iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2013/09

iPhone ゴルフゲーム比較(青空いんぱくと、ダンジョンズ&ゴルフ、ゴルフスター、フライショットゴルフ)

2010年8月、「ゲームロフトの『みんなのGOLF』」とも言われた「レッツ!ゴルフ2」が発売されました。(現在は非公開)
それは前年に発売されて好評を博した「レッツ!ゴルフ」の続編で、Retina ディスプレイの美しい画面にいち早く対応したアプリであり、遊びやすいゲーム性と相まって大ヒットとなりました。

さらに2011年8月、リアルタイムのオンライン対戦に対応した「レッツ!ゴルフ3」が登場。
追加課金制になってしまいましたが、手軽に遊べるオンライン対戦と更なる高クオリティー化によって、こちらもスポーツゲームとしては異例のヒット作となり、現在でもアップデートが続いています。

こういうヒット作が出てくると・・・
こういう言い方をするのも何ですが、その二番煎じを狙おうとするアプリが出てきます。
2012 年の夏以降、DeNA(モバゲー)、アエリア、AppBank、Com2uS、KLab などのメーカーが次々と 3D グラフィックのゴルフゲームを発売させてきました。

という訳で今回は、2012 年夏~2013 年夏にかけて連発された 3D ゴルフのアプリを、比較しながらまとめて紹介しようと思います

どのゲームも基本料金は無料。
プレイごとにエネルギーが減っていき、なくなると時間経過か課金で回復しないとプレイ出来ない「フリーミアム」のアプリです。

(以下のタイトル名のリンクは iTunes が起動します)

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フレッシュ・ゴルフ 青空いんぱくと

販売メーカーはアエリア。 発売日は2012年7月18日。 今回ご紹介する中では最先発。 タイプとしては「パンヤ系」
古株ですが、iPhone 5s / 5c の発売に合わせて新コースを実装するなど、アップデートは継続中です。
キャラが可愛らしく、ゴルフギャルゲーという感じがありますが、一応男性キャラも用意されています。

青空いんぱくと

グラフィックは悪くはありませんが、後発のものと比べると見劣りします。
外観は「スカッとゴルフ パンヤ」(PC のオンラインゴルフゲーム)に似た感じですね。

ショットの方法はオリジナルで、スライドバーを任意のパワーの位置まで下げた後、上にフリックして打ちます。
下げる際に指を左右にズラしておくとフックやスライスがかかります。
また矢印が左右に動いていて、これが中央の時に打てば真っ直ぐ飛びますが、横にズレているとその方向に着弾地点がズレます。

ショットする位置は、これは今回紹介するゴルフゲームのほとんどに共通しているのですが、上空から見下ろしたコースを直接タップして指定する事ができます。

シングルプレイはパー以上で次のホールに進める形式。
パンヤを踏襲しているからかオンライン機能が充実しており、多くのプレイヤーがいるホールに自分も参加するものと、他プレイヤーと対戦するものの2種類が用意されています。
特定のコースでのスコアを競うオフラインの大会もあり、稼いだゴールドや課金通貨で様々な衣装やクラブの購入などを行えます。

キャラが萌えキャラというのが最大の特徴でしょう。 衣装もそっち系のものが多くアバター重視の内容です
このキャラが好きかどうかで、好みが分かれそうですね。
ゴルフ自体は操作が難しいこともなく、初心者でも手軽に楽しめます。


究極のゴルフ 〜ダンジョンズ & ゴルフ〜

販売メーカーは AppBank Games。 発売日は2012年12月3日。 タイプとしては「ゲーム」系?
このゲームは雰囲気がすごく「ゲームゲーム」していて、普通にゴルフがやりたいだけのプレイヤーだと間違いなく引きます。
ただ、グラフィックや演出、サウンドなどは今回紹介する中では NO.1 で、かなり気合いを入れて開発されているのが伺えます。

ダンジョン&ゴルフ

インターフェイスやコースの見た目、派手な演出など、全体のクオリティーは非常に高いですね。

ショットの方法は手前に引いてから指を離すという、スリングショット(パチンコ)のような感じです
引いている時にコースを上空から見下ろした画面になり、着弾地点が正確に表示されるため、ショットミスすることはまずありません。
ただ、指を離した後で「本体を傾けて」ボールの中心にインパクト(打点)を合わせます。
これが中心からズレているとボールが曲がったりスピンがかかったりします。

狙った場所に打ちやすく、パットも容易なため、難易度はかなり低めです
初心者でもバーディーを連発でき、上位レベルの人だとイーグルも容易に狙えます。
さらに打ち直しができたり飛距離が大きく上がったりする豊富なお助けアイテムがあるため、普通のゴルフではあり得ないスコアを狙えるのが特徴です。

豊富なオンライン機能もウリの1つで、地方大会や全国大会、特別イベントなどが数多く開催されており、同時にログインしているプレイヤーのボールの位置が画面に表示されたりもします。

ただ、いきなり女神やロボットのような騎士が出てきたり、マスコットキャラが飛び回るなど、見た目や雰囲気は完全に子供向け。
ユニークなお助けアイテムも強力すぎてマジメにゴルフがしたい人には微妙でしょうし、それらのアイテムが手に入るガチャや課金演出も満載で、全体的にゴチャゴチャ感が強いです
表現し辛いのですが、グラフィックや演出は綺麗だけど、オシャレさが無いというか、グリー的雰囲気というか・・・ そんな感じですね。

この雰囲気を敬遠しない人なら、ゲーム的には良く出来ているので楽しめると思います。
最後に、iTunes レビューでも散々ツッ込まれてますが、ここでもツッ込んでおきたいと思います。
「ダンジョンなんかねぇよ」


ゴルフスター

販売メーカーは Com2uS。 発売日は2013年4月11日。 タイプとしては「リアル系」
こういう表現はヘンですが、ちゃんとゴルフです。
地味と言えば地味ですが、効果音やゴルファーの仕草がリアルで、実際にゴルフをやっている人にとっては、このアプリが一番合っているのではないでしょうか

