iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2013/07

R-TYPE (DotEmu)

1987 年に登場し、反射レーザーや画面に収まりきらないほどの巨大戦艦など、斬新なシステムを数多く盛り込み、その後のゲームに多大な影響を与えた横スクロールシューティングゲーム「R-TYPE」

iOS では EA が販売していたアプリがすでに公開されていたのですが、その EA の権利切れ(?)に伴い、EA 版 R TYPE は削除され、新たに改修されたものが再公開されています
アプリ名は「R-TYPE」で、旧バージョンは「R TYPE」だったので、「-」の有無で区別できます。

内容的には前と同じなのですが、iPhone 5 & Retina 対応、画面レイアウトの改修、操作性の調整、Game Center 対応などが行われています。

なお、EA 版も今作も、開発はフランスのレトロゲーム専門メーカー「DotEmu」で、その点は変わっていません。
版権の移行に伴い、自由に再販・修正できるようになったというところでしょうか。

R-TYPE

画面をスライドして移動、画面右下にあるボタンでショットと「フォースの分離」を行います。
ショットは自動で連射されるため、ショットボタンは弾を撃つのではなく「波動砲(タメ撃ち)のチャージ」に使用します。
操作スタイルは EA 版の時とほぼ変わっていませんが、今作はボタンの位置を自由に変更できるようになっています。

移動は俗に言う「相対移動」で、画面のどこをスライドしても、その方向と速度で自機が動きます。
この影響で、オリジナルとは異なる高速移動が可能です
仮想パッドによる操作に変更することも出来ますが、タッチ操作の方が良いですね。

パワーアップアイテムを取ると「フォース」と呼ばれるオプションが出現し、自機が触れると前後にくっつきます。
装着中は壁で反射するレーザーや、地を這うレーザーなどの特殊攻撃を発射し、さらに敵弾を防ぎ、後ろに装着すれば後方への攻撃も可能です。
フォースの分離ボタンで切り離せるので、状況に合わせて着脱するのが攻略のポイントになります。

どのステージにも特徴的なしかけがあり、加えて非常に難易度が高いのが R-TYPE の特徴です。
ハッキリ言って「パターン化」しないと攻略できない「パターンゲー」であり、自力で攻撃をかわすのではなく、何度も繰り返しながら攻略法を編み出していくゲームです。
しかしパターン化必須のゲームなのに、敵の動きや攻撃タイミングにランダム性があるため、同じパターンでも大丈夫な時とダメな時があり、それがさらに難易度を高めています。

R-TYPE
※フォースを後ろに付けて後方を攻撃中。
どこからどう動いて、どこでフォースを付け替えるか、というパターンを作りながら攻略していく必要があります。
ただ敵が不意に弾を撃ってきたりするので、突発的な事故も多く、おまけに死んだら復帰困難なので、かなり難しいゲームです。


そして今作の変更点についてですが、まず iPhone 5 の画面サイズに対応しました。
ただ、iPhone 5 でフルサイズの画面にすると、画面が少し横に引き延ばされます。
一昔前のワイドテレビみたいな画像になりますね。

しかしオプションの「フルサイズ」をオフにすると、オリジナル通りの縮尺になり、さらに画面の周囲に外枠ができます。
この外枠が指置き場になって操作しやすくなるうえに、画面のサイズ自体は iPhone 4 や 4S のディスプレイサイズと大差ないので、iPhone 5 はフルサイズ:オフでのプレイをお勧めします

Retina ディスプレイや iPad に対応したのも大きな変更点ですが、元々の解像度が高くないので、Retina 化はあまり影響ないかも。
iPad 対応は嬉しいですね。 iPad でプレイする場合は明らかに綺麗になっています。

そして個人的に重要な改善点だと思うのは、オープニングやボス戦の BGM のイントロがオリジナル通りになっていること
このイントロがないおかげで EA 版はすごく違和感があったのですが、今作はそれが治りました。
やっぱりこのオープニングでないと、らしくありませんからね。

R-TYPE
※ iPhone 5 でフルスクリーンをオフにした状態。 オリジナルの縮尺になり、画面左側に指置き場が現れ、プレイしやすくなります。
また、今回はボタンの位置を変えられるので、左上に配置して縦持ちでプレイするという手も・・・


R-TYPE
※こちらは iPad でフルスクリーン OFF の状態。 上下にも外枠ができます。
画像は難関のステージ6ですが iOS 版は高速移動できるので、オリジナルでは不可能な攻略が可能で、そのぶん難度は下がっています。
が、ゲーム自体の難易度は上がっているため、ステージ7が超絶難関に・・・ いや、元から超絶だったけど・・・


ただ今作にも難点がいくつかあって、まず BGM の音質が悪い
オリジナルはもっと深みがあったというか、高音がこんなに弱くなかったと思うのですが、何かノイズがかかったような、インパクトのない音になっている気がします。(特に1面の BGM)

あと、これを難点というのは違うかもしれませんが、難易度が前より高い
EA 版は「ノーマル」の難易度がやや抑えられていたので、操作性に難があってもクリア出来たのですが、今回はオリジナルよりも難しい気が・・・
敵が速いし弾も多いし、これでノーマルなら正直「イージー」が欲しいなぁ、と言うのが本音です。

※アップデートで「イージー」が追加されました。

そして、これはアプリの難点ではないのですが・・・
そもそも R-TYPE というゲームは四方八方から敵が出て来て、画面全体を動き回らなければならないゲームなので、スマホやタブレットにはマッチしていません。

今作は操作性が調整されていて、例えば狭いすき間に入り込まないといけないステージ6でも、すき間で待機しやすくなってるし、指の置き直しが必要な回数も減っています。
明らかに EA 版よりはプレイしやすいです

が、タッチパネルでは下や後ろから敵が出てくると指で隠れて視認できないことが多い訳で、それが当たり前のように起こるこのゲームは、操作性自体は悪い訳ではありませんが、遊びやすいとは言えません
ここはもう、元々タッチパネル用のゲームではないのだから、仕方がないと言えますね。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 170 円。 EA 版の頃より値下がりしました。
ゲーム自体は本家の R-TYPE そのままなので、それをこの値段でスマホやタブレットで楽しめるのは、かつてプレイした事がある人には嬉しいですね。

まともにクリア出来る難易度のゲームではありませんが、それが R-TYPE らしいとも言えます。
あくまで経験者向けのアプリで、「思い出補正」がないと辛いとは思いますが、懐かしみたい人や、伝説のシューティングを試してみたい人にはオススメです。

R-TYPE (iTunes が起動します)

お住まい夢物語

アパートのオーナーとなって、住民の生活環境を整え、各家庭の幸せをサポートする、そんな一風変わった賃貸経営シミュレーションゲームが登場しています。
お住まい夢物語」です。

開発はもうおなじみのカイロソフト。 オリジナルは 2012 年の5月に登場しました。
Android では昨年 10 月に発売されていて、時期的にはこう言っては何ですが、ソーシャルゲーム全盛期の頃です。
よってこのゲームにもフレンドやオンラインランキングなどのソーシャル要素が導入されており、アプリも本体無料のアイテム課金型となっています。

問題はそのアイテム課金の部分で・・・ 同じシステムだった「開拓サバイバル島」よりもゲームの基本部分に課金アイテムが深く関わる作りになっていて、忌憚なく言ってしまうと、カイロソフトのアプリの中ではかなりソーシャルゲームの悪影響を受けています

ゲームの方は、カイロのゲームの中では難易度が高い方。 そのぶん経営 SLG としてはやり応えがあります。
ただ、「多くの家族の生活を見つめる」ゲームなので、ちょっと目的が曖昧で、ゲーム中盤からは「どこに向かえば良いのかよく解らない」という印象も受けますね・・・

お住まい夢物語

アパートの空き室に備え付けの家具を配置し、入居者を募集して契約が成立すると、礼金と月々の家賃収入が入り、住民の生活が始まります。

部屋のレイアウトはプレイヤーが自由に設定できます
壁を作るコマンドはありませんが、異なる「床」を配置するとその間に壁ができるので、これで部屋をしきることが出来ます。 ドアは自由に設置可能です。

住民は家具が何もなくても問題なく生活していけます。
ベッドがなくても布団を敷いて寝ますし、銭湯やコンビニにでも行っているのか、台所や風呂も必須ではありません。
シムズ(シムピープル)のように、プレイヤーがお世話しないと食事もトイレもままならない、という事はありません。

ただ、家具があればそれを使って能力が向上する場合があります
台所で料理を作って食べれば「運動」が上がり、本を読めば「頭脳」が、タンスを使えば「趣味」が、電話を使えば「モテモテ度」が上がることがあります。

ステータスが上がれば就職などで有利で、それは住民の収入を増やします。
家具の配置によって「家賃」も上昇し、家の「快適度」も増加。
快適度が上がれば契約率や礼金がアップするので、最終的にこれらはオーナーの収入増加に繋がります

