iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2013/01

Temple Run 2

キビキビした操作性と解りやすい内容、スマホならではのグラフィックと手軽に楽しめるゲーム性で大ヒットとなった、3D のランニングゲーム「Temple Run」。
全世界で 7500 万ダウンロードを突破し、後にコピーゲームがいくつも登場、「テンプルラン系」と呼ばれる新しいジャンルを創始してしまった、スマホの大定番タイトルの1つです。

その Temple Run にオマージュではない、正当な続編が登場しました。
Temple Run 2」です。

グラフィックがパワーアップしてコースに起伏ができ、ロープにつかまって滑り降りたり、トロッコに乗って疾走するなどの冒険映画風のシーンが新たに追加された一方で、ゲーム自体は大きく変わっておらず、プレイ感覚は以前のままです。

あまりにも正当進化すぎて、「もうちょっと目新しい部分が欲しかったかな」というのもあるのですが、ショートゲームとしてすでに完成されていたため、無理に新要素を追加して複雑化するのを避けたのかもしれません。

Temple Run 2

いつものように何の脈絡もなく、モンスターに追われる主人公が神殿から飛び出してきて、そのままゲームが始まります。

主人公は勝手に走り続け、上にフリックするとジャンプし、下フリックするとスライディングします。
これらを使って前方から来る障害物をひたすらかわし続け、曲がり角やT字路になったら曲がる方向にフリックします。

フリックの反応はかなり良く、若干遅れ気味でも成功にしてくれるなど、気持ちよくプレイできる操作感になっています
ジャンプ中でも下にフリックすれば着地直後にスライディングしてくれるなど、思い通りの動きが可能で、ここが Temple Run の最大のポイントでもありますね。

回避が遅れて障害物にぶつかったり、穴に落ちたり、曲がり角で曲がれなかったりするとミスになります。
またジャンプのタイミングが悪いとつまづく場合があり、後ろからモンスターが迫って来ます。 連続でつまづいてモンスターに追い付かれてもミスです。

本体を傾けることで少し左右に動くことも可能で、これを使って道に落ちているコインを拾い集めておくと、ゲーム終了後にパワーアップを購入することができます
ゲーム中に障害物を防ぐ「シールド」や、コインを引き付ける「マグネット」などのアイテムが出現する事もあり、パワーアップの多くはこのアイテムの効果を強化するものになっています。

ここまでの要素は、前作 Temple Run とまったく同じです。

Temple Run 2
※今回の舞台は高山地帯にある遺跡。 屋根瓦の建物がありますが、チベット的なイメージなんでしょうか?
右は今回のキャラクター強化(アビリティー)の画面。
今回のマグネットの強化には「効果中の取得コインの量が倍増する」というものはないので、マグネットを無理に優先する必要はありません。
一番上のコインバリューを優先してコイン入手量を増やしたら、後は取りやすいものを取っていけば良い印象です。
「スコア倍率を増やす」というパワーアップもあるので、本格的なスコアアタックはそれを高めてからになりそうですね。


そして、今回からの新要素ですが・・・

まず、「道」に起伏や蛇行ができました
前作は真っ直ぐな道だけで構成されていましたが、今回は滑らかな上り坂や下り坂があり、さらに左右にゆるやかに曲がっている道もあります。
これらによって自然な道になり、見た目は大きく向上しています。
もちろんグラフィックもかなり綺麗になりました。

ただ、これらの見た目の変化はゲームにも影響を及ぼしていて、上り坂だと向こう側が見え辛く、さらに上り坂の途中でジャンプすると高度が低くなり、坂の上のアイテムを取れなかったりします。
見た目が綺麗になった影響で曲がり角がやや区別し辛くなり、特にT字路は慣れないとそのまま直進してしまいやすいです。
よって慣れないうちは前より難しくなった印象を受けるでしょう。

ただ、新しいパワーアップゲージのシステムと、「ジェム」による復活によって、難易度は前より下がっています。

道に落ちているコインを拾っていくと画面左上のゲージが増えていき、最大になると画面をダブルタップすることでパワーアップを発動できます
パワーアップにはシールドやマグネットなどがあり、ゲーム開始前に選択する事が可能で、その種類はレベルアップや新キャラクターのアンロックで徐々に増えていきます。

また、ミスしても「ジェム」があればその場で復活が可能です
ジェムはいわゆる「課金通貨」なのですが、慣れればゲーム中に1~2個、運が良ければ3個以上拾えます。
復活に必要なジェムは最初は1つで、次は2つ、次は4つ、次は8つと増えていくのですが、アビリティー(Save Me)の強化で必要量を軽減できますし、平均して1~2度は復活できることになりますね。

コインの入手量も前より多くなっていて、かなり頻繁に、しかも連続して出て来ます。
よって大量のコインを拾い集めていく爽快感が増していて、アビリティーの強化も行いやすくなっています。

Temple Run 2
※左はダウンしたシーン。 でも「Save Me!」のボタンを押せばジェムを消費して復活。
道の向こうには拾えるジェムも見えてますね。
右は「T字路」なのですが、慣れないうちはこれを曲がり角だと認識し辛いです。
8の字型のオブジェクトが目印になりますが、これが常にあるとは限らないので注意。


演出面では、「ロープで滑降するシーン」と「トロッコに乗って走るシーン」が追加されました
このうちトロッコのシーンでは、本体を左右に傾けて進路の変更や片輪走行を行う必要があり、今までとはちょっと違う操作スタイルになっています。

また、特定の条件を満たすことで獲得できる OBJECTIVES(オブジェクティブ)は、前作は得点倍率をアップさせるものでしたが、今回は経験値を増やしてレベルアップするためのものになりました。
レベルアップすることでジェムなどのご褒美を貰うことができ、さらに一定レベルになると新しいパワーアップを利用できるようになります。

目立った欠点はなく、一部に「重い」と言う意見もありますが、私が iPhone 5 と iPhone 4 でプレイした限りではそうした症状は感じられませんでした。
曲がった直後や穴の手前など、絶対取れないような時にアイテムが出てくるのがやや気になりますが、それ以外で特に気になる点はありませんね。

ただ、復活に使う「ジェム」を課金購入できるため、スコアランキングで重課金者が明らかに有利なのは難点と言えるでしょうか。

Temple Run 2
※ロープとトロッコのシーン。 冒険家がトロッコに乗って走るのは、もう世界のお約束ですね。
ロープのシーンは大量のコインが並んでいて、まとめて回収できるので気持ちが良いです。
トロッコは慣れるまで結構難しいです。 右側にコインがあって、直後の右のレールが壊れているという場合があり、コインにつられて右に傾くと脱線してゲームオーバーです。
コインよりも回避を優先して動くことが大切。


Temple Run 2
※左の画像はパワーアップ(ゲージを消費して使用するパワーアップ)の選択画面。
レベルアップで増えますが、選べるのはどれか1つ。 コインを稼ぐならマグネット、距離を稼ぐならブーストでしょうか。
右はそのレベルを上げる「オブジェクティブ」の画面。
「○○m Collecting no coins」は、「○○メートル、コインを取らずに走る」という意味なので、狙ってプレイしないと獲得できません。
「Unlock a 2nd powerup」は、「2つ目のパワーアップをアンロックする」のではなく、「リストの2番目のパワーアップをアンロックする」という意味なので、紛らわしいので注意。


アプリの本体は無料。 ジェムやコインの課金購入はありますが、必須なものではありません。
もし長く遊ぶのであれば、450 円の課金でコインの入手量を2倍にできるので、これを利用するのも良いでしょう。
ただ、コインは課金しなくても貯めていけるレベルですし、450 円ってのは相応の値段なので、ちょっと微妙なところですね。