ゴルフスター

グラフィックは綺麗で、ややシンプルですが、十分に高いクオリティーだと言えます。
ただ今回取り上げたアプリの中では、コースの見た目はダンジョンズ&ゴルフやフライショットゴルフよりは下でしょうか。

ショットの方法は「任天堂のゴルフ」です
画面をタップするとパワーゲージが貯まっていき、任意のパワーの時にタップすると今度はゲージが減っていき、ベストのタイミングで再度タップするとボールが飛んでいきます。
タイミングがズレているとボールが曲がってしまいます。

iPhone の他のゴルフゲームの多くはショット後に画面をフリックすることでスピンをかけられるのですが、このゲームは出来ません。
よってミスショットをスピンで後からリカバーすることは出来ません。
また、スピンはこのゲームでは「スキル」になっていて、レベルが高まらないと習得できません。

ステージクリア制の1人用モードがメインですが、オンライン対戦やネットワーク大会もあり、稼いだゴールドでウェアやクラブを買う要素もあります。

難易度は(他と比べると)高めで、慣れないうちはボギーを連発してしまうかもしれません。
しかし最近のゴルフゲームは初心者でも簡単にプレイ出来るものばかりなので、むしろこの少しやり応えのある難易度の方が、ゴルフらしくて良い気もしますね。

プレイ中の音は鳥のさえずりなどの環境音とギャラリーの歓声のみで、メニュー画面の BGM も落ち着いた感じです。
やや大人向けのゴルフゲームと言えるでしょうか。


フライショットゴルフ

販売メーカーは KLab。 発売日は2013年5月13日。 今回紹介する中では最後発。
どちらかと言うとリアル系なのですが、「キャディモン」と呼ばれるお供モンスターがいて、必殺ショットなども存在します。
リアル系とゲーム系の中間と言えば聞こえは良いのですが、中途半端な印象も否めません。

フライショットゴルフ

Unity を使って開発されており、そのためかコースの凹凸などの 3D 表現がとてもリアルです
上空から見下ろした画面にすると、この凹凸のおかげでコースの見栄えがしますね。
ただキャラクターのグラフィックや動き、演出などは弱く、この点についてはダンジョンズ&ゴルフやゴルフスターに劣ります。

ショットの方法はゴルフスターと同じく「任天堂のゴルフ」と同じ
タップしてスイング開始 → パワーが貯まったらタップ → インパクトのタイミングでタップの3ボタン制ですね。
ただ、このゲームはショット後にボールをフリックすることでスピンをかけられるので、飛びすぎたと思っても後でバックスピンなどで調整できます。

このゲームの特徴は MP を消費して、飛距離を伸ばしたりスピンを強くかけたりできる「トリックショット」を発動させられること。
使えるトリックショットの種類はお供にしている「キャディモン」に応じて変わります。
ただ、それほど強力な訳ではなく、割と常識の範囲内の効果です

オンラインはなくシングルプレイのみで、パー以上で次のホールに進める形式。
ウェアやクラブを購入する要素はありませんが、条件の達成や課金通貨で新しいキャディモンを取得できます。

正直、他と比べて物足りない印象が否めません。
決して悪くはないのですが、ゲーム要素が他より少なく、演出が地味で、キャラの動きもイマイチ
突出した部分がなく、展開が淡々としていて、もうちょっとこう、何かで突き抜けておいて欲しかったのが本音。
Unity を使ったコースレイアウトで突き抜けているのかもしれませんが・・・ 伝わって来ないですね・・・


THEゴルフ2

これはまあ、オマケ紹介みたいなものです。
販売メーカーは DeNA(モバゲー)。 発売日は2012年10月10日。
まずは画面を見て下さい。

ザゴルフ2

はい、ありがとうございました。 また来週。

iOS / Android で「レッツ!ゴルフ3」が発売され、それから1年以上も経った後の発売なのに、この見た目で通用すると思ってしまう、それがモバゲークオリティー?
ちなみに開発メーカーは余命幾ばくもないインデックスで、DeNA+Index という時点でもう・・・
なお、2013年11月に運営終了予定です

ちなみにグリーはスマホ用の 3D のゴルフゲームは公開していません。
一応ゴルフアプリは出しているのですが、Flick Golf を模倣したもので、ゴルフと言うよりは「打ちっ放し」のゲームです。

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という訳で、現在運営されている 3D グラフィックの主なゴルフゲーム。
「同じようなゴルフゲームばっかり出やがって!」とか思っていたのですが、やってみたらそれぞれタイプが違いました。
まあやっぱり、「劣化レッツ!ゴルフ」では対抗できない訳で、それぞれ異なる特色を用意していますね。

どれが良いかは人によると思いますので、「コレが一番いい」というのは言わないでおきます。

え? お前はどれか1つやるとしたらどれを選ぶのかって?
・・・レッツ!ゴルフ3かな・・・

冒険者ギルド物語2

冒険に行く場所を選択したら、後は自動で探索や戦闘が進行する、放置型 RPG の人気作「冒険者ギルド物語」に続編が登場しています。
冒険者ギルド物語2」です。

プレイヤーがやることはパーティーの編成と武器の装備、行き先の指定のみ。
しかしいつでも冒険の過程を確認することができ、レポートにはパーティーの戦いの様子が事細かに記載されています。
「たまごっち」や「なめこ栽培キット」のような自動進行型ゲームの RPG 版で、携帯に非常にマッチしたスタイルのアプリですね。

iPhone には「ゆけ!勇者」や「僕の魔界を救って!」などの放置型 RPG の人気作がありますが、このゲームがそれらと違うのはウィザードリィ風のキャラクターメイキングと、物語性のある世界感、転職や装備によるキャラクターのカスタマイズ、そして複数のパーティーを同時に派遣できるシステムです。
他の放置型 RPG よりも複雑な分、ゲーム性は高くなっており、よりゲーマー向けの内容だと言えます。

