「アメリカでカイロソフトのゲームが作られるとこうなる」という感じの、一風変わった宇宙冒険シミュレーションゲームが登場しています。
「Star Command」です。
宇宙船の中に施設を作り、船員を雇い、設備を強化しながら様々な星を巡っていく内容で、ドットグラフィックのキャラクターにもカイロっぽさがあります。
しかし経営・運営の要素や開発の自由度は乏しく、異星人との戦闘がメインで、開発ゲームと言うよりは「ステージクリア型の RTS」といった内容です。
しばらくやってみると、やはりカイロソフトのゲームとは異なる、「設定もゲーム性もいかにもアメリカン」といった印象を受けますね。
まずは宇宙船の空き部屋に Token(トークン)と呼ばれる資源で施設を建設していきます。
宇宙船には司令室(ブリッジ)とエンジンルームがあり、これは固定。
それ以外の部屋には、胴体部分には Dodge Generator(回避装置)、Healing Roon(医務室)、Shield Booster(シールド充填施設)を、両翼部分にはレーザー、プラズマ、マシンガンの射撃室を作ることができます。
ただし最初の宇宙船は胴体に2つ、両翼に2つの部屋しか作れないので、施設も射撃室も3つの中から2つを選ぶ形になります。
また、トークンが足りないうちは建設することは出来ません。
施設が出来たら船員を雇用し、施設に配備します。
ブリッジとエンジンルーム以外は、船員が1人はいないと機能しません。
新たに雇用する船員の能力は全員ゼロで、見た目の違いしか差はありません。 船員の能力はゲームの進行によって上げていきます。
※最初のチュートリアルは結構丁寧。 ボタンの使い方などはここで一通り解るはず。
船員は「6+施設の数」だけ雇用でき、最初の宇宙船だと 10 人が最大です。
背景が美しい宇宙の画像なのに、キャラクターや宇宙船はファミコン風という、このミスマッチ感が独特ですね。
準備が出来たら指令を受け、他の星に移動出来るようになります。
移動先では異星人が待ち受けていて、交渉画面になりますが、大抵の場合はそのまま戦闘に突入します。
戦闘シーンでは画面下に射撃や特殊効果(施設)のボタンが現れ、徐々にメーターが貯まっていきます。
メーターが最大になってから押すと射撃や効果が発動。
射撃は簡単なミニゲームになっていて、レーザーキャノンやマシンガンは回転するマーカーが○印に重なった時に、プラズマ魚雷は動くラインが○印に入った時に、タイミング良くタップすると攻撃が命中します。
どちらも音ゲーみたいな感じですね。
回避装置(Dodge Generator)は敵の射撃を無効化し、シールド充填装置(Shield Booster)は減少したシールドを回復しますが、事前に弾を生産しておかないと使えません。
弾は2つまでストックしておけますが、なくなると次の生産が完了するまで利用できなくなります。
武器のプラズマ魚雷(Plasma Torpedo)も弾を生産しておかないと撃てません。
戦闘中には、敵兵士が乗り込んでくる場合もあります。
敵兵士は船員で撃退しなければならないのですが、攻撃できるのはブリッジ(司令室)か兵器室に所属している船員のみです。
船員は所属している施設に応じて 赤・青・黄 の3色に分かれていて、赤は戦闘兵となり近くの敵を自動で射撃、青は救護兵となり近くの味方を回復します。
敵艦の砲撃や敵兵の破壊活動によって船内に火災やダメージが発生した場合は、黄色の整備兵を近くに配置すれば修理や消火を行ってくれます。
ただし各施設はそこに所属船員が1人はいないと使えないので、戦闘や補修に全員が出てしまうとその施設は利用できなくなります。
砲撃を繰り返して敵艦を撃破すれば勝利、報酬のトークンを得られ、次の指令が与えられます。
※赤いクルーで敵を迎撃し、青いクルーで支援を行い、黄色いクルーで修理する。
戦闘員が一番必要なので、赤いクルーを多めにしましょう。 戦ったり治療したりしていると能力が上がり、10 ごとにスキルを獲得できます。
ブリッジやエンジンルームのアップグレードは所属クルーの能力を強化するもので、最終的にはブリッジに所属している人が一番強くなります。
※外壁に穴が開いたら注意! 近づくと外に放り出されて即死します!