いずれにせよ、解りやすくて、遊びやすくて、それでいてスマートフォンらしいグラフィックも体験できる、秀作のアプリです
ゲーム的には前作と変わり映えしないのですが、やはりテンプルランはシンプルな面白さがあって楽しいですね。

それでいてタダですし、無料のままでも問題なく遊べるゲームですから、もうやらない理由がありません
Android 版は発売が若干遅れるようですが、スマホやタブレットを持っているなら、とりあえず落としておくべきアプリでしょう。

Temple Run 2 (iTunes が起動します)

FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST

「スクエニが新作ゲームの予告サイトをオープンした!」「キャラクターはどう見てもファイナルファンタジー!」「しかも iOS 専用アプリらしいぞ!」
そんな衝撃的な情報が駆け巡ったのが1月15日。
すぐにネット上では「FF のリメイクか?」「FFL みたいな新作じゃねーの?」「どうせソーシャルだろ」などなど、様々な憶測が飛び交いました。

そして1月17日、ユーザーの期待と不安を背負いつつ、満を持して登場したものは・・・

なめこ的な何かでした。

と言う訳で、今回ご紹介するのは、色々な意味で話題になっているスクエニの新作アプリ、
FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST」です。
(FF オール ザ ブレイベスト、通称 FF ATB)

このゲームをジャンルで言い表すと、ミニゲームであり、ファンアイテムであり、おバカゲーであり、クソゲーであり、ジョークアプリです
けっして長編 RPG とか、そう言った類のものではないのでお間違えの無いように。
ゲーム性もほとんどなく、非常にシンプルな内容です。

正直ここで扱うかどうか悩んだのですが、間違いなく「話題作」ですし、個人的には好きなアプリで、「FF 好き」で「おバカゲー好き」の私の心に見事にヒットしてしまいました。

ある意味、これは「一発ネタ」です。
マジメなゲームを求めている人がヘタに触れると激怒しかねないのでご注意下さい
なお、発売はスクエニですが、開発はビットグルーヴという京都のメーカーです。

FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST FF ATB

画面右にズラッと並んでいる FF シリーズのキャラクターを、ひたすら指でなぞり続けます。

以上。

・・・ホントに、ゲームのプレイ方法はコレしかありません。

キャラクターを指で触ると敵に攻撃を行い、その後はバー(ATB)が貯まるまで待機状態となって、バーが最大になってから触れれば再び攻撃を行うのですが、キャラクターが 20 人とか 30 人とかになるので、1人1人のタイミングを計ることはまず無理で、やることはもう「ひたすらこすりまくる」しかありません

職業ごとに攻撃方法が異なり、戦士なら剣を振り、弓使いなら矢を撃ち、魔術師ならサンダーなどの魔法を発動させるのですが、それらを使い分ける必要はないので、ひたすらこすりながら色々なキャラが様々な攻撃で敵をフルボッコにするのを眺めて楽しむゲームですね。

よって戦略性やらゲーム性やらは皆無で、勝てない敵に遭遇した時に前のステージに戻ってレベルを上げてくるぐらいしか、プレイヤーが判断する部分はありません。

一応、レベルが上がれば人数が増え、パーティーが強くなり、さらに倒した敵が武器を落とすこともあるので、RPG らしい部分もあることはあります。

もし全滅した場合は、3分経過するごとに1人ずつ復活していきます
敵はこちらが攻撃するまで手を出してこないので、全員復活するまで待ってから攻撃を再開できますが、もし倒せそうなら全員復活するまで待たなくても構いません。
ステージクリアできれば全員が復活します。

FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST FF ATB
※バルバリシアとルビカンテにエーコとユウナの召還魔法炸裂! もはやカオス状態。
全滅した場合はしばらく待たないと復活できませんが、勝てそうなら回復途中でも戦闘の再開が可能で、その辺の自由度と「キャラクターをなぞる」という操作から「なめこ」を参考にしている印象を受けます。
右の画像は3時間に1度だけ使える「フィーバー」状態。 攻撃の待機時間が無くなり、ひたすら連続攻撃が可能です。


そんなゲームらしからぬゲームですが、非常にテンポ良く遊べることと、歴代ファイナルファンタジーをリスペクトした懐かしさ一杯の演出、さらに無数のキャラが敵を袋叩きにするハデな戦闘が見ていて楽しいため、これはこれで遊べます。

強くなれば1回の戦闘がものの数秒で終わるので、そのサクサク感はハンパなく、しばらくやっていると「これはこれでアリかなぁ」と思えて来ますね。

ステージ1は FF1、ステージ2は FF5 と言った具合に、各ステージが1つの FF 作品をテーマにしていて、BGM や敵もその FF シリーズのものになります。
「皇帝」や「くらやみのくも」、「ケフカ」や「ゴルベーザ」などの歴代のボスが懐かしいセリフと共に現れ、ラスボス戦の BGM をバックに戦闘が繰り広げられます。
その演出を見ていると、開発した人がいかに FF シリーズが好きかが伝わって来ますね

FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST FF ATB
※左はフィールドマップ。 このフィールド画面でも、その FF 作品のフィールドの BGM が流れます。
右は武器の一覧画面で、入手すると対応した職業の攻撃力が上がります。 勝てなくなってきたら武器を集めに戻るのも良いでしょう。
ちなみにこのゲームの略称は FF ATB ですが、ATB とは FF シリーズで使われている「アクティブ・タイム・バトル」の略でもあります。


やや気になるのは価格と課金スタイルです。

350 円の有料アプリですが、歴代 FF シリーズの主人公キャラは「プレミアムキャラクター」となっていて、85 円の課金をしないと参加させられません。
全部で 35 人いて、誰が出てくるかはランダム。
キャラがダブることはありませんが、全員そろえようと思ったら 3000 円近くになります。

プレミアムキャラクターの攻撃は召還魔法やホーミングビームなど、演出的にも派手で楽しいものが多いだけに、それらが課金しまくらないと利用できないのは残念です。

加えて FF7、FF10、FF13 のステージは1つ 350 円の追加課金ステージになっていて、これも含めると 4000 円近くになります。

前述したようにシンプルなミニゲームで、おまけに本体が有料なのに、課金要素が多いというのは、さすがに割高な印象が否めません。

FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST FF ATB
※ FF シリーズは 7 から 3D になりましたが、このゲームでは FF7 以降のキャラも 2D のドットグラフィックで表現されています。
モンスターの絵は当時のままなので懐かしいですね。 各キャラクターの解説文はなかなか笑えますw
しかしプレミアムキャラクターを集める金額は結構厳しいです・・・ ガチャと違い、キャラがダブらないのは良いのですが・・・


事前告知で大きな話題になったために、発売されてから「ズコー!」となった人が多く、名前負けな印象は否めないのですが、ネタゲーとしては面白いと思います

巷の意見は賛否両論・・・ と言うか批判意見が多く、そうなるのが当たり前な内容ですが、私自身は冒頭でも述べたように「FF シリーズを一通りプレイしてきたおバカゲーが好きな人」なので、個人的には楽しいです。
人に勧められるかと言われたら微妙だけど。

「ネタをネタとして楽しめる人」で、「そのネタにお金を払える人」であり、さらに「歴代の FF シリーズをプレイしてきた人」には、オススメいたします。

FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

開拓サバイバル島

モバイルゲームメーカーの老舗「カイロソフト」。
最近は Android アプリの開発が中心なのか、iPhone アプリの発売数は少なめなのですが、先日新しいゲームが公開されました。
無人島を開拓して観光客を呼び込み、さらに他の島への探検を行う、冒険と戦闘が中心の開発シミュレーション RPG です。
その名も「開拓サバイバル島」。