冒険者ギルド物語2

まずは冒険ギルドでキャラクターの登録(作成)を行わなければなりません。
性別」を選択し、性別に応じて選択できる「種族」を選び、さらに肝心の「職業」を選択します。
このゲームはドワーフは男性のみ、エルフは女性のみといった、性別による種族制限があります。
職業は「戦士」や「盗賊」や「魔法使い」といったものですね。

種族や職業には能力値以外に、非常に豊富な「スキル」が付いています
例えば人間には「経験値 1.5 倍」「取得資金 1.5 倍」「刀装備 1.3 倍」といったスキルがあり、エルフだと「自然好き」「博愛主義」「命中アップ」「攻撃回数アップ」「睡眠抵抗」「不死特攻」「全体回復」「呪文:キュア」「弓が得意」など数多くのスキルを持ちます。

これらに加えて、職業の「戦士」なら「防御 1.5 倍」「アイテム数+1」「攻撃威力 +15%」「レアアイテム 1.2 倍」「鎧の効果 1.3 倍」というスキルを持っていて、これらが作成されたキャラクターに全部付きます
さらにその後「個性」を選択し、これによっても特定の攻撃に強くなるなどのスキルが付加されます。

加えて、最後に初期ステータスとステータスの増減傾向を決める2つ目の個性を選んで、ようやくキャラクターが完成します。
種族は 18 、職業は 14 用意されており、個性も十数種類あって、無数の組み合わせがありますね

最初は資金がないため、上位の種族や職業は選べません。
よって人間の基本職のキャラを作ることになるため、そんなに最初から悩むことはありません

ただゲームが解ってきて、キャラメイキングを本格的に行うようになると、かなりパーティー編成には悩む事になります。
そしてそれがこのゲームの楽しさでもありますね

冒険者ギルド物語2
※男と女と性別不詳で、それぞれ選べる種族が違う点に注意。
各キャラクターは「転職」を1回可能で、転職すると前職の基本スキルを継承できるので、それも加味してキャラメイキングを行いましょう。
転職するとレベルだけでなく、HP とステータスも初期値に戻り、呪文も一旦忘れてしまいます(転職後にレベルが上がると再び覚えます)。 この辺はウィザードリィの転職とは違うので注意。
転職するキャラは条件を満たしたらさっさと転職して構わないでしょう。


冒険者ギルド物語2
※ちょっと解りにくいのですが、「別の適合者を探す」の部分が「個性2」の選択で、ここは自由に選ぶことはできず、ボタンを押すたびにランダムに変化します。
初期ステータスは種族の基本値をベースに、選んだ職業に必要なステータスが自動的に振り分けられ、残った分はランダムに加算されるようで、合計ボーナス値が高いほど雇用費も高くなります。
さらに「個性2」にも「騎士道」や「学者」などの種類があり、それにちなんだスキルとステータスの修正が加わります。
なお、能力の増減傾向が「減衰しやすい」でも、全く増えずに減り続ける訳ではありません。 「下がることもある」ぐらいに思っておけば良いでしょう。


キャラクターを作成してパーティーを編成したら、冒険に向かいます。
1つのパーティーは最大6人で、ギルドの規模が拡大すれば扱えるパーティーも増えます
近距離武器を持っている場合は前列でないと威力が下がりますが、前列は敵の攻撃も受けやすいため、パーティー内での隊列も重要です。

冒険に出したら、もうやることはありません。
探検は自動で行われ、アプリを落としておいても自動で進行しますので、ずっと見ている必要はありません
ただ、随時冒険の状況が報告されるので、好きな時に確認することができます。 帰ってくるまで結果は解らない、みたいなことはありません。
また帰還命令を出して、任意に中断することも可能です。

このゲームはストーリーも重視されていて、単なるアイテムや戦闘報告の他に、やや長文の物語が報告されることもあります。

1つの冒険をクリアすると次の冒険が出現しますが、複数の冒険が出現したり、新しい仲間が加わることもあります
こうしたストーリーの進行で加わるキャラクターは名前を変更できず、職業やスキルも最初から決められていますが、総じて強力なスキルを持ちます。

このゲームのもう1つの特徴は、アイテムを複数装備できること
しかも同じタイプのアイテムをたくさん持つ事が可能で、例えば剣ばかり5本持てば攻撃力は増大します。
ただ、同じものを3つ以上持つとペナルティーが付き、さらに「弓や刀は装備すると攻撃力が上がるが、攻撃回数は下がる」みたいな長所と短所があるため、組み合わせに悩むことになります

アイテムの種類はかなり豊富で、冒険でレアアイテムが手に入ることもあります。
どの敵が何を落とすかはモンスター図鑑で確認でき、特定のレアアイテムを狙ってみるのもゲームの楽しみの1つですね。

冒険者ギルド物語2
※アイテムはたくさん装備できますが、当然職業やスキルに合わせたものを使わないと有効にはなりません。
剣やレイピアなどの近距離武器と弓などの遠距離武器を同時に持つと、双方のデメリットを受けてしまうので注意。
また武器のスキル効果は重複しないので注意して下さい。 例えば「追加ダメージ+8」のロイヤルレイピアを2つ装備しても追加ダメージは +8 のままです。 +8 のロイヤルレイピアと +7 のミスリルレイピアを両方持った場合は、追加ダメージは 8+7 になります。
右の画像はシナリオクリア後のストーリーシーン。 こういう物語性があるのは良いですね。


システムは複雑ですが、操作のレスポンスが良く、慣れればサクサクと進めることが出来るでしょう。

ただ Lv 10 あたりから急にレベルが上がらなくなってきて、割と地道な経験値稼ぎが必要になります
1回の冒険にかかる時間は短めで、一括で再出撃できるボタンもあるのですが、サクサク進むのは序盤だけといった印象も拭えません。
まあ RPG ですから、地道にレベル上げをするのも楽しさだと思います。

