ドワーフ達に指示を出し、自給自足の生活を送らせる、間接操作の指示型マイクラ系ゲーム「Craft the World」(クラフト ザ ワールド)。
この記事はその日記風レビューの後編です。
まだ 前編 を見ていない方は、先にそちらからご覧下さい。
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【 管理職的サバイバル生活・六日目 】
この世界での拡張は「テクノロジーツリー」をいかに進めて行くかにかかっている。
他のサンドボックス系は、探索を進めて上位素材をゲット出来れば、それで強力な装備や道具を作ることが出来る。
しかしここでは上位素材をゲットしても、ドワーフ達がその加工の方法を知らないと意味がない。
欲しいのは今使える素材、修行中の技術の経験値を稼ぐのに必要な素材だ。
という訳で、必要なものをチェックする。
次に進むべき技術は、「高度な鉄加工」と「高度な木材加工」か・・・
鉄加工には「鍛冶場」が、木材加工には「作業台」が必要になるらしい。
いよいよそれっぽくなって来た。
調理の基本はサラダを作っていれば習得できたが、これも他の料理を作るには「調理用の焚き火」がいる。
鍛冶場と焚き火には「石炭」がいるらしい。
次に必要になるのはこの素材だろう。
さっそく地下に潜り、石炭を探しに・・・
ってアレ? すでに持ってる?
どこで手に入れたのかサッパリ解らない・・・
とりあえず地下に潜り、石炭らしきものを探していると、土のブロックに黒い模様が入っているのに気付く。
もしかしてコレか?
さっそく掘ってみると・・・ 黒い鉱石が出てきた。 石炭だ。
どうやらこれが石炭鉱脈らしい。 単なる模様かと思ってたよ・・・
まあ、鉱脈が解りにくいってのは「マイクラ系あるある」だが。
石炭は調達できた。 だが鍛冶場を作るのにもう1つ必要なものがある。 「水」だ。
これはバケツがあれば汲めるようなので、作業台を作って設置し、バケツの作成に必要な「板」の加工を行う。
家の中に作業台を置くスペースがなかったのでどうしようかと思ったが、とりあえず地下に穴を掘って置いてみると、普通に設置できた。
作業施設は無理に家の中でなくても良いらしい。
作業台をどうやって使うのか解らなかったが、設置してから板の作成を行うと「作成予約」の状態に。
その後、ドワーフの一人が作業台に向かい、そこでガリガリと作業を開始する。
施設が必要な生産は、ドワーフが実際にそこに行って仕事をするようだ。
板が出来た後、バケツは完成したが、今度は水の汲み方が解らない。
しかしちょうどタイミング良く雨が降ってきて、外が水浸しになっていく。
この世界は流体も再現されていて、雨が降れば地表に水が貯まり、窪地に流れ込んでいく。
そして地表の水をタップして見ると、さっきまでなかった「水を集める」の選択が。
所持品にバケツがあれば表示されるようになるらしい。
こうして鍛冶場が完成。 ようやく道具も鉄製にすることが出来る。
これで採掘のスピードもアップするだろう。
【 管理職的サバイバル生活・七日目 】
この日の朝、ドワーフが一人援軍にやって来た。
レベルが上がった訳ではないので、先日戦死した分の補充ということか?