このゲームは「アストロ探検隊」の後継作と言え、ガラケーでは 2012 年の1月末に公開されました。
そのオリジナルの公開から1年経っていない、カイロソフトのゲームの中でも新しい作品です。
アストロ探検隊と比べると、似たシステムでありながら、演出やボリュームは大きく進化しています

同じ「開発 SLG + RPG」のゲームには「冒険ダンジョン村」もありますが、完全にライトユーザー向けだったダンジョン村よりも、普段からゲームをやっている人向けの内容と言えます。
ただ、カイロらしいプレイしやすさは相変わらずなので、ヘビーユーザー向けという程でもありません。

開拓サバイバル島

無人島に住居と畑を作り、ペットと共に自給自足の生活をしながら、徐々に仲間を増やしていきます。
最初は狭い範囲しか開拓地がないのですが、未開地を探検することで開発できる地域を広げていくことができます
この辺りは「アストロ探検隊」と同じですね。

探索中にはモンスターが出現し、そのまま戦闘になるのですが、アストロ探検隊と大きく違うのは、このモンスターを仲間に出来ること。
と言うか、戦闘を行うのは仲間のモンスター(と最初にいるペット)だけであり、主人公は戦闘に参加しません
この辺りはポケモンに似ていて、戦闘時のレイアウトからしてポケモン的です。

モンスターにエサを与え、相手が満足すると仲間に加えることが出来るのですが、モンスターにダメージを与えて弱めてからエサを投げた方が成功する確率が高くなり、この辺もポケモン風

仲間にしたモンスターは、彼らの住居となる「牧場」を建てることで住民としても活動し、周囲8マスの土地から食料や木材を採取してくれます。
探検が進めば新たな人間の住民が見つかることもあり、人間は畑での効率の良い材料採取と、建物の建築などを行えます。

探検によって新しい建物も造れるようになり、これによって「文化度」が上がっていきます。
文化が上がると住居の「改築」を行えるようになり、住民によってはお店を営めるようになります。

また、船着場を発見すれば他の島に探検にいく事ができ、有人の島と連絡が取れるようになれば観光客もやってきます
観光施設を作り、観光収入が得られるようになれば、金銭収入を確保でき、それによって商人から様々な道具を購入できるようにもなるでしょう。

このように無人島の開発を進めていく訳ですが、土地を広げるにも、新しい建物を手に入れるにも、観光客を呼び込むにも、すべて「探検」が必要になります
探検を成功させるには、そこにいるモンスターに勝たなければならないため、つまり強いモンスターをゲットしてレベルを上げ、戦闘力を高めることが全ての元となります

場合によっては同じ洞窟で戦闘を繰り返し、レベル上げをする必要もあるので、今作はどちらかというと開発 SLG よりも、RPG の比重の方が高いと言えますね。

開拓サバイバル島
※未開拓地域を発見すると、青いパネルがバラバラと落ちてきて、地形を形作る演出があります。
こういうグラフィックの演出は今までのカイロソフトのゲームには見られなかったので、ちょっと進歩を感じますね。
右は海域マップ。 船着場の発見と航海手段の研究が終われば他の島に行けます。 観光客が来るのは有人の島の解放してからなので、少しゲームが進んでからですね。


開拓サバイバル島
※エサを投げて仲間をゲット。 ストーリー上のボスキャラは仲間にできませんが、中ボスなら仲間にできる場合があるので、エサを多めに用意して積極的に狙っていきましょう。
戦闘では属性が超重要。 同属性だと互いにダメージが少なくなりますが、攻撃だけ無属性にする武器があるので、それをうまく使うのがコツ。 特定の属性を軽減するお札も便利です。
右はボス戦で「オーラ」を発動し、クリティカルヒットを出している様子。 オーラはダメージを受けると上がっていくので、手強いボス戦の前には事前に貯めておきましょう。


テーマが無人島開発であるため、「売上一位を目指せ!」とか「大会で優勝しろ!」みたいな目標を定め辛いためか、ゲームの目的は特定の条件を満たすと獲得できる「トロフィー」を集めることになっています。

トロフィーを獲得することで「クリアポイント」が高まり、そのポイントを競うランキングなどもあるので、スコアを競うゲームになっていると言えますね。
まあ開発ゲームですから、明確な最終目標がなくても問題ない内容ではあります。

モンスターの中には朝や夜など、特定の時間にしか出てこないものもいて、さらに滅多に出てこないレアキャラも存在するため、モンスター集めもゲームの目的の1つでしょうか。

ちょっと今までのカイロソフトのゲームとは、毛色が違う感じがあります。

開拓サバイバル島
※ゲームが進むと観光開発も必要になります。 観光地や売店はもちろん、商店や大工などの住居はそのまま観光資源にもなるので、船着場の近くに配置替えしましょう。
モンスターの住居である牧場も、観光客が訪れると売上が上がります。
また、人間の住民は特産品を採取したら、それを近くの商店などで販売できます。
この特産品販売のためにも、観光地の近くには何人かの住民を住まわせておきましょう。
右の画像は開拓が終わった有人の島に実行できる「投資」。 これによって観光客のさらなる増加を見込めます。


そして今作の大きな特徴は・・・ 「広告付き無料アプリ」になったこと

バナー広告はありますが、本体は無料で提供されています
ついにカイロも無料化したか・・・ という感じですね。
広告は 450 円の課金で削除が可能で、この価格は従来のカイロアプリの値段と同じです。

そして課金ショップの「ワイロ商会」と言うものが存在し、ゲーム内で使用する「メダル」を課金購入できるようになっています
メダルは課金しなくても入手可能で、ワイロ商会(名前がシャレになっていない)が利用できるのはゲーム中盤からなので、「課金ゲー」という訳ではないのですが、広告レイアウトのためか、広告を消す課金をしないと横画面は利用できなくなっています

ゲームは無課金でも何かの制限がある訳ではなく、普通に最後までプレイできます
ただ広告はやっぱり邪魔で、画面下に「戻る」や「メニュー」のボタンがあり、そのすぐ下にバナー広告があるため誤タップが頻発します

特にゲームで使うボタンと、サラ金系のバナーのボタンがどちらも四角い青色なので、見間違いや押しミスを頻発し、その度にアプリを起動し直さなければならなくなります。
ワザと誤タップ狙いをしている訳ではないと思いますが、正直うっとうしいですね。

残念ながら iPhone 5 の画面サイズにも対応していないため、「iPhone 5 なら縦長だから広告バナーがあっても表示が広い」みたいなことはありません。
まあバナーを非表示にする課金は今までのアプリの購入額と一緒なので、アプリを買うつもりで課金すれば良い話なのですが、でも若干引っかかるのは確かです。

あと、今回はスコアランキングがありますが、前述したようにゲーム内で使用できる「メダル」の課金販売が行われているため、ハイスコアを目指そうと思ったら当然のように課金者が有利になってしまいます。
それでも個人的には、ランキングが付いたのは嬉しい事ではありますが。

そして個人的に一番残念なのは、今回はゲームをクリアしても「高速モード」が解禁されません
高速モードは「ワイロ商会」でメダル 75 枚で購入しないと利用できませんが、この 75 枚というのはメダルを他の用途にまったく使わずにプレイして、最後にやっと貯まるぐらいの量です。
(しかしメダルを全く使わずにプレイするのはゲーム的にかなり不利)
よってメダルを普通に使いながらプレイした場合、高速モードを解禁するには 800 円の課金をして、メダルを 100 枚購入しないと困難です

