iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2013/04

アンサー×アンサー(クイズ アンサー×アンサー ポケット)

他のプレイヤーと早押しクイズでネットワーク対戦バトルをする、セガのアーケード用クイズゲーム「クイズ Answer×Answer」の iPhone 版が公開されています。

このゲームの正式名は「クイズ Answer×Answer Pocket」(アンサー×アンサー ポケット)で、昨年末に公開されていたのですが、現在の iTunes 登録名は違う名前になっています。
今(2013/4 時点)は「アンサー×アンサー [無料早押しクイズ]」になっているのでご注意下さい。

内容は1対1で対戦していたアーケード(ゲームセンター)版とは異なり、ステージクリア型のソーシャル要素のあるゲームになっています。
雰囲気や演出は原作を踏襲していますが、内容はまったく別モノと考えて下さい。
ただ、これはこれでクイズゲームとして楽しめる内容になっています。

クイズ Answer×Answer Pocket アンサー×アンサー ポケット

日本全国の各都市をクイズをしながら巡っていく内容で、北海道から徐々に南下していきます。
各ステージは「タワー」になっていて、クイズの結果に応じて上階に昇っていき、最上階まで辿り着けばクリア、次のステージに進めます。

出題されるクイズの形式には以下のようなものがあります。

早押しクイズ
通常の早押しクイズ。 ボタンを押してから解答を選択する。
文字を入力して答える場合もあるが、通常は4択。

オーディエンス
4択問題で、過去の他プレイヤーの解答が時間と共に表示されていく。
よって他プレイヤーの解答を参考にして答えを選ぶことが出来る。

あまのじゃくクイズ
8択問題で正解は4つ。 正解のうちでもっとも「レアな解答」を選ぶほど得点が高くなる。
この問題のみ、解答速度がスコアに影響しない。

さらに先日のアップデートで以下のクイズが追加されています。

早押し連想クイズ
9つの連想ワードが徐々に表示され、正解が解ったらボタンを押して解答。
解答は文字を入力して行う。

「アンサー×アンサー」は早押しクイズバトルなので、このゲームでも早く答えるほど高い得点が得られます
ただし「あまのじゃくクイズ」だけはレア度によって追加得点が決まるので、早さは影響しません。
5問出題された後、合計得点によって E~SS までの評価が行われ、それに応じた分だけタワーを昇ることが出来ます。

クイズ Answer×Answer Pocket アンサー×アンサー ポケット
※左は「早押しクイズ」。 解答ボタンを押した時のタイムが表示され、それが全プレイヤーの解答速度の上位 80 %以内でなければ解答権が得られません。
問題を最後まで聞いていると下位になってしまいます。 また、簡単な問題だと他の人も速いので注意。
右は「オーディエンス」。 これは逆に、じっくり待っていれば他の人の解答を見られるので、解らない問題でもそれを元に答えられます。
直接のオンライン対戦ではありませんが、これらの仕様によって「ネットワーククイズっぽさ」を出そうとしているのが伺えますね。


クイズ Answer×Answer Pocket アンサー×アンサー ポケット
※左は「あまのじゃくクイズ」。 レアな解答をするとスコアが高いのですが、ここで言う「レア」とは「難しい」という意味ではなく、「他の人が選んでいない」という意味。
だから左の画像では、難しそうでレアっぽい「深川丼」という解答が逆に多数派になっていて、一番簡単そうな「イクラ丼」の解答が少数派になっています。 どれが少数派かの判断は、ほとんど読みと運。
右の画像は新規追加された「早押し連想クイズ」ですが、iTunes ではえらく不評です。 詳しくは後述します・・・


クイズに挑戦するごとに「スタミナ」を消費し、なくなるとしばらく時間が経過するか、回復用アイテムを使わないと再プレイできなくなります。
ここはソーシャルゲーム的な感じになっていますね・・・

また誤答すると「ライフ」が減り、これがなくなっても脱落となります。
ライフが 0 になっても 30 分以内にフレンドに救出されれば復帰できるのですが、救出されなかった場合はリタイアか課金アイテムで復活することになります。

タワーを昇っていくと「チェックポイント」になります。
ここはタイムトライアルになっていて、時間内に一定の得点を貯めなければクリア出来ません。
もしクリア出来なかった場合は数階下まで転落してしまいますが、課金通貨を払うことでコンティニューが可能です。

基本無料アプリのため、課金要素はやや多めな印象がありますね。
ただ、最初のうちは問題の難易度が低いので、そんなに苦戦する事はなく、ライフやコンティニューの課金が必要になることは(クイズが苦手でなければ)ありません。

ゲームもテンポ良く進み、演出やサウンドも良く、このあたりはさすがセガといったところです。
クイズゲームとしてのクオリティーは十分に高いですね。

クイズ Answer×Answer Pocket アンサー×アンサー ポケット
※タワー攻略中のシーン。 クリア評価 C なら3階分、A なら6階分というように、評価の分だけスゴロクのように進んでいきます。 途中で宝箱やライフ回復などを入手できることも。
右はチェックポイント。 ボス戦の代わりですね。 ここは誤答してもライフが減らず、解らない問題はパスも可能。
スピード勝負なので解らない時は考え込まず、さっさとカンで答えるかパスしましょう。


ステージをクリアすることでキャラクターの「コスチューム」を手に入れる事が出来ます。
これは 帽子、メガネ、服、手袋 の4種類があり、コスチュームごとに「解答時間アップ」「入手ポイントアップ」「特定のジャンルの出題率アップ」などの効果があります。

ただゲーム内容がクイズなので、これらの効果はあくまで補助的なものに過ぎず、強化アイテムと言うよりは収集要素・着せ替え要素と言った感じですね。
一応、強化アイテムを使ったり同じコスチュームを入手することで、コスチュームの効果をアップさせていく要素はあります。

「課金ガチャ」もあるのですが、現在は強化用のアイテムしか出ないようになっていて、新コスチュームはゲームの進行(及び高評価でのステージクリア)で集めていかなければなりません。
今後どうなるか解りませんが、現在はガチャよりもゲーム性が重視されているようです。


難点は、ゲームが進むとクリアがかなり困難になってくること。
前半まだ良いのですが、中盤ぐらいになると必要なポイントが上がり、問題の難易度も高くなります。
特にチェックポイントのクリアはどんどん難しくなっていき、しかもここでミスると下の階に落とされるため、課金コンティニューしないと辛くなってきますね

またクイズゲームとしての難点は、誤答した時に正解が表示されないこと。
さらに誤答した問題を確認できる「復習帳」という機能があるのですが、ここで正解を表示するのに 10 日で 350 円の課金が必要になります。
しかも復習帳には5問しか保存されないし、正解表示の課金をしてもクイズ中には正解は確認できないので、その都度復習帳を見にいくのが面倒。
保存問題数を増やすことも出来るのですが、それにはまた課金が必要です

