iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2013/02

Le Havre (The Harbor) [ルアーブル]

ボードゲームの愛好家の投票で決定される「ドイツゲーム賞」で 2009 年の2位になった、港湾都市の開発と運営をテーマにしたドイツゲームの iPhone / iPad 版が昨年発売されていました。
Le Havre (The Harbor)」です。

The Harbor というサブタイトルが付いていますが、日本では正式名である「ルアーブル」と呼ばれており、フランスの港湾都市の名前にちなんでいます。

獲得した材料で建物を建設し、勝利点を稼いでいく内容で、以前ご紹介した Caylus(ケイラス)Stone Age(ストーンエイジ)によく似たシステムです。(共にスマホ版は公開終了)
ルアーブルは 2008 年にドイツゲーム賞で1位になった Agricola(アグリコラ) という作品の流れを汲んでおり、そのアグリコラはケイラスを元にしているため、つまり同系統のゲーム。

ちなみにケイラスは「プエルトリコ」というゲームを元にしていて、それを遊びやすくしたものがストーンエイジ、カードゲームにしたものが San Juan(サンファン)になります。

販売は Ra(ラー)Medich(メディチ)Tigris & Euphrates(チグリス&ユーフラテス)などを公開している Codito 。
iOS のボードゲームアプリでは定番のメーカーですね。

Le Havre ルアーブル

見ての通り、画面はゴチャゴチャしています
ゲームに必要な情報を詰め込んだらこうなった、と言う感じで、この辺の煩雑さが難点でしょうか。

ただ、基本のルールはそれほど難しくはありません。
プレイヤーは最大5人で、各プレイヤーが順番に「材料の獲得」か「施設の利用」を行います

画面の中央には「コイン」「」「木材」「粘土」「」「」「」の7つの材料が置かれていて、各プレイヤーの番になるごとに、その数が補充されていきます。
材料を取る場合は、好きな物を1種類、全部自分のものにすることが出来ます
例えば魚が5つあって、魚を取る場合は、その5つを全部ゲットできます。
魚を2つ、粘土3つ、みたいな取り方は出来ません。

誰かが魚を取ったら、場にある魚の数は 0 になるので、しばらくは数が少ない状態となります。
つまり早い者勝ちですね。

Le Havre ルアーブル
※材料の上には7つのマスがあり、各ターンで補充される材料が表示されています。
一通りの補充が終わるとそのラウンドは終了となり、また最初のマスに戻ります。


施設を利用する場合は、その施設の上に丸いマーカーを置きます。
マーカーは各プレイヤーが1つずつしか持っていないので、新しい施設を使う度にマーカーの位置は動くことになります。
誰かがマーカーを置いている施設は利用できないので、つまりこちらも早い者勝ちです。
また、同じ施設は連続で使えません。

施設には、建物の建設を行える「工務店」や、材料を獲得できる「商店」、材料の加工を行える「工場」など、様々なものがあります。

施設は建設候補カードと、全員が使える共用カード、誰かの所有カードに分かれています。

Le Havre ルアーブル

建設候補のカードは3列に分かれていて、各列の一番上のカードが建設できるカードになります。
建設するには、まず工務店(Bulding Firm)や建設会社(Construction Firm)といった施設を利用して、さらに必要となる材料を出さなければなりません。

ただ、各カードには価値が書かれていて、この価値の分のコインがあれば「購入」することも出来ます
購入はそのターンの行動に含まれず、コインさえあれば連続で買うことも可能です。 当然材料も必要ありません。

誰かに建設されたり、購入されたカードは、プレイヤー所有の施設になります。
また、これとは別に共用の施設も場に出されています。

誰の施設でも(空いていれば)利用することが出来ますが、使うには利用料を支払わなければなりません。
利用料は食料かコインで、他のプレイヤーの施設を使う場合は、利用料はその人に渡されます

共用の施設はコインで購入して自分のものにすることも出来ますが、共用施設を材料で建設することは出来ません。(すでに建設されているため)

施設の中には、材料を加工品にするものもあります
例えば、魚や麦は加工施設で「魚の燻製」や「パン」にすることができ、食料としての価値を高めることができます。
粘土は「レンガ」に、鉄は「鋼鉄」に加工することができ、加工材料でないと建設できない建物も存在します。
また、特定の加工には「木材」や「石炭」などを「エネルギー」として消費する必要があります。

Le Havre ルアーブル
※左(Hardware Store)は工業品店。 利用すると木材、レンガ、鉄を1つずつ入手できます。
ただしそれが共用施設か人の施設の場合は、利用料を払わないといけません。
このカードの場合は食料を1つ出す必要があります。 食料のマークは鍋です。
建設する場合は左上に書かれた材料が必要で、購入する場合は価値と同じだけのコインが必要です。
ちなみに価値はそのまま勝利点になります。 このカードを自分の施設にすれば8点ですね。
右(Bakehouse)はパン屋さん。 麦をパンとコインに変えますが、エネルギーが必要です。
エネルギーは木材や石炭などで、別に用意しておく必要があります。


プレイヤーが自分のターンで出来る行動は、材料を1種類手に入れるか、施設を1つ利用するかのみ。
ですから施設の効果が多種多様で、細かいルールも多いのですが、ゲーム自体はサクサク進みます

プレイヤーの行動が合計7回行われると、1ラウンドが終了します。
そしてラウンド終了時、各プレイヤーは画面右の鍋マークに書かれている数字の分だけ、運営費として食料を出さなければなりません。
食料は「」か、加工食品である「燻製」「パン」「牛肉」。
燻製は魚から、パンは麦から、牛肉は牛から作るのですが、逆に言うと麦や牛は加工しないと食べられません。
しかし加工食品の方が価値が高く、魚は食料1ですが、燻製とパンは2、牛肉は3になります。

もし足りない場合はコインで支払うことになります。
もしコインもない場合は・・・ 借用書を貰い、コイン4枚を借金して、それで賄うことになります。
借用書は返済にコイン5枚が必要で、さらに借用書を持っている場合は各ラウンドに1回、コイン1枚の利子を払わなければなりません。 とんでもない高利貸し。

ただ、ゲーム終了前に返済してしまえばペナルティーはなく、借金を踏み倒す「裁判所」という施設もあるので、足りなくなった時点で大きなペナルティーを受けたストーンエイジほどシビアではありません。

Le Havre ルアーブル
※ラウンド終了後の食料支払い。 必要な食料は徐々に増えていきます。
魚は取ってすぐ食べられるので便利ですが、ゲーム後半は加工食品を持っていないと厳しくなります。
ただ、建設は早い者勝ちなので、状況によっては借金してでも施設の建設を優先した方が良いこともあります。
借用書のペナルティは7点(コイン7枚分)ですが、それを上回る利益を得られるなら借金まみれでも勝てるので、ご利用は計画的に。


もう1つ、「船の建造」というルールがあります。
船は造船所(Wharf)という施設を利用して、必要な材料とエネルギーを支払うことで建造できます。

船はラウンドごとに必要な食料を軽減する効果があり、木造船なら1、鉄の船なら2の食料をまかないます。
さらに上位の大型船や客船もあるのですが、入手し辛い鋼鉄が必要なので、なかなか作れません。

