iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2014/09

FINAL FANTASY WORLD WIDE WORDS

※このアプリは 64bit 未対応に伴い公開終了しています。

ファイナルファンタジーを題材にした、フリック文字入力で敵と戦うソーシャル RPG が登場しています。
FINAL FANTASY WORLD WIDE WORDSファイナルファンタジー ワールド ワイド ワーズ)」です。

フリック入力の練習になるゲームで、iPhone 6 の発売でスマホユーザーが増えていると思われる今の時期には、ちょうど良いアプリですね。

正直、FF を名を冠している割には地味な印象がありますが、ゲームをやりながら練習できるのは便利です。
開発は北海道の「スマイルブーム」というメーカーです。

FINAL FANTASY WORLD WIDE WORDS ファイナルファンタジー ワールド ワイド ワーズ

戦闘が始まると、敵の横に言葉が現れます。
これをフリック入力でタイプすると、入力時間に応じて S~D の評価が付き、それに応じた威力でメンバーが攻撃を行います。
時間の計測は入力し始めてからなので、じっくりワードを確認してからでも構いません

入力をミスってもダメージを受けることはありません。
ただ、ミスなく入力する事で「コンボ」が貯まっていき、増えるほど攻撃力にボーナスが付きます。
このコンボボーナスは結構大きいので、早打ちだけでなく、正確さも心がけなければなりません。

入力を終えるごとに敵の「のこりターン数」が減っていき、0 になると攻撃してきます。
プレイヤー側の HP はメンバーの HP の合計で、つまりパズドラ方式ですね。

敵グループを全滅させれば勝利となり、経験値が入ります。
一応「合成」もありますが、敵がキャラクターや合成アイテムを落とさないので、メンバーのレベルは戦闘による経験値で少しずつ上げていきます

ボス戦もあり、ギルガメッシュやオルトロスなどの FF シリーズおなじみのキャラが、原作に応じたセリフを出しながら攻撃を行ってきます。
会話も入力ワードになっており、味方のセリフで追加攻撃を行える場合もあります。

FINAL FANTASY WORLD WIDE WORDS ファイナルファンタジー ワールド ワイド ワーズ
※オルトロスや魔道アーマー、ベヒーモスなどのおなじみのキャラが登場。
結構長文のセリフを喋ったりしますが、各キャラのセリフは入力ミスしてもコンボは途切れません。
右画像はボスの特殊攻撃。 時間内に入力しないと大ダメージを受けます。


たまに宝箱やチョコボが現れ、これらもワードを入力して入手します。
ただ宝箱は S ランク入力、チョコボは一定時間以内に入力を行わないと手に入りません。
アイテムを使えばこれらの条件を緩和できます。

宝箱からは「アイテム」や「アビリティ」、そして「デコ」と呼ばれる言葉が手に入ります。
チョコボは捕まえた後に牧場に送られますが、しばらく後に宝箱を掘り出していなくなるので、これも結果的には宝箱に変わります。

アビリティは「スラッシュ」や「ケアル」などの技や魔法で、大ダメージを与えたり回復したりできます。
「デコ」はキャラやアビリティに付ける修飾詞で、例えば「強い」というデコをバッツに付けると「強いバッツ」や「バッツ強い」になり、HP が増えます。
ケアルに付ければ「強いケアル」になって効果が 10 %増えます。

「祭り」とか「サムライ」とかユニークなデコもあって、ヘンテコな名前にできるのが面白いですね
ゲームが進むと召還魔法も登場し、これにもデコの付属が可能です。

FINAL FANTASY WORLD WIDE WORDS ファイナルファンタジー ワールド ワイド ワーズ
※アビリティにデコを付けると発動させる時に入力する文字数が増えてしまいますが、文字が多い方が威力は上がります。
ただしセリフと違い、アビリティの入力でミスるとコンボが途切れるので注意。
「応用ティーダ祭り」とか笑える名前にできるのが良いですw


キャラクターは THEATRHYTHM FINAL FANTASY でも使われていた、ちょっとオモチャっぽいユニークで親しみあるデザインで、全体的にセンスが良く、入力時の操作感も優れていて完成度は高いです。

ただ、私的には冒頭でも述べたように、地味な印象も拭えません。
それは見た目だけでなく、ゲームシステム的にも

ステージごとに入手できるアイテムが設定されていますが、滅多に手に入らず、敵がアイテムをドロップする事もなく、宝箱やチョコボの出現率も高くありません。
アビリティとデコ以外の装備もないので、収集や育成の面白さは乏しいです

キャラクターは課金ガチャでしか手に入りませんが、その種類も少なく、おまけに★1と★2がいますが、★1はアビリティを装備できない
それでなくてもアビリティが少ないのに装備できるキャラも限られているからますます展開が地味。
加えて★1を★2にするには同じキャラが素材として必要なので、余計にガチャ必須。

もちろんスタミナ制で、尽きるとしばらく待たないと遊べなくなります。
スタミナ上限を増やす課金があるのはユニークですが、キャラ所持枠とチョコボ所持枠に加えてスタミナ上限の課金まであると、課金ゲー感も受けてしまいます。

フリック入力練習アプリとして見た場合も、段階的に難しくなっていく「トレーニング」のステージは用意されていますが、入力に関するレクチャーがある訳ではなく、キーガイドや正確率、時間表示がある訳でもないので、今一つな感があります。
まあスマホの「フリック練習+ゲーム」のアプリは、FLICK OF THE DEADミクフリック北斗の拳 も、学習機能については乏しいのですが。

FINAL FANTASY WORLD WIDE WORDS ファイナルファンタジー ワールド ワイド ワーズ
※左は「スペシャル」の中にあるトレーニングステージ。 ここはスタミナ関係なくプレイ出来ますが、経験値も入りません。
右は召還魔法の「デブチョコボ」。 かなり強力ですが、フリック入力に慣れてない人だと入手は当分先かも・・・


ソーシャルゲームなのでアプリ本体は無料。 もちろん課金はあり。
やっててゲームとして「すげーおもしれー!」って感じではないですが、しかしフリック入力の練習になることは確かで、長期的な育成要素もあるため、悪いアプリではありません。
何というか、面白い面白くないではなく、「良いアプリ」ですね。