どうやら欠員が出ても、その分だけ新たに派遣されて来るらしい。
だが能力を見てみると、やはり習得した「スキル」は失われていた。
あくまで別人であり、死んだドワーフが復活した訳ではないようだ・・・
ドワーフには「戦士」「鍛冶屋」「弓兵」などのスキルがあり、作業や戦闘の効率に影響する。
スキルは関連する作業を行っているとアップし、たまに見つかる「本」のアイテムで新たなスキルを習得させる事も出来る。
効果はそんなに大きくないようだが、それでも成長した部下を失いたくはない。
今後は慎重に指示を出すようにしよう。
「高度な鉄加工」の修行が完了すると、「基本的な武具加工」の技術を得られた。
これでようやく棍棒から卒業できる。
さっそくメイスや弓の生産を・・・ と言いたかったが、鉄鉱石が尽きていてメイスが作れない。
弓の生産にはロープが必要だが、これも防具やリュックの生産で使い切っていて、おまけにロープを作るのに羊毛が必要だが、ヒツジが見当たらない。
という訳で、とりあえず鉄を調達するために、さらに地下深くに潜って行くことにする。
この世界の地下は、かなり不気味だ。
空洞には不気味な食虫植物が生い茂り、蜘蛛が巣を張っていく。
これらは強敵ではないが、リアル系のグラフィックが逆に災いし、テラリア や Junk Jack のような「可愛げ」がない。
そもそもドワーフ達も、これだけ増えると正直ちょっとむさ苦しい。
もうちょっとこう、ドワ子ちゃんみたいなのはいないのか。
まあドワーフって、女性もヒゲが生えてるらしいしな・・・
地下探索を進め、鉄鉱石や石炭はかなりまとまった量を確保できた。
だが掘り進んでいくと、なにやら大量の赤いモンスターが徘徊している場所が見つかった。
その奧には巨大な巣のようなものも見える・・・ ここに踏み込むのは明らかにヤバイ。
地下にはいくつか大きな空洞が空いている。
そういう場所に不用意に踏み込むと、モンスターに囲まれることもある。
こんな巣穴に不十分な装備で落ちてしまったら、もう生きて戻ることは出来ないだろう。
安全第一で、しっかり足場を確保しながら進んでいくことが大切だ。
しかし地底の穴に橋を架けながら進んでいたところ、目の前でドワーフが足を滑らせ、橋から落下していった。
「なにやってんだよ」とか思っていたら、また次のドワーフも落下。
そのうち、さらに別のドワーフも・・・
戦闘も生産も器用にこなすドワーフ達が、集団でツルツル滑って落ちていく。 なんだコレ?
原因は「丸太の橋」。
地下に入り組んだ場所があったので、安全に通れるように橋を架けたのだが、なぜかドワーフ達はこれを渡るのが激しくヘタクソで、やたらと落ちまくる。
どんな橋だよそれ。 丸太の橋って、ホントに丸太一本なのか?
木製の小さな足場で移動ルートを確保するのはテラリア系の基本だが、この世界ではダメらしい。
他にも宝箱が保管箱にならず、単なる「内装用」だったのを見て拍子抜けしたなど、他のテラリア系の常識が通じないことがある。
(アイテム所持数に制限がないので、そもそも保管箱はいらない)
余計な先入観は持たない方が良さそうだ。
そうこうしていると、いきなり「攻撃を受けています」のメッセージが。
すでに夜になっていたので、家に野良ゾンビが押しかけて来たらしい。
そのままでは家を壊されるため、一旦帰宅しなければならない。
この手のゲームの多くは「昼は地上探索、夜は地下探索」というのが基本だが、この世界では夜こそ家を守らなければならない。
【 管理職的サバイバル生活・八~十日目 】
それからしばらくは、材料の採取と技術の経験上げの日々が続いた。
この頃になると探索範囲が広がり、採取地との往復に時間がかかるようになる。
そこで「魔法」を活用することにした。
魔法はアイテムスロットに装備して、任意に使うことが出来る。
ドワーフが使うのではなく、プレイヤー自身が発動させるもので、「ポータルの呪文」は指定した場所と貯蔵庫を繋ぐワープゲートを開くことが出来る。
効果時間は4分間。 しかし同じ場所に再使用することで、時間を延長できる。
「魔法の灯り」も便利で、任意の場所を明るく照らすことが出来る。
頼りすぎていると松明の設置を忘れてしまい、後で真っ暗になる事もあるが、ドワーフが松明を持ってくるのを待つことなく周囲を確認できるのは便利だ。
ただし、これらの魔法には「マナ」を消費する。
時間と共に増えていくが、回復速度は遅いので、無駄使いは禁物だ。
順調にレベルが上がり、自宅も3階建てに拡張した。
ドワーフの数も増え、人手も十分だ。
ドクロのタイマーによる2度目の襲撃や、2つ目のゴブリンキャンプの出現などもあったが、武装を強化したドワーフ達の敵ではなかった。
篭城し、敵をドアに引き付けてから迎撃する戦い方も覚え、戦闘は有利に展開している。
ただ、敵の数は襲撃回数を重ねるごとに増えていくようだ。
強化は怠らないようにしなければならないだろう。
その後、作業台を増設し、台所の建設なども行ったため、地下が手狭になり拡張を行った。
すると、それまで「家」と判定されていなかった地下が家の範囲に含まれた。
前に試した時はダメだったのだが・・・ ハシゴとハッチの位置をズラしたからか?