放置型 RPG としてはやれることが多く、たくさんのキャラクターを同時に育てられる楽しみもあって、このタイプのゲームとしては一押しできるアプリですね。

アプリ本体は無料。 経験値やゴールドの入手倍率を増やす「アドオンポイント」を購入する課金もありますが、必須ではありません。
無課金でもアドオンポイントはいくつか持っており、使い捨てではないので、ゲーム開始時には忘れずに使用しておきましょう。

冒険にかかる時間を短縮したり、アイテムを失わずに緊急帰還できる課金などが 170 円~350 円で販売されていますが、これらもその都度お金が必要なものではなく、一度買うと永続的に効果があります。
広告を消す課金は 500 円と割高ですが、広告はボタンから離れた場所にあって、邪魔にはなりません。

見た目が地味でサウンドもありませんが、雰囲気が良く、ちゃんと RPG している一方で、方手間で楽しめる内容です
場所を問わず、スマホで空き時間に遊べるゲームとしてオススメです。

冒険者ギルド物語2 (iTunes が起動します)

モトクロスエリート

非常に遊びやすい真横視点のモトクロス・バイクゲームが登場して人気になっており、iTunes のランキングでも上位になっています。
モトクロスエリート」です。

日本では「エキサイトバイク系」と言うと解りやすいでしょうか。
この手の真横視点のモトクロスゲームはヨーロッパでは定番で、Bike BaronMoto X Mayhem、自転車の Downhill Supreme などが有名ですが、その多くは高難度のステージをリトライを繰り返しながら少しずつ突破していく「マゾゲー」が多く、レースと言うよりはアクションゲームでした。

しかしこのゲームはちゃんと「レース」になっていて、ライバルより先にゴールすることが目標になっています。
また難易度が低く、1つのステージを短時間で気持ち良く走り抜けることが可能で、手軽にテンポ良く楽しむことが出来ます。

日本でヒットしているのは日本語化されていることも大きいと思いますが、ゲームが「すごいチャリ走」という感じなので、なじみのある人が多いというのも一因の気がします。
なお、開発元はバルト三国の1つ、ラトビア共和国のメーカーです。

モトクロスエリート

右下にある GO と STOP のボタンがアクセルとブレーキで、左下にある矢印ボタンは姿勢制御に使います
左矢印のボタンを押すと重心が後ろに傾き、地上走行中ならウィリーになり、ジャンプ中なら後方に車体を傾けます。 右矢印はその逆で、前に重心を傾けます。

起伏のあるコースを走り、ジャンプして着地する時に着地地点の傾きと車体の角度をうまく合わせることで、スムーズな着地と加速を行うことができます。

他のモトクロスゲームと違うのは、これがレースになっていることで、ライバルより速くコースを2周すれば勝利となります。
ミスってコケても、ライバルもコケてくれれば勝つことができ、単なるスピードトライアルになっていない点が特徴ですね。

ゲームが進むと、ウィリーしないと前のめりになってしまう沼地や、ダッシュジャンプ出来るポイント、逆に減速してスピードをコントロールしないとクラッシュしてしまう地形などが出てきます。
ただ、それらのポイントには警告標識があるため、どうすればうまく走れるのかが解りやすくなっています
他の高難度のモトクロスゲームのように、何度もチャレンジして走り方を模索しないとクリアできないというような設計にはなっていません。

難易度が低いおかげで高速でコースを疾走できるため、スピード感があるのも良いですね。

モトクロスエリート
※この緑の矢印がある坂で前のボタンを押すと、ジャンプ時にダッシュすることが出来ます。
逆にこの矢印がない坂では前を押してもダッシュできないので、勘違いしないようにしましょう。


モトクロスエリート
※この警告標識が見えたらすぐブレーキ! 次の坂で大きなジャンプをしないようにしましょう。
そうしないとジャンプしなければならない坂を飛び越えてしまい、その先の壁に激突したりします。
こういうしかけに標識を立ててくれているのが、このゲームの特徴と言えるでしょうか。


モトクロスエリート
※稼いだ賞金でバイクをパワーアップする要素もあり。
ただ、先のエリアに進まないとお金があっても強化できないので、お金を稼いでパワーアップするというよりは、ステージの進行で徐々に強化されていくという感じ。
強力なパワーアップもありますが、課金用ですね。 難易度が低いので必須ではないです。


とにかくコントロールしやすく、遊びやすく、サクサク進められるので、純粋にやってて楽しいです
これなら初見で判断されがちな iTunes レビューの評価も高くなるのは頷けます。

また、コミカルタッチのグラフィックも良いですね
3D モデルっぽいゲーム中のキャラクターも可愛らしいですが、ステージの合間に表示される一枚絵のイラストも雰囲気があって良いです。

難点はサクサク進めすぎるため、1エリアが 9+1 ステージで構成されていて、現在5つのエリアが公開されており、合計 50 ステージ分あるのですが、それでもすぐ終わってしまうこと
1ステージが1分ほどで終わり、難易度も低いので、1時間ほどでクリアできてしまいます

ただ、このゲームはテンポの良さと遊びやすさがウリでしょうから、これはこれで良いのでしょうね。
難しくしようと思えばいくらでも出来るのに、敢えてしていない(それでも簡単すぎて退屈なぐらいではない)、それがこのゲームの良い点であり、評価されている部分でもあると思います。
すでに追加ステージが加えられることが予告されているので、ボリュームについては今後のアップデートに期待でしょうか。

モトクロスエリート
※クリア後の表彰式のグラフィック。 このユニークな絵のタッチも魅力の1つですね。
ボーナスの「TRICKS」は、ジャンプ中に矢印ボタンを押しっぱなしにして、前転や後転をすることで $50 ずつ獲得できます。 ただし無理は禁物。


