iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2015年07月

Til Morning's Light(+ Tales From Deep Space)

いじめっ子に無理やり放り込まれた怪屋敷。
そこには謎とモンスター、そして幽霊とおかしな人々が待ち受けていた・・・
ホラーでありながら身の凍るほどの恐怖がある訳ではない、ディズニーっぽい雰囲気のアクションアドベンチャーゲームが Amazon より公開されています。
Til Morning's Light」です。

Amazon が新設したゲームブランド「Amazon Game Studios」の作品で、開発は WayForward というカリフォルニアの会社。
アメリカでは相応に知られているゲームメーカーで、アメリカと日本のアニメの中間のようなキャラデザインをするところです。
このゲームはアメリカの雰囲気が強いのですが、他の洋ゲーよりも親しみやすい印象はありますね。

先に言ってしまうと、Amazon Game Studios が公開している3つのゲーム、Lost WithinTil Morning's LightTales From Deep Space の中で、一番面白いと思った作品です。
今回は Tales From Deep Space についても、文末で少し取り上げています。

価格は Amazon Game Studios のゲームは、全て 840 円(Android の Amazon ストア版は 600 円)となっています。

Til Morning's Light

Til Morning's Light

大きな屋敷の中をさまよい、アイテムを集めて謎を解き明かしていくアドベンチャーゲームです。
画面をスライドして移動し、何かある部分に近づくとそこにターゲットが現れ、タップで調査できます。

全て 3D グラフィックで表現されていて、Forgotten Memories ほどではないですが、グラフィック質はかなり高いです。
光の表現なども良く、Lost Within より綺麗に思えますね。
絵のタッチが全然違うので、直接比較できるものではありませんが。

屋敷の中はいくつかの部屋や通路に分割されていて、ドアを通ることで場面が切り替わる方式。
バイオハザードのスタイルと言えば解るでしょうか。

たまにモンスターがうろついていて、接するとバトルシーンになります。
バトルは曲のない音楽ゲームのようになっていて、マーカーをタイミング良くタップ or フリックして攻撃します。
タイミングがパーフェクトなら大ダメージを与えられ、ミスると反撃を受けます。
難しいアクションが必要なものではなく、難易度は高くありません

移動シーンのまま戦う訳ではありませんが、敵の中には移動中に弾を飛ばしてくる者もいます。

Til Morning's Light
※グラフィックはかなり綺麗。 主人公は懐中電灯を持っていて、暗い場所を照らすことが出来ます。
灯りの場所に応じて影が伸びたりする事はないのですが、雰囲気のある陰影が描かれています。


Til Morning's Light
※バトルはこんな感じ。 収縮していく円がマーカーと重なったらタップする。
ちゃんとマーカーの場所をタップしないとダメなので注意。


特徴的なのは「あまり怖くないホラー」という点でしょう。
コミカルホラーという程ではないのですが、キャラがディズニー風にデフェルメされていることもあって、恐怖感は少なく、モンスターも不気味という感じではありません。
屋敷の中で会う幽霊も、妙にフレンドリーだったり、ナンパ師がいたり、怖がらせるような存在ではありません。

屋敷には人殺しのファミリーがいて、彼らは明確な「敵」なのですが、こちらが一方的に追いかけられる訳ではなく、時にはバトルします。

常に屋敷のマップを携帯していて、現在地を確認することができ、新しい鍵を手に入れると、入れるようになった部屋が光って知らせてくれます。
謎解きに行き詰まっても、屋敷の中で集められる「コイン」でヘルプを購入でき、解答を得られます。

全体的に遊びやすさを重視した作りで、「ゲーム自体はフレンドリー。雰囲気としてのホラー」という感じのゲームですね。

Til Morning's Light
※どっちが身長が高いかという、くだらない理由でケンカしている子供の幽霊。 
幽霊は幽霊と言うより住人で、恐怖感や悲壮感はありません。

Til Morning's Light
※ボス戦のワンシーン。 ボス戦は謎解きになっていて、敵の攻撃をかわしながら、レバーを引いたりブロックを押したりして、しかけを完成させなければなりません。

ボイスも豊富で、音声は英語ですが、メッセージや字幕は全て日本語化されています
屋敷の様子は変化に富み、イベントも多く、ボリュームも相応にあります。

「怖くないホラー」と言うことで万人にお勧めできますし、かなり秀作のゲームだと思います。

Til Morning's Light(iTunes が起動します)
Til Morning's Light + Lost Within ダブルパック(単体購入と値段が変わらないのでこちらの方がお得)


もう1つ、Amazon Game Studios が公開している作品「Tales From Deep Space」も紹介しておこうと思います。
こちらは多様な異星人が住む宇宙ステーションをさまよう、パズルアドベンチャーです。

Tales From Deep Space

Tales From Deep Space

真横視点のゲームで、主人公とロボットの2体を任意に切り替えられます
主人公は軟体で、パイプの中を通り抜けたり出来ますが、ジャンプ力はありません。
一方、ロボットはジェットを使って高くジャンプでき、ガスなどの影響も受けません。
それぞれの特徴を生かしながら、スイッチやエレベーターを操作して先に進んでいきます。

グラフィックは細部まで書き込まれていて、技術的なクオリティは非常に高いです。
ただ、舞台や物語などに魅力を感じない
たまたま立ち寄った宇宙ステーションが閉鎖され、出発できなくなって、なし崩し的に様々なお使いを頼まれるという展開で、いまいち盛り上がりません。

ゲームシステムは Valiant Hearts によく似ていますが、あっちが第一次世界大戦を舞台としたヘビーな設定と物語を持っていたのに対し、こちらは普通の SF。
この辺の好みは人によって違うので、スターウォーズやディズニーが好きな方だとこちらの方が良いかもしれませんが、私的には長く続ける気にはならなかったですね。

Tales From Deep Space(iTunes が起動します)


ちょげつく3種(フォント、GROW、蚊取)

サイバーエージェント系の開発会社 Cygames は、新人研修などで作られたアプリを「ちょげつく」というブランドで公開しています。
その多くはミニゲームで、微妙なものも多いのですが、すべて無料で公開されており、無料アプリとしては平均以上のクオリティーを持ちます。

先日紹介した「グンマ海軍」が結構面白かったので、他のものも一通り試してみました。
今回はその中から、私的に目についたものを3つ、ご紹介したいと思います。

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絶対フォント感

文字列の中から、1つだけ「フォント」の違う文字を当てるというミニゲーム。
Web サイトに携わる人から注目されていたアプリで、そのためネット上では割と盛んに紹介されていたのですが、一般の人は全く興味が湧かないであろう題材なので、大して話題にはなっていない印象です。
ただ、このアイデアは私的には面白いと思います。

zettaifont

25 個の文字の中から、1つだけ違うフォントをタップします。
上記の例だと、左の画像は「ね」、右の画像は「や」が違うのですが・・・ 区別できるでしょうか?
普段気にしていない人だと難しいと思いますが、曲線やはらい、線の端の形、文字の太さやサイズなどを見比べることで判別できます。

どの列に正解があるか解る「ヒント」を3回使えますが、1度でも誤答したら終了
他に三択形式の問題や、フォントに関する知識クイズも用意されています。

Windows ユーザーにはあまりなじみのないフォントが多く、もっと一般的なフォントや、「今度使ってみよう」と思えるようなもの、フォントリストや webdings 一覧などがあれば実用的だったと思うのですが、そこまでは考慮されていない模様。
でも、ちょっとしたミニゲームとして楽しめるアプリで、デザインセンスも良いですね。

iTunes リンク:絶対フォント感


GROW CUBE Ω / GROW RPG Σ / GROWリカバリー

「GROW」は「ちょげつく」の新作ではなく、Flash で以前から公開されていたミニゲームです。
Cygames が移植を行い、ちょげつくに含まれていますが、「リカバリー」は作者さんが自ら移植と公開をされています。
ゲームと言うよりは、演出を見て楽しむインタラクティブアプリですね。

grow

「GROW CUBE Ω」は四角いブロックの上に、ボールや火、人などを与えて、世界が作られていく様子を見るものです。
アイテムを与える順番を変えることで、世界の成長パターンは様々に変化します
どういう順番なら最高の進化になるのか、様子を見ながら推理していく形ですね。

「GROW RPG Σ」は RPG 世界を作る内容になっていて、世界の完成後に勇者が魔王を倒す旅に出ます
町や城、ダンジョンの規模が中途半端な場合、勇者は途中でやられてしまいます。
これも配置の順番を変えながら、どうすれば勇者が魔王を倒せるのか、試行錯誤を繰り返します。

「リカバリー」は倒れた人を癒やす内容で、他の2つよりも短め。
どれも「一発ネタ」と言えますが、変化を眺めているだけでも楽しい、オススメできる無料アプリです。

iTunes リンク:GROW CUBE ΩGROW RPG ΣGROW リカバリー


蚊取フォーエバー

画面をタップして蚊を叩く。
ただそれだけの、しかしシンプルだからこその難しさと面白さがあるアプリです。
モノトーンのビジュアルも良いですね。

katoriforever

画面に的が表示されていて、飛んで来る蚊がその中に入った時に画面をタップ。
手がパチンと叩かれて、蚊を退治できます。
タップする場所はどこでも構いません

タイム制のゲームで、時間内に何匹退治できるかを競うゲームですが、叩いた位置に応じて「パーフェクト」「グレイト」「グッド」の評価が付けられ、パーフェクトなら +3 秒、グレイトなら +0.5 秒、グッドなら +0.3 秒、時間が延びます。
空打ちするとペナルティで -0.5 秒です。

どれだけ的の中心で、つまりパーフェクトで退治できるかがポイントになりますが、蚊の飛び方は様々で、フェイントをかけたりするので結構難しいです
スコアが高くなるほど高速かつトリッキーな飛び方をします。
50 点が初心者の壁になるでしょうね。

高スコアが取れそうで取れない、ショートゲームとしてはレベルの高いアプリだと思います。

・iTunes リンク:蚊取フォーエバー

This War of Mine

ポツポツという音が聞こえる。 雨だろうか? いや、銃声だ。
この国に銃弾の雨が降り注いで、もう3年になる。
数年前は誰しもが、戦争とはテレビの向こうか、紙面の中のものだと思っていた。
今、それは自らの現実、「This War of Mine」である。

5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字。
ユーゴスラビアという国が内戦に陥ったのは必然であったのだろう。
その経緯は第二次大戦まで遡ると言うが、そんな歴史は目の前の現実に比べれば、どうでも良いことだ。
今問題なのは、食べ物、水、薬、そして希望、何もかもが足りないことだ。

通りで戦っている兵士達は、死と隣り合わせの充足を得ている。
彼らは命のやり取りをする代わりに、軍から衣食住を保証されている。
我々は矢面に立たなくて良いが、日々の糧は保証されない。
今は札束を積んでも、水の一滴も手に入らない。

さっさと逃げ出せば良かったのだ。 だが、こんな戦いはすぐに終わるという望みが、その足に絡みついた。
仲間と語った励ましも、月日と共に消え失せた。 もう誰も希望は騙れない。
ノイズの向こうでささやくラジオの音声が、悲惨な現実と、非現実的な楽観論を伝え続ける。
その声が終戦の歓喜に変わる時、この薄暗い廃墟の中で生きている者はいるのだろうか?

This War of Mine

This War of Mine

あれは何時だったか。 昔、知人のパソコンで「シムズ」というゲームをプレイした。
キャラクターに食事と睡眠、会話を行わせ、文化的な生活を送らせるという内容だった。
プレイヤーが指示を出さなければ、彼らはまともに生活できない。
放っておくと衰弱し、餓死することさえあるその姿は滑稽だった。

今の我々は、それに輪をかけて滑稽だ。
水と食料は常に欠乏し、誰もがふさぎ込んでいる。
衰弱した者は悲嘆に暮れ、放っておけば生きてはいけない。
動ける者は、動けない者の運命も背負わなければならない。

幸い動ける者は1人ではない。 伏せっている者も起き上がれば、死に抗おうとするだろう。
この戦時下において、生きるために必要なことは多い。
水の濾過、食料の調達、そして武装。 言うまでもないが、水道の蛇口は空虚なパイプでしかない。
平時には陳腐に思えた信頼と協力は、今は生命線であり拠り所だ。

This War of Mine
※温かいスープは生きる望みをわずかに繋いでくれる。
必要なものはまずコンロ、そして肉、水、燃料。 それぞれの入手手段が必要だ。
缶詰ならそのまま食べられるが、もはやそれは贅沢品だ。


明るいうちは迂闊に出歩けない。 昼は銃弾が往来する。
不用意に出歩いて狙撃されては命乞いの暇もない。 どのみち民族浄化を叫ぶ連中に話は通じない。

夜は銃口からの見通しも悪くなる。 物を探しに行くならこの時間だ。
それでも出歩くのは危険だが、座して死を待つのでなければ、足りないものは調達しに行くしかない。

調達? 都合良く必要なものが、この戦時下に落ちているはずはない。
それでも当初は瓦礫の中から、使えそうなものを持ち帰れた。
しかしここでは誰もが生き残るのに必死だ。
数日のうちに必需品は町から消え去り、必要なものは皆、誰かが所有権を主張している。

それは生存競争という名のもう一つの戦争だ。
この隠れ家もそれに巻き込まれた事は、一度や二度ではない。

しかし我々は野獣ではない。 盗みをすれば罪の意識に苛まれる。 人を傷つければ尚更だ。
だが、飢えた仲間が待つ中で、銃口を向けてくる相手に理性を保っていられるだろうか?
いや、これは言い訳だ。
しかし我々も野垂れ死にする理由はない。

人から助けを求められることもある。 こんな状況下では、助けても見返りは期待できない。
だが、助けたというその事実が、すさんだ心を幾分か癒やしてくれる。

This War of Mine
※廃屋の物色中、脱走兵に見つかり追われてしまった。
物陰に隠れ、武器を装備し、通りかかったところを急襲すれば致命傷を与えられる。
そして手元に残ったのは、自動小銃と、防弾ベストと、殺人者という拭えぬ枷。
仲間は慰めてくれたが、全員の心に罪の重しがのしかかる。


This War of Mine
※幼い子供が2人、母親のための薬をねだりに来た。 戦時下において薬は貴重品だ。
それでも差し出すのは誰のためでもない。 自分がまだ人間である事の証明だ。
粗暴な行いは人の心をなくしていく。 我々は戦士ではないのだ。


ネズミの肉を雨水で煮るサバイバル映画のような生活も、二週間も経てばそれなりに安定した。
瓦礫で作った作業台で簡素なベッドやイスを組み立て、疲れ切った体を休められるようになった。

我々にとって幸運だったのは、密造酒の製法を知る者がいたことだ。
こんな状況でも、人々は嗜好品を求める。
元々紙幣が役に立たなかったこの国では、物々交換が定着していた。
結果、酒や煙草、コーヒーなどが通貨としての価値を持つ。
広場の闇市に赴けば、酒と引き替えに野菜や缶詰が手に入ることもあった。

だが、町を支配する不幸の魔女は我々に更なる試練を与えた。
一つは戦闘の激化、もう一つは冬将軍だ。

町を包囲する政府軍が総攻撃を開始し、夜でも通りを歩けなくなった。
闇市から人が消え、広場にも向かえなくなり、それは我々にとって死活問題となった。

そして冬。 皮膚を突き刺す冷たい死神の鎌が、残り少ない気力と体力を削り取ってゆく。
寒さの到来は予測できていたが、この状況で今後のために、薪を残しておくという余裕はなかった。

風邪など引けば致命的だが、手持ちの木材は全て燃やしてしまった。
戦争を一時忘れさせてくれた本も、今は火にくべてしまった。
それでも雪は降り止まない。
燃やせるものがないのは我々だけではない。 町全体の物資が欠乏し、冷え込んだ心と体は各所で略奪を頻発させた。

This War of Mine
※広間で開かれる物々交換市場。 5000 億ディナール札でさえ、もはや紙くずだ。
酒や煙草は交換に良いが、煙草好きの仲間が吸いたがる。
彼の気分を紛らわせるには、ある程度は仕方がない。


This War of Mine
※ラジオは唯一の情報源だ。 クラシックチャンネルから流れるしらべも、心に一時の平穏をもたらしてくれる。
本や音楽、こんな時でも心の拠り所は必要だ。


This War of Mine
※恐れていた冬。 寒さは町に死を振りまき、往来の足を止める。
暖かい暖炉と豊富な燃料、柔らかいベッドと日々の食事。 その夢に近づけない者は、容赦なく刈り取られる。


今朝、仲間の一人を埋葬した。
数日前に病に倒れた彼は、飢餓と寒さで瞬く間に悪くなっていった。
棚に保管してあった薬は、すでに薪と交換した後だった。

彼はこの境遇を呪い、足手まといになっている事をしきりに悔いていた。
仲間は何度も励ましたが、心の病はより深刻だった。
酔いの中に溺れさせれば良かったのかもしれないが、酒造りに少ない薪を使う訳にもいかない。
朝、彼は自らにナイフを突き立て、血の中で溺れていた。

彼にとっては口減らしのつもりだったのかもしれない。
だが、目の前に広がる仲間の死は圧倒的であり、心の壁を圧壊させるに十分だった。
それは気丈の裏に、終わらない不安を隠して生きている者には過酷すぎた。

今日はもう、誰も口を聞かない。 絶望は伝染する。
衰弱し、物資も尽きた我々にとって、この現実は厳しすぎる。
いつもは見張りを立てていたが、もう誰も相談しようとしない。
このまま襲われれば一溜まりもないだろう。

ああ、深い闇が迫ってきた。 宵闇の彼方にある眠りの時だけが、唯一の安らぎだ。
このまま目覚めなければ、この地獄は終わってくれるのだろうか?
薄れゆく意識の中で、かすかに聞こえるノイズ混じりのラジオの声だけが聞こえていた・・・

「ユーゴスラビア連邦政府からの発表です。 本日・・・」

This War of Mine(iTunes 起動、1800 円)
※2015年11月のアップデートで iPhone / iPad の双方に対応しました。

大自然ものがたり

自然公園を開発しながら、たまに釣りをして資金を稼ぐ、カイロソフトの新作アプリが公開されています。
大自然ものがたり」です。

iPhone では新作ですが、このゲームのオリジナルが公開されたのは 2009 年。
スマホで公開されているカイロのアプリの中で、これより古いのは「ゲーム発展国++」と「ワクワク!まんが道場」しかなく、つまり最古クラスです。
まだカイロアプリの基本形が作られる前の作品で、施設配置型の経営 SLG の原型、といった感じでしょうか。

正直、あまりにシンプルで、他のカイロゲームより見劣りするのは否めません。
ただ、そのぶん初心者向きと言えるので、今になってこれが移植されたのは「入門用」という位置付けなのかもしれません。
価格は 360 円。 公開セールかもしれませんが、他のカイロアプリより安めです。

大自然ものがたり

四角いマスの上に「たんぼ」や「お花畑」などを作って、自然公園としてのステータスを高めていきます。
と言っても、最初の公園はたった9マスしかありません
1マスのサイズもデカくて、後のカイロソフトのアプリと比べると、すっごく大雑把。

配置場所を考慮する必要もあまりなく、影響範囲のようなものも存在せず、単に人気が5の土地を置いたら、公園全体の人気のステータスが +5 されるという単純化されたシステム
まあ、だからこそ初心者には良いかもしれませんね。

公園の中央には「観光案内所」があり、やって来たお客さんはここに移動して利用料を払います。
また、観光案内所の周囲のマスを「作業員」が巡回していて、土地から「エサ」と「資材」を回収し、たまに「名物」が入っている(かもしれない)プレゼントボックスも発見します。

土地ごとに産出するものが決まっていて、例えば田んぼはエサ、森は資材を生み出します。
欲しい資源を生み出す土地を、案内所の周囲に優先して設置しておきたいですね。
資材は土地の「改良」に使うことができ、繰り返し行えばレベルが上がって、資源産出量も増加します。

「エサ」は釣りエサのことで、池や川を作った後に使えます。
池の中にエサをドボドボ放り込むと魚が増え、増やしたら「釣り」を開始。
パワーを決めて竿を振り、魚がかかったら矢印ボタンで引き寄せます。
画面上部には増減するゲージがあり、これが最大にならないように気をつけながら、手前まで引き寄せれば釣り上げることが出来ます。

釣った魚はその場で換金され、資金が増えます。
このゲームの序盤はなかなかお金が増えません。
中盤までは釣りが大きな収入源になるので、エサはお金を生み出す元だと言えますね。

大自然ものがたり
※ゲーム中盤までの最大の収入源は、公園の運営ではなく、この釣り。
エサを投入しないと魚は増えないので注意。 最初は朝に金魚を釣りまくって稼ぎましょう。


ゲームの当面の目標は、新しい「称号」を獲得して自然公園としてのランクを上げること。
称号を獲得するには「年間来場者数」と「保有資金」が一定値を超えていなければなりません

称号を獲得すると、新しい「研究」が現れます。
「土地拡張」や「自然の開発」などがあり、資金を投入することで徐々に研究が進んでいきます。
上位の称号をゲットできれば、民宿の設置や道路整備、駅の建設なども行えます。

新しい自然は、特定の土地を「接続」することでも登場します。
このゲームは単に土地を置いただけでは相互作用は生まれないのですが、土地を並べて「接続カード」を使うと、その2つの土地に相互作用が生じて、ステータスが底上げされます。

そして池+池で川、滝+池で渓流、川+枯れ木で桜など、特定の組み合わせで異なる自然が発生します。
特に川は長く伸ばすほど魚のキャパシティが増えるので、釣りのためにも重要になります。
ただし1つの接続は4つまでです。

大自然ものがたり
※川は池を2つ置いて、それを接続して作ります。 4マスになれば「大河」、四角形の4マスなら「湖」が作られます。
湖や大河が出来れば釣れる魚も増えますが、池に現れる「フナ」や「ニゴイ」を釣っておかないと川の魚は増えないようなので注意。


大自然ものがたり
※研究は徐々に進んでいきますが、資金は徐々に消費されていくのではなく、実行時にまとめて払います。
継続的に経費がかかる訳ではないのでご安心を。
右は「ツアー」の画面。 これも称号獲得後、「研究」することで実行可能になります。


ただこのゲーム、やっていて「ヒドい」と思った部分もあります・・・
それは「称号」の獲得条件に保有資金が関わっている事と、保有できる資金には上限があること。

このゲームには、資金・資源・エサ、全ての項目に所持上限があります
それをアップさせるには、プレゼントボックスから得られる「名物」を使用しなければなりません

最初は資金を 500,000 円までしか所持できないのですが、3つ目の称号で早くも 650,000 円の保有が条件になります。 つまり上限を増やさないとランクアップできない
これを序盤にアップさせるには、「たんぼ」で出たボックスから得られる「無農薬オニギリ」が必要です。

しかし作業員がプレゼントボックスを見つけてくれるかどうかは運次第
プレゼントボックスから名物が出るかどうかも運次第。(資金を使えば確率を上げられるがかなり高く付く)
名物を使った時に上限が上がるかどうかも運次第。(上限アップの時と来客アップの時がある)
まさかの三重ハードル

そしてそもそも、このアイテムが「たんぼ」から見つかるという情報が一切ない。
たんぼが案内所の近くに1つしかない場合、運が良くないとなかなかボックスは出てこないし、もし案内所の周りにたんぼを作っていなかったらアウト
そして「アウト」になっていることに気付くことさえ出来ないという・・・
称号を得られないと土地が広がらないし、案内所も増えませんから、完全に停滞します。

初心者向けの作りの割に、こんなトラップのような仕様があるのはどうなのかと。
おそらくこれで行き詰まる人は、結構いると思われます。
まあ知っていれば対処できるので、最初の案内所の周りには複数の「たんぼ」を用意しておくのを忘れないようにしましょう

そしてやや邪道ですが、プレゼントボックスが見つかったらセーブして、名物が出なかったらリセット。
名物が出てきても、使って上限が上がらなかったらリセットした方が良いですね。
ボックスはそうそう出てくるものではないので。

大自然ものがたり
※これが問題の称号獲得条件と、そのために必要な無農薬オニギリ。
田んぼからオニギリが出てくるまで、どうあがいても昇格できない。


シンプルな作りですが、発展して来客数が増えれば、かなりの数のお客さんがワラワラやって来るので、眺めているだけでも楽しいカイロらしさのある展開になっていきます。
「釣り」もやや煩わしさはありますが、ゲームのアクセントになっているし、後半は釣りに頼らなくても資金は増えていくので、最後まで地道に釣り続けないといけない訳ではありません。

開発範囲がかなり狭く、こぢんまりしている印象ですが、紛れもなくカイロソフトのゲームではあります
このゲームが入門者向け、「星になったカイロくん」が子供向け、次いで「冒険ダンジョン村」と「大江戸タウンズ」が初心者向けで、それらを経て「ゆけむり温泉郷」に進むのが、これからカイロソフトのゲームをやるライトユーザーには良いでしょうか。

大自然ものがたり(iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

・資源を採集できるのは観光案内所の周囲8マスのみです。ここに何を設置するかが重要です。
・本文で述べたように、案内所の周囲に「たんぼ」を置いておかないとゲームが行き詰まります。2つ以上あった方が無難。
・森や雑木林から得られる名物でカード所持上限が、山や野菜畑から得られる名物で資材の所持上限が上がります。
池や川は資源を産出しません。案内所の近くに置くのは出来れば避けましょう。

・改良工事の「カード」の項目は、完了時に池や川に宝箱が現れる確率です。池や川の工事でなくても発生します
・序盤は「清掃活動」と「肥料をまく」でカードを狙いながら工事をするのがオススメ。
・カードの商人は1月と7月の3週目にやって来ます。

・魚には適した時間帯があり、その時に釣ると報酬 1.5 倍です。
・序盤の魚のうち、金魚は朝、メダカは昼、フナは夕方、うなぎは夜。ニジマスは朝です。
適した時間帯の魚はレーダーで赤く表示されます
・最初は金魚ばかりなので、朝に釣りに行きましょう。
・朝と昼の区別は見た目では付きませんが、昼になる時に「週」が変わるので、それが目安になります。
・池と川では出てくる「新種」の魚が違います。そして池の魚を出さないと川の魚は増えないようです。
・魚の大きさは、その池や川のステータスに影響されます。

・接続は、池+池で「」に、川4つで「大河」に、川4つを四角形にすると「」になります。
・川と枯れ木を接続すれば桜になります。ただ、これにするとその川は大河や湖に出来ません。桜を作った後に「接続解除カード」を使う手もあります。
・池と滝を接続すると渓流になります。渓流の魚の難度は川や湖より高いです。
・枯れ木を2つ接続すると紅葉樹林が出来ます。
・山2つと民宿を接続すると温泉宿が出来ます。
・池に滝のカードを使うと雪山になります。

・草原に花畑を重ねると野菜畑になります。草原2つを重ねると雑木林になります。これらは景観作りの邪魔になる場合があるのでご注意を。

Brain Dots(ブレインドッツ)

描いたものが実体化し、質量を持って落下する。
それを利用してボールを転がしていく、物理パズルゲームが公開されています。
Blain dots」です。

今週の iTunes のオススメに選ばれていますが、タッチパネルにマッチしたゲームであると同時に、非常にデザインセンスが良く、いかにも Apple が好きそうなアプリです。
テンポ良く手軽にプレイできる、万人向けのパズルゲームですね。

ゲーム内容は iPhone 初期の人気アプリ「クレヨンフィジックス」や、無料アプリの「Q」によく似ていているのですが、センスの良さで他より秀でています。
無料アプリでありながら、煩わしい広告などもありません
開発元はトランスリミットという日本のメーカーです。

※クリア時やリトライ時に全画面広告や動画広告が表示されるようになってしまいました。
細かいリトライを繰り返すゲームなので、かなりわずらわしいですね・・・
広告を消去する課金は現時点(7/19)ではないようです。


※その後アップデートにより、480 円の課金で広告をオフにできるようになりました。
オフにしないと強制動画広告などが非常にうっとうしいため、実質 480 円の有料アプリだと思った方が良いと思います。






画面に青と赤のボールが現れます。 これをぶつければステージクリアです。

プレイヤーは画面をなぞって、自由に線を引くことが出来ます。
線を引き終わるとそれは「物質」として扱われ、物理シミュレートに従って落下し、傾き、倒れます
これでボールを押したり弾いたりして、任意の方向に転がしていきます。

穴の上に直線を引けば橋になりますし、斜めに線を引けば坂になります。
四角を描けばブロックとなり、丸を描けばカタマリとなって転がります。

青と赤のボールをどうやってぶつけるかは、プレイヤー次第。
線は自由に引くことが出来るので、クリア方法も千差万別で、プレイヤーの数だけ解法があります
線は何度でも引くことが出来ますが、ボールが画面外に転がってしまうとリトライになります。


※こんな風に三角形にすれば、安定した坂道を作れます。
お皿のようにしたり、フタのようにしたり、自由な発想で解法を探しましょう。



※中央の穴に橋を架ける方法でも行けそうですが・・・
こんな風に大胆に描いた方が良い場合も多いです。


ステージが進むと、線を描けない金網のエリアや、上にある物体が動くベルトコンベアー、重さに従って傾くシーソーなどが登場します。

最初はかなり簡単で、1ステージ数秒ほどでクリアでき、物足りなさも感じるのですが、しかけが出てくるようになると一筋縄では行かなくなってきます
ちょっと頭をひねった解法が必要になることもありますね。

ステージ数は現時点(7/14)でも、なんと 300 も用意されています。
サクサク進むゲームですが、これだけあればボリュームは十分。

ゲームが進むことで、様々な「ペン」を手に入れる要素もあります。
このペンは課金購入も可能ですが、ゲームの進行で得られるコインでも十分アンロックしていくことが出来ます。


※ステージクリア画面。 リプレイの閲覧も行えます。 センスのいいデザインが非常に良いですね。


※難関のステージ 45 ・・・ 金網の場所には描けません。
色々な方法が考えられるゲームなので、思わず深く考えすぎてしまう場合も多いのですが、このステージは逆にシンプルに弾き飛ばす以外でクリアするのは困難です。
ある意味、自由度の高いゲーム性が罠になっているステージ・・・?



※ツブツブを降らせてボールを押し上げているシーン。 超強引w
どんな方法でもクリアできれば OK。 頭を柔らかくしていきましょう。


こうした「書いたものが実体化する」系のアプリは、タッチパネルがまだ珍しかったスマホ初期には結構ありました。
しかしタッチパネルが一般化した今、逆にこの手のゲームは減った印象があります。
それが今、高クオリティーかつハイセンスな形で復活した、という感じでしょうか。

パズルと言うよりアイデア勝負。 物理ゲームなので力押しでクリアできるステージも多いですが、発想力が試される内容です。
短時間で手軽に遊べるパズルゲームなので、通勤通学用のアプリとしても勧められます。
子供の知育アプリとしても良いかもしれませんね。

Brain Dots(ブレインドッツ)(iTunes が起動します)

iPhone ゲームアプリ アップデート情報 15/7/13

本日は最近アップデートが行われたゲームで、注目のものをいくつかご紹介いたします。

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グルーヴコースター 2 オリジナルスタイル

世界で絶賛されたスマホの音楽ゲーム「グルーヴコースター」の無料+課金版「グルーヴコースター ゼロ」が、大規模アップデートにより「グルーヴコースター 2」になりました。
アーケード版の現行の名称は「グルーヴコースター 2 ヘヴンリーフェスティバル」ですが、スマホ版は「オリジナルスタイル」という名前になっています。

二本指タッチのあるアーケード版譜面の追加、達成すると報酬が貰えるミッションの追加、タップの代わりに音を鳴らしてプレイするオリジナルスタイル機能、そしてグラフィックや演出の強化が行われています。
他にも新しいアバターなど、変更点は多岐に渡ります。

グルーヴコースター 2 オリジナルスタイル

ただし現時点(7/13)では、不具合も多発中。
たまに落ちる場合があり、同期を取っているのかもしれませんが、プレイ中に引っかかることもあります。
曲によってはアーケード譜面をプレイするのに課金が必要ですが、その課金も反映されない事があります。

当方の場合、アーケード譜面をプレイしようとするとエラーメッセージが表示されていました。
これはミッション報酬を全て受け取ることで解消されましたが、課金が要るアーケード譜面は(課金済みでも)まだプレイできません。

タップの代わりに音を鳴らしてプレイする機能は、パーティープレイ用かと思いきや、自身が鳴らす音をマイクで拾って誤動作してしまうため、イヤホンを付けないとまともに遊べません。
が、イヤホンを付けて1人でやっても微妙。

ただ、演出は綺麗になっていますし、昔と比べると曲も大幅に増えました。
全ての曲を購入すると 15000 円近くになってしまいますが、それだけのボリュームになっているという事であり、今回のアップデートで無料配信曲も増えています。
グルーヴコースターはまだまだ第一線の音ゲーとして続いていきそうですね。

iTunes リンク:グルーヴコースター 2 オリジナルスタイル
レビューページは こちら(グルーヴコースタ ゼロ)

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Block Fortress

「マインクラフト+タワーディフェンス+FPS」。
公開から2年以上が経ちますが、今でも継続的なアップデートが続いている Foursaken Media の代表作に、先日大規模なアップデートが行われました。

後方視点の追加、新武器やジェットパックなどの新装備、素早く昇降できるロープ(Zip Line、Lift Line)の追加、ドアやフェンスなどの追加、ジャンプと屈みの追加、対人戦が出来るアリーナモード、動作の最適化やグラフィックの強化、iPhone 6 / 6 Plus 画面対応などが行われています。

Block Fortress

ステージクリア型のサバイバルモードがメインですが、自由な制作が出来るサンドボックモードと、対戦用のアリーナモードを使って、自作したフィールドで多人数で撃ち合うのは、マインクラフトのファンにはウケそうですね。
自動開閉のドアや、窓ガラス風のブロックも追加されています。
去年のアップデートでお供のロボットも加えられました

マイクラ系が再びブームになっている昨今、こちらも息の長いゲームになりそうですね。

iTunes リンク:Block Fortress
攻略ページは こちら、レビューページは こちら

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Out There: Ω Edition

必要な物資をやり繰りしながら地球への帰還を目指す、宇宙漂流サバイバルゲーム「Out There」。
それが大型アップデートにより「Out There: Ω Edition」になりました。

グラフィックが描き直され、イベントが増加、遭遇する宇宙船や異星人も増え、ゲームが全体的にパワーアップしています。
ただ難易度が上昇し、それでなくても難しかったゲームがますます困難になっているので、ちょっと人を選ぶかもしれません。

Out There: Ω Edition

大きく変わったのは惑星の画像。 細かく書き込まれたリアル調のグラフィックになっています。
前作のイラスト風の絵も味があって悪くなかったと思うのですが、やはり綺麗な方が見栄えがしますね。
惑星上でイベントが起こった時の、イベント画像も追加されました。

宇宙船も変わったものが追加され、中には物資を積載できない偵察用の船も存在します。
ただ、物資のやり繰りが厳しくなっていて、すぐに行き詰まってしまいます。
大型船が見つかる確率も前より下がっているようで、おかげで早期のリタイアを連発してしまいました。
まあ、この手のゲームはこのぐらい難しい方が、チャレンジ意欲は湧くとも思いますが。

ゲームシステム自体はシンプルで、忙しい操作は必要ありません。
「最近のゲームは簡単すぎてツマンネー!」という人は、ぜひ挑戦してみて欲しいゲームです。

iTunes リンク:Out There: Ω Edition
レビューページは こちら(Out There)

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おしり前マン~OSIRIUS~

おしりが前にあるおしり前マンのおしりシューティング OSIRIUS。
おしり前史上初の iPhone デビューと言うことで緊張していたのか、動きがぎこちなく、移動時に引っかかる問題があったのですが、それがアップデートでめでたく解消されました。

動作が全体的に滑らかになっていて、やたら弱くてトラップ以外の何物でもなかった拡散ショットが強化され、そして自宅画面でおしりがプルプルするようになっています。
胸が揺れるのは許されないが、おしりが揺れるのは Apple 的には OK らしい。

おしり前マン~OSIRIUS~

ショット強化のシステムが変更され、以前はショットの基本パワーを上げることで、太くなったり発射数が増えたりといった変化が生じていたのですが、アップデート後は同じ武器アイテムを連続で取ることでショットが変化するようになっています。
これにより、基本のパワーが低くても拡散ショットを 5Way まで強化できます。
拡散ショットはボムが弱く、そこは前と変わらないのですが・・・ 以前よりは使えるようになってますね。

他にも細かい演出や効果音、ゲームバランスが変わっていますが、とにかく動きが引っかからなくなったのが大きい。
これでようやくストレスなく遊べます。

iTunes リンク:おしり前マン~OSIRIUS~
レビューページは こちら

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先日ニュースでお伝えしたように、ゴーストトリックすばらしきこのせかい は iOS8 対応が行われ、再び動くようになっています。
創世のエル は・・・ また Apple にリジェクトされた模様です・・・

異世界の闇の中で

「お前は再び訪れたのだ。 醜悪にして荒廃した異世界に。 今度の目的は、ただ、生きること」
目的達成のためには悪事にも手を染められた、モノトーンの世界が印象的な簡易 RPG「異世界に生きる」に、ローグライクの要素を強くした派生作が登場しています。
異世界の闇の中で」です。

前作は各ダンジョンを攻略し、ドラゴンの討伐を目指すという目標がありましたが、今回はどれだけ生き残れるかを競うゲームになっています。
前作ほどのストーリー性やバランスの良さ、ボリュームはなく、あくまで前作があった上でのスピンオフという感じなのですが、前作をクリアし、さらに異世界での冒険を楽しみたい方には良いですね。

アプリ本体は無料。 ただし無課金では全画面広告が、かなり頻繁に表示されます。
ただ広告を非表示にする課金は前作同様、120 円と安価です。

異世界の闇の中で

異世界の闇の中で

コマンド選択型のゲームです。
8つの移動先がありますが、最初は全て「未探索地点」。
どれかを選ぶと敵が現れたり、民家や酒場にたどり着いたりして、その地名が判明します。
敵がいた場合はターン制のコマンドバトルで戦います。
システムはシンプルですね。

移動先が鍛冶屋や薬屋だった場合、武器や薬を買うことが出来ますが・・・
前作同様、お金はなかなか手に入りません
敵を倒すと宝箱が見つかる場合がありますが、罠がしかけてあって爆発するケースが多発します。

しかし民家で盗みを働いたり、通りすがりの人を襲撃したりすれば、高い確率でまとまったお金が手に入ります。
武器や防具を直接盗むことも可能です。
思わず悪事に手を染めたくなるのは、前作同様ですね。
酒場のギャンブルで増やすことも可能です。

未探索地点の調査していると、そのうち「闇の底」が見つかります。
ここがその日の「出口」です。
ここで「眠る」を選択すると次の日に移り、8つの移動先は全て「未探索」に戻ります。
ゲームの目的は何日生きられるかですが、日数を重ねるほど敵は強くなっていきます

異世界の闇の中で
※通りすがりの聖職者。 傷を癒やしてくれると言うが、襲って金品を奪うことも出来る。
そんな非道な事は出来ない、と思うかもしれないが、この男も善人とは限らない。
時に異世界とはそういうものだ。


闇の底で眠る時、「闇を取り除く」と「一休みする」の選択を選べます。
一休みは HP 回復。 そして闇を取り除くを選ぶと、日数分の「闇の欠片」が手に入ります。
これは前作の「魂」に相当し、たくさん集めることで上位の職業をアンロックすることが出来ます
闇の欠片は宝箱やレアモンスターからも入手でき、死んでも失いません。

職業は最初は「冒険家」しか選べませんが、これは何の取り柄もありません。(運だけは高い)
しかし先制攻撃できる「レンジャー」や、体力と防御力に勝る「アスリート」を選べるようになると、序盤はラクに進めるようになります。

前作と違い、一度アンロックした職業は無条件で何度でも使えます
上位の職業ほどアンロックに必要な欠片は増えますが、欠片の入手量は日数に応じているため、加速的に上がっていきます。

そして今回は各職業に得手不得手があります
前作は単純に上位の職業ほど強く、「ゲームの進行=職業のランク」だったのですが、今回は先制攻撃できるレンジャーが強力な武器を持つと、防御系の上位職であるアスリートよりプレイしやすくなります。
攻撃力のみで判断すると、最上位クラスの職業より防御を無視するマジシャンの魔法の方が強いです。

職業に合わせたプレイスタイルを取るのがゲームのコツ・・・ と言える程ではない気もしますが、それぞれに長所が用意されていますね。

異世界の闇の中で
※現時点(7/11)で用意されている職業はこの6つ。
2つ目のレンジャーは3つ目のアスリートより使いやすい印象で、レンジャーは先制攻撃だけでなく「とんずら」も持っています。
盗みをして見つかった時は戦闘になりますが、その時も「とんずら」が有効なので・・・


異世界の闇の中で
※闇の奥底に、一条の光の河が見える・・・ なんだか蟲師っぽい。
ここで「闇を取り除く」を選べば欠片が手に入ります。
計算上ずっと集めていけば、20 日目には合計 210 の欠片が手に入ることになります。
「引退する」を選べる場合もあり、選択するとその日の入手量 x3 の欠片が手に入り、旅は終わります。


やっていて難点と思えるのは、不可避トラップが多いことでしょうか。
いきなり罠や地雷を踏んで、キャラの強さや戦法とは無関係にダメージを受けるケースが多いです。
トラップは「魔法の鍵」というアイテムで回避できますが、その入手もまた運次第で、滅多に手に入らず、使い捨てです。

宝箱も爆発しまくるので、全然アイテムやお金を入手できません。
売り物の価格は非常に高く、まともに買うことが出来ないので、滅多に強い装備は手に入りません。

お金が足りないのは前作でも同様で、だからこそ「思わず悪事に手を染めたくなる」というバランスが成り立っているのですが、今作は盗みの成功率が低く、さらに「盗み失敗=死」である場合が多いので、ある程度ゲームが進むと、もうそんなリスクは取れなくなります
そうすると装備を更新していく楽しみもなくなります。

また、イベントの数が少ないため、取れる行動は限られており、すぐマンネリ化するのは否めません。
数度のプレイでイベントは一通り体験でき、後はもう同じ内容の繰り返しなので、それで目的が「ひたすら日数を重ねる」では、作業感が強くなりますね。

ただ、これらはアップデートで調整の利くところなので、今後に期待というところでしょうか。
アップデートしやすい作り方にはなっている気はします。

異世界の闇の中で
※鍛冶屋で魅力的な武器が売られているが、値段はどれも非常に高い。 ハッキリ言って、まともに買えない。
買えないなら盗めば良いじゃない? ただ鍛冶屋は相当な手練れで・・・


全体としては、まだ「叩き台」なのかな、という印象です。
しかし今の時点(7/11)でも、前作を楽しんだ人なら、同じ感覚で楽しめるでしょう。
相変わらず雰囲気は秀逸で、適度な時間で決着が付き、思わず繰り返してしまう内容です
前作の完結編を待っている方が、その合間にプレイするのに最適ですね。

前作を未プレイの方は、まず 前作 からプレイするのがオススメです。
懐かしさを感じるシステムですが、スマホで遊ぶ RPG としては、最適な形の1つと言えるかもしれません。

異世界の闇の中で(iTunes が起動します)

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