iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2015/04

Galaga : TEKKEN 20th Anniversary Edition

鉄拳シリーズの 20 周年と最新作「鉄拳7」の完成を記念した、鉄拳とギャラガがコラボしたプロモーションアプリが公開されました。
Galaga : TEKKEN 20th Anniversary Edition」です。

ゲーム自体はギャラガなのですが、自機や敵が鉄拳のキャラクターになっていて、さらに捕虜になった味方を救出するとパックマンやディグダグが登場するナムコらしい必殺技が発生します。

ちゃんとギャラガらしさのある、スピーディーで爽快感のあるシューティングで、一方で難易度は低めに調整されており、オリジナルのギャラガを知らない人や、あまりシューティングをやらない人でも楽しめるようになっています。

Galaga : TEKKEN 20th Anniversary Edition

自機を左右に動かし、飛んで来る弾や体当たりをかわしながら、敵をショットで全滅させればステージクリア。
敵は列になって外周から飛来し、画面上部で徐々に編隊を形作っていきます。
基本ルールはギャラガのままですね。

ただ、ゲーム開始時に自機を3つ選択することが出来ます
最初から使えるのは弾の大きな HEI(三島平八)、連射が効く LIL(リリ)、貫通弾を放つ鉄拳7の新キャラ CLA(クラウディオ)。
最初のキャラがやられると2番目、3番目のキャラが出て来ます。

操作は Galaga 30th Collection を踏襲していて、画面下に移動用のスライドバーと、移動+ショット用のスライドバーが2本ある形
移動用のバーに指がある時は移動だけを行い、移動+ショットのバーに触れている間は弾をオートで連射します。

最初は違和感あるかもしれませんが、慣れれば指をスライドするだけで移動とショットの ON/OFF を同時にコントロール出来るようになります。
また、自機は指の動きと同じ速さで動くため、オリジナルよりも高速に移動できます。

オリジナルと同じように、ボスギャラガが「トラクタービーム」と呼ばれる吸引ビームを放ってきて、これに触れると捕虜にされてしまいます。
しかし次のキャラでそのボスギャラガを飛来中に倒すと捕虜を救出でき、合体して2機編成になることが出来ます。
2機編成になれば2種類の攻撃を同時に行えるため、大幅にパワーアップ。

そして今作でこの救出を成功させると、巨大パックマンが敵を食べ尽くしたり、ディグダグの岩石落としで敵を押し潰したりする、必殺ナムコ技(?)が炸裂します

なお、今作は吸引されなくても、敵の編隊の中に捕虜が混じっていることがあり、これを救出すれば必殺技+2機編成になります。
これはおそらく、ギャラガのルールを知らない方への配慮だと思われます。

Galaga : TEKKEN 20th Anniversary Edition
※救出を成功させると、パックマンやマッピーなどのナムコおなじみのキャラクターが。
ただゼビウスやドルアーガがないのは・・・ 遠藤雅伸さんに配慮しているからでしょうか?
今作は2機合体時にも敵がトラクタービームを放ってきますが、これに吸収されても3機合体になったりしはしません。
再度救出してナムコ技を出すための仕様ですね。


ギャラガですから、数ステージごとに「チャレンジングステージ」が発生。
様々な飛行ルートで飛んで来るギャラガを撃ち落とすシーンになります。
ここでパーフェクトを取れればビッグボーナス。

また 10 ステージごとに、敵の姿が変化します
最初はザコがパンダとアリサ、ボスがシャオユウなのですが、11 面からはカズヤとポール、ボスがクマ。
さらにキングなどのレスラー軍団、厳竜などの巨漢軍団に変わっていきます。

ステージをクリアする事で徐々に自機も増えていき、ASU(風間飛鳥)や、CHL(鉄拳7のコスプレキャラ、クロエ)などが追加されていきます。

敵の攻撃がオリジナルほど激しくない&速くないうえに、自機が貫通とか3連射とかの強力な攻撃を持っていて、移動速度も速いため、難易度はかなり簡単になっています
それでも敵の攻撃は相応に降ってくるので、LINE シューティングとかよりは難しく、「簡単すぎてつまらない」というレベルではないのですが、カジュアルユーザー向けの調整と言えますね。

プロモーション用アプリであることを考えると、ほどよい難易度だと思いますが、ギャラガに慣れているプレイヤーにとってはここが難点でしょうか。
ギャラガ経験者がやると、ハッキリ言って終わりません
いくら進んでも難易度があまり上がらないし、残機もガンガン増えていく。

一応 100 ステージでゲームクリアとなるのですが、そこまで到達するのに相応に時間がかかるので、慣れてる人にとっては「手軽」って感じじゃないですね・・・
私的にはハードモードとか欲しかったかな・・・

なお、100 ステージで終わるので、ハイスコアは最終的に「どこまで進めるか」ではなく「100 ステージまでにどれだけ稼げるか」になります。
究極的には、各ステージでナムコ必殺技を繰り出して稼ぐ形になるのでしょうか。
まあネットランキングなどはないので、競う楽しみは少ないのですが。
※ Game Center のランキングには対応していました。 ただ、アプリから確認することは出来ません。