ゲームとしては、かなり進まないとキャラのカスタマイズを満足に行えず、じっくり成長させてから進まないと攻撃力不足で敵をなかなか倒せないなど、バランスが甘い印象があります。
フリック入力練習アプリという性質を考え、一般向けにするためワザとシンプルにしているのかもしれませんが、ちょっともの足りない。 テンポも良くありません。
この辺はアップデートでの調整に期待でしょうか。

ともあれ、FF シリーズの経験者ならより楽しめますが、知らなくても遊べて役に立つ、人に勧めやすいアプリですね。

FINAL FANTASY WORLD WIDE WORDS(iTunes が起動します)

STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム

オタクと SF と物理学が交錯する、アニメ化・映画化もされた大ヒットノベルゲーム STEINS;GATE(シュタインズゲート)
派生作も非常に多い作品ですが、2013 年に PS3 や XBOX、PS Vita で発売された、登場人物1人1人に焦点を当てた短編集が iOS に移植されています。
STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム」です。

今作の内容を一言で言うと「公式アンソロジー」です。
アンソロジーとは一般的に、複数の作家が同じテーマで書いた小説や漫画の作品集で、このゲームも 10 本のシナリオのうち、本編のシナリオに関わった人が書いたのは2つのみ。
残りの8つは別の方が書いたものです。

ただ、担当したのはラノベ作家やシナリオライター、脚本家など、その方面のプロの方々
作家の違いにより、それぞれのシナリオに作風の差異がありますが、同人誌などのアンソロジーとは規模が違いますね。 もちろんセリフもフルボイス。
定価は 3000 円で、iOS アプリとしてはかなり高額ですが、ボリュームはそれに見合ったものがあります。

内容は本編のシュタインズゲートを知っていることが前提になっています。
よって先にこちらを読んでも楽しめないし、意味が解りません。
本編 未プレイの方は、先にそちらからプレイしましょう。

STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム

まずは本編の主人公、岡部倫太郎のシナリオからプレイします。
それをクリアすると2つのシナリオが現れ、そのどちらかを終えるとさらに3つのシナリオが現れるというように、選択できるシナリオは徐々に増えていきます

1つのシナリオはラストまで1時間半~2時間
全部で 10 のシナリオがあるので、全体としては 15~20 時間。
合計すれば本編と同じ規模のボリュームになりますね。
また、今回は1時間半~2時間で一区切り付くことが解っているので、そのぶんプレイしやすさもあります。

内容は本編に沿ったものもあれば、直接関わらない番外編もあり、サスペンスもあればギャグなストーリーもあります。
全体としてはシリアスな話が多く、同じファンディスクでもギャルゲーに近かった「比翼恋理のだーりん」とはかなり雰囲気が異なります。

今回はストーリー分岐はなく、すべて一本道
携帯でメールを送受信する「フォーントリガー」はありますが、これによって物語が変わったりすることはないので、単なる演出に近いです。
よってノベルゲームと言うより、普通のノベルやドラマですが、元々プレイヤーが介入する要素の少ないゲームでしたし、これはこれで良いと思います。

STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム
※今回はシナリオごとに主人公が変わるため、こんな風に本編の主人公だった岡部を外から眺める場合もあります。

STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム
※舞台が本編と同じなので、背景 CG などはほとんど流用。 新 CG はイベント用のものが多いです。
セリフは吹き替えと違って尺や口パクに合わせる必要がないためか、自由に演技されている印象ですね。

ネット上の評価を見てみると、シュタインズゲート本編のまだ明かされていない部分や、描かれていない部分に全く触れられていないのが「期待ハズレだった」とする意見も多いです。

ただ、これは冒頭でも述べたようにアンソロジーです。
大半のシナリオは本編とは異なる作家さんが書いたものであり、そして原作者ではない第三者が本編を改編・追加することは、普通許されません。

シュタインズゲートの場合、どんなに変えても「世界線」の一言で片付けられる便利な設定なのですが、それでも本編で明かされていない部分に第三者が勝手に触れたら、ファンからフルボッコにされること請け合いです。

ですから、これは最初から「そういうものだ」と思って見るべきですね。
あくまでファンディスクであり、公式アンソロジーであって、本編を補完する物ではないという視点で見れば、十分な内容だと思います。

STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム
※シナリオ選択画面。 シュタインズゲートらしい、ニキシー管っぽい文字表現が良いです。
下部のポケコン風の液晶表示も味がありますが・・・ 最近の人にポケコンって言っても解らないだろうな。
あ、ロボティクスノーツのポケコンとは違います。


STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム
※時間移動シーン。 岡部以外の場合は自分で行き先を設定しないためか、これとは別の世界線移動シーンになります。
今回も 2ch ネタやネットスラングが多数出てきますが、「比翼恋理のだーりん」の時と同じく最新のネタも使われており、本編が登場した 2009 年には存在しなかったものもあります。


PS3 / XBOX 版がフルプライス(7000 円前後)で、PS Vita などのダウンロード版でも 6480 円であることを考えると、内容は同じですから、昨年発売されたばかりのソフトとしては 3000 円は安価と言っても良いでしょう。

私的にはシュタインズゲートはサスペンスの印象が強いので、「比翼恋理のだーりん」より今作の方がしっくり来ますし面白いです
ただしフルボイスなのでインストール後の容量は 1.58 GB あります。
本体容量の少ない方はご注意を。

あくまで 本編 をクリアした方にのみ勧められるゲームですが、シュタゲをもっとプレイしたいと思っている人は必携ですね。

STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム(iTunes が起動します)

ドラゴンクエストIII(ドラゴンクエスト ポータルアプリ)

※スマホ版ドラクエ3の攻略を こちらのページ で公開しています。

2013年11月に ドラクエ1 がスマホに登場し、2013年12月に ドラクエ8、翌2014年4月に ドラクエ4、6月に ドラクエ2 が移植されてきました。
そして先日、ドラクエの初期シリーズ「ロト三部作」のトリを飾る、名作として語り継がれるドラクエの3作目がスマホで公開されています。
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」です。

この作品は「ドラゴンクエスト ポータルアプリ」に含まれており、単体のアプリではありません。
ポータルアプリをダウンロード後、アプリ内課金(1200円)で購入します

