iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2014/04

【お知らせ】FF4 THE AFTER YEARS -月の帰還- のストーリー攻略公開

本家の iPhone AC で随時公開していた「FINAL FANTASY IV: THE AFTER YEARS -月の帰還-」(以下 FF4TA)のストーリー攻略のページが一通り完成したので、この場でもお知らせしたいと思います。

FF4 の直接の続編となる作品で、このブログでのレビューは こちら になります。
まだ基本解説のページやバンド技一覧のページは未完成なのですが、とりあえずストーリー攻略があればラストまでの道しるべになると思いますので、このゴールデンウィークに FF4TA のクリアを目指そうという方は参考にして頂ければと思います。 

・FF4TA ストーリー攻略
http://iphoneac.com/FF4TA2.html

内容は「スマホ版準拠」です。
iPhone / Android 版を対象として作成しており、他機種版とはダンジョンマップや一部の攻略が異なるのでご了承下さい。

なお、すっかりこのブログの方がメインになっている印象もありますが、本家の iPhone AC では各ファイナルファンタジーシリーズの攻略や、大作 RPG の攻略なども掲載しています。
どんなゲームか詳細に知りたい方や、本気でクリアを目指そうという方は、そちらも合わせて参考にして頂ければと思います。

ファイナルファンタジー(1)攻略
ファイナルファンタジーII 攻略
ファイナルファンタジーIII 攻略
ファイナルファンタジーIV 攻略
ファイナルファンタジーV 攻略

ケイオスリングス / Ω 攻略
ケイオスリングス II 攻略
すばらしきこのせかい Solo Remix 攻略
Wizardry 外伝 ~戦闘の監獄~ 攻略

ちなみに余談ですが、FF4TA の攻略作成にあたって久々に大作 RPG をプレイしたのですが、やっぱり面白いですね。
最近ソシャゲばっかり見てた気がするのですが、やはりソーシャルゲームが束になってかかっても敵わない楽しさがあります。
まあ、今さら言うまでもないのですが・・・

DeNA(モバゲー)非ポチポチアプリ特集(パズ億、バブルワンダー、Agent Ball、ハッピーゲレンデ)

DeNA、モバゲー(mobage)
2009 年に「怪盗ロワイヤル」という「ポチポチ型ソーシャルゲーム」を編み出し、ガラケーで一時代を築いたメーカー

しかし 2011 年に鳴り物入りでスマホに参入するも、旧世代的なポチポチゲーではスマホでは苦戦、ネイティブ(スマホ専用)アプリもいくつか公開したものの、費用対効果が悪いと考えたのかブラウザ型に逆戻り。
だがブラウザ型で勝負できる市場ではなく、著名ゲームクリエイターを招いてアプリを作らせる企画も不発。

それでも「進撃のバハムート」でブラウザ型ポチポチゲーに活路を見出そうとするが、2012 年に登場した「パズドラ」と「ミリオンアーサー」によって旧式化し、そのタイミングで「コンプガチャ騒動」が発生。
「アイドルマスター」が収益を挙げるものの、その後の先細りは否めない状況となった。

2013 年、ソーシャルゲームの主流はパズドラ型に移行。
ポチポチ型が消えた訳ではないが、もはやグリーとモバゲーにかつての勢いはなくなっている・・・

と、そんな感じでこの 2014 年。
前置きが長くなりましたが、ここに来て急に DeNA(モバゲー)が活発化しているようです

2013 年はスマホでは目立った動きがなく、メディアビジョンと共同開発した「マジック&カノン」が注目されたぐらいでしたが、今年に入ってポチポチではないスマホアプリを次々と公開しています。
結構遊べるものもあるので、今回はその中のいくつかをまとめて取り上げておこうと思います。

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パズ億

「お・か・ね・が・だいすき~♪」という、DeNAらしいストレートなテレビ CM で話題になったこのゲーム。
実際に大ヒットしているようで、300 万ダウンロードを突破したようです。
開発は ICS というメーカー。

やってみると、確かにヒットしているのも頷けます。
遊びやすい内容と、綺麗なグラフィックや演出、カジュアルだけどパズルらしいゲーム性を持ち、ある意味 DeNA らしくないアプリですね。

ゲーム内容を一言で言うと「Azkend + キャンディークラッシュ」で、そのためオリジナリティーはないのですが、しかしこの組み合わせは「なるほど、そういう手もあったか」と思えますね。
実際、やってて面白いです。

パズ億

六角形のパネルが並べられていて、「一筆書き」の要領で同色のパネルを3つ以上繋げていくと消すことが出来ます。
そして4つ以上のパネルを消すと、一列のパネルを全て消去できる「お札」のパネルが現れます。
パネルは消した分だけどんどん補充されます。

パネルの下のマスが青色の場合、そこでパネルを消すと色が消えます。
全てのマスの色を消すのがクリア条件になっているステージが多く、時間制限や手数制限を超えると失敗になり、ライフが1つ減ります。
減ったライフは時間で回復します。(ミスらなかった場合は何も減りません)

ルール的には Azkend そのままなのですが、4つ目のパネルをどの方向から消したかによって、そこに出現するお札パネルの「向き」が決まります
お札は向いている方向のパネルをまとめて消すので、これが攻略のポイントになっていて、オリジナルの Azkend はもちろん、運の要素が強かった キャンディークラッシュ よりもパズルとしての面白さがありますね。

手軽に遊ぶことができ、キャンディークラッシュが好きな方はこちらもハマれると思います。

パズ億~爽快パズルゲーム(iTunes が起動します)

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バブルワンダーランド

一言で言うと「モバゲーのパズルボブル」。
数あるパズルボブルの模倣作の1つですが、演出がいかにも楽しげで、ゲームバランスも適度、そして何よりパズルボブルなので、楽しめるゲームに仕上がっています。