ともあれ、家は地下でも OK なのが解った。
だったら建物なんか作らず、最初から地下に住んでた方が手っ取り早かったような・・・
まあ、サンドボックス系は見た目も大事だけど。
【 管理職的サバイバル生活・十~十五日目 】
テクノロジーツリーを進行させ、「魚釣り」や「高度な建築」などの新技術を習得していく日々が続く。
技術経験を貯めるためには、必要ないものも作らなければならない。
中盤は装飾品が多いため、やや地味な展開が続く。
だが、中盤に登場するアイテム「足場」は、作業効率を劇的に改善してくれた。
これはドワーフではなく、「プレイヤーが」任意に設置/回収できるハシゴのようなもので、ドワーフの運搬を待つ事なく、その場で移動経路を作り出せる。
しかもハシゴと違って、他の設置物にかぶせて置くことも出来る。
ドワーフが増えてくると食料の消費が多くなり、木の実やマツボックリでは間に合わなくなってくるが、魚を釣って料理をすれば、まとまった量の満腹度の高い食料を用意できる。
魚釣りは釣り竿さえ作っておけば、後は水面をタップするだけで行える。
家のすぐ側に湖があったのは、今思うとラッキーだったかもしれない。
まあ湖は大きめの穴を掘り、底を石にしてしばらく待てば、雨水が溜まって自然に出来るので、人工池の作成も可能だ。
そして技術ツリーが「高度な建築」まで達し、遂に「木のタワー」を作れるようになった。
タワーと言っても、大きな塔ではない。
タワーディフェンスの「タワー」、すなわち砲台だ!
これを設置しておけば、接近してくる敵を自動で迎撃してくれる。
もう野良ゾンビや野良ガイコツ程度の攻撃で、わざわざ家に戻る必要はなくなる。
敵の襲撃の際にも大きな助けになってくれるだろう!
・・・と、思っていた時期が私にもありました。
実際にはそこまで甘くなかった。
地表に置くと敵の攻撃を受けてしまうため、玄関の上に設置したのだが、それだと真下は攻撃できない。
さらに敵の中に空飛ぶガーゴイルが混じっていて、上空からガンガン攻撃を受けてしまう。
上に設置していれば安全だろうと思っていたが、実際にはそうでもなかった。
加えて、別の日にゴブリンの襲撃を受けたのだが、なんとゴブリンはタワーの真下にハシゴをかけ、よじ登って壊し始めたではないか。
うーん、ゴブリン、頭がいいな。
そもそも攻撃力が低くて、単体では頼りにならない。
複数設置したり、敵を足止めするワナなどを併用して、工夫して使わないと役に立たないようだ。
まあ「工夫して防衛体制を整える」のは、タワーディフェンスの基本ではある。
って、これ何のゲームだったっけ?
【 管理職的サバイバル生活・十六日目 】
技術の進歩により、ようやく「農業」が可能になった。
農業があれば麦を「穀物」に出来る。
穀物は小麦粉にしてパンを作る材料に出来るし、地面に撒いてさらに麦を育てることも出来る。
麦の生育には水が必要だが、雨が降れば自然と育つので(少なくともこのワールドでは)気にする必要はない。
だが利用法が解らず気になっていたのは「農場の柵」。
説明文には「農家が現れるまで柵を1つずつ設置しよう」と書かれているが、これだけでは何の役に立つのかサッパリ解らない。
とりあえず柵を作って、平地に並べていく。
すると6マス並べた時点で農家が出来た。
だがタップしても何も反応しない。
納屋に羊毛が置かれているので羊牧場だと思うのだが、近くにいた羊を攻撃したらそのまま屠ってしまった。
羊を捕まえて来る方法はないものか・・・
そう言えば、動物のオリの「ワナ」があったな・・・
さっそく羊のいる場所にポータルでワープし、その近くにしかけてみる。
しばらく後、羊が入ってオリの戸が閉まる。
タップしてみると「捕獲する」のコマンドが。
捕まえた羊は牧場に入れられ、ハサミで毛を刈れるようになった。
これでようやく羊毛の安定供給が実現する。
ロープや布など、羊毛が必要になる生産品は多いので、今後かなり助かりそうだ。
ちなみにニワトリも捕まえてくることが出来る。
なお、今さら気付いたのだが、ラベルのボタンを押すと、その場所に任意の名前の標識を付けることが出来る。
標識を付けた場所には、ラベルボタンを通して画面を瞬時に移動させることが出来る。
これで家が襲撃を受けた時にも、素早く状況を確認できるだろう。
【 管理職的サバイバル生活・十六~二十日目 】
ドワーフ達の目的は何なのか?