ただ、敵も放り出されるので、状況によっては助かる場合もあります。
外壁の修理は戦闘が終わってからでないと行えません。
※異星人との交渉シーン。 英語が読めないと辛いですが・・・
まあ、どう答えても戦闘になる場合が多いです。 ヘタに信用すると罠にかけられるとか・・・
戦闘シーンは敵艦を射撃しつつ、船内に入り込んだ敵を迎撃し、修理も平行して行ったりするので、良い意味で忙しいです。
なかなか戦闘らしい戦闘が繰り広げられるので、ゲームとして楽しめますね。
反面、開発要素は乏しいです。 設置できる施設はすでに紹介した6つだけ。
2周目になれば3つ追加されますが、研究によって新しい施設や武器が増えるとか言うのはないし、クルーの能力も一部のイベントキャラ以外は全員 0 からスタート。
施設のアップグレードも限られています。
カイロソフトのゲームのような、豊富で自由度のある開発を期待するとガッカリになるので注意して下さい。
あくまでこのゲームはステージクリア型の戦闘メインのゲームに過ぎません。
今後、施設やアップグレードなどを追加していく予定があるようで、Coming Soon と表記されている部分が多いのですが、それを見ても解るように開発要素は開発途上ですね・・・
また戦闘においては、射撃室は破壊されると攻撃できなくなるので危険ですが、他の部分はいくら壊れようがほとんど問題ないのが気になります。
回避設備やシールド充填施設が壊れるとそれを使った行動が実行できなくなりますが、どうせ弾が尽きたら使えないし、司令室やエンジンルームが壊れても戦闘中はあまり問題になりません。
いくら砲撃を食らっても船体が完全破壊されたことはなく、よってピンチになっても射撃室に篭っていれば何とかなってしまうので、戦略性の面でどうなのかなーという気はします。
まあ、普通に戦うと難易度の高いゲームなので、あえて甘くしているのかもしれませんが・・・
一方で、死んだ船員は復活しないので、育てた船員が死んだらリセットするしかないのが厳しいです。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 250 円。 ボリュームを考えると割安だと思います。
ルールが解るとなかなか楽しめるゲームですね。
ただ、今の時点では色々と不足している部分があるのも否めません。
カイロソフトのモバイルゲームが普及している日本だと、もっと開発面でのボリュームを増やさないと、物足りなく感じる人が多いでしょう。
まあこのゲームは「FTL」という、戦闘がメインのゲームを元にしているようなので、最初から開発要素は重視していないのかもしれません。
戦闘シーンは悪くないので、今後のアップデートの期待も込めて、カイロソフトのゲームが好きな方にはオススメできると思います。
・Star Command (iTunes が起動します)
2013/05
そこが第二次世界大戦を舞台にした、新しい大戦略型の戦術シミュレーションゲームを公開しています。
「将軍の栄光」です。
日本で第二次世界大戦がテーマの戦術 SLG と言えば、セガの「アドバンスド大戦略」シリーズが知られていますが、このゲームはそれを簡略化し、欧陸戦争シリーズのエッセンスを少し加えつつ、スマホ向きにまとめたもの、という感じですね。
今作は 欧陸戦争3 や 世界の覇者2 のような RISK(Lux)をベースとした SLG とは全く違いますのでご注意下さい。
これで Easy Tech のゲームは、RISK 型、大戦略型、RTS 型(要塞包囲)の三大ストラテジーが全部そろったという事になるでしょうか。
大戦略やファミコンウォーズのようなターン制の戦術シミュレーションゲームであり、マスはヘックス(六角形)で区切られています。
ユニット(コマ)をタップして移動力の分だけ動かし、敵に接近して攻撃を行い、都市や工場を占領していきます。
攻撃しても戦闘シーンに切り替わる事はなく、マップ画面のままで爆発が発生し、耐久力が増減します。
よって戦闘はややあっさりしていますが、そのぶんゲームはサクサク進行しますね。
大戦略やファミコンウォーズのような日本で一般的な戦術 SLG とは、以下の点が異なっています。
・ユニットは耐久力制
・索敵ルール(ユニットの視界)がある
・ZOC(敵に接すると移動が妨害されるルール)はない