モトクロスエリート
※ステージの合間のシーンではペンで書いたようなイラストが。 これも良い感じです。

価格は 85 円。 コストパフォーマンスの良いゲームと言えると思います。

そんなに長く楽しむようなゲームではありませんが、このぐらいでサクッとラストまで行ける方が、気持ち良く終われるというのもあるかもしれません。

内容が解りやすく、万人が楽しめるゲームで、色々な意味でお手頃ですね。

モトクロスエリート (iTunes が起動します)
モトクロスエリート HD (iPad 専用版。価格は同じ)

Space Qube

自分で作った 3D のドットグラフィックモデルが宇宙を飛ぶ、レトロ風のシューティングゲームが登場しています。
Space Qube」です。
東京ゲームショウ 2013 でも話題になった作品です。

台湾のメーカーが作ったゲームで、ボクセル編集機能と、その反映・公開・ダウンロードが最大のウリです。
(2D のドットを『ピクセル』と呼ぶのに対し、3D のドットは『ボクセル』と呼びます)
すでに多くのユーザーの力作が公開されており、それを自由にダウンロードして遊ぶことが出来ます。

一方、ゲームとしては・・・ 凡庸な 3D シューティングゲームに過ぎません
物足りないのが本音で、あくまでこのアプリは 3D モデルを作る方がメインという印象ですね。

Space Qube

外見は 3D ですが、ゲーム的には固定画面の 2D シューティングをナナメ後方から見ている感じです。
本体の傾きかスライド操作で自機を左右に動かし、前方に現れる敵を撃ち落としていきます。
上下や前後に移動することは出来ません。

横にフリックするとローリングしながら高速移動し、敵の攻撃を回避できるのですが、スライド操作の場合はこれが暴発しやすい問題があります
さらに動きに若干の慣性があるため、やや違和感を感じる操作性です
またショットを自動にしていても、画面を押している時でないと弾が出ないため、止まっている時でも指を画面から離してはいけません。
ティルト操作(本体の傾き操作)の場合はこれらの問題がないため、寝転がってプレイ出来ない難点もありますが、ティルトの方がプレイしやすいですね。

たまに出てくるアイテムを撃つことで、一定時間レーザーや誘導ミサイルを発射したり、シールドを張ったりすることが出来ます。
しばらくザコを倒しているとボスが出現、これを倒せばステージクリアです。

敵を倒すとブロックをポロポロ落とし、これを集めることで自機を作成するためのブロックを貯めることが出来ます。
また、ブロックを消費して自機をパワーアップさせる事も出来ます
このゲームはパワーアップなしだと弱すぎて敵を倒し辛いので、ショットの強化は必須です。

Space Qube
※ボス戦の模様。 ボスの種類は結構豊富で、それがランダムな順番で出現します。
ステージ 13 でラスボスが現れ、倒すとそのまま2周目に入るループゲームです。


Space Qube
※パワーアップのうち、マグネットやキューブ入手量2倍などの補助系は、購入すれば以後全てのゲームに適用されます。
武器のパワーアップはその機体だけの強化ですが、パワーアップなしだと攻撃がショボ過ぎるので、最低でも「銃弾」は1度強化しておきましょう。
パワー2段階目で 3WAY、3段階目で 5WAY になります。 レーザーは最初から 3WAY で、1度強化すると 5WAY。


注目のキャラクター作成(ボクセル編集)では、16x16 か 32x32 の 3D ドットモデルを作ることができます
レイヤー(段、階層)を変えながら方眼紙の上にタップでドットを打っていく形で、レイヤーの向きも変えられます。
現在のレイヤーの絵を他のレイヤーにコピーしたり、自動的に左右対称の絵を作成する機能もあります。
画面左には作成途中の 3D モデルが表示されており、自由に回転して見回すことが出来ます。

作った 3D モデルはサーバーにアップロード可能で、他の人が作ったモデルをダウンロードすることも出来ます
さらに 3D プリンターがあれば、それを使って実物のオブジェを作り出すことも出来るようです。

どういう計算になっているのかよく解りませんが、作ったモデルに応じて「スピード」と「装甲」が決められ、それが機体の能力になります。
ただ、機体の能力はそんなに気にする必要はありません。

Space Qube
※キャラ編集画面はこんな感じ。 立体モデルなのでレイヤー(階層)ごとにドットを打つ必要があります。
正直、iPhone の小さな画面では作業し辛いので、iPad 推奨ですね。


Space Qube
※アップロードされているモデルは自由に閲覧可能。 そのキャラを長押しすることでメニューが表示され、詳細の確認やダウンロードを行えます。
ローカルに保存されているモデルも長押しすることで編集や 3D プリンターへの出力を行えます。


難点は前述したように、シューティングゲームとしては凡庸で、パッとしないこと。
演出やサウンドは良いのですが、敵が散発的に出てくるだけの退屈なザコ戦が延々と続き、弾もそんなに飛んで来ず、面白味に欠けます。

ボスから不意打ちを食らうぐらいしかやられることはなく、しかもやられても少量のブロックでその場コンティニュー可能で、緊張感やゲーム性が乏しいです。
ブロックが飛び散る爆発は派手ですが、敵が多くないので爽快感も少なく、だからいつも途中で中断してしまいます。
全くのクソゲーという訳ではないんだけど、本当に「凡庸」としか言えないですね

難易度的にイージーもいいところで、ステージの長さを半分にして、敵の数と難易度を倍にしないと、ダラダラ過ぎてやってられない感じです。

3D モデルによって攻撃が変わると言うこともないし、アプリとしてはあくまでエディット機能がメインであって、ゲームはそれを試用する場所といった印象です。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 250 円。 ブロックを購入する追加課金もありますが、必須ではありません。

