年に発売された 2D 高画質の PSP 版があるのですが、今回 iOS に登場したものは DS 版をベースにしたものです。
この DS 版 FF4 は DS / iOS 版の FF3 を作ったマトリックスのスタッフが作成しており、すでに iOS 版 FF3 での実績があるため、今回も引き続き同じスタッフで開発が行われている模様です。

DS 版からの移植であるため、キャラクターデザインが全体的に子供っぽく、登場人物の多くが大人である FF4 だと違和感があるのですが、イベントシーンでは 2D では表現できなかったキャラクターの仕草などが加えられており、ダンジョンも立体的に変化、FF3 の時と同様にゲームは1から作り直されているようです
もちろんグラフィックは iPhone / iPad に合わせて描き直されており、言わば DS 版の高画質バージョンと言えます。

FF2 から FF6 までの 2D 時代のシリーズ作は、ストーリーに合わせてメンバーが変わる「ストーリー重視型」と、パーティーの職業を自由に変更できる「ジョブシステム重視型」が交互に繰り返されていたのですが、FF4 はその中でも最たる「ストーリー重視型」です
そのため「一本道すぎる」「自由度がない」などの批判を受けることも多いのですが、イベント演出が豊富で、とても FF らしい FF だと言えますね。

FINAL FANTASY IV ファイナルファンタジー4

飛空艇の軍事力で勢力を拡大し始めた王国の「暗黒騎士」が主人公で、ストーリーの進行に合わせてパーティーメンバーが頻繁に入れ替わるのが特徴です。
ジョブチェンジ(転職)などはないため、使える職業はストーリーに合わせて決まっており、レベル上げよりもその時のパーティーの特長を生かした戦い方が重要になります。

RPG としての自由度に乏しい反面、その時点のメンバーに合わせた特技や行動パターンを持つ敵が登場するため、ゲームバランスはしっかりしています。
ただ、全体的に難易度は高めで、単に「たたかう」を繰り返すだけでは苦戦する場合が多く、「FF の中でも特に鬼難度」みたいな表現をされることもあります。

そのためかオリジナルの FF4 には「イージータイプ」と呼ばれるものが存在しており、この iOS 版も難易度を「ノーマル」と「ハード」から選択できるようになっています。
おそらくハードがオリジナルなのだと思いますが、ノーマルでも昨今の RPG よりは高難度なので、無理せずノーマルを選んだ方が無難でしょうね。

グラフィックは DS 版のものがベースのため、現在の iOS のレベルで見ると角張っている大雑把なデザインに見えてしまいます
しかし iPhone の高解像度で見てもあまり見劣りしないレベルにブラッシュアップされており、町やダンジョンなども iOS 用に修正されているようです

ただキャラに関しては、iPad の大きな画面で見ると粗さが見えるのは否めません。
当時のドットグラフィックを模したようなテクスチャ(表面)なので、そこは味があるとも言えますが。

そして 3D 化した点を生かし、イベントシーンではカメラワークや身振り手振りなどが追加され、2D の時代には不可能だった演出や表現が行われています
また、イベントシーンにはすべて声優さんによるボイスが加えられています
表現の変化に伴ってシナリオも一部修正されているようですが、この点は FFIV の原作シナリオを担当した方が監修をしているようです。

FINAL FANTASY IV ファイナルファンタジー4
※セシルとローザが語らうシーン。 ママローヤルアルファー。
ベッドに腰掛けてうつむくなど、2D では出来なかった演出が見られます。
ストーリー重視の FF なので、こういう方向のバージョンアップは自然なのかもしれませんね。


FINAL FANTASY IV ファイナルファンタジー4
※ボス戦とザコ戦で視点が変わるのも今作の特徴。
このボスは目が白い時は物理攻撃に、赤い時は魔法に反撃してきます。
よって相手の状況に合わせて使う攻撃を変えなければならず、こうした何らかの「攻略」が必要な戦闘が多いのが特徴です。
他にも相手が自爆する時に防御しておかないと全滅する、と言ったものがあります。