・航空ユニットはない
・空港から一定範囲内の敵を爆撃可能(資金が必要)
・都市や工場は歩兵でなくても占領できる
・歩兵は工兵も兼ねていて、塹壕や要塞を設置できる
・移動だけして、攻撃は後でするといった行動が可能
・敵を前後から挟むと士気ダウン。包囲するともっとダウン
・戦車は敵にトドメを刺すと再攻撃可能
・1ターンに1回、資金を使ってユニットを1つ回復できる
・ユニットに将軍を付加してパワーアップ出来る
どのステージも最初から、ある程度のユニットが用意されており、生産することも可能ですが、初期ユニットをうまく使って進攻するのが基本となります。
歩兵でなくても都市を占領できるので、歩兵の利点は「山や森でも移動力が下がらない」「塹壕や要塞を設置できる」という点になりますが、塹壕や要塞の設置には費用がかかるので、作りまくることは出来ません。
攻略する上で重要なのは「移動と攻撃を別に行える」「敵を挟むと士気ダウン」の2つ。
例えば、移動力のある装甲車や装甲歩兵(自動車化歩兵)を使って敵の背後に回り、相手の士気をまず下げて、それから周囲のユニットで総攻撃を行うといったことが可能です。
また、戦車は敵を倒すと再攻撃が可能なので、これを上手く使えば1ターンに複数回の攻撃を行えます。
これらが他の大戦略系にはない、このゲーム特有の戦略と面白さを生み出しています。
ZOC(敵に接すると移動できなくなるルール)は、見えている敵にはありません。
しかし見えていない敵(索敵範囲外の敵)には存在し、見てない場所に突っ込んで近くに敵がいると、そこで止まってしまいます。
※こんな風に敵を前後から挟むことで「士気ダウン」が発生し、その敵の攻撃力と防御力が下がります。
また、敵にトドメを刺した部隊には「士気アップ」が発生して一時的に能力が上がる場合もあります。
移動してすぐ攻撃しなくても良いので、戦車で背後を取って敵の士気を下げる → その敵を遠距離砲撃して弱める → それからさっきの戦車で攻撃 という手順も可能です。
※作戦を説明するマンシュタイン将軍。 他の将軍の部隊はコンピューターが担当し、自分が操作するのは自分の指揮下にあるユニットのみです。
戦車は敵にトドメを刺すと再攻撃できますが、ルールがちょっと解り辛く、「再移動」はできません。
移動 → トドメ攻撃 → 再移動は無理で、トドメ攻撃 → 移動 → 再攻撃 は可能です。
※歩兵は様々な施設をマス上に建築できます。 この辺は欧陸戦争や世界の覇者っぽいですね。
ただ、相応の資金と工業力を使うので、収入が少ないうちに建築していると資金を圧迫します。
バンカーやトレンチ(塹壕)とかの防御施設は効果を感じにくいのも難点。
1ターンに1回、資金 80 で回復を行えるので、その分のお金は常に確保するようにしましょう。
ステージをクリアすると、次のステージがアンロックされると共に戦果に応じた「勲章」を獲得できます。
勲章はタイトルメニューの「ヘッドクォーター」の画面で、プレイヤーである「指揮官」のパワーアップや、新しい将軍の雇用に使えます。
将軍が付加されているユニットは、将軍の能力に応じて戦力がアップするのですが、この新将軍の雇用がこのゲームの難点です・・・
必要な勲章が多すぎるのです。
1ステージで得られる勲章は大勝利しても 50 程度、通常勝利だと 10~30 程度です。
にも関わらず、新将軍の雇用には高ランクだと 2000 前後、低ランクの将軍でも 500 前後かかります。
しかもクリア済みのステージを再クリアしても、得られる勲章はわずかです。
勲章は課金購入も出来るのですが、これはもう課金前提と言って良いですね。
しかも高ランクの将軍を雇うには数千円の課金に相当する勲章が必要になります。
将軍の要素もこのゲームの楽しみだと思うので、出来ればもう少し利用しやすい値段になっていた方が、ゲームをより楽しめ、課金する人も増えると思うのですが・・・
現状、おいそれと手が出せるようなものにはなっていません。
選んだ将軍が必ず手に入るため、ガチャよりはマシかもしれませんが・・・
ただ、プレイヤー指揮官のレベルアップはステージクリアで得られる勲章でもやっていけますし、それ以外の将軍はあくまで付加要素です。
