iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2015/08

Spider: Rite of the Shrouded Moon

1匹の蜘蛛になり、廃屋となった屋敷を彷徨いながら様々な虫を補食していく、シックな雰囲気と軽快な動きが特徴の iPhone 初期の名作「Spider: The Secret of Bryce Manor」。
数々の表彰を受けたこの作品に、6年の時を経て続編が登場しました。
Spider: Rite of the Shrouded Moon」です。

この作品、評価は賛否両論です。
前作は背景で屋敷の主人の生涯がそれとなく語られており、それが深みのある雰囲気を作り出していたのですが、ゲーム自体は他の虫を捕らえてスコアを稼ぎ、ステージをクリアしていくシンプルなものでした。
しかし今作は「謎解き」の方がメインになっている、アドベンチャーゲームのようなシステムになっています。

当面はゲームの進行に謎解きは必須ではなく、従来通りスコアを稼いでステージをクリアしていけば良いのですが、いかにも謎に満ちている雰囲気と演出が、プレイヤーを「シンプルに楽しむ」気にさせてくれません。

やや人を選ぶ作品になってしまった印象がありますね・・・
しかし哀愁の漂う独特な雰囲気、操作しているだけでも楽しい蜘蛛の俊敏な動きなどは、今回も健在です。
価格は 600 円。 買い切りゲームなので課金や広告はありません。

Spider 2 Rite of the Shrouded Moon

Spider 2 Rite of the Shrouded Moon

画面の左右を押しっぱなしにすると、地形に沿って移動します。
主人公は蜘蛛なので、壁も天井も張り付いて移動することが出来ます。

画面をフリックすると、その方向にシュバッとジャンプします。
その動きは非常に機敏で、連続でフリックすることで所狭しと飛び回ることが可能です。
この素早い動きがゲームの面白さの大きなポイントですね。

そして蜘蛛自身をタップすると、少し屈んで糸を出す体制を取り、その状態でジャンプすると着地地点まで糸が引かれます。
この糸で空間を囲うと、そこに「蜘蛛の巣」が張られます。
蜘蛛自身をタップという操作があるため、画面の大きな iPad より、iPhone の方が操作しやすいです。

ステージ内には蚊やハエ、蛾や蝶など、様々な虫がいます。
これらが蜘蛛の巣に引っかかると、そこで動けなくなります。
蜘蛛は巣の上を自由に移動でき、引っかかった虫を補食できます。
これによりスコアがアップし、糸の残り数も増加します。

地面に着地せず、連続で補食していくことでスコア倍率がアップ。
スコアが一定値を超えるとマップ内のどこかに「ポータル」が現れ、そこに入るとステージクリアとなります。
得点効率が悪い場合、すべての虫を補食してもポータルが現れない事もあります。 この時はやり直すしかありませんね。

糸はライフも兼ねていて、糸がなくなった状態で一定時間が経つと死んでしまいます。
また、赤くて凶暴なアリやハチに触れてしまうとダメージを受け、この時も糸が減ってしまいます。

これらの敵は相手の攻撃を回避した後、隙を見せている時に飛びかかることで倒すことが出来ます。
他にも飛びかかってひるませないと巣にかからない虫や、大きな巣を作らないと倒せない虫もいます。

Spider 2 Rite of the Shrouded Moon
※こんな風に巣と巣を繋げることも出来る。 床や壁に触れずに補食していけば得点倍率が上がるので、出来るだけ巣を作って、たくさんの虫を引っかけ、それからまとめて捕獲していきましょう。
得点の高い虫は後で取った方が良いです。


Spider 2 Rite of the Shrouded Moon
※今回はこんな風に真上から見下ろしたステージもあります。
巣は張れませんが、このシーンに出て来るアリは触れるだけで捕まえられます。


そして今作の大きな特徴は、前述したように「謎解き」があること
例えば順番にスイッチを押して、扉を開くといったしかけが隠されています。

今回の屋敷はいかにも怪しい雰囲気に満ちていて、様々なシンボルや何かのメモ、意味ありげな絵などがあちこちで見られます。
それらを発見してステージをクリアすると、「ミステリー」や「クルー(手がかり)」としてアルバムに記録されていきます。
これらが蓄積されていくため、プレイヤーは嫌が応にも「謎を解かなければ」という気にさせられます。