ただ、上位の船は勝利点が多く、さらに船があると海運会社の施設を使うことで、物資の売却が出来ます。
これはゲームのラストに得点を稼ぐのに有用で、船を利用した逆転を狙うこともできます。

ゲームは 20 ラウンドで終了し、最後に建物の勝利点、船の勝利点、残ったお金が足され、もっとも得点の高かった人が勝者となります。

Le Havre ルアーブル
※船は施設建設に必死になっていると忘れがちですが、ゲーム後半での影響は大きいです。
船や一部の施設は価値(勝利点)と購入費が別になっており、お金で買うと割高になってしまいます。
エネルギーは木材以外、施設から調達しなければなりません。


ゲームの難点は、とにかく細かいルールが多いこと。

施設は単に材料の収穫や加工が出来るだけでなく、使える材料の個数が決められていたり、エネルギーのルールがあったり、特定の施設があると収穫量が増えたりするため、細かい要素が多すぎて複雑な印象があります

特定の日(Interest と書いてある日)に借用書の利子を払うとか、ラウンド終了時に建設可能な施設の1つが共用施設になるとか、造船所はレンガで強化しないと上位の船を造れないとか、船から補充できる食料はプレイヤーの数に応じて変わるとか、施設の購入/売却によってその上に置かれたマーカーが取り除かれるとか、ゲーム進行上の細かいルールもたくさんあります。
オリジナル版はゲーム開始前の準備にも、人数に応じた細かいルールが決められていたようです。

このアプリはそれらを全てコンピューターがやってくれるので、まだ手軽に遊べるのですが、実物のルールは「わざとプレイし辛くしてるのかコレ」と思うぐらいの細かさです。
ケイラスも複雑なゲームだと思いましたが、ルアーブルはその比ではありませんね。

他にも「ショートゲーム」と「通常ゲーム」があって、通常ゲームだと 36 の特別施設が存在し、その中から6つが選ばれてゲームに登場します。
よって毎回、見たことない建物が出てくる事になります。
(ただ、ショートゲームは最初に所持している材料が多く、先に順番が回ってくる人が有利になる難点があるため、お勧めできません。 ここで述べているルールは通常ルールです)

ここまで細かいルールが設定されているのは、ゲームバランスを練り込んだ結果でしょう。
そのためボードゲーム愛好家の支持が高く、その投票で決まる「ドイツゲーム賞」で2位になったのは、確かに頷けます。

ただ、専門家によって選出される「ドイツ年間ゲーム大賞」では、ノミネート作にさえなっていません。
ドイツ年間ゲーム大賞は遊びやすさなども考慮されるため、煩雑すぎるこの作品は評価されなかったのでしょう。
この両極端な評価が、このゲームの内容をそのまま物語っていると言えます。

まさにボードゲームマニアのためのゲームと言った感じですね。

Le Havre ルアーブル
※食料&材料&加工材料の一覧。 上半分が基本材料、下半分は加工材料です。
もちろん全て使う必要はなく、革は売る以外の使い道はほとんどないし、コークスを使うほどの高エネルギーは普通いりません。
ラウンドごとに、麦を持っていると麦が1つ増え、牛が2以上あると牛が1つ増えます。


価格は 450 円。 iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応しています。
ドイツゲームのアプリとしては標準的な価格。

慣れてしまえば十分に楽しめるゲームですし、基本部分は「材料を取るか施設を使う」だけなので、細かいルールが多い割にはプレイしやすいゲームです。
ただ、ストーンエイジの解りやすさ、サンファンの遊びやすさ、ケイラスのスマートさに比べると、全体的に1ランク落ちるかなぁという印象もありますね。アプリのクオリティ的にも・・・。
そのぶん奥深いゲーム性はあるようですが・・・

いずれにせよ、ボードゲーム好きなら押さえておくべきアプリだと思います。

Le Havre (The Harbor) (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

基本施設の効果一覧を以下に掲載しておくので、プレイされる方は参考にして下さい。

=生産施設=
Abattoir(食肉処理場):牛を肉と毛皮1/2にする
Bakehouse(パン屋):麦をパンとコイン1/2にする。材料1あたりエネルギー1/2が必要
Charcoal kiln(木炭工場):木材を木炭にする。利用料がない
Fishery(水産会社):魚を3入手+釣り人マーク1あたり魚1入手。利用料がない
Joinery(木工所):木材1をコイン5か、木材2をコイン6か、木材3をコイン7に変える
Smokehouse(燻製所):魚を燻製とコイン1/2にする。入手数は6まで
Tannery(製革工場):革をなめし革とコイン1にする。入手数は4まで。利用料がない

Bulding Firm 4(工務店):使用したプレイヤーは建物を1つ建てられる。利用料がない
Bulding Firm 6(工務店):使用したプレイヤーは建物を1つ建てられる
Construction Firm(建設会社):使用したプレイヤーは建物を2つ建てられる

=公共施設=
Arts Centre(文化センター):コイン4枚入手
Church(教会):パン5つと魚2がパン10と魚5になる
Local Court(裁判所):借用書をタダで返却できる。借用書1枚なら1枚返却、2枚なら1枚返却+コイン2枚、3枚以上なら2枚返却
Town Hall(タウンホール):ゲーム終了時、公共施設1つ4点、生産施設1つ2点入手。所有者のみ

=商業施設=
Bank(銀行):ゲーム終了時、工業施設1つ3点、商業施設1つ2点入手。所有者のみ
Business Office(商館):4つの材料を鋼鉄1か、1つの材料を木炭かなめし革かレンガ1にする。入手数は1まで
Grocery Market(食料品店):牛、魚、麦、肉、燻製、パンの6つを1ずつ入手
Hardware Store(工業品店):木材、レンガ、鉄の3つを1ずつ入手
Shipping Line(海運会社):エネルギー3で所有している船を使い、所持している物資を売却する
Storehouse(倉庫):ゲーム終了時、残った物資1つあたり1/2点入手。所有者のみ

=工業施設=
Brickworks(レンガ工場):粘土をレンガとコイン1/2にする。材料1あたりエネルギー1/2が必要
Cokery(コークス工場):石炭をコークスとコイン1にする
Colliery(炭鉱):石炭を3入手+ハンマーマーク1あたり石炭1入手
Dock(ドック):ゲーム終了時、船舶1つあたり4点入手。所有者のみ
Ironworks(鉄工所):鉄を3入手+エネルギー6を鉄1に変換
Sawmill(製材所):使用したプレイヤーは必要な木材-1で建物を1つ建てられる。利用料がない
Steel Mill(製鉄所):鉄を鋼鉄にする。材料1あたりエネルギー5が必要
Wharf(造船所):使用した人は船を1つ建造できる。最初に木造以外の船を造る人はレンガを1つ使って造船所を近代化しなければならない

=その他=
Black Market(闇市):コイン、魚、木材、粘土、鉄、麦、牛のどれか2つを1ずつ入手
Bridge over the seine(セーヌの橋):原材料3つをコイン1、加工材料1つをコイン1にする
Clay Mound(採土場):粘土を3入手+ハンマーマーク1あたり粘土1入手
Marketplace(市場):原材料(魚、木材、粘土、鉄、麦、牛、革、石炭)のどれか2種類を1つずつ入手。所持している生産施設1あたり入手量+1。 また、次に出現する特別施設を選べる

パズドラ系3種(運命のパズルビースト、バウンドモンスターズ、ブロックモンスター)

スマートフォン最大の、いや昨年最大のヒットゲーム「パズル&ドラゴンズ」。 通称パズドラ。
その成功に続けとばかりに、ロード・トゥ・ドラゴンズ冒険クイズキングダムドラゴンコインズ などのパズドラ型の秀作ゲームが次々と登場し、いつしか「パズドラ系」と言うべきジャンルが作り上げられました。

そんな訳で、今年に入ってもその流れは続いている訳で・・・
今回はそんなパズドラ系の後発ゲーム3つを、まとめてご紹介したいと思います。

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運命のパズルビースト(iTunes 起動)

セガポケラボが共同で設立した「SPG labo」という開発会社の「パズル+RPG」。
ポケラボ(Pokelabo)は主に DeNA(モバゲー)の元でソーシャルゲームを作っていた会社(SAP、ソーシャル・アプリ・プロバイダー)です。
代表作は「三国インフィニティ」などですね。

注目なのは、この会社は 2010 年に当時最大規模となる 10 億円の資金調達を行い、有力開発会社として有名になったのですが、昨年(2012年)10 月に 138 億円でグリーに買収されていること。
そのため巷で「DeNA に捨てられたのか?」などと言われていたようですが、翌月の 11 月に以前から業務提携のあったセガと前述の共同会社を設立
「あれ? グリーに買収されたんじゃ?」と思ってた矢先に、先日セガの運営の元でこのゲームを公開するに至りました。

リアル経営 SLG をやっている偉い人の思惑は解りませんが、深慮遠謀とか偽書疑心とか敵中作敵とかあったりするんでしょうかね。

運命のパズルビースト

ゲームの方は、ズーキーパー型のマッチ3ゲームとパズドラを組み合わせたような感じです。
ただ、コマの色の種類が少なく、時間内に何度でも動かせるため、連鎖しまくれるのが特徴です。

パズドラのように1つのコマをいくらでも動かせる訳ではありませんが、複数のコマを連続で動かして、時間内に連鎖した数だけ敵にダメージを与えられます
ズーキーパーの「アクティブ連鎖」を簡単にした感じですね。
パズドラよりも手軽で、その分ゲーム性は劣るのですが、誰でも楽しめるシステムなのが利点でしょう。

ただ残念なのは全体的に、ガラケーのグリー&モバゲー型ソーシャルゲームのインターフェイスや演出を引きずっていること。
一応ネイティブアプリ(スマホ専用アプリ)ではあるのですが、明らかにガラケーソーシャル的な雰囲気で固められていて、こういう表現は的確でないかもしれませんが、一言で言うと「ダサイ」。

先日、新技術のネイティブアプリでありながらガラケーのインターフェイスを踏襲した Wizardry 戦乱の魔塔 を紹介しましたが、それとは違い、こちらは技術やノウハウ、センスなどが足りなくてネイティブアプリに成りきれていないという感じです。
残念ながら、まだまだグリー / モバゲーの開発会社だなぁ、という感じですね。
パズドラの後発でありながらこの作りでは、スマホユーザーは満足できないでしょう。
とは言え最初から、メインターゲットはスマホユーザーではなく、元ガラケーのソーシャルゲームユーザーなのだろうとは思いますが。

なお、ソーシャルゲームの業界は最近になって再編が進んでいる模様です。
同じく DeNA(モバゲー)側の開発会社だった「グループス」も、オンラインゲーム会社「ネクソン」に 365 億円で買収され、こうした動きが加速しているようです。(参考資料:日経新聞 2012/10/24

どうやら中途半端なソーシャルゲームではもう儲からない状況になっているようで、ソーシャルバブルが弾けて付いていけないメーカーや、先行き不透明なグリー&モバゲーが、今後の形振りを考えているようです。
このゲームもそうした中で出て来たものかもしれませんが、まあパズドラ系を含む普通のゲームは、ソーシャルゲームほど簡単に作れる訳じゃないですよねぇ。


バウンドモンスターズ(iTunes 起動)

ブシモ(ブシロード)が公開した、ボールを弾いてモンスターにぶつけるパズドラ系ゲーム
ブシモ」はブシロードのモバイルゲームブランドで、「ブシロード」はトレーディングカードゲームやアニメ系のゲーム、オンラインゲームなどの提供を行うほか、新日本プロレスの興行も行うなど、多方面の活動をしている企業です。
このゲームはテレビ CM なども盛んに行われているため、そちらで見たことがある人も多いかも。

開発はブシロードではなく、すでにクイズ+パズドラ系の 冒険クイズキングダム をヒットさせている「面白法人 カヤック」。
メディア展開で実績のある会社と、アプリ開発で実績のある会社がタッグを組んだ形です。

バウンドモンスターズ

投石機のようにモンスターを後ろに引いて離すことで、ボールが発射されます。
ボールはバウンド(反射)しながら画面中を跳ね回り、当たった敵モンスターにダメージを与えます。
全てのモンスターを倒せばステージクリアとなりますが、ボールを撃つごとに敵モンスターに付いているカウントが減っていき、0 になると攻撃してきます。

ボールをうまくバウンドさせまくれば一投で多くのモンスターをまとめて倒すことができ、それがこのゲームの楽しさになっています。
ボールを弾いて当てるだけなので、ゲームとしてはシンプルで、こちらも他のパズドラ系より難易度は低めですね。

アプリの完成度自体は、今回ご紹介する3つの中では一番高いです
パズドラドラコイほど優れている訳ではありませんが、インターフェイスや演出などは既存のパズドラ系のゲームと比べて、大きく劣っている訳ではありません。

ただ、これは個人的な好みもあるかもしれませんが・・・ ぶっちゃけ、やっててあまり面白くない・・・
全く面白くない訳ではないし、もうちょっと工夫があればもっと楽しめる気がするのですが、今の時点ではほとんど考える要素がなく、アクション性がある訳でもなく、演出や展開に派手さもなく、淡々とボールを打ち込むだけで、イマイチ感が否めません

ただ、中には「パズドラが難しい」と言っている人もいますし、そうした方だとこのぐらいシンプルで解りやすい方が、楽しめるかもしれませんね。
私的には「ポチポチゲー」より良いと思いますが、物足りないのが本音です。


● ブロックモンスター(現在非公開)

テトリス+パズドラ系」というゲームで、今回ご紹介するパズドラ系の中ではもっとも早く登場したアプリです。
しかも「テトリス」を組み合わせてきたという事で、メディアでは結構紹介されていたゲームですね。

ただ、このゲームは開発元・運営元が正体不明です
開発者は名前からして中国系の方のようですが、どう言う人なのか全く解らず、運営会社の Rapid Games なるメーカーも詳細不明。
メッセージなどは全て日本語で表示されていますが、どういう経緯で出て来たのか解りません。

ブロックモンスター

ゲーム内容は、テトリスでラインをそろえるごとに敵にダメージを与えるという方式です。
ブロックの色が味方モンスターの属性に対応しており、消した色のブロックの分だけ対応モンスターの攻撃力がアップします。
ブロックを落とすごとに敵モンスターのカウントが減っていき、0 になると攻撃してきます。

やることはそのまんま「テトリス」なので、ゲームの面白さという点では今回紹介した3つの中では一番です。
普通にテトリスの楽しさですからね。 操作性も悪くありません。

インターフェイスには洗練されていない部分もありますが、小メーカーの作品と考えると及第点でしょう。

ただ、本家のテトリスには存在しない1マスや2マスのブロックがあり、落とした後に位置をズラせないなど、パチモノ感があるのは否めません
特に落とした後にズラせないのはテトリスのゲーム性に影響する残念な点です。

そして最大の問題は、その「パチモノテトリス」であるということ。
テトリスの版権は現在、それを取り扱う専門の企業によって厳しく管理されています。
無許可で作られたテトリスは、この企業や公式ライセンスを得ている EA によってライセンス違反として報告され、iTunes ストアでも片っ端から削除されてきました

そしてこのブロックモンスターは、どう考えても公式のライセンスは得ていません。 テトリスのガイドラインにも沿っていません。
おまけに開発者もメーカーも正体不明。 それは文句を言われないために潜んでいるようにも見えます。

そんなゲームですからいつ消されるか解らない訳で、そんなゲームを長期間プレイしたり、課金したりすることは、それが全て無駄になるリスクを伴います
これではさすがに不安感、不信感が否めず、そんなゲームは私には勧められませんね。

まあ一番悪いのは、開発者でもない第三者が勝手に決めて、多くのテトリス系のゲームを葬ってきたテトリスのガイドラインだとは思いますが。

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と言う訳で、昨年末から今年初頭にかけて登場したパズドラ系アプリ3種類でした。

結論としては、パズドラはもちろん、昨年後期に登場したロードラドラコイなどには及ばない印象です。
当たり前ですが、パズドラのシステムを真似たからと言って、良くなるとは限らないですね

ただ、パズドラのシステムは汎用性や発展の余地があると思うので、引き続き注目していきたいと思います。

CarrotFantasy

iPhone 初期からある名作タワーディフェンス The Creeps! の雰囲気とゲーム性をそのまま踏襲しつつ、戦略性に富む新タワーを数多く追加した、遊びやすいタワーディフェンス(TD)が登場しています。
CarrotFantasy」です。

開発したのは Luobo という中国・北京のメーカーで、意味は大根とかニンジンという意味。
英名は Cairot(Carrot?)Studio となっています。
身も蓋もない言い方をすると「中国のパクりクリープス」な訳ですが、ほのぼのとしたグラフィック、綺麗なメニュー画面と滑らかな動き、新しいゲームモードなどが追加された、単なる模倣ではない秀作タワーディフェンスに仕上がっています

最近のタワーディフェンスはややマニアックなものが多かったのですが、このゲームは TD 初心者の方でも遊べるので、お勧めしやすいアプリですね。

CarrotFantasy

敵が道に沿ってやって来る「ルート固定型」のタワーディフェンスです。
タワーは道の外に配置しますが、このゲームの特徴は道の周囲に様々なオブジェクト(障害物)があり、それを撃って破壊できること。

オブジェクトを破壊するとお金が増え、タワーの設置場所を広げることも出来ます。
ステージによっては道の周囲が障害物で埋め尽くされている場合もあるので、敵を迎撃しつつ、邪魔なものを壊して設置場所を確保していく必要があります。

このゲームは敵や障害物をタップすると、その対象を「ターゲット」することが出来ます
狙う相手をいつでも任意に変更できるので、これをうまく活用しながら戦うのがポイントになりますね。

この辺りのゲーム性は The Creeps! と全く同じで、序盤に登場するタワーの性質や、演出 / サウンドなども Creeps! に非常によく似ています。

CarrotFantasy
※まずは敵に突破されない程度にオブジェクトをターゲットし、お金を稼ぐのが基本。
画面にあるウ○チみたいなのは、決してウ○チではなく、「泥」(MUD)ですのでお間違えなく。
なお、ウンチは敵の速度を低下させるタワーで、Creeps の接着剤にあたります。


CarrotFantasy
※このステージはマップの大半が障害物で埋まっています。 まずは邪魔なものを壊してスペースを確保するところから始めなければなりません。
入口付近で敵を倒していると壊すヒマがなくなるので、出来るだけ後方で、敵を倒すのを遅らせながら破壊していく方が良いです。
全部のオブジェクトを破壊してクリアするとトロフィーを獲得できます。


The Creeps! と違うのは、ゲーム中盤からオリジナルのタワーが登場し始めることでしょう。
Creeps! はタワーの数が少なめでしたが、こちらはかなり増えていて計 18 種類
周囲の敵をまとめて遅くする雪の結晶、周囲の敵すべてにダメージを与えるお日様、貫通しながら飛んで爆風も発生させるロケットなどが登場します。

オブジェクトを破壊した時、中からタワーが出てくることがあるのも特徴です
Creeps! と同じく使えるタワーはステージごとに決められているのですが、オブジェクトから出てくるタワーは固定のものとランダムのものがあり、そのステージで設置できないタワーが現れることもあります。
意外なタワーが出て来て楽々クリアできたりする事もあるので、ランダム要素として面白いですね。

また、敵を倒しているとたまに「タマゴ」や「育児アイテム」が手に入る場合があります。
手に入れたタマゴはタイトル画面の「THE NEST」で確認でき、「巣」があればタマゴをふ化させられ、さらに「ビスケット」と「ほ乳瓶」が必要量あれば成長させることが出来ます。

おまけの収集要素と言えますが、成長させたモンスターに応じて隠しステージがアンロックされていきます
追加課金でタマゴや育児アイテムを購入することも出来ますが、あくまでおまけ要素ですし、普段のプレイでもアイテムは十分集められるので、課金は必須ではありません。

また、周回ルートを回り続けるボスを撃退するタイムを競う「ボスモード」も用意されています。

CarrotFantasy
※ THE NEST(巣)の画面。 ステージ中で得られるタマゴやビスケットはここで使います。
各ワールドの後半ステージは、このモンスターを成長させないとプレイ出来ません。


CarrotFantasy
※ワールド選択画面。 キャラクターは独特ですがグラフィックはなかなか綺麗ですね。
全体的にホノボノ系のデザインなので、子供にも勧められます。


定価は 85 円のようですが、頻繁に無料セールが行われていて、現在(2013/2)も無料です。
このクオリティーで無料なら、落とさない理由はないですね。 85 円でも格安と言って良いでしょう。

The Creeps!FieldrunnersgeoDefense などと比べると知名度は低いのですが、iPhone では定番の TD です。
このアプリは続編ではありませんが、その Creeps! を正当進化させた感じであり、十分にオススメできます。

解り辛いルールがない比較的オーソドックスなタワーディフェンスで、難易度も低めなので、冒頭でも述べたように初心者向けのタワーディフェンスと言えますが、上級者がやっても楽しめる内容で、攻撃が飛び交う TD らしい派手さもあります。

タワーディフェンスが好きな人や、これからやってみたいと思っている方に特にオススメですね。

CarrotFantasy (iTunes 起動、iPhone / iPad 両対応)

SAS: Zombie Assault TD

無数のゾンビの軍団が配置したバリケードや機関銃をぶっ壊しながら無理やり突き進んでくる、一風変わったタワーディフェンスが登場しています。
SAS: Zombie Assault TD」です。

開発したのは Bloons TD シリーズの開発元として世界的に有名なニュージーランドのメーカー「Ninja Kiwi」。
正確には Ninja Kiwi と言うのはブランド名で、会社名は Kaiparasoft と言うそうです。

Ninja Kiwi のゲームはおサルさんが風船を割る Bloons と、それをタワーディフェンスにした Bloons TD が日本では知られていますが、もう1つ SAS: Zombie Assault というゾンビを撃退するシューティングゲームも代表作となっています。
(SAS の内容は Call of Duty: Zombies を見下ろし型の全方向スクロールシューティングにした感じです)
このアプリはその SAS: Zombie Assault をタワーディフェンスにしたものですね。

ただ、先に言っておきますが・・・ このゲームは iPad 推奨です
アプリ自体は iPhone / iPod touch 版と iPad 版の双方が出ているのですが、色んなものの表示が小さいので iPhone の小さい画面だと見辛い&やり辛い!
またゾンビもののため結構グロ系の表現があるので、その手が苦手な方はご注意下さい。

SAS: Zombie Assault TD

このゲームは複数のタワーディフェンスのタイプを融合したような内容です。

敵は道に沿って進行してくるので、その点では「ルート固定型」と言えるのですが、道幅が広く、タワーは道の周囲ではなく道の上に設置します
よってその点では Fieldrunners のような「自由配置型(オープンフィールド型)」と言えます。

ただ、このゲームの敵はタワーを無理やり壊して直進してくる場合があります
つまりこの点では プラント vs. ゾンビ のような「直進型タワーディフェンス」とも言えます。

よって既存のタイプでは分類できない、複合型のタワーディフェンスとなっています。 なかなか野心的なゲームシステムですね。

タワーの種類は少なめで、5種類のみ。
それらは迎撃兵器と歩兵に分かれており、兵器には連射の効く「マシンガン」、範囲攻撃の「グレネードランチャー」、特殊兵器の「電撃装置」があります。
歩兵は「マシンガン兵」と「スナイパー」の2つです。

ただ、それぞれのタワーには2つのルートに分かれた数段階のアップグレードが用意されています。
一方のルートは主に攻撃力が上がるもの、もう一方は射程や耐久力が上がるものとなっていますが、タワーによってはパワーアップによって特性が大きく変わります

例えば電撃装置は、最初は電撃を発するのですが、アップグレードによって煙幕弾を撃つようになり、次は薬品弾になり、その次は火炎放射器になります。
それぞれ射程や効果が全く違うため、一概に上位のものにした方が有効とは限りません
グレネードランチャーも3回目のパワーアップは速射型ですが、4回目のパワーアップは威力重視型で、性質が異なります。

補助のアップグレードも、攻撃をあまり受けない位置のタワーだと耐久力アップは必要ありません。
単に強化するのではなく、適材適所でアップグレードを行っていく必要がある訳ですね。
この点は Bloons TD のシステムを引き継いでいると言えます。

歩兵はサイズが小さく、狭いところに置ける利点があるのですが、特徴的なのはゾンビの中に歩兵を優先して狙う者がいること。
ゾンビは種類によって「歩兵優先」「突破優先」「破壊優先」などの異なる AI を持ち、歩兵優先のゾンビはゴールより近くの歩兵に向かっていきます。
つまり、歩兵の配置によって敵を迂回させることが出来る訳です。
この辺もこのゲームのユニークな特徴と言えます。

SAS: Zombie Assault TD
※ちょっと解りにくいのですが、歩兵を各所に点在させています。
こうすると歩兵優先の敵は各所の歩兵の場所を巡るので、それスナイパーなどで撃ち続けることができます。
ただし歩兵は耐久力に劣るので、戦力にはし辛いです。


SAS: Zombie Assault TD
※ボーッと火炎放射器。 敵をまとめて炙れますが、射程が短いので設置場所を考える必要があります。
煙幕弾とセットにするのが良いので、特殊兵器はむやみに強化せず、どの段階で使うかを考えましょう。
なお、Bloons TD と同じく優先ターゲットの設定が出来ます。
一撃の威力が高いスナイパー兵はターゲット設定を「Strong」にしておきましょう。


SAS: Zombie Assault TD
※ Fieldrunners のような広いステージも存在しますが・・・
迷路状にしても破壊優先の大型ゾンビはタワーを全部蹴散らしながらゴールに向かっていくので、ほとんど意味がありません・・・


また、タワー以外の設置物や、使い捨てアイテムがあるのもこのゲームの特徴です。
設置物には敵を足止めする「砂袋」と、上にいる敵に少量のダメージを与える「有刺鉄線」があり、さらに資金を使って「手榴弾」を投げることも出来ます。

そして 5 Wave ごとに補給機が補給物資を落としてくれ、回収すると様々な使い捨てアイテムのどれか(もしくは資金)が手に入ります。
画面の外周にはたくさんのアイコンが並んでいますが、このうちの半分は使い捨てアイテムのアイコンであり、そのゲームで手に入れたものは次のゲームには引き継げません。
よって使わないと損であり、そしてこのゲームは使い捨てアイテムをうまく活用しないとクリアは困難です

アイテムには氷結爆弾や地雷、修理キットなどの他に、攻撃ヘリや爆撃機を呼んだり、小型核爆弾を投下するものも存在します。
手に入るものはランダムですが、どのタイミングでどのアイテムを使うかも攻略のポイントになりますね。

SAS: Zombie Assault TD
※攻撃ヘリが来援! 機銃とミサイルでゾンビを迎撃してくれます。
しかも長時間効果があるので、数 Wave に渡って支援してくれます。
ただ、何のアイテムが出るかランダムなので、常に使えるとは限りません。 もちろん課金通貨で購入することも出来るのですが・・・


SAS: Zombie Assault TD
※支援アイテムのアイコン。 左から氷結爆弾、火炎爆弾、放射能爆弾、地雷、修理キット、攻撃ヘリ、爆撃機、核爆弾。
00 が並んでいる数字は課金購入したアイテムの残り数で、丸印の数字はそのゲームで手に入れたアイテム。
そのゲームで手に入れたものは残しておいても意味ありません。
ただ、ラスト Wave で強力なボスが出てくるので、それに備えていくつかアイテムを保持しておきましょう。


ただこのゲーム、色々と難点も目に付きます。

まずはなんと言っても、タワー、キャラクター、インターフェイスなどあらゆるものが小さいこと
それはもう、スクリーンショットを見ても解ると思います。

iPad の画面ならまだ良いのですが、iPhone / iPod touch ではさすがに小さすぎて操作し辛い、選択し辛い、表示が見辛い。
キャラの小ささなら Kingdom Rush も負けず劣らずですが、あちらはタワーは大きめだったし、コミック調のグラフィックだったので画面には見やすさがありました。

しかしこちらは全体的に薄暗いうえにリアル調のグラフィックなので、見辛さが倍増しています
おまけにタワー配置時に細かい位置合わせが必要なゲーム性なので、操作性が悪い訳ではありませが、やり辛さは否めません。
iPad でなんとか許容できるぐらいのレベルです。

そしてもう1つの難点が、本体無料のアプリであるため、どう考えても課金前提の難易度になっていること
無課金でもプレイ出来ない事はなく、私も無課金で進めていますが、しかし明らかに難易度が高い。
マジで最近見たタワーディフェンスの中では突出して高いです。
最初のステージのノーマル難度でも、なかなかクリア出来ませんでした。

おまけに Bloons TD から引き継いでいるアップグレードシステムや優先ターゲット設定などが盛り込まれているため、ルールが解りにくく、Bloons TD をやっていた人でないと理解し辛いでしょう。

加えて投下されてくるアイテムがランダムだから、運悪くイマイチなアイテムばかりだったりすると、それでなくても難しい難度がますます跳ね上がります。

で、そんな高難度のゲームで、使い捨てアイテムの購入課金や、攻撃力アップ課金、耐久力アップ課金、コンティニュー課金など、豊富な課金要素がある訳です。
「あ~、そういうことねー」と思わずにはいられませんね

無論、本体無料ですから課金してくれる作りにしないとメーカーは収益を得られません。
ただ、こんなに課金が目に付くシステムにするのであれば、やはりそういうのをあまり気にせずにプレイできる有料アプリにして欲しいのが、ユーザーの本音です。
Bloons TD はそういうゲームだったのだから、それと比較して改悪されている印象が否めません。

以下は Youtube で公開されている(iPad 版の)ゲームのプレイ動画です。



前述したように本体は無料。 ただしタワーディフェンス(TD)に慣れている人でないと、無課金ではステージ1のクリアさえおぼつかないでしょう
まあ「歯応えがある難度」とも言えるので、TD のファンなら無課金でどこまで進めるか、チャレンジし甲斐のある内容とも言えます。

Bloons TD も簡単なゲームではありませんでしたが、それでもフレンドリーな見た目と、相応に遊びやすいシステムで、初心者の方でも楽しめるゲームでした。
しかしこちらは「TD 初心者お断り」と言っても良い内容です。
しかもゾンビを倒しまくると血の海が出来るし、クリア画像がちょっとグロだったりするし、あまり万人に勧められるゲームではありませんね。

ただ iPad で、TD 好きがプレイするのであれば、ゲームシステムに見どころのある内容なので、オススメできない訳ではありません。 なにせタダだし。
同じメーカーのゲームでありながら、Bloons TD とは正反対の内容と言えるでしょうか。

SAS: Zombie Assault TD (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

アップグレードの解りにくい部分を解説しておきますので、プレイされる方は参考にして下さい。

=共通=
・Armour : 兵器の耐久力2倍
・Self-repair : 兵器がやられた後の復帰が早くなる。
・Stimpack : 歩兵がやられた後の復帰が早くなる。

=マシンガン=
・Advanced Optics : 射程アップ
・Heavy Barrel : 射程とダメージアップ

=グレネードランチャー=
・Smart Target : 射程アップ
・Burst Ordnance : 爆発の範囲アップ

=特殊兵器=
・Accoustic Imaging : 射程アップ
・Passive Infrared : 射程アップ
・Overdrive : 攻撃速度アップ

=マシンガン兵=
・Stopping Power : ダメージアップ
・Steady Aim : 射程アップ
・Juggernaught : 耐久力2倍

=スナイパー=
・Free Float Barrel : 射程とダメージアップ
・Hard Case : たまに敵2体にダメージ

Feast or Famine

原始時代の壁画のような独特なグラフィックを持つ、古代の狩猟をテーマにしたランニングゲームが登場しています。
Feast or Famine」です。 意味は「ごちそうか、飢えか」。

動き、サウンド、演出、その全てが原始時代の雰囲気を非常に良く醸し出しています。
障害物を避けながら走り続ける、よくあるタイプのゲームなのですが、あまりにも雰囲気が秀逸なため、際立った印象を受けますね

設立されたばかりのアメリカの小メーカーで作られたようですが、設立メンバーがベテランのアニメーターのようで、それが頷ける内容と言えます。

Feast or Famine

横スクロールのアクションゲームで、主人公は自動で走り続け、ジャンプで障害物や穴などを回避していきます。
俗に「ラン系」や「ランニングゲーム」と言われるタイプのゲームですね。

iOS ではよく見かける内容ですが、とにかく動きが独特。
バタバタしていると言うか、コミカルというか、他のゲームでは見られないような動き方をします

あまりにも独特なので最初はやや戸惑いますが、穴に落ちそうになっても自動でよじ登ってくれるので意外とやられにくく、常にジタバタした感じになる割にはゲームはサクサク進みます。
このユニークな動きが原始時代っぽい雰囲気にも繋がっていますね。

狩猟がテーマであるため、主人公は常に四角い牛(?)を追いかけていて、画面左側をタップすると槍を投げます
これで牛や鳥を狩って食料にすることで満腹度が上がり、クリア後の評価も高まります。
ステージ中にはブーメランや石などが落ちている事があり、これらを取ると武器が変わります。

ゴールに辿り着けばステージクリア。 1ステージはそんなに長くありません。
穴に落ちたり、トラップに引っかかったり、猛牛や巨人などの敵にぶつかったりするとミスになりますが、すぐにリトライ可能です。

Feast or Famine
※鳥や牛にブーメランを乱射中。 投げる方向はタップした位置に応じていて、タップした場所と点対称の方向に飛ばします。
弾は7発しかなく、撃ち尽くすと武器アイテムを取るか、しばらく攻撃せずに走らないと回復しません。
なかなか当て辛いのですが、攻撃時にそのまま画面を押しっぱなしにすると、慎重に狙いを付けることが出来ます。


Feast or Famine
※穴に落ちそうになってるシーン。 でも落ちません。 勝手によじ登ります。
このおかげで、穴に落ちてミスるというケースは滅多にありません。 段差の上にも簡単に上がれます。


独特な動きとアボリジニの洞窟壁画のようなグラフィックにより、古代の風情が良く出ていますが、さらにサウンドやメニュー画面、オープニングのミニアニメーションなども非常に雰囲気があります

これらは静止画と文章では伝わらないので説明し辛いのですが、とにかく雰囲気で勝負しているゲームと言えるでしょう。

2つのレベル(ステージセット)があり、1レベルあたり 20 ステージあるので、現時点で全 40 ステージ
サクサク進むので集中してやるとすぐに終わってしまうと思いますが、ストレスなく楽しむにはこのぐらいの難易度の方が良いと思います。
種類は多くありませんが、骨(コインのようなもの)を集めてアイテムを購入する要素もあります。

難点は、トラップの一部が背景と区別し辛いこと
でも、そんなに目立った欠点はありませんね。

Feast or Famine
※ステージ選択画面もこんな不思議な文様になっています。
結果表示やオープニングなど、その全てに雰囲気があって、演出面での作り込みを感じますね。


Feast or Famine
※骨を集めると購入できる、黒チョコボみたいな鳥。
購入すると各ステージで1回、これに乗って無敵の高速移動ができるようになります。
武器や食料のアイテムには使用回数があり、使い捨てなので注意。


価格は 85 円と、購入しやすい値段です。

ゲーム性ではなく演出で勝負している感じで、そういうゲームは面白くない場合が多いのですが、このゲームは内容と演出が良い感じで融合しています
冒頭で述べたように、いかにも「アニメーターの作品」という感じですね。

価格を考えると悪くない、一見の価値のあるアプリだと思います。
ちょっと残酷なシーンがあったりもしますが、解りやすくて手軽に楽しめるゲームです。

Feast or Famine (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

【特別企画】最強オセロプログラム HAYABUSA は本当に最強なのか?

※この記事は2013年2月に行われた「ほこ×たて」の「最強オセロプログラム対決」に関するものです。
※2013年9月に放送された「最強オセロプログラム対決 第二弾」に関する記事は こちら をご覧下さい。


先日、フジテレビの番組「ほこ×たて」にて、「最強オセロプログラム VS 最強オセロプログラム」なる対決が放送されていました。

BTD STUDIO という会社のプログラム「HAYABUSA」と、G-mode という会社のプログラム「織田信長」が対戦するというこの企画。
「それじゃあ『ほこ×ほこ』じゃん」という声を無視して行われたこの戦いは、HAYABUSA の勝利で幕を閉じたのですが・・・

これを見ていて、ふと思いました。
この2つのメーカー、確か iPhone のアプリも出していたような・・・

と言う訳で BTD STUDIO の iPhone アプリ「オセロ オンライン」をチェックしてみると、なんといつの間にか「最強 HAYABUSA モード」なるものが追加されているではないですか!

vshayabusa

ならば本当に最強なのか、検証してみるしかあるまい!

と言う訳で、iPhone の定番で、かつ強さに定評のある3つのオセロ(リバーシ)アプリと対局させてみることにしました。

まず第一の刺客は、iPhone オセロの大定番「Blue Reversi」。
その強さに定評があるアプリですね。

続いて海外からの刺客、特殊なボードやルールで楽しめる「Cool Reversi」。
欧米では定番のリバーシアプリで、実は強さも兼ね備えています。

最後に、オセロ連盟公認にしてコンピューターテーブルゲームの老舗 UNBALANCE のアプリ「ザ・オセロ(R)」。
初期バージョンは弱かったのですが、現在は手強い難度が追加されています。

他にも iPhone には、アプリの完成度が高い「リバーシ by Hangame」や、オセロアプリ界最強を自称する「リバーシLv99」(iTunes 起動) などがあるのですが、これらは自由に難易度を選択できないため、今回は不参戦です。

なお、番組で HAYABUSA と対戦していた「織田信長」を搭載する「あつまれ天才オセロ」はガラケー用のアプリなので、今回は参加させられませんでした。
ただ、このソフトを開発している G-mode は iPhone アプリ「どうぶつしょうぎ(公式)」や「空気読み。2」などを公開しているため、今後話題になればスマホ版が登場する可能性はあるかも・・・?

今回の対戦ルールは双方が先手(黒)と後手(白)で1局ずつ、計2回対戦します
勝敗が1勝1敗の場合は引き分け再戦とし、どちらかが2連勝するまで続けます。

と言う訳で第一戦目。
まずは Blue Reversi Lv10 VS オセロ オンライン HAYABUSA 超上級。

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2連勝で HAYABUSA の勝利!
強いと評判の Blue Reversi の最高レベルをあっさり退けるのは流石ですね。

特に第二局、石の数では大差はありませんが、中盤からは Blue Reversi の打てる場所は1ヶ所か2ヶ所に限られていて、ずっと HAYABUSA のペースで進みました。
ここまで Blue Reversi を追い詰めるとは思いませんでしたね。

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また HAYABUSA は名前の通り、思考時間がやたら速いです
Blue Reversi が中盤からじっくり考えていたのに対し、HAYABUSA は1秒ほど「通信中」の表示が出るだけで、ほぼ即打ちしてきます。

続いて第二戦目。
Cool Reversi Lv7 (Champion) VS オセロ オンライン HAYABUSA 超上級。

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こちらも HAYABUSA が2連勝! 特に一局目は白の HAYABUSA が圧勝です。
展開を見ていても明らかに HAYABUSA が押していて、これはもう何度やっても Cool Reversi が勝てそうに思えません。
やはりオセロは海外製のプログラムではダメなのか・・・?

そしていよいよ第三戦目。
ザ・オセロ(R) Lv20 VS オセロ オンライン HAYABUSA 超上級 です。

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なんと一勝一敗! 遂に HAYABUSA に土が付きました!
どちらも後手で勝利、ルールにより引き分け再試合とします。

さすがはコンピューターテーブルゲームの老舗メーカー、UNBALANCE と BTD STUDIO の戦い。
ライバルと言える両社の戦いに相応しい好勝負です。

そして延長戦の結果は・・・

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なんと ザ・オセロ(R) が2連勝! HAYABUSA 敗れました!

と言う訳で iPhone 最強オセロプログラムは、「ザ・オセロ (R) Lv20」に決定いたしました!
あぁ、なんかフジテレビからクレーム来そう・・・

しかし ザ・オセロ(R) と HAYABUSA の戦いはまさに一進一退で、全ての対局で互角の展開が続いていました。
ただ、この後もさらに2戦やってみたのですが、それもザ・オセロが2連勝したので、常に好勝負にはなるけど、最終的な勝率は明らかにザ・オセロの方が高いという感じですね。
ちなみに思考速度はどちらも高速です。

無論、これは現時点(2013/2)の結果であり、こうしたプログラムは日々進歩していくので、時間が経てばまた優劣は変わってくるでしょう。
特に HAYABUSA と対戦できるオセロオンラインは、その名の通りオンライン対戦がメインで、HAYABUSA モードもサーバーと通信して行っているので、改良は早いと思われます。

しかし ザ・オセロ(R) って強いんだなぁ・・・ 初期の頃は弱かったから、全然強いイメージなかったよ・・・
だからこそ気合いを入れて改良されたのかもしれないですね。

と言う訳で、名勝負を繰り広げてくれた各アプリに拍手。

オセロ オンライン(HAYABUSA と対戦可能、170 円)
ザ・オセロ(R) (170 円)
Blue Reversi (250 円)
Cool Reversi (170 円)

iPhone AC オセロアプリ紹介ページ
オセロ オンライン レビュー記事

Ever17 -the out of infinity-

人工島の下にある巨大海洋テーマパークで浸水事故が発生し、男女6人が閉じ込められたという設定の、元はプレステ2やドリームキャストで発売されていたノベル・アドベンチャーゲームが iOS に移植されています。
Ever17-the out of infinity-」です。

シナリオの評価が高いノベルゲームで、「SF 恋愛アドベンチャーゲーム」と称されているのですが、内容としてはミステリーやサスペンスの要素の方が強いストーリーです。

このアプリは 1/15 に公開されたのですが、序盤のシーンが終わった後、ムービーになるところでアプリが必ず落ちてしまうという致命的な不具合があり、その状態が半月以上も放置されていました。
アドベンチャーゲームで「これから」と言うところで落ちるという最悪な状況で、ユーザーから悲鳴があがっていたのですが・・・
2/7 のアップデートで解消され、現在は問題なくプレイできることを確認しています

この iOS 版 Ever17 の開発は当初、シュタインズゲートカオスヘッド の開発元で、それらの iOS 移植も行っていた 5pb が担当し、さらに 2011 年末に 5pb とサイバーフロントの共同開発でリメイクされた XBOX 360 版をベースにしていると聞いていたので、ちょっと注目していました。

しかし今回発売されたものはサイバーフロント単独の開発のようで、5pb のロゴは一切出て来ません。
内容も XBOX のリメイク版ではなく、以前からのバージョンです
どうしてこうなったのかは解りませんが・・・ その影響もあってか、アプリの完成度はシュタインズゲートなどより低いので、それらと同等のクオリティーは期待しないで下さい。

ただ、ノベルアドベンチャーゲームですからそんなにアプリの作りが影響する訳ではないので、普通に遊べる出来ではありますし、メッセージスキップやログ確認など一通りの機能は完備されています。
また、Xbox 360 版はキャラクターの絵が 2D から 3D になったのですが、それがユーザーから大不評だったようなので、むしろ昔ながらの 2D で移植されたことは良かったかもしれません

Ever17 the out of infinity

ジャンルとしてはアドベンチャーゲームですが、移動や調査などのコマンドはなく、選択肢が出てくるシーンもかなり少なめです。
基本的には文章を読み進めていくことのみで進行するもので、前述したようにアドベンチャーというより「ノベル(小説)ゲーム」ですね。

主人公は「武」という名前の大学生と、「少年」と呼ばれる少年で、序盤の選択肢でどちらの主人公になるかが決定されます
同じ事件を2人の異なる視点で見ていくことになり、主人公が違えばシナリオも変わってきます。

ストーリーはとにかく「伏線張りまくり」で、さらに最初から最後まで「謎」が積み重なり続けます
そして最初のプレイでは、それがグッドエンディングでもバッドエンディングでも、ほとんど解明されないまま終わりを迎えます。
必然的にプレイヤーは謎の解明のために繰り返しプレイすることになり、この辺の周回への誘導がうまいですね。

一応「恋愛アドベンチャーゲーム」と称されていることもあり、シナリオは各ヒロインごとのルートに分かれていて、謎の解明と言うよりは特定のヒロインの好感度を上げるような選択をしていくことで、そのヒロインのグッドエンディングに向かっていく形になっています。
ただ、ミステリーやサスペンスの要素が強いため、恋愛っぽい展開になるのは各ルートの終盤のみですね。

Ever17 the out of infinity
※ゲーム冒頭は武(大学生)と少年の両者の視点で進行しますが、上記の選択肢で「俺は-」を選ぶと武編、「ぼくは-」を選ぶと少年編となります。
それぞれに分かれた後は、もうその主人公の視点のみで物語は進みます。
とりあえず最初は武編(俺は-)でプレイするのをオススメします。


Ever17 the out of infinity
※武編のワンシーン。 武編に入ると少年は登場人物の1人となります。 少年編だとその逆です。
左のピンクの髪の少女は、ほぼ武編にしか登場しません。


Ever17 the out of infinity
※こちらは少年編。 少年編だと武が登場人物の1人として画面に現れます。
左の制服の少女は少年編にしか現れません。
同じ事件を異なる視点で見ているはずなのに、なぜか登場人物の一部が入れ替わっています。
この辺のプレイヤーにわざと違和感を感じさせる作り方がうまいです。


2人の主人公に2人ずつのヒロインがいるため、とりあえず計4ルートあることになります。
オープニングからラストまで、読み進めるスピードやシナリオにもよりますが、5~8時間ほどはかかります
それで周回前提の内容ですから、完全クリアまではかなりの時間が必要ですね。
全体のボリュームは十分と言って良いでしょう

また、左右にスライドすると「スキップモード」となり、メッセージが高速で流れていきます。
既読文章を飛ばすのに便利で、未読文になるとスキップが自動で止まる機能がないのが難点ですが、同主人公の2周目以降のプレイはサクサクと進められます。

他に、上にフリックでログを確認でき、下にフリックでウィンドウを一時的に OFF に出来ます。
メッセージの自動送りもあり、ノベルゲームの一般的な機能は一通りそろっています。

元々は 2002 年に発売されたゲームですから、家庭用ゲーム機から移植されたアドベンチャーゲームとしては 428シュタインズゲート などの作品より古く、それらと比べると劣ります。
でもこれらの作品と比較するのは酷でしょうし、そこいらのノベルゲームよりはよっぽど上の内容なので、iOS で登場している同タイプのゲームとしては明らかに上位です

ただ、見た目がモロにアニメ絵なので、その手に抵抗がある人だとダメでしょうね。
また起動する度にサイバーフロントの会員登録ウィンドウが開くのが、かなりうっとうしいです。

現時点(2013/2)では iPhone / iPod touch 版しか発売されておらず、ユニバーサルアプリでもないので、iPad で2倍表示すると文字は粗くなります。 この辺も iPad ユーザーにとっては難点でしょうか。

Ever17 the out of infinity
※シーン選択、ムービーやイベント CG のアルバム、用語を解説する TIPS なども用意されていますが、そのほとんどは最初は利用できません。
新しいエンディングに到達することで利用できる機能が増えていくようになっており、この点からも周回前提のシステムである事が伺えます。

Ever17 the out of infinity
※登録するまで延々と表示され続ける会員登録ウィンドウ。 これさえなければねぇ・・・

価格は 900 円。 iPhone アプリとしては高めですが、家庭用ゲーム機からの移植ノベルゲームとしては、他よりも安めです。
ボリュームやクオリティーなどを考えると、妥当な価格ではないかと思います。

キャラクターボイスは 500 円の追加課金をしないと導入されません
この点については賛否あると思いますが、ボイスは無理になくても良いと言う人もいるでしょうし、ボイスを導入すると約 850 MB のデータ量が約 1.5 GB に増加します。
それを考えると、プレイヤーが好みや容量に合わせて選べるようになっているとも言えるので、むしろこの方が良いかもしれません。

シナリオについては、発売から 10 年経って XBOX でリメイクされるぐらいですから、その高い評価が解ると思います
知る人ぞ知るノベルゲームなので、この手のゲームが好きな方にはオススメです。

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