世界的には Temple Run や Angry Birds、Fruit Ninja などと並ぶスマホ大定番のアプリですが、その Flick Kick Football のルールでサッカーの「試合」を行い、リーグ戦を勝ち抜いていく拡張バージョンが公開されました。
「Flick Kick Football Legends」です。
ゴールにシュートするだけでなく、味方へのパスを繋いでいくシーンが追加され、さらに相手の攻撃の時には転がってくるボールを指で弾いてドリブルやパスを防ぎます。
相変わらずフリックするだけの簡単なルールですが、ちゃんとサッカーゲームになっており、しかもなかなか難しい。
チーム育成の要素もあって、「まさかあのゲームがこんな風になるとは!」と驚きますね。
ただ本体無料+追加課金のゲームになったため、事あるごとに表示される広告バナーがタマにキズ・・・
開発は Giant Boulder of Death なども公開しているニュージーランドのメーカー PikPok です。
オリジナルの Flick Kick Football と同じく、中央にあるボールをフリックして目標へと蹴り込みます。
弧を描くようにフリックしてカーブをかけたり、上に大きくフリックして高いボールを蹴ることも可能。
微妙なコントロールをかけられるのが良い点ですね。
今回は試合仕立てになっているため、まずは味方へのパスを繋いでいきます。
当然相手ディフェンダーがいるので、パスカットされず、かつ味方がキャッチできる位置に蹴らなければなりません。
ゴール前の味方にパスが繋がればゴールに向かってシュート。
ただ、キーパーの守備範囲は結構広く、Flick Kick Football のような看板風の障害物ではないので、ちゃんと隅を狙ったり、空いたスペースに蹴り込まないと入りません。
慣れるまではなかなか決まらないと思います。
相手がボールを持っている時は、ボールが近くに来た時にフリックで弾き飛ばすことでディフェンスします。
ドリブルの場合は前方から迫って来て、直前でフェイントをかけてくる場合もあります。
パスはボールが横に速く飛んでいくので、素早く狙わなければなりません。
ディフェンスを連続でミスってゴール前に運ばれ、キーパーもシュートを防げないと点を取られます。
ゲーム中は常に時間が進んでいて、一定時間が経過すると前半戦、及び試合が終了。
1試合は2分ほどで、短時間で終わります。
※左の画像はオープニングのワンシーンなのですが・・・ あまりにも超展開すぎて付いていけない。
どういうオープニングなのかは実際にゲームで見て欲しいと思います。
こんなストーリーを作るのは日本だけかと思ってたら、そうでもないらしい・・・w
右はアナウンサーの2人。 イラスト+アメコミ風のデザインが良いですね。
※左の画像はドリブルで走り抜けようとする相手選手のボールを蹴り飛ばしたシーン。
蹴るのと同じく、ディフェンスもフリックで行います。
右の画像はちょっと解りにくいのですが、奧にいる味方選手が手をあげながらゴール前に走り込んでるシーン。
こんな風に敵や味方、ボールが動いている場合があり、蹴るまで5秒ほどの猶予があるので、少し待ってから蹴った方が良いこともあります。
試合が終わって勝利していれば、ボーナスとして資金(たまに課金通貨)が貰えます。
そして結果に応じて順位が上下します。
チームは「リーグ戦」に参加していて、最終的に1位になれば上位のリーグに昇格できます。
もちろん上位のリーグほど難易度が上がり、相手の動きが速くなり、パスを通し辛い局面が多くなります。
また、資金や課金通貨を使って選手を入手することができ、チームの強化を行えます。
選手には細かい能力値はありませんが、初期選手以外は「カーブが良く曲がる」「蹴るまでの時間を延長」「パスキャッチ時の移動力が高い」などのスキルを持っていて、さらに経験値を貯めてレベルアップするとスキル効果が強化されます。
試合後に取材や交渉などのミニイベントが発生することもあり、単なるミニゲームに終わらない作り込みがありますね。
※試合開始前のシーンと選手一覧画面。 最初のリーグは全8戦で、終了時に1位のみ昇格できます。
初期選手は何の特技も持っていないので、新たに選手が手に入ったらすぐ交代させましょう。
ポジションはフォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダー、キーパーの4種類のみで、同じポジションのカードでないと交代できません。
※寄付と取材のイベントシーン。 選択が2つあり、どちらを選んだかで結果が変わります。
成功するとお金が貰える場合が多いですが、たまに応援により選手が一時的にパワーアップすることも。
英語なので日本人には内容が解り辛いのが難点。
短時間で遊べる手軽さはそのままに、長期的に楽しめるサッカーゲームになっており、画期的なバージョンアップと言っても良いのですが、難点はアイテム課金のゲームになってしまったこと。
日本のソーシャルゲームのような残念なシステムが盛り込まれています。
まず、「スタミナ制」になりました。
プレイするごとにスタミナが減少し、なくなるとしばらく待つか、課金通貨で回復させないとプレイできなくなります。
前述したように選手も「ガチャ」で集めるスタイルになっており、上位選手は有料ガチャでないと入手困難で、ノーマルのガチャも結構な額の資金を貯めないと実行できません。
ただプレイヤーのテクニックでカバー出来るゲーム内容であり、選手の能力がゲームに影響する割合は少なめなので、ガチャが必須な訳ではありません。
そして最大の難点は、鬱陶しいほど出てくる広告バナー。
ゲーム中、常に上の方に広告バナーがあるにも関わらず、試合終了後や場面切り替え時に大きな広告がど真ん中に表示されます。
毎回消すのが面倒で、誤タップしたらもっと面倒。
ここまで課金演出を見せられると、さすがに必死すぎて引きますね。
※試合終了後、いきなり「おめでとうございます!」とクレジットカードの入会案内が。 なにもおめでたくないよ。
右も全画面広告ですが、消すボタンが「あとで」という解りにくいものになっており、別のボタンをタップするとダウンロード画面に行ってしまうトラップ広告。
こういうのを「毎回」見せられると流石にウンザリ。
本体は無料ですが、無料のままだと広告が表示されまくります。
一度課金を行うと、バナー広告が全て表示されなくなり、快適にプレイ出来るようになりますが、課金の最低額は 500 円なので相応の価格です。(一度だけイベントで 300 円の課金も用意される)
タダのまま広告を我慢してやるか、500 円(300 円)払って広告を非表示にするか・・・
ゲームは面白いのに、こういう勧め方をしないといけないのが残念ですね。
課金してもスタミナの制約はそのままだし。
ただ、ゲーム自体は本当に良いです。 縦画面で手軽に遊べるゲームで、通信状態に左右されることもないので、通勤通学用のアプリとしてはトップクラスと言っても良いのではないでしょうか。
前作にハマった方や、サッカーが好きな方に特にオススメですね。
・Flick Kick Football Legends (iTunes が起動します)