この謎を解いていくには、各ステージを行ったり来たりしなければなりません。
そのため今作は、ステージクリアすると次のステージがアンロックされますが、すぐに移動するのではなく、一旦マップ画面に戻ります。

手がかりを一覧でチェックできるため、それを見れば謎の解き方はだいたい見当が付きますが・・・
隠し部屋を見つけないと手に入らない手がかりや、解りにくい謎もあります。
まずは各ステージを一通り見て回るのが先決ですね。

また、今作には GPS 機能と連動し、プレイヤーのいる場所の時間と天候をゲームに反映させるシステムがあります。 そしてこれは謎解きにも関わっています。
時間と天気を変えて遊ぶことも出来るので、「夜になるまでゲームが進まない」みたいなことはありませんが、時間と天候を変えるマシンは一度使うとしばらく再使用できません。

Spider 2 Rite of the Shrouded Moon
※これがマップ画面。 行ける場所はゲームの進行に応じて増えていきます。
最初はあまり謎解きを考えず、どんどんクリアしていくのを優先した方が良いでしょう。


Spider 2 Rite of the Shrouded Moon
※ミステリーと Clues(手がかり)の画面。 それがどのステージにあるのかも確認できます。
まずは手がかりを集めないと謎も解けませんね。
器や戸棚の中、ボトルシップの中など、怪しそうな場所は一通りチェックしましょう。


Spider 2 Rite of the Shrouded Moon
※最初の謎、オルガンの中のスイッチ。 これは難しくはないですが、若干の音楽知識が必要なので、解らない人はいきなり詰まるかも・・・ 学校の授業で習う程度の知識ですが。
音階の「ドレミファソラシド」は、アルファベットでは「CDEFGABC」です。


Spider 2 Rite of the Shrouded Moon
※この文字盤の謎はステージを往復しないと解けない。 針の位置は実際の時間と連動していますが、位置はどこにあっても OK で、必要なのはその時に何を指しているかです。
ガーゴイルの像があるステージには記号の書かれたスイッチボックスがあり、ガーゴイルの上部にはレバーもあります。
ガーゴイルが作動したら、この文字盤に戻ってきましょう。


前作はゲーム自体はシンプルで、屋敷の主人の生涯は、あくまで背景で語られるだけのものでした。
でも、それが良かったというのもあります。
謎がここまで前面に出て来てしまうと「めんどくさい」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
海外でも「パズル(アドベンチャーゲーム)になり過ぎてて楽しめない」という意見が多いですね。

システムも複雑化しているため、謎解きはゲームがある程度進んでからでも良かったように思います。

ただ、謎をいくつか解き明かすと、謎解きも面白くなってきますし、あちこちにちりばめられた手がかりを見て回るのも楽しくなってきます。
ゲームのタイプとしては「アクション脱出ゲーム」と言えるかもしれません。
普通にアクションゲームとしても楽しめるのですが、そう思ってプレイし始めた方が、違和感はないかもしれませんね。

全体としては「大人のゲーム」で、完成度や作り込みは流石と言うほかありません。
「虫イヤァァー」な人には勧められませんが、シックな雰囲気のゲームが好きな人には良いアプリです。

Spider: Rite of the Shrouded Moon(iTunes が起動します)



AC スマホゲーム関連ニュースβ(8/10)

ドラクエの次回作の発表や、SNK の買収、各ゲームメーカーの決算発表など、色々と注目のニュースがあった昨今。
本日はそれらをまとめてご紹介いたします。

日本はランキング重視、アメリカは検索重視。アプリの探し方に違いが(SQOOL)
 
株式会社SQOOL(http://sqool.co.jp/)&シドラマーケティング株式会社(http://sidora.fi/)の資料によると、スマホユーザーがアプリを探す方法は、国によって大きく異なっているようです。
日本のユーザーの新しいアプリの探し方は、以下のような感じです。

日本のアプリの探し方

複数回答アリのようですが、トップは「ストアランキング」で、なんと実に7割。
そりゃ「ブースト広告」に代表されるストアランキング操作が横行する訳ですね。

2014 年の調査であり、今はブースト広告の実態が告発され、ストアランキングを信用している人は減っているかもしれませんが・・・
しかし例の告発の一件で「ブースト広告」の存在が知れ渡ったためか、むしろ前にも増してブーストが盛んになっていて、最近は有料アプリのランキングも怪しい状態です。