ドラクエ3は 1988 年にファミコンで登場後、スーパーファミコン、ゲームボーイカラー、ガラケーなどに移植されて来ましたが、スーパーファミコン版以降はグラフィックが強化され、内容にも改修が加えられています
具体的には、ゲームバランスの調整、新職業の追加、グループ攻撃武器の追加、ちいさなメダルの追加などです。
ただしスマホ版には、スーパーファミコン版にあった「すごろく場」や、モンスターの攻撃モーションはありません
今回もガラケー版の移植ですね。

ドラクエ3は様々な職業のキャラクターを自由にパーティーに加えることができ、「ドラクエの完成形」と言えます。
当初からドラクエはこのスタイルを想定していましたが、RPG が知られていなかった当時の日本にいきなりこの形式を持ち込むのは早いだろうということで、1から3を経て段階的にシステムを広げていきました。
初期シリーズの世界設定も、この作品で一区切り付くことになります。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

今回もレイアウトは縦画面専用です。
スマホ版ドラクエ1・2・4と同じ、画面下に十字キーが表示される、おなじみのスタイル。

ただ、今回は十字キーの操作性がさらに調整されたようで、かなり操作しやすいです
2の頃から改善が進んでいましたが、今作は本当、操作性で気になることがありません。

コマンドも使いやすく、所持品がいっぱいの時にアイテムを買うと自動で整理してくれたり、対応するカギを持っていれば進むだけで扉を開けられるなど、プレイしやすくなっています。
HP を手軽に全快できる「まんたん」のコマンドも用意。

グラフィックも改善されていて、1や2のドットグラフィックは批判する人も多かったのですが、今作はより違和感のない見た目になっています。
と言うか、ベースになっているソフトが異なるようで、1と2のグラフィックはガラケー版の時に作られたものですが、3のグラフィックは 1996 年に発売されたスーパーファミコン版がベースになっていると思われます。
そのため前2作とは絵柄が違います

1996 年はスーパーファミコンの最後期で、ドットグラフィックが一番洗練されていた頃。
その辺も影響しているかもしれません。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
※ 1 と 2 はあえてオリジナルのドラクエ風にしたのかもしれませんが、やはり3のグラフィックが綺麗ですね。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
※「さくせん」の中にある「まんたん」は便利なので活用しましょう。
戦闘中には攻撃演出が発生し、メラを唱えれば火の玉が飛び、ヒャドを使えば氷柱が現れます。
進行スピードはオリジナルと同じく、1にするより8にして連打した方が早いです。


ゲームの特徴は、ストーリーに合わせて仲間が増えていくのではなく、自分で命名し、職業も選んだキャラクターを3人加えて冒険する点
ストーリーが重視される日本の RPG では、この形式のゲームは意外と少ないのですが、ドラクエ3は自由度が高く、「勇者・商人・遊び人・遊び人」という変則パーティーでも冒険が可能です。
それで冒険がスムーズに進むかどうかは別として。

ゲーム中盤になると「転職」も可能になり、これを利用することで「魔法も使える武闘家」や「回復も行える戦士」などを作ることが出来ます。
ただし主人公の「勇者」は転職できません。

スーパーファミコン版以降に加えられた新職業「盗賊」は、素早さが高く、成長も早く、なかなか強力です。
残っている宝箱を察知したり、敵からアイテムを盗むこともでき、真っ先に行動できるのでアイテムでサポートするのにも向いてますね。

本来なら ドラクエ4 から加えられた、自動戦闘システムの「さくせん」も盛り込まれています
「ガンガンいこうぜ」「いのちだいじに」などの5種類の設定を元に AI が仲間の行動を自動化するもので、相手の残り HP を計算して魔法を使ってくれたり、ピンチになった直後に回復魔法をかけてくれたりします。
ちゃんと状況を判断した行動を行ってくれる、手軽で便利な機能で、もちろん「めいれいさせろ」にして自分でコマンドを入力することもできます。

スーパーファミコン版からのもう1つの特徴は、ステータスに関係する「性格」があること
ゲーム開始時にプレイヤーはいくつか質問を出され、その答えによって性格が決まり、ステータスの初期値と伸び率が変化します。
仲間も作成時に振り分ける能力に応じて性格が決まり、本のアイテムを使って変化させることも出来ます。

ただ、(攻略サイトなどを見ない限り)どの性格でどんなステータスになるのかは「なんとなく」でしか解らないので、いまいち活用し辛く、解りにくいシステムの印象もあります
まあ「最強キャラを作るまでやり込む!」とかでない限り、そこまで気にしなくても良いのですが。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
※新キャラはルイーダの酒場の2階で作成します。
その際に任意のステータスを5回アップさせる事ができ、それによって性格、つまりその後の伸び率も変わります。
経験者の方は転職も考慮に入れたいところ。
右は夜の街。 昼夜の変化があり、BGM も変わります。


冒頭で述べたように、価格は(アプリ内課金で)1200 円
が 300 円、が 500 円ですから、いきなり値上がりしている印象がありますが、3のクオリティーやボリュームはそれに見合ったものがあると思います。
とは言え「ドラゴンクエスト」ですから、注目度は非常に高く、やっぱり賛否が沸き起こるんだろうけど。

ドラクエ3は JRPG の金字塔であり、そのクオリティーが心配されていましたが、ベターな移植になっていると思います。
プレステ版 / DS 版がベースの ドラクエ4 よりは見劣りしますが、スーパーファミコン版 / ガラケー版からの移植であることを考えると、そつのない完成度と言えますね。
目立った欠点はありませんし、インターフェイスの改善も感じます

優れたバランスの名作で、スーパーファミコン版以降に加えられたやり込み要素もあるため、携帯で RPG をやるなら押さえておくべき作品でしょう。

ドラゴンクエスト ポータルアプリ(ドラクエ I / II / III 同梱)

スマホ版 ドラクエ3 攻略 (本家 iPhone AC 内)

【お知らせ】おすすめアプリ ショートゲーム編、更新

昨年公開した本家 iPhone AC の「iPhone おすすめゲームアプリ ショートゲーム編」のページに、2013 年末から 2014 年に公開されたアプリを追加・・・
しようと思ったのですが、数が増えてきたので2ページ目を新たに作成しました