それはこの地に眠る、ワールド間を行き来できるという「巨大ポータル」を発見し、起動することだ。
メインモードはステージクリア制の「キャンペーン」になっていて、その巨大ポータルの起動に成功すれば、次の世界へと旅立つことが出来る。
ただ、巨大ポータルの起動には「ポータルの部品」が5つ必要になる。
それは地下の秘密の部屋にいる、謎の巨人が守っているらしい。
技術の進歩によりドワーフ達が「錬金術」を習得し、「コンパスの魔法」を使えるようになった。
これは使用することで、一番近い秘密の部屋の方向を知ることが出来る。
生活も軌道に乗った。 そろそろこの最終目標に向け動き出すべきだろう。
深部の岩盤は固いが、鋼鉄のツルハシを作れるようになったため、今なら掘り進むのにそこまで苦労しない。
コンパスの方向を頼りに、どんどん地底深くまで潜って行くと・・・
いた。 見るからにヤバそうな奴。
いかにも「私がボスです」的な雰囲気を醸し出している。
さすがに躊躇したが、これを倒さなければ先はない。
一旦帰宅し、ベッドで休んで全員の HP を回復。
その後にポータルと「角笛の魔法」で全員を近くに集結させ、壁を削って一気に殴り込む!
だが、さすがにボスは強かった!
その巨大な剣の一振りはドワーフ達の HP をごっそり削り、一斉に攻撃しても相手の HP はなかなか減らない。
おまけに召還魔法を使い、なんとザコを次々と呼び出して来る!
ボスに攻撃を集中させたいが、ドワーフ達のターゲットがこれにより分散してしまう。
さらにピンチになったドワーフが逃げ惑い、そのままポータルで帰宅してくれれば良いのだが、その辺を走り回ったり、ポータルを無視して崖をよじ登って落下したり、もうパニック状態である。
流石に厳しかったので外出禁止指令を出し、一旦全軍撤退! 家に強制帰還させる。
その時点のボスのライフは 2/3 ぐらい。 ヤバイ、半分も減らせていない・・・
全員をベッドで休ませ、再戦準備を行う。
何度も波状攻撃をかけていれば、その撃ち倒せるはずだ。
2度目の突撃、ピンチになってまた撤退。 さらに3度目の突撃を行った。
3度目の突撃の際、ライフが減って崖をよじ登って逃げようとしたドワーフが、足を滑らせて落下し、勝手に自爆してしまった。
この戦いで遂に犠牲者が・・・ だがそんな自爆まで制御してられない!
激しい戦いの末・・・ 遂にボスが倒れる。
ひざまずいて消えたボスの後には、1枚の巻物が残された。
巨大ポータルの部品のレシピだ。
材料にはミスリル鋼や、未知のクリスタルが含まれている。
作れるようになるには、さらにテクノロジーを進めていかなければならないだろう。
まだ5つあるポータル部品の、1つ目のレシピを手に入れたに過ぎない。
さらに巨大ポータルの先には、新しい世界が待っている。
これからもドワーフ達の冒険は続く。
だが、生活は安定し、自給自足の体制はすでに完成されている。
今後の探索と戦いは、ここをご覧の新しい指導者の皆さんにお任せしよう。
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という訳で、Craft the World の日記風レビューでした。
テラリアのようなサンドボックスゲームに、RTS らしい半自動の集団戦、さらにディフェンスゲームのような防衛要素まで加えられた、盛り沢山なゲームです。
セーブスロットは 10 個も用意されていて、最初の「森の世界」の他に、「氷の世界」や「砂の世界」もあり、長く楽しめるゲームですね。
日記の中にも少し書きましたが、ちょっと華がないのが難点。
またドワーフの動きが AI なので、取りに行くのが困難なアイテムを無理やり取りに行こうとして自滅するなど、思い通りに動かないもどかしさもあります。
しかしメッセージは全て日本語化されているし、かなり作り込まれたゲームです。
解りにくい部分が多い印象もありますが、このレビューで大体のことは説明したはず・・・
サンドボックス系が好きな方には、ぜひオススメしたいゲームですね。