でもユーザーの大半はその辺の事情は知らないでしょうから、これを見ると今後もランキング操作は続き、その影響も大きいんだろうなと感じますね。

一方、アメリカのアプリの探し方は以下の通り。

アメリカのアプリの探し方

1位は「キーワード検索」。 つまり自分で欲しいアプリのキーワードを入力して探している模様。
キーワード検索で探している人なんて、日本ではほとんど聞いたことありません。
何かもう、右向け右の日本と、独断独歩のアメリカって感じで、いかにも国民性が表れている印象です。

ストアランキングを参考にしている人は全体の 1/3 に過ぎません。
欧米のアプリは広告だらけな印象がありますが、その反動か、広告はあまり参考にされていない模様。
こうして見ると、プロモーションの難しい国なのかなと思います。

以下は環境が特殊すぎて参考にし辛いのですが、中国のアプリの探し方です。

中国のアプリの探し方

「その需要がある」というのが1位ですが、意味がよく解りません・・・
中国は当局の検閲と規制が厳しく、アプリの数が限られているため、「欲しい」と思われるアプリがあったら人気が集中する、ということでしょうか。
海賊版のアプリが横行しているため、その辺も影響していると思われます。

どの国も「友人の勧め」「口コミ」の影響はかなり大きいようです。
私的には、日本とアメリカに思っていた以上の差異があって驚きました。
広告関連の話は、この辺を頭に入れて見た方が良さそうですね。

参考記事:iTunes ランキングへの工作・操作広告ブースト問題の展開(6/26 ニュース)


スマホゲームユーザーは 40 代が多く、テレビ CM の影響が大きい(Social Game Info)

こちらは MMD 研究所(https://mmdlabo.jp/)が調べた、日本国内のスマホゲームユーザーに関する調査。
スマホゲームを毎日遊ぶのは 40 代が特に多く、次いで 30 代、20 代とのこと。
しかし 50 代になると、比率はガクンと下がります。 40 代後半に分岐点がある模様。
おそらくファミコン世代が今の 40 代で、家庭用ゲーム機がなかったのが 50 代なのだと思います。
ただ定年するためか、60 代以上はまた増えています。
週に1・2回しか遊ばないライトユーザーも含めると、20 代が一番多い模様。

ダウンロードした「きっかけ」となったものは、テレビ CM、広告、アプリランキング、検索、知人の勧めがそれぞれ上位。
課金者率は、20代 と 30 代は 55 %前後、40 代は 40 %と、世代によって結構差があります。
意外と「お金持っている=課金する」ではないみたいですね。


日本オンラインゲーム協会(JOGA)の市場調査発表(4Gamer.net)

オンラインゲーム業界の動向について、日本オンラインゲーム協会(JOGA)に 4Gamer の方がインタービューした記事が公開されています。
スマホゲームの開発費が平均1億円を超えている、PC オンラインゲームの市場は縮小気味、課金率が高いのは 20~40 代、10 代はその半分、50 代はさらに少ないなど、国内のゲームの現状が語られています。
PC ゲームメインの 4gamer であるためか、スマホゲームに否定的なコメントが多いのですが、それも含めて参考になる意見が多いですね。

なお、似た組織が多くて解り辛いのですが、グリーと DeNA がコンプガチャ問題の際に隠れ蓑として作ったソーシャルゲーム協会(JASGA)と、今回の回答を行った JOGA は、別の機関ですのでお間違えなく。
私的には、オンラインゲームとソーシャルゲームを混同した記事になっているのが、ちょっと気になりますね。


セガ、グリー、ガンホーが苦戦。各ゲーム会社が決算を発表(Social Game Info)

各ゲームメーカーが上半期、及び 4~6 月期の決算を発表しています。
バンナム・セガ・コナミ・スクエニ・カプコン・コーエーの俗に言う「ゲーム大手6社」の中では、セガだけが大赤字、他は黒字になっています。

ただ、セガの赤字はサミー側、つまりパチンコ事業の赤字によるもので、ゲーム事業の方は堅調です。
しかし前期のように「パチンコの赤字をチェインクロニクルで埋める」という事は今期は出来なかった模様。
一方、右肩下がりだったカプコンが反転したのは、パチスロ機のバイオハザードが高収益な影響です。