開発は Q ENTERTAINMENT というメーカーで、ルミネスやメテオス、Rez を作ったメーカーと言えばピンと来る人も多いでしょう。

パズルワンダーランド

画面下からボールを発射し、同じ色のボールを3つ以上くっつけると消すことが出来ます。
ボールは天井から繋がっていて、間を消すことで支えがなくなったボールをまとめて落とすことが出来ます。

パズルボブルと違うのは、画面上のボールが迫ってこないこと
ミスになる条件は規定数のボールを撃ち出すか、時間制のステージでタイム切れになった時。
時間制でないステージはじっくりプレイしても大丈夫です。
またボールが積み重なって画面下まで到達しても、詰まれているボール全体が押し戻され、ミスになりません

ステージクリアの条件は、上部ある「プリン」を落とすこと。
ボールを全て消さなくてもプリンの周囲だけ消せば OK です。

このゲームも「パズルボブルキャンディークラッシュ」という感じでオリジナリティーは感じないのですが、ちゃんとゲームメーカーが作っているだけあって、ソシャゲ的なショボさはありません。
キャラクターも可愛いし、しっかり作られているアプリですね。

バブルワンダーランド(iTunes が起動します)

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ディズニーエージェントボール(Disney Agent Ball)

ピンボールを LINE ゲーム風にしたらこうなった」と言う感じのアプリ。
ディズニーアニメ「フィニアスとファーブ」に登場する人気キャラ「カモノハシのペリー」を主人公にしたピンボールです。
ちゃんとディズニーの公認ゲームですが、開発元は不明。

いくらボールを落としても OK で、テキトーにバシバシ叩いてても点数が稼げるという、ピンボールとしては非常にライトな作りです。
ホールド(フリッパーを上げっぱなしにしてボールを止めるテクニック)などを駆使する必要もなく、そもそも「制限時間内に何点稼げるか」を競う内容なので、そんな悠長な事はしてられません。

ディズニーエージェントボール

ディズニーアニメ原作のゲームらしく、ユニークなデモシーンや会話が多く盛り込まれています
ボールのスピードが結構早く、なれないとすぐポロッと落としてしまいますが、ボールを落としても数秒ロスするだけで、すぐに復帰できます。
ただしゲームが進むとボールが複数出てくる「マルチボール」の状態になり、それを維持していると得点倍率が上がっていくので、この時はボールを出来るだけ落とさないのが高スコアに繋がります。

画面右側タップで右フリッパー、左側タップで左フリッパーを操作しますが、中央をタップすると両方のフリッパーを同時に上げ下げでき、これを利用すれば片手でもプレイ可能です。
こう言うとピンボールに詳しい人は「それってダブルフリッパーじゃん。落とす原因になるじゃん」と言いたくなると思いますが、そんなのを考えるようなゲームではないということですね。

制限時間内に「一定のスコアを稼ぐ」「ノーム人形をたくさん回収する」「バンパーに規定数当てる」などの条件を満たすとステージクリア。
スタミナ制であるため数回遊ぶとしばらくプレイ出来なくなりますが、演出やサウンドが良く、誰でも簡単に楽しめるピンボールとして勧められます。

ピンボールマニアな人は逆に怒るかもしれませんが、色々な意味で「今風のピンボール」ですね。

ディズニーエージェントボール(2015/3/31に公開終了)

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みんなでハッピーゲレンデ

一言で言うと「モバゲーのスーパーファミリーゲレンデ」。
と言ってもファミリーゲレンデはちょっとマイナーなゲームなので、知らない人も多いでしょうか・・・
Wii のファミリースキーの原型になったゲームです。

開発はイニス(iNiS)で、「押忍!闘え!応援団」などで有名なところですね。

みんなでハッピーゲレンデ

スキーゲームですが操作法が変わっていて、左右のボタンを交互に押し、ターンしながら滑っていくことでスピードが出るシステムになっています。
しかし交互にターンしながら滑っていくということは、障害物が来た時にその動きに合わせた回避の仕方をする必要がある訳で、これが大きなゲーム性になっています。

このアプリのもう一つの特徴は、必ず他プレイヤーのゴースト4人との対戦になること
嫌が応にも競争心が湧きますね。

ちょっとスピードが速すぎて(もしくはキャラの位置が中央すぎて)、障害物が出てから回避するまでの時間が短すぎ、機敏に反応するかコースを暗記しないとすぐ転倒してしまうのが難点です。
正直、もうちょっと難易度調整して気持ち良く滑れるようにして欲しいのが本音ですが、でもちょっとした時間に遊ぶのには良いと思います。

みんなでハッピーゲレンデ(2014/9/30に公開終了)

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この数ヶ月の間に他にも多くのアプリが公開されていますが、私的に楽しめると思ったのは以上の4つです。

ぶっちゃけ、どのゲームもどこかで見たことあるようなものばかりで、話題の「進撃の巨人」も クラッシュオブクラン のパクリなので、「ポチポチゲー」から「パクパクゲー」になったのかと思わないこともないですが、今回挙げたものはどれもアレンジが加えられているし、見た目もかなり違います。

DeNA がここに来て急にポチポチゲー以外に力を入れている理由は解りませんが、私的には LINE に危機感や対抗心を持っているのかな? と思います。

そういえば 2011 年、iPhone にハンゲームとグリーとモバゲーが一斉に参入した過去があったのですが、ハンゲームを運営していた NHN Japan は LINE 株式会社になったので、その頃の争いがまだ続いているということでしょうか。
GREE は国内ではもう終わりかけてる印象ですが。

ともあれ、ポチポチゲーとガラゲーが下降線を辿っている昨今、次にどんな手を打ってくるのか注目したいですね。

ポケットキングダム

Tiny Tower の世界的なヒットの後、りとるキングダムクレイジータワー などの「Tiny Tower 系」と言える放置型開発ゲームが1つのスタイルとして確立しましたが、そんな Tiny Tower 系に RPG の要素を盛り込んだゲームが iPhone / Android で登場しています。
ポケットキングダム」です。

Tiny Tower 系はビルや地下に部屋を作り、それを住居にして住民を増やしたり、商店にして商品を販売しながら収入を増やしていくゲームですが、これはちょっと違います。
地下に作るのは「ダンジョン」であり、住居は地上に建設します。
住民をお店で働かせるのはダンジョンで勇者を戦わせることにアレンジされていて、さらに RPG 風のバトルシーンでモンスターを撃退する「クエスト」も用意されています。

ちゃんと勇者の装備やレベルアップなどもあり、この手の放置型ゲームの拡張版と言える内容ですね。

ポケットキングダム

資金を使って地下を掘り、さらに地上の森を切り開いていきます。
地下の採掘が完了すると、そこにはダンジョンが現れます
ダンジョンには「いにしえの迷宮」や「地下の水脈」などの様々な名前があり、見た目や登場するモンスター、そして「属性」が異なります。 どれが現れるかはランダムです。

一方、地上の土地が広がると、そこには勇者たちが住む「家」を建設できます
家にも「ログハウス」や「きのこの家」などの様々な種類があり、見た目はバラエティーに富んでいます。
Tiny Tower 系には珍しく、地上の町は横に広がっていきます。

王国には一定時間ごとに勇者が訪れ、空き室がある状態でタップすると入居し、王国の住民になってくれます。
Tiny Tower 系はなかなか住民が増えない場合が多いのですが、このゲームは(ノーマルの勇者なら)すぐに居住させられますね。

勇者には戦士・魔法士・僧侶といった「職業」と、火・水・木などの「属性値」、攻撃・防御・HP などの「ステータス」があります。
ただ、普段のダンジョンでの活動にステータスは影響しません。
火属性のダンジョンに派遣する場合、勇者の火の属性値が5なら、単純に攻撃力は5です

1つのダンジョンには3人まで派遣でき、職業が重複していなければクリティカル発生率が上がって攻撃力にボーナスが付きます。
ダンジョンのモンスターにやられることはなく、攻撃力があるほどモンスターを早く倒せ、討伐後に宝箱をタップすると戦利品を得られます。
勇者には他の Tiny Tower 系の「理想の職業」に相当する「運命(のダンジョン)」があり、そのダンジョンに派遣していると回収できるゴールドがアップします。

モンスターの討伐には数分、強い相手だと数十分~数時間かかりますが、放置型のゲームなのでずっとアプリを起動しておく必要はありません
アプリを落とした後、必要な時間が経っていれば、次回ログイン時には倒されています。
かわいいドットキャラの勇者がちょこまか戦っている様子はユニークで、他の同タイプのゲームより動きがあって良いですね。

ポケットキングダム
※ダンジョン画面。 たまに勇者が剣のフキダシを出すことがあり、この時にタップすると連続攻撃を繰り出して討伐時間を短縮できます。
多重スクロールするので、片目を瞑って上下に移動させると若干の立体感を感じられますね。


ポケットキングダム
※モンスターは3種類いて、一番左がお金、真ん中は武器強化に使う宝石を落とします。
真ん中のモンスターと戦うには資金が必要なので注意して下さい。 普段は左の敵と戦ってお金を稼ぎましょう。
右側は滅多に出現しない「レアモンスター」の枠で、これを討伐すると各ダンジョンに囚われているレア勇者を救出できます。
編成が終わっていればこの画面を経由しなくても、画面上のコインや剣のアイコンをタップするだけで戦闘や回収を実行できます。


開発シーンとは別に、旧王国を滅ぼしたモンスターを討伐する「クエスト」が存在します。
このシーンではちゃんと RPG らしい戦いが繰り広げられます

クエストでは勇者の「ステータス」が戦闘力になります。
また、戦士は敵モンスターの攻撃を受け持ち、魔法士は攻撃魔法を撃ち、僧侶は味方の体力を回復するといったように、職業によって行動が異なります
出撃できる人数はクエストによって異なり、9人で戦える多人数のクエストもあって、うち1人は他プレイヤーの助っ人になります。

もちろん敵モンスターも反撃してくるので、十分な戦闘力がない場合はやられてしまいます。
またボスモンスターは一定時間が経過すると「凶暴化」して攻撃力が激増するので、戦士と僧侶だけで耐え続ける編成では勝ちきれません。
魔法士と僧侶には MP もあり、これが尽きると攻撃速度が激減します。

編成は「おまかせ」で簡単に行えますが、敵が強くなってきたら戦士を増やすとか、時間が足りないなら魔法士を多めにするとか、自分でアレンジした方が良いでしょう。
戦闘はオートで進みますが、モンスターがオーブやコインをポロポロ落とし、これはタップして拾わなければなりません。
オーブはスキルを使うための「マナ」が回復するもので、発動はプレイヤーが任意に行います

クエストに勝利すると資金と「装備」を得られ、たまにレア勇者が出てくることもあります。
参加した勇者の経験値も増え、レベルが上がればステータスが高まります。
装備の種類は非常に豊富で、各勇者が 武器・盾・頭・鎧・足 の5種類の装備を身に着けられます。

ポケットキングダム
※クエストのバトル画面。 ボスが防御技を使う場合はスキルの発動タイミングに注意。
スキルはそれぞれの勇者が持っているものを順番に使う事になります。
例えば「防御力アップ」と「MP 回復」の僧侶がいる場合、それを交互に発動させるので、MP 回復を準備しておきたい時は防御力アップを先に使っておかなければなりません。
使う順番は編成画面の左側からで、スキルの効果はボタンを押しっぱなしにすれば確認できます。


ポケットキングダム
※勇者のステータス画面。 ちゃんと装備が変われば見た目に反映されます。
装備にはまとめて身に着けると特殊効果を得られる「セット装備」があるのですが、名前が紛らわしいので注意。
同じ「呪詛のファラオ」シリーズでも、「呪詛のファラオの包帯の○○」と「呪詛のファラオの呪詛の○○」があって、これらは別のセットとして扱われます。
同じセットは同じエリアで出るようで、例えば「超電磁のテスラのヘルメット」が出たステージでは、テスラの工具や服、ズボンも出ます。


アプリ本体は無料。 もちろん課金はありますが、クエストの進行によって割と頻繁に課金通貨のダイヤを貰え、レア勇者も増えていくので、課金しなくても十分遊べる印象です。
今のところ目立った難点もなく、クエストは「スタミナ制」ですが、メインはダンジョン開発なのであまり気になりません。

他の Tiny Tower 系より1ランク上のゲーム性と完成度を持っていて、演出やサウンドのレベルも高く、ドットグラフィックのゲームですがチープさは全くありません。
ストーリー性のあるオープニングも良く、そこいらの放置系とは作り込みが違いますね

今後のこのジャンルの定番になるアプリではないかと思います。
まあ Tiny Tower は非常にシンプルに作られていて、それがウケたというのもあるので、ここまで来ると難しいと感じる人も多いかもしれないけど。

ポケットキングダム(2015年3月に運営終了)

Hitman GO

暗殺者が警備の目をかい潜り、屋敷に潜入してターゲットに接近する・・・
そんなテーマの「架空のボードゲーム」をコンピューター上で表現した、ちょっと変わったパズルゲームが発売されています。
Hitman GO」です。

ゲーム内容よりも、センスの良いジオラマ風の 3D グラフィックに目がいく作品で、このオシャレな雰囲気はとても iPhone にマッチしていますね。

この「Hitman」というシリーズは「潜入」が重視された 3D ガンシューティング(FPS 系)だったのですが、今作は全く別のゲームになっています。
開発はカナダに新設された Square Enix Montreal というスタジオで、販売元はスクエニですが、日本で製作されたものではありません。

Hitman GO

3D で表現されたジオラマの上に「線」が引かれ、その線上に暗殺者(主人公)や警備員の「コマ」が置かれます。
暗殺者を線に沿って1ステップ分動かすと、警備員のコマもそれぞれ1回ずつ動きます。

警備員には立ち止まったままの青色警備員、移動する黄色警備員、その場で前後に向きを変える水色警備員がいて、警備員が向いている方の1マス先に暗殺者を動かしてしまうと、即座に取り押さえられてリトライになります。

しかし背後や側面から警備員に近づいた時は見つからず、そのまま警備員のマスに踏み込むことで排除することが出来ます。

ゲームの目的は出口に到達することであり、邪魔にならない警備員は倒す必要はありません。
ターゲットがいるステージは、ターゲットの暗殺を行えばクリアとなります。

ゲームのポイントは、暗殺者は毎ターン必ず動かなければならないこと
同じ場所で時間を稼ぎたい時は、どこかを行ったり来たりしなければなりません。
立ち止まることは出来ないため、移動すると見つかってしまう状況になったらもうアウトです。

Hitman GO
※こういう言い方はアレですが、ターン制のパズルゲーム版メタルギアです。
警備員は一定の規則で動いていて、ランダム性はありません。
それにしてもボード上の質感が凄いですね。


Hitman GO
※この画像、どう見ても暗殺者は中央の警備員に見つかっているのですが、実際には見つかっていません。
ちょっと解りにくいのですが、暗殺者と警備員は交互に動いているため、警備員が後ろを向いている時に暗殺者が隣に近づき、その後に警備員が振り向いた時、警備員のターンはその「振り向き」で終わるため、次は暗殺者のターンになります。
ここで暗殺者が逃げるなり警備員を倒すなりすれば、ミスにはなりません。
ミスになるのは「暗殺者が自ら」警備員の視界の先に移動した場合です。


ステージが進むと、スニーキングミッション(潜入作戦)らしい様々なしかけが登場します
例えば、石や空き缶を拾って投げると物音がして、その周辺の警備員を誘き出せます。
姿を隠せる植木や、着替えることで警備員に変装できる服、離れた敵を倒せるスナイパーライフルが登場するステージもあります。

また、ステージをクリアすると結果に応じてカードにスタンプが押されるのですが、単にクリアするだけでは1つしかスタンプはゲット出来ません。
カードには「ブリーフケースを取ってクリアする」「15 ターン以内にクリアする」「敵を倒さずにクリアする」などの条件が書かれていて、これを達成しないと最高評価であるスタンプ3つのクリアにはなりません。

一度に全ての条件を達成する必要はなく、むしろ「ブリーフケースを取ってクリア」と「最小ターンでクリア」は両立できない場合が多いので、1つのステージを数度プレイし、異なる方法でクリアしないとスタンプは3つになりません

もちろん最高評価を取らなくても先に進めるのですが、上位ステージをアンロックするには一定数のスタンプを集めておく必要があります。

Hitman GO
※この黄色の警備服を取ると黄色の警備員に見つからなくなる。
ただし他の色の警備員には見つかるので、複数の服がある場合は取る順番が重要。


Hitman GO
※クリア時のスタンプカード。 このカードも地味にリアル。
そんなに難しいゲームではないので、パズルが得意な人はパーフェクトを目指しながら進んで行くのがオススメ。


そしてこのゲームの一番の魅力は、ゲームもさることながら・・・ そのグラフィックでしょう。
質感のあるジオラマ風のゲームボードはリアルかつ高級感があります。

コマの動きや効果音もアナログボードゲームっぽさ満点で、架空のデジタルゲームでありながら、まさにジオラマゲームシミュレーターという感じ。

カメラワークも見事で、コマの位置に合わせて見やすい角度に移動し、ステージ開始時には横から上に視点が動いていくなど、演出面でも効果的に使われています。
ターゲットがいる暗殺ステージでは美しい声の「アヴェ・マリア」が BGM になるなど、音響もうまく使われていますね。

正直、このゲームは「雰囲気ゲー」であり、パズル部分だけを見た場合、技術的にもアイデア的にもそんなに特筆すべきものではありません。
しかしちょっと地味めのゲームシステムに、このリアルなジオラマと演出が組み合わさることで、とても雰囲気の良いアダルトな作品が作り上げられています。

Hitman GO
※ロード画面の箱の絵。 この絵がまた良い。
こういうところに「それっぽさ」を感じますね。


Hitman GO
※ターゲット補足シーン。 カメラがグッと寄るのが良いです。
バックに流れるアヴェ・マリアも妙にマッチしています。


価格は 600 円。 ボリュームやグラフィックのクオリティーなども含めて考えると、妥当な値段ではないかと思います。
日本語化されていませんが、ゲーム内にほとんど文章は出て来ず、スタンプの取得条件に簡単な英語が書かれているぐらいなので、それが問題になることはないでしょう。

必死になってプレイするようなゲームではなく、時間のある時に少しずつ進めていくのが良い、落ち着いた感じのゲーム
パズルですが、難易度はそんなに高くありません。

大人向けの、総合的な「センス」を楽しむアプリと言えるでしょうか。

Hitman GO(iTunes が起動します)

Trials Go

XBOX で人気のバイクゲーム「Trials」シリーズの派生作が iPhone で登場し、非常に高い評価を受けていて、1週間で 600 万ダウンロードを突破する世界的人気作になっています。
Trials Go」(海外名 Trials Frontier)です。

真横視点のモトクロスゲームで、スマホにはよくあるタイプのゲームですが、他と違うのは非常に遊びやすいこと

この手の欧米製のモトクロスゲームは Bike Baron に代表されるように、そのほとんどが「マゾゲー」「死にゲー」であり、超難解なトラップだらけのコースを延々とリトライを繰り返しながら進んでいくものが多いのですが、このゲームは初見でも普通にクリア出来るコースが多く、バイクのコントロールも容易で、万人が楽しめるバランスになっています

販売は Ubisoft、開発はフィンランドの RedLynx というメーカーで、ここはこの「Trials」シリーズで有名になり、2011 年に Ubisoft に買収された経緯があります。

Trials Go Trials Frontier

右ボタンで前進、左ボタンで後退、回転ボタンでバイクの体勢を変えるという、一般的な操作のモトクロスゲームです。
ジャンプ中に回転ボタンを押しっぱなしにすれば「フリップ」と呼ばれる宙返りも可能、地上で後方回転ボタンを押せばウィリーになります。

着地体勢が悪かったり、ドライバーが頭をぶつけたりすると転倒してしまいます。
この手のゲームは「物理シミュレートされたコケっぷり」を楽しむものも多いのですが、このゲームは割と現実的な挙動で、派手にぶっ飛んだり、タイヤがポンポン跳ね飛んだりすることはありません。

コケてもリトライボタンを押せばすぐ直前のチェックポイントから再開可能で、ミスってもあまり戻されません
バイクも重量感を感じるやや重めの挙動で、おかげで回転しすぎることがなく、コントロールのしやすさに繋がっています。

ステージクリア制のゲームで、ゴールまで行けばクリア。
タイムによってブロンズ・シルバー・ゴールドの評価が付けられます。
フリップなどの技は、それが要求されていない限り無理に行う必要はありません。

グラフィックは XBOX 版ほどではありませんが、3D で表現された見応えのあるコースになっていて、バイクが乗ると吊り橋がたわむなどの物理表現もリアルです。
滑車が転がって来たり、爆薬で吹っ飛ぶなど、ユニークなしかけも多いですね。

Trials Go Trials Frontier
※巨大な滑車が落ちてきて坂道を転がってくる! 他にも岩が崩れたりとか、色々なトラップが満載。
でも難しすぎず、マゾすぎないのが良いところ。


Trials Go Trials Frontier
※ライバルとレースするステージもある。 出来れば勝ちたいところですが、勝利が必須ではない場合もあるので、負けそうな時でもとりあえずゴールしてみましょう。
ただし設計図を探すステージの場合、負けるとルーレットを回せないので注意。


このゲームの大きな特徴の1つは、モトクロスゲームであるにも関わらずストーリーがあり、それに沿ってミッションが進むこと
この世界は近代文明が崩壊しており、そんな中で流れのライダーであるプレイヤーは、住民の要望に答えながら周辺を縄張りにするバイカーグループと対決します。

ステージをクリアするとルーレットを回すことができ、パーツやダイヤなどが手に入ります。
ミッションには「フリップを1回決めろ」「敵ライダーに勝て」などの他に「特定のパーツを集めろ」といったものもあり、これらを達成することでストーリーが進み、より多くの資金と経験値も獲得できます。

パーツはマシンのアップグレードにも必要で、なくても実行可能なのですが、必要な資金が割高になります。
ダイヤがあればそれを消費してパーツを調達することも可能で、このダイヤは課金通貨なのですが、ゲームの進行でも割と手に入ります。

Trials Go Trials Frontier
※こうやって町で住民の依頼をこなしながらゲームを進行していきます。
今までのモトクロスゲームにはない展開ですね。


Trials Go Trials Frontier
※ステージ選択画面は、ステージ選択と言うよりワールドマップになっています。
徐々に探索地を広げながら、敵バイカーのアジトを探っていきます。 ステージによって得られるパーツも異なります。


モトクロスゲームとしてのクオリティーの高さにストーリーを進める面白さも加わって、かなり楽しめるゲームになっています。
この完成度の高さなら約1週間で 600 万ダウンロードというのも頷けますね。

ただアイテム課金制のゲームであるため、それに伴う残念仕様も含まれています。
まず、プレイするごとにガソリンが減っていき、なくなると遊べなくなる「スタミナ制」であること。
さらに海外のソーシャルゲームによくある「パワーアップの待ち時間」も導入されています。

これらの待ち時間はダイヤで短縮することも出来ますが、ダイヤを課金購入する場合、最低課金額は 500 円からと割高
300 円でまとまった量のダイヤを購入できる限定セールもありますが、初回のみです。

ただ、ガソリンは3分で1回復し、1回のプレイで5消費。
最大値は徐々に上がっていきますが、30 だったとして全快までは1時間半。
待ち時間は(この手のゲームとしては)短い方ですね。

Trials Go Trials Frontier
※町の画面。 こういうシーンがあるのが既存のレースゲームとは一線を画しています。

Trials Go Trials Frontier
※アップグレード画面。 パーツがあれば費用が安くなるのを忘れずに。
アップグレード時の待ち時間は最初は数秒ですが、徐々に長くなっていき、数十分、数時間待たされるようになっていきます。
この欧米ソーシャルの悪しき習慣は何とかならないものか・・・ まあ向こうも日本のガチャに対して同じように思ってるんだろうけど。


本体価格は無料で、課金も必須という程ではなく、それでいてこのクオリティーなのでオススメできるアプリです。
ゲーム自体には目立った難点はありません。
オンライン機能を使うのに Facebook アカウント(もしくは専用アカウントの登録)が必要ですが、気になるのはそのぐらいです。

良い意味で「洋バイクゲー」らしくないゲームです
スマホのユーザー層を考慮し、カジュアルなシステムと難易度に調整したのだと思いますが、そのおかげで角が取れて、取っ付きやすくて長く楽しめる内容になっている印象です。
にしても相変わらず、北欧圏のスマホゲームはレベルが高いですね。

Trials Go(iTunes が起動します)

クッキー系詰め合わせ(超ダメージ勇者、刺身工場、萌えるコンビニ、Pot of Legend)

2013 年に流行したゲームの中で、特に衝撃的だったのが「Cookie clicker」(クッキークリッカー)というゲームです。
ただ画面をクリックして、クッキーを増やすだけ。
まともなゲーム性など存在していないにも関わらず、世界中にクッキー中毒患者を量産しまくりました

そこにあるのは無限に行える生産体制の強化と、それによるクッキー生産数の超インフレ。
パワーアップが主体のゲームを極限まで煮詰めたような内容で、私も一時は秒間数億枚のクッキーを焼いていました。

そしてこういうヒット作が出ると、当然のように模倣作が雨後のタケノコのように出てくる訳で、それは iPhone アプリでも例外ではなかったのですが・・・
残念ながら悪質な劣化コピーが多く、さらに画面をタップしまくるという性質を悪用した、広告の誤タップを狙ったアプリも続発。
残念ながらこの系統のアプリを試すことは勧められない状況となっています

でも、そんな中でもまともに遊べるものはいくつかある訳で、今回はそうしたクッキークリッカー系のアプリをまとめてご紹介しようと思います。

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超ダメージ勇者

RPG 仕立てのクッキークリッカー系はいくつかあるのですが、その中で個人的に一番良いと思うのがこのアプリ。
モンスタをバシバシタップしてダメージを与え、コインを獲得し、そのコインで戦士や魔法使いなどの仲間を雇い、レベルを上げていきます。

超ダメージ勇者

このゲームはクッキー系の中では一番動きや演出が良く、仲間が増えれば次々と戦士がモンスターに飛びかかり、魔法が炸裂しまくります。
いかにも RPG の戦闘シーンっぽい様子で、モンスターも一定のダメージを受けるとちゃんと倒れ、次の敵が現れます。

難点は仲間が増えるまでは見た目がショボイこと。
30 人ぐらいになるとかなり派手な戦闘になりますが、5人ぐらいだとさすがに寂しい。
そしてこのゲームはクッキークリッカー系であるにも関わらず、パワーアップをなかなか行えないため、その寂しい期間が長く、インフレ感も乏しいです
クッキー系の一番大切な部分が欠けている感は否めません。
広告バナーのすぐ上にボタンが並んでいるので、誤タップしやすいのも難点でしょうか。

しかしそれでも、タップするだけの変化の乏しいゲームより、こうした動きのあるものの方が楽しめますから、この系統の中ではオススメできますね。

超ダメージ勇者(iTunes が起動します)

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刺身工場 ~刺身のうえにたんぽぽ(以下略

ネット上でたまにネタとして出てくる、刺身の上に「たんぽぽ」を置くだけのつまらない仕事。
それをクッキークリッカー系にしてしまった、ぐんまのやぼう でおなじみの Rucky Games さんのアプリです。
今回ご紹介するクッキー系の中では、一番「それっぽい」ゲームですね。

刺身工場

画面下の刺身をタップして「たんぽぽ」をひたすら置きつつ、「あるばいと」や「やすいきかい」などの施設を導入して収益を増やしていきます。
内容としてはそれだけで、良くも悪くも普通のクッキークリッカー
ただ、見た目がいかにも Rucky Games で、うごうごるーが的なラクガキ風の文字には味がありますね。

クッキー系のキモと言える「テンポの良いパワーアップ」と「激しいインフレ感」も良い感じで、最初は1円ずつの収入も、すぐに秒間1万円、秒間 100 万円などにぐんぐん伸びていきます。

良し悪しなのは、アプリを落としていても自然に収入が増えること
これのおかげで必死にたんぽぽを置かなくてもラクに稼げるのですが、しかし一定の収入を得られたらもう起動しなくても良く、1日ぐらい放置したら凄いことになってるので、それでいいのかというのもあります。

でも手軽に遊べるので、クッキー系がどんなものか試してみるのには最適ですね。

刺身工場(iTunes が起動します)

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萌えるコンビニを作ろう

萌え萌えな女の子2人が接客をしてくれる萌え系クッキークリッカー
あまりにも「あざとい」ので、私みたいな萌え耐性が低い人だと、いたたまれなくなって来るのですが・・・
ただ iPhone のクッキー系の中では、一番システム的に良く出来ている印象です。

萌えるコンビニを作ろう

画面をタップすると女の子が「萌え萌えキュン♪」とか、死ぬほどあざとい萌えボイスを出し、同時にお金が増えていきます。
クッキー系らしい「パワーアップの繰り返し」と「インフレ感」は十分で、パワーアップはコンビニの商品名になっており、収益が増えるスピードはかなりのものです。

またユニークなのは、アプリを落としていても収入を得られるのですが、その時間が最初は 30 分のみで、衣装を買うことで伸びていくというシステム。
さらにゲームを「リセット」する機能があり、それによって収益分の「リセットポイント」を得られ、それで次回以降のゲームを有利にするアイテムを購入でき、繰り返し楽しめるようになっています。

画面のやや中央寄りに広告バナーがあり、いかにも「押してくれ」と言わんばかりなのが気になりますが、クッキー系をより楽しめるシステムになっているので、萌え耐性のある方や、むしろ「萌えてないと死ぬ」という方にはオススメですね。
なお、同じシリーズの「萌えるメイド喫茶を作ろう」というゲームも公開されているのですが、そちらは衣装の入手が課金購入のみになっているのでお勧めしません。

萌えるコンビニを作ろう(iTunes が起動します)

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伝説の壷(Pot of Legend)

これはちょっと変わり種のクッキークリッカー系です。
部屋の中に現れる壷を壊し、コインを回収していく内容ですが、壷は自分ではなく画面の中を動き回るヒーロー達が壊します。

結構忙しい操作が必要なゲームで、放置しているだけではお金は貯まりません。
ヘンな表現ですが「クッキー系+なめこ型の回収+高速化」って感じでしょうか?

伝説の壷 Pot of Legend

画面を連打すると画面左上のバーが伸びていき、最大になると部屋のどこかに壷が現れます。
するとヒーローが自動でその場所に移動し、剣でバンバン叩いて破壊します。
壊れた壷からはコインがバラまかれ、指でなぞって回収する事が出来ます。

コインが貯まると上位の壷を出現させたり、壷の出現ペースをアップさせる事ができ、さらにヒーローを増やしたり、その攻撃力を高めることもできます。
ゲームが進めば壷が大量に出現し、それを多数のヒーローが片っ端から破壊、部屋がコインだらけになっていくため、タップと回収がかなり忙しくなります
他のクッキークリッカー系とは違い、集中してプレイするゲームですね。

このゲームは1兆ゴールドを稼ぐのが目標ですが、1時間足らずで達成できます
達成すると記念品(?)を1つゲットでき、後は繰り返し。
様々な記念品を集めていく要素はありますが、毎回同じことの繰り返しで、変化がないのが残念ですね。

ただ、これはこれでクッキー系としてはそれなりに楽しめるし、大量のコインを回収する爽快感もあるので、この系統が好きな方には勧められます。

伝説の壷 Pot of Legend(iTunes が起動します)

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(おまけ)Dungeon Clicker

ちょうど本日発売されたばかりなので、これも少し取り上げておきます。
非常にリアルなダンジョンとクッキークリッカーが組み合わさったゲームで、最初に見た時は「おぉ、すげー」と思いました。1分ぐらい。

Dungeon Clicker

でもダンジョンは同じ場所をひたすら行ったり来たりするだけ
やることはボタンを押すのみで、お金が貯まってレベルアップすると RPG っぽいアイテムの名前が出てきますが、施設とかを買う要素は特になし

たまに背景に宝箱や金貨袋が現れ、タップすると回収できますが、宝箱には鍵がかかっていて、鍵がない時に開けようとすると「鍵を 200 円で買ってね」という表示が。
これ見た時点でやる気がなくなりました。

クッキー系らしいパワーアップやインフレ感もない、単にボタンを連打するだけのものですね。

Dungeon Clicker(iTunes が起動します)

アメイジング・スパイダーマン2

4月25日に上映が始まる映画「アメイジング・スパイダーマン2」のオフィシャルゲームにして、スパイダーマンになって映画さながらに町中を飛び回れることでヒットしたゲームロフトの人気作「アメイジング・スパイダーマン」の続編がいよいよ公開されました。
アメイジング・スパイダーマン2」です。

今回はグラフィックが大幅にパワーアップ!
前作は画質より描画速度を重視していたのか、グラフィックは粗めだったのですが、今回の街並みは滑らかで美しく、ビルのガラスに映る風景やニューヨークらしい広告塔もとても綺麗。
そしてその中を前作同様、ウェブスイングでブンブン飛び回ることができます。

内容としては前作の「正当進化」であり、悪く言えばあまり変わり映えしません。
前作が好評だったので、ヘタに大きく変えなかったのだと思われます。

アメイジング・スパイダーマン2

いわゆる「オープンワールド」のゲームで、3D グラフィックで再現された広大なニューヨークの中を自由に移動することが出来ます。

ここのニューヨークはやたら治安が悪いようで、マップの各所で誘拐や強盗、車泥棒が発生しており、また交通事故も多発しています。
画面左上のミニマップには事件の位置が表示されており、近くの現場の方向を示す矢印も現れます。
これを頼りに事件現場に向かい、片っ端から解決していきます。