・Craft The World - Pocket Edition(クラフト ザ ワールド)(iTunes が起動します)
・Craft The World - Episode Edition(廉価版)
【 後日追記 】
※Pocket Edition は 1200 円でしたが、2015/10 以降 720 円になっています。
Episode Edition は2015年7月に公開されたバージョンで、最初のワールドしかプレイ出来ませんが、120 円と安くなっています。
ただし他のワールドは 360 円で追加購入する必要があり、全てのワールドをアンロックすると 1200 円になって、Pocket Edition より割高になります。
この記事はその日記風レビューの後編です。
まだ 前編 を見ていない方は、先にそちらからご覧下さい。
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【 管理職的サバイバル生活・六日目 】
敵の襲来を退け、ゴブリンキャンプも破壊し、なんとか平穏を取り戻したドワーフ達。
これでしばらくは戦いに追われることはないだろう。
今のうちに生活環境を整えておきたい。この世界での拡張は「テクノロジーツリー」をいかに進めて行くかにかかっている。
他のサンドボックス系は、探索を進めて上位素材をゲット出来れば、それで強力な装備や道具を作ることが出来る。
しかしここでは上位素材をゲットしても、ドワーフ達がその加工の方法を知らないと意味がない。
欲しいのは今使える素材、修行中の技術の経験値を稼ぐのに必要な素材だ。
という訳で、必要なものをチェックする。
次に進むべき技術は、「高度な鉄加工」と「高度な木材加工」か・・・
鉄加工には「鍛冶場」が、木材加工には「作業台」が必要になるらしい。
いよいよそれっぽくなって来た。
調理の基本はサラダを作っていれば習得できたが、これも他の料理を作るには「調理用の焚き火」がいる。
鍛冶場と焚き火には「石炭」がいるらしい。
次に必要になるのはこの素材だろう。
さっそく地下に潜り、石炭を探しに・・・
ってアレ? すでに持ってる?
どこで手に入れたのかサッパリ解らない・・・
とりあえず地下に潜り、石炭らしきものを探していると、土のブロックに黒い模様が入っているのに気付く。
もしかしてコレか?
さっそく掘ってみると・・・ 黒い鉱石が出てきた。 石炭だ。
どうやらこれが石炭鉱脈らしい。 単なる模様かと思ってたよ・・・
まあ、鉱脈が解りにくいってのは「マイクラ系あるある」だが。
石炭は調達できた。 だが鍛冶場を作るのにもう1つ必要なものがある。 「水」だ。
これはバケツがあれば汲めるようなので、作業台を作って設置し、バケツの作成に必要な「板」の加工を行う。
家の中に作業台を置くスペースがなかったのでどうしようかと思ったが、とりあえず地下に穴を掘って置いてみると、普通に設置できた。
作業施設は無理に家の中でなくても良いらしい。
作業台をどうやって使うのか解らなかったが、設置してから板の作成を行うと「作成予約」の状態に。
その後、ドワーフの一人が作業台に向かい、そこでガリガリと作業を開始する。
施設が必要な生産は、ドワーフが実際にそこに行って仕事をするようだ。
板が出来た後、バケツは完成したが、今度は水の汲み方が解らない。
しかしちょうどタイミング良く雨が降ってきて、外が水浸しになっていく。
この世界は流体も再現されていて、雨が降れば地表に水が貯まり、窪地に流れ込んでいく。
そして地表の水をタップして見ると、さっきまでなかった「水を集める」の選択が。
所持品にバケツがあれば表示されるようになるらしい。
こうして鍛冶場が完成。 ようやく道具も鉄製にすることが出来る。
これで採掘のスピードもアップするだろう。
【 管理職的サバイバル生活・七日目 】
この日の朝、ドワーフが一人援軍にやって来た。
レベルが上がった訳ではないので、先日戦死した分の補充ということか?
どうやら欠員が出ても、その分だけ新たに派遣されて来るらしい。
だが能力を見てみると、やはり習得した「スキル」は失われていた。
あくまで別人であり、死んだドワーフが復活した訳ではないようだ・・・
ドワーフには「戦士」「鍛冶屋」「弓兵」などのスキルがあり、作業や戦闘の効率に影響する。
スキルは関連する作業を行っているとアップし、たまに見つかる「本」のアイテムで新たなスキルを習得させる事も出来る。
効果はそんなに大きくないようだが、それでも成長した部下を失いたくはない。
今後は慎重に指示を出すようにしよう。
「高度な鉄加工」の修行が完了すると、「基本的な武具加工」の技術を得られた。
これでようやく棍棒から卒業できる。
さっそくメイスや弓の生産を・・・ と言いたかったが、鉄鉱石が尽きていてメイスが作れない。
弓の生産にはロープが必要だが、これも防具やリュックの生産で使い切っていて、おまけにロープを作るのに羊毛が必要だが、ヒツジが見当たらない。
という訳で、とりあえず鉄を調達するために、さらに地下深くに潜って行くことにする。
この世界の地下は、かなり不気味だ。
空洞には不気味な食虫植物が生い茂り、蜘蛛が巣を張っていく。
これらは強敵ではないが、リアル系のグラフィックが逆に災いし、テラリア や Junk Jack のような「可愛げ」がない。
そもそもドワーフ達も、これだけ増えると正直ちょっとむさ苦しい。
もうちょっとこう、ドワ子ちゃんみたいなのはいないのか。
まあドワーフって、女性もヒゲが生えてるらしいしな・・・
地下探索を進め、鉄鉱石や石炭はかなりまとまった量を確保できた。
だが掘り進んでいくと、なにやら大量の赤いモンスターが徘徊している場所が見つかった。
その奧には巨大な巣のようなものも見える・・・ ここに踏み込むのは明らかにヤバイ。
地下にはいくつか大きな空洞が空いている。
そういう場所に不用意に踏み込むと、モンスターに囲まれることもある。
こんな巣穴に不十分な装備で落ちてしまったら、もう生きて戻ることは出来ないだろう。
安全第一で、しっかり足場を確保しながら進んでいくことが大切だ。
しかし地底の穴に橋を架けながら進んでいたところ、目の前でドワーフが足を滑らせ、橋から落下していった。
「なにやってんだよ」とか思っていたら、また次のドワーフも落下。
そのうち、さらに別のドワーフも・・・
戦闘も生産も器用にこなすドワーフ達が、集団でツルツル滑って落ちていく。 なんだコレ?
原因は「丸太の橋」。
地下に入り組んだ場所があったので、安全に通れるように橋を架けたのだが、なぜかドワーフ達はこれを渡るのが激しくヘタクソで、やたらと落ちまくる。
どんな橋だよそれ。 丸太の橋って、ホントに丸太一本なのか?
木製の小さな足場で移動ルートを確保するのはテラリア系の基本だが、この世界ではダメらしい。
他にも宝箱が保管箱にならず、単なる「内装用」だったのを見て拍子抜けしたなど、他のテラリア系の常識が通じないことがある。
(アイテム所持数に制限がないので、そもそも保管箱はいらない)
余計な先入観は持たない方が良さそうだ。
そうこうしていると、いきなり「攻撃を受けています」のメッセージが。
すでに夜になっていたので、家に野良ゾンビが押しかけて来たらしい。
そのままでは家を壊されるため、一旦帰宅しなければならない。
この手のゲームの多くは「昼は地上探索、夜は地下探索」というのが基本だが、この世界では夜こそ家を守らなければならない。
【 管理職的サバイバル生活・八~十日目 】
それからしばらくは、材料の採取と技術の経験上げの日々が続いた。
この頃になると探索範囲が広がり、採取地との往復に時間がかかるようになる。
そこで「魔法」を活用することにした。
魔法はアイテムスロットに装備して、任意に使うことが出来る。
ドワーフが使うのではなく、プレイヤー自身が発動させるもので、「ポータルの呪文」は指定した場所と貯蔵庫を繋ぐワープゲートを開くことが出来る。
効果時間は4分間。 しかし同じ場所に再使用することで、時間を延長できる。
「魔法の灯り」も便利で、任意の場所を明るく照らすことが出来る。
頼りすぎていると松明の設置を忘れてしまい、後で真っ暗になる事もあるが、ドワーフが松明を持ってくるのを待つことなく周囲を確認できるのは便利だ。
ただし、これらの魔法には「マナ」を消費する。
時間と共に増えていくが、回復速度は遅いので、無駄使いは禁物だ。
順調にレベルが上がり、自宅も3階建てに拡張した。
ドワーフの数も増え、人手も十分だ。
ドクロのタイマーによる2度目の襲撃や、2つ目のゴブリンキャンプの出現などもあったが、武装を強化したドワーフ達の敵ではなかった。
篭城し、敵をドアに引き付けてから迎撃する戦い方も覚え、戦闘は有利に展開している。
ただ、敵の数は襲撃回数を重ねるごとに増えていくようだ。
強化は怠らないようにしなければならないだろう。
その後、作業台を増設し、台所の建設なども行ったため、地下が手狭になり拡張を行った。
すると、それまで「家」と判定されていなかった地下が家の範囲に含まれた。
前に試した時はダメだったのだが・・・ ハシゴとハッチの位置をズラしたからか?
