「サムライ ディフェンダー」です。
どちらかと言うと Android で人気が高いゲームで、ロングセラーを続け、先日 50 万ダウンロードを突破したようです。
こうした弓矢で敵を撃退するディフェンスゲームは iPhone の初期に多く登場していて、Alone at War や Medieval などが有名でした。
これらのゲームに共通しているのは、面白さの中心がパワーアップにあること。
サムライディフェンダーも豊富なパワーアップが用意されており、その効果が目に見えて解るため、強化していく楽しみと、さらに強化したいという欲求で、思わずゲームを続けてしまいます。
画面をタップすると、お城の屋根にいる弓兵が自動で矢を撃ちます。
狙いを付けたり、パワーや角度を調整したりする必要はなく、単にタップした辺りに連射し続けます。
画面右からは敵兵が出てきて、城に攻め込んできます。
弓矢でそれを全員撃退すればステージクリア。
城に取り付かれて攻撃を受け、お城が落城するとゲームオーバーですね。
最初は弓兵は一人だけで、攻撃も遅く、敵兵も1人か2人がトコトコ歩いてくるだけです。
あまりのショボさに、「あ~、しょせん無料のミニゲームだなー」って感じでした。
しかしパワーアップすれば弓の発射速度が増え、弓兵の人数も増加し、「援軍」や「工兵」などの計略も使えるようになります。
さらに敵兵の人数もどんどん増えていき、ステージ 20 辺りになると一度に 30 人ぐらいの兵士が一斉に攻め込んでくるようになります。
ステージ 30 を超えた頃にはやって来る敵兵は 100 人以上のレベルになり、それをバシバシ倒しまくる無双状態に。
このエスカレートっぷりが良いですね。
10 ステージごとに真田幸村や徳川家康、織田信長などの武将がボスとして登場。
それぞれがユニークな特技を持っています。
※ステージ 20 のボス「長宗我部元親」は、なんと巨大な軍艦を引き寄せて大砲を撃ってきます!
「どう見ても陸地だろここ!」っていうツッコミはもはやナンセンス。
ちょっとラクガキ風の絵のタッチも良いですね。
※ステージ 40 のボス、徳川家康。 特技は援軍呼びまくり。 つまり物量作戦。
防御用の特技を使いつつ、家康に攻撃を集中して押し切られる前に叩くしかない。
他にも忍者を使う秀吉などが登場します。
プレイヤーは3つの計略(と言うか特殊技)を装備できます。
自動で前進し敵と戦う「援軍」や、敵の進攻を防ぐ柵を作る「工兵」、一時的に攻撃力を上げる「お姫様」、敵に射撃を行う「鉄砲隊」などがあり、時間と共に回復していく「士気」を消費して使用します。
援軍や鉄砲隊を多く出すと敵と味方が入り乱れて戦う状態になるので、ディフェンスゲームと言うよりは RTS(リアルタイム制シミュレーション)のような雰囲気になりますね。
パワーアップには威力を上げる「パワー」、射速を上げる「連射速度」、弓兵の人数を増やす「弓兵数」などがあり、敵の撃退とステージクリアで得られる「銅銭」で購入します。
レベルアップするか、城の耐久力を半分以上残してクリアすると「小判」を得られ、こちらは計略の強化に使用します。
これらは課金で購入することも出来ますが、しかしやってみれば解りますが無理に課金が必要なゲームバランスにはなっておらず、無課金でも普通にゲームを進めていくことが出来ます。
もし敗北してもステージ中に得た銅銭はそのまま獲得できるし、クリア済みのステージに戻ってお金を稼ぐことも出来る親切設計で、行き詰まることがないようになっています。
これで儲かるのかどうかは別として、こうしたフレンドリーな設計がダウンロード数の増加に繋がっているのでしょうね。
また冒頭で述べたように、パワーアップの効果がハッキリしており、それを実感できるのが良い点です。
威力や射速を上げたら明らかに攻撃力が増すので、強化のしがいがあり、その強化を延々と続けられるため、いつまでも続けてしまう、そんなゲームです。
やればやるほどハマってしまうスルメゲーと言えますね。
※パワーアップ画面。 買えば買うほど必要な銅銭が増えていきますが、ステージの進行に伴って収入も上がっていきます。
左上に広告バナーが表示され、それのせいで所持金が見えなくなってしまいますが・・・
ボタン以外の部分をタップすると広告を消すことが出来ますので、覚えておきましょう。
※こちらは計略の選択画面。 計略はパワーアップに「小判」が必要になるため、どれを上げるのか絞った方が良いでしょう。
序盤は「援軍」が頼りになりますが、中盤以降は柵の後ろに鉄砲隊を並べる長篠戦法が強いです。
価格は無料。 そして無料のままでも十分遊べます。
ソーシャルゲームのような「行動力」があり、これが尽きると時間経過による回復を待たなければならなくなるのが難点ですが、回復は割と早いです。
ここまで無料で遊べる内容だと、むしろ「カンパ」として課金するのも良い気がしてきますね。
ゲーム序盤がつまらないので、そこで見限ってしまう人もいそうですが、20 ステージぐらいまで進めば評価も変わると思います。
そしてその頃にはもう、すっかりハマってると思います。
ずっと iPhone のゲームを見てきた私としては、ちょっと懐かしく思えるアプリです。
でもこういうゲームが一番楽しめたりするんですよね。
・サムライ ディフェンダー (iTunes が起動します)