しかしこのゲームの最大のポイントは、住民は所有している財産以上の家賃を払えないことと、家具には「維持費」があること。

例えば、ベッド・風呂・トイレ・台所・テレビなどを完備したすごく快適な家賃 20 万円の部屋を用意しても、入居しているのが月収8万円の学生だと、家賃は半分以下しかもらえません。
足りない分を搾り取る極悪非道なことは出来ないので、その時はこちらが泣き寝入り。
おまけに家具には維持費がかかるので、それだけ設備が整っていると 15 万円ぐらい必要ですから、赤字になってしまいます。

よって部屋の家具は住民の収入を考慮し、出来るだけ「収入>家賃」になるようにしなければなりません
カイロソフトのゲームで収支バランスを考えた経営が必要になることはあまりないので、そのぶん上級者向けと言えますね。
カイロには珍しく、テキトーにやっても何とかなるゲームではないので注意しましょう。

特定の部屋(床)と家具を組み合わせると、家賃と快適度がアップします。
例えば和室にタンス+ちゃぶ台セットを置くと「和室風」と「純和風」が成立し、快適度が上がります。
序盤はこうした組み合わせを活用しつつ、出来るだけ経費を抑えた部屋作りをすることが大切です。

お住まい夢物語
※年度の最後に表示される「年間家賃回収率」。 学生が多いと回収率が低くなるのは仕方ないのですが、できるだけ住民の収入に合わせて家具を置くようにしましょう。
研究によって新しい家具がどんどん登場しますが、それらを好き放題置いているとあっという間に経営が行き詰まるので要注意。


お住まい夢物語
※ゲーム序盤の配置の一例。 ベッドを板の間(クッションフローリング)に置いてランプと本棚を併設すると「ベッドルーム」と「文庫部屋」の専門部屋が成立します。
和室は本文でも述べたように「ちゃぶ台セット」と「タンス」を置けば和室と純和風が成立。
これに運動を上げるキッチン、モテモテ度を上げる電話を置いたのが画像の状態。
これなら維持費8万なので学生が入居しても赤字にはなりません。 電話はなくても良いかも。
今後を考えてバスルームを作っていますが、中には何も置いていません。


ゲームの当面の目標は、入居者を増やし、収入を安定させ、コンテストで上位になるような快適で豪華な家を作ることですが・・・
全体としては、「家族の幸せな営みを眺める」ことが楽しみ方のメインとなるでしょう

このゲームは入居者が歳を取ります
学生の入居者も、数年経てば社会人となり、恋人を作り、結婚して、子供ができて、老齢になり、その後に退去していきます。

入居者はたまにオーナーに「相談」を持ちかけ、研究ポイントを投資して成功率を高めてあげることで、仕事や学業で業績をあげたり、プロポーズに成功したりします。
相談の多くは年度が変わると消えるので、研究ポイントは家具の研究にも使いますが、出来れば相談用にある程度は残しておきたいところです。

もちろん結婚すると入居者が2人になるので、ベッドを増やす必要があり、ソファーも欲しいところです。
子供が出来るとさらにベビーベッドが必要になり、年数が経つと赤ちゃんも子供になり、さらに学生へと成長していきます。
もし空き部屋があれば学生から社会人になる際、そちらに転居させることが出来ます
一方、老齢になった人はしばらくすると退去するので、部屋が空くこともあります。

ゲームは 20 年経過で終了し、スコアは蓄積された「幸せポイント」と、特定の条件を満たすことで得られる「トロフィー」、さらに最後に所持している研究ポイントの残りで算出されます。
幸せポイントは人やペットとの触れ合いで上昇するため、家族がいる方が上がりやすくなります。

お住まい夢物語
※結婚して家庭を持って貰うのが幸せポイント増加の近道。
ただ、幸せポイントはゲーム終了時のスコアにしか影響しないので、ゲーム中の結婚の効果は、実利的な面ではあまりありません。
シムズ(シムピープル)には「家事を分担できる」という大きな利点があったのですが、このゲームはそもそも家事が必要ないので・・・


お住まい夢物語
※結婚して赤ちゃんが出来た図。 この子供が将来、新しい住人になっていきます。
こうした世代交代を見ていくのがこのゲームの楽しさですね。
子供が2人できてペットも増えた、なんてこともあるので、小部屋ではだんだん手狭になってきますが、大きな部屋に引っ越しさせることも可能です。
ただ、その引っ越しに課金アイテムが必要なのが・・・


ちゃんとした経営要素があり、家族の成長も楽しめる、カイロソフトの中でも完成度の高いゲームだと思います。
ただ中盤から難点に思えてくるのは、目標を絞りにくいこと。

このゲームは研究ポイントを得るためにも、家族(入居者)をどんどん増やしていく事が必要です。
しかし 10 世帯ぐらいの家族が平行して生活するようになると、1つの家族に注力できないので、それぞれの家族に対する意識が散漫になります。
そうなると、何を目指しているのかだんだん解らなくなってきます。

シムズ(シムピープル)のように1つの家族の成長と発展を見つめていくゲームではないので、目標を定め辛く、成長させていく楽しみは薄れていきますね。

そして始めて間もなく気になるのは、部屋の作成が面倒なこと
自由に部屋をレイアウトできるのがこのゲームの良さですが、それを何度も繰り返すので煩わしくなってきます。
それでも操作性が良ければ気にならなかったと思うのですが、インターフェイスが良くなく、1つ家具を設置するたびに戻ってメニューを開いて設置ボタンを押し、家具を選ぶという作業を繰り返すので、もうちょっとサクサク置けるようにして欲しかったところです。

そして最大の問題なのは、冒頭で述べたように・・・ アイテム課金の部分

課金形態は「開拓サバイバル島」よりは良くなっていて、高額(800円)の課金をするか、初回プレイを制限付きで遊ばないと「高速モード」が解禁されないというような厄介な仕様ではありません。

広告非表示(+横画面表示+縦画面の十字キー表示)は 450 円分の課金で行え、高速モードも普通にゲームをクリアするか、400 円分の課金アイテムで解除できるようになっています。
お金はかかりますが、初回から高速モードを使えるのは私的には嬉しく、このおかげで後半がダラける問題も(課金すれば)軽減されます。

しかし他にも課金チケットで実行するコマンドが数多くあり、課金チケット専用のアイテムや、チケットでなければ募集できない住民、チケットが必要な増築、チケットを使わないと行えない引っ越しなど、ゲームの基本的な部分に課金アイテムが入り込んでいます。
チケットはゲームの進展やプレイ時間の経過でも手に入るのですが、もちろんそれだけでは足りません。

特にこのゲームは住民を新しい職業に就かせることで新たな家具が登場するのですが、その転職に必要なアイテムも課金しないとあまり入手できません。
大きな部屋を作ったり、大部屋に家族の多い住民を転居させるという、攻略上必須な行動にもチケットが必要になります

もちろん無課金でも遊べないことはないのですが、課金チケットが必要な部分が終始目に付くので、「あぁ、ソーシャル化してるなぁ」と感じるのは否めません。

お住まい夢物語
※課金チケットで購入するアイテム。 高速モードはチケット 50 枚。
転職フリーパスは最初はチケット2枚ですが、買うほど料金が上がっていきます。
チケットは 10 枚 85 円、30 枚で 250 円、100 枚で 800 円。
ゲームを一度クリアすると、専門部屋の組み合わせを調べたり、その場で引き継ぎデータを更新する課金サービスも追加されます。
なお、オンラインランキングがありますが、この状態だとお金をかけたもの勝ちになりますね。


アプリ本体は無料。 前述したように広告解除は 450 円ですが、一応解除しなくても普通に遊べます。

ゲームとしては面白いのですが、やってて不満に思う部分もあちこちに見られる、評価し辛いアプリですね。
まあこう思うのは、私が過去の(買い切りの)カイロソフトのゲームを一通りやっていて、さらにシムズなどの同系統のゲームもやっているから、思わず比較してしまうというのもあると思います。
そういうのなしで普通に楽しむ分には、大きな問題はないでしょう。

ただ、「カイロソフトもソシャゲに傾いているのかなぁ」というのは、やっててみんな思うでしょうね。
オススメできるゲームですが、一抹の不安も感じます・・・

お住まい夢物語 (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

・床の種類の変わり目に壁が出来るので、それを考慮して部屋のレイアウトを考えましょう。 壁でしきられていない部分は「同じ部屋」として扱われます。
・本文でも述べていますが、「住民の収入>家賃」にするのが基本です。 家具には維持費もかかるので、住民の収入の拡大に合わせて家具を増やすようにしていきましょう。

・特定の家具の組み合わせで発生する「専門部屋」は、有効活用できるものは意外に少ないです。 序盤から中盤までに使える有用な組み合わせは以下の通りです。

クッションフローリング に ベッド+ランプ
和室 に ちゃぶ台セット(ちゃぶ台+ざぶとん)
和室 に ちゃぶ台+タンス
タイル に ユニットバス+洋式トイレ
タイル に 洗面台+洗濯機
橙の床 に 冷蔵庫+食器棚
橙の床 に キッチン+レンジ台(システムキッチンは×)
橙の床 に 壁時計+掃除機
・窓+花瓶(部屋は問わない)
・ランプ+本棚(部屋は問わない)
・壁時計+カレンダー(部屋は問わないが効果は低い)

お住まい夢物語
※上記の組み合わせの大半を盛り込んだ部屋の一例。
このサイズの小部屋は家具設置数が 16 なので、もうこれ以上は配置できない。


・上記以外の組み合わせには別の「床」が必要ですが、それらを手に入れるには上位のコンクールで優勝しなければならないので、利用できるのは後半になってからです。
・上位のコンクールで優勝するには施設をたくさん置かないといけないので、大きな部屋が必須になります。 小さな部屋での上位入賞は無理なので、その点は覚えておきましょう。
・トイレとキッチン、テレビと勉強机を同じ部屋にするとマイナス効果が付くので注意して下さい。

専門部屋は同じ家具を複数置いても効果が重複して発生します。 例えば「橙の床+壁時計+掃除機」で快適が +9 される専門部屋が発生しますが、この部屋にさらに掃除機を3つ置くと、それぞれの掃除機で効果が発生し、合計で 9x4 も快適が増加します。 ただし5つ以上置くと「センス×」の効果が付いて快適が激減するので、やり過ぎには注意。

・住民が施設を利用すると「得意な趣味」を獲得する場合があります。 その趣味が得られる家具を再び使用することで趣味の熟練度が上がっていきます。
趣味の熟練度が上がることで新しい職業が登場します
住民が新しい職業に就くことで、新しい家具を研究できるようになります。 よって転職フリーパスがあるなら積極的に新しい職業に挑戦してみましょう。

・家に家具が多すぎると、趣味の熟練度の上昇は鈍くなります。 家具を少なくするか、同じ趣味が上がる家具を増やすことで熟練を狙って伸ばすことが可能です。 以下は趣味が上がる家具のリストの一部です。

勉強:ざぶとん(ちゃぶ台セット)、木の椅子(勉強セット)、小トイレ
ハイテク:ランプ、レンジ台、デジタルTV、大きい本棚、ドラム式洗濯機
読書:本棚、洋式トイレ、ソファー(ソファーセット)
スポーツ:緑の椅子(受験セット)、扇風機、ものほし、自動販売機(屋外)
エクササイズ:洗面台、ジャグジー、マッサージチェア(スクラッチ)
飼育:花瓶、観葉植物、ペットベッド、ペット小屋
おしゃべり:電話、クッション、カジュアルソファ、ベンチ(屋外)、こたつ(スクラッチ)
料理:キッチン、冷蔵庫、食器棚、システムキッチン、アイランドキッチン
おしゃれ:タンス、ユニットバス、二層式洗濯機、洗面化粧台、掃除機、スタンドライト、ドレッサー、クローゼット、スタンドミラー、押し入れ、シャワー、浴槽、ヒノキ風呂
映画:アナログTV、本革チェア、L字ソファ、60インチTV、セキュリティルーム(屋外)
ゲーム:ゲーム機セット、美少女フィギュア(スクラッチ)、アーケード筐体(スクラッチ)
収集:収納棚、ソファチェア、金庫、アンティークソファ、美術刀剣(スクラッチ)、骨董つぼ(スクラッチ)、よろい(スクラッチ)
音楽:ギター、電子オルガン、オーディオ
乗り物:ミニコンビニ(屋外)、エアロバイク(スクラッチ)

・得意な趣味の熟練度が一定以上になり、さらに特定の職業に就いていると、「称号」を得られる「相談」が発生します。 相談に応じて「挑戦」に成功すると、称号を獲得して収入も増加します。
趣味の熟練度や称号の有無は特定の職業の就職成功率にも影響しています
・趣味の熟練度は子供に受け継がれます。

・職業を極める「相談」に成功すると、称号と共に「ゴールドスクラッチ」を実行する事が出来ます。 やや邪道ですが、成功する直前にセーブしておけば、ゴールドスクラッチで良いものが出なかった時にやり直すことが出来ます

・序盤に狙いたい職業は趣味の「読書」が 25 で登場する「まんが家」です。 これに就職成功すると「押し入れ」が手に入り、これをクッションフローリングの部屋に設置してタンスや収納棚と共に配置すると、「収納部屋」「収納和室」が発生し、家賃と快適が大きくアップします。

・一度ゲームをクリアすると、家具のレベルや職業レベル、所持アイテムや最初の住民のステータスを引き継いだ状態でスタート出来ます。 特に家具と職業レベルの引き継ぎが大きく、1周目よりも大幅に有利な状態でプレイ出来るので、本格的なスコアアタックは2周目からとなります。 このページの攻略は1周目を基準としているのでご了承下さい。

【 床別 専門部屋 必要家具リスト 】

クッションフローリング(最初から)
ベッド、ランプ系、押し入れ、タンス、収納棚、扇風機、窓系

(最初から)
ちゃぶ台セット、タンス、骨董つぼ(スクラッチ)、美術刀剣(スクラッチ)

タイル(最初から)
ユニットバス、洋式トイレ、洗面台系、洗濯機系、シャワー、浴槽、サウナ、ジャグジー(鑑定士)、ヒノキ風呂(ジョッキー)

橙の床(地域の快適ランキング1位)
キッチン(ノーマル)、レンジ台、冷蔵庫、食器棚、掃除機、壁時計

フローリング(地域の家賃ランキング1位)
キッチン(ノーマル)、冷蔵庫、クローゼット(飲食店員)、ドレッサー、本棚、大きな本棚、L字ソファ(植木職人)、60インチTV、バーベル(サッカー選手)、エアロバイク(スクラッチ)、オーディオ、水槽

緑の床(全国の快適ランキング1位)
デジタルorアナログTV(就職に失敗)、ゲーム機セット、アーケード筐体(スクラッチ)、美少女フィギュア(スクラッチ)、宇宙ロボット(スクラッチ)、大きい本棚、ベビーベッド、花瓶、芝風ラグ(ダンサー)

カーペット(全国の家賃ランキング1位)
ペットベッド、ラグ/絨毯系、机/テーブル系、本棚/収納棚系、ギター(劇団員)、電子オルガン(映画監督)、マッサージチェア(スクラッチ)、エアコン

桃色床(世界の快適ランキング1位)
電話、ラグ/絨毯系、ドレッサー、洗面台系、ハートフルベッド(指揮者)、ハート型ラグ(スクラッチ)

木の床(世界の家賃ランキング1位)
押し入れ/クローゼット、スタンドミラー、窓系、ラグ/絨毯系、金庫系、額縁、サウナ、エアロバイク(スクラッチ)

絨毯(頭脳ランキング1位)
シックなベッド、水槽、アーケード筐体(スクラッチ)、カラオケルーム(作曲家)、バーカウンター、こたつ(スクラッチ)、暖炉(スクラッチ)、60インチTV、オーディオ、骨董つぼ(スクラッチ)、金庫系、電子オルガン(映画監督)、グランドピアノ(エステティシャン)

赤絨毯(趣味ランキング1位)
絵画、グランドピアノ(エステティシャン)、美術刀剣(スクラッチ)、よろい(スクラッチ)、暖炉(スクラッチ)、剥製の鹿(スクラッチ)、チンパン像

ベランダ
ものほし、植木系


池(冒険家)、植木系

床を問わないもの
カレンダー+壁時計、花瓶+窓系
ランプ系+本棚/収納棚系、押し入れ+ざぶとん
クッション+カジュアルラグ+クローゼット、ものほし+窓系
ゲーム機セット+カラフルラグ、壁ランプ+ランプ系
ペット小屋+植木系、押し入れ+ざぶとん、扇風機+エアコン
年代物の車+エアロバイク、カイロくん像+壁ランプ+チンパン像

マイナス効果
トイレ+キッチン系、勉強机+テレビ系

幻塔戦記グリフォン

ソーシャルゲーム+横スクロールの格闘アクション+MORPG(多人数オンラインゲーム)。
デーモントライヴに続く、セガ製のリッチコンテンツ(ちゃんと『ゲームソフト』として作られているアプリ)のソーシャルアクションゲームが登場しています。
幻塔戦記グリフォン」です。

このゲームは Aiming(エイミング)というメーカーがセガと共同で開発したゲームです。
このエイミングは、日本でトラビ系ブラウザゲーム(俗に言う村ゲー。キングダムコンクエストのようなタイプ)が普及するきっかけとなった「ブラウザ三国志」や「戦国IXA」を作り出した方が、その権利を元の会社に置いたまま、そこから離脱して作ったという注目メーカーです。

この会社は今年の2月にセガとの提携を発表し、その際に「トワノツルギ」という MORPG+シューティング+ソーシャルゲームの iOS アプリを開発することを告知していたのですが、そちらはなぜか無期延期となり、入れ替わりで登場したのがこのゲームです。