ともあれ、家は地下でも OK なのが解った。
だったら建物なんか作らず、最初から地下に住んでた方が手っ取り早かったような・・・
まあ、サンドボックス系は見た目も大事だけど。
【 管理職的サバイバル生活・十~十五日目 】
テクノロジーツリーを進行させ、「魚釣り」や「高度な建築」などの新技術を習得していく日々が続く。
技術経験を貯めるためには、必要ないものも作らなければならない。
中盤は装飾品が多いため、やや地味な展開が続く。
だが、中盤に登場するアイテム「足場」は、作業効率を劇的に改善してくれた。
これはドワーフではなく、「プレイヤーが」任意に設置/回収できるハシゴのようなもので、ドワーフの運搬を待つ事なく、その場で移動経路を作り出せる。
しかもハシゴと違って、他の設置物にかぶせて置くことも出来る。
ドワーフが増えてくると食料の消費が多くなり、木の実やマツボックリでは間に合わなくなってくるが、魚を釣って料理をすれば、まとまった量の満腹度の高い食料を用意できる。
魚釣りは釣り竿さえ作っておけば、後は水面をタップするだけで行える。
家のすぐ側に湖があったのは、今思うとラッキーだったかもしれない。
まあ湖は大きめの穴を掘り、底を石にしてしばらく待てば、雨水が溜まって自然に出来るので、人工池の作成も可能だ。
そして技術ツリーが「高度な建築」まで達し、遂に「木のタワー」を作れるようになった。
タワーと言っても、大きな塔ではない。
タワーディフェンスの「タワー」、すなわち砲台だ!
これを設置しておけば、接近してくる敵を自動で迎撃してくれる。
もう野良ゾンビや野良ガイコツ程度の攻撃で、わざわざ家に戻る必要はなくなる。
敵の襲撃の際にも大きな助けになってくれるだろう!
・・・と、思っていた時期が私にもありました。
実際にはそこまで甘くなかった。
地表に置くと敵の攻撃を受けてしまうため、玄関の上に設置したのだが、それだと真下は攻撃できない。
さらに敵の中に空飛ぶガーゴイルが混じっていて、上空からガンガン攻撃を受けてしまう。
上に設置していれば安全だろうと思っていたが、実際にはそうでもなかった。
加えて、別の日にゴブリンの襲撃を受けたのだが、なんとゴブリンはタワーの真下にハシゴをかけ、よじ登って壊し始めたではないか。
うーん、ゴブリン、頭がいいな。
そもそも攻撃力が低くて、単体では頼りにならない。
複数設置したり、敵を足止めするワナなどを併用して、工夫して使わないと役に立たないようだ。
まあ「工夫して防衛体制を整える」のは、タワーディフェンスの基本ではある。
って、これ何のゲームだったっけ?
【 管理職的サバイバル生活・十六日目 】
技術の進歩により、ようやく「農業」が可能になった。
農業があれば麦を「穀物」に出来る。
穀物は小麦粉にしてパンを作る材料に出来るし、地面に撒いてさらに麦を育てることも出来る。
麦の生育には水が必要だが、雨が降れば自然と育つので(少なくともこのワールドでは)気にする必要はない。
だが利用法が解らず気になっていたのは「農場の柵」。
説明文には「農家が現れるまで柵を1つずつ設置しよう」と書かれているが、これだけでは何の役に立つのかサッパリ解らない。
とりあえず柵を作って、平地に並べていく。
すると6マス並べた時点で農家が出来た。
だがタップしても何も反応しない。
納屋に羊毛が置かれているので羊牧場だと思うのだが、近くにいた羊を攻撃したらそのまま屠ってしまった。
羊を捕まえて来る方法はないものか・・・
そう言えば、動物のオリの「ワナ」があったな・・・
さっそく羊のいる場所にポータルでワープし、その近くにしかけてみる。
しばらく後、羊が入ってオリの戸が閉まる。
タップしてみると「捕獲する」のコマンドが。
捕まえた羊は牧場に入れられ、ハサミで毛を刈れるようになった。
これでようやく羊毛の安定供給が実現する。
ロープや布など、羊毛が必要になる生産品は多いので、今後かなり助かりそうだ。
ちなみにニワトリも捕まえてくることが出来る。
なお、今さら気付いたのだが、ラベルのボタンを押すと、その場所に任意の名前の標識を付けることが出来る。
標識を付けた場所には、ラベルボタンを通して画面を瞬時に移動させることが出来る。
これで家が襲撃を受けた時にも、素早く状況を確認できるだろう。
【 管理職的サバイバル生活・十六~二十日目 】
ドワーフ達の目的は何なのか?
それはこの地に眠る、ワールド間を行き来できるという「巨大ポータル」を発見し、起動することだ。
メインモードはステージクリア制の「キャンペーン」になっていて、その巨大ポータルの起動に成功すれば、次の世界へと旅立つことが出来る。
ただ、巨大ポータルの起動には「ポータルの部品」が5つ必要になる。
それは地下の秘密の部屋にいる、謎の巨人が守っているらしい。
技術の進歩によりドワーフ達が「錬金術」を習得し、「コンパスの魔法」を使えるようになった。
これは使用することで、一番近い秘密の部屋の方向を知ることが出来る。
生活も軌道に乗った。 そろそろこの最終目標に向け動き出すべきだろう。
深部の岩盤は固いが、鋼鉄のツルハシを作れるようになったため、今なら掘り進むのにそこまで苦労しない。
コンパスの方向を頼りに、どんどん地底深くまで潜って行くと・・・
いた。 見るからにヤバそうな奴。
いかにも「私がボスです」的な雰囲気を醸し出している。
さすがに躊躇したが、これを倒さなければ先はない。
一旦帰宅し、ベッドで休んで全員の HP を回復。
その後にポータルと「角笛の魔法」で全員を近くに集結させ、壁を削って一気に殴り込む!
だが、さすがにボスは強かった!
その巨大な剣の一振りはドワーフ達の HP をごっそり削り、一斉に攻撃しても相手の HP はなかなか減らない。
おまけに召還魔法を使い、なんとザコを次々と呼び出して来る!
ボスに攻撃を集中させたいが、ドワーフ達のターゲットがこれにより分散してしまう。
さらにピンチになったドワーフが逃げ惑い、そのままポータルで帰宅してくれれば良いのだが、その辺を走り回ったり、ポータルを無視して崖をよじ登って落下したり、もうパニック状態である。
流石に厳しかったので外出禁止指令を出し、一旦全軍撤退! 家に強制帰還させる。
その時点のボスのライフは 2/3 ぐらい。 ヤバイ、半分も減らせていない・・・
全員をベッドで休ませ、再戦準備を行う。
何度も波状攻撃をかけていれば、その撃ち倒せるはずだ。
2度目の突撃、ピンチになってまた撤退。 さらに3度目の突撃を行った。
3度目の突撃の際、ライフが減って崖をよじ登って逃げようとしたドワーフが、足を滑らせて落下し、勝手に自爆してしまった。
この戦いで遂に犠牲者が・・・ だがそんな自爆まで制御してられない!
激しい戦いの末・・・ 遂にボスが倒れる。
ひざまずいて消えたボスの後には、1枚の巻物が残された。
巨大ポータルの部品のレシピだ。
材料にはミスリル鋼や、未知のクリスタルが含まれている。
作れるようになるには、さらにテクノロジーを進めていかなければならないだろう。
まだ5つあるポータル部品の、1つ目のレシピを手に入れたに過ぎない。
さらに巨大ポータルの先には、新しい世界が待っている。
これからもドワーフ達の冒険は続く。
だが、生活は安定し、自給自足の体制はすでに完成されている。
今後の探索と戦いは、ここをご覧の新しい指導者の皆さんにお任せしよう。
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という訳で、Craft the World の日記風レビューでした。
テラリアのようなサンドボックスゲームに、RTS らしい半自動の集団戦、さらにディフェンスゲームのような防衛要素まで加えられた、盛り沢山なゲームです。
セーブスロットは 10 個も用意されていて、最初の「森の世界」の他に、「氷の世界」や「砂の世界」もあり、長く楽しめるゲームですね。
日記の中にも少し書きましたが、ちょっと華がないのが難点。
またドワーフの動きが AI なので、取りに行くのが困難なアイテムを無理やり取りに行こうとして自滅するなど、思い通りに動かないもどかしさもあります。
しかしメッセージは全て日本語化されているし、かなり作り込まれたゲームです。
解りにくい部分が多い印象もありますが、このレビューで大体のことは説明したはず・・・
サンドボックス系が好きな方には、ぜひオススメしたいゲームですね。
・Craft The World - Pocket Edition(クラフト ザ ワールド)(iTunes が起動します)
・Craft The World - Episode Edition(廉価版)
【 後日追記 】
※Pocket Edition は 1200 円でしたが、2015/10 以降 720 円になっています。
Episode Edition は2015年7月に公開されたバージョンで、最初のワールドしかプレイ出来ませんが、120 円と安くなっています。
ただし他のワールドは 360 円で追加購入する必要があり、全てのワールドをアンロックすると 1200 円になって、Pocket Edition より割高になります。