iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2015/04

春の iPhone ノベルゲーム書評

寝起きに顔を撫でる冬の寒さが坂の上の桜の満開と共に去り、時期尚早の夏物のチラシがうららかで憂鬱な季節の到来を告げていた。
異論も多かろうが、花粉と黄砂が舞うこの季節は読書に限る。
だが手に乗せているのは紙ではない。 今の活字は音楽や映像と共に、スマホの画面から視覚と聴覚を刺激するのだ。

・・・と言う訳で、最近ノベルゲームをいくつか試していたので、まとめてご紹介したいと思います
今回取り上げているのはシュタインズゲートのような大規模なものではなく、数時間で読み終われる小さめのもの。
その分、手軽に楽しむことが出来ます。

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森川空のルール・再
 超水道

純文学。 高校生のラブストーリーですが、同人恋愛小説のようなキャッキャウフフが展開されるものではなく、登場人物の気持ちの機微と情景描写を中心としています。
初期版は2年ほど前に公開されたのですが、「再」はそれをリメイクした作品で、新しい画像やサウンドなども追加されています。

morikawa

サスペンスのようなハラハラした展開や、推理小説のような謎に満ちたシーンはありませんが、淡々と続く日常を豊かな表現で描いています
ごく普通の学生の、そこまで燃え上がるほどでもない関係を綴ったショートストーリーで、こういう純文学系はノベルゲームでは珍しく、その点で貴重です。
選択肢などは一切出て来ない、純粋なビジュアルノベルですね。

超水道の作品は、文庫小説っぽい「佐倉ユウナの上京」や、宮沢賢治っぽい「ghostpia」など、作品によってタッチを変えている印象があります。
ただ全体的に安心して読むことができ、フォントも雰囲気を重視したものが使われています。
文学的なノベルゲームを楽しみたい方には、このサークルの作品がお勧めです。

森川空のルール・再(iTunes 起動、無料)

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オズの国の歩き方
 サンソフト

風変わりな童話小説。 ガラケーの人気ホラー「歪みの国のアリス」を公開した、サンソフトのモバイルノベルチーム「ナイトメア・プロジェクト」の新作です。
スタミナ制であるため、無課金だと1日に読める量に限りがありますが、毎日少しずつ読み進めるのであれば無料で楽しめます。

oznokuninoarukikata

「オズの魔法使い」をテーマにした内容で、童話がテーマな点は「歪みの国のアリス」と同じですが、今回はホラーという訳ではありません。
文体は「だ・である調」ではなく、小説には珍しい「です・ます調」で、たまにナレーターの感想も入るなど、童話小説の形式で描かれています

ただナイトメア・プロジェクトらしく、まったく先の読めない展開で、たまに不気味さも見え隠れする、読み出すと止まらない面白さがあります。
メーカー製の新アプリであるため、メニューや背景が綺麗で、サウンドも豊富です。

難点はやはり課金形態。 スタミナは毎日4つ補充されますが、課金補充には 360 円(初回 120 円)必要で結構高い。 無制限化する課金もありますが 4800 円と超高額。
スタミナ1つでどのぐらい読めるかはシーンによって変わります。
また読み返し機能なども課金通貨でアンロックしないと使えません。
ただ、通勤通学時に少しずつ読んでいく分には、お勧めできる作品ですね。

オズの国の歩き方(iTunes 起動、アイテム課金型)

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ごがつのそら(+はちがつのゆき)
 Mayuki Yoshimura / tencross

同人的な恋愛小説。 美少女で女子高生でピアノを弾く巫女という、非現実感全開な女の子と新社会人が仲良くなる、このジャンルらしい内容です。
元は Flash のゲームで、スマホ版はそれをテンクロスというメーカーがアプリ化したものです。
画像は縦画面ですが、縦でも横でも遊べます。

5gatunosora

普通の小説という感じですが、読みやすい文章ですね。
内容は五月病の主人公が神社の境内でミコミコJKと話す恋愛ストーリーで、ほぼこの2人の会話で進行します。
正直言うと、私は単にイチャイチャする小説は耐えられないので、この作品もダメだったのですが、この手を好む人からの評価は高く、だからこそアプリ開発会社が目を付けたのでしょう。

無料のままでは前編しか読めず、後編に進むには 240 円の課金が必要なので注意。
ただ、課金すると後編の後に追加ストーリー「はちがつのゆき」も見ることができます。
個人作成のノベルゲームとしては知名度のある作品です。

ごがつのそら(iTunes 起動、実質 240 円)

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あの、素晴らしい  をもう一度
 自転車創業

ゲーム性の強いライトノベル。 こちらもパソコンのノベルゲームとして有名だった作品です。
記憶喪失の勇者様が美少女と一緒に堕天使を倒して世界を救う、ライトノベルの王道的設定。
かと思ったら、2週目から急に謎解きゲームに変わり、周回と記憶喪失を利用した特徴的なストーリーに変わっていきます。

anosubarasii

1週目は単なる短いノベルで、ラストまで2時間ほど。
しかし2週目に入ると文章の好きな場所に移動できるようになり、選択肢にも瞬時に移ることができます
また、特定のキーワードを装備しておくことで展開が変化する場合もあります。
これらを使って新ルートを模索していきます。

ただ、謎解きがやたら難解・・・ と言うか解り辛く、「物語的にどうすれば良いかは解っているけど、何をすればそれを実行できるかが解らない」といった状況が続きます。
ゲーム中に「総当たりではなく推理して行動しよう」と言われますが、そういう作りになっていない印象で、強いて言えば「ゲームの作られ方」を推理していく感じでしょうか。

ただ、今はネット時代ですから行き詰まっても検索でどうにかなりますし、全体のストーリーには評判通りの深さがあります
しかし価格は 2200 円。 知名度は高いけど、この値段で勧められるアプリではないかな・・・

あの、素晴らしい  をもう一度(iTunes が起動します)

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ドグマツルギー ouverture
 Bear's Studio, Inc.

自称ライトノベル。 実際にはガッカリなホラー系の小説です。
謎の書物を手に入れたオカルトサークルが、人のいない新宿で死の恐怖から逃げる内容で、4gamer の こちら のインタビューを見て期待感を持っていたのですが、もうほんとガッカリでした。

あまりにガッカリ過ぎて「もっとマシなのはないのか!」とノベルゲームを手当たり次第に漁ったのが、今回の記事に繋がっていたりします・・・

dogumaturugi

新宿が奇妙な世界になり、殺人鬼に追われることになるのですが、なぜ奇妙なことになったのか、なぜ追われるのか、そういった謎が何一つ解明されません。
ただ逃げるだけの内容で「投げっぱなし感」がハンパない。

途中で選択肢が出て来ますが、常に二択でハズレたら即死という、あまりに単純な内容。
ストーリーも短く、2週目は展開が変わりますが、変わっても新事実とかは何も出て来ません。
バックログ(読み返し)機能なども無し。

セリフは全てフルボイスで、声優さんが声をあてており、そこだけ豪華。
今作はプロローグ編のようで、ユーザーの意見を聞きながら今後の展開を行いたいようですが、これじゃ広がり様がないってのが本音です・・・

ドグマツルギー ouverture(iTunes 起動、480 円)

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今回の書評はここまでにしたいと思います。
もちろん iPhone には、まだ多くのノベルアプリが存在します。
それらはまた、アスファルトに陽炎が揺らめく頃に。

Halo: Spartan Assault / Halo: Spartan Strike

海外で大人気の、未来世界が舞台のガンシューティング「Halo」シリーズ。
そのスピンオフ作品である、見下ろし型のシューティングゲームが iOS に移植されました。
Halo: Spartan Assault」と「Halo: Spartan Strike」です。

今作は FPS ではないので間違わないようにして下さい。
しかし派生作とはいえ、正式な Halo シリーズの1つであり、本家 Halo の開発元である 343 Industries も開発に加わっています。
販売はマイクロソフトが担当していて、マイクロソフト初の iOS 用ゲームアプリです。

Halo: Spartan Assault」は 2013 年の7月に Steam(PC)で発売されたゲームで、後に XBOX にも移植されました。
異星人連合からの攻撃を受けた惑星が舞台で、Halo 3 と 4 の間の物語になります。

Halo: Spartan Strike」は 2013 年の 12 月に XBOX で発売されたゲームで、今回の iOS 版と同時に Steam(PC)版も公開されています。
こちらは Halo 2 のサブストーリーで、地球が舞台になっています。

この2つはゲームシステムに全く違いはありません。
ステージとストーリーが異なるのみです。


ただ、日本人にとっては(2015/4 時点で)「Spartan Assault は日本語に対応しているが、Spartan Strike は日本語に未対応」という大きな相違があります。

先に内容を一言で言うと・・・
緻密なグラフィックで凄く丁寧に作られた、普通の全方向シューティング」といった印象ですね。
価格はどちらも 720 円。 ただ2つセット(バンドル版)だと 1200 円です。

Halo Spartan Assault

Halo Spartan Strike

2スティック制の全方向スクロールシューティング」で、画面左をスライドして主人公を移動させ、画面右をスライドしてその方向に銃を撃ちます。

スマホ以外ではあまり見ない操作ですが、逆にスマホではよく見る操作方法で、Solomon's シリーズMinigoreゾンビウッドInferno など、人気作が多数あるスタイルです。
先ほど「普通の」全方向シューティングと述べましたが、「PC では珍しかっただろうけど、iPhone では普通」といった感じがありますね。
(PC 系のレビューでは「奇妙なスタイル」と言われていることが多く、違和感を感じました)

主人公は2つの武器を持っており、いつでも切り替え可能。
マシンガンなら超連射し、ショットガンやピストル系だと単発ですが威力が高め。
敵の方に曲がるホーミング銃も存在します。

ただし銃弾に制限があるため、無駄に撃ちまくることは出来ません。
弾は倒した敵から補充するか、武器ボックスから調達するかですが、尽きた時は敵の武器を拾って使わなければならない事もあります。

それとは別にグレネード系の武器も2種類持てるのですが、ダブルタップで投げるため、誤爆が多発します
弾数の半分は誤操作でなくなってしまう感じ。ここはグレネードボタンが欲しかったところです。

ダメージは「シールド制+耐久力制」で、被弾するとまずシールドが減りますが、これはダメージを受けないようにしていれば自然に回復します。
シールドが尽きた状態で何度か攻撃を受けるとミスになります。
危険だと思った時は、走って(撃たずに)逃げ回るか、障害物の裏に隠れましょう。

ステージクリア制のゲームですが、クリア条件は毎回異なり、「敵を殲滅しながら前進 → 味方をエスコート → 特定のポイントを防衛」といったように、ストーリーの流れに合わせてミッションが変わっていく場合も多いです。

1つのエリアが5つのステージで構成されていて、ステージ総数は Spartan Assault と Spartan Strike、どちらも約 30
1ステージは 5~10 分ほどです。

Halo Spartan Strike
※一定時間ごとに使える「アビリティ」も装備しています。
画像のアビリティは敵の攻撃を防ぐバリア。 他にもシールドを高速回復したり、高速移動できるものなどが存在します。


Halo Spartan Assault
※ステージによっては戦車やジープに乗ることも。
乗り物や機銃座は弾数制限がないので、バリバリ撃ちまくれます。
ただし耐久力がなくなると爆発して即ミスなので、やばくなったら降りましょう。


このゲームの長所は、すごく細かいところまで書き込まれたグラフィックでしょう。
驚くほどの緻密さで、スマホ / タブレットのゲームとしては、おそらく現時点の No.1

しかも階下で両軍が撃ち合いをしているとか、上空をミサイルや戦闘機が飛び交うなど、演出も細かく作られていて、グラフィックの凝り様はハンパではないです
「これが世界的ヒットゲームを作る PC ゲームメーカーの力か」と思えます。

一方でゲームはフツーなので、グラフィックとのギャップがあります。
決して「面白くない」という意味ではなく、十分に楽しめるのですが、特に目立ったゲームシステムはありません
たまに車両や固定砲台に乗れるぐらい。

クリア後にポイント(Spartan Assault だと XP、Spartan Strike だと CR)を使って装備やアイテム、特殊アビリティを買える要素がありますが、これはそのステージだけの一時的なパワーアップであり、長期的に使えるものではありません。

ゲームの難易度を自ら上げる「SKULL」というものがあり、例えば HOLLOW(ホロウ)を使うとシールドが尽きた時点でミスになる代わりに、ポイントの入手量が3倍になるのですが、そのポイントで得られるものが前述の使い捨てアイテムのみなので、ムリに貯めようという気になりません。

やっぱり長期的な成長や装備、味方などの要素も欲しかった気はしますね。
まあ、そういうのが入るとヘンな課金要素になってしまうのが今のご時世ですが。

Halo Spartan Strike
※高架道路の上で戦闘中。 下の段の道路も見えていて、そこでも兵士達が戦っています。
こういう細かいところの演出をきっちり作っている事に感心します。
車が爆発する時も、タイヤやドアなどのパーツがバラバラになるのが一瞬見えます。


Halo Spartan Assault
※ゲーム開始前の装備画面。 ただし、全てそのステージが終わると元に戻ります。
武器は弾が尽きたらどうせ持ち替えるし、アビリティは各ステージで決められたものを最初から装備しています。
難しいステージでブースターを買うぐらいでしょうか。
Spartan Assault はポイント名が XP になってますが、貯めてもレベルは上がりません。


あくまで派生作なので、Halo のネームバリューの大きさに期待しすぎると「アレ?」となると思いますが、クオリティの高いゲームであることは確かです
「この細密な書き込みこそ海外 PC ゲームの神髄」みたいなものを感じますね。

内容も元は PC や XBOX のゲームですが、スマホ向きだと言えます。
ちょっとスマホ向き「過ぎる」感じもあり、やや浅い印象はありますが。

私的に残念なのは、オリジナルの Halo シリーズを知らない人にはストーリーや解説文が解り辛く、やらされてる感が強いこと。
セリフも淡々としていて、盛り上がりや世界観を感じにくく、Spartan Strike はメッセージが英文なので尚更です。
浅い印象を受けるのは、その辺もあるかもしれません。

プレイされる方は、まずは日本語化されている Spartan Assault をお勧めします。
ただゲーム自体は、荒野が続く Spartan Assault より、都市やジャングルでの戦いがある Spartan Strike の方が見栄えがするので、両方日本語化されたら後者の方が良いかも。

なお、Spartan Assault は約 700 MB、Spartan Strike は約 800 MB、合わせて約 1.5 GB あるので容量にはご注意下さい。

Halo: Spartan Assault(iTunes 起動、単体 720 円)
Halo: Spartan Strike(iTunes 起動、単体 720 円)
Halo: Spartan Bundle(バンドル版、両方同梱 1200 円)

ドライバー スピードボートパラダイス

モーターボートを操って破天荒な水上レースを行う、「アスファルト のボート版」と言えるレースゲームが登場しています。
ドライバー スピードボートパラダイス」です。

開発はフランスの大手メーカーで、ゲームロフトの親会社でもあった Ubisoft
技術力に定評のある Ubisoft らしく、波に揺られて上下するボートの動きや、画面に付く水滴の表現などがリアルです。

ただ、元は海外の PC ゲームメーカーであるためか、課金回りで気になる部分も多いですね。
正直このゲームは、関連会社であるゲームロフトが開発・調整してた方が(少なくとも日本にとっては)良かっただろうな・・・
でも、無料で出来るアプリとしてはクオリティは高いです

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise

コントロールはティルト(傾け)操作と、タップ操作を選べます。
どちらを選んでも操作性は問題ありません。 ゲームパッドにも対応しています。

アクセルはなく自動で加速していき、ブレーキはありますがほとんど使いません。
そもそもモーターボートなので急減速とか出来ません。
コースは十分に広く、そんなに急カーブはないので、ブレーキしなくても問題なく走れます
ゴールするだけなら非常に簡単ですね。

しかしライバルは相応に早く、いきなり1位を取るのはまずムリ。
最初は3位になるのも大変なぐらいです。
コースアウトすることはまずないため、テキトーに走ってしまいがちなのですが、ちゃんとカーブでインコースに入らないとレースには勝てません

コース上にはジャンプ台があり、その先にはブーストアイテムかパーツアイテムが配置されています。
ブーストアイテムを取るとブーストゲージが貯まり、使用することで急加速することが出来ます。
パーツアイテムはパワーアップに必要な材料がレース後に手に入ります。

ジャンプ中、画面をフリックする事でスピンやバク転などの、ボートではあり得ないアクロバットを行うことが出来ます。
アクロバットを成功させたり長時間ドリフトすると加速することが出来ますが、アクロバットに失敗してヘンな体勢で着地するとクラッシュするので無理は禁物。

たまに大ジャンプして橋を飛び越え、看板をぶち破ることもあり、ブースト中にライバルにぶつかってクラッシュさせられるなど、アスファルト シリーズを思わせる部分が多いですね。

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※夜のレースもあり。 ちゃんと前方がライトで照らされます。
画面下にミニマップがあるので、それを見ながらしっかりインを突いていきましょう。
意外とコース取りで勝負するレースなので、アウトに膨らんでると勝てません。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※大ジャンプ中に横回転しているシーン。 さらに前方には看板が。
リアル系ではなく、ハチャメチャ系のレースですね。
どうやってボートをジャンプ中に回転させてるんだとツッ込んではいけません。


クリア後は順位や評価に応じて「★」を獲得できます。
これを集めないと上位ステージをアンロックすることは出来ません。
ゲームが進めばドラッグレース(ギアチェンジのみのレース)や、最下位が脱落していく(と言うか警察に捕まる)エスケープといった特殊レースも登場します。

結果に応じて資金とパーツも獲得でき、これらはボートのパワーアップに使われます。
さらにユニークな要素として、洋服や高級家具、家なども購入することが出来ます
これらを買っても見た目が変わることはないのですが、「ライフスタイル」というステータスが上がり、一定値になるとスポンサーと契約することが出来ます。

つまり成績に加え、良い服を着て良い家に住んでいるカッコイイ男ほど、スポンサーが付く訳ですね。
うん、道理にかなってる。
スポンサーが付くと一定時間が経過するごとにお金を入手できます。

さらに成績やライフスタイルが高まると、グラマーな美女が出て来てファンになります。
勝負の世界は金と女か・・・

ちなみにゲームが進むと刑事が登場し、スピードボートの犯罪組織に潜入するストーリーが展開されるようです。
映画「ワイルドスピード」のような世界観ですね。

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※高級家具のリスト。 ベッドやソファー、大型テレビなどが並んでいます。
単にライフスタイルの数値が上がるだけですが、買うとなんとなく嬉しい。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※水着美女現る。 色々質問をしてくるので、二択で返答を行います。
返事が良ければ左上の好感度メーターが上がっていき、最大になると自分のファンに!
って、これ何のゲームだったっけ?


ただこのゲーム、普通に(?)作ってくれてれば良いゲームなのですが、色々残念なところも多いです。

まずスタミナ。 昨今の基本無料ゲームのご多分に漏れず、スタミナ制
しかもこのゲーム、スタミナの消費量が多く、レベルが上がっても全快しないから、すぐに尽きてしまいます。
★集めは結構大変なのですが、スタミナもすぐなくなるので、なかなかゲームを進められない。

さらに課金は最低 600 円から
「ちょっと課金してスタミナを回復するか」とは思えない、手軽に出し辛い値段です。
元々海外のゲームは 450 円の課金が多く、それが Apple のレート改定によって 500 円、600 円と上がっていった経緯があり、つまり向こうの金額設定は変わっていない訳ですが、日本では高く感じるのは否めません。

そして洋ゲーおなじみのパワーアップ待ち時間
資金とパーツを集めても、強化が終わるまでしばらく待たなければなりません。
もちろん課金通貨を使えば短縮できるのですが・・・

またフレンドと記録を競う「トーナメント」というモードがあるのですが、活用するには Facebook 登録が必須
日本は Facebook の利用率が低いので、この点もマイナスでしょう。 Twitter アカウントで代用とかもなし。

他にもボーナスステージの有料アンロックなど、課金要素が多くあります。
最近の日本のゲームはステージの進行で課金通貨を得られる事が多いですが、そういうのもこのゲームにはほとんどありません。

海外の F2P(Free to Play)なのに全画面広告がないのは良い点ですが、それ以外は海外の課金システムそのままで、日本人だと遊び辛い印象を受けますね

また、日本語化されていないのも日本人には難点でしょう

※日本語化はされていました。
オプション画面の左下に Language 設定があり、ここで日本語を選べます。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※ボートの強化画面。 最初の強化にも5分かかります。
しかも強化にはパーツを集める必要があり、パーツ集めをしてるとスタミナも尽きる。
えぇ、課金すれば全部解決するんですけどね。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※最初のエリア「マイアミ」のステージリスト。 最終レースに進むには★21個必要。
21個と言うことは、他のレースで★を4つずつ獲得してもまだ足りない。
★の獲得条件にはただ勝つだけではダメなものもあり、結構大変。


しかし本体無料のレースゲームとしては、良いアプリだと思います
最初はブレーキが必要なく、コースアウトする事もないので退屈なレースだと思ったのですが、1位を狙うと相応に歯応えがあり、常時ドリフトしているようなこのゲーム特有の走り方が解ってきてからは、面白くなりました。
ただ、その面白くなって来た辺りでスタミナがすぐ尽きる問題に直面するのですが・・・

でもアウトローな雰囲気やライフスタイルなど、洋ゲーの良いところもありますし、試してみて損のないゲームだと思います。
水面の処理に CPU をフル駆動しているのか、バッテリーの消耗は早いのでご注意を。

ドライバー スピードボートパラダイス(iTunes が起動します)

ストリートファイター パズルスピリッツ

おなじみの対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」のキャラクターが登場する、パズルソーシャルゲームが iOS でも公開されました。
ストリートファイター パズルスピリッツ」です。

Android では昨年12月に公開されていたのですが、不具合が多発していたようで、iOS 版の公開が遅れたのはその影響だと思われます。

同色が2つ以上繋がっているコマをタップで消していく、いわゆる「さめがめ系」ですが、ルールがかなりアレンジされていて、ほぼオリジナルと言っても良いパズルになっています。
テンポが非常に良く、簡単に連続攻撃を叩き込める楽しさがありますね。
反面、思考性と難易度は低めで、ゲームとしての物足りなさもあります。

スト2シリーズがテーマですが、全体的にカジュアルな内容ですね。

ストリートファイター パズルスピリッツ

赤・青・緑の3色のコマ(スピリット)がマスの中に並べられています。
同じ色が2つ以上繋がっているコマをタップすると、そのコマが消え、そしてタップした場所に炎の形のコマが現れます
消した分だけコマはすぐ補充されます。

同色の炎のコマを2つ以上並べ、それをタップすると「レインボースピリット」に変わります。
さらにレインボースピリットを2つ以上並べてタップすると、「コンボ」モードが発動します。

こう言うと難しく思えますが、コマを動かしたり入れ換えたりする事がなく、ただ並んでいるコマをタップで消すだけなので簡単です。
3色しかないし、同色が2つ並んでいれば消せるので、あまり悩む必要はありません

コンボモードに入ると、最初の1手目は好きなコマの並びを消せます。
そして消したコマの背景が黄色く光り、2手目はその光った場所の上にあるコマのみ消せます
3手目も同様に、2手目で消したコマがあった場所のみ消せます。

コンボモード中はタイマー(1手ごとの制限時間)が減っていき、これが尽きる前に消さなければなりません。
コンボモードに入る時、レインボースピリットを1度にたくさん消しているとタイマーが長くなります
光っているマスのコマを消せなくなるか、タイマーが尽きるとコンボモード終了です。

コマを消すと、画面上部のキャラクターが相手に通常攻撃を行います。
そして消したコマと同じ色の技(スキル)のゲージが貯まっていき、最大になると発動させられます。
技には「回転足払い」や「竜巻旋風脚」「波動拳」などのおなじみのものがあり、これらが他のソーシャルゲームのパーティーメンバーに相当します
もちろん強力なものは、ガチャでないと入手困難です。

コンボモード終了後には、コマを消した回数だけ相手に連続攻撃を繰り出します。
コンボモードで 10 回コマを消せていれば、10 コンボ攻撃が炸裂。
さらにコンボ中は技のゲージが早く貯まり、コンボの最後にそれに繋げることも出来ます
うまく 20 コンボくらい出来れば技のゲージも貯まっていますから、最後に必殺技も連発でき、一気に KO まで持っていくことも可能です。

ストリートファイター パズルスピリッツ
※コンボ中。 黄色く光っている部分のコマしか消せません。 もちろんコマは同色が2つ以上繋がってないとダメ。
コンボ中にレインボースピリットを消すと、再び好きなコマを消すところからリスタート出来ます。
消せるコマがなくなったら技ボタンを押して必殺技に繋げましょう。


このゲームの特徴は、さめがめ系なのに「1度に多くのコマを消すことを考える必要がない」点です。

もちろんたくさんのコマを消した方が、技のゲージは多く増えます。
しかしそれによって威力が大きく増すということはなく、誤差程度でしかありません。
タップした場所に出て来る特殊コマを、うまく並べていくことだけを考えれば良い形です。

一般的なさめがめ系は「1度に多くのコマを消す。そのための準備を進めていく」のが最大のポイントですから、ゲーム性は全く別と言えますね。

しかし私的には、パズルとしては簡単すぎる印象です
難しく考える必要がなく、ポンポン消していけるので、気軽に楽しめるのは良いのですが、パズル自体の面白さはイマイチ感じられません。

また、ゲームの難易度もかなり低く抑えられています
しばらく進めても、特に強い技を持っていないのに、全く苦戦することなく進行していけます。
それはそれでサクサク感はありますが、簡単すぎて物足りない・・・

このゲームはライトユーザー向けに作られていて、誰でもプレイでき、ガンガン連続技を叩き込んで、バシバシ敵を倒していけるよう調整しているのではないかと思います。
パズドラ系ソーシャルゲームを、ソーシャルゲームのセオリー通りに作ったもの、といった感じでしょうか。

ストリートファイター パズルスピリッツ
※左は装備画面。 まだ強い技はないのですが、強い技は発動が遅くて使い辛い面もあります。
むしろ1回のコンボで出せる D クラスの技をたくさん装備して、コンボの最後に連発した方が強い印象も。
右は「瞬獄殺」が炸裂したシーン。 コマの並びをソートできる強力な技ですが、でも出るのが遅すぎて、これを食らわした時点で決着が付いてソートは意味がない、という事も多い・・・


ストリートファイター パズルスピリッツ
※左の画像のようにレインボーのコマをたくさん並べておいたり、レインボーの横に火のコマを用意しておくと、コンボ中にレインボーを消して大コンボに繋げられる可能性が高くなります。
属性の影響は相応に大きく、使った技の属性に、自身の属性が変化する特徴があります。
コンボ発動前に相手のオーラの色を見て、その色に強い技でコンボのフィニッシュを決めるようにしましょう。
まあ、そこまでしなくても楽勝で勝ち進めるのですが・・・


スト2らしさは良く出ていて、演出も綺麗、キャラクターのポップな見た目も良いですね。
本当に、テンポが良くて、テンポだけで勝負しているソーシャルパズルといった印象です。

私的には パズドラ がこれだけ流行している昨今、この難易度だとカジュアルユーザーにも「簡単すぎない?」と思われる気がします。
ただ、パズドラが難しいという方も多いので、そういう方には手軽に楽しめるし、悪くはないかも。

自分としては、「オススメです」と言えるアプリではないかな・・・
ストーリーもないし、簡単すぎて単調ですから、キャラを強化したり先に進みたくなる欲求に乏しく、飽きは早いのではないかと思います。

ストリートファイター パズルスピリッツ(iTunes が起動します)

コロプラ新作2本(カジノプロジェクト、ランブル・シティ)

黒猫のウィズ」と「白猫プロジェクト」の好調で、業績うなぎのぼりのスマホゲームメーカー「コロプラ」。
現在市場でも ガンホー・ミクシィ・コロプラ がスマホ(専門)ゲームメーカーの「三強」と見られていて、その株価は連動し、スマホゲームに対する評価を表していると言われています。

そんなコロプラが昨年末の新作発表会で公開したタイトルが「カジノプロジェクト」「ランブル・シティ」「バトルガールハイスクール」の3つです。
そのうちの2つ、カジノとランブルシティが先日 iOS で公開されました。

ただ、カジノプロジェクトはオンラインカジノ、ランブル・シティは農園系の町作りゲームなので、ゲーマー的にはあまり食指が動くものではありません・・・
それでも絶好調のコロプラのゲームですし、やはりクオリティは高いので、今回まとめて取り上げておこうと思います。

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ランブル・シティ(Rumble City)

タップで資金や資源を回収しながら町の建物を増やしていく、いわゆる「農園ゲーム系」です。
見た目が近代都市なので、「農園ゲーム+近代都市開発」であった Simcity BuildIt によく似ています。

ただ、3D だった Simcity BuildIt とは違い、こちらは 2D です。
また「コンビニの範囲にオフィスビルがあると収益が上がるが、ダイナー(レストラン)があると収益は下がる」といったように、各施設の相互関係が豊富に設定されています
そのためシンプルに作られていた Simcity BuildIt より、ゲーム性がありますね。

ランブル・シティ Rumble City

ランブル・シティ Rumble City

建物を選んで配置場所を指定すると、資金が減って建設が始まります。
しばらく経ったのちにタップすると完成し、それが商業施設や生産施設であった場合は一定時間ごとにコインや資源を生み出します。 これもタップで回収します。
システムとしては一般的な農園ゲームですね。

作れる建物の数や敷地に制限があるので、建てられるものを全部建てたら、後は「増築」で拡張して行くことになります。
この点も Simcity BuildIt に似ているのですが、そのための資源をひたすら収集・加工しなければならなかった Simcity BuildIt とは違い、こちらは資源の要求は少なめです。
一方、公園の効果や商業施設の相互作用をうまく活用しないと人口や税収が増えないため、状況に合わせて建物の位置を入れ換えていく面白さがあります

とは言え、資金が尽きたらコインが貯まるまで待たないと拡張できませんし、必要な資源も増えていくので、やはり放置系ゲームに近いものであるのは変わりませんが。

ゲームが進む(人口が 3000 人になる)と「街たてマッチ」というオンライン対戦が出来るのが大きな特徴です。
このモードは4人で制限時間内にどんどん建物を建て、最後に人口が一番多い人が勝利になります。
対戦時間は 20 分の短期戦か、8時間の長期戦。
周囲の人口を減らしてしまう発電所や貯水塔が、このモードでは攻撃手段になるのがユニークです。

ただこのモードでも、建設時間や資源生産時間を課金通貨で短縮できるのは気になります。
また、自分の都市から建物が送られて来るので、最終的には「何が送られて来るか」がポイントになり、強力な建物が送られて来るとそれで勝負が決まってしまうこともあります。
面白いモードではありますが、対戦ゲームとしては調整が甘い印象もありますね。

※現在は都市から送られてくる建物を自分で選択できる「デッキシステム」が導入されています。
また、対戦モードでの課金通貨の影響はほとんどなくなっています。


ランブル・シティ Rumble City

しかし普通に、町作りゲームとして楽しめる内容です。
Simcity BuildIt のような 3D グラフィックはありませんが、演出が派手で賑やか、いかにも楽しげな雰囲気なので、こちらの方が日本人には合うのではないでしょうか。

コロプラはこうした追従作で、内容を日本向けにするのがうまい印象がありますね。

ランブル・シティ(Rumble City)(iTunes が起動します)

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カジノプロジェクト

町作り+カジノのミニゲーム」といった感じの内容で、カジノは スロット・ポーカー・ブラックジャック・バカラ・ルーレット・パターゴルフ・リバーシ の7種類。
それらで稼いだチップでリゾート地(自分の町)の建物を入手し、リゾート地の収入でまたカジノにチャレンジするというサイクルのゲームですね。

このゲーム、タイトル発表時は「東京カジノプロジェクト」という名前でした。
しかしいつの間にか「東京」が消えています。
経済界が盛んに働きかけている某構想と似てたから、エライ人に何か言われたんですかね?

カジノプロジェクト

カジノプロジェクト

オンラインカジノ」と銘打っている通り、スロット以外は全て他のプレイヤーと一緒にプレイします
例えばブラックジャックはディーラーとの勝負ですが、4人が参加できるテーブルになっていて、他のプレイヤーとリアルタイムで同席します。
ルーレットも他のプレイヤーと一緒に賭けるので、「みんなが遊んでいるゲームに自分も参加する」と言った感じで、一人で黙々とやるのとは違う臨場感がありますね。

ポーカーは対戦になっていて、最大5人で勝負します。
掛け金をつり上げたり、ハッタリをかますなどの、駆け引きのあるゲームです。

パターゴルフとリバーシ(オセロ)は1対1の対戦で、この2つは実力勝負です。
リバーシはボードが変則的なので、普通のオセロの攻略がそのまま通用する訳ではありません。

町作り(リゾート開発)の方は簡易的で、決められた用地に候補の建物を建てるだけ。
後は時間の経過に応じて、建物がお金を生み出していきます。
画面は綺麗ですが、効率的な町作りについてあれこれ考えるようなものではありません

全体的にライトユーザー向けですが、演出が非常に良く、グラフィックも綺麗です。
こうしたカジノゲームは昔からあった訳ですが、それを「技術力のあるメーカーが、本気の演出とオンライン要素を加えてリッチに作ったもの」ですね。

友人同士でプレイすれば盛り上がりそうで、気軽に遊べるゲームでもあります。
確かにライトユーザーに対する希求力は高いかもしれません。

最後に、ちょっと一言。
iTunes Store や Google Play のレビューで「負けたから★1」的な書き込みが多発してますが・・・
いや、ギャンブルってそういうもんだから。

カジノプロジェクト(iTunes が起動します)

AC スマホゲーム関連ニュースβ(4/12)

レベルファイブ新作発表会 THE BEGINNING(公式)
レベルファイブ、新プロジェクト&タイトル発表(4gamer)
レベルファイブ新作発表会リポート(ファミ通 App)

4月7日、レベルファイブが新しいプロジェクトと新作タイトルの発表会「LEVEL5 VISION 2015 -THE BEGINNING-」を開催しました。
「妖怪ウォッチ3」や、新しい子供向けプロジェクト「スナックワールド」などが発表されており、巷ではかなり話題になっています。

一方、スマホ向けのゲームタイトルもいくつか発表されています。
1つは「人狼ゲーム」をベースにした「レイトン7」。
登場人物の会話がチャットのように表示され、それを元に各プレイヤーの役割を推理するゲームになるようです。
さらに農園ゲーム+どうぶつの森っぽい「ファンタジーライフ 2」、妖怪ウォッチ+ツムツムというビッグタイトルの融合「妖怪ウォッチ ぷにぷに」が発表されています。

レベルファイブの発表会と言えば、UNIPLAY 構想や「ワンダーフリック」、「地球壊滅的B級カノジョ」などが発表され、結果的に大爆死した 2013 年の発表会を思い出しますが、今回はその時のような冒険はなく、レベルファイブが得意とする低年齢向けコンテンツに特化している印象です。
全体的に、手堅いプロジェクトとタイトルが並んでいる感じですね。
余談ですが、魔神 STATION はどうなったんだろう・・・
参考記事:ワンダーフリック地球壊滅的B級カノジョ


GameBank タイトル発表会リポート(ファミ通 App)
Yahoo のゲーム事業「GameBank」が事業説明会を開催(4Gamer)

Yahoo が立ち上げたスマホゲームのパブリッシング事業「GameBank」も、タイトル発表会を行っています。
今回紹介されたタイトルは、自称 王道 RPG の「オービットサーガ」。開発は台湾のメーカー。
パーティーゲームの「大集合!ワイワイパーティ(仮)」。開発はカヤック。
釣りゲームの「みんなの釣りバカンス」。アイドルでプロモーションを行う予定。
自称タクティカル MMO RPG の「Soul Gauge」。開発は韓国のメーカー。

ラインナップを見る限り「Yahoo! モバゲー」の延長を思わせるようなものが多く、ライトユーザー向けな印象もあります。
ただ、ゲームユーザーを「カジュアル」「ミドルコア」「ハードコア」の3つに分類し、そのうちの「ハードコア」を狙っていくという方針で、常時接続型のゲームを重視するとコメントされています。(ただしハードコアとコアゲーマーは違うとも)

また、マーケット形成については完全新規タイトルの「イノベーター」、パクって2匹目のドジョウを狙う「フォロワー」、IP で差別化を図る「ニッチャー」、新要素を加えていく「リ・イノベーター」に分かれているとし、当社はイノベーターを目指すと抱負が語られています。
まあ、釣りバカンスとかってどう見ても(以下自主規制
ともあれ、興味深い発表会になっていたようですね。


GameBank 発表会にて著名クリエイターたちが徹底討論(ファミ通 App)
Gamebank 設立発表会、パネルディスカッション(Social Game Info)

これは GameBank 発表会で行われたパネルディスカッションなのですが、内容が発表会とは全く別物なので、個別に紹介したいと思います。
スクエニ(ケイオス、ミリアサ等)の安藤さん、エイミング(ログレス、ブラウザ三国志等)の稲葉さん、NHN PlayArt(ツムツム等)の馬場さん、現 GameBank(キンコン等)の椎野さんといった、スマホゲームのキーマンが集まった討論会です。

各ヒットゲームの裏話などが語られていて、ユーザーにとっても面白く、興味深い内容になっています。
まあ一番面白かったのは「今日呼ばれた僕ら3人とも、GameBank と仕事するって決まってないんですよ。予定もないですから。」というオチですがw
参考記事 安藤:ケイオスリングス 拡散性ミリオンアーサー(終了)
参考記事 稲葉:剣と魔法のログレス 幻塔戦記グリフォン
参考記事 馬場:LINE ディズニー ツムツム
参考記事 椎野:キングダムコンクエスト(終了) キングダムコンクエストII


スクエニ 安藤・岩野の「これからこうなる!」(Social Game Info)

ゲームビジネスサイト Social Game Info にて、スクエニのスマホゲーム担当の安藤さん、岩野さんが、スマホのゲーム業界について語る連載記事が掲載されています。
現在、最新は 4/7 に公開された第6回。

ゲームをビジネスの視点から見た業界紙的なサイト Social Game Info に寄稿された、業界人向けの記事なので、ゲームの面白さについて語られている訳ではありませんが、スマホでのゲーム作りがどんなものか、開発者がゲームをどういう風に見ているかを知ることが出来ます。
こういった連載がユーザーの目に触れるところにあるのは貴重ですね。
参考記事:スクールガールストライカーズ 乖離性ミリオンアーサー


5pb.Games、新作発表会 in ツイキャス(ファミ通 等)

まだスマホゲームに直接関係している話ではありませんが、ノベルゲームメーカー「5pb」の志倉千代丸さんが生放送で新作を発表するという、ユニークな新作発表会が行われていました。
そこではシュタインズゲートの正統続編である「シュタインズゲート・ゼロ」と、カオスヘッドの後継「カオスチャイルド」、他に新作の「オカルティック・ナイン」と「アノニマス・コード」のタイトルが発表されています。

カオスチャイルドはすでに Xbox One で発売されていて、今後 PS3 / 4 / Vita で発売。
他の作品は現時点では発売機種は未公開ですが、シュタゲとカオスヘッドはスマホでも公開されていますから、今後期待できるかもしれません。
参考レビュー:シュタインズゲート カオスヘッド・ノア


開発者目線で作ったゲーム内広告「Unity Ads」とは(4Gamer)

Unity がスマホの広告サービスに参入。 その展望について語られた「PR 記事」です。
PR 記事(依頼を受けて書かれた宣伝記事)なので、そのまま鵜呑みには出来ませんが、ともあれ Unity が自らアプリ内広告を運営するというのは、当然 Unity 製のアプリとは親和性が高いでしょうから注目でしょう。

また「そもそも広告というのは、プレイヤーにとってはウザくて邪魔なものです」という、他の広告会社が思ってても口に出せない事実をズバリ自ら述べていて、「可愛い女の子やセクシーな女性を前面に出してクリックさせるのではない」とも言っているので、他の広告とはちょっと違ったものになるのかもしれません。


スマホ用「FINAL FANTASY XIII」が本日配信開始(4Gamer 等)

ストリーミング(クラウドゲーミング)でゲーム配信を行うスクエニの子会社「シンラ(神羅)テクノロジー」が、「DIVE IN」で配信中の Final Fantasy XIII(FF13)を、単体のアプリとして公開しています。
内容は DIVE IN のものと変わらないため、高速回線がないとまともにプレイ出来ないのですが、従量課金制であった DIVE IN とは違い、単体アプリ版は 2000 円の買い切りとなっています。
やはり従量課金制は敬遠されると思うので、これが正解でしょうね。

30 分の無料体験が可能なので、その間に回線や動作のチェックも可能です。
またシンラテクノロジーは Google と共同で、アメリカでイベントなどを開催しており、着実にクラウドゲーミング普及に向けた活動を続けているようです。
兵器と魔晄炉の開発を行って世界を牛耳るのは、まだ当分先になりそうですが。
参考記事:DIVE IN
iTunes リンク:Final Fantasy XIII


バンダイナムコ、パックマン・ゼビウスなど開放へ(iTmedia)
バンダイナムコ、懐かしゲーム利用権を開放(日経新聞)
バンダイナムコエンターテインメントインタビュー(ファミ通)

バンダイナムコは一部の IP(知的財産)を国内クリエイターに対しオープンにする「カタログIPオープン化プロジェクト」を発表しました。
これにより、パックマン、ゼビウス、ギャラガ、ドルアーガ、ワルキューレ、源平討魔伝などの旧作のキャラクターや音楽、シナリオなどを自由に利用できるようになります。

企画書の提出が求められるようですが、公序良俗に反しない限り認めるとのことで、当面は国内企業が対象
その創作物が有料配信の場合は売上げの数%をバンナム側が徴収するようです。
色々意見はあると思いますが、それらの IP を使った面白いゲームが出て来る可能性がある訳で、ユーザーにとっては楽しみなプロジェクトですね。


「マンボウ」が「にゃんこ」と業務提携(Social Game Info)

すぐ死ぬマンボウを育てるゲーム「生きろ!マンボウ!」の SELECT BUTTON と、「にゃんこ大戦争」のポノスが業務提携したとのこと。
さっそくマンボウがにゃんこ大戦争で暴れるイベントが実施されているようです。 でもすぐ死ぬ。
世の中には色々なコラボがありますが・・・ これはもう、意外を通り越してますね・・・
参考レビュー:生きろ!マンボウ! にゃんこ大戦争


iTunes の2014年9月期、大幅増収増益を達成(Social Game Info)

iTunes が決算報告を行っており、2013年10月~2014年9月末の決算で、売上げ 54 %アップ、最終利益も約 70 %アップであったことが明らかになっています。
日本の iTunes Store の管理を行っている会社の発表のようなので、日本の売上げ分だけだと思いますが、ずっとこのペースで大幅な増収増益を続けています。
今年は iPhone 6 が好調ですから、次の決算はもっと凄いことになってそうですね。


「週刊アスキー」紙版終了、ネット/デジタル完全移行(iTmedia)

カドカワ / アスキーが出版する「週刊アスキー」が5月26日発売号で紙版を終了。
6月からは電子書籍に完全移行することを発表しています。
これに伴い情報サイト「週アスPLUS」は「週刊アスキー」に改称されます。

かつてはコンビニやキオスクでよく見かけた雑誌でしたが、こういう雑誌を買う人は当然デジタルへの移行も早い訳で、自分も PC 系雑誌はもっぱら iPad で見ています。
にしても、この雑誌が(物理的に)消えるってのは、時代を感じますね・・・
参考ページ:iPhone / iPad 電子書籍 案内


スマホの充電時間が「半分」になる USB ケーブルが登場(SNN)

データ通信できない代わりに、充電速度が大幅にアップするケーブルが登場。
見た瞬間「ホントかよ」と思ったのですが、なんと Apple 公認品である「MFi」を取得しているとのこと。 それなら信頼性はありそう?
まだ市販されている訳ではなく、INDIEGOGO というクラウドファンディングで出資を募っている段階で、当面は出資者しか手に入れられないそうですが、これが普及したら画期的。

Google の Android タブレット「Nexus 6」には1時間で充電が完了する技術も導入されていて、数年後には充電なんてすぐ終わるようになっているのかも・・・


メディア芸術データベース(文化庁・公式)

文化庁が国内で作り出されたマンガ、アニメ、ゲーム、メディアアートのタイトルをまとめて閲覧できるページを公開しています。
ゲームは「コンシューマー」「アーケード」「PC」の3つに分かれていて、最古は 1972 年のアーケードゲーム「ポン(直輸入品)」。

まだ完璧ではないようで、初期のセガの家庭用ゲーム機など、マイナーなゲーム機タイトルは含まれていません。 スマホも対象外。
また見れるのはタイトルと販売・開発会社などの簡単な概要のみですが、眺めていると思わず懐かしくなりますね。

インプロージョン(Implosion)

あの DeemoCytus で有名な台湾のメーカー Rayark の最新作
家庭用ゲーム機のソフトをそのままスマホ / タブレットに持って来たような、美しいグラフィックと滑らかなバトル、爽快感のある斬撃が特徴の SF 剣劇アクションゲームが登場しています。
インプロージョン」(Implosion)です。

2011 年に開発がスタートし、2013 年に東京ゲームショウにも出展されていたのですが、それから発売の延期が相次ぎ、本当に出るのか心配されていたアプリですね。

「スマホ NO.1 のアクションゲームを目指している」「コンシューマー機レベルのグラフィック」といったコメントと、大ヒット音楽ゲーム DeemoCytus の Rayark の作品ということで、国内外から大きな期待が寄せられていたアプリですが、プレイした印象としては・・・

割とオーソドックスな、少し前に家庭用ゲーム機でよく見たアクションゲーム」といったところ。

それを目指して開発されたものなのでコンセプト通りとは言えるのですが、家庭用ゲーム機を持っている人にとっては、それほど斬新さや驚きがあるゲームではありません。
しかし高クオリティーなアクションゲームであることは間違いなく、Rayark らしい独特でサイバーな雰囲気も見られますね。

インプロージョン Implosion

インプロージョン Implosion

画面左側をスライドして移動、画面右のボタンで攻撃という、一般的な操作スタイル。
スティックの操作性はかなり良く、思い通りの方向に動けます。

攻撃ボタンを連打すると「6連撃+ジャンプ回転斬り」のセット攻撃が、スピーディーにブンブン繰り出されます。
さらにそのまま連打していれば隙なく次の攻撃に移れるので、ずっと剣を振り回しっぱなし。
爽快にザクザク敵を斬り刻むことが出来ます
ただし敵の耐久力が高いため、ザコでも 20 回ぐらい斬らなければ倒せません。

剣を振った後でボタンを押すのを止めると、自機に黒い円が現れます。
この時に再びボタンを押すと、強力な攻撃(重撃)が繰り出されます。

1度剣を振ってから止め、再び連打すると重撃5連撃。
2度剣を振ってからだと回転斬りというように、どのタイミングで止めたかで重撃の種類が変化します

また、攻撃ボタンをスライドすると、その方向に銃を撃ちます
最初はマシンガンを撃ちますが、ステージ内の武器ボックスからショットガンやランチャーを得られれば、弾数が尽きるまで強力な遠距離攻撃を行えます。

ただ、初期装備のマシンガンはすごく弱いうえに、弾が尽きると装填されるまでしばらく使えません。
メインとなるのはあくまで剣攻撃ですね。

他にゴロゴロ転がって敵の攻撃をかわす回避ボタンと、突進や連続斬りなどに使うスキルボタンがあり、この手のゲームの一般的なアクションは不足なくそろっていてます。
タッチパネルでも軽快に技を出すことができ、この辺はかなり調整しているのが伺えます。

主人公のロボットは「耐久力+シールド制」で、ダメージを受けるとまずシールドが減少。
シールドが尽きると本体がダメージを受けますが、シールドは時間経過で回復していきます。
ただしシールドの回復ペースは遅く、FPS のダメージみたいにすぐ元に戻る訳ではありません。
シールドが少なくなったら、しばらく逃げ回ることも必要です。

なお、シールド残量は画面左上にある体力ゲージの上の、六角形のマークで示されているのですが、重要な情報なのに表示が小さく、他にそれを示す演出もないのは気になるところ。

ゴールに辿り着けばステージクリアですが、ボスが出現する場合もあります。
ボスはかなり巨大で、多彩な攻撃を繰り出して来ます
もちろんボタン連打だけで倒せるような甘い相手ではありません。
ザコも中盤以降は手強くなり、回避をうまく使わないとすぐやられてしまいます。

難易度は難しすぎるとは言わないけど、そこいらのスマホゲームよりは明らかに高め。
この辺のバランスも家庭用ゲーム機のソフトに近いと言えますね。

インプロージョン Implosion
※ボス登場! 近付くと火を噴いたり、強力ななぎ払い攻撃をして来るので、突進して斬ってすぐ離れるか、遠くから銃を撃つのが吉。
シールドがない時は無理せず回避を優先しましょう。


インプロージョン Implosion
※こいつは中ボス。 こうした大型の敵はこちらと同じようにシールドを持っており、それを削らないと本体にダメージが入りません。
ただ、スキルの中にはシールドを破壊するものも存在します。


ゲーム中に出てくる通信の音声はすべてフルボイス。
英語ですが、日本語の字幕が付いています。 翻訳におかしな部分はありません
ムービーシーンも豊富で、かなり気合いを入れて作られているのが伺えます。

ただ、ストーリーは正直、解り辛いです・・・
大まかには解るんだけど難しい言い回しが多く、それで雰囲気を作っているのもありますが、「なんとなく進んでいる」って感じですね。

敵を倒すと経験値を獲得でき、レベルが上がって強くなります。
また敵を倒したり、ステージ内にあるコンテナを破壊すると、たまに「ARK」と呼ばれる装備が手に入ります。
入手できる ARK はランダムで、運が良ければレア装備が出て来ることもあるので、アイテム収集の要素もあります。

ただ、装備の名前が「軸索細胞体関接合部」とかのよく解らない名前で、効果名も「ランヴィエ絞輪強化」とかやたら難解。
装備個所も「頭・胴・足」とかじゃなくて「α・β・γ」といった名称。
絵も抽象的なアイコンで、何もかもが解り辛く、入手してもピンと来ないのが本音
効果は装備時に表示されますが、やっぱり装備やアイテムって、ある程度イメージができないと実感がないんだなぁと思いましたね。

各ステージで特定の条件を満たすと「バッジ」を入手でき、これを集めると様々な報酬を得られる要素もあります。
主人公のロボットは2種類用意されていますが、2つ目はこのバッジを集めないと使えません。
ステージの難易度は EASY と HARD を切り替え可能で、HARD でなければ達成できない条件もあり、この辺はやり込み要素と言えるでしょう。

インプロージョン Implosion
※ステージマップ。 EASY / HARD と書かれているラベルをタップすると難易度の切り替えを行えます。
またバッジマークをタップすると、その入手条件を確認できます。
バッジの報酬は複数提示されている場合、どれか1つしか貰えません。
例えば、バッジが6つになった時の報酬は3つありますが、そのうちの1つを貰うと、他の2つは貰えなくなるので注意。


インプロージョン Implosion
※装備画面。 でも大半の人が、最初は意味が解らないのではないでしょうか。
4種類7枠の装備個所に対応するアイテムをセットしていくのみですが、「生体電気フィールド・再ルーティング」とか言われてもねぇ。
なお、中央の大きいマークも装備なのを忘れずに。 使えるスキルは、そこにセットした装備で決まります。
装備個所を選んで右上にある「ショップ」のボタンを押すと、クレジットで装備を購入できます。


インプロージョン Implosion
※ムービーシーン。 Rayark らしいイラストタッチの絵柄が良い雰囲気を出しています。
解りにくいストーリーですが、間に入るムービーのおかげで全体の流れは把握できますね。


価格は 1200 円。 スマホアプリとしては高めで、ゲームソフトと言える値段。
ただ、課金要素はなく、広告などもなく、ショップはあくまでゲーム内の通貨で利用するものです。
データ量が解凍後のサイズで約 2.5 GB あるので、空き容量には注意して下さい。

全体としては、元々 XBOX で出すつもりだったと言うだけあって、「スマホゲームだからこんなもんで」みたいな作りではない、コンシューマーゲーム機レベルのアクションです。
グラフィックやサウンドも優れていて、公開直後は解像度の設定ミスで画質が劣化していたようですが、それもアップデートで修正されています。

ただ、コンシューマーライクなアクションゲームなので、冒頭でも述べたように、私のような家庭用ゲーム機を持っているゲーマーにとっては「普通」な感じもあるんですよね。
もちろんスマホで家庭用ゲーム機レベルの「普通」が再現されているのは凄いんだけど、遊んでいても「普通に面白い」といった印象。
そこを越えたゲームシステムやセンス、そして「あの Rayark だから」という期待感を埋めてくれるものは、私的にはなかったかな。

それでも、十分に高クオリティーなゲームです。
課金ゲーに飽きた、ゲームらしいアクションゲームをやりたい人にはオススメです。

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