バンナムは妖怪ウォッチが失速気味ですが、キャラクター事業も含め相変わらず絶好調。
スクエニは目立った新作はありませんが、DQMSL、スクスト、FF レコードキーパー、乖離性ミリアサなどが好調な模様です。
コーエーは無双系やアトリエ系など、家庭用ゲーム機ソフトで収益を拡大。
コナミはスマホ版パワプロがなんだかんだで好調で、利益大幅増です。

スマホゲーム関連会社では、グリーが大赤字。 消滅都市しかなく、他に材料もないんだから無理もない。
DeNA も営業利益 40 %減の大幅ダウンですが、こちらには「任天堂との協業」というこれ以上ない武器があります。 ただ、それが本格的に表に出て来るのは来年から。

「スマホゲーム御三家」は、ガンホーはパズドラが飽きられ気味でついに減収
コロプラは白猫&黒猫に加え、バトルガールハイスクールが色々批判もあったけど好調です。やはり萌え系は強いのか。
ミクシィはまだ発表前ですが、モンストイベントで何人も熱中症でダウンさせたほどなので、相変わらず好調でしょう。

Klab は相変わらずラブライブ頼みで、それが減少傾向のため下降線。 ただブリーチのソシャゲが好調なようで期待感から株価は上昇中。
サイバーエージェントはグランブルーファンタジーがまだ強い。 モバマスを見ても思いますが、ガラケーがなくならないように、ガラケー型のゲームも一定の需要を保つんでしょうね。
LINE は言うまでもなく右肩上がりが続いています。 新サービス LINE MUSIC も好調な模様。

海外ですが、ゲームロフトの上半期は堅調だったようです。
ただ主力のゲームが村作り系やクラクラ系、課金制アクションのダーククエスト5と、明らかにソシャゲ方面に舵を切っています
ゲーマーをワクワクさせてくれるタイトルはなく、やはり大手企業はこの方面に偏っていくご時世なのでしょうね。

参考記事:チェイクロDQMSLスクストFFレコードキーパー乖離性ミリアサパワプロ消滅都市パズドラ白猫バトルガールモンストラブライブ スクフェスグランブルーモバマスダーククエスト5


ドラゴンクエスト新作発表会。最新作 11 が公開される(4gamer.net)

7月28日、ドラクエの新作発表会が行われ、関連タイトルが多数公開されました。
目玉はなんと言っても「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」で、ハードは PS4 と 3DS
発売は来年5月以降と推測されています。
あくまで噂ですが、タイトルバックの竜の絵がドラクエ1の反転で、「プレイヤーに自分の好きなドラクエを体験して貰う」というコンセプトのため、旧作の設定や世界を踏襲するのではないかと言われています。

他にもアーケード用の遊技機や 3DS 用の派生作、マイクラ系のゲームなどが公開されており、スマホでは「星のドラゴンクエスト」というゲームが今年の秋頃に発売されるとのこと。
正直、星のドラゴンクエストはいまいちピンと来ず、低年齢向けのタイトルという印象が強いのですが・・・
まだ詳細は解らないため、続報を待ちたいところですね。

参考記事:スマホ版ドラゴンクエスト / / / / / / / DQMSL / モンパレ / 攻略


SNK プレイモア、中国のゲーム会社 37 GAMES に買収される(ファミ通 / ロイター)

スマホで KOF シリーズや餓狼シリーズを公開し、メタルスラッグディフェンスもヒット、今後の展開が期待されていた SNK プレイモアが、中国のメーカーに買収される事になりました
買収した 37 GAMES は中国の、中国を舞台にした、中国向きのオンラインゲームを運営しているメーカーで、対外展開はほとんど見られません。

ただ、SNK プレイモアの運営に、現時点で目立った変化はありません。
相変わらず KOF シリーズやスマホアプリの開発スタッフ募集は続いており、一部のタイトルを中国で配信し始めたぐらいです。
上が変わった以上、急に変化が生じる可能性もありますが、これで SNK プレイモアがなくなるという訳ではないと思われます。

ちなみに先日の SNK アプリのサマーセール以降、ザ・リズム・オブ・ファイターズ の配信が止められています。
なぜ消えたんだろうと思っていたのですが、音楽ゲームですし、この件に関係していたのかもしれません。