開拓サバイバル島
※課金通貨を購入できる「ワイロ商会」は「砂漠島」のボスを倒し、住民の「ワイロくん」を救出しないと利用できません。
課金が自由にできないってのは、ちょっとカイロソフトらしい?
しかし「ワイロ商会」で「課金販売」をして画面下には「金貸しのバナー」って、なんだか生々しい。
右の画像は「メダルを使った運試し」でモンスターをゲットできるもので、いわゆる「ガチャ」。
カイロもガチャを導入したかぁ、と思ってしまいますが、別に利用しなくてもゲームは進められます。


私は元々「アストロ探検隊」が好きだったので、そのシステムがさらに拡張された今作はかなり気に入っています

RPG と開発 SLG の双方がどちらも不足なく盛り込まれているので、「冒険ダンジョン村」の時に感じた物足りなさはありません。 やり込み要素も今回は豊富なようです。
ただそれだけに、ダンジョン村ぐらいでちょうど良かった人だと、今回はやや難しいかも。

ともあれ、今回もカイロソフトらしい秀作です。
1周目でメダルを使わない制限プレイをしない場合、横画面+広告非表示+高速モードを解禁するのに合計 1250 円必要なのが非常に気になりますが、カイロソフトのファンや開発シミュレーション好きなら押さえるべきアプリでしょう。

開拓サバイバル島 (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

今回も「ちょこっと攻略」を掲載したいと思います。
戦闘や開発のシステムがよく解らず、苦戦している方は参考にしてみて下さい。

・物資は「食料」と「木材」のみですが、食料は冒険に必要になるもので、木材は開発に必要になるものです。 どちらも大切ですが、食料は自然に増えていくので、まずは木材を重視して施設を作った方が良いでしょう。
・人間は周囲の地形で取った収集物を「名物」として近くの牧場や商店に並べます。 それを観光客が買うと大きな利益になります。 よって名物収集の住民を船着場近くに配置して、商店や牧場を併設し、近くに貴重な収集物が取れる自然を配置しておきましょう。
・住民のうち、最初の主人公(ロビン久留夫)と「高島田ヒロシ」「チンパン少年」以外は、改築することによって住居がお店になり、観光客が訪れる事で利益になる施設になります。

・各施設は自然か文化が一定以上になれば改築できます(改築によってはエネルギーも必要です)。 よって改築できない施設は近くに施設や自然を配置しましょう。 ただ、上位の改築は上位の施設を利用しないと無理なレベルなので、序盤は必要以上に文化を高める必要はありません。
施設の効果範囲は半径3マスです。 ナナメの位置は2マス分になります。 また、離れるほど効果は低くなります。 以下の画像を参考にして下さい。

開拓サバイバル島

・戦闘では属性を重視して下さい。 属性は「水→火→風→土→雷→水」という強弱になっています。
・同属性だと互いにあまりダメージを与えられません。 よって相手と同じ属性にして、攻撃属性を消す「かたいキバ」を装備すれば、相手の攻撃を軽減しつつ、こちらは無属性で攻撃できるようになります
・食料に余裕がある時は洞窟に繰り返し向かい、レベル上げとアイテム探しを行いましょう。
・「逃げる」は失敗しません。 実行と同時に本島に帰還しますが、勝てないようなら無理せず帰りましょう。

・装備やサバイバル道具はメダルと木材で強化できます。 有用な装備は早めに強化しておきましょう。 サバイバル道具の強化は住民を増やすためにも必要です。
・逆に合成は必要材料が厳しく、無理にしなくても構いません。 下位の装備で合成を行ってもお店で買えるものしかできないので、上位のアイテムでなければ実行しても意味がありません。

・同じモンスターでも「★」マークは個体ごとに異なります。 そして★が多いモンスターほど装備スロットが多くなり、使いやすくなります。 よって仲間にするなら★が多いものを狙いましょう。
戦闘時にそのモンスターの★を画面下で確認できるので、見逃さないように。

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・有人の島は、全ての地域を開放すると「投資」が出来るようになります。 これによって観光客を増やせるので、次の島が出てもすぐに向かわず、その島の完全開放を目指しましょう。 洞窟も開放しないとダメなので注意。
・デンシャ島を完全に開放して貿易に投資すれば、各属性の武器を購入できるようになります。 これを使えばモンスターの種類に関わらず、任意の属性の攻撃を行えるようになります。

真・三國無双 SLASH

並み居る敵をバッサバッサと斬り倒す、大人気の一騎当千アクションゲームシリーズ「三国無双」。
国内外を問わず非常に人気の高い、コーエーの代表作の1つです。

そんな三国無双シリーズをスマホで展開するという、新しい作品の開発発表が行われたのが昨年の9月、「東京ゲームショウ2012」の講演会場です。

しかし、それは「ソーシャルゲーム」。
この時点でファンからは大ブーイングが起こった訳ですが、それでもパソコンの「真・三国無双 Online」を担当している方がプロデューサーを務めていることや、スマホ専用アプリ(ネイティブアプリ)として開発されていること、「一騎当千の爽快感をスマートフォンへ」というコメントがあった事などから、期待する声も少なからず上がっていました。

しかし年明け、満を持して公開された「真・三國無双 SLASH」の内容は、狙う相手をタップするだけで自動で攻撃が行われるという、アクション要素も爽快感も皆無な「無双」とは名ばかりのシンプルなもの
さらに戦闘シーン以外に至っては、旧来のガラケーブラウザのままの古くさいソーシャルゲームであり、三国無双ファンの期待を完膚無きまでにぶち壊すものとなっていました。

プレイヤーのレビューにも悲壮感が漂っていて、さらに通信不良で悲鳴が巻き起こり、公開と同時に旧来のファンをガッカリさせたアプリと言えます。
三国無双がこんなに見え見えの孔明の罠になったことは、ゲーム史に残る事件だと言えるでしょう。

・・・という、もはや毎度おなじみになりつつあるテンプレ的オープニングで始まった今回のレビュー。
まあ現在のコーエーはグリーと蜜月の関係だし、コーエーのソーシャルゲームと言えば俗にいう「ポチポチゲー」ばかりなので、当初から嫌な予感しかしていなかったのですが、「予想通り」でしたね。
しかし通常画面がガラケーブラウザのままってのは、さすがに驚きましたが。

真・三國無双 SLASH

戦闘が 3D グラフィックのバトルシーンになっている「ソーシャルゲーム」で、「怪盗ロワイヤル型」と言えますが、従来のソーシャルゲームとはやや異なるタイプです。

この作品には「ミッションの進行度」と言えるものはありません。
プレイヤーが戦闘を行ってポイントを稼ぐことで、その地域の所属勢力の「制圧ポイント」が増えていき、それによって地域の自勢力が優勢になっていきます。
最初は出陣する地域は自動で選ばれますが、レベルがある程度上がると自分で選択できるようになります。
最終的には各地域を所属国の支配下にして、天下統一を目指すのが目標ですね。

この辺りのポイントを争う地域争奪のシステムは、ソーシャルゲームではなくオンラインゲームに近いと言え、「真・三国無双 Online」を担当している方がプロデューサーをしているゲームらしいと言えます。

体力についても、「ミッションを進行させるごとに減っていき、なくなるとミッションが出来なくなる」というものではありません。
ミッションの実施によって減るのは同じですが、それによって「戦闘時の体力が減る」ようになっていて、つまりなくなるとミッションが出来なくなるのではなく、「減っても出陣できるけど戦闘が不利になっていく」というシステムになっています。