そして iOS 版(DS版)で追加された、新しい要素が2つ。
1つは AUTO BATTLE(オートバトル)です。

これは AUTO のボタンを押すことで各キャラクターが指定した行動を自動で繰り返してくれるもので、iOS 版の FINAL FANTASY LEGENDS にも導入されていて好評だったシステムですね。
PSP のリメイク版 FF4 にも追加されていたようですが、これらと大きく違うのはオートバトル中に使用するコマンドを「アビリティー」の設定で登録しておけること

設定には攻撃や魔法の他、装備アイテムの使用なども含まれるため、使うと魔法が発動する装備も手軽に活用できます。
また、前回の行動を繰り返す訳ではないので、手軽にオートと手動を切り替えての戦闘が行えます。

FINAL FANTASY LEGENDS のように「オート中は倍速」という訳ではないので、ゲームのテンポが上がる訳ではありませんが、進行がとてもラクになるので良いですね。


もう1つは「デカントアビリティー」と呼ばれる、各キャラに追加できる特技。
ダメージを受けた時に自動で回復する「オートポーション」や、敵に反撃する「カウンター」、アイテムの効果を2倍にする「アイテムの知識」など、様々な特技を好みのキャラに付加することが出来ます

これにより RPG としての自由度が低かった FF4 でも、キャラクターのカスタマイズが可能です。
また、吟遊詩人の「うたう」や、魔法がランダムに発動する「おもいだす」などのキャラ固有のアビリティーは、そのキャラが離脱すると使えなくなっていましたが、その際にデカントアビリティー習得アイテムを貰えるため、引き続き他のキャラで使うことが出来るようになっています。

ただしデカントアビリティーは(何周もしない限り)1種類1つしか入手できないので、どれをどのキャラに使うか慎重に判断しなければなりません。
離脱するキャラに大切なアビリティーを使ったら、後で泣くハメになります。
ただ、デカントアビリティーを覚えたキャラが離脱すると、その際に別のデカントアビリティーを追加で入手できるようになっていて、この方法でなければ手に入らないアビリティーも存在します。

FINAL FANTASY IV ファイナルファンタジー4
※アビリティー設定画面にはオート時に使用する「オートコマンド」の項目があります。
序盤のリディアはマジックアローが発動する「ロッド」や、ブリザドが発動する「アイスロッド」を装備して、オートコマンドにそれを設定しておくのがオススメですね。
「バトルコマンド」はデカントアビリティーを習得した後にカスタマイズ可能で、習得したものと入れ替えることが出来ます。


FINAL FANTASY IV ファイナルファンタジー4
※いつでも「マップ」を見られるのも iOS(DS)版の特徴。
ダンジョンマップはオートマッピング形式で、踏破した場所が自動的に書き込まれていき、その階を全踏破するとご褒美アイテムを貰えます。
また、このマップ画面を表示したままでも移動が可能です。(その時はマップがやや薄くなります)
「サイトロ」の魔法を使うと、未踏破の場所も確認できます。


FF3 は DS の画面に合わせ、敵が3体までしか出現しないという制限がありましたが、今回はもっと多数の敵が登場し、パーティーメンバーも最大5人になります。
よって前作より多くのキャラによる戦闘が行われます

好評の iOS 版 FF3 のグラフィックとプレイ感で FF4 をプレイできるため、こちらもロングセラーになることは必至だと思われます。
デカントアビリティーをさらに集められる「2週目」や、2周目以降でなければ登場しない強力な隠しボスなど、やり込み要素も十分なようですね。

価格は 1800 円で、FF3 と変わりません。
DS 版が 6000 円、再販版でも 3000 円で販売されていたことを考えると、その高画質版がこの値段で買えるのはお得と言って良いでしょう。

私は正直言うと、初期作品の FF の中では IV はあまり好きな方ではないのですが、巷ではシリーズの中でも上位を争う人気作で、登場を待ち望んでいた方も多いと思います。
こうやって FF が1つずつスマホでプレイ出来るようになっていくのは、ゲームユーザーにとって嬉しい限りですね。

FINAL FANTASY IV (iTunes が起動、今回は iPhone / iPad 両対応です)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

 iPhone AC

 ブログトップへ

iPhone AC
本家サイトはこちらです
http://iphoneac.com/



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

livedoor プロフ
ご意見・ご連絡は ezw01271@nifty.com まで
ブログ方針は こちら を。
Google