ガチャや装備に課金しないゲームなので、そうでもしないと誰もお金を払わないゲームになるとは思いますが、ちょっとアコギに課金に向かわせようとしている印象も受けます。

今月に入って iTunes のレビューで批判されまくっているのは、新たに追加された「連想早押しクイズ」が時間制限のあるチェックポイントで出て来た時、クリアが困難なこと。
連想クイズは少しずつヒントが出てくる形式なので、しばらく待たないと解答しようがないのですが、チェックポイントは時間制なのでヒントを見ていると残り時間がどんどんなくなります。
加えて連想クイズは解答を文字入力で答える形式なので、カンで答えることもできません。

アップデートで俗に言う「その場コンティニュー」が追加されたため、課金すればクリア出来るのですが、となると当然「金で解決しろってことかよ!」みたいな話が出る訳で・・・

なにか全体的に、収益に結びつける手段に四苦八苦していて、反感を買ってる印象も受けますね
まあパズドラ系にすればいいってものじゃないとは思うし、連想クイズの難易度も先日のアップデートで少し緩和されていて、調整は続けられているようですが・・・

クイズ Answer×Answer Pocket アンサー×アンサー ポケット
※左は「着せ替え」画面。 レアコスチュームは主に大会やイベントなどで入手します。
顔の装飾品がメガネしかないのが、メガネかけない自分としては若干不満。
右のウルトラクイズっぽいのは、毎日配信されている「日替わりクイズ」。
演出の各所に既存のクイズ番組のパロディーが見られますね。


前述したように価格は無料少なくともゲーム前半は課金はまったく必要ありません
課金をしたくなるような場面にさえなりません。

ゲーム中盤になると難易度が上がるため、コンティニューやスタミナ or ライフ回復が欲しくなりますが、このゲームの課金はそちらをメインにしているようです。
RPG ではない純粋なクイズゲームなので、クリアが難しくなってきた時にどうするか、と言ったところでしょうか。

冒頭でも述べたようにゲームセンターのアンサー×アンサーとは全然違う内容ですから、アーケード版のような対戦を期待している人だと「アレ?」となるかもしれません。
また育成要素は乏しいので、パズドラ系である 冒険クイズキングダム と比べるとやり込み性やハマり性は低いです。
こちらはがっつりプレイするようなゲームではなく、毎日時間のある時に少しずつプレイする感じの内容で、通勤・通学時や空き時間に楽しむのに向いています。

ともあれ、ゲームメーカー製らしいクオリティーのクイズゲームなので、オススメできるアプリです。
クイズが嫌いな人っていないと思いますし、少なくとも前半はタダで快適に遊べますしね。

アンサー×アンサー (iTunes が起動します)

オーダー&カオス デュエル

スマートフォンに最適化したトレーディングカードゲーム(TCG)をゲームロフトが公開しています。
オーダー&カオス デュエル」(Order & Chaos Duels)です。

ちゃんとした「トレーディングカードゲーム」であり、ソーシャルゲームのようなシンプルなカードゲームではなく、戦略性の高い本格的な内容となっています。
しかし市販の TCG のような複雑なシステムではなく、スマートフォンでも遊びやすいルールになっていて、1プレイの時間も短めです。

バトルの基本ルールは Orions 2Spectromancer に非常によく似ています。
配置したモンスターは正面の敵を攻撃し、正面に敵がいなければ敵プレイヤーに攻撃が通るというシステムで、マジック・ザ・ギャザリング のような自由に攻撃相手を指定できるタイプではありません。
その分、ルールや状況を把握しやすいようになっています。

マナ(モンスターの召還に必要な MP)も火属性や水属性などに分かれておらず、手札を1枚破棄することで最大値を1増やせるというシンプルな形で、これは Shadow Era の方式と言えます。

つまりスマホ用に作られた既存の人気 TCG の良いとこ取りをしていて、さらにグラフィックや演出を豪華にし、ルールを再調整したという感じです。
そして日本人にとって何より嬉しいのは、完全に日本語化されている事でしょう。

オーダー&カオス デュエル Order & Chaos Duels

1対1でバトルするトレーディングカードゲーム(TCG)で、開始時に自分のデッキ(山札)から手札が5枚配られます。

プレイヤーは自分のターンに1枚、好きな手札を破棄して「マナ」の最大値を増やすことが出来ます。
全てのカードには「必要マナ」が書かれていて、モンスター(ミニオン)を場に出したり、魔法や装備のカードを使用するには、このマナを消費しなければなりません

場に出されたモンスターは、次のターンから攻撃を行います。
フィールドには5つのスロット(枠)があって、基本的に正面の敵のみを攻撃します
正面に誰もいない場合は攻撃力の分だけ敵ヒーロー(相手プレイヤー)にダメージを与えられます。
敵ヒーローの HP が 0 になったら勝利、こちらが 0 になったら敗北ですね。

基本ルールはこれだけですが、モンスター(ミニオン)のカードの多くはスキル(特殊効果)を持っています
例えば、「正面ではなくナナメの敵を攻撃する」「相手にダメージ増加の効果を付加する」などがあり、「隣の味方にダメージを与えてしまう」といったマイナスの特性を持つものも存在します。
これらをうまく駆使することがゲームのポイントになります。

他に魔法(スペル)カード装備カードが存在し、魔法カードはマナを消費して敵に直接ダメージを与えたり、敵を弱体化させることが出来ます。
装備カードはヒーローに付加するもので、ヒーローのダメージを軽減したり、ヒーローの特殊技を強化する効果があります。

ヒーローは数ターンに1度、特殊技を発動することが出来ます
効果や必要なターン数はヒーローによって違いますが、戦士系なら指定した敵に大ダメージを与えるもの、魔法使い系なら全体を攻撃するものが多いですね。

マナはターンが終了するごとに最大値まで回復し、手札も5枚まで補充されます
デッキの枚数は最初は 30 枚ですが、戦闘を繰り返してレベルアップすることで最大枚数が増えていきます。
このゲームはデッキのカードがなくなると、足りない分だけヒーローの HP が減少するようになるので、カードは多い方が有利です。

攻撃力は全体的に高めに設定されていて、短時間で勝負が付くようになっています
よってややカード運に左右されやすいのですが、スマホの対戦ゲームであることを考えると、このぐらいのバランスの方が遊びやすいですね。

オーダー&カオス デュエル Order & Chaos Duels
※デッキ編集画面。 ヒーローとカードはオーダー(秩序)側とカオス(混沌)側に分かれていて、異なる陣営のカードはデッキに含められません。
ただ、他の TCG のように属性がたくさんある訳ではないし、どちらでも使える中立のカードも多いので、あまり制限はありません。
ヒーローは初期状態でも2人登録でき、各ヒーローの基本デッキは最初から用意されています。