カードゲームではないので、ガチャ(SLASH ゲット)はありますが、得られるのはキャラクターではなく武器や防具です。 また、装備は戦闘でも入手できます。
装備は合成でパワーアップさせることが出来ますが、使っていると耐久力が減っていき、尽きると修理が必要になります。
ミッション進行に必要なアイテムに耐久力があるのは、怪盗ロワイヤルのシステムに似ています。

真・三國無双 SLASH
※一般的な「ポチポチゲー」とは違い、任意に各地域のポイントを高めていく戦争の要素があります。
戦場の各拠点にはプレイヤーによって「制圧ポイント」が貯められていき、一定時間ごとに「都市交代判定」が行われ、その際にもっとも制圧ポイントが高い勢力がその拠点を所有します。
そして戦場の過半数の拠点を持っている国が、その地域を支配します。


そして三国無双の要、戦闘シーンですが・・・
機種にもよると思いますが、最新の iPhone なら動きは非常に滑らかで、出現する敵の数も多く、三国無双らしい 3D グラフィックの一騎当千アクションが繰り広げられます。

が、戦闘は冒頭で述べたように、移動先や攻撃相手をタップで指定するだけ
敵兵をタップすると、そちらに自動で向かっていき、自動で武器を振って、自動で倒してくれます。
倒したらまた次の敵をタップして、その繰り返し。

一応、無双らしいアクションは見られます。
しかし思い浮かべてみて下さい。 自分で武器を振らない、ほぼ移動先を指定するだけの三国無双に、爽快感やゲーム性があるのかどうか・・・

攻撃を受ける事は滅多になく、敵武将でさえほとんど攻撃して来ないため、ガードも必要ありません。
ポチポチゲーとまでは言わないし、ソーシャルゲームですから「誰でも勝てるように作る必要がある」ので、こうなるのも仕方がないとは思いますが、これでは旧来の三国無双ファンはガッカリするしかないでしょう

一応画面をフリックするとチャージ攻撃を行えるのですが、そもそもやられることがないので、そうした攻撃の必要性も皆無です。

三国無双と言えば戦況のダイナミックな動きやイベントも面白さだと思いますが、戦闘中に拠点の支配が変わる事はなく、マップの状況は最初から最後まで固定
攻略する(制圧ポイントを稼ぐ)拠点に行き、テキトーに湧いてくる敵兵とザコ武将を倒したら、それで終わりです。
敵大将を倒すとか、敵兵を殲滅するとか、そう言うこともなく終わるので、達成感も薄いです。

真・三國無双 SLASH
※攻撃対象をタップするだけの半自動戦闘。 一応、キャラを押しっぱなしでガード、上フリックでジャンプなどのアクションもあるのですが、使う必要ないです。
カメラは画面下部をスライドすることで動かせ、タップすると進行方向に向きます。
縦画面なので表示範囲が狭く、見辛いのも難点ですが、ソーシャルゲームですから縦持ちでプレイ出来ることを重視しているのでしょうね。
一応、他のプレイヤーが副将として参加してくれる要素がありますが、当然リアルタイムの協力プレイをしている訳ではありません。


私的には、戦闘シーンはともかく、地域争奪のシステムはなかなか面白いと思います。
ただ、準備画面が前述したように古くさいガラケーブラウザ型なので、演出がショボイし、音もないし、これでは激しく見劣りします。
結局的に、ソーシャルシーンも戦闘シーンもかなり残念で、とてもオススメできるような代物ではありません

ただ、グリーのソーシャルゲームとして考えると、こういう作り方がベターなのかなぁ、という気もします

基本的には旧来のグリーユーザーである、コアなソーシャルゲームプレイヤーを対象にしているのでしょうから、そうするとゲーム性はこれで十分かもしれないし、戦闘シーンのグラフィックはそこいらのソーシャルゲームよりはるかに上なので、これはこれで「おおっ、スゲー!」と思われるかもしれません。
そういう人はショボいガラケーブラウザのソーシャル画面も「それが普通」と認識するでしょうから、あまりデメリットにならないかもしれません。
グリーとコーエーにとっては、これで OK という感じでしょうか。

しかしだからこそ、オリジナルの無双シリーズのファンは楽しめるものではないですね
単なる「真・劣化ソーシャル無双」。 結局は「グリーのゲーム」に過ぎません。

同じグリーのゲームでも、コナミと作った「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」は完全にネイティブアプリ化していて見どころがあったのですが、このゲームはそこまでのレベルではありません。

また、現時点(2013/1)の話ですが、サーバーが混雑しているのか、通信回りが洗練されていないのか、やたら反応が重くアクセス不良も多発しています
iTunes レビューでも悲鳴が上がりまくっており、初回起動時にファイルのダウンロードを行うのですが、それが全然進まない方も多いようです。
先日サーバーが増強されたようですが、14日の現時点でもアクセス不良が多発していて、初動でコケている印象です。

GREE って通信品質にはかなり厳しく、通信不良が多発するとすぐ担当者のクビが飛ぶとか聞いたのですが・・・ これはちょっと、担当者がシャレにならなさそうなレベルですね。

真・三國無双 SLASH
※グリーおなじみの「11連ガチャ」が当然のようにあるガチャ画面。 ただ、この作品では「ガチャ」という単語は使われていません。
正直、ガチャが装備では収集意欲を感じません。 これでガチャする人いるのかな・・・?
前述したように敵が弱く、他プレイヤーと戦う訳でもないから、強い装備の必要性をまったく感じないし。
そもそもコアなソーシャルゲームのユーザーはこの戦闘シーンは面倒と思うんじゃないだろうか?
でも無双ファンにはもの足りなさすぎるし、ターゲットは一体どこなんだろう・・・?


本体は無料。 課金は当然ありますが、しばらくプレイしても戦闘で苦戦したことがなく、無理にガチャ装備を得なくても進めていくことが出来ます。
体力もあまり減らないので、無課金でも長時間連続してプレイし続けられます。
よってソーシャルゲームとは言え、それほどお金がかかるものではない印象ですね。
ただ、ゲームが面白いと思えるかどうかは別ですが。

ソーシャルゲームは今年に入って早々、転機を迎えています。
消費者庁が「インターネット上の取引と『カード合わせ』に関するQ&A(PDF)」という、ソーシャルゲームのコンプガチャやカード取引に関する「違法行為かどうかの判断例」を発表、業界全体に警告を発しています。

このような事になったのは、昨年グリーが「未成年者の高額課金を制限します」と言っておきながら、実は内部的には制限しておらず、消費者相談センターへの問い合わせも続いていて、結局それがバレて関係省庁が「いい加減にしろテメー」となった影響もあるようです。

(参考資料:日経新聞 1/10 記事 より。「グリーは2012年4月から9月にかけて、独自に設定した未成年者への課金上限を超えて733人に約2800万円を超過課金していた。この事実を数カ月にわたって公表せず、外部の指摘を受けて2013年1月7日になってから公表するという事態もあった」)
(なお、DeNA は未成年者への課金上限は守っていた模様です)


※ 1/21 追記
上記の件の続報です。 ミスなのか故意なのかは不明ですが、前述の「未成年者への超過課金」の人数と金額が大幅に間違っていた、という発表が GREE から行われています。
実際には2012年4月から2013年1月までの期間に、未成年者5544人に約4900万円の超過課金をしていた事実があったと、改めて公表されました。(参考資料:日経新聞 1/18 記事ITmedia 1/21 記事