参考記事:KOF 97 98 / 2012、メタスラ / /  / DF、餓狼 SP / MoWサムスピ

Agar.io

数十人による捕食合戦! 他プレイヤーを取り込んで大きくなる、Flash で人気の多人数オンラインゲームのスマホ / タブレット公式版が登場しています。
Agar.io」です。

今年の5月頃に登場したばかりの、Flash ゲームとしても新しいものですが、すでに世界中でヒットしており、多くのプレイヤーが参加しています。
非常にシンプルなゲームで、サウンドはなく、派手な演出がある訳でもありませんが、多人数対戦の面白さは十分に体験でき、やめられない楽しさがありますね

PC 版は以下のページで公開されています。(Flash なので iPhone / iPad ではプレイ不可)
http://agar.io/

アプリ本体は無料ですが、たまに動画広告が出て来るのがタマにキズ。
しかし課金要素はなく、タダでいくらでも遊べます

Agar.io

Agar.io

プレイヤーは球体です。
画面をスライドして移動し、フィールドに散らばっているエサを食べながら少しずつ大きくなっていきます。

同じフィールドに他のプレイヤーも数多くいて、プレイヤー同士がぶつかると、小さい方は大きい方に取り込まれてしまいます。
これにより大きい方はさらに大きくなり、小さい方はゲームオーバーです。
エサと他のプレイヤーをどんどん取り込んで、最も大きな球体になるのが目標ですね。

ただし、大きくなるほど動きが鈍くなります。
小さいうちは他のプレイヤーから逃げ回らなければなりませんが、スピードがあるので逃げ切るのは難しくありません。

また、フィールドには緑色でイガイガの球体があり、それより大きなサイズのプレイヤーがイガイガに触れると、破裂して大量の小さな破片になってしまいます。
イガイガより小さなプレイヤーは触れても問題なく、その中に隠れることも出来るので、これを盾にすれば大きなプレイヤーから逃げやすくなります。

Agar.io
※駆逐されるぅ! 付けたニックネームは球体にそのまま表示されます。
左上にあるのが、触れると粉々になってしまうイガイガ。
ただ、イガの部分が小さく、最初は普通の球体と区別し辛いので注意。


ボタンが2つあり、これで「分裂」と「分離」を行えます。

分裂は球体を2つに分けるもので、大きさが半分になるので危険ですが、分裂時に片割れが前方にポーンと射出されます。
これで逃げている小さなプレイヤーを捕まえることが可能で、大きくなると動きが鈍くなるため、これをうまく使うことが捕食のポイントになります。
分裂状態は一定時間で回復します。

分離は体の一部をちぎって前方に飛ばすもので、もちろんその分、球体は小さくなってしまいます。
これで他のプレイヤーを捕まえたりすることは出来ないため、普段は使わないのですが、何かの理由で他のプレイヤーを大きくしたり、イガイガを大きくして近くのプレイヤーに触れさせたり出来ます。

通常はゲーム開始時に入力したニックネームが球体に表示されるのですが、絵柄の付いた球体を使うことも出来ます。
これは「スキン」と呼ばれていて、特定の名前を付けることで使用できます。
例えば「Earth」と入力すれば地球に、「Moon」なら月に、「Japan」なら日本の国旗になります。

どんなスキンがあるかは以下のページで確認できます。
http://agarioskins.com/

Agar.io
※地球の柄にしてみた状態。 国旗やビリヤードボールの人も見えますね。
右上にある Leaderboard のボタンを押すと、そのフィールドの上位者と自分の順位を確認できます。


Agar.io
※で、イガイガに触れてしまうとこうなる。 もちろん小さな破片は周りの人に取り込まれてしまいます。
徐々に合体していきますが、しばらく時間がかかります。


難点は音がないこと。 アプリとしては、無音は寂しいです。
そしてやはり、動画広告ですね。
毎回出る訳ではないのが救いですが、15 秒経たないと消せない非常に鬱陶しい広告が出ることもあります。
この辺は海外の無料アプリなので、仕方のないところでしょうか。

しかし手軽に遊べて、延々と繰り返してしまうゲームです。
1つのフィールドには 70 人前後のプレイヤーがいて、これだけの人数で追いかけっこをするというだけで面白さがあります。
通信ラグもまったく感じません。

PC 版のようにチーム戦が出来たり、サーバーを選べたりする訳ではないのですが、スマホに非常にマッチしていて、今後さらに広まっていくゲームではないかと思います。

Agar.io(iTunes が起動します)