Galaga : TEKKEN 20th Anniversary Edition
※左は第三世代の敵、厳竜・ボブ・ジャックの巨漢トリオ。 まあ見た目が変わるだけで、強くなったりする訳ではないのですが。
右はおなじみボーナスステージ。 飛来パターンはオリジナルとほぼ同じです。

プロモーション用アプリなので価格は無料
その代わり、ゲーム開始時と終了時に鉄拳関連の全画面広告が出ます。
ただ、それ以外の広告は今のところありません。

無料で楽しめるアプリとしては十分な内容だと思います
ギャラガとしての楽しさがしっかり備わっていて、なんと言ってもタダなので、とりあえず遊んでみるのをオススメします。

Galaga : TEKKEN 20th Anniversary Edition(iTunes が起動します)

Lost Within

凄惨な事件の末に廃墟となった精神病院をさまよう、狂気が恐怖となって忍び寄るホラーアドベンチャーゲームが公開されています。
Lost Within」です。

Amazon のゲームパブリッシュ部門「Amazon Game Studios」から公開されたゲームで、Amazon は近年、アメリカの著名なゲーム開発者を次々と招き入れ、ゲームストリーミングサービスの Twitch 社を買収、ゲームエンジン CryEngine を提供する Crytek 社と大規模な契約を行うなど、豊富な資金力をバックに本気でゲーム事業に乗り出そうとしています。

今作は海外で有名なホラー FPS「Prey」の開発元 Human Head Studios が製作しており、本格的なホラーアドベンチャーゲームになっています。
内容を一言で表現すると「ホラーのメタルギアソリッド」ですね。

Amazon Game Studios は Amazon の端末「Kindle Fire」や「Fire Phone」専用のゲームを開発すると見られていましたが、それにこだわらない方針になったのか、今作は iOS / Android 同時公開となっています。
ただし Android 版は Google Play では公開されておらず、Amazon Android アプリストア のみでの販売となっています。
価格は 840 円(Amazon Android 版は 600 円)です。

Lost Within

Lost Within

廃病院を探索するホラー 3D アドベンチャーという内容は、奇しくも同時期に公開された「Forgotten Memories」と丸かぶりな訳ですが、やってみるとゲームの印象は結構違います。
言うなれば Forgotten Memories はお化け屋敷、Lost Within は廃墟ツアーでしょうか。

操作が独特で、タップでその場所に移動する形式
仮想スティックやボタンは存在しません。

最初はスティック操作でないことの違和感が強かったのですが、慣れてくると指一本で全ての操作ができるので、これはこれでラクですね。
おそらく Kindle Fire、つまりタブレットでの操作をメインに考えているのだと思われます。
オプションでスティック操作にする事も出来るのですが、地形に引っかかる事が多く、こちらの操作性はあまり良いとは言えません。

マップは細切れになっていて、通路と数部屋で構成される狭いマップを抜けると、また次のマップが現れる形。
前のマップに戻ることは出来ない「一方通行型」です。
マップ内の特定の地点や、マップ切り替え場所にはチェックポイントがあり、オートセーブが行われ、もしゲームオーバーになってもそこから再開可能です。

各所に袋や鞄、引き出しなどがあり、調べることでアイテムやファイルが見つかります。
調べられるものは近付くと白く光るので、簡単に判別することが出来ます。

アイテムの中には床に「目印」を付けるものがあり、使用すると出口への順路が表示されます。
迷子になってもこれで向かうべき方向が解るようになっていて、ゲームオーバー後のリトライ時にも足跡で方向が示されます。

全体的にホラーでありながら親切設計で、この辺も不自由さを恐怖に繋げていた Forgotten Memories とは正反対ですね。

Lost Within
※開けられるバッグはある程度近付くと白くなるので、見てすぐ解ります。
鍵や紙のように直接置かれているものは、その周囲に波紋のようなものが出ていて、遠目からでも所在を確認できます。
アイテムを探すために画面中をタップしまくる必要はありません。


Lost Within
※マーカーを使うと出口への矢印が。
それでなくてもマップが一方通行だし、多少広くてもこのマーカーで方向が解るので、迷子になることはありません。


ゲームが進むと院内を徘徊する敵が現れますが、こちらは基本的に攻撃手段を持ちません
ただ、敵はそれぞれ視界や聴覚を持っていて、視界に入らないようにそっと進めば、見つからずに背後を通過することも可能です。
また各所にロッカーがあり、見つかって追われてもこの中に入って扉を閉めれば、やり過ごすことが出来ます。

冒頭で述べたようにメタルギアソリッドっぽい展開で、ロッカーや机の下に隠れながら、相手の巡回ルートを確認し、こっそり抜けて行く形ですね。
ラジオを鳴らし、そこに敵をおびき寄せてから奧の部屋に入るといった、いかにもスニーキング(潜入)ミッションなシーンもあります。
ある程度進むとスタンガンなども手に入りますが、敵を痺れさせられる時間は短く、あくまで一時凌ぎに過ぎません。

アイテムの他に、各所でバックストーリーが書かれているファイルも見つかります。
文章は全て日本語化されていて、翻訳におかしい点はありません。

たまに過去の光景がフラッシュバックすることもあり、かつて病院で行われた凄惨な実験の模様が描かれます。
ボイスにも日本語の字幕が付いていて、物語を楽しむことが出来ますね。

Lost Within
※ロッカーに隠れていれば敵には見つからない。 目の前で隠れても、なぜかロッカーに入ると敵は追撃をあきらめます。
机の下に入ることも出来ますが、見つかっている状態の時は机から無理やり引っ張り出されるので注意。


Lost Within
※たまに脳裏によぎる廃墟になる前の院内の光景。 物語を重視したホラーです。

サウンドが効果的に使われていて、急に聞こえる叫び声など、恐怖感を煽る演出も各所で発生します。
ただ、探索しているのが昼間で、電灯も点いているため「暗闇の恐怖」のようなものはありません。
豊富なストーリーシーンと絡めて怖がらせる感じです。

グラフィックはスマホ / タブレットのゲームとしては、かなり高クオリティー。
ただ Forgotten Memories のような突き抜けたレベルの美しさではありません。

作り方も Forgotten Memories のような「最新技術とグラフィック効果をバリバリ駆使している」といった感じではなく、少ないポリゴン(3D モデル)でもテクスチャ(表面の絵)を巧く使って、綺麗に見せているといった感じ。

Kindle Fire は iPad と比べるとそんなにグラフィック性能が高い訳ではないので、その Kindle でも綺麗に見せるために色々と工夫しているのをやっていて感じます。
おかげで動作は軽く、バッテリーの消耗はこの見た目の 3D グラフィックのゲームとしては驚くほど少なめで、本体も熱くなりません。

ボリュームは十分にあり、この点は Forgotten Memories に勝ります。
序章+全3幕の物語で、序章は早く終わりますが、第1幕以降はしっかりした長さがあります。

Lost Within
※アイテム画面。 アイテムの多くはパーツで見つかり、それを組み合わせて道具にします。
時計のアイテムは投げた先でジリジリと鳴り、そこに敵をおびき寄せます。 いかにもメタルギア。


Lost Within
※「探知」のアイテムを使うと、壁の向こうの敵の姿を確認できます。
どちらを向いているかも解るので頼りになるアイテムですが、数秒しか持ちません。
ただアイテムは結構見つかり、持てなくなることも多いので、必要だと思ったらケチらずに使った方が良いでしょう。

Forgotten Memories のホラーとしての完成度が飛び抜けているため、どうしても見劣りするのは否めないのですが、十分に高クオリティーなゲームです。
ほぼ同時に公開されたのは不運としか言いようがないですが、ソックリって感じではないし、こちらの方が遊びやすさはありますね
ホラーが好きな方には、こちらもオススメ出来ます。

Amazon Game Studios はアメリカの会社で、協業企業の多くもアメリカのメーカーなので、FPS 系に偏りすぎている印象があります。
しかしソーシャルゲーム偏重ではない、本格派のタイトルが多く、日本語化してくれるメーカーでもあるようなので、今後注目と言えそうです。

Lost Within(iTunes が起動します)
Til Morning's Light + Lost Within ダブルパック(単体購入と値段が変わらないのでこちらの方がお得)

【お知らせ】FF6 の「やり込み要素」解説ページ、公開

本家の iPhone AC で公開している「ファイナルファンタジー VI 攻略」に、「やり込み」の解説ページを追加しました。

具体的には、GBA 版以降に追加された新ダンジョン「竜の巣」、
竜の巣攻略+クリア後に挑戦できる 128 連戦「魂のほこら」、
さらにスマホ版 FF6 のやり込み要素である「実績」(iOS 版の Game Center の達成項目、及び Android 版の Google Play の実績)と、モンスター図鑑です。

竜の巣はかなり複雑で攻略し辛いのですが、最短の進め方を詳細に解説しています
これから挑戦しようと思われている方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。

Final Fantasy VI(FF6) やり込み要素

なお、表記はあくまで「スマホ版準拠」です。 一部 GBA 版とは異なる部分があります。
魔石 / 特技のページと、FF6 攻略のトップページは後日作成 / 公開する予定です。
FF6 のレビュー記事は以下のページをご覧下さい。

FINAL FANTASY 6 (レビュー)

Does not Commute(トラフィック・ジャム)

自分が走らせた車が邪魔者になる。
過去の自分の車を避けながらゴールに向かう、一人交通ラッシュゲームが公開されています。
Does not Commute」です。

※現在は「トラフィック・ジャム(Commute)」にアプリ名が変わっています。

SprinkleSmash Hit など、スマホのヒットゲームを連発してきた方の新作で、海外ではかなり注目されていた作品です。
今作も質の高い内容で、ユニークなゲーム性、オシャレな外見など、その期待に応えた作品となっています。

ただ、ゲーム中盤からは難易度が高騰、急にマゾゲー化
何度もやり直しながらプレイの最適化を計っていく内容に変わります。
よってマゾゲーが好きでない方には、辛いゲームかもしれません。

アプリ本体は無料。 ただし無料のままでは毎回1からのスタートになります。
途中から再開できるようにするには 240 円の課金が必要で、まともにプレイするにはこの課金は必須です。

Does not Commute

Does not Commute

マップの端から車が自動で走り出し、画面を押しっぱなしにすることで左右に旋回します。
アクセルやブレーキはありません。

出発前にスタートとゴールが提示されますが、その位置は車ごとに変わります
車の速度や旋回性能もそれぞれ異なるため、操作感が毎回変わるのがゲームのポイントです。

車をゴールさせるとその走りが記録され、次の車を走らせる際に登場します。
もちろん接触すると事故るため、以前の車を避けてゴールに向かわなければなりません
3台目の車の時には、1台目と2台目の車が両方登場。
以後、回避しなければならない車はどんどん増えていきます。

時間制のゲームで、1つのステージに登場する車は 15 台前後。
時間が尽きる前に最後の車をゴールさせればステージクリアですが、残り時間は次のステージに引き継ぎます。

もし建物や他の車にぶつかってクラッシュすると、車の速度が大きく低下
ゴール直前ならあまり問題ありませんが、ゴールから遠い場合は到着が遅れ、それは大幅なタイムロスに繋がります。

「巻き戻しボタン」があり、これを押すとその車の走行をやり直せるのですが、やり直す度にタイムが1秒減少します
たった1秒と思うなかれ。 これが積み重なるとロスはどんどん大きくなっていきます。

ただ、マップ内に「10」や「20」と書かれたチップが配置されていて、これを取ると数字の分だけ残りタイムが回復します。

Does not Commute
※開始前にゴールとその方向が示されます。 よく道を間違うので、ゴールの場所はちゃんと見ておきましょう。

Does not Commute
※どんどん車が増えて危険なことに。 直進時は出来るだけ道の端の方を走っておきましょう。 蛇行とか禁物。

車の動きは物理シミュレートされていて、スピードが早いと曲がりにくいのはもちろん、ぶつかるとリアルに事故り、坂道でスピードが出ているとジャンプする事もあります。
ステージによってはジャンプ台があり、これでショートカットしたり、建物の上に飛び移ることも出来ます。

ゲームが進むと「ターボ」「トラクションコントロール」「アーマー」といったアイテムを装備させることが出来ます。
ただ、これは付けた方が有利になるとは限らず、ターボは速度が上がる代わりに旋回性能は低下、トラクションコントロールは曲がりやすくなりますが耐久性が落ち、アーマーは耐久力が上がる代わりにスピードが低下します。

これらは主に、クラッシュを避けるために車の性能を調整する目的で使うことになるでしょう。
例えば、どうしても出会い頭に事故るならアーマーを付けて速度を落とすとか、車の速度が出過ぎて大回りになるならトラクションコントロールを付けるといった具合です。

もちろん後の車のために、道の端を走っておくなど、計画性のある運転も必要です。
アクションパズルに近いゲームと言えるでしょうか。

Does not Commute
※ジャンプ台で屋根の上の 20 チップを取りに行っているところ。
チップは基本、全部回収するようにしないとタイムが足らなくなります。


Does not Commute
※ステージによっては車以外を運転することも。 バイクやブルドーザーなども登場します。

グラフィックやサウンドのセンスが良く、スマホらしいスマートなゲームですね。
車のライトや急旋回時のタイヤの跡などもリアルです。

ただ、冒頭で述べたように、手軽に遊べるのは最初だけ
ゲームが少し進むとマゾゲー状態に突入します。

「残り時間を次のステージに引き継ぐ」というのを見た時点で気付いた方も多いと思いますが、もしクリア出来てもタイムがギリギリだと、次のステージは時間が足らなくてクリア不可能になります。
こうなると前のステージに戻り、出来るだけタイムを残せるようにやり直さなくてはなりません。
それでも十分なタイムを残せない場合、さらに前のステージに戻る必要があります。

ハッキリ言ってこのゲーム、何度か「1から」やり直すのを前提にしているような作りです。
ステージ1から最適でミスのない走りを行わないと、後半に突入することはまずムリ。
小さなミスの積み重ねが、後々大きく響いてくる内容です。

ゲームが進むと、本番前に練習走行できる「プラクティス」を利用できるようになります。
これがあれば車ごとに、最適なルートと走り方を予習してから本番に挑むことが出来るので、ミスを減らすことが出来ます。

このゲームはそこからが本当のスタートで、1つ1つの車で予習を繰り返しながら走りを最適化していくゲーム性と、そうしないと後々タイムが全く足りなくなるシビアさは、マゾいと言うほかありません。
もちろん後半になるほどコースの難易度も上がります。

正直私は、ステージ3~4で挫折しかけ、ステージ5であきらめました。
ちょっとストイック過ぎるかな、という印象ですね・・・

Does not Commute
※画面が白黒になるプラクティスモード。 他の車の移動も表示されます。
ここで予習しておけば突発事故は防げます。 後はミスのない走りとルート選びですね。

Does not Commute
※ステージ選択は課金していないと利用できません。
利用できるようになっていても、タイムがこのぐらいしかないと後に続きません。
前に戻って少しでもタイムロスをなくす必要がありますね。
ミスが後々まで響くってのは、その場のリトライを繰り返すゲームより厳しい・・・


立て続けにヒット作を出してきた方の作品だけあって、ゲーム自体は面白いです。
ただ、この難易度はストレスが貯まるかなぁ・・・
ヨーロッパではマゾゲーが結構ウケるし、即死ゲーの Flappy Birds がヒットした例もあるので、その辺を対象にしているのかもしれませんが、自分にはちょっと合わないですね。

でも、タダで序盤を楽しめるし、そこだけでも一見の価値はあるので、人に勧められるアプリではあるかな。
リトライ型のゲームが嫌いでない方には良いと思います。

Does not Commute(iTunes が起動します)

Forgotten Memories : Alternate Realities

頼りない懐中電灯を片手に廃墟となった精神病院をさまよう、闇と影が恐怖となって忍び寄るホラーアドベンチャーゲームが公開されています。
Forgotten Memories : Alternate Realities」です。

2009 年、今から5年以上前に発表されたタイトルですが、ひたすら発売延期を繰り返し、「もう出ないんじゃないか」とさえ言われていたゲームです。
そこまで延期されていた理由は、やってみれば解ります。 ほんとグラフィックがハンパじゃない!
スマホ最高峰と言えるレベルです。
新しいハードや技術が登場する度に、それを反映させるべく、リファインを繰り返していたのでしょうね。

ただ、良くも悪くもヘビーなゲームで、とにかくメチャ恐い。 暗い。 視界が効かない。
迷子になること請け合いで、セーブ出来る回数や回復アイテムも限られており、ハイレベルな恐怖と困難が待ち受けています。
日本語化されておらず、メッセージも全文英語。 腰を据えて挑むゲームと言えますね。
※2017年のアップデートで日本語化されました。

アプリの定価は 600 円
iOS 版は先行公開という形で、今後パソコン版や各種ゲーム機版、PS Vita 版なども公開される予定です。

Forgotten Memories : Alternate Realities

Forgotten Memories : Alternate Realities

もうこの画像がゲームをすべて物語っています。

主人公は懐中電灯で部屋や通路を照らしながら、廃墟となった病院の探索を行います。
一応の目的は、殺人事件の調査と、行方不明の少女の捜索。

しかし懐中電灯では一部しか照らせないので、とにかく周囲が暗い
画面をスライドし、照らす位置を変えながら捜索を進めていかなければならないのですが、各所に恐怖感を煽るマネキンが置かれていて、「照らして捜索する」という行為自体が恐い

そして特筆すべきなのは「影」の表現。
懐中電灯の明かりにより、照らされた物体の影がうつるのですが、それが非常にリアルで、かつ恐怖演出に使われています。
例えばマネキンを照らすと、その背後に大きな人型の影が出来るとか、光と影の効果が美しくも恐ろしく利用されています。

サウンドも恐怖感満点で、唸るような風の音や、コツコツという足音、突然響く物音などが常に不安を呼び起こします。

ゲーム開始時に「より効果的な経験を得るために、部屋を暗くしてヘッドフォンを付けてプレイして下さい」とか言われるのですが、いや、もう、マジでムリ。

Forgotten Memories : Alternate Realities
※壁に投影されたマネキンの影にビビる。
もちろん影は光源を計算して映し出されており、移動すれば影の大きさや向きも変わります。


Forgotten Memories : Alternate Realities
※行方不明の少女は結構早く見つかります。 名前は Eden。
ただ、話しかけても反応はなく・・・


基本的には、廃墟の中を探索してアイテムを集め、先に進む道を探していきます。
調べられる場所に近付くと「!」マークが出現し、そこで画面をタップすると調査を行います。

ただ灯りのある場所が少なく、見える範囲がほぼ懐中電灯の周囲だけなので、小さな部屋を捜索するのにも相応に時間がかかります

しかも懐中電灯のバッテリーが徐々に減っていき、残り少なくなると灯りが薄れていきます。
バッテリーが完全に尽きたら当然真っ暗。
廃墟内にはバッテリーを充電できる場所があり、尽きる前にそこに戻らなければなりません。

暗すぎて方向感覚も失いやすいので、そんなに広くないのに迷子になりやすいです
「暗闇を手探りで進む不安感」がゲームのポイントであるためか、マップなんてものもありません。
恐怖感のおかげで進み辛いのもあり、色々な意味で難易度が高いですね。

廃墟内にはパソコンが置かれている場所があり、セーブはそこで行えます。
しかしセーブするにはフロッピーディスクが必要で、なくなるとセーブ出来ません
手軽にセーブ出来ないことも、ゲームの難易度を上げています。

ある程度進むと、戦闘も発生します。 照準ボタンを押すと身構え、画面タップで攻撃。
連打すると連続攻撃になりますが、最後の攻撃の後には隙が出来ます。

どこで襲われるかは、ゲームの度に変わります。
一度ゲームオーバーになってリトライしたら、前回とは違う場所で襲われた、という事もあるので、緊張感のある展開が続きます。

Forgotten Memories : Alternate Realities
※懐中電灯はここで充電。 見つかるとホッとします・・・
画面上部の懐中電灯マークをタップすると、電源をオフにしてバッテリーを節約できます。


Forgotten Memories : Alternate Realities
※水浸しのバスルーム。 水面の表現も非常にリアルで、美しいです。
疑心暗鬼で何でも恐く見えるけど。


現時点(2015/4)の難点は、日本語化されていないこと。
事件の情報が書かれたファイルなどが見付かるのですが、結構長文の英語なので理解は困難です。
今の時点ではストーリーはあまり楽しめませんね。
今後家庭用ゲーム機版も出るようなので、それに伴う日本語化を期待したいところです。
※現在は日本語化されています。

それ以外には気になる点はなく、非常に高クオリティーなホラーゲームです。
ホラーは苦手な方も多いと思いますが、このグラフィックと演出は必見です。
決して万人にオススメ出来るゲームではありませんが、スマホのゲームがまた1つ上の段階に進化したのを感じるアプリです。

ホラーが好きな方は、ぜひ深夜にヘッドフォンでプレイしてみて下さい・・・

Forgotten Memories : Alternate Realities(iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

手探りで薄暗い廃墟を進むのが良いゲームですが、迷いやすいので断念してしまう人も多いはず。
そこで序盤の病院内のマップを作ってみました。
プレイされる方は参考にしてみて下さい。

なお、ゲーム開始時にいる場所は、以下のマップの場所とは異なります。
開始直後はバスタブを調べて治療薬を入手し、右上の ITEMS ボタンで使用、体力を回復して下さい。

forgottenmemoriesmap

DeckDeDungeon

プレイしながら山札(デッキ)を作り上げていく、デッキ構築型と呼ばれるカードゲーム「ドミニオン」(Dominion)。
そんなドミニオンのシステムをローグ型 RPG に利用した、ユニークで奥深いシステムを持つカードバトルゲームが登場しています。
DeckDeDungeon」です。

フリー素材を使った個人作成のアプリであるため、見た目は簡素ですが、ゲームは良く練り込まれています。
ドミニオンらしい戦略性とローグ型 RPG らしいゲームバランス、双方を兼ね備えた内容ですね。

ただドミニオン系のルールが日本ではメジャーではないため、取っ付きやすいとは言えません。
もうちょっと「コツ」と言うか、攻略に関するガイドがあっても良かった気はします。
価格は無料。 課金や広告の類はありません。

Deck de Dungeon

Deck de Dungeon

ゲームが始まると 20 枚のデッキの中から、7枚のカードが引かれて手札になります。
剣マークのカードを出すと物理攻撃、杖マークのカードを出すと魔法攻撃を行い、敵にダメージを与えます。
行動するごとに相手のカウンターが減っていき、0 になると攻撃してきますが、その時に盾のカードを使っていればガードでダメージを軽減できます。
また赤十字のカードを使えば、減った HP を回復できます。

ただし、これらの「アクションカード」は単体で使っても効果は低いです
初期の状態だと剣カードを使っても攻撃力は1、魔法攻撃も1。 回復力も1です。
剣カードを3枚使えば威力は3ですが、それでも弱いですね。

しかし水色の「スキル」のカードがあり、攻撃力 +10 のパンチマークのスキルカードを剣カードと一緒に使えば、威力は 10+1 で 11 になります。
よって基本的には「アクションカード+スキルカード」のセットで敵を攻撃していきます。
ただしスキルカードは単体で使っても何も起こりません。

敵を倒すと戦利品として6枚のカードが提示され、その中から1枚をデッキに加えることができます。
前述したようにアクションカードだけでは弱く、スキルカードだけでは役に立ちません。
よって双方がバランス良くデッキに含まれるように取得していく必要があります

カードには、灰色の装備カード、緑色の手札カード、黄色のイベントカード、赤色の使い捨てカードもあります。
灰色の装備カードは基本ステータスをアップさせるもので、例えば攻撃力 +2 の装備をデッキに含めれば、剣カードを使っただけでも威力は 1+2 で 3 になります。
デッキに入れるだけで効果がありますが、手札として使用しても意味はありません。

緑色の手札カードは、手札の中に含めている間、効果を発揮し続けます。
黄色のイベントカードは手札に来ると、そのターンに強制的に使用されます。 任意に使えない代わりに、強力なものが多いですね。

赤色の使い捨てカードは使うとデッキから削除されます。
使ったカードは通常「捨て札」になりますが、ドミニオン系のカードゲームは、山札の枚数が尽きると捨て札がシャッフルされ、それが新しい山札になります
つまり捨て札は「後でまた手札に戻って来るカード」なのですが、デッキから消滅したものは帰ってきません。

敵を倒すごとに階層が進み、10 階ごとにボスが登場します。
当面は 100 階を目指すのが目標になるでしょう。
先に進むと手札が強制的に入れ替わってしまう「転倒」、手札が使用禁止になる「マヒ」、お邪魔カードがデッキに混じる「呪い」などの、特殊な行動をしてくる敵も現れます。

Deck de Dungeon
※敵を倒した後のカード獲得画面。 6つのうちのどれか1つを手に入れます。
「物理+魔法攻撃」や「ガード+回復」といった、同時に複数のアクションを行えるカードもあります。
「手札に含めていると常に物理攻撃を行える」といった便利なものも。


Deck de Dungeon
※マヒ攻撃で手札を封じられてしまったシーン。 封じられた手札は使えないので、捨てることも出来ない。
対策してないとかなりピンチです。 マヒを防ぐカードや、手札を入れ換えるカードなどがあれば対処できます。


ドミニオン系に慣れていない方だと、プレイ方法を把握し辛く、さらにゲームシステムに不可解な点も感じると思います。
例えば、使っても意味のない装備カードがなぜ手札に来るのかとか、カードをデッキから消滅させる効果に何の意味があるのか、などです。

しかしデッキにあるだけで良い装備カードは、手札に来ると邪魔になる事こそが「ジレンマ」であり、「キャラの成長のためには必要だけど、取りすぎるとカードが回らなくなる」というゲーム性になっています。
これは本家ドミニオンの勝利点カードに似た扱いです。

またデッキからカードを消滅させる効果は、弱いカードをデッキから消し、強いカードの出現率を高める「デッキ圧縮」に活用することができます

ドミニオン系は無計画にカードを増やすと、強いカードの回転率が悪化していきます。
特にこのゲームは敵を倒した際、必ずカードを1枚取得しないといけないため、デッキの枚数はどんどん増えていきます。
消去カードはそういう時に、不要になったカードの処分に活用できます。
使い捨てのカードも「デッキの枚数を増やさない」という選択の代わりになります。

この辺りを把握して進められるようになると、有利に戦えると同時に多様なデッキ戦略を考えられるので、ゲームも面白くなって来ます。
システムの奥深さも感じることが出来るでしょう。

ただ前述したように、この辺のゲーム性はドミニオンを知っている人でないと、なかなか気付きにくいです
いかにも個人作成という見た目のフリーアプリなので、システムを理解できないまま見限ってしまう人も多そうですね・・・

Deck de Dungeon
※灰色のカードはデッキに含めているだけで効果がある反面、手札に来ても邪魔なだけ。 さっさと捨ててしまいましょう。
「物理攻撃+魔法」といった複数のアクションを行えるカードが増えたら、最初に持っている魔法だけのカードなども不要になってきます。 機会があれば処分してしまいたいところ。

敵に倒されるとゲームオーバーですが、戦績に応じた「金貨」が与えられます。
この金貨はキャラクターの選択や、初期デッキに含める追加カードの購入に使えます。

キャラクターを変えると、初期デッキが変化します
例えば戦士だと物理攻撃のカードばかりでスタートし、魔術師は魔法カードばかりになります。
盗賊はレアの出現率を上げるカードを最初から持っていて、聖騎士は強力な装備カードを所持しています。

何度かプレイすると、ある程度偏ったデッキの方がプレイしやすいのが解るはず・・・
戦略を持ってキャラクターも選択したいですね。
追加カードは、任意のカードを初期デッキに含められるものです。

ただしこれらは、長期的な強化ではありません
キャラクターの雇用には1プレイごとに金貨が必要で、追加カードも次のゲームのみ有効です。
この辺は「ローグ系」であることを堅持している感じでしょうか・・・

ただ、ゲームに慣れるほど深い階層まで行けるようになるので、プレイごとに得られる金貨の量も自然に増えていきます。

Deck de Dungeon
※職業は剣士や魔法使いならタダ。 それでも冒険者よりは使いやすいはず。
追加カードは攻撃や魔法を毎ターン発動する緑のカードがオススメ。


難しい操作はなく、ルールさえ解れば延々とハマれるゲームです
ただゲームに慣れて来ると、1プレイの時間がかなり長くなるので、あまり手軽とは言えません

初心者向けダンジョンもありますが、それでも 100 階まであるので、ラストまで行くと結構な時間に。
難易度も高いので、序盤はもうちょっと段階的に進めた方が良かった気はしますね。
しかしそこいらのカードバトル RPG よりも遥かに優れたゲーム性を持つ、秀作のアプリだと思います。

個人的に気になるのは、無料のアプリで、広告や課金も一切ないこと。
動画広告を見てコインを増やすボタンはありますが、それ以外はバナー広告さえありません。
広告だらけのゲームは論外ですが、私的には相応に面白いゲームは、相応のリターンがあるべきだとも思います・・・ 案配の難しいところではありますが。

Deck de Dungeon(iTunes が起動します)