今回は「その他」に分類されるようなジャンル分けが難しい作品のうち、1プレイが短いものも含めています。

今回の選出作は Smash Hit、Knightmare Tower、Giant Boulder of Death、Ridiculous Fishing、サムライディフェンダー、口先番長、空気読み。1 / 2、Little Inferno の8作品。

iPhone 6 / 6 Plus で新たにスマホユーザーになった方もいると思われますし、アプリ選びの参考にして頂ければと思います。
なお、今回推薦したアプリは全て Android 版もあるので、Android ユーザーの参考にもなると思います。

iPhone おすすめゲームアプリ ショートゲーム編 その2

各アプリの選出 / 非選出の理由については こちら のページをご覧下さい。

【お知らせ】iPhone おすすめゲームアプリ ショートゲーム編 公開

※2014/9/25 2014年度の推薦/次点アプリのコメントを追加
※2013/9/06 初稿

本家の iPhone AC に、新しく「iPhone おすすめゲームアプリ」というコーナーを作ることにしました。

これは本家側にあった定番ゲームの紹介ページが古くなりつつあり、さらに攻略をメインにしていたため文章量が多く、更新にも時間がかかるため、もっと簡潔なカタログ形式のページを新設しようと考えたためです。
すでにアプリの紹介はこのブログがメインになっているため、詳細はブログの記事で、みたいなページにしています。

オススメできるゲームのみを 10 以上のジャンルに分け、1ジャンルあたり 10 本ほどを厳選して紹介していく予定で、まずは「ショートゲーム」のページを作成、公開しました。

元々 iPhone AC は、iPhone を買ったばかりの人が見る初心者向けのサイトが少ないことを憂慮し、「初心者向けの基本解説」「実用アプリの紹介」「定番ゲームアプリの紹介」の三本立てでナビゲートしていく構成にしていたのですが、アプリのまとめに関しては更新が滞っていたので、これを機に改善していきたいと思っています。

iPhone おすすめゲームアプリ ショートゲーム編

※さらに、2013 年末から 2014 年の選出アプリを紹介するページを追加しました。

この中には「その他」に分類されるようなゲームで、1プレイの短いものも含めています。

iPhone おすすめゲームアプリ ショートゲーム編 その2

なお、ページに選出したアプリと、選出を考えたけど今回は除外した「次点」のアプリ、及びその理由は以下の通りです。
どれも定番か秀作のアプリなので、ゲームを探している方は参考にして頂ければと思います。
評価は私の独断と偏見なので、その点はご容赦を。

== 2014 年度の推薦 / 次点作 ==

Smash Hit (選出)
クリスタルの柱や壁に鉄球を投げ、粉々に破壊する爽快感のあるゲーム。
シンプルで面白く、グラフィックも綺麗。 人気になるのは当然。

Knightmare Tower (選出)
下から湧いてくるモンスターを降下斬りでスパスパ切り刻むゲーム。
ゲームのテンポが良く、パワーアップの効果を実感でき、テクニックも必要な良ゲー。

Giant Boulder of Death (選出)
のどかなヨーデルの歌声に合わせ、巨大な岩石がアルプスの村を襲う!
ユニークな転がし系のゲームで、長く楽しめる要素があり、おバカな雰囲気も良いです。

Ridiculous Fishing (選出)
釣った魚を銃で撃ちまくる、何となく不道徳だけど面白いゲーム。
欧米の Apple が選出した「2013 年のベストゲーム」 。
これもテンポが良くてパワーアップの効果を実感できる、強化の楽しさがある内容です。

サムライ ディフェンダー (選出)
弓矢で敵を撃退するディフェンスゲーム。
最初は敵が少ないが、どんどん大軍になっていき、それに負けない強化を行え、そのうち無双状態になるのが楽しい。

口先番長 (選出)
しりとりの形式で単語を作っていく頭脳派ワードゲーム。
ボキャブラリーが試される内容ですが、見た目はおバカ全開で、そのギャップが良いです。
「その他のゲーム」としてここに入れましたが、今考えるとクロスワードとかの系統になる気がするので、パズルにすべきかも?

空気読み。 / 空気読み。2 (選出)
次々出てくる「空気を読む問題」をどんどん答えていく「KY 診断ゲーム」。
1発ネタですが内容が秀逸なので「その他」のゲームとして選出。
3 以降はちょっとイマイチ。

Little Inferno (選出)
もはやゲームなのかどうかも解らない、物をひたすら燃やすアプリ。
あまりにリアルな燃えっぷりは眺めているだけでも楽しい、前代未聞の「燃えゲー」。

ウォーリー ハリウッドへ行く』
「ウォーリーをさがせ」のアプリ版。 タッチパネルに最高にマッチしているゲーム。
本当は選出する予定でしたが、iOS8 だと探すべき物が表示されないという致命的な不具合が発生し、ずっとアップデートされてないので修正も期待できず、今回は選出外。
ちなみにこの問題はアプリを一旦落とし、再起動してコンティニューすれば一時的に治ります。
いい加減「』」も何とかして欲しい。

さだめブレイド
トランプの「ハイ&ロー」+RPG+カードゲーム。 運まかせ RPG。
あまりに「運ゲー」なので選出はしませんでしたが、ハマるといつまでも続けてしまうゲーム。
強いカードがそろった人は、クリア重視デッキを組んで 30 戦目を目指してみましょう。 最後の展開はなかなか盛り上がります。

QWOP for iOS
選出するかどうか悩んだゲーム。陸上競技のゲームですが、1歩進むことさえ難しい。
1発ネタのバカゲーですが、かなり爆笑できます。 PC 版よりは簡単?
当初は「その他」部門で選出する予定でした。

Treasure Submarine
これも選出するか悩んだゲーム。「海戦ゲーム」を1人用にアレンジしたもの。
結局は運ゲーですが、アイテムの使い方も鍵になります。 無料だし個人的には好きな作品。
これも「その他」での選出を考えていた作品です。

Tasty Blue
鉢から逃げ出した小さな金魚が、どんどん食べて町を飲み込むほど大きくなるゲーム。
エスカレートっぷりが楽しい内容で、操作性も良く、没頭して楽しめます。

Backflip Madness
ビルの上や崖の上など、トンでもない所でエクストリームなバク転をする。
慣れないとただ一回転するだけでも難しいですが、その難しさがクセになります。

チャリ走3rd Race
おなじみチャリ走。 チャリ走DX もありますが、昔ながらのチャリ走の雰囲気を残したままでゲーム内容を拡張していて、それがかえって好評です。
ボイパな BGM も個人的に好み。