このゲームの最大の特徴は、その「解りやすさ」でしょう。
チュートリアルの解説はもちろん、使われている用語も理解しやすいものになっていて、複雑な効果のカードも少なめです。
カードに特殊なスキルが付いている場合、そのスキルの解説も同時に表示されます。
ゲームロフトのアプリですから翻訳におかしい部分も見られず、日本語の解りやすい文章で書かれています

TCG のアプリは初心者お断りなものや、用語が解りにくいもの、英語オンリーなものが多かったのですが、このアプリは非常に解りやすくて丁寧です
この点はもっと評価されても良いのではないでしょうか。

グラフィックが綺麗でサウンドも良く、カードゲームアプリとしては演出面でも突出しています
攻撃時には猛獣なら爪が、戦士なら剣が、アーチャーなら弓が現れて対象を攻撃し、魔法の効果などにも固有のエフェクトと効果音が用意されています。

オーダー&カオス デュエル Order & Chaos Duels
※ゲーム開始後、しばらくはチュートリアルのステージになります。
このチュートリアルの解説が非常に解りやすく、初めて TCG をやる人でも悩むことはないでしょう。
マナの最大値は先攻は2、後攻は3から始まります。
先攻は先に動けることを利用して押し続けることが、後攻はマナが多いことを利用して強力なミニオンを早めに出すことが基本攻略となります。


1人用の「ストーリーモード」が用意されているため、単にバトルするだけではなく、ちゃんと RPG っぽくゲームを進行させていく楽しみもあります

マルチプレイ(オンライン対戦)は自動マッチングが行われプレイヤーのレートが変動する「ランク戦」と、特定の条件で対戦ルームを作れる「カスタム」が用意されています。

またストーリーモードで「プレイヤーを攻撃」というボタンを押すと、他プレイヤーのデッキと戦うことができ、勝利すると相手のゴールドを奪うことができます。
これはオンライン対戦ではなく、あくまで相手を担当するのは AI なのですが、気軽に疑似対戦ができるので良いですね。
また、日替わりで与えられる「ミッション」をクリアする事で、課金通貨の「ルーン」を入手できる要素もあります。

ソーシャルゲームではないので、ソシャゲ特有の「プレイごとに減っていくスタミナ」は存在せず、何度でも好きなだけ対戦できます。 時間やプレイ回数の制約はありません

やや難点だと思うのは、ストーリーモードがある程度進むと無課金では進行が困難になってくること
相手ヒーローの体力が上がり、ユニークカードやレアカードも多く使うようになるので、ほとんどコモン(低ランク)のカードしかない無課金の状態では厳しくなります。

ただ、前述したようにプレイ回数の制限がないので、勝てるステージや「プレイヤーへの攻撃」などを繰り返して経験値を稼ぎ、レベルアップしてくることも出来ます
(レベルアップするとヒーローの HP が増えていきます)
勝利することで得られるゴールドでカードを入手でき、さらに1日1回無料でカードを貰え、ミッションをこなせば課金通貨も手に入るので、ゆっくりゲームを進めていくのであれば、無課金でも進行できるようにはなっていますね。

オンライン対戦については、さすが独自のサーバーを持つゲームロフトだけあって、繋がれば快適に対戦できます。
負けた場合に何も手に入らないのがちょっと残念なところですが。
(勝った時は相手の強さに応じた多めの報酬を貰えます)

マッチングについては、当初は高レベルな課金プレイヤーばかりと当たってうんざりすることもありましたが、レートに応じたマッチングが行われるため、ある程度負けると弱い人と当たることが多くなります。

※ただ、このゲームをやり込んでいる人や、高額課金をしているプレイヤーの方からは、課金カードに強すぎるものが含まれすぎていて、TCG としての(上位レベルでの)ゲームバランスに問題があるとの指摘があります。
同コストで戦闘力が上位のカードが課金カードに多くあるため、高レートのオンライン対戦では高額課金しないと TCG らしい勝負にならないようです。

低レートで課金せずにプレイする場合や、オンライン対戦をしない場合は問題ないのですが、相応の課金をして対戦をしようとする TCG マニアの方からは、「TCG ではなくソーシャルゲーム的だ」という批判が多いようです。


オーダー&カオス デュエル Order & Chaos Duels
イン対戦中の模様。 アプリをタスクから起動させると、サーバーとの回線が切れていて接続に失敗する場合が多いので、オンライン対戦をする前はタスクからアプリを消して再起動するか、本体の再起動を行っておきましょう。
ゲーム中に相手の回線が切れた場合は復帰待ちとなり、それでも復帰してこなければ勝利扱いとなります。
そのまま無効になってしまう訳ではないのでご安心を。


ゲーム本体は無料無課金でも序盤は問題なく進められます
ストーリーモードが苦しくなってきて、多少課金しても良いなら、450 円課金すれば課金パックを2度引けるので、それを活用すればややラクになります。(出たカードにもよりますが・・・)
経験値を貯めてレベルアップをしても相応にラクになるので、育成要素もあります。

ただし課金付き TCG ですから、かけようと思えばいくらでもお金をかけられるゲームなので、その点は注意が必要です。

ゲームのテンポ、グラフィック、演出などが高レベルで、スマホ用の TCG アプリとしては完成度は突出しています
忙しい操作が必要ないため、通勤・通学時に遊ぶアプリとしても良さそうですね。

他のトレーディングカードゲームと違い、万人にオススメできるアプリです。

オーダー&カオス デュエル (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

Tekken Card Tournament

対戦格闘ゲームの定番シリーズの1つ「鉄拳」。
その鉄拳をカードゲームにして、3D グラフィックのバトルシーンを付け加えたアプリが公開されています。
Tekken Card Tournament」(鉄拳カードトーナメント)です。
パラパラマンガではないです。

鉄拳はナムコの格闘ゲームですが、このゲームはフランスにあるバンダイナムコのヨーロッパ支社「NBGE」(ナムコ バンダイ ゲームス ヨーロッパ)で作られたもののようで、今年の夏に欧米で発売される予定の同名カードゲームのプロモーションを兼ねているようです

日本のナムコは直接関わっていないようで、そのためゲーム内のメッセージも英語(とフランス語)のみ。
カードゲームとしてはシンプルで遊びやすい反面、トレーディングカードゲームとしての戦略性は低く、課金形態やシステム設計も洗練されていない印象を受けます。
海外の未発達ソーシャルゲーム」という感じも受けますね。

Tekken Card Tournament

鉄拳らしいバトルシーンはありますが、あくまでカードゲームなので対戦格闘は遊べません。 念のため。

ゲームは 15 枚+1 のカードで「デッキ」(山札)を組んでプレイします。
初めてプレイする際には選択したキャラクターのカードを1セット貰えます。(いわゆるスターターデッキ)