基本的には「1部隊に将軍1人」という形であり、そこにさらに将軍を加えるのは本来の仕様ではないというか、追加分であって、それがなくてもゲームは普通に進められます。
後半ステージの難易度はかなり高く、ターン制限も厳しいので、追加の将軍がいないと難しく感じますが、この手のゲームは高難度なのが普通ですしね。
でも、もうちょっと遊びやすくして欲しかったというか、ステージを繰り返して勲章を稼げたり、無課金でも利用できる将軍を加えて欲しかったのも本音です・・・
※指揮官の仕様は 欧陸対戦3 や 世界の覇者2 を踏襲しています。 まずは階級を上げましょう。
左下の○○軍団とかのレベルを上げると、生産したユニットのレベルが最初から高い状態になります。
ただ、生産ユニットより初期ユニットが主力のゲームなので、そちらは後回しで構いません。
追加の将軍に関しては、残念ながら「課金要素」(しかも相応に高額)だと割り切った方が良いですね。
※シナリオモードの他に、好きな作戦を好きな部隊でプレイできる「軍団モード」もあります。
その中にはヨーロッパ全域を舞台とする広大なシナリオも。
通常シナリオは枢軸と連合に分かれており、基本的に史実に沿っていますが、架空戦記のステージも含まれています。
価格は 250 円。 前述したように課金要素がありますが、必須ではありません。
メッセージも日本語化されており、やや翻訳におかしい点もありますが、普通に読める文章です。
難易度的にも内容的にも玄人好みのゲームで、しかも欧陸戦争シリーズとは大きく違うため、欧陸戦争が好きな方が、こちらも楽しめるとは限りません。
しかしこの手のストラテジーゲームが好きな方なら見逃せない作品ですし、うまい具合に欧陸戦争らしさも入っていると思います。
シナリオは現在「西部戦線」と「北アフリカ戦線」だけですが、西部戦線だけでも枢軸と連合を合わせて十分なステージ数で、後半ステージは1つクリアするのに1時間以上かかったりするので、ボリュームはかなりあります。
私はかなりヘビーな「アドバンスド大戦略」シリーズのプレイヤーで、コレ とか コレ とかのサイトも作ってたりするので、その視点から見ると「兵器の種類がない」(戦車は戦車でひとまとめ)、ユニットの長期的な育成や開発の要素がない、などの点で物足りなさも感じますが・・・
ただ、これはこれで解りやすいし、サクサク感もあり、複雑にすりゃ良いってものでもないので、スマホのゲームである事を考えるとこんなものかなとも思います。
大戦略タイプの戦術 SLG が好きな方には、間違いなくオススメです。
・将軍の栄光 (iTunes が起動します)
2012 年の初めに発売されたこのアプリは大ヒットという訳ではないながらも、地味にユーザーの人気を獲得し続け、昨年の夏には食玩やキーホルダーなどへのグッズ化も行われ、気が付いたら iPhone / Android 合わせて累計 450 万ダウンロードを突破した定番アプリへと成長していました。
そんな「ぴよ盛り」の新しいバージョンが先日公開されています。
「もっと!ぴよ盛り」です。
ゲームの基本部分は変わっていないのですが、オリジナルの面白さを損ねない程度の新システムが追加されており、ユニークな見た目のぴよを集めるコレクション要素も付加されています。
今回もアプリは無料で、課金もなく、広告はありますが邪魔にはなりません。
手軽にダウンロードして、気軽に遊べるショートゲームです。
3D モデルで表現されたドンブリや盛りそばの皿の中に、丸いひよこを落とさないように放り込んでいきます。
画面下部のテーブル部分をスライドすることで視点を上下左右に旋回させることができ、皿より上の部分をタップすることで「ぴよ」を投げ入れます。
ぴよの動きは物理シミュレートされており、重さやバランスに応じて転がり、傾いて、倒れます。
5匹ごとにオレンジ色のぴよが現れ、黄色いぴよがマジックテープのようにペタッとくっつきます。
このオレンジ色のぴよを支点とし、他のぴよをくっつけてバランスを取りながら、崩れないように積み重ねていくのがゲームの基本となります。
ぴよが合計 10 匹落下してしまうとゲームオーバー。
ゲームオーバー時に残っているぴよの数が得点になります。
この辺りの基本のゲームシステムは初代のぴよ盛りと全く変わっていません。
なお、バランスを崩して大量のぴよがまとめて落下してしまうことも多く、そうなるとどんなに多く積み重ねていても、最後に残った分しか点は入りません。
そのため画面右下のボタンを押して「ギブアップ」する事も可能で、そのまま終わればハイスコアになる状況で崩れそうな時に、さらにチャレンジするのか、それとも妥協してギブアップするのか、その辺のジレンマも1つのゲーム性になっています。
※周囲にあるお椀や小皿は、単なる飾りではありません。
これに乗っている場合はセーフなので、うまく寄りかからせることで、積むスペースを広げることができます。
右はゲームオーバー時にぴよ盛りを「バーン!」と爆発させているシーン。 この爆破は今回も健在。
そして前作との違いですが、まずぴよの種類が増えました。
まず、小さい S サイズのぴよ。 黄色とオレンジ、双方に S サイズがあり、すき間などを埋めるのに使えます。
しかしオレンジの S ぴよはくっつく範囲が狭いデメリットがあります。
救急箱が着いた、落とさずに積めばミスが1つ回復するぴよも増えています。
そして天使のようなぴよ。 これは落とすと次が爆弾ぴよになってしまうという、天使なのにマイナス効果なぴよで、そして爆弾ぴよはオレンジのようにくっつき、数秒後に爆発、周囲に衝撃を与えてしまいます。
そんなに大きな爆発ではありませんが、限界状態の時は危険。
さらに重要なのが、3つまでぴよをストックできること。
例えば、いらない時に出て来たオレンジぴよや、オレンジがどうしても欲しいのに黄色のぴよを投げなければならない時、それをストックに回せます。
ぴよのストックは3つまで可能で、これをうまく使うのが今回の攻略のポイントです。
ただし天使ぴよや爆弾ぴよはストックできず、必ずその時に投げ込まなければなりません。
もう1つのゲームの変更点は、左右だけでなく上下にも少し視点をスライドできること。
これによって下の方から投げ入れたり、上から放り込んだり、狙った場所に投げ入れやすくなっています。
状況の確認もしやすくなりました。
背景が追加されたのも今回強化された点と言えますね。
これらはゲームを劇的に変えている程ではありませんが、確実にプラスアルファにはなっています。
「本来のゲーム性を極力損ねない形で、システムの追加を行う」というのを重視しているのが伺えます。
ステージは現時点(2013/5)では、おなじみのドンブリステージと、2段重ねの盛りそばステージの2つのみ。
盛りそばステージは視点を上下に動かしながら、2つの段にうまく放り込むことが必要で、今回のシステム合わせて作られたようです。
ゲームが終了すると結果に応じて「ガチャ」のためのコインが貰えます。
これで居酒屋姿や学ラン、サラリーマンや OL など、ユニークな姿のぴよを手に入れる事ができ、3種類までゲームに登場させることが可能です。
ガチャと言っても有料の物ではないのでご安心下さい。
※左の上の皿に載っているのが天使のような「大事なひよこ」。 出現する時にチリチリーンと音がなります。
天使を落とすと右の画像のような、お邪魔キャラの爆弾ぴよが登場。
爆弾を避けるため、例えば「盛りそばの2段目は当分の間、天使を投げ入れるために空けておく」なんて攻略も有効です。
※コレクション要素のガチャ。 ぴよ盛りのマスコットは本物のガチャガチャの景品になっているため、このガチャはそれを再現したものかも。
ちなみに UFO キャッチャーの景品や、一般販売のぬいぐるみにもなっているようです。
アプリ価格は前述したように無料。 課金も一切無し。
広告はありますが、プレイ中に邪魔になることはありません。
初代のぴよ盛りがアップデートで6ステージになっているため、今作の2ステージはちょっと少なく感じます。
また、ガチャの景品(衣装ひよこ)も種類が少なく、すぐにコンプリートできてしまいます。
この辺は今後のアップデートに期待したいところですね。
ゲーム自体は前作同様の安定した面白さがあり、手軽ながら相応に難しいので、思わず繰り返してしまいます。
通信もなく、片手でもプレイできるので、通勤通学用のアプリとしてもお勧めですね。
スマホの定番アプリの1つと言って良いでしょうし、なによりタダですから、とりあえず試してみるのをお勧めします。
・もっと!ぴよ盛り (iTunes が起動します)
四角いブロックで構成された広いフィールドで、自分の好きな建物を作れるゲーム「マインクラフト」。
iPhone でもそのスマホ版である「Minecraft - Pocket Edition」が公開されていますが、無人島でのサバイバルをメインにしたマインクラフトの亜種が登場し、「こっちの方が良くできてる!」と評判になっています。
「Survivalcraft」(サバイバルクラフト)です。
iOS のマインクラフトは、今でこそバージョンアップで拡張されていますが、当初は内容に乏しく、本当に建物を造る事だけしかできなくて、私は全然面白いとは思えませんでした。
(さらに批判を受けるのを承知の上で言うと、マインクラフトが好きな人の中にはその面白さを理解出来ない人をやたらバカにする人がいて、そういう点でも好きになれませんでした)
しかしこの Survivalcraft は最初から自給自足で生活するサバイバルモード(このゲームではチャレンジモード)を基本としており、自由に建物を造り、好きな行動が出来ると同時に、ちゃんと「ゲーム」にもなっています。
これなら単なる作成ツールではなく、普通にゲームアプリとして楽しむ事ができますね。
ぶっちゃけ「マインクラフトのパクリ」なのですが、iTunes のレビューでも「本家(iOS 版 Minecraft)よりいい!」という意見が続発しています。
現時点(2013/5)では Minecraft PE より、Survivalcraft と Block Fortress がこの系統の本命でしょうね。
マインクラフト系は他のゲームとは違う特殊な内容であり、1つ1つ説明していくのも難しいので、今回はプレイ日記風のレビューでお届けしたいと思います。
ゲームの基本的な進行の説明も兼ねているので、これから始める方は参考にして頂ければと思います。
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【 無人島生活 1日目 】
無人島上陸初日。 眼前にはのどかな風景が広がっている。
砂浜、林、そして荒涼とした荒れ地。
荒れ地の中には野犬がうろついていて、何も知らずに始めた最初の挑戦は野犬に噛み殺されて終わったので、犬は結構恐ろしい。
まずは急いで安全な寝床を確保する必要があるが、周辺をしばらく散策しても、山や丘のようなものは近くに見当たらなかった。
寝床には屋根や壁が必要なので、崖を掘って洞穴にして、そこを寝床にする横穴式住居が簡単なのだが、適した場所が見つからない。
周囲は平地だし、近くに林があるので、今回はいきなり木造の家を建てることにする。
最初は何も持っていないので、画面を押しっぱなしにして繰り出す連続パンチ(?)で木を叩き、木材をゲットする。
伐った木がそのまま浮いた状態になってるのが何ともシュールだ。
木を伐ったらを左上の「田」のボタン押してアイテムウィンドウを開き、CRAFTING のところに木を置くと、木材1つあたり4枚の板になる。
板を取りだして、それを押しっぱなしにすると赤い枠が付き、この状態で他の枠をタップすると、1つずつ小分けにすることが出来る。
小分けにした板を CRAFTING のところに縦に2つ並べると棒を作れるので、これをいくつか作成しておく。
さらに CRAFTING のところに小分けにした板を4つ並べると作業台を作れる。
作業台を画面下のスロットに入れたら、適当な地面をタップして設置。
設置後にタップして使用すると、色々な道具を作れるようになる。
何が作れるのか、どんなアイテムがあるのかは、画面右上の「…」ボタンの中にある「?」のボタンを押して、右下の「RECIPAEDIA」をタップすると確認できる。
RECIPAEDIA の上部にある矢印ボタンで種類を ITEMS や TOOLS に変更すれば、道具や家具などを一通りチェックでき、さらに右下の「RECIPE」のボタンで作成方法も確認することができる。
今回は以下のように板と棒を並べ、木の斧(Wooden Axe)を作成した。
これを使えば木を伐るのが速くなるので、作業効率が上がるはずだ・・・
とかやってたら、早くも日が暮れてきた。
遠くで野犬の遠吠えも聞こえる。 そのうち雨が降ってきて、雷も鳴り始めた。
作業しようにも暗くてよく見えない。 初日から非常にデンジャラス。
仕方がないので急いで適当に地面を掘って、その中で寝ることにする・・・
【 無人島生活 2日目 】
翌朝。 とりあえず明るくなったので作業を再開。
このゲームは食事は無理に取らなくても良いが、動物に襲われるなどして体力が減ったら、食事をしないとほとんど回復できない。
食事は左上の人型マークのボタンを押して、EAT の枠に食べ物をドロップすると食べられる。
睡眠はその画面でベッドのボタンを押せばよいが、寝るのに適した場所でないと実行できない。
食事に関しては最初の散策でカボチャをいくつか収穫しているので、それで当分賄えるだろう。
昨日設置した作業台は、忘れずに回収しておく。
回収も画面押しっぱなしの連続パンチで行う。(大半のものは壊せば回収できる)
木の斧を使えば、パンチ 20 発が必要な木の伐採も8発で終わるので、効率良く入手できる。
斧が2つ壊れたぐらいで十分な板を確保できたので、家の建設場所を探して探索を開始。
すると泉に面した山を発見。
山があれば石材などが見つかりそうだし、ロケーションも良いので、そのほとりに家を建てることに決定。
まずは板を並べて壁作り開始。
右上の「…」ボタンの中にある目のボタンをタップすると、視点を第三者視点や上空視点に変えられる。
第三者や上空の視点の方が建物は造りやすいので、それを活用しながら板ブロックをポンポンと並べていく。
途中、いきなり襲ってきた野犬にかじられて涙目になりながらも、家の外壁を作り終え、さらに屋根にブロックを並べていき・・・ 完成!
ちょうど暗くなってきたので、さっそくこの家で休む。
問題なく就寝可能なことを確認。
これでようやく寝床の目処は立ったが、野犬に襲われて服がボロボロ、体力も少ない。
体力はカボチャを食べれば何とかなるが、とりあえず生活できる環境を整えなければならない・・・
【 無人島生活 3日目 】
部屋の中がカラッポなので、まずは設備を作っていくことに。
持ってきた作業台を設置し、「?」ボタンの RECIPAEDIA を見ながら欲しいものを探していく。
まずはドア。 入口が開けっ放しだと野犬がコワイ。
そしてチェスト(箱)。 これがあれば物をたくさん保管できるようになる。
看板立てたり、中が密閉だと暗かったので窓を開けたり、上に昇れるようにハシゴを付けたりして、どんどん家っぽくなっていく板小屋。
近くに木が少なかったので早くも木材が枯渇しそうだが、だいぶ普通に活動できる環境になってきた。
ただ、窓が単なる穴なので、窓のブロックが欲しい・・・
ところが窓のブロックには「ガラス」が必要らしい。
ガラスブロックを作るには火が必要になるので、かまど(FURNACE)を用意する必要がある。
かまどの材料は石材8つ。 当然だが木では作れない。
そこで木のツルハシを作成して、近くの山に採掘に行くことに。
時間が遅かったので作業中にとっぷり日が暮れてしまい、暗い中での採掘作業。
採掘も木を伐るのと要領は同じだが、近くで犬の鳴き声が聞こえるし、画面はよく見えないしで、相変わらず夜はデンジャラス。
明かりの確保も今後必要になりそうだ・・・
【 無人島生活 4日目 】
昨日取ってきた石で、めでたく「かまど」が完成。
かまどには「燃料」が必要なため「え? なにそれ?」と思ったが、板で大丈夫だった。
ガラスのレシピを再確認し、生成を開始。
ガラスは砂浜の砂を燃やせば作れる。
板だと火力が足りないのか、途中で燃え尽きてしまうが、板を継ぎ足すことでガラスの生成に成功。
方法さえ解ってしまえば簡単なので、木材を補充しに行き、ガラスを量産して全ての穴にガラス窓を設置する。
窓が穴じゃなく「窓」になり、だいぶ家らしくなってきた。
次の問題は夜が暗いこと。
このままでは日が落ちたらすぐ寝るという、規則正しい生活を強制されてしまう。
なんとか明かりを準備しなくては・・・
【 無人島生活 5日目 】
RECIPAEDIA で確認したところ、トーチ(松明)は木炭があれば作れるらしい。
木炭は板にする前の木材を2つ燃やせば完成する。
それなら「かまど」さえあれば、作成は簡単だ。
屋外で木を伐ってきて、かまどの中に放り込み、板を入れて火を点ける。
板2枚分の燃焼で木炭(COAL CHUNK)が完成。
後は棒に木炭を付けるだけ。 明かりの確保は思ったよりも簡単だった。
さっそく家の中に設置してみると・・・ おぉ、明るい! 部屋っぽい!
でも火が家に燃え移ったりしないだろうな?
それにコレ、いつまで持つんだ・・・?
と言う訳で、恐る恐るその日はそのまま寝てみることにした。
起きてみると・・・ 普通にまだ燃えている。
どうやらこの松明はいくらでも燃え続けるらしい。
松明を数本作って明かりは確保できたので、夜間の行動も楽になるはずだ。
【 無人島生活 6日目 】
近場の木材が尽きてしまったので、木を探して遠出することに。
すると当然というか何というか・・・ 野犬がっ!
襲ってこないので安心したりすると、突如豹変してビシビシ叩いてくる恐るべきお犬様!
回復しつつあったハートがまた1つになってボロボロに。
これで食料にしていたカボチャも底をつき、食料調達が必要な状況。
護身のためにも狩りのためにも武器が欲しいところだが、木の槍ではスライムにも負けそうなので、せめて石の武器を作ろうと山に採掘へ。
石の剣は石材2つ+棒で作れるので、思ったより簡単に作成できた。
さっそく装備して、宿敵お犬様に復讐を・・・!
おぉ、しんでしまうとはなにごとだ・・・
まったく敵わずあっさり撃沈。
死んだ場合、最後に寝た場所で復活する模様。
特にペナルティーはないが、その時に持っていたものは全部その場にバラまいてしまう。
そこでまず、鳥などで戦闘の練習してみるが・・・ そもそも攻撃方法が違っていた。
木を伐るのと同じように押しっぱなしにするのかと思っていたが、実はもっとシンプルで、武器を装備した状態でターゲットをタップするのが正解だった。(一応パンチでも攻撃可能)
それで射程内に相手がいれば、ダメージを与えられる。
押しっぱなしでも武器を振るので、それで攻撃しているのかと思ったら、実は近くのブロックを削っているだけだった。
と言う訳で戦闘方法が解ったので、小動物を狩って練習をする。
鳥などの小動物は(それなりの武器で)1度攻撃したらすぐ倒れるので、狩りは簡単。
動物を倒したらしばらく待っていると肉などに変化する。
ただ、ラクダは倒しても何にもならないし、皮しか取れない動物もいて、全てが食料になる訳ではないようだ。
しかし戦いの要領が解ったので、改めて準備を整え、家の近所に跋扈する狂犬どもの退治に向かう!
全国の犬好きから非難されそうだが、犠牲者(自分)が出ている以上、ほっとく訳にはいかない!
石の剣を装備し、間合いを計ってビシバシ殴る・・・!
この島、犬多すぎ・・・
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と言う訳で Survivalcraft 無人島生活、日記風レビューでした。
ゲームの概要はだいたいこんな感じです。
作れるアイテムのレシピは全て「?」ボタンの RECIPAEDIA で確認できるので、それを見て次に欲しいものを決めてから、その材料を探しに行く感じですね。
どう行動するかは自由なので、巨大な城を目指したり、山の中に地下坑道を作ってみるのも良いでしょう。
正直、現時点ではまだ家具や装飾品などは少ない印象がありますが、世界は結構広いです。
動物なども豊富で可愛く、乗馬できる鞍も作ることが出来ます。
ゲーム自体に目立った難点はありませんが、マインクラフト未経験の方だと解り辛い内容なのは否めません。
解説は当然すべて英語ですし、私も Block Fortress をやってなかったら結構戸惑ったかも。
ただゲーム序盤の進行はこのページを参考にしていけば大丈夫なはずです。
なお、通常のチャレンジモード(CHALLENGING)の他に、死んだら終わりの真のサバイバル CRUEL、ゲーム性がなく自由に建物を作れる CREATIVE、動物が向こうから攻撃してこない HARMLESS の4つのモードがあります。
価格は 350 円。 この内容なら高くない値段だと思います。
慣れてしまえばかなり没頭して遊べるゲームですし、アップデートも頻繁なようなので、マニアックな内容ではありますが、私的にはオススメです。
・Survivalcraft (iTunes が起動します)
※このレビューの続きとなる、Survivalcraft の日記風レビュー・第二章を こちら で公開しています。