もっと!ぴよ盛り
どんぶりやら皿やらにヒヨコを盛っていくゲーム。 ヒヨコ同士がペタペタくっつくのが特徴。
グッズ化もされていて、そこそこ定番なゲームですね。

ディグディグ
高速で地面を掘っていく穴掘り宝探し。 手軽に楽しめるのが良いです。
結構没頭できるゲームで、個人的にも好みだったのですが、アップデートで広告や課金要素がてんこ盛りになり、今はそればかりが目に付くので選出外としました。

ニキの愛されコーデ
お題に合わせた衣装をコーディネートするファッションゲーム。
他にない独創的なアプリで、主人公のニキも可愛く、一時かなり人気になりましたが、ゲームとしてはすごくシンプル。
課金しないと入手困難なアイテムが多かったのが残念。

Extreme Road Trip 2 / Extreme Bike Trip
車やバイクで大回転しながら距離を競う、ハイスピードな 2D モトクロス系ゲーム。
なかなかハマれる内容で、次点にしたけどオススメ出来る作品。
続編のバイクより、車で競う2の方が良いです。

100 Balls
生産性のない流れ作業を延々と繰り返す、ある意味地獄なゲーム。
しかしスコアシステムがうまく作られていて、何度もチャレンジしてしまう面白さがあります。

Mega Run - Redford's Adventure
Mega Jump の派生作は、なんとランニングゲームだった。
ルートがいくつもあり、スピードも速く、ソニックをショートゲーム化したような作品。
かなり秀作ですが、良くあるタイプのゲームだし、今回は次点。

Don't Look Back
ショートゲームというか、ショートストーリーのアクションゲーム。
適度な時間で終わるアクション鬱ゲー。 ユーザー評価の高い作品です。

Clash of the Olympians
やや小粒ながらディフェンスゲームとして良く出来た作品。
槍や岩を投げて敵を撃退する内容で、テンポが良く、パワーアップも実感できます。

== 以下 2013 年度の推薦 / 次点作 ==


Temple Run 2 (選出)
3D ランニングゲームの元祖、世界的大定番「テンプルラン」の新作。
文句なしで選出でしょう。

PITFALL! (選出)
テンプルラン系を2つ含めるか悩んだけど、クオリティーは十分で、無料も続いているので選出。
というか、私的に好みです。

Fruit Ninja (選出)
フリックで果物を斬る、ご存じフルーツニンジャ。
Angry Birds と Fruit Ninja がスマホアプリの二大巨頭でしょうね。
それに Doodle Jump と Temple Run を加えたのが世界的には四天王かな。

Mega Jump (選出)
ピョンピョン跳んで上に昇っていく、Doodle Jump 系のゲーム。
元祖の Doodle Jump よりこちらを選択。
このタイプではデキが突出しています。 ただし続編は残念な感じに。

Flick Kick Football (選出)
フリーキックショートゲーム。 これも世界的には大定番。
この遊びやすさでサッカーなのでヨーロッパでは無敵?

Can Knockdown 3 (選出)
手前から奧にボールを投げる投射系ゲーム。
やたら渋いグラフィックが欧米ではウケていないようですが、ゲーム的にもグラフィック的にも素晴らしいと思います。

ケリ姫スイーツ (選出)
Angry Birds をパズルとして紹介するので、こちらをショートゲームにするのは違う気もしたけど、でもこちらはパズルじゃないしなぁ。
ともあれ、無料で課金が必須でないアプリとしては作り込みはピカイチ。

ネコアップ / ネコアップ2 (選出)
UFO でネコを吸い取るユニークなゲーム。 今分類すると LINE 系と言えるか。
1作目と2作目のゲームバランスが違いすぎるので、2つとも取り上げる形で紹介。 意外に奥深いゲーム。

ORBITAL (選出)
iPhone 初期から続く名作。 ボールを打ち出す、ランダム性が一切ないパズルゲーム。
誰がやってもハマると思います。

Tiny Wings
アメリカでは大定番のスロープスライド系ランゲーム。
良いんだけど、私的にはトップクラスではない気がするんだよなぁ。

Solipskier
道を描いて滑らせる高速スキーゲーム。 私的には Tiny Wings を選ぶんだったら、こちらを選びます。
でもこちらは知名度が足りなさすぎる・・・

Paper Toss / Paper Toss 2
iPhone 初期の大ヒットショートゲーム。 ゴミをゴミ箱に投げ入れる。
あまりにシンプルなので選出外にしましたが、「ザ・ショートゲーム」ですね。

Tilt to Live
こちらも初期の iPhone の定番作品。 本体を傾けて敵をひたすら避け続ける。
アイテムで反撃が可能で、「逃げ」と「反撃」が繰り返される展開が良いです。

チャリ走DX
日本での知名度は圧倒的。 携帯ゲーの定番で、良い意味でガラケーっぽさが残ってるけど、ラン系には秀作が多いので・・・

Off the Leash
犬が集団で大脱走。 販売停止になってましたが、いつの間にか復活。 ゲーム自体は文句なし。
でもいつまた停止するか解らないし、今回は見送り。

Bumpy Road
個人的にはすごく好きなゲーム。 明るくてほがらかだけど切ない雰囲気が良い。
ただ道を隆起させる間接的な操作が賛否両論で、選出はし辛い。

こねこあっぷ
Doodle Jump 系からもう1つ選ぶならコレかな。 スコアアタックが練り込まれたゲーム。
でもネコ枠(?)はネコアップでいいかな・・・

つみネコ
初期の iPhone の大定番。 知名度は高いが、今となっては見劣りするのは否めない。

ワニワニパニック
知名度で言うならこれも候補。 モグラ叩き系。
ショートゲームらしいジャンルだけど、選出する程ではないかなぁ。

フミンズナイト
モグラ叩き系ならこちらを推したい。 ヘタレ主人公がビビりながらゾンビを叩くゲーム。
もっと評価されても良いと思います。

ホームランバトル2
オンライン対戦対応ホームラン競走。 選出するかどうか悩んだ。
選出数をもう少し増やすならおそらく入れるが、でもこれはショートゲームと言うよりスポーツか?

Collision Effect
一時期流行った、パーティクル(光の粒子)が綺麗な花火ゲーム。
ショートゲームらしい秀作だが、今となってはシンプル過ぎるかな。

Osmos
プレイヤーの評価は総じて高い、微粒子レベルの有機生命体の生き残りゲーム。 見た目は地味。
もしショートゲームの枠を増やすなら選出するのですが・・・

iSlash
板をなぞってスパッと斬る、スマホらしいカットゲーム。 良いゲームだけど次点にしました。

Super Stickman Golf 2
個人的には好み。 やった人の評価は総じて良いし、世界的にも定番だが、日本ではなぜか話題にならない。
絵が棒人間だからか?

Zombie Gunship
暗視映像のようなゲーム画面が近代戦の爆撃を思い起こさせる、かなり話題になったゲーム。
ゲームもなかなか楽しめる内容で、地味にアップデートも続いてますが、内容としては次点でしょうか。

Flight Control
ラインドロー系と呼ばれる、線を描いて進路を指示するゲームを確立させたアプリ。
その意味では偉大だけど、今となっては見劣りしますね。

Wizardry Schema(ウィザードリィ スキーマ)

RPG の原点にして原典の1つ「Wizardry」(ウィザードリィ)。
ターン制バトルの 3D ダンジョン型 RPG で、そのタイプのゲームを形作った、偉大な名作です。
しかし続編が SF 化するなど迷走し、開発元も倒産、さらに版権問題が泥沼化し、日本で展開された復刻計画も満足な成果が出ず、「戦闘の監獄」という質の高いリメイクもありますが、今はソーシャルゲームのネタにされているに過ぎない状況です。

そんなウィザードリィが、今度は放置型のゲームになりました。
Wizardry Schemaウィザードリィ スキーマ)」です。

このゲーム、ぶっちゃけて言うと「冒険者ギルド物語」のウィザードリィ版です。
ゲームシステムに似通っているところが多く、参考にしていることは間違いありません。
冒険者ギルド物語は「ウィザードリィ風の世界感の放置型 RPG」でしたが、こちらは「ウィザードリィの放置型 RPG」ですね。
冒険者ギルド物語は人気作ですから、これだけ聞くと「面白そうだ!」と思った方も多いでしょう。

しかしこのゲーム、7月末にスタートしたのですが、もう難点てんこ盛り。
インターフェイスが最悪に使い辛く、やたら通信が多くてレスポンスも悪く、さらにバグってエラーが出る
真っ暗なダンジョンを一歩ずつ進んで行くウィザードリィの序盤の如く、プレイヤーは手探りでどこを押せばどうなるのか、劣悪なインターフェイスの使い方を探りながら、バグる度にリセットしなければなりませんでした。
完全なるβテスト状態。 まさに狂った試練場。

そして約一週間後、数々の不具合の修正のため、一ヶ月に及ぶサービス停止が発表されます。
まさに真の「放置型 RPG」。
私もこのままロストするんじゃないかと思っていたのですが・・・
9月8日、忘れた頃にサービスは再開されました。

Wizardry Schema ウィザードリィ スキーマ

前置きが長くなりましたが、ゲームは自動で冒険が進む放置型の RPG です。
プレイヤーが普段やることはダンジョンの選択と、方針(全滅するまで進むか、1人死んだら戻るかなど)を決めるだけ。
あとは放置しておけば勝手に冒険が進みます。 アプリを落としておいても構いません
帰ってくるまでやることはありませんが、戦闘の模様や宝箱の発見など、途中経過は逐次報告され、好きな時にチェックする事が出来ます。

このゲームはウィザードリィがベースなので、それを模した「キャラクターメイキング」と「パーティー編成」が存在します。
キャラクター作成時には種族・性別・アライメント(善 / 悪 / 中立)を選び、さらに遺伝特性と呼ばれる「異端児」「好奇心旺盛」「天然」などの性格を決定します。

その後、ステータスに振り分ける「ボーナスポイント」を決め、職業を選びます。
ボーナスポイントは何度でも「振り直し」できるので、高い数値が出るまで延々と振り直すのがウィザードリィの基本ですね。

ちゃんと Wiz らしさはありますが、遺伝特性には「物理攻撃力+10%、攻撃回数+1」などの様々な特性が付いており、さらに種族や職業にも「宝箱解除ランク+5、経験値2倍、行動優先+1」などの豊富な特性が付いています。
そうした特性の多さと、それを組み合わせる奥深さは「冒険者ギルド物語」を踏襲していて、どちらかと言うとその影響の方が強い印象です。

パーティーはオリジナルの Wiz 通り、前列3人・後列3人の6人で構成されていて、さらに他プレイヤーの助っ人も1人加えられます。
ただ必ず全員そろっている必要はなく、最初は事前に用意されたキャラ1人だけで冒険に向かいます。
キャラクターメイキングで作れる人数にも限りがあり、当面は少人数で進めていくことになりますね。

Wizardry Schema ウィザードリィ スキーマ
※一応ソーシャルゲームなので、ガチャで入手するキャラが存在します。
自分で作ったキャラに顔はありませんが、ガチャのキャラには顔とイラストが存在します。
ただ、復旧後は自分で作ったキャラにも顔を登録することが出来るようになりました。
能力はガチャキャラの方が強いですが、育成が進むと差はなくなって来ますね。


冒険は前述したように自動で進みますが、逐次報告が入るので、リアルタイム感はあります
冒険が終了すると報告が行われ、経験値とゴールド、アイテムが手に入りますが、アイテムのほとんどは「未確定」の状態で、ボルタック商店で「鑑定」を行わないと正体が判明しません。
この鑑定があるのは Wiz らしくて良いですね。

冒険の報告に出てくるイラストやモンスターのグラフィックも、ウィザードリィオンラインなどの過去作からの流用のようですが、雰囲気は十分にあります

もし冒険で全滅した場合は、別のパーティーで「死体の回収」に向かわなければなりません。
「全滅パーティー回収の書」というアイテムがあって、これで簡単に回収することも出来ますが、死者は寺院で蘇生させなければならず、もし失敗するとロスト(消滅)する危険もあります
実際、序盤は蘇生率が低く、私も2人ほどロストしているので、身の丈に合ったダンジョンに向かわせることが大切です。

辺境の村と王国にまつわるストーリーがあり、特定のダンジョンをクリアして「クエスト」を達成することで話が進んで行きます。
これにより新しいダンジョンも現れます。

ストーリーは相応に長文で、なかなか読み応えはあるのですが、内容は昨今のラノベ風で、あまりウィザードリィらしくはありません
語り口調はそれっぽいのですが、色恋沙汰とか、胸の大きさが云々とか、そういうのばっかりで、登場人物も個性が強すぎ、「そんな展開 Wiz にいらんだろ」とか思ってしまいます。
ただストーリーの進行に合わせて固有キャラが仲間になるし、物語がないよりはあった方が良いですけどね。

もう1つの特徴は村の開発があることで、訓練場を拡張すれば作れるキャラクター数が増え、酒場を拡張すれば持てるパーティーの数が増えます。
重要なのは、サムライやニンジャ、ロードなどの上位職は、開発を進めて特定の施設を作らないと作成・転職できないこと。

施設の開発には資金と建設資材が必要で、クエストや育成を進めつつ、開発に必要な物資も集めなければなりません。
建設資材は主にサブクエストと、曜日ダンジョンや時間限定ダンジョンなどで手に入ります。

Wizardry Schema ウィザードリィ スキーマ
※左の画像はメインメニュー。 「村の発展」がゲームのポイントになります。
クエストなどで建設資材を小まめに獲得していきましょう。
右はストーリーシーンの1つ。 文章はともかく、イラストはウィズ感が出ています。


全体としては、ウィザードリィらしさとやり応えがあり、育成とアイテム収集の楽しみもあります。
特に育成は、レベルが上がると習得できる「スキル」を転職後も維持できるので、「魔法と杖装備を覚えてから盗賊になろう」とか「僧侶で回復を覚えてから魔術師に変わろう」「戦士で防御アップを覚えてからロードにしよう」といった計画が立てられ、自由度は高いです。

ただ、その前に立ち塞がるのが、冒頭でも述べたインターフェイスとレスポンスの問題
1ヶ月に及ぶメンテによってレスポンスは若干マシになったのですが、インターフェイスは「どこを治してたんだよ」と思ってしまうぐらいに使い辛いままです

冒険のログをタップすると詳細が表示されますが、その度にログが一番上まで戻ってしまうし、バックボタンがありますが詳細を見た時点で働かなくなる。
クエストは一度ページ切り替えボタンを押さないと正常に表示されないし、アイテムの強化は誰がどれを身に着けているか解りにくいから実行しにくい。
所持品も分類が大雑把だし、非売却品の設定を行えないので管理し辛い。

※アップデートでクエスト表示は修正されています。 また非売品の設定は行えるようになりました。

とにかくユーザーのことを考えているとは思えないインターフェイスで、やる度に「何とかならないのかコレ」と思ってしまいます。
レスポンスも「当初よりマシになった」というレベルで、まだサクサクとは言い辛い
おまけにタップしても反応しなくなることがある。

「快適な操作」という根本的なところが出来ていないと、他の部分をいくら作り込んでも不満を感じる訳で、相変わらずβテスト感は拭えませんね・・・
ちなみにメッセージの誤字脱字も多く、スキルの一部も機能していません。

Wizardry Schema ウィザードリィ スキーマ
※左はメイン画面。 左上の矢印ボタンを押すとメニューが開くので、画面を変えられないと思ったら、メニューからこの画面に一旦戻りましょう。 もう一発でここに戻るボタンを付けて欲しい。
右は冒険ログ。 タップすると各項目の詳細を見れますが、スクロールが戻ってしまう。
「ログで探求する RPG」と銘打ってるのなら、ログの閲覧部分だけでもしっかり作っといて欲しい・・・


本体は無料ですが、課金は・・・ まだないです。(9/24時点)
RG」という課金通貨はあるのですが、この完成度では金は取れないと考えているのか、まだ課金購入は出来ません。
そのためガチャで手に入るユニークキャラや、課金用のお助けアイテムがあるのですが、今のところはクエストやログインボーナスで得られる少量の RG でしか利用できません。

※10 月に入って課金が導入されました。 無理に課金しなくても進めるバランスではあります。

とりあえずタダですし、ウィザードリィファンは試しても良いと思います。
ただ、こんな完成度ですから、過剰な期待は持たないように。
出来るだけ心のハードルを下げて始めましょう。

とは言え、私は結構長くやってたりするんですよね。
一応「ウィザードリィっぽい放置型 RPG」にはなってますし、長期的な育成は楽しく、休止から復帰した時は正直嬉しかったです。
ストーリーもなんだかんだ言いながら、先が見たいですし。

人に勧めはしませんが、放置型 RPG が好きで多少の不都合は許せる、それこそウィザードリィの理不尽さを広い心で許容できる人なら、相応に楽しめるかも?

Wizardry Schema(ウィザードリィ スキーマ)(iTunes が起動します)

ATOK - 日本語入力キーボード

※2015/9:内容が古くなっていたため、最新のアップデートに合わせたものに更新しました。
※2016/3:アップデートに合わせて一部修正。


日本語 IME(文字入力ソフト)の大定番「ATOK」。
パソコンではおなじみのソフトウェアですが、iPhone / iPad は外部 IME のインストールに対応していなかったため、普通に使えるキーボードとしては利用できませんでした。

しかし iOS8 の公開に伴ってソフトウェアキーボードの追加が可能になり、iPhone 用の ATOK が正式に公開されています。
ATOK - 日本語入力キーボード」です。

そのインパクトは強く、多くのメディアで報じられていますね。
実際に変換精度と予測変換は強く、イマイチと評判の iPhone 純正 IME よりずっと高精度です。

まだ Bluetooth キーボードでは使えないなど、残念な部分もあります。
ただ物理キーボードが使えないのは Apple が外部 IME にその利用を許可していないからで、こればかりはどうしようもありません。
使えないアプリがある、たまにバグるといった問題も散見されていましたが、その辺はアップデートでの改善が進んでいます。

このブログは主にゲームアプリを扱いますが、ATOK は iPhone に大きな変化をもたらす「かもしれない」アプリなので、今回取り上げておきたいと思います。
なお、当然ですが iOS8 以上でないと利用できないのでご注意下さい。

ATOK for iOS

キーボードの追加はアプリをインストール後、「設定」→「一般」の「キーボード」で「新しいキーボードを追加」を選んで ATOK を選択するだけ。
この辺りは ATOK のアプリでも丁寧に教えてくれます。