※他にシリーズ作として、DeckDeFantasyDeckDeDungen 2 も公開されています。

Tiny Guardians

(Kingdom Rush + Battleheart)÷2
自動で戦うチビキャラ達に命令を出し、四方八方からやって来る敵から主人公を守る、変わり種のディフェンスゲームが登場しています。
Tiny Guardians」です。

グラフィックは Kingdom Rush 風で、ちっこくて可愛らしいキャラがちまちま戦います。
ゲーム性は逆タワーディフェンスという感じで、味方パーティーが道の上を進んで行き、道の周囲から敵モンスターがその進行を阻もうと襲いかかって来ます。
ゲームシステムは簡易 RTS の(初代)Battleheart に似ていて、戦闘は半自動、プレイヤーはユニットの位置と支援スキルの使用を指示します。

適度な難易度で、遊びやすいゲームですね。
マレーシアのメーカーのアプリで、480 円の買い切りゲーム
課金ユニットも存在しますが、必須なものではありません。

Tiny Guardians

Tiny Guardians

主人公は白い服を着た召喚士で、周囲に戦士や弓兵、魔術師などのユニットを召喚できます。
召喚されたユニットは召喚士と共に道の上を進んで行き、敵が来ると自動で迎撃を行います
召還時にマナを消費しますが、これは敵を倒すことで回復します。

戦闘に余裕がある時は見ているだけで良いのですが、前後から挟み撃ちされたり、接近戦に弱い弓兵が殴られたりすることもあります。
この時は戦士を敵が来る方に移動させたり、弓兵を逃がしたりしなければなりません。

一定時間ごとに回復の魔方陣を出すことができ、傷ついたユニットを癒すことができます。
この魔方陣は強力で、死んでしまったユニットも復活させることができますが、無駄な時に使うと必要な時に出せなくなります。
敵の集団にダメージを与えるメテオの魔法や、ワナをしかけるトラップの魔法もありますが、これらも1度使うとしばらく使用できません。

ユニットはマナを消費して追加していく事ができます。
また、マナを使ってレベルアップさせる事もでき、この際に HP も全快します。
レベルが上がると特殊攻撃を使うキャラもいて、例えばバーサーカーは周囲の敵全てにダメージを与える回転攻撃を出し、クレリックは複数の味方を治療できるようになります。

ゲームとしては、どのキャラを使い、どのタイミングで増員し、誰のレベルアップを優先するか、その辺がポイントになりますね。

Tiny Guardians
※多数の敵と乱戦中。 前線の戦士の HP は常に気にかけておきましょう。
点線で囲われている敵はまだ攻めてきませんが、ダブルタップすることで早めに進軍させられ、その際に評価ゲージがアップします。
ただ HP が減っている時はムリは禁物。


Tiny Guardians
※ステージマップ。 見るからに Kingdom Rush。
このタッチの絵柄のゲームは、最近ちらほら見かけますね。


ゴールに辿り着くとステージクリア。 評価の「★」を得られ、これを使ってユニットの強化を行えます。
この辺は Kingdom Rush と同じシステムです。

1度クリアしたステージには「復活不可・遠距離攻撃禁止」などの制限下で戦う「Challenge」が出現します。
この点も Kingdom Rush に似ていますが、このゲームは Challenge をクリアしても追加の ★ は貰えず、代わりに「コイン」を得られます。

コインは新ユニットの獲得に使用でき、ゲームの進行で得られるユニットが8体、コインで獲得するユニットが4体、課金用のユニットが4体、合計 16 のユニット存在します。
(ただ、課金用のユニットはステータスが基本ユニットと変わらないため、外見の違いだけかも)

敵の種類も多く、中ボスが手下を次々とけしかけてくるシーンもあって、忙しいゲームではありませんが、しかしボーッとしているとアッサリやられてしまいます
ボスもなかなか強力で、連発してくる攻撃から逃げ回らなければならない場面もあります。

Tiny Guardians
※ユニットのパワーアップ画面。 戦士・バーサーカー・パラディンは「戦士系」でひとまとめになっています。
左下の回転矢印ボタンを押すと、強化のリセットを行えます。 戻るボタンと間違わないように注意。


Tiny Guardians
※コインで獲得する上位ユニットのみなさん。
ただ、出撃できるのは5ユニットで、ゲームの進行で8ユニット得られるので、ムリにゲットしなくても問題はありません。
しかし Wizard を獲得してみましたが、強力な範囲攻撃を持っていて、やっぱり強いですね。


やや小粒なゲームですが、おそらく「逆 Kingdom Rush」のコンセプトで作られており、それをきちんと完成させている印象です。

現時点(2015/4)の難点は安定性が低いことで、iPad Air でプレイしているとたまに落ちることがあります。
ゲーム中に落ちてしまうとステージの最初からやり直しで、スクリーンショットを撮った時に OS ごと落ちたこともあるので、iOS 版はまだ最適化しきれていない印象があります。

しかしゲーム内容は悪くありません。
ゲーム性は異なりますが、Kingdom Rush が好きだった方は、こちらも楽しめるのではないでしょうか。

Tiny Guardians(iTunes が起動します)

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