ゲームが始まったらターンごとに、以下の3つ中からコマンドを選びます。

FOCUS : デッキからカードを1枚引いて場に出す
STRIKE : 場に出しているカードで相手を攻撃する
BLOCK : 相手の攻撃を2枚防御する

FOCUS を2回行って、10 と 15 のカードが出たら、その後に攻撃(STRIKE)をすれば相手に 25 ダメージを与えられる訳ですね。
ただし攻撃時に相手が BLOCK していると2枚のカードが無効化されるので、場に2枚しかなかった場合は与えるダメージは 0 です。
3枚出ている場合は最後の1枚だけ有効です。

基本ルールとしてはこれだけ。 非常にシンプルです。
マジック・ザ・ギャザリングとか、遊戯王とか、その類のトレーディングカードゲームではないので悪しからず。
戦略云々ではなく「読み合い」のゲームで、トランプのようなスタイルですね。

追加のルールとして、一方が STRIKE して相手が FOCUS だった場合、FOCUS 側は攻撃を受けたのに加え、1枚目のカードが破棄されます。
また、FOCUS で貯められるカードは5枚までです。

カードの中には特殊効果が付いているものもあって、例えば「攻撃が成功するとカードを1枚引く」「攻撃時に相手も攻撃していれば HP 15 回復」などがあり、「カードが場に出ている時に Block 成功時、相手のパンチ系攻撃を1度回避」といったものもあります。
カードが十分に増えれば、これらの特殊効果が勝敗を分けることになると思われます。

Tekken Card Tournament
※互いがコマンドを入力したら、それが同時に公開され、その結果に応じてキャラクターがアクションします。
まずは FOCUS を選んでカードを貯めないとどうしようもありませんね。
キャラクターごとに「威力が高いカードが多い」「威力は低いが特殊効果の付いたカードが多い」などの特徴があります。


Tekken Card Tournament
※ BLOCK が成功しても、防げるのは最初の2枚だけ。 残りのカードは食らってしまいます。
上記の例だと、相手の残り HP は 28 で、3枚目と4枚目のカードの攻撃力合計は 28。
つまり1枚目と2枚目が防がれても相手はダウンする状況なので、もう勝利は確定しています。


ただ問題なのは・・・ カードバトル以外の部分。

まずソーシャルゲームのように「スタミナ」があって、1ゲームごとに1つ減少し、最大は5です。
よって5回プレイしたら、しばらく待つか課金通貨で回復させないと継続して遊べません

さらに通貨にはゲーム内通貨の「ゴールド」と、課金通貨の「クレジット」がありますが、ゴールドは1回の勝利で 100 G ぐらいしか貰えないのに、基本パックの購入(いわゆるガチャ)に 3000 G(勝利 30 回分)も必要になります。
これはさすがにしんどい!
おまけに 3000 G のパックにカードは3枚しか入っておらず、しかもどのキャラのカードが出るか解りません。

クレジットのカードパック(いわゆる課金ガチャ)だと3人のキャラクターのカードが1枚ずつ入っていますが、必要なクレジットの価格は 200 円分で、3枚のうちレアが出る確率があるのは1枚のみです。

そして最初に選択したキャラクター以外のカードは初期には1枚も持っていないので、他のキャラを使おうと思ったらこんな状態で他キャラのカードを 15 枚も集めないといけません。 それはさすがに厳しい。
と言うことは、当分の間はメインキャラのカード以外はまったく不要です。(一応カードの売却は可能)

この状況で使えるカードを集めていこうと思ったら、どれだけの課金やゲームプレイが必要になるのか、途方に暮れてしまいます

プレイヤーレベルが上がると Card Fusion(カード合成)も出来るのですが、同じカードを集めないと合成できないので、不要カードを利用できる訳ではありません
しかもカードの合成に必要なゴールドが 5000 G とかメチャ高い
簡単に強化できるようだと対戦ゲームとしてのバランスが崩れてしまうかもしれませんが、この状態だとやってられません。

加えてスターターデッキには特殊効果が付いているカードは少ししか含まれていないので、前述したように特殊なカードが増えれば戦略性も増しそうですが、そういうレベルにいつなるのか見当が付かない

ゴールドは 50000 G(つまり勝利 500 回分)が 850 円の課金で売られていますが、これ+課金パックを買いまくらないと、このカードゲームの面白さは体験できない印象です。
「こんなゲームの面白さが体験できないアプリ、プロモーションになってねーよ」と思ってしまいますね・・・

オンライン対戦に関しては、マッチングが早い上に CPU 戦やメニュー画面などで「乱入」が発生することもあるので、プレイしやすくなっています。(断ることも出来る)
ルールがシンプルなのでオンライン対戦向きでもあり、この点は悪くありませんね。
ただ、オンライン対戦で勝利しても経験値が少し多いだけで、ゴールドが増えたりクレジットが貰えたりすることはありません。

以下は Youtube で公開されているベータ版のプレイ動画です。(正規版とほぼ同じです)



アプリ本体は無料。 一応ゲームは無課金でも相応に楽しめます。
ただ、カードゲームとして本格的に楽しむのは微課金では無理で、相当に課金する必要があるでしょうね。
そして相当に課金するレベルのゲームかと言われると、かなり疑問です・・・

カードゲーム自体は、ゲームとして簡易的すぎる日本のソーシャルカードゲームよりは良いと思います。
ただそれ以外の、プレイヤーを継続的に遊ばせる要素や、長期的に楽しめる要素、課金しても良いかなと思わせる設計など、バトル以外の面で日本のソーシャルゲームに劣ります。
ソーシャルゲームの課金誘導が良いとは言わないけど、これはちょっとなぁ・・・
この辺については、やっぱりまだ海外は弱いのかもしれませんね。

本格トレーディングカードゲームほど重くなく、手軽にカードゲームのオンライン対戦を楽しめるアプリではあるので、グラフィックも綺麗だし、全く勧められないゲームではありません。 一見の価値はあります。
ただ、「もっと遊べるものになるはずなのに」という残念な感じも受けますね。

Tekken Card Tournament (iTunes が起動します)

将棋ウォーズ / どうぶつしょうぎウォーズ

各メディアで報じられているのでご存じの方が多いと思いますが、人間とコンピューターが将棋で対局する「電脳戦」の第二局で、現役プロ棋士の方が初めてコンピューター将棋に敗れました。

持ち駒を使えないチェスでは 15 年も前にコンピューターが人間のプロを破っていますが、持ち駒がある将棋は展開が複雑かつ豊富なため、コンピューターが人間のプロを破るのは難しいと言われていました。
しかし将棋プログラム「Bonanza」が 2007 年にプロを追い詰めて以降、その差は急速に縮まり、女流棋士や引退名人はすでに敗れており、そろそろ時間の問題だったのかもしれません。

そんなプロ棋士を破った将棋プログラムの名前は「Ponanza」(ポナンザ)。
Bonanza と関係ありそうな名前ですが、名前をリスペクトしただけで、中身は全く別物だそうです。
その Ponanza とも対戦できる、オンライン対戦がメインの将棋アプリが公開されています。
将棋ウォーズ 【日本将棋連盟公認】 将棋ゲーム」です。

また兄弟アプリとして、子供向けのシンプルなルールでありながら、なかなか奥深い簡易将棋が楽しめる「どうぶつしょうぎ」のオンライン対戦アプリも登場しています。
どうぶつしょうぎウォーズ」です。

この2つは別アプリでありながら同じアカウントを使用し、利用権なども共有するため、ここでは合わせて取り上げたいと思います。

将棋ウォーズ

まずは「将棋ウォーズ」から。

操作は駒をタップして、動かす先をタップすると言う一般的なもの。
駒を選ぶとその駒が浮き、さらに移動可能なマスが明るく光るため、視認性は良好です
拡大縮小はないため、ややタップミスしやすい面もありますが、操作性も悪くありません。

スマホらしい多彩な演出とサウンドを持つアプリで、対局開始時と終了時には音声が流れ、アニメーションしている背景は数パターン用意されており、駒を打つと閃光が走り、良手だと衝撃波が飛び、進行に合わせて BGM が変化します。
ちゃんとした「ゲームらしさ」を持っているアプリですね。

前述したようにオンライン対戦がメインですが、内蔵のコンピューター AI と戦う「練習対局」も用意されています。
通信を行わないため回線が繋がっていない時でもプレイできますが、練習対局の難易度は「簡単」「普通」「難しい」の3段階のみで、それほど強くありません。
「簡単」は本当に弱いので、将棋が苦手な方でも楽しむことが出来ますが、1人でやるだけなら 金沢将棋レベル100 の方が良いでしょう。

メインとなる「対局開始」(オンライン対局)は自動マッチングでの対戦になります。
独自サーバーを介しての対戦であり、Android 版とも対戦できることからプレイヤーはかなり多く、マッチングにはそれほど時間はかかりません。

オンライン対局での持ち時間は3分か10分(開始前に選択可能)で、時間切れになるとその時点で敗北です。
そのため「早差し」が必要で、その分サクサクと対戦できるのが良いですが、将棋に慣れてない方だと辛いですね。
対戦中のレスポンスは非常に良好で、回線の状態にもよると思いますが、ほとんど遅延は感じません。

マッチングするプレイヤーが見つからなかった時は、サーバー上のコンピューターとの対戦になります。
このコンピューターは電脳戦で勝利した「Ponanza」ですが、Ponanza にもたくさんの種類があって、弱いものから強いものまで様々です
プレイヤーのランクに合わせたコンピューターが現れるので、いきなり強い AI との対決になる事はありません。
Ponanza は相当な早差しで、待ち時間は非常に短いです。

対戦相手のレベルやコンピューター対戦の有無は、アカウント設定を行う「マイページ」で選択できます。
コンピューターが出てこない設定や、マッチングされる対戦相手の強さも選択できるので、好みに合わせたマッチングを実行させることができます。

将棋ウォーズ
※オンライン対局中に特定の「囲い」や「戦法」が発生すると、それを示す表示が現れ、マイページの「コレクション」に追加されていきます。
発生時には「カニガコォーイ!」とかいうボイスも流れます。 とにかく演出が良いですね。
右は Ponanza が5手だけ代打ちしてくれる課金アイテムを使用したところ。 対戦でこんなの使うのはズルいと思いますが、使用中のグラフィックはすごく綺麗です。


他に「観戦」の機能があり、進行中の他プレイヤーの対戦の「棋譜」を見ることができます。
棋譜閲覧モードには BGM や演出はありませんが、進行状況はリアルタイムで更新され、前の手に戻したり、最初から閲覧することも可能です。

どうぶつしょうぎウォーズ」は将棋ウォーズのどうぶつしょうぎ版ですが、現時点(2013/4)では練習対局はありません
よって通信環境がないとプレイできません。

「どうぶつしょうぎ」は駒が「ひよこ」「きりん」「ぞう」「らいおん」の4種類しかなく、ひよこは前のみ、きりんは上下左右、ぞうはナナメ、ライオンは8方向に1マスだけ進めます。
将棋と同じく取った相手の駒は「持ち駒」になり、ひよこは一番奥まで進むと「にわとり」に成れます。
相手のらいおんを取るか(キャッチ)、らいおんが一番奥まで進むと(トライ)勝利になりますが、一番奥まで進んでもその直後に取られる状態だとトライにはなりません。

プレイヤーの数は将棋ウォーズより少ないのですが、ボードが小さく、ルールが簡単で、短時間でプレイできるため、将棋が苦手な方でもこちらなら遊べますね
持ち時間は2分間ですが、状況を簡単に把握できるので、そんなに時間に追われることはないと思います。

マッチングできない時はコンピューターが相手になります。 こちらのコンピューターの名前も Ponanza と名付けられているようです。
ただ、レベルの低いコンピューターは取られる場所にらいおんを突っ込ませるぐらい弱いので、ちょっと弱すぎかなーという印象も。 まあ、子供向けであることを考えるとこんなものでしょうか。
もちろんオンライン対戦は相手が人間なので、ホントに子供だと辛い訳ですが。

演出やサウンドはこちらも優れていて、数は少ないですが「囲い」や「戦法」のコレクションも用意されています。

どうぶつしょうぎウォーズ
※こちらは「どうぶつしょうぎウォーズ」の様子。 ちゃんと公式ライセンスを得ている模様です。
見た目はシンプルですが「持ち駒」があるため、相応に将棋っぽい展開になりますね。
かわいらしい感じのサウンドやボイスも良いです。


アプリ本体の価格はどちらも無料
ただし「将棋ウォーズ」は無料のままだと1日3局、「どうぶつしょうぎウォーズ」は1日10局しか対戦できません。
ただ、対局数は状況によっては 0.5 局分しか減らなかったりすることもあります。
(途中で回線が切れたり、早期に終わったりした場合?)

「練習対局」はこの対局数に含まれないので、無料でいくらでも遊べます。
また友達登録した人と対戦を行う「友達対局」も用意されています。

課金は「30日パスポート 350 円」「90日パスポート 1000 円」というように期限付きのフリー対戦権を購入する形になっていて、1回いくらという形式ではありません。
期限付きではありますが、期限内なら何度でも対戦できます。
またパスポートは「将棋ウォーズ」と「どうぶつしょうぎウォーズ」で共有しており、将棋ウォーズでパスポートを買えば、期間中はどうぶつしょうぎウォーズもフリーで対戦できます。

対戦相手を「かなり弱い」にできる課金や、Ponanza に代打ちして貰う「棋神」という課金アイテムもありますが、棋神は価格が高いので、乱用されるような事はないと思います。

こうしたオンライン対戦将棋には、現在コンピューター最強と言われる「GPS 将棋」を搭載する「i将棋サロン」がありますが、将棋ウォーズの方が演出的に優れているので、やっていて楽しいのはこちらですね。
なお、将棋ウォーズはサーバー側のコンピューターの強さを自由に選べないため、他の将棋アプリと対戦させてみることは出来ませんでした。

Ponanza はともかく、アプリ自体の完成度も高いため、将棋アプリとしては(現時点では)決定版だと思います
オンライン将棋であるため、集まっているのは腕に自信のある人が多いので、やはり初心者には辛いのですが、「どうぶつしょうぎウォーズ」と合わせて、オススメできるアプリです。

将棋ウォーズ (iTunes が起動します)
どうぶつしょうぎウォーズ (iTunes 起動、将棋ウォーズとアカウント共有)

キングダム 激突パズル無双

ヤングジャンプで連載中の人気マンガ「キングダム」と、パズドラ系のゲームシステムを合体させた、パイプライン型パズルゲームがコナミから登場しています。
キングダム 激突パズル無双」です。

このゲームは昨年 12 月に発売されたもので、コナミ初のパズドラ系であったと同時に人気マンガとのコラボだったので、相応に注目作ではありました。
しかし昨年末は他にも ドラコイロードラクイキン などパズドラ系の秀作ゲームが次々と登場していたうえに、昨年のコナミのソーシャルゲーム / スマホゲームには良い印象がなかったので、今までスルーしていました。

ただ、先日試してみたところ・・・ 既存のパズドラ系とは大きく違うシステムになっている事が解りました。
なんと、ガチャがありません。 カード合成もありません。 (ただしアプリは有料
こう言っては何ですが、大手ゲームメーカーの中で最もソーシャルゲームに傾倒しているコナミのアプリとは思えない内容ですね。

ただ、ガチャはともかく合成がなく、カードのレベルアップもないため、ゲームが健全化している反面、育成する楽しみも失われており、物足りない印象があることも否めません。

キングダム 激突パズル無双

マンガ「キングダム」は 秦・楚・燕・斉・趙・魏・韓 でおなじみの(?)、中国の春秋戦国時代を題材にしています。
時代としては、春秋戦国時代で「秦」が中国を統一し、その後に「項羽と劉邦」の戦争が起こって秦が滅んで漢となり、その漢の後に有名な「三国志」の時代になります。
三国志よりも古い、7つの国が争っていた時代ですね。 キングダムの主人公は「秦」の武将の1人です。

ゲームはパネルを回転させて道を繋げるものになっています。
タップで任意のパネルを 90 度ずつクルクルと回転させられますが、縦や横にスライドする事はできません。
制限時間内に下に並んでいる味方武将と、上に並んでいる敵武将の間に道を作ると、繋がっている味方が敵に攻撃を行います。

4人の味方武将を敵に繋げると「4コンボ攻撃」になって、4人の合計攻撃力+α のダメージとなり、繋げた敵が3人いるならその3人にまとめてダメージを与えられます。

出来るだけ多くの敵と味方を繋げられるように道を作った方が良いのですが、1度道が繋がると、それから5秒後に攻撃が始まってしまいます。
よって多くの武将が攻撃できるように道を整えてから、最後に繋げた方が良いことになります。
ただ、途中で意図せずして繋がってしまっても、すぐに道を切れば攻撃が始まることはありません。
ただし制限時間がなくなってしまうと不発に終わります。

敵はこちらが何度か攻撃するごとに反撃を行ってきます
受けたダメージは光っている「回復パネル」を通過することで回復できます。
何ターンか経過すると味方が「スキル」を発動できるようになります。
この辺りは既存のパズドラ系のシステムと同じですね。

属性は、赤(心)青(技)に強く、青(技)緑(体)に強く、緑(体)赤(心)に強いという関係になっています。

スキルは体力回復や全体攻撃などの一般的なものの他に、「 r 型のパネルをT字型に変える」「-型のパネルを十字型に変える」などの、このゲームらしいものもあります。
また、全体に効果を及ぼす「リーダースキル」を持つ武将も存在します。

キングダム 激突パズル無双
※道を繋げると赤いラインが伸びていき、それから衝撃のようなものが走っていきます。
サウンドや演出はスマホらしいもので、チープな感じは受けません。
右はスキルを使ってパネルを入れ替えている様子。 パネルが悪いとどうしようもないゲームなので、パネル入れ替えをボス戦のために温存しておくのは基本です。


キングダム 激突パズル無双
※左は編成画面。 このゲームにソーシャル要素はなく、他プレイヤーの助っ人キャラの枠はありません。
キャラクターの能力値はしばらく押しっぱなしにしてから離すことで確認できます。
主力部隊の他に、自動で戦闘結果が表示される「派遣部隊」を編成することも出来ますが、派遣にも「スタミナ」を消費します。
進攻先は7ヶ国あり、それぞれ手に入る武将が違いますが、基本的には 奏→韓→趙→燕→魏→楚→斉 の順で攻めていきましょう。


プレイごとに「スタミナ」が減少し、なくなると回復するまでしばらく待つか、課金アイテムを使うまでプレイできなくなるという、ソーシャルゲーム的なシステムが存在します。

しかし、ソシャゲっぽいのはここまで。
前述したようにこのゲームには「ガチャ」がなく、武将(カード)は敵がドロップするもののみです。
またカード合成もないので、課金でキャラを成長させるような要素はありません。

課金カードや課金アイテムはあるのですが、カードは決められたレアカードを買うものになっています
例えば「R 羌瘣 170 円」「R 王騎 170 円」みたいに決まっていて、「何が手に入るか解らない」「課金ガチャをしてもダメカードばかりだった」みたいなことはありません。
さらにカード価格は(現時点では)170 円のみで、高額なものは存在しません

課金アイテムも経験値やスタミナ回復速度を「永続的に」1.5 倍にするといったもので、消費アイテムはスタミナ回復とコンティニューのみです。

一般的なソーシャルゲームのような、湯水の如くお金を費やすようなゲームにはなっていません
私的には、こういうスタイルのゲームにしている事には好感が持てます。

ただ、カード合成がないために、いらないカードは捨てて経験値にするしかありません
カード(武将)をレベルアップさせたり、上位のものにクラスチェンジしたり、スキルを強化するといった育成の楽しみもありません