マインクラフト系をクラフトモードでプレイしているような、物作り「のみ」を楽しむ人に勧められるゲームでしょうか。
シューティングシーンがアッサリしていて簡単過ぎるのも、ゲームとしてはあえてシンプルにして、「作成が中心でゲームは苦手」という人をターゲットに考えているためかもしれません
私はマインクラフト系はサバイバルモードで遊んでいて、さらに弾幕シューティングが好きなので、根本的に合っていないのかもしれませんね。

作成モードを中心に考えれば、作ったモデルをアップロードして公開できるし、ドットキャラを自作してみたい方もいると思うので、悪くないかもしれません。
それにこのアプリの一番のウリはゲームではなく、3D プリンターへの出力機能かも。

Space Qube (iTunes が起動します)

spaceqube6
※この画像は iTunes Store からの引用です。

Giant Boulder of Death

ノリの良いヨロレイヒ~な BGM がこだまする中、アルプスの山頂から大岩が転がり落ちて何もかも押し潰す、訳の解らない世界観のおバカな玉転がしゲームが登場しています。
Giant Boulder of Death」です。

発売元は Bring Me Sandwiches!! などを配信しているアメリカのパブリッシャー adult swim。
開発元は Flick Kick Football で有名なニュージーランドのメーカー PikPok です。

iPhone を傾けて転がるボールを操作するという、スマホに良くあるタイプのゲームなのですが、思わず繰り返してしまう絶妙なゲームバランスと、あらゆる物を押し潰すパワーアップ時の爽快感、そしておバカ度 120 %のヨーデルの BGM が、妙に病み付きになるおかしなゲーム性を生み出しています。

Giant Boulder of Death

ルールはシンプル。 ゲームが始まると山頂から大岩が転がり始めるので、本体を傾けて左右に動かし、人や物や動物などを吹っ飛ばしながら、トゲや爆弾に当たらないよう転がり続けます
画面をタップすることでジャンプも可能。
操作はボタンやスライドに変更することもできます。

物を吹っ飛ばすとスコアが増え、さらに「パワーメーター」が上昇し、これによりスコアの倍率がアップ。
さらにメーターが最大になると一定時間、建物だろうが巨大な壁だろうが戦車だろうが容赦なくぶっ壊しまくる巨大な無敵トゲトゲ鉄球に変身することができます

岩の状態でトゲや爆弾に当たったり、崖から落ちるとアウト。
残機はなく1ミスでゲームオーバーで、課金通貨のダイヤがあれば復活できますが、これも2回までの制限があります。

成績に応じてコインを獲得でき、それを使ってパワーアップを購入することが可能で、ジャンプ力を上げたり、無敵の時間を延長することができます。
また、様々な条件(ゴール)を満たすことで、ゲームに登場するオブジェクトが増えていきます

最初は物や人の種類は多くないのですが、オブジェクトの獲得によってだんだん賑やかになっていき、さらに登場するものが増えるほどスコアも稼ぎやすくなり、パワーメーターも早く貯まるようになります。
敵の種類も増えるのですが、このゲームはパワーアップよりも、オブジェクトの獲得がハイスコアに繋がりますね

Giant Boulder of Death
※左の紫色の宝石が課金通貨のダイヤ。 ゲーム中にもゲットすることができますが、2~3回に1個といったところでしょうか。
1度目のコンティニューに1つ、2度目は2つ必要です。 3度目のアウトはゲームオーバー。
右は敵の将軍で、彼が岩の彼女(彼女も岩)を石像にしたから、岩が怒ってるらしいのですが・・・ シュールすぎて意味不明。


Giant Boulder of Death
※どんどん増えるオブジェクト。 高得点なものもあり、これを増やしていくのが攻略の近道です。
獲得条件はゲーム終了時に表示されますが、ゲーム中にポーズしても確認可能。
1つずつ順番に達成していく必要があり、累積数で達成するものと、1ゲームで達成しなければならないものの2種類があります。
どうしても厳しい条件はダイヤを使うことで無理やり達成することも可能。


ゲーム開始前にルーレット(SPIN)を回すことができ、「コインを吸い寄せる」「ダイヤの出現率アップ」「トゲトゲの出現率ダウン」などの一時的な強化を得られます。
このルーレットは 10 分に1回無料で回せますが、それ以外の時だと課金通貨(ダイヤ)が必要になります。

ルーレットで得られる効果もコインでパワーアップさせる事が出来るのですが、強いて言えばこのパワーアップが、このゲームの残念な点でしょうか。

パワーアップには「BOULDER」(岩)と「SPIN BOOSTS」(ルーレット効果)の2種類があるのですが、岩のパワーアップはジャンプ力、横移動速度、無敵時間の3つしかありません。
しかも上昇割合が少なく、必要なコインが多い割にはあまり効果を実感できません

ルーレット効果のパワーアップは、ルーレット自体が 10 分に1回しか(ダイヤなしでは)実行できないので、上げてもそんなに恩恵を得られません
つまりパワーアップの効果が乏しく、その部分があまり楽しさに繋がっていない印象です。

ただこのゲームは前述したように、与えられた条件を達成することでオブジェクトが増えていく要素があり、それが見た目の変化とゲームのスコアアップの双方に影響しているため、ここがパワーアップに似た楽しさを与えてくれます。
オブジェクトのルールが、パワーアップのイマイチな点をカバーしてくれている感じですね。

Giant Boulder of Death
※左はパワーアップ画面。 常に影響するのは BOULDER の3つの項目のみで、SPIN BOOSTS より下はルーレットでその効果が出たときしか影響しないので注意。
右はゲーム開始前に出来るルーレット。 便利な効果もありますが、特別に強い訳ではないので、ルーレットが出来ないとハイスコアは出せない、みたいなことはありません。


価格は無料。 課金と広告のみで収益を挙げようとしているアプリです。
無課金のままだとプレイ後に全面広告が表示されるのが鬱陶しく、これがゲームの難点と言えますが、コインの入手量を2倍にする「COIN DOUBLER」という課金があり、これを行うと広告も消えるようです

ただ、コイン2倍の課金は 450 円なので、ショートゲームであることを考えるとちょっと高めと言えますね。
まあ面白いアプリなので、450 円でも高過ぎないとは思います。
それ以外の課金は無理に必要ありません。 ダイヤもある程度慣れれば自力で貯めていくことが出来ます。

解りやすいルールで手軽に遊べ、しかも延々とやり続けてしまうハマリ度の高いゲームです。
そしてゲーム性もさることながら・・・ おバカな BGM が秀逸ですね。
BGM 自体は決してヘンなものではなく、ノリが良くて声に伸びがあるヨーデルの歌です。
しかしこのゲーム内容と組み合わさった時・・・ シュールでおバカな雰囲気を炸裂させてくれます。
いやぁ、やっぱり音楽って大事ですね。

タダで出来るので、とりあえず試してみて損はありません。 私的にはかなりオススメです

Giant Boulder of Death (iTunes が起動します)


以下は Youtube で公開されているプレイムービーです。

Siege Hero Wizards

Angry Birds のように物を投げて建物を破壊するゲームですが、「手前から奧に物を投げる」という点が異なる、物理シミュレート投射ゲームの人気作「Siege Hero」。
Angry Birds のライバルとも言えるこのゲームにも、先日続編が登場しました。
Siege Hero Wizards」です。

この手の物理投射ゲームは Angry Birds が定番ですが、実は元祖と言えるのは Crush the Castle というゲームで、Angry Birds はそのクローンとも言えます。
Siege Hero はその Crush the Castle を作ったメーカーが、Angry Birds を参考にして作ったものと言え、つまりゲーム内容だけでなく、その経緯から見てもライバルと言えますね。

今回は名前に「Wizards」と付いていますが、その名の通り放り投げるものの多くが「魔法」になっています
このため他の物理ゲームでは見られない、一風変わった攻略が必要になっています。

Siege Hero Wizards

画面をタップすると、そこに弾が発射されます。
タップした場所に正確に弾が放り込まれるため、狙いを付ける必要はありません
Angry Birds の場合、狙った場所にうまく放り込めないことがありますが、このゲームは狙いが外れることはなく、画面を押しっぱなしにすることで照準画面が現れ、精密な狙いを付けることも出来ます。

その分、投げ込む場所を考えないとうまく敵を倒せない場合も多く、パズル性の高い内容になっています
また、マップ内に「倒してはいけないキャラクター」が存在する場合があり、これを建物の崩壊に巻き込んでしまうとその時点でミスになります。
Siege Hero 1 では減点でしたが、今回は即ミスです)

投げ込む弾は普通の岩石弾の他に、木材を燃やすファイアーボール、空から氷を降らせるブリザード、対象の重力を無くしてしまうリフトスペル、衝撃波を発するバーストなどがあり、つまり普通の弾は岩石のみ。
他は全部魔法で、よって建物に物を投げて壊すと言うよりも、魔法の特殊な作用を利用して崩壊させるといった感じです。
この点でも、よりパズル性が高まっていると言えますね。

ステージごとに使える弾と使用する順番は決められていて、この点は Angry Birds と同じです。
弾を全部投げても敵が残っているとミスになりますが、何度でもリトライ可能です。

パズル性が高いと言っても、正確に狙いを付けられることもあって、難易度は低めです
サクサククリアしていけるテンポの良さがあって、ストレスなくプレイ出来ますね。
各ステージのクリア評価は Angry Birds とは違い、規定の投射数以下でクリアできればゴールド、それより多いとシルバー、ブロンズに徐々に下がっていく形です。

Siege Hero Wizards
※画面を押しっぱなしにすると、画像のように右上に照準が出ます。 重要テクなので覚えておきましょう。
赤い魔術師は味方キャラで、倒してはいけません。
建物を崩しつつ、いかに味方を巻き込まないようにするかを考えるのが Siege Hero のポイントです。


Siege Hero Wizards
※炎はどんどん延焼していくので、木材が繋がっていれば1ヶ所に火を点けるだけで全部燃やすことが出来ます。
前作は燃え尽きるまでしばらく待たないといけませんでしたが、今回は延焼するのは速いです。
ステージによっては延焼の速度を考慮して、時間差で弾を放り込まないといけない場合も。


Siege Hero Wizards
※リフトの魔法は対象を無重力にさせる、非常にユニークな魔法。
邪魔なものにかけて浮かせたり、一方だけ軽くして建物のバランスを悪くしたりできます。
キャラクターに直接かけることも出来るので、味方キャラの避難にも使えます。


ステージ数はかなり多く、最初のエリアだけでも 60 ステージ。
2つ目のエリアも同じだけあるので、すでに 120 ステージ用意されています。
また3つ目のエリアは 85 円の課金をしなければ解除されませんが、ここも 41 ステージあるので、合計で 160 ステージ以上あります。
サクサククリアしていけるゲームですが、これだけあればボリュームは十分ですね

難点はエリアが変わっても登場するキャラクターに変わりはなく、背景も似たような感じで、見た目の変化に乏しいこと
1エリアあたりのステージ数が大幅に増えたため、エリアが進むペースも遅いです。

前作はもっと少ないステージでエリアが変わり、エリアが違えばキャラや背景も様変わりしていたのですが、この点に関しては今作の方が劣っています。
まあエリアあたりのステージ数に関しては、前作がややボリューム不足だったので、それで大幅に増やしたのだと思いますが。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 85 円。 前述したように3つ目のエリアの解放に 85 円必要ですが、それを合わせても 170 円。
お助け魔法のストックを増やす追加課金がありますが、必須なものではありません。

Siege Hero は私的にかなり評価していたゲームで、続編が出ていなかったことを残念に思っていたので、今回それが iPhone 5s / 5c に合わせて(?)発売されたのは嬉しいですね。

Angry Birds と同じく、価格が安くて手軽に遊べるので、万人にオススメできるアプリです
Angry Birds とはちょっと違うゲームなので、すでに Angry Birds に飽きている方でも楽しめるはずです。

Siege Hero Wizards (iTunes が起動します)
Siege Hero Wizards HD (iPad 専用版、170 円)

Angry Birds Star Wars II

「世界で最も速く売れたアプリ」としてギネスブックにも掲載された、スマートフォン最大のヒットゲームAngry Birds」。
最近は日本でもキャラクターグッズの販売が行われていて、アプリ以外の場でも目に付くようになりました。
そんな大定番アプリの新作が iPhone 5s / 5c の発売に合わせて登場しています。
Angry Birds Star Wars II」です。

昨年11月にスターウォーズとのコラボ作品として公開された「Angry Birds Star Wars」の続編であり、本編としては6作目になります。
と言っても、Facebook 版である Angry Birds Friends(iTunes 起動)や、PC 用ブラウザゲームになった Angry Birds Chrome(プレイページへ)、3作目までを同梱して改修した家庭用ゲーム機版 Angry Birds Trilogy などの派生版も含めると、もはや何作目になるのかよく解りません。

前作はスターウォーズの旧三部作であるエピソード4~6が中心でしたが、今回は新三部作のエピソード1~3が中心となっているようです。

Angry Birds Star Wars II

今回の特徴はステージが「バードサイド」(ライトサイド)と、「ポークサイド」(ダークサイド)に分かれていること。
最初は今まで通りバードサイドしかプレイ出来ませんが、ある程度進むとポークサイドも出現します。
最初のエリアだけでもバードとポーク、それぞれ 20 ステージずつあるので、合計 40 ステージも存在します。

アイコンがダースベイダーになっていて、解説もポークサイド(ダークサイド)で遊べることが強調されているため、ダークサイドオンリーのように思えますが、実際にはダークだけという訳ではありません。
ただ、どちらの側でもやることは変わりません

内容はもう、「今まで通り」としか言いようがありませんね
トリやブタのキャラクターをパチンコで放り投げ、板やブロックで作られている積み木のような建物にぶつけて、中にいる敵を倒します。
建物は物理シミュレートされたリアルな動きで崩壊し、思わぬ崩れ方をする時もあります。
その建物の壊れっぷりを見るのが Angry Birds の楽しさでしょう。

登場するトリやブタはスターウォーズのキャラクターに扮していて、それにちなんだ特技を持ちます。
例えば、ライトセーバーを振り回して板を破壊したり、ミサイルやビームガンを発射したり、フォースでブロックを押し退けるなどです。
ヨーダがアクロバチックにクルクル回ったり、皇帝が電撃を発するなど、スターウォーズを知っている人が見れば思わずニヤッとしてしまうものがそろっています。

Angry Birds Star Wars II
※この舌の伸ばすキャラクターはなかなかユニーク。
天井に舌を引っかけてターザンロープのように移動したり、物を掴んで放り投げたり出来ます。
基本は同じですが、しかけはシリーズ毎に増えてますね。


Angry Birds Star Wars II
※宇宙ステージもあり。 無重力だったり星の回りにだけ重力があったりするので、それを考慮した攻略がひつようになります。
最初のエリアではバードサイドが地上、ポークサイドが宇宙を担当します。


Angry Birds Star Wars II
※ステージマップに分岐がある場合もあります。
分岐点になるステージには地図が隠されていて、それをゲットすることで隠しステージの通路が開きます。


従来通りのステージの他に、Angry Birds Space から追加された無重力ステージや、重力を持った星が存在する小惑星ステージも存在します。
巨大な玉を撃ち出す投石機や、鉄のブロックを引き付ける磁石などギミックも豊富で、最新作だけあって集大成的な内容になっています

模範的な作りのゲームであり、特に欠点と言える部分はないのですが、私的には「版権モノの弱さ」みたいなものも感じます。
スターウォーズは世界的に人気のある作品ですから、それとコラボして注目を高めるのはもちろん良いのですが、今回は新三部作のキャラクターが中心なので、日本ではよく解らない人も多いでしょう
私も初期三部作以外はうろ覚えなので、やっててピンと来ません。

正直、私はもう Angry Brids は飽き気味なので、それでキャラクターや舞台設定もピンと来ないと、やることは従来と変わらないため、あまり魅力を感じないのも本音です。

今作・・・ と言うか、昨今の Angry Birds のもう1つの特徴は、タイトル画面からアングリーバードのデモムービーやアニメを見られること
特に Angry Birds Toons と名付けられた短編アニメは 20 作品以上が公開されていて、1つ3分ほどの短い内容ですが、「トムとジェリー」みたいなテイストでなかなか楽しめます
この短編アニメ化は今年の3月から続いており、Rovio の新しい事業と言えるもので、今後も定期的に追加されていくと思われます。

以下は Youtube で公開されている公式のゲームプレイ・トレーラーです。



価格は 85 円。 iOS 版の他に、Android 版や Windows Phone 版も公開されています。

ゲーム内容はこれまでと大きく変わらないので、Angry Birds に飽きている人だと、スターウォーズのコアなファン以外には薦められません。

ただ、Angry Birds は大定番のスマホアプリであり、「スマホを買ってゲームをやるなら、まずはコレ」みたいな風潮が世界的にあります
価格が安くて手軽に遊べ、新型 iPhone の発売に合わせて公開された事もあり、「スマホゲームアプリ入門」としての地位は、今作でも揺るがない印象ですね。

とりあえず1度はやっておくべきシリーズだと思うので、Angry Birds のファンはもちろん、iPhone 5s / 5c で新たにスマホユーザーになった方にオススメです。

Angry Birds Star Wars II (iTunes が起動します)

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