正直このゲームは、現時点(2013/7)では未完成な印象も強く、レビューするのは時期尚早な気もするのですが・・・
それでも公開されたのは6月末で、すでに3週間経っているので、出たばかりという訳でもありません。
そろそろここでも取り上げておきたいと思います。

幻塔戦記グリフォン

「ベルトアクション」とも呼ばれる横スクロールの格闘アクションゲームで、それにオンラインの協力プレイとソーシャルゲームの要素を加えたような形です
既存のゲームで言うと、iOS のゲームではありませんが、「アラド戦記」や「メイプルストーリー」のような韓国系の MO アクション RPG に似たスタイルです。(MO は多人数オンラインの略)

日本では「天地を喰らう」や「ファイナルファイト」のようなアクションゲームをオンライン化して、ソーシャル仕立てにしたもの・・・ と言った方が解りやすいでしょうか。
ただ、これらのゲームは 2D(平面グラフィック)でしたが、このゲームは全て 3D グラフィックで表現されています。

ゲーム開始時にはキャラクターメイキングを行います。
キャラの職業は、リーチは長いが攻撃が遅めの「戦士」、攻撃は早いがリーチが短い「格闘家」、遠距離から攻撃できる「魔術師」の3種類から選べます。

キャラクターは複数作成でき、それぞれの職業に2種類の上位職が用意されているのですが、現時点(2013/7)では1種類しか実装されていません。

ユニークなのは所属ギルドの選択で、「年齢」「プレイ時間帯」「プレイスタイル」を入力する事で、「あなたにピッタリなギルド」に自動で入れられます
確かにこの方が所属ギルドに悩まなくて良いかもしれませんね。
「ギルドに所属しない」という選択はなく、脱退する場合は同時に新規ギルドを作成することになります。

幻塔戦記グリフォン
※キャラクターは性別の他に、顔や髪型まで選択できます。
職業はゲーム中では戦士が初心者向け、魔術師が中級者向け、格闘家が上級者向けと説明されますが、この手のゲームは遠距離攻撃できた方が絶対有利なので、実際には魔術師が一番プレイしやすいです。


戦闘前には、まず出撃するクエストを選びます。
クエストには「メインクエスト」と「スペシャルクエスト」があるのですが、このゲームが変わっているのは、メインクエストにいくら出撃してもエネルギーを消費しないこと

このゲームにはソーシャルゲームのご多分に漏れず、出撃すると減って時間経過で回復するエネルギーがあるのですが、これは敵が強くてレアアイテムが出やすい「スペシャルクエスト」に出撃した時のみ消費され、メインクエストで減少することはありません。
つまり、メインクエストならいくらでも無制限に遊べます

戦闘は必ず4人パーティーで行います
クエストを選択すると、出撃待機しているメンバーがいる場合はそこに参加し、最初の1人目の場合は RM(ルームマスター)となります。
RM はクエストの選択とゲームスタートを実行でき、4人いない場合でもスタート出来ますが、その場合は欠員をコンピューターキャラが担当します。
すでに戦闘中のパーティーに途中参加することも可能です。

幻塔戦記グリフォン
※クエスト選択画面。 「メンバー募集中」の看板が付いているクエストは出撃待機中の人がいるので、そこに合流するのがラクですね。
右上の「おすすめクエスト」のボタンを押した時は、どのクエストになるか解りませんが、メンバーがそろいそうなクエストに自動で入ります。
「SP」と書いてあるスペシャルクエストはかなり敵が強いので、甘く見ないようにしましょう。


戦闘は画面左側をスライドして移動、右下のボタンで攻撃を行います。
攻撃ボタンの周囲には「スキルボタン」があり、設定しておいた様々な特殊攻撃を発動させられますが、一度使うとしばらく再使用できません。

前述したようにゲーム的にはベルトアクションなのですが、プレイ感覚はキングダムコンクエストのアクションシーンにも似ています

キャラクターの強さにもよりますが、受けるダメージが結構大きく、不用意に攻撃を受けているとすぐやられてしまいます。
相手が相応の強さの場合は、横軸をズラしたり、ヒット&ウェイやガードをうまく使わなければ勝てません。
よって遠距離攻撃できる魔術師の方が戦いやすいです。(打たれ弱いので殴られるとピンチですが)

次々に出てくる敵をバシバシ倒し、一定数の敵を倒したり、ターゲットを撃破することでクリアとなります。
いくつかのメインクエストでは巨大なボスも出現し、多彩な攻撃を繰り出してきます。
1ステージは1~3分ほどで終わり、そんなに時間はかかりません。

幻塔戦記グリフォン
※4人プレイなので結構乱戦っぽくなりますが、敵の量はそれほど多くはありません。
スキルは短時間で再使用できるので、割とバシバシ使っていけます。
ゲームの感じはカプコンの「ザ・キング・オブ・ドラゴンズ」に似てるんですが、知ってる人は少ないだろうなぁ。


クエストをクリアすると経験値、お金、装備が手に入ります。
装備は 右手・左手・頭・胴・足 の5種類があり、身に着けているものに応じて外見も変わります
上位職になればコストの範囲内で、同じ部位の装備を4つ身に着けることができ、この装備によってキャラクターの強さは大きく変わります。

ソーシャルゲームですから当然「ガチャ」があり、SR や UR の装備は有料ガチャからでないと手に入らないようですが、R(レア)の装備はスペシャルクエストで割と頻繁に手に入れられます。
よって R で全身を固めることは、そんなに大変ではありません

不要な装備は「合成」で強化する事ができ、装備に「空きスロット」があれば火属性攻撃や魔法耐久アップなどの様々な追加効果を付加することもできます

幻塔戦記グリフォン
※装備にはランダムで追加効果が付いていて、その効果レベルも合成で上げていくことができます。
追加効果を外したり、任意に付加したりでき、カスタマイズ性は高いです。


幻塔戦記グリフォン
※広範囲攻撃の回転斬りスキルが炸裂! スキルは職業ごとに 15 ほど用意されていて、装備できるのは3つまで。
下位のスキルを習得してスキルレベルを上げることで、上位のものを覚えられます。


ソーシャルゲームと言うよりは、アクションゲームにソーシャル要素が付いているといった感じで、内容的には完全に普通のゲームです
多人数で戦う楽しさもあるし、派手な演出もあって、なかなか楽しめますね。

ただ難点なのは、同じようなステージ、同じような戦いが延々と続き、ボス戦以外はあまり変わり映えしないので、割と早いうちに退屈になってくること
エリアが変われば敵も様変わりしますが、レベルや装備が足りなくて行き詰まると、クリア済みのステージをひたすら繰り返し、地道な経験値稼ぎをする必要があります。

この手の格闘アクションとしては、敵の数が少なくて攻撃もあまり素早くなく、爽快感に劣るため、歯応えのない戦闘を繰り返しているとどうも作業感を感じますね。

また、これは 真・三國無双 SLASH の時にも感じたのですが、ガチャで手に入るものが「装備」の場合、モンスターやキャラクターに比べて収集意欲が湧かないです。
もちろん R 装備とかが出れば嬉しいのですが・・・ 

なお、クエストの他に毎日特定の時間に開催されるギルド対抗の「対人戦」があって、このモードは俗に言う DotA 系(RTS + アクション)になっています
デーモントライヴヒーロー・オブ・オーダー&カオス のような、NPC の味方キャラやチームメンバーと共に相手のタワーを破壊し、さらに味方タワーの防衛を行うものですね。

この対戦自体は面白いと思うのですが、デーモントライヴ以上にレベルや装備がものを言います
デーモントライヴは DotA 系が好きな人から、「しょせんは互角の対戦ではなく、モンスターのレベルで勝負が決まってしまうソーシャルゲームだ」なんて言われていましたが、このゲームはそれ以上にその傾向が強いです。

レベルやランクがマッチングに加味されているようにも見えず、よって今の段階では後発の人が参加しても、先行者や UR 装備持ちの人にフルボッコにされるだけです。
しかも「コンティニューコインで即時復活」なんてものもあるため、それじゃあ金をかけた人が有利な訳で、それは DotA 系としてどうなんだ、という気がしますね。

幻塔戦記グリフォン
※対戦中の模様。 これ自体は面白いと思うのですが、キャラクターの性能差がモロに出るので、それで決まってしまう印象。
対戦できる時間が決まっているのは 戦国IXA を開発した方らしい仕様ですが、24 時間攻め込まれる可能性のあるトラビ系ならともかく、そんな心配のない DotA 系のバトルでその制限が必要なのかどうかも疑問。
ギルド戦が本格化したら、その方が遊びやすいかもしれませんが・・・


価格は無料。 前述したようにメインクエストがやり放題なので、無課金で時間的な制限も気にせず、好きなだけ遊べます。
強力な装備が欲しい場合は有料ガチャが必要になりますが、レア装備だけでも普通に楽しむことはできますね。