敵がいる場合は戦闘になりますが、攻撃ボタンを連打していれば自動で華麗なスパイダーアクションが次々と繰り出され、敵をボコボコにしてくれます。
あまりテクニックが必要なものではないのですが、このゲームは「スパイダーマンになって町を飛び回ること」がメインなので、戦闘はこのぐらいでも良いような気もしますね。
アクションは前作よりも豊富で、動きも滑らかです。

戦闘時には「回避」と「スパイダーウェブ」のボタンも現れ、敵が攻撃しそうな時に回避ボタンを押すと、回避と同時に反撃技を食らわせます。
前作はこの回避のタイミングが解り辛く、素早く反応するため回避ボタンを凝視していないとダメだったのですが、今回は攻撃準備をしている敵の上に目立つマークが表示されるようになり、普通に画面を見てタイミングを判断できるようになりました

スパイダーウェブのボタンは攻撃に組み込むことで、敵をピヨらせたり放り投げたりする多彩な技に派生させられます。
普段はムリに使わなくても良いのですが、うまく使えば格好いいアクションが見られますし、強敵には有用ですね。

アメイジング・スパイダーマン2
※スパイダーマンのアクションはよりスピーディーになりました。 画面外から銃を撃たれるような解り辛いケースも減っています。
左の敵の上に出ている赤いギザギザが攻撃準備マーク。 これが出たら回避ボタンを押しましょう。
コンボは 50 を越えると攻撃がパワーアップします。


アメイジング・スパイダーマン2
※今回は空中戦もあり。 でも操作は簡単。
表示されるウェブボタンを押して敵を捕らえたら、後はボタンを連打していれば OK です。 スパイダーマンが勝手に格好いいアクションで撃破してくれます。
ゲーマーには物足りない点もありますが、このゲームは戦闘がウリではないですしね。


町の各所で発生する事件には「サブミッション」と「メインミッション」があり、今回はサブミッションをクリアする事で市民の支持率が上がるようになりました。

この支持率が一定数になるごとにメインミッションが発生し、それを全てクリアしたら再びサブミッションで支持率を高める、という形になっています。
そして支持率 100 %でボスが登場します。

つまりサブミッションのクリアが必須になったのですが、戦闘も移動もスピーディーに進行するため、あまり面倒な感じはありません。
戦闘はボタン連打で手軽に進むし、移動はウェブスイングでビルをひとっ飛びしながらショートカットで急行できるので、むしろサクサク感がありますね

ミッションのクリアによってお金も貯まっていき、パワーアップや回復アイテムを購入することが出来ます。
最近のゲームロフトは残念な課金制限がある場合が多かったのですが、今回は消費アイテムやパワーアップに必要な資金はゲームを通して入手していける印象です。
追加コスチュームなどは課金アイテムになっています。

アメイジング・スパイダーマン2
※スキルは6つのカテゴリに分かれていて、それぞれ低いものから順に取っていきます。
技のスキルを習得すると新しい攻撃が出来るようになりますが、操作はボタンを順番に押すだけの手軽なものなので、簡単に連続攻撃に組み込むことが出来ます。


アメイジング・スパイダーマン2
※車の下敷きになっている人の救出。 このあと担いで病院に運びます。
他にもサインしたりとか、窃盗車を追ったりとか、戦闘以外のミッションも色々ありますね。


まあこのゲームはシステムやら戦闘云々ではなく、スパイダーマンになって町を飛び回るのが楽しいゲームです。
ビルのすき間を高速で抜けていくのは気持ちがよく、はるか上空まで飛び上がってダイブするのも迫力あります。

スパイダーマンはビルの壁もまるで地面のように登ることができ、今回は壁面をダッシュすることも出来るようになりました。
あまりにも縦横無尽に動けるので、たまにどこに張り付いているのか解らなくなったりもしますが、それだけのアクションを広い町の中で自由に行えます。

地面にいる時に車が前方から迫って来ても、自動的に格好いいジャンプで回避してくれるなど、あらゆるアクションがスパイダーマンらしくて良いですね。

ミッションの中には爆弾を探したり、怪我人を病院に連れて行くなど、移動を要するものも多いのですが、そういったお使い系が苦にならない「移動の楽しさ」があります。

アメイジング・スパイダーマン2
※チャプター1のボス登場。 この電撃を操る敵は映画でも主要人物になっています。
ちなみにチャプター2のラストは、ボスを糸で固めながらザコを倒すシーンが難しい。
ボスが画面から消えないよう、前後に動きながら糸で固めましょう。 行けば意味が解ります。


アメイジング・スパイダーマン2
※高空から地上へダイブ! 目の眩むような高さからのダイブ感が病み付きに。
グラフィックが綺麗になって臨場感もさらにアップしました。
綺麗な湖のある公園や、銅像のある陸橋など、街並みもリアルですね。


価格は 500 円。 クオリティーを考えるとむしろ安いぐらいだと思います。

唯一難点だと思ったのは、オンラインゲームでもないのに通信環境が必須なこと。
通信できない状況だとエラーで起動さえ出来ません
また通信が繋がりにくい状況だと起動に時間がかかります。

ただ、ゲーム自体に目立った難点は見当たりませんね。
ゲームロフトなのでメッセージも全て日本語化されていて、翻訳におかしい部分もありません。

町中をウェブスイングで飛び回るシンプルな爽快感と、最新スマホのグラフィックの美しさを堪能できる内容で、万人が「すげー!」と感じるアプリだと思います。

アメイジング・スパイダーマン2 (iTunes が起動します)


以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

 iPhone AC

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