成長要素と言えるのはプレイヤー(部隊)のレベルだけですが、パズドラ系ではプレイヤーのレベルはあまり重視されないのは言うまでもありません。
部隊を強くするには上位カードのドロップを待つ(もしくは課金カードを買う)しかなく、この点は物足りないのが本音です。
(だからパズドラ系は「○○+RPG」という感じのジャンルですが、このゲームに RPG 要素はほとんどないです)

また、ゲームバランスもよくありません
このゲームには「防御力」があるのですが、それに関するダメージ算出が悪く、ザコに 100 とか 200 とかのダメージを与えていた部隊が、ボスには 2 や 3 のダメージしか与えられなかったりするのです。
それでいてボスの HP は 400 とか 500 とかあるため、こうなると当然倒せません。

部隊の攻撃力が足りないと「どうしようもない」状態で、ちょっと頑張れば何とかなるというレベルではないので、これじゃコンティニューがあっても全く無駄。
こちらも防御力が高い場合、ザコから受けるダメージが 1 になったりするので、強さがやたら極端です。

さらに原作のファンにとって残念なことは、登場する国と武将が合ってない場合があること。
私は原作をよく知らないのですが、それでも主人公である「信」が全然関係ない他国にザコ武将として何度も登場してるのを見ると、「どーなんだそれは」と思ってしまいます。

キングダム 激突パズル無双
※課金要素であるレアカードとアイテムの購入。 課金ガチャ1回 300 円とかが相場になっている昨今、この価格は安めと言って良いでしょうね。
販売されているレアカードは6枚しかなく、カード総数も 61 枚と、そんなに多くありません。


パズドラ系ですが、アプリは有料で 250 円
しかし追加課金は必須ではなく、レアカードなしだと途中から辛くなりますが、「課金の上限が解らない」みたいなゲームではありません。
その分、終わりも早く見えてきそうですが。

このアプリは一種のテストケースなんでしょうか?
「パズドラ系だけどガチャじゃない」というのを試してみた、という感じがあります。
ソーシャルゲーム(ガチャゲーム)ではなく、あくまでフリーミアム(アイテム課金型ゲーム)という考えなのかもしれませんね。

一般的なソーシャルゲームよりは健全化しているので、それは良いと思うのですが、やや中途半端な印象も否めません。
特に有料アプリなら「スタミナ」はいらないだろ、というのが本音。
最初から買い切りゲームとして作ってくれれば良かったのに、と思ってしまいます。

コナミ初のパズドラ系ということで注目作ではありますが、基本的には「キングダム」のファン用のアプリかなぁ、という印象ですね。
でも相応にパズルとしての面白さとゲーム性、収集要素は備わっているので、キングダムのマンガやアニメを知っている方なら楽しめると思います。

・キングダム 激突パズル無双 (現在非公開)

Strategy & Tactics: World War II

第二次世界大戦をテーマにした、いかにも玄人向けな雰囲気の戦略シミュレーションゲームが登場しています。
Strategy & Tactics: World War II」です。

このゲームは第二次世界大戦をテーマにした戦略級 SLG の定番 Hearts of Iron(ハーツ・オブ・アイアン)シリーズの戦闘部分だけをピックアップしたような作品です。
似たシステムのゲームには 欧陸戦争/世界の覇者 シリーズ がありますが、内容をボードゲーム風にアレンジしていた 欧陸戦争/世界の覇者 に対し、こちらはハーツ・オブ・アイアンの戦闘をそのままターン制にしたような形です。

ハーツ・オブ・アイアンの戦闘は非常にシンプルで、兵器や兵士がドンパチするようなシーンは表示されません。
単に攻めたら結果に応じてユニットが移動するだけの簡易的なものです。
よって物足りなく感じる方もいると思いますが、ハーツ・オブ・アイアンを知っている人だと、むしろしっくり来るかもしれませんね。

Strategy & Tactics World War II

ゲームはステージクリア制の「キャンペーンモード」と、1つの大きなマップでプレイする「シナリオモード」「マルチプレイモード」がありますが、メインとなるのはキャンペーンです。

キャンペーンにはチュートリアルと、大戦前半のドイツキャンペーン、大戦中盤のソビエトキャンペーン、大戦後半のアメリカ&イギリスキャンペーンの3つがあり、それぞれ数ステージで構成されています。
キャンペーンごとに担当国が変わるのが特徴ですね。

ゲームはマップ上のユニットを選択し、移動先と何部隊移動させるかを指示するのみ
移動先が敵地ならそこを占領し、敵部隊がいるなら戦闘になります。

戦闘は前述したように、戦闘シーンが表示されるものではありません。
結果が内部的に算出され、進攻側が勝ったらその土地が占領され、負けた側は他の土地に撤退します。
そして結果に応じて部隊の「士気」が減少します。

このゲームは部隊が負けてもすぐに消滅することはありません
よほどの大差にならない限り、負けても士気が減るだけで、撤退可能な土地(味方の土地か部隊がいない土地)があるならそこに移動します。
また、士気は行動せずに終了すると、次のターンにある程度回復します。
よって正面から攻め合うと、双方とも部隊数が減らないまま一進一退が続きます。

ただし撤退先がない状態で負けた部隊は、そのまま壊滅、投降します。
よって基本戦略は逃げられないように相手を囲ってから、一斉攻撃で袋叩きにすること。

このゲームには勝つとその場所に移動する「通常攻撃」の他に、その場所から動かずに近くの戦闘に参加する「支援攻撃」があります。
支援攻撃を使えば複数の土地から1ヶ所の部隊を総攻撃できるので、これをうまく使うのが攻略のポイントですね。

Strategy & Tactics World War II
※敵の後方を遮断してから、孤立した敵を包囲殲滅する。 いわゆる「鎚と金床戦術」です。
装甲車や戦車は自軍の領土なら1ターンに2マス動けるので、これを使って回り込むのがポイント。
また部隊は分けて動かせるので、歩兵で攻めて領土を取って、それから装甲車を走らせて遠くまで一気に動く、といったことも可能です。


オリジナルのハーツ・オブ・アイアンとは異なり、リアルタイム制ではありません。
部隊は戦闘か移動を行うと「行動終了」になります。

ただ、まとめて全部動かす必要はなく、2つ動かしてから時間を進めて、その後にまた3つ動かしてから時間を進めて・・・ と言うように少しずつ進攻することが可能です。
上記の「後ろに回って集中攻撃」も、このシステムだから出来る戦法ですね。

ユニットには歩兵、装甲車、戦車があり、1つの土地に混成して配置することが可能です。
ただし1つの土地に配置できる部隊数は最大 12 まで
よって 12 部隊いる敵を有利な状況で攻撃したい場合は、他の土地からの支援攻撃が必須になります。

他に戦闘機と爆撃機もあり、反撃を受けずに敵を攻撃できますが、あまり遠くには飛べません。
ただ、このゲームには「空港」の概念はないので、自軍の土地なら好きな場所に移動/配備できます。

戦闘機は任意の土地で「パトロール」を実行でき、敵爆撃機のルート上でパトロールしていれば爆撃の効果を落としたり、敵爆撃機を撃墜したり出来ます。
ただ、航空機は配備中の土地が占領されると全滅するため、戦闘機での撃墜を狙うより、配備されている土地を車両で一気に狙った方が有効です。

土地を占領していると毎ターン「物資」を入手でき、それを使って「援軍」を呼ぶことが出来ます。
これは生産に似ているのですが、「歩兵1あたり物資5」みたいな感じではなく、「歩兵2を物資10で呼ぶ」「歩兵6を物資25で呼ぶ」と言うように呼べる数が決まっています。

そして実行したコマンドは、しばらく再実行できません
再度援軍を呼びたい場合は、しばらく待つか、物資を貯めて他のコマンドを実行するかになります。
物資さえあれば好きな部隊を好きなだけ買える、と言う訳ではないのがポイントですね。

Strategy & Tactics World War II
※援軍(生産)はちょっと変わったシステム。 1度実行したコマンドは7ターンの間は使用できません。
また、1度にたくさん呼ぶコマンドの方が、物資あたりの部隊数は多くなります。
いずれにせよ援軍はそんなに多く呼べないので、初期部隊をやりくりして突破するのがメインになります。


Strategy & Tactics World War II
※作戦を説明するドイツのハルダー将軍。 キャンペーン中はステージ間にこんな会話シーンが挿入されます。
英語なので日本人だと解り辛いのですが・・・ 第二次世界大戦に詳しい人ならなんとなく解るでしょうし、別に解らなくてもゲーム的には問題ありません。
ドイツ軍のキャンペーンはとにかく進撃すれば良いのですが、ソ連軍のキャンペーンは防衛戦なので、「一定ターン耐える」「敵を一定数撃破する」などが勝利条件になっている事が多いです。


アプリ本体は無料なのですが、無料のままでは3ステージしかプレイできません。
そして完全版にするには 600 円の課金が必要になります。
正直、600 円というのは・・・ ちょっと高く感じますね

ゲームのクオリティーは 欧陸戦争 や 世界の覇者 に劣るため、その 欧陸戦争 や 世界の覇者 が 250 円である事を考えると、この値段は辛いです。
ただ、iPhone には第二次世界大戦を扱った戦略シミュレーションゲームは少ないので、この手のゲームで新しいものをやりたいという人だと、見逃せないゲームかなと思います。

こう言っては何ですが、「iOS の簡易ハーツオブアイアン」です。
こうしたゲームを好む人は少ないと思いますが、私的には好きなジャンルで、硬派な SLG がやりたい人なら悪くないと思います。

Strategy & Tactics: World War II (iTunes が起動します)

【おまけ】iPhone アプリのエイプリルフール

今年もやってきました 4/1 、エイプリルフール
残念ながら私はネタが思いつかなくて、今年も当サイトでは何もないのですが・・・
様々なサイトで多彩な企画が実施されており、iPhone のアプリにもいくつかユニークなしかけをしているものが見られます。

今回はそんな iOS 関連のエイプリルフールネタをご紹介します。

--------------

グルーヴコースター ゼロ

なんと 4/1 にたった1回しかプレイできない、超期間限定曲が配信されました!
その名も「怪談カーナビ」。

fool20131

なんとグルーヴコースターで怪談を語るという内容・・・ もちろんイヤホン推奨。

しかしコレ、斬新です。 サウンドノベルの BGM と演出をそのまま「音ゲー」にしている感じで、かなり良いです
まじでこういうの、アリなんじゃないでしょうか?
他のストーリーもやりたくなりますね。

なお、タイトーは新たに 超巨大ゲームセンター を建設し、そこに「世界最速の音楽ゲーム」 Groove Coaster DX を設置する模様です。


ガーディアンクルス

本日限定で、モンスターの絵が「90 ねんだいのドットえ」になるイベントが実施されています。
「きょうから 3D にはんきをひるがえす」らしいですw

fool20132

プロフィールの文章も昔の RPG 風になっています。 妙に愛嬌ある絵になってますね。

あくまで違うのは絵だけで、ステータスは通常のモンスターと変わりません。
ただ、ドット絵カードは 4/1 が過ぎた後もドット絵のままで使用できるようです。


にゃんこ大戦争

なんと「にゃんこ大戦争」が映画化されることが決定しました! HK 並の衝撃!

fool20133

と言っても残念ながらこのバナーだけで、タップしてもプロモーションビデオが出るとか、そういうことはありませんでした・・・

--------------

他にソーシャルゲームでは、本日限定のカードが配信されるというイベントが実施されているものがいくつかあります。
ソーシャルゲームはこういうイベントで対応しやすいのが利点ですね。

iOS 関連で、ネタを公開している主なサイトは以下の通りです。

マッスルトーク (LINE)
ついに LINE が超兄貴化する模様です。

ベッド型スマートフォン zzzPhoneBed 公開 (au)
なんと開発コンセプトを語った PV まで公開中。

糸電話型音楽配信 i to Tunes 公開 (ドワンゴ)
Siri さんが歌ってくれるんでしょうか。

石器時代テンカトリガー (戦国テンカトリガー)
ガンホーのエイプリルフール企画は意外にもコレだけ?

電子書籍端末 iKA (講談社)
生きてる電子書籍らしいでゲソ。

(スクエニ)
何かやるらしいですが・・・ 現時点では不明。

iOS とは関係ありませんが、毎年気合いを入れまくる Google の今年の特集は以下の通り。
Google マップは昨夜の時点では重すぎて機能していませんでしたが、18:00 現在は大丈夫でした。

グーグルマップで宝探し (Google map)
日本語入力用端末を公開 (Google 日本語入力)
匂いの出る検索を実用化 (Google Nose)

宝探しは「暗号」を解いて行います。 暗号については Google+ で随時報告されます。

あと、個人的に笑ったのがコレ。

SoftBankの通常ページがエイプリルフールサイトとTwitterでいじられまくる (アップス!)

他にはドラクエ10 のゲーム内で行われたエイプリルフールネタが笑えたと評判になってますね。

と言う訳で、当ページも来年は何か出来ればいいなぁ・・・
ちなみに2年前ですが、以前書いたエイプリルフール記事は こちら です。

 iPhone AC

 ブログトップへ

iPhone AC
https://iphoneac.com/

 当ブログは
 更新停止中です。
 ゲームレビューは
 無期限の自粛中です。

 2017年以降の
 ゲームレビュー一覧は
 こちら をご覧下さい

最新コメント
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

livedoor プロフ

カムライターオ

ご意見・ご連絡は
iphoneac@mobile.nifty.jp へ
ブログ方針は こちら を。
Google