冒頭でも述べたように、今の時点では未完成感があります。
上位職が半分しかないし、エリアもあまり多くなく、いきなり画面いっぱいにソースコードが表示される信じられないバグもあります。
ただ、まともに機能していなかった対戦が普通に遊べるようになっているなど、大きな問題は一通り解決しています

セガとエイミングの本気を感じる内容ではありますが、メジャーになるかどうかは今後の調整とアップデート次第でしょうか・・・
ともあれ、タダで遊べるオンラインアクションなので、とりあえず試してみるのをオススメいたします。

幻塔戦記 グリフォン (iTunes が起動します)

ゲームクラブ

脈々と続くゲームハードの歴史を辿っていく、非常にシンプルながら、ゲーマーなら妙に引き付けられるアプリが登場しています。
ゲームクラブ」です。

ゲーセンのような部屋にゲーム機を設置し、一定時間ごとに生み出されるお金を回収して、ハードの R&D(研究開発)を行います。
ゲーム内容はほぼこれだけ

しかし進化の歴史を辿るかの如く、オシロスコープから始まって、パソコンとアーケードゲームに分岐し、テニスゲーム(PONG)を経て、ゲームウォッチから携帯ゲーム機に続き、さらに LSI ゲームや家庭用ゲーム機に進んでいく様子を見るのは、ゲーマーとして感慨深いものがあります。

ゲームクラブ

いわゆる「放置系ゲーム」で、お金を回収したらアプリは落としておいても構いません。
次に起動した時には、経過した時間に応じた分のお金を再び回収できます。

お金が貯まったら虫眼鏡のアイコンをタップして開発画面へ。
研究したいゲーム機をタップして、Develop(開発)のボタンを押すと、なぜか「倉庫番」のミニゲームが始まります。
矢印を十字ボタンで操作し、箱を押して所定の場所に移動させると開発成功となり、そのゲーム機が誕生します。

ゲーム機には「コイン集めの効率」(1分あたりのコインの蓄積量)と、「コインの容量」(最大貯蓄量)の2つのステータスがあり、新しいゲーム機を開発した後、部屋のゲームを新しいものに入れ替えることで、収入をアップさせることが出来ます。

ただし開発しただけではゲーム機は手に入らず、作った後に購入しないといけないので、上位のゲーム機に入れ替えていくのは結構大変ですね。

当然いきなり上位のゲーム機を開発することは出来ません。
進化系統図に従って下から順に作っていかなければならず、ゲーム機によっては複数の技術が条件になっている場合もあります。

ゲームクラブ
※左が開発時に行う「倉庫番」。 ミスっても右上の「Reset」ボタンを押せば最初からやり直せます。
制限時間はなく、リセットも何度でも行えるので、じっくり考えましょう。 慣れればそんなに難しくないはず。
ミニゲームをせずに開発を完了させるボタンもありますが、かなり割高です。
右は開発済みハードの購入画面。 携帯ゲームの方が割安になっているようです。


冒頭でも述べたように内容はシンプルで、出来ることはあまりありません。
また序盤のゲーム機は数分でコインが満タンになってしまうので、頻繁に起動して回収しなければならず、やや煩わしさもあります。

しかし進化系統図の先にどんなゲームやハードが設定されているのか、ゲーマーだと見たくてしょうがなくなるので、ついつい続けてしまいますね。

進化径路については、ゲーマー視点で見ると「おかしいだろそれ」と思う部分も多々あります
ややネタバレになりますが、アーケードゲームの流れが スペースインベーダー → マリオブラザーズ → ストリートファイター になっていて、「パックマンがないのはどうなんだ」と思ったり、ファミコンの後がいきなりセガサターンで、「メガドラと PC エンジンはどこいった」とか思ってしまいます。

ただ、中国のメーカーのゲームだからか、視点が日本ではなく、どちらかと言うと欧米的なようで、日本では販売されていなかったゲーム機も含まれています。
前述の PC エンジンがないのも、欧米は長くアタリショック(ATARI というゲーム機がクソゲーを連発してアメリカのゲーム業界が壊滅した事件)を引きずっていたので、その頃に出たハードは知名度がないのかもしれません。

ゲームクラブ
※左は伝説の名機ファミコン。 開発技術は「大普及」。
このあと CD-ROM技術 を開発することでサターンに繋がり、そこから3つの次世代機に分岐します。
右は、任天堂の黒歴史の・・・ アレ。
★マークはアップデートの回数で、「コイン集めの効率」が少し上がりますが、費用対効果が悪いので、中盤以降はアップデートより新規開発を優先した方が良いです。


アプリは無料。 画面下に広告がありますが邪魔ではなく、追加課金もありません
簡易的なゲームですが、気軽にダウンロードして手軽に遊べます。

とは言え、かなりのコアゲーマーでなければまったく興味がない内容でしょうから、人に勧められるものではありませんね。
このレビューを呼んで「やってみたい」と思った人以外は、全然楽しくないでしょう。
ゲーム的には面白いものではありませんから。

ただ、私のようなヘビーゲーマーにとっては、思わずやり込みたくなるアプリです。

※後日追記
このゲームは、通常画面は「星のカービィ3」から、音楽は「クロノトリガー」からの盗作だったようです。
記事はそのままにしていますが、アプリリンクは削除しました。
中国製のアプリはこういう事があるので、やはり気を抜けませんね・・・

ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争(ONE PIECE モジャ!)

※このページで紹介しているアプリはすべて公開終了しています。

元は Docomo の i-mode で展開されていた、大人気マンガ「ワンピース」をテーマにしたアプリシリーズ「ONE PIECE モジャ!」。
モジャとは「モバイルジャック」の略だそうです。
その ONE PIECE モジャ! のスマートフォン展開が今年の6月より、ナムコバンダイゲームスの運営で開始されています。

ぶっちゃけ、ガラケーからの企画で、バンダイナムコで、キャラクターものと言う時点で、もう嫌な予感しかしない訳ですが、この企画のアプリの1つが現在 iTunes ランキングで上位になっています。
ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争」です。

先に言ってしまいますが、ピンボールとしては大したものではありません
Pinball HDWar PinballCrystal Caliburn II などの既存のアプリと比べるとゲーム性が低く、ボールが見にくく、ズームもなく、これらの足元にも及びません。
(まあ Pinball HD と比べるのは酷だと思うけど)

ただ、キャラクターゲームとしては意外に良く出来ていて、アニメ風のカットイン演出はワンピースのファンでなくても「おおっ」と思えます
私的には、プレイ前のハードルが超低かったこともあって、「意外に悪くないな」という印象ですね。

ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争

画面左側タップで左フリッパー、右側タップで右フリッパーを動かす、固定画面のピンボールです。

ギミック(しかけ)は少ないのですが、画面中央にスロットがあり、そろった絵柄によって原作のキャラクターにちなんだ様々な効果が発揮されます
例えば、1UP したり、マルチボール(たくさんのボールが一度に出現)したり、アウトレーン(入るとミスになる通路)にストッパーが付いたりなどですね。
ボールが巨大化するというユニークなものもあります。

画面内には敵のボスがいて、ボールを当てると HP が減っていきます
撃破すると画面の上部が開き、そこにボールを通すと上のステージに移動することが出来ます。

ステージは3つあり、上のステージでボールを落としても下のステージに移動するだけで、戻ることも簡単なので、上に行けるようになったらほとんどミスらなくなります。

ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争
※しかけと言えるものは少ないが、「A」のホールにボールを入れると必ずスロットがそろう。
よって矢印の方向を狙うのが良いのだが、このゲームは狙った場所にボールを飛ばすのが難しく、一方でテキトーにやってても入ったりするので、攻略要素はあまりない。


3つ目のステージをクリアすると最後の敵である「赤犬」が登場し、1つ目のステージまで戻って「ファイナルステージ」になります。
ただしここのボスは倒せないし、一番下のステージなので落としたら即ミスだし、急に難易度が上がります
このシーンは終わることはなく、地道に点数を稼ぎ続けるステージになっています。

ボールの動きは意外に滑らかで、転がり方に不自然な感じは見られず、サウンドやゲームのテンポも良いです。
ちゃんとネイティブアプリ(スマホ専用アプリ)になっていて、スマホらしいクオリティーと言えますね。

しかしピンボールとしての難点は多々あり、まずボールが小さすぎます
既存のピンボールアプリの中ではボールのサイズはおそらく最小で、ズーム演出もないので iPhone / iPod touch では頻繁に見失います。

またフリッパーでボールを打ち出す時の方向が妙に上に偏っていて、ここには違和感があります。
ボールをホールドして(フリッパーで止めて)、狙いを付けて飛ばすのがピンボールの基本ですが、このゲームはホールドから狙うのがやたら難しいです
一方でゲームの難易度自体は低いので、プレイヤーのテクニックが反映されにくいゲームになっています。

さらに最終ステージまではテンポ良く進むのですが、最後は同じ場所で延々と点を稼ぐシーンになり、それでいてギミックが少ないので、急に退屈なゲームになります

「誰でも簡単に、短時間でラストまで到達でき、最後は難しくしてゲームを終わって貰う」みたいなデザインになっていて、おかげでピンボールらしいスコアアタックはあまり楽しめません。
ティルト(台揺らし)もありません

全体的にピンボールを知らない人間がデザインしている印象があり、そのゲーム性の浅さはピンボールをあまりプレイしない人が見ても、すぐに見透かせるレベルです。
まあこのゲームの場合、あえて浅くしているのだとは思いますが。

ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争
※左は最終ステージ。 ハイスコアを目指すなら、ここだけは慎重にプレイする必要がある。 でもしかけが少なくて面白味に乏しい。
赤犬を下から狙う時は相手のパンチのタイミングに注意すること。
右はステージクリア時のカットイン演出で、この演出は見応えがあります。


価格は 170 円。 あくまでワンピースの「ファンアイテム」ですね。
ピンボールが好きな人が、ピンボールとしてのゲーム性を期待して買ったらガッカリする事になるので注意して下さい。

でも、こう言っては何ですが、ワンピース目当てで購入するピンボールをやったことがないライトユーザーに対しては、これぐらい手軽な方が良いのかなぁ、というのもあります。
原作のクライマックスシーンをサクッと楽しめるし、漫画の雰囲気をそのまま残している演出は良いので、ワンピースのファンアイテムとしては及第点ではないでしょうか。

ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争 (iTunes が起動します)


さて、今回公開されたワンピースのアプリシリーズ「ONE PIECE モジャ!」は、ピンボールだけではありません。
大富豪とフリックアクションゲームも合わせて公開されているので、そちらも少し取り上げておきたいと思います。

ONE PIECE 海賊大富豪

ワンピースのキャラが登場する大富豪アプリ
ルールや対戦相手が異なる複数のステージが用意されていて、勝利条件を達成するとクリアになる形式です。

キャラクターが必殺技を持っているのが特徴で、発動させると相手をしばらく行動不能にしたり、強いカードを捨てさせるといった、大富豪らしからぬ効果が発揮されます。
必殺技の使用時にはカットインが表示され、画面が燃えるなどの派手な演出も現れます。
グラフィック面については良く出来てますね

ONE PIECE 海賊大富豪

しかし大富豪のアプリとしては、難点がてんこ盛りです。

手持ちのカードはスクロールさせないと全部確認できないし、ゲームの進行がやや遅く、出せるカードがなくても自動でパスしてくれないので、テンポも悪いです
ステージごとに一部のルールが異なっていますが、自由なルール設定はなく、階段や8切りなどの一般的なルール設定も出来ません

既存のスマホの大富豪アプリをちゃんとチェックしているのか? と思ってしまうような内容で、これを有料(170 円)で買うのはオススメできませんね。

ONE PIECE 海賊大富豪 (iTunes が起動します)


ONE PIECE 剣豪 ロロノア・ゾロ 歴戦の猛者達

画面に次々と現れる敵をなぞって斬る、スマホに良くあるフリックアクションゲーム
フリックの反応自体は悪くありません。
また音ゲーのような操作で必殺技を出すシーンや、ボスとのかけ合いがコミックのように表示されるボス戦もあります。

ONE PIECE 剣豪 ロロノア・ゾロ 歴戦の猛者達

が、ぶっちゃけ、やってることがあまり楽しくない
動きがリアルな訳でも、キャラのモーションが多い訳でもなく、単なるミニゲームに過ぎないという感じですね。
同じフリックアクションでも Fruit Ninja のような爽快感やゲーム性はありません。
表現し辛いのですが、全体的に「チープ」な印象です。

ゲームとしては 170 円でオススメしたくなるものではないですね。

ONE PIECE 剣豪 ロロノア・ゾロ 歴戦の猛者達 (iTunes が起動します)


今後も ONE PIECE モジャ! のアプリは登場すると思われます。
しかし現在のアプリを見る限りでは、キャラクターを前面に出すことに注力していて、ゲームとしては作り込まれていないといった感じですね。

ただグラフィックやサウンド、演出などの技術的なものは良いので、今後化ける可能性もあります。
「ゲームとしての」クオリティーを、今後スマホレベルまで引き上げられるかどうか、といったところでしょうか。

Rivals for Catan(ライバル カタン) カード効果の日本語訳一覧

Rivals for Catan(ライバル カタン)レビュー記事に入りきらなかった、カード効果の日本語訳一覧です。

ゲームの内容やルールについてはレビューの方をご覧下さい。

ゲームモードにより、登場するカードの種類や枚数に違いがありますが、Basic Game のカードはどのモードでも登場します。

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【 Basic Game の基本カード 】

●アクションカード

Brigitta the Wise Woman(賢者ブリジッタ)
ダイスを振る前に使用する。ダイスの出目を任意の数字にすることが出来る。

Goldsmith(金細工師)
金を3つ支払って、任意の資源を2つ入手。

Merchant Caravan(隊商)
いらない資源を2つ出して、欲しい資源を2つ貰う。

Scout(斥候)
集落の作成時に使用し、追加される土地カードを選択できる。

Relocation(移転)
2つの土地か建物の位置を交換する。

●建物カード

Lumber Camp(製材所)
隣接した森の生産力+1

Brick Factory(レンガ工房)
隣接した土堀場の生産力+1

Weaver's Shop(織物屋)
隣接した羊牧場の生産力+1

Grain Mill(麦の水車小屋)
隣接した麦農場の生産力+1

Iron Foundry(製鉄所)
隣接した山の生産力+1

Parish Hall(集会所) *1つしか建設できない
手札交換時、山札から好きなカードを選ぶ費用が資源2から資源1に減る。

Abbey(修道院) *1つしか建設できない
進歩ポイント+1。(これにより手札の最大数+1)

Storehouse(倉庫)
隣接した土地は盗賊の襲撃を受けない。

Marketplace(市場) *1つしか建設できない
同じダイスの目の土地を相手が自分より多く持っていて、その目が出た時、その土地から得られる資源の1つを自分も獲得できる。
(例えば、相手が「5」の森と山と畑を持っていて、自分の「5」の土地は1つしかない場合、5が出たら木か石か麦のどれか1つを市場により獲得できる)

Toll Bridge(有料橋)
イベントダイスが収穫(木の葉)だった場合、金を2つ入手。

●船カード

Lumber Ship(木材交易船)
木の取引が 3:1 から 2:1 になる

Brick Ship(レンガ交易船)
土の取引が 3:1 から 2:1 になる

Wool Ship(羊毛交易船)
羊の取引が 3:1 から 2:1 になる

Grain Ship(麦交易船)
麦の取引が 3:1 から 2:1 になる

Ore Ship(鉱石交易船)
石の取引が 3:1 から 2:1 になる

Gold Ship(金交易船)
金の取引が 3:1 から 2:1 になる

Large Trade Ship(大型交易船)
隣接した土地の取引が 3:1 から 2:1 になる。カードをタップして使用。

●ヒーローカード

Austin
(もし貴方が私の左の頬を打ったなら、右の頬を打つ時間はないと思うことだ)

Candamir
(鋭い斧は話し合いをより良い状態でスタートさせるだろう)

Harald
(俺はお前がこの石に『戦略』を刻む込む前に、お前をノックアウトできる)

Inga
(神はより多くの供物を要求している。 それを私に委ねなさい!)

Osmund
(金と女により友情は消える。そして力によっても消える。友情は儚いものさ)

Siglind
(男を英雄に変えることは、英雄であることより過小評価される)

○発生イベント

Fraternal Feuds(兄弟の確執)
軍事アドバンテージを持っている人は、相手の手札を2枚、山札の一番下に戻す。
相手は手札を次の自分のターンの終わりまで補充できない。

Invention(発明)
各プレイヤーは進歩ポイントの分だけ資源を入手する。最大2。

Year of Plenty(豊作)
修道院(Abbey)と倉庫(Storehouse)に隣接した土地は資源を獲得。

Traveling Merchant(行商人)
各プレイヤーは金1と好きな資源1つを交換できる。最大2。

Feud(確執)
軍事アドバンテージを持っている人は、相手の建物を3つ選択する。
相手はその中から1つの建物を取り除き、山札に戻さなければならない。

Yule(クリスマス)
イベントカードをシャッフルして、もう一度引き直す。

Trade Ships Race(トレードシップレース)
交易船を多く持っている人は資源を1つ獲得する。 同じ数の場合は両者獲得。
どちらも交易船を持っていない場合は何も貰えない。

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【 Era of Gold 固有カード 】

●アクションカード

Gudrun, Terror of the Seas(恐怖の海賊ガドラン)
所有している海賊船(Pirate ship)の数だけ相手から金を奪う。

Trade Master(貿易商)
相手の資源を2つ奪う。 商人ギルトが必要。

Merchant(商人)
相手の資源を2つ奪い、任意の資源を1つ与える。 街か商業ポイント3以上が必要。

Brigands(山賊)
相手の資源を1種類、奪えるだけ奪う。 軍事アドバンテージが必要。

Reiner the Herald(伝令者ライナー)
ダイスを振る前に使用する。 イベントダイスを祝祭(竪琴)にする。
それによって得られる資源が1つ増える。

●建物(街専用)カード

Merchant Guild(商人ギルド) *1つしか建設できない
(金で幸福を買うことは出来ない。 しかし他人の幸福を奪うことは出来る)
他の建物やカードを使う条件になる。 商業ポイントが多い(+2)。
このカードは「Era of Gold」のゲームでは別枠になっていて、条件がそろえばいつでも建設できる。(絵の部分をタップして建設)

Moneylender(金貸し)
商業アドバンテージがある状態でイベントダイスが取引(天秤)だった場合、相手から資源を2つ奪える。

Harbar(港)
交易船を3つ以上所有している場合、港は勝利点1を持つ。

Trading Base(商館)
市場(Marketplace)と港(Harbar)の商業ポイントが2になる。

Mint(造幣局)
毎ターン、金1を1つの資源と交換できる。

Salt Silo(塩貯蔵庫)
所有している交易船の商業ポイントが1増える。

Staple House(産物倉庫)
建設時に資源を2つ貰える。 商人ギルドが必要。

●船カード

Pirate Ship(海賊)
建設時、相手プレイヤーは所有している交易船を1つ取り除き、山札に戻さなければならない。
イベントダイスで収穫(木の葉)が出るたび、金1を入手。

●特殊建物カード

Gold Cache(隠し場所)
ここに入れた金は盗賊の影響を受けない。 ヒーローが必要。
このカードは通常の建設場所とは異なる位置に配置できる。

○発生イベント

Gift for the Prince(王子への献上品)
軍事ポイントを1以上持っているカード1つあたり金1を入手。

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【 Era of Progress 固有カード 】

●アクションカード

Benjamin the Traveling Scholar(旅する先生ベンジャミン)
そのターンに振った数字ダイスにより得られた資源を、もう一度得る。

Three-Field System(三期作)
麦を2つ得る。大学(University)が必要。

Mineral Mining(鉱物採掘)
石を2つ得る。大学(University)が必要。

Guido the Ambassador(グイド大使)
捨て札(使用済アクションカード)から好きなものを1枚得られる。
タウンホールがあるか、相手より勝利点が低くないと使えない。

Gustav the Librarian(司書グスタフ)
捨て札(使用済アクションカード)から好きなものを1枚得られる。
図書館(Library)があるか、相手より勝利点が低くないと使えない。

Doctor(医者)
浴場(Bath House)に隣接した土地は資源を獲得する。(ナナメも可)
浴場がないと使えない。 浴場が複数あっても効果があるのは1つ。

●ユニットカード

Chief Cannoneer(砲兵隊長)
(お城にロマンチックな雨を降らせます)
大学(University)が必要。 ヒーローのようだが、ヒーロー扱いではない。

●建物(街専用)カード

University(大学) *1つしか建設できない
他の建物やカードを使う条件になる。 進歩ポイント+1。
このカードは「Era of Progress」のゲームでは別枠になっていて、条件がそろえばいつでも建設できる。(絵の部分をタップして建設)
建設には街と必要資源に加え、修道院(Abbey)か図書館(Library)が必要。

Pharmacy(薬局)
イベントカードで疫病(Plague)が発生した時、任意の資源を1つ得られる。

Bath House(浴場)
浴場のある街の周辺の土地は疫病の効果を受けない。

Building Crane(クレーン)
4つ以上の資源が必要な建物の建設時、必要な資源が1つ少なくなる。 大学(University)が必要。

Library(図書館)
建設時、すぐに任意の山札から好きなカードを1枚得られる。

Parliament(議会)
(人々と、そして特に、彼らの代表の利益のために)
勝利点が多い(2点)。 建設には進歩ポイントが2必要。

Town Hall(タウンホール)
手札交換時、山札から好きなカードを選ぶ費用が0になる。

○発生イベント

Plague(疫病)
街に接しているすべての土地の資源が1つ減る。
(集落は影響なし。 2つの街に接している土地は1つしか減らない)

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【 Era of Turmoil 固有カード 】

●アクションカード

Voyage of Plunder(沿岸略奪)
相手の勝利点が自分より多い場合、資源を2つ奪う。
相手の勝利点が自分より少ない場合は1つしか奪えない。 軍事アドバンテージが必要。

Archer(弓使い)
相手の軍事ポイントを持つカードを1つ取り除き、山札の一番下に戻させる。 酒場(Hedge Tavern)が必要。

Arsonist(放火犯)
相手の集落か街に接している建物を1つ取り除き、山札の一番下に戻させる。 酒場(Hedge Tavern)が必要。

Sebastian the Itinerant Preacher(巡礼の説教師セバスチャン)
暴動(Riots)、確執(Feud)、兄弟の確執(Fraternal Feuds)の発生時に使用でき、それらのイベントを回避する。

Traitor(裏切り者)
相手の手札を見て、その中の1枚を自分の手札に加える。 酒場(Hedge Tavern)が必要。

●建物(一般)カード

Lookout Tower(見張り台)
相手が弓使い(Archer)、放火犯(Arsonist)、裏切り者(Traitor)を使用した場合に、ダイスを振ってその目が1か2なら被害を受けない。

Drill Ground(訓練場)
ヒーローを配置するのに必要な資源が1つ減る。

●建物(街専用)カード

Hedge Tavern(酒場) *1つしか建設できない
他の建物やカードを使う条件になる。
このカードは「Era of Turmoil」のゲームでは別枠になっていて、条件がそろえばいつでも建設できる。(絵の部分をタップして建設)

Fairgrounds(フェア会場)
相手より技術ポイント(Skill)が多い場合、フェア会場を建設してすぐ、好きな資源を2つ得られる。

Fire Brigade(消防団)
放火犯(Arsonist)の効果を受けない。

Large Festival Hall(大フェスティバルホール)
勝利点が多い(2点)。

Chapel(礼拝堂)
暴動(Riots)が起きても、ダイスを振って1か2か3の目が出れば影響を受けない。

Tithe Barn(10分の1税(宗教税)の小屋)
建設時、配置済みのヒーロー1人につき羊か麦を1つ得られる。

●ヒーローカード

Heinrich the Sentinel(斥候ハインリッヒ)
相手が弓使い(Archer)、放火犯(Arsonist)、裏切り者(Traitor)を使用した場合に、ダイスを振ってその目が3か4か5なら被害を受けない。 見張り台との併用可能。

Irmgard, Keeper of the Light(灯り守イルムガルド)
イベントカードかアクションカードの効果で配置しているカードを失った際、好きな資源を1つ得られる。
ヒーローだが軍事ポイントがない。(弓使い(Archer)や暴動(Riots)の対象にならない)

○発生イベント

Riots(暴動)
軍事ポイントか商業ポイントを持つユニット(ヒーローや交易船など)を配置している場合は金1を、それらのユニットを2つ以上持っている場合は金2を支払う。
もし支払えなかった場合、これらのユニットの1つを取り除き、山札の下に戻さなければならない。

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Rivals for Catan (iTunes が起動します)

Rivals for Catan レビュー記事(ルール解説を含みます)

Rivals for Catan(ライバル カタン)

世界でもっとも有名なドイツゲーム(近年のボードゲーム)の1つ、Catan(カタン)
それを2人用の対戦カードゲームにしたものが iOS で発売されています。
Rivals for Catan」です。

カタンをカードゲーム化したものは、実は複数発売されています。
Catan は 1995 年にドイツゲームの表彰を総ナメにして有名になりましたが、翌年には初期バージョンの2人対戦カードゲーム(The Settlers of Catan Card Game)が登場しています。
このカードゲームも本家ほどではありませんが人気になり、拡張セットがいくつも発売されました。

そして 2010 年、それを改良して新バージョンとして発売されたものが、この「Rivals for Catan」です。
本家の Catan が日本では「カタンの開拓者たち」と呼ばれているのに対し、このゲームには「カタンの領主たち」という名が付けられています。

自分の開拓地を徐々に大きくしていく内容で、カタン風の設定ではありますが、ゲームのスタイルは Agricola(アグリコラ)の方に近いですね。

Rivals for Catan ライバル カタン カタンの領主たち

まず最初に、テーブル上に1つのと2つの集落が置かれ、集落のナナメの位置には資源を産出する土地が配置されます。
各プレイヤーは画面上部にある山札を1つ選び、そこから3枚の手札を引いてゲームをスタートします。

プレイヤーは自分の番になったらダイスを2つ振ります。
このうちの1つは絵が書かれている「イベントダイス」と呼ばれるものですが、これについては後述します。
もう1つは普通の1~6のサイコロで、その目が3なら、3のダイスの目が書かれた土地から資源が産出されます
対戦相手も、自国の3の目の土地から資源を得られます。

土地にはを産出する森、を産出する土堀場、を産出する牧場、を産出する畑、を産出する山があり、さらにを産出する川があります。
金以外は、オリジナルのカタンでおなじみのものですね。

資源の産出が行われると、その土地のカードがクルっと回って、資源数の数値が1増えます
ただしどの土地も、資源は3までしか保持できません。

Rivals for Catan ライバル カタン カタンの領主たち
※ゲーム開始直後の配置。 Basic Game の場合はすべて自動で決められますが、それ以外のゲームでは土地の位置を入れ替えることが可能です。
画面右下の「進む」のボタンを押すことで、ダイスを振ったり、行動を終了したりします。


ダイスを振って資源を入手したら、建物を建設したり、手札を使用するフェイズになります。

画面右下の工具アイコンをタップすると、必要な資源がそろっていれば、基本となる3つの施設「道路」「集落」「街」を建設できます。

道路集落や街の横に設置し、その先に新しい集落を作れるようになります。
集落(開拓地)を作るには多くの資源が必要ですが、土地カードが追加されるので資源の産出量が増えます。
さらに後述する「建物カード」の建設場所も増えます。
は集落をアップグレードするもので、建物を作れる範囲が拡大し、さらに街でないと作れない建物があります。

集落を新設したり、集落を街に拡張すると、勝利点が増えます
Basic Game の場合、この勝利点を7点にすると勝ちとなります。

必要な資源が足りない場合は、矢印のアイコンをタップすることで資源の交換を行えます。
ただし出す資源3つに対し、得られる資源は1つだけで、交換レートは悪いです。

建設フェイズには手札の使用も可能で、その場で効果が発揮されるアクションカードと、街の施設となる建物カードがあります。
建物カードは必要な資源を払って、集落の上か下のマスに配置します
街の場合は、さらに上下2マス先にも配置できます。

自分の国のステータスを上げるヒーローカードや、交換レートを改善する交易船カードなどもありますが、これらも使い方(設置の仕方)は建物カードと同じです。

建物には周辺の土地の生産力をアップさせるものや、手札の保持上限を増やすものなど、様々な効果のものがあり、どの施設を優先するかがゲームのポイントになります。

Rivals for Catan ライバル カタン カタンの領主たち
※カタンでおなじみの道・集落(開拓地)・街。 必要な資源や勝利点はオリジナルと一緒。
建物を優先するか、集落を増やすのを優先するか、街を作るのを優先するかが最初のポイントですね。


Rivals for Catan ライバル カタン カタンの領主たち
※これは少し開発が進んだ状態。 建物を建てられるスペースは限られているので、それがなくなったら集落を増やすか街を作らないと、新しい建物は作れません。
建設と拡張はバランス良く行っていきましょう。
川で取れる「金」は Basic Game では取引にしか使えません。


建物の建設などを終えて、右下のボタンでゲームを進めると、消費した手札を補充するフェイズになります。
山札は複数あり、どの山札からカードを補充するかを選択可能で、手札は毎ターン最大数まで補充します。

さらにその後、「手札交換フェイズ」になります。
いらない手札を1枚、任意の山札に戻して、さらに好きな山札からカードを1枚引けます。
この時、資源を2つ支払うと、山札の中にある好きなカードを選ぶことが出来ます

以上が終わったら自分の番は終了です。
相手のターンになり、以後はこれを交互に繰り返します。

建物の建設(およびヒーローや交易船の配置)によって、自分の国のステータスが上がっていきます。
これには以下の5種類があり、高めることで様々な恩恵を受けられます

Rivals for Catan ライバル カタン カタンの領主たち

勝利点はすでに述べたように、一定以上になると勝利です。
進歩ポイント(Progress)は、その数だけ手札の枚数がアップします。

軍事ポイント(Strength)と商業ポイント(Commerce)は、3点以上になり、かつ相手よりも高い場合、軍事アドバンテージ、商業アドバンテージを得られます。
これは特定のイベントなどで有利になるもので、勝利点も1点増えます。
技術ポイント(Skill)もイベントに関連します。

「イベント」はターンの最初に振る、絵が書かれたサイコロ「イベントダイス」によって発生します。
イベントダイスの目には以下の5種類があります。

赤い棍棒盗賊の襲来 : 資源が合計8つ以上の場合、羊と金をすべて失う。
木の葉収穫 : 双方のプレイヤーが好きな資源を1つ得られる。
竪琴祝祭 : 技術ポイントが高い方は好きな資源を1つ入手。 同点の時は両者入手。
天秤取引 : 商業アドバンテージがある方は相手の資源を1つ奪える。
イベント : イベントカードを引き、その指示に従う。

イベントカードには進歩ポイントの数だけ資源を貰えたり、軍事アドバンテージを持つ人が相手の建物を破壊できるものなどがあります。
基本的に、国のステータスが高いほど有利なイベントが起こる訳ですね。

Rivals for Catan ライバル カタン カタンの領主たち
※赤い棍棒はカタンおなじみの盗賊襲撃マーク!
でも今回の盗賊は羊と金しか取らないので、以前ほどのダメージではないし、羊と金がなかったり、それらが盗賊を防ぐ「倉庫」で守られている場合は影響を受けません。
むしろ商業アドバンテージを取られている時の交易マークの方が厄介です。


ゲームには基本ルールである「Basic Game」の他に、交易がテーマの「Era of Gold」、発展がテーマの「Era of Progress」、紛争と混乱がテーマの「Era of Turmoil」の3つがあり、さらに「全部入り」の「Duel of the Princes」の5種類があります。

基本ゲーム(Basic Game)は本当に基本的すぎて、アッサリ終わってしまうし、カードの種類が少ないので運に左右されがちで、面白さとしてはイマイチです。
やはり本格的に楽しめるのは全部入りですが、人とやる場合は妨害の応酬になる Era of Tumoil が面白そうです。

難点は、演出などがアッサリし過ぎていること
プレイ中のカードの動きなどは良いのですが、勝敗が着いても「You won. Game is over」とメッセージ欄に小さく表示されるだけで、なんの演出もサウンドもなし。
もうちょっとこう、「ヤッター」とか「オメデトー!」的なものはないのかと言いたくなります
戦績の記録なども一切ありません。

コンピューターの AI も8人用意されているのですが、どれも変わり映えしません
本家のカタンは結構 AI ごとの性格がハッキリしていたのですが、今作は全員似たような感じです。
集落を増やすより街を作るのを重視し、重要な建物を抑えようとする戦法を、「ほぼ全員が毎回」取ります。
さらに2人対戦なので、4人対戦の本家カタンと比べると、やや同じ展開になりがちですね。

もう1つの難点は、かなり時間がかかること
iOS のドイツゲームとしては最長クラスで、慣れていないうちは1時間ぐらいかかります。
各処理をコンピューターが行ってくれるアプリ版であるにも関わらず。

この Rivals for Catan は元々あったカードゲーム版カタンをプレイしやすく短縮化したものらしいのですが、おそらくそれは Basic Game に限っての話だと思います。
それ以外のモードだと、かなり重量級のドイツゲームですね。
ただ、そのぶん本格的な街作りを行えるゲームになっていますが

対戦は Game Center を通して行うものと、1つの本体を交互に使って行うものの2つが用意されています。

Rivals for Catan ライバル カタン カタンの領主たち
※ゲーム終了画面。 と言っても何も変化はありません。
普通のゲーム画面のまんま、特別なサウンドも何もなく終了し、ゲームから抜けるのもメニューで「Go to main menu」を自分で選ばなければなりません。
この達成感の無さは何とかならないものか・・・


価格は 350 円。 このクオリティーと知名度のドイツゲームとしては安めですね。
これで iPhone と iPad の双方に対応しており、iPhone の画面でも不自由なく遊べるので、ボードゲーム / ドイツゲームのファンなら抑えておくべきアプリでしょう
なにせ「カタン」だし。

開発ゲームとしても、Agricola(アグリコラ)より本格的な街作りが出来るので、San Juan(サンファン)のようなカードゲームらしい手軽さはありませんが、ゲームとしてはかなり面白いと思います。
さすが 15 年近くに渡って遊ばれてきたゲームを改良した、後発の開発カードゲームだけありますね。

ちょっとした空き時間に楽しむというようなゲームではありませんが、じっくり型のボードゲームとして、オススメできる内容です

欲を言えば、本家の海カタンにあったような「キャンペーンモード」が欲しい所ですが・・・
Rivals for Catan には拡張パックもあるし、今後のアップデートに期待でしょうか。

Rivals for Catan (iTunes が起動します)


なお、すべてのカードの日本語訳を作成したので、ここに掲載したかったのですが・・・
ブログの文字数制限に引っかかるため、別の記事で公開しています。
Rivals for Catan カード効果の日本語訳一覧

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