今回の消費者庁の発表は、「今後モラル違反があったらすぐしょっ引けるようにした」ものだと思われ、いよいよ今年から本格的な監視が始まるものと思われます。
グリーやモバゲー、さらにソーシャルゲームに関わる各メーカーは、その方針が変わってくるかもしれませんね。

やや話が逸れましたが、私は「信長の野望」や「三国志」などの光栄の歴史シミュレーションゲームをプレイし続けてきた人間であり、かつて光栄は歴史ゲームによる好影響を評価されていたメーカーでもあったので、それが青少年への悪影響とモラルの崩壊を懸念されているソーシャルゲーム中心のメーカーになってしまったことは、残念でなりません。

この「真・三國無双 SLASH」に関しても、もうちょっと(普通に三國無双としてプレイできた)「真・三國無双 Online」に近いのかと思ったら、ぜんぜん別物で、正直言ってガッカリです。

無双シリーズに関しては、「真・北斗無双」が好評だし、2月には「真・三国無双7」も出るので、本家が廃れたりヘンな方向に行くようなことはないと思われ、その点では安心できそうですが・・・
でも、スマホでちゃんとした無双が楽しめることは、望み薄かも。

真・三國無双 SLASH (iTunes が起動します)

Sky Gamblers: Storm Raiders / Air Supremacy

日本での知名度は低めですが、iPhone のフライトシミュレーター型 3D シューティングゲームで、世界的な定番と言っても良いのが「Sky Gamblers」(スカイ ギャンブラーズ)シリーズ。

過去、第一次世界大戦の複葉機の戦いをテーマにした「Rise Of Glory」(ライズ オブ グローリー)、近代の最新鋭戦闘機の戦いをテーマにした「Air Supremacy」(エア スプレマシー)が発売されているのですが、先日第二次世界大戦のレシプロ戦闘機の戦いをテーマにしたゲームも発売されました。
Sky Gamblers: Storm Raiders」(ストーム レイダース、SGSR)です。

開発は ATYPICAL Games という新興メーカーと、Revo Solutions Games というルーマニアのメーカー。
Revo Solutions Games は iPhone 初期の名作フライトシミュレーター「F.A.S.T.」や「Skies of Glory」を開発したところで、それらも含めるとこの作品は5作目となります。

第二次世界大戦が舞台であるため、誘導ミサイルやロックオンはなく、飛び回る敵機を機銃で狙わなければなりません。
よって現代戦のフライトシミュレーターより難易度は高いのですが、そのぶん白熱した空中戦が展開されます。
なお、今回は前作「Sky Gamblers: Air Supremacy」についても少しご紹介したいと思います。

Sky Gamblers: Storm Raiders

ゲームの説明をする前に・・・ まず初期設定について話しておきたいと思います。

このゲーム、初期状態はメッセージは全文英語、コントロールは傾き操作がメインで、しかもその傾きの調整が非常に難しいです。
これではプレイし辛い事この上ないです

しかしオプション(歯車アイコン)を選択し、「Language」で日の丸を選べばメッセージは全て日本語表示になります
また、コントロール設定で「カジュアル コントロール・パッド」を選択すれば、調整が微妙な傾き操作はなくなり、仮想スティックとボタンのみの操作になります。

これなら普通にプレイしやすい、言わば家庭用ゲーム機のような操作になるので、まずはオプションの変更を行っておきましょう。

Sky Gamblers: Storm Raiders
※「カジュアル コントロールパッド」以外は全部ティルト(傾き)操作があり、コントロールし辛いです。
初期状態だと上を押すと上に、下を押すと下に向く、通常のフライトシミュレーターとは逆の操作になるので、操縦桿のような操作にしたい時は「Y反転」を ON にしておきましょう。
「自動安定」はしばらく操作していないと自動的に機体を水平にするものですが、慣れると邪魔になります。
「フリップインターフェース」は ON にすると左利き用になります。


ゲームモードは非常に豊富で、オンライン対戦やフリープレイ、サバイバル(エンドレス)など色々なものが用意されているのですが、メインとなるのは「キャンペーン」ですね。
ヨーロッパ戦線と太平洋戦線の2つのシナリオがあり、数は少ないですがドイツ軍や日本軍で戦うステージもあります。

操作は「カジュアル コントロールパッド」の場合、機体を傾けてから操縦桿を引く、というようなシミュレーター的な操作ではなく、単にスティックを横に動かすだけで旋回を行ってくれます。
リアルさは少なめですが操作はしやすく、反応も機敏で、やり辛さはありませんね

攻撃は対地ロケットや爆弾もありますが、空中戦で使うのは「機銃」です。
前述したように誘導ミサイルなんてないので、ロックオンはありません。
ちゃんと照準で敵を狙って撃つ必要がありますが、機銃は着弾まで間があるので、敵機を直接狙っても当たりません

しかし敵の移動方向と距離に応じた、「ここを狙うと当たる」という場所に丸い印が付いているので、そこを狙って撃てばうまくヒットします。
敵も動き回るので外れる場合もありますが、当たり判定は大きめに取られていて、割と大雑把に撃ってもガスガス当たるので、「狙い辛くて敵を倒せない」みたいなことはありません。

武器はしばらく撃ち続けていると装填が必要になり、しばらく使えなくなりますが、残弾数はないため弾切れを起こす事はありません。
全体的に、一見難しそうな「レシプロ戦闘機のフライトシミュレーター」をかなり遊びやすくアレンジしていて、リアルさよりもゲーム性重視と言えますね。

Sky Gamblers: Storm Raiders
※ちょっと見辛いですが、四角い枠で敵機の位置が表示されていて、その移動先が丸い印で表示されています。
撃つのは敵機の場所ではなく、この丸い印の部分。
レシプロ戦闘機の戦闘は、この「敵の未来位置を撃つ」のが基本で、これを偏差射撃と言います。
機体の壊れっぷりにも注目。 ダメージ表現があって、敵弾を食らうと機体がボロボロになっていきます。


Sky Gamblers: Storm Raiders
※太平洋戦線のステージ1、真珠湾の戦いはちょっと解り辛いです。
「潜水艦を探せ」と言われると、レーダーの隅に探知機が現れます。 これは潜水艦の方向に向かっていると緑で、別の方向を向いていると赤で表示され、これを頼りに潜水艦を探します。
ノンビリやってると味方艦隊が全滅するので、急加速も併用して急いで倒す必要がありますが、急加速は使いすぎるとオーバーヒートしてエンジンが止まるので注意。
燎機への命令は「編隊(集結)」「自機を護衛」「自由行動(攻撃)」の3種類です。


迎撃戦や潜入作戦などミッションは多彩で、敵の援軍がやって来たり、敵艦隊と交戦したり、色々な演出が用意されているのが良いですね。
ステージによっては着陸や離陸を行う場合もあり、雨天のステージも存在します。

グラフィックはかなり綺麗ですが、初代 iPad や iPhone 3GS、iPod touch 第3世代なども対象で、最新機種でなくても動作するようになっています。
(ただし機種に応じて一部の演出がカットされます)

Sky Gamblers シリーズはオンライン対戦があるのも大きな特徴です。
オンライン対戦は自動マッチングと入りたいルームを選択して行うものがあり、対戦ロビーのようなものはなく、すでに開かれているゲームに途中参加する形式です。

特に勝敗のようなものはなく、敵基地の破壊や防衛を行うものもありますが、決着が付いても数秒後にリプレイになるだけで、そこで対戦が終了するということはありません。
よって気楽に入って、自由に抜ける事が出来るので、気軽に参加できますが、ちょっとアッサリし過ぎている感もありますね。