Cosmonautica

宇宙の大航海時代。 宇宙船をカスタマイズし、交易品を積み、惑星を巡りながらお金を稼いでいく、宇宙商人シミュレーションゲームが登場しています。
Cosmonautica」です。

この手のゲームはスターウォーズが人気の欧米にはよくあるのですが、やはりスターウォーズだからか、その多くはバリバリ戦闘を繰り返すものが大半です。
しかしこのゲームは(少なくとも当面は)交易の方がメインであり、もちろん戦闘もありますが、序盤に海賊と撃ち合ったりするのはムリ。
珍しくしっかり商売していくゲームになっています。

開発はドイツのメーカーで、価格は 840 円
やや高めですが買い切りゲームなので、課金や広告は一切ありません。
※現在は 480 円での販売が続いています。

ただ、メッセージは全文英語、しかも長文。 ゲームシステムも複雑なので、敷居は高いですね・・・

Cosmonautica

Cosmonautica

まずは宇宙船の改装と船員の雇用を行わなければなりません。
宇宙船に最初から備わっているのはコックピットとエンジンだけ。
宇宙ステーションのドックで船室(COSYDOZE TWINCABIN)、トイレ(BODYWELL FIRE&FORGET)、自動販売機(INSTAYAY SNACKBOX)を設置し、さらに品物を運ぶための倉庫(VAULTG CARGOHOLD)をいくつか置かなければなりません。

施設の配置場所は自由に設定でき、好みの宇宙船を作れます。
さらに雇用所でパイロットのスキルを持った船員を雇えば、出港準備は完了。
案内役のロボオウムが Swoin という惑星に行くよう指示します。

指示は英文ですが、行き先は色の違う文字で書かれているため、見ればだいたい解るはず。
恒星系画面を開き、惑星 SWOIN を探してタップ、TRAVEL で出港します。

出航後は船員は自動で行動します。
船員には「睡眠」「空腹」「便意」などの欲求メーターがあり、これが解消されずに貯まっていくとモラルが低下します。
しかし休憩時間中に自販機やトイレを使って、自動で回復してくれます。

プレイヤーが行動を指示することは出来ませんが、画面上部をタップしてメニュー画面(N.O.D.E.)を開き、TASKS(タスク)を選ぶと、船員の行動パターンを設定できます
1日は I ~ IV までの時間帯に分かれていて、最初は I と II が仕事、III と IV は休憩になっているはずです。
船員が2人以上いる時は双方の休憩時間をズラすことでベッドを使い回すことができ、パイロットが2人いるなら交代制にさせることも出来ます。

画面左上の SPEED の表示をタップすることで、時間の流れを高速化できます。
航行中は見ているだけなので、高速で進めるのが良いですね。
ETA(到着予定時刻)が 0 になれば目的地に着くはずです。

Cosmonautica
※ドック画面。 まずはここで必要な施設を用意しましょう。
船員はいきなり高レベルの人は雇わないこと。 
余ったスペースには倉庫を配置したいところですが、最初の運転資金も必要なので使いすぎに注意。


Cosmonautica
※タスク画面。 2勤2休が基本でしょう。
初期のベッドは2人しか寝れませんが、休憩中ずっと寝てる訳ではないし、休憩時間をズラすことも出来るので、ベッド2つでも3人か4人で回すことは出来ます。

ドックはステーションによってはない場合がありますが、交易所と酒場は必ずあります。

交易所では交易品の売買を行えます。
商品には矢印が付いていて、青い矢印はその惑星の特産品黄色い矢印は需要がある品物です。
青い矢印の品物を買って、他の惑星で売れば儲けになり、黄色い矢印のある惑星で売ればさらに大きな利益が出ます。

ただ、このゲームには在庫の増減があり、同じ惑星で同じ品物ばかり運んでいると、そのうち商品が品切れになったり、売れなくなったりします
また、まとめて買うと普通なら割引してくれそうですが、このゲームは「まとめて買う → その品物の在庫が減る → 在庫が減るため単価が高くなる」ということで、逆に価格が割り増しされます。
よって複数の特産品を少しずつ買って、色々な惑星で売る方が売買はスムーズに進みます。