当初は iPhone はフリック入力キーボード、iPad はアルファベットキーボードしか使えませんでしたが、現在はどちらも英字キーボード、ローマ字入力キーボード、フリック入力キーボード、全て使用できます。
ただ、私は iPad では左右分割型のキーボードを使っているのですが、そういった特殊なキーボードはまだ用意されていません。

入力の方法は純正キーボードとほぼ同じですが、「変換」「定型文(四角マーク)」「カーソル移動(矢印)」のボタンがあるのが異なります。

変換」はその名の通り変換を行うボタンですが、これを押さなくても変換候補はキーボードの上に随時表示されていて、純正キーボードと同じようにタップで選択できます。
ただ、変換ボタンをフリックすると、上にフリックで区切り変更モード、下にフリックで変換候補全表示、左にフリックで1つ前の変換候補に戻ります。

文節の位置は純正キーボードの場合、区切りたいところを直接タップする必要がありましたが、ATOK はこのモードで簡単に区切りを調整できます。
また変換精度が良いので、純正キーボードほど「文の区切りがヘンになった」ということは起こりません。

定型文(四角)のボタンは、その名の通り定型文を呼び出すもの。
ただ初期に登録されている定型文は少ないので、自分で登録して使う必要があります。
登録は ATOK アプリの「ツール」から行います。

矢印のボタンはタップで右に、左フリックで左にカーソルが移動します。
直接カーソルを動かせるのは地味に便利。 

他にもフリックによる操作が各ボタンに追加されていて、削除ボタンは左にフリックすると行削除になります。
スペースは全角一文字分空けますが、下にフリックで半角空け
定型文ボタンは上フリックでペースト。
英数字切り替えボタンは上フリックで日本語、右フリックで英字、下フリックで数字に素早く切り替えられます。

なお、回転した矢印のボタンは逆順ボタンで、「あ→い→う→え→お」が「お→え→う→い→あ」と逆に変わっていくものです。
フリック入力ではなく、連打するガラケー式の入力をしている人が使うものですね。
このボタンは純正キーボードでは、かな入力を「フリックのみ」にしていると非表示になるのですが、ATOK ではどちらの設定でも表示されます。

ATOK2
※キーボードのスタイルにはいくつか種類があります。 カラーも変更可能。
スタイルを「フリック」にして「フリックのみ」を ON にすると、定型文ボタンと回転矢印(逆順)ボタンがなくなり、数字・英字・日本語に1タップで切り替えられるボタンが付きます。


ATOK for iOS
※文節移動モード。 確かに使いやすいですが・・・
未確定の文字を直接画面に表示できないための、苦肉の作とも言えます。


そして肝心の変換精度と予測変換ですが・・・ これは流石ですね。

パソコン用 ATOK と同レベルの変換エンジン「ATOK EV Engine」が搭載されており、単語が豊富なのはもちろん、高度な予測変換と、英単語の入力支援機能を盛り込んでいます。

また、「うるおぼえ」が「うろ覚え」に修正されるなど、打ち間違いを補正する機能もあり、どうしても入力ミスが多くなるスマホではありがたいです。

以下は試しに「あかさ」と入力して、変換の一覧を表示させたところ。
左は純正 IME、右は ATOK です。

ATOK for iOS

純正 IME は「あかさ」の段階では、まだ予測変換が働いていません。
ATOK for iOS は文節、地名、名前、さらにキーが英数だった場合の候補まであがっています。
日本では使わないようなヘンテコな候補もありません。

前の文章から候補を絞る機能もあるようで、これなら変換もスムーズに行えそうです。

ATOK の難点は、確定前の文章が直接書き込まれないこと。
純正のキーボードはメモに文字を入力すると、それがすぐメモの中に書き込まれていきます。
しかし ATOK は変換して文章を確定するまで、文字はメモの中に表示されません。

ATOK の場合、確定前の文章は変換候補の上に表示されるようになっています。
初期の ATOK はこの文章の表示欄が非常に狭く、数文字分しか見えなかったのですが、現在はアップデートで広くなっています。


atok2015
この画像は右寄せスタイルのキーボードです。
キーボードのサイズは ATOK アプリで変更できるようになっており、全幅にすることも可能。
高さも微調整できます。


なお、入力した文字がすぐ書き込まれる「カーソル位置入力」もアップデートで可能になりました。
ただ疑似対応であるため、未変換の文字の色が反転しないし、アプリによっては機能しません。
まだ完全対応とは言えない状態ですが、制限の多い中で何とか対処しようとしているのは伺えます。

冒頭で述べたように、Bluetooth キーボードで使用できないのが変換ソフトとしては大きな欠点ですね。

対応アプリが少ないことも ATOK の欠点でしたが、これは改善が進んでいます。
当初は LINE や Google Maps などで使えなかったりしましたが、現在はほぼどのアプリでも利用できます。
まだ不具合が生じることもありますが、初期と比べるとかなり減っています。

やや気になるのは「フルアクセス」の設定にしないと、単語の学習や一部の機能が使えないこと。
しかしフルアクセスにする際に「入力した内容がすべて開発元に転送されます。 その内容にはクレジットカード番号や住所なども含まれる可能性があります」という、脅し文句のようなメッセージが出て来ます。

フルアクセス OFF でも普通に使えるのですが(相応に単語も学習されている)、やや気になるのも本音です。
まあ、そんなに心配する必要はないとは思いますが・・・

atok20152
※こちらは iPad でアルファベット(ローマ字)キーボードを使用中。
カーソル位置入力を ON にしているので、メモに変換前の文章も直接書き込まれています。


価格は 1600 円。 安くはありませんが、こうしたアプリが日本の iPhone / iPad の利便性を高めていくのだと思います。
正直、当初は問題や制限が多くて使いやすい IME とは言えず、「投資のつもりで購入しましょう」みたいな紹介をしていたのですが、今はかなり安定しています。

純正の IME の変換精度も向上していて、そちらも悪くなくなっているので、無理に ATOK が必要な訳ではないですが、長文を一気に入力し、後で変換していくスタイルの人は、前後の文章を元に変換精度を高める ATOK の方が向いているでしょう。

まだ Apple の制限のために不自由している部分も見られますが、サードパーティー製 IME の向上は iPhone の今後に必要なものだと思うので、これからの更なる発展を期待したいですね。

ATOK - 日本語入力キーボード(iTunes が起動します)

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