対戦結果によってポイントが蓄積され、機体や装備がアンロックされていきますが、このポイントはシングルプレイでも獲得できます。

Sky Gamblers: Storm Raiders
※ゼロ戦で戦うステージ。 投下爆弾を搭載していて、地表に表示されている照準の場所に落とされます。
枢軸国のステージはわずかしかありませんが、日本軍のステージはちゃんと BGM も和風です。
でも太平洋戦線の方が難しいので、最初はヨーロッパ戦線から始めた方が良いですね。
ステージによっては雷撃機も登場し、魚雷攻撃を行うことが出来ます。


一方、前作の「Sky Gamblers: Air Supremacy」は、現代戦がテーマになっています。
よって攻撃は前方に敵を捉え続け、ロックオンしてから誘導ミサイルを発射する、という形式になります。

機銃で狙う Storm Raiders よりかなりお手軽で、難易度も低いです。
フライトシミュレーター系のゲームに慣れていない方は、Air Supremacy から始めた方が良いかもしれませんね。

グラフィックは Air Supremacy の方がやや劣りますが、サクサク敵を倒せるため、Storm Raiders とは違う面白さがあります。
また、250 円の課金が必要ですが、追加シナリオも公開されています。

Air Supremacy も Storm Raiders と同じく初期言語が英語で、コントロールがティルト操作なので、まずオプション設定で言語を日本語にして、コントロールも変更しておくのを忘れないで下さい

Sky Gamblers: Storm Raiders
※ Sky Gamblers: Air Supremacy(SGAS)の画面。 こちらは近代なので、戦い方は全然違います。
敵を前方にしばらく捉えると赤か黄色でロックオンが行われます。 赤は上の誘導ミサイル、黄色は中間の誘導ミサイルで攻撃が可能で、ロックオンの範囲(射程)が異なります。
残弾数はありませんが、赤は4発、黄色は2発撃つとしばらく装填が必要で、その間は撃てません。
攻撃以外の部分はほぼ SGSR と同じですね。


定価はどちらも 450 円。 このクオリティーを考えると、むしろお得と言っても良いのではないでしょうか。
前作「Sky Gamblers: Air Supremacy」は Apple が選出する「BEST of 2012」の「傑作ゲーム」の1つにも選ばれています。

※Air Supremacy は販売元が変わり(ゲーム自体は同じ)、それに伴って 120 円になっています。
2つ目のキャンペーンをプレイするには更に 120 円の課金が必要です。


私的には、もうちょっとキャンペーンのボリュームがあれば、というのもありますが、贅沢でしょうか。
(Storm Raiders はヨーロッパと太平洋、それぞれ6ステージずつ。 Air Supremacy の基本シナリオは10ステージ)

スマートフォンでプレイできるフライトシミュレーター系のシューティングゲームとしては、これが(現時点の)ベストだと思います。
最新スマホのパワーも感じられる内容で、オススメできるアプリですね。

Sky Gamblers: Storm Raiders (iTunes が起動します)
Sky Gamblers: Air Supremacy(iTunes が起動します)

Karateka

1984 年(初代ファミコンが登場した翌年)、まだコンピューターゲームが黎明期の頃、実際に空手をたしなんでいた開発者が Apple で作った、モロに「洋ゲー」の和風格闘ゲーム「Karateka」(カラテカ)
それがなんと 28 年の時を経てリメイクされました。
名前はそのまま「Karateka」(カラテカ)です。

リメイクと言ってもゲーム内容は一新されており、再現されているのは雰囲気だけです。
XBOX、Steam(パソコン)でも配信されていますが、ゲームシステムはスマホを基準としているようで、操作は画面タップのみの「ワンキーゲーム」(ボタン1つのゲーム)です。
よって手軽に楽しめるシンプルな内容になっており、原作のゲーム性はなくなっています。

ですから原作の内容を期待すると肩すかしを受けますが、原作はスペランカーも真っ青の代表的な「死にゲー」であり、現代で受け入れられるような内容ではないので、これはこれで良いと思います。
全く別のゲームとして見た場合、映画的な演出と遊びやすいシステムで、なかなかの秀作と言えますね。

karateka

敵の攻撃をタップで防ぎ、その後にタップで攻撃するという、タップのみで攻撃も防御も行う1対1の格闘ゲームです。
いきなり攻撃しても通用せず、まず相手の攻撃を防いで、その後に反撃をする必要があります。
相手の攻撃ターンとこちらの攻撃ターンが明確に分かれているシステムで、インフィニティブレードなどと同じですね。

最初は単発の攻撃をする敵しか出て来ませんが、徐々に2連発、3連発の攻撃をしてくるようになります。
その時は相手の攻撃回数の分だけ、画面をタイミング良くポンポンと押さなければなりません。
連打ではダメなので、相手の攻撃に合わせる必要があります。

一方、こちらの攻撃は連打でも構いません。
適当に押していれば勝手に華麗な連続技を出してくれます。

敵を倒すと移動シーンになり、画面を押しっぱなしにすれば前進していきます。
完全な一本道で、後退などは出来ません。
たまに光る花が咲いていて、タップすると体力が回復しますが、パワーアップやアイテムなどはなく、シンプルに「進む→戦う」を繰り返すのみで進行します。

karateka
※カラテカと言えば「礼」。 二本指タップすると礼を行い、敵がいれば礼を返してくれます。
礼をせず挑発や構えを取る敵も多いですが、敵と言えど礼をするのが洋ゲー的カラテ道。
ボスが連続で出てくるシーンもありますが、決して集団で襲いかからず、常に1体1で戦うのもカラテ道。
兜と甲冑で身を固めた敵も登場しますが、決して武器は使いません。 だってカラテ道だから。


karateka
※黄色い枠の中に注目。 これが敵の攻撃回数とタイミングを表しています。
マークが中央に1つなら単発攻撃、3つなら3連続攻撃。 画像の場合はやや遅れたタイミングで1発、その後に少し間を開けて3発の攻撃が来ます。
こういう複雑な攻撃は少ないのですが、ボス戦では変わったパターンも出してきます。
また、1発の時は「ペン」、2発の時は「ペペン」、3発の敵は「ポポポン」という音が鳴るので、これも相手の攻撃回数の目安になります。
ただし敵によっては3連続攻撃に見えて、2発目と3発目のあいだに微妙な間があったりするので、防ぎ辛いなぁと思ったら相手の動きをよく見ましょう。


背景は崖の上、城壁、屋敷内、長い廊下、日本庭園など、純和風で変化に富んだシーンが用意されています。
滝が流れ、海岸では波しぶきが立っているなど、演出にはかなり力が入れられていますね
このゲームは内容がシンプルな割にインストール後の容量が約 950 MB もあるのですが、その大半はこの背景に使われていると思われます。
シーンごとのカメラワークもなかなか映画的で良いです。

キャラクターデザインはあまり日本風ではなく、どちらかと言うとディズニー風で、建物にもやや違和感があるのですが、カラテカは欧米の人にとっては「和風の雰囲気を楽しむもの」で、日本人にとっては「ちょっとヘンな日本観を楽しむもの」でもあるので、これはこれでカラテカらしいです。

主人公は体力がなくなるとやられてしまいますが、1人目のカラテカがやられても、2人目のモンクが登場します。
2人目のモンクがやられても、さらに3人目の木こりが登場します。
モンクはカラテカより体力が多く、さらに木こりは攻撃力が2倍ぐらいあるので、ゲームは割とラクにクリア出来ます。
この点は、「誰でもクリア出来るように」と言う、カラテカらしくない配慮が行われているようです。
これも時代の流れに合わせたということなのでしょうね。