酒場では仕事を請け負えます。
ただ、仕事は 交易・旅客・討伐・密輸 の4種類がありますが、最初は達成できるものは少ないです。
戦闘が伴うものはムリだし、旅客ミッションは人数分の旅客座席を用意しておく必要があります。
交易も簡単に手に入らない品物を要求されることが多いです。
よって達成できるミッションを探しながら、まずは売買で地道に稼いでいくことになりますね。

お金が増えてきたら、船の設備の増設や、追加の船員を雇用したいところ。
特に倉庫の数は交易品を運べる量に影響し、収入に直結します。
清掃(Cleaner)や修理(Repairer)のスキルを持つ船員も欲しいですね。
清掃と修理はドックでお金を払ってやって貰うことも出来るのですが、結構な出費になりますし、ドックのない惑星を行き来することもあります。

しかし優秀な船員は、要求する項目が増えていきます。 初期の船員もレベルアップすると同様です。
最初は「睡眠」「空腹」「便意」だけの要求だったものが、「清潔」や「運動」なども要求し始め、船にシャワー付きトイレやフィットネスジムがないと不満を貯めるようになります。
よっていきなり高レベルの船員に手を出すと困ったことになります。

しかし上位の施設を作るには、リサーチ(RESEARCH)を行わなければなりません。
リサーチはゲームの進行に必須で、研究所(NEUREKA SCILAB)の設置と、研究のスキル(Scientist)を持った船員が必要です。
研究が可能になれば、メニューの RESEARCH から新施設に必要な技術や、恒星系の外側の惑星に行くための調査、さらには他の恒星系の所在を調べることなどが可能になります。

Cosmonautica
※惑星は公転していて、それが移動時間に影響します。 よって実際にどれぐらいかかるかは、タップして確認しないと解りません。
各惑星の売り物も事前にチェックできます。


Cosmonautica
※交易所の画面。 売買はスライドバーを動かして行います。 左にスライドで売る、右にスライドで買います。
購入時の値段や儲けが表示されるので、売買の参考にしましょう。
とりあえず青い矢印の商品を買って運べば OK です。


Cosmonautica
※リサーチ画面。 メニューは画面上部タップで開くのを忘れずに。
まずは4人部屋(COSYDOZE QUADCABIN)とシャワー付きトイレ(BODYWELL RINSE/DUMP)のアンロックを目指しましょう。
もしシャワー付きトイレがないのに船員が清潔の欲求を出し始めた時は、ステーションにしばらく滞在しましょう。
ステーションにいる間はすべての欲求が充足されていき、モラルも回復します。


他の恒星系には、太陽の近くを回っている CATAPORT(カタパルト型ポート)から移動することが出来ます。
最初の恒星系にはない品物が見つかることもあるので、積極的に出てみましょう。
リサーチを進め、恒星系の外側の惑星を目指すことも、メインミッションを進める上では必要です。

ただし辺境の惑星ほど、海賊に襲われる危険や、税関で止められる可能性が高くなります。
もし海賊に襲われると戦闘に入りますが・・・ 最初の船で対抗するのはまずムリ。

戦うには砲塔(TWITCHFIRE TURRET)と弾倉(IRELOAD DEPOT)の増設が必要で、さらに弾薬も買っておく必要があります。
しかし1門だけで勝てるほど甘くなく、シールド(SUPRASKIN SHIELDGEN)も必須です。
相手のシールドを妨害できるハッキング施設(UBERCODE HACKCENTER)も欲しいところで、さらにシューターハッカーの技術者も必要。
討伐とか海賊とかは、ゲームが相応に進んでからですね。

ただ、もし襲われても電話のボタンを押せば、降伏の打診が出来ます。
大抵は相手が要求する金品を差し出せば見逃してくれるので、最初は土下座で乗り切りましょう。
まあ、あまり危険な場所をウロウロしないのが一番ですが。

Cosmonautica
※CATAPORT で他の恒星系に移動中。 グルグルなワープトンネルを抜けていきます。
CATAPORT は単なる移動施設なので、交易所などはなく、普段は行く意味はありません。


Cosmonautica
※戦闘画面。 砲塔が1門しかなく、ハッキング装置もない場合、撃っても撃ってもシールドで防がれる・・・
複数の砲門がある大型船に乗り、シールドとハッキング、トーピドーを装備して、ようやくまともに戦えます。
戦闘時の船員の行動を設定しておくのを忘れずに。


