「Stickman Tennis」です。
キャラクターが棒人間なので、パッと見はショボそうなのですが、滑らかな動きと優れた操作性、リアルな効果音と音声で、シンプルな見た目とは裏腹にスピード感のある本格的なテニスを楽しめます。
すでに世界的な人気作になっているようで、一度やってみればそれが頷ける作品ですね。
開発したのはオーストリアの少人数のメーカーで、ここは Line Runner や Stick Stunt Biker など、過去にも棒人間が主人公の人気作を公開しているメーカーです。
ちなみに Android 版も公開されています。
画面左にスティック、右に3つのボタンがありますが、スティックは移動に使うのではありません。
初期設定(Arcade)の場合、キャラクターは自動で移動します。
スティックはボールを打つ方向を指示するためのもので、左上に入れながら打てば相手コートの左奧を、右下に入れながら打てば相手のコートの右手前を狙います。
3つのボタンで打球の打ち分けを行え、普通に速い球を打つドライブ(トップスピン)、低い弾道で遅めの球を打つスライス、高く打ち上げるロブを使うことが出来ます。
また、少し長めにドライブボタンを押してから離すと強い打球を打ち返せます。
ボタンを押す(離す)タイミングはかなり曖昧でも OK です。
タイミングが良いと Good、早いと Too early 、遅いと Too late と表示されますが、多少早かったり遅かったりしても問題なく打ち返せます。
もちろん Good の方が打球が強くなり、タイミングが悪すぎるとネットにかかったりしますが、それでも移動が自動なことと相まって、初めてのプレイでも軽快にラリーを続けられます。
ただ、この条件は相手も同じ。 ですから単に打ち返しているだけではなかなか点は入りません。
スティックを使って左右に揺さぶったり、ネット近くで手前に落とすなどして、うまく相手のスキを突く必要があります。
こうした打ち分けを簡単に行えるのがこのゲームの良い点ですね。
※ちょっと解りにくいですが、前に出て来た相手に対し、後方にロブを返しているところ。
打球は自動で追ってくれるので、打ち返しに専念できるため、こうしたテクニックも駆使しやすいです。
ゲームに臨場感を与えているのが音声で、強い打球を撃った時の「うっ!」というかけ声や、点が入った時のスピーカーっぽいアナウンス、フォルトやアウトの時の線審の叫び声などが、すごくテニスらしいリアルな声です。
試合にもスピード感があり、やってみるとチープな印象は受けません。
ゲームモードにはメインとなる「play TOUR」と、好きな設定で1戦だけ行う「quick GAME」があり、ツアーは3勝で優勝になる試合を勝ち抜いていきます。
優勝することで上位の試合がアンロックされ、ワールドランキングが上がっていき、これを1位にするのが当面の目標になります。
※ツアーモードの試合選択画面。 コートの外観と相手選手の能力値が表示されています。
オプション画面で試合形式の選択も可能で、以下のような設定になります。
・Three short sets, start at 4:4 = 3セットマッチ。どのマッチも4対4の状態から始まる。
・Three full sets = 3セットをフルゲーム行う。
・One short last set, starts at 4:4 = 互いが1セットずつ取っていて、最終セットの4対4の状態から始まる。
なお、ゲームモードを Pro にすると方向スティックで自由に動けるようになりますが、さすがに難しいのでお勧めしません。
価格は 85 円。 気軽に試せる値段ですね。
特に欠点の見当たらない、文句の付け所がないゲームです。
白熱した試合を手軽に行えるし、誰でも簡単に遊べる難易度と操作性だし、見た目や雰囲気もクールだし、1ゲームにあまり時間がかからないので遊びやすいし、コストパフォーマンスも良いです。
あまりにもそつなくまとまっているので、あまり書くことがありません・・・
ショートゲームと言えるので、ボリュームはそんなに期待すべきではありませんが、スマホで遊ぶスポーツゲームとしては非常に高い完成度と言えるのではないでしょうか。
万人にオススメできるゲームですね。
・Stickman Tennis (iTunes が起動します)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。