ゲームは 30 分ほどでクリアできるため、「ボリューム不足」「難易度が低すぎる」と言う人もいるようですが、真のエンディングは1人目のカラテカでクリアしないと見れないため、それは目指す場合は相応に難しく、何度も挑戦しなければならないでしょう。

karateka
※やられると崖から転落するシーンになりますが、すぐに次の主人公が登ってきて続きから始まります。
新しい主人公の登場時には姫に一目惚れする回想シーンも。
難易度的に、やられる度に HARD から NORMAL、EASY に落ちていくというシステムになっています。
カラテカが実は最弱ってのがアレですが、まあ・・・ 弱いよな、カラテカ。


karateka
※モンクの必殺技「お坊サマー」炸裂! (勝手に命名)
戦っていると徐々に「CHI」(気?)というメーターが貯まっていき、最大になると必殺技を使えます。
使用時に相手の攻撃を必ずガードできるので、かわし辛い攻撃をキャンセルするのにも使えます。
画面下部のゲージ辺りをタップすると発動するので、上の方を押すようにしないと暴発するので注意。


定価は 250 円。 現在(2013/1)は発売セールで 85 円で販売されています。
iPhone / iPod touch と iPad の両対応で、PC 版(Steam 版)は$ 9.99 、XBOX Live は 800 ポイントでの販売なので、 実は iOS 版が一番お得です。

対応は iPhone 4S 以降、及び iPad 2 以降。 iPod touch は第5世代が対象なのでご注意下さい。
また、前述したようにインストール後は 1GB 近いデータ量があるので、残り容量に注意。
割とシンプルなゲームなのに約 1GB ってのが最大の難点でしょうね。

私的には、雰囲気を楽しむゲームという印象です。
と言っても「雰囲気だけのクソゲー」ではなく、ゲームとしてちゃんと楽しめて、そしてゲームより上に雰囲気があるという感じですね。
ゲームとしてはそんなに深い訳ではありませんが、こういう作り方もアリなのではないでしょうか。

原作のカラテカとは似ても似つかない内容ですが、手軽に遊べて価格も手頃なので、お勧めできるアプリです。

それにしても、PITFALL が 3D のランニングゲームになったり、KARATEKA が 3D のワンキーゲームになったり、そろそろ時代が一巡して、過去の名作が 3D 化される時期になってるんですかね?

Karateka (iTunes が起動します)


以下は Youtube で公開されている、一風変わった感じの公式のトレーラーです。
ある意味、気合い入ってます。

Pudding Monsters (プリン・モンスターズ)

独創的で遊びやすい物理パズルゲーム「Cut the Rope」の大ヒットにより、一躍注目のメーカーになった ZeptoLab が、ゼリーを飛ばしてくっつける新しいパズルゲームを公開しています。
Pudding Monsters (プリン・モンスターズ)」です。

ユニークなキャラクター、遊びやすい難易度、スマートフォンに最適化された操作性とゲームシステムは Cut the Rope を踏襲しており、非常に模範的な作り方のアプリと言えますね。

パズル自体は昔からあるもののアレンジで、Cut the Rope ほどの独創性はないのですが、非常に丁寧に作られていて、大人から子供まで楽しめる内容です。

Pudding Monsters (プリン・モンスターズ)

大きな目の付いた「ゼリー」を上下左右にフリックすると、その方向にすっ飛んでいき、何かにぶつかると止まります。
そしてゼリー同士を隣合わせるとくっついて、1つの大きなゼリーになります

大きなゼリーの状態になっても、フリックすればその方向に飛ばすことが出来ます。
全てのゼリーをくっつければステージクリア、ゼリーが画面外に飛んでいってしまうとミスになりますが、何度でもリトライ可能です。

各ステージには3つの★マークのパネルがあり、ステージクリア時にゼリーが★パネルの上にあると、その数だけクリア評価の「★」を獲得できます
1つのレベルに 25 のステージがあり、★を多く集めることで上位のレベルがアンロックされます。

Pudding Monsters (プリン・モンスターズ)
※ こんな風にゼリーはくっついて大きくなっていきます。 ぷよぷよ の ぷよ みたいな感じですね。
ゼリーは常にキョロキョロしていて、表情も豊かです。 見た目はシンプルですが、演出はかなり細かいですね。


ステージが進むと寝ているゼリーや、複数がまとめて同じ方向に動くゼリー、さらに壁を開閉するスイッチやゼリーを分裂させる装置など、様々なしかけが登場します。
こうした新ゼリーやしかけが登場するペースが早いため、展開が単調になっていないのが良いですね。
また操作性が良く機敏に動くため、とてもテンポ良くプレイできます

難易度はそれほど高くなく、全ステージで★3クリアを目指す場合でも、それほど時間はかかりません。
サクサク進むゲーム展開と相まって、75 ステージあっても早期にオールクリア出来てしまいます。

よって当初はボリューム不足が否めない気がしたのですが、このゲームはクリアした後のステージをもう一度プレイすると、★2や★1、もしくは★なしでのクリアを要求され、それらを全て満たすことで「パーフェクトクリア」となります

★の数が変わると解法も変わり、★3より★なしクリアの方が難しいステージもあって、全ステージでのパーフェクトを目指すとなると相応のボリュームになります。
1つのステージにいくつもの解法を用意しているあたり、ステージ設計にはかなり時間をかけているのが伺えます。

Pudding Monsters (プリン・モンスターズ)
※左はスイッチ、右は分裂するしかけの説明。 新しいしかけが登場する時には必ずチュートリアル的なステージが用意されており、さらにしばらく操作せずにいると指が出て来て「こんな風に動かします」みたいな案内が表示されます。
非常に解りやすいゲーム設計になっていて、さらにこれらの説明に文字が一切使われていません。
よって言語や国に関わらず、世界中の誰が見ても理解できるものになっています。


Pudding Monsters (プリン・モンスターズ)
※左はステージクリア時の演出ですが、画面下に注目。 ★0、★1、★3 の条件が提示されていて、これを全部満たすことで始めてパーフェクトクリアとなります。
パーフェクトを取ったステージはリストに王冠が表示されます。
各レベルの 25 ステージ目は、そこまでのステージをクリアしないとプレイできない上級ステージですが、そんなに難しい訳ではないですね・・・


シンプルな内容でありながら、とても完成度が高く、目立った難点はないため、特筆するような事は特にありません。 それだけ「高度にまとまっているアプリ」と言えるでしょう。
強いて言えばパズル好きには物足りない難易度だと言えますが、サクサククリアしていけるのも気持ちがいいので、これはこれで良いと思います。

価格は 85 円。 iPad 版は別アプリになっていて、定価が少し高めですが、現在(2013/1)は発売記念セールで同じ値段(85 円)になっています。

お助けアイテムを購入したり、★を集めなくても全ステージをアンロックできる追加課金がありますが、前述したようにそんなに難しいパズルではないので、課金の必要はまったくありません。

どちらかと言うと、子供向けやライトユーザー向けのアプリなのかな、という印象もあります。
お子さんがいる家庭で、親子で一緒に楽しむには非常に良いアプリですね
もちろん相応に難しいステージもあるので、1人でやっても楽しめる内容です。

Pudding Monsters (プリン・モンスターズ) (iTunes が起動します)
Pudding Monsters HD (プリン・モンスターズ) (iPad 専用版です)

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