Cosmonautica
※税関で止められたシーン。 ご禁制の品物を持っていると止められますが、別に問題ない場合でも辺境地だと止められる場合があります。
こういう場合はもちろんワイロ。 「BRIBE」のコマンドで袖の下を渡しましょう。
余談ですが、中国や東南アジアの税関では、今でもワイロは常識です。(旅行代理店勤務の知人談)


銀河は広く、ボリュームはかなりありそうです。
ただ、日本人にはやはり英語がネックですね。 ストーリーがさっぱり解りません。
使われている単語も解り辛いので、基本的なことはこの記事で一通り説明したつもりですが、進めやすいゲームとは言えないでしょう。

ただ、意外にしっかり「スペース大航海時代」で、システム自体は日本人向きかも。
ドイツのゲームだからか、アメリカのものとはまた違った感じの宇宙船運営シミュレーションで、じっくり遊べるゲームですね。

Cosmonautica(iTunes が起動します)


【お知らせ】スマホ版 ドラクエ3 攻略、後編 公開

本家の iPhone AC で「ドラゴンクエスト3」の攻略ページ後編を公開しました。

なんとかドラクエ3のセール(8/10 まで)に間に合いました・・・
船を手に入れてからゲームをクリアするまでを、ダンジョンマップと共に解説しています。
また、クリア後の追加ダンジョンについても記載しています。

スマホ版 ドラゴンクエスト III 攻略・前編
スマホ版 ドラゴンクエスト III 攻略・後編

プレイ中の方、これからプレイされる方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
レビュー記事は こちら をご覧下さい。

.Decluster Zero: Bullet Nocturne

弾幕は美である。
画面を埋め尽くす危険で綺麗な弾幕を攻撃に変えて撃ち返す、日本らしい弾幕シューティングゲームが登場しています。
.Decluster Zero: Bullet Nocturne」です。

以前ご紹介した「.Decluster - ドットデクラスタ -」の続編・・・ というか、改修バージョンと言えるゲームで、シューティングを知り尽くした人が、弾幕シューティングの楽しさを追求したアプリです。

一見ものすごく難しいゲームに見えますが、周囲の敵弾をアイテムに変え、さらに反撃も出来るフィールドを展開できるため、そこまで難しい訳ではありません。
また、敵弾が多い時は疑似処理落ち機能により、弾速が遅くなってくれます。
弾幕は東方系ですが、敵の攻撃を吸収して反撃する点は人気シューティング「ギガウイング」にも似ていますね。

ただ、この反撃システムがちょっと複雑で、私も最初はよく解りませんでした。
慣れれば問題ないのですが、やや取っ付き辛さもあります。

定価は 600 円で、買い切りなので課金や広告は一切ありません。

.Decluster Zero: Bullet Nocturne

縦スクロールのシューティングゲームです。
操作性は良好で、ショットは自動、ボタンはありません。
自機の攻撃はレーザーとワイドショットがあり、ダブルタップで切り替えられますが、このゲームは自機のショットはあまり気にしません。

重要なのは、画面を二本指タップすると発動する「弾消し+ホーミングレーザー」
これを使うと自機の周囲の敵弾がすべて得点アイテムに変わって吸い込まれ、さらに強力なレーザーが発射されます。

もちろん何度でも使える訳ではなく、使用するごとに画面左上の「ゲージ」が1本消費されます。
しかしゲージは時間でどんどん回復していきますし、画面から指を離して止まっていれば高速でチャージされていきます。
よってかなりの頻度で連続使用が可能です。

ゲージは3本までストック可能で、1本以下の時でも発動は出来ます。
ただしゲージが1本以下の時は、ゲージの残量に応じて弾消しの範囲が狭まります。

そして画面を二本指でタップして、そのまま押しっぱなしにしていると、周囲の敵弾がスローになり、さらに色が変わっていきます。
これを「キャプチャー」と言い、敵弾が紫に変色するまでキャプチャーし続けてから止めると、敵弾が強力なレーザーに変わって大ダメージを与えられます。
加えて、出てくる得点アイテムも大きくなり高スコアを稼げます

また二本指でタップしたまま、それが自動解除されるまで押し続けていると、解除された時に出るレーザーが2倍になって、さらに威力が増加します。

この反撃システムをまとめると以下のようになります。

・ゲージがある時に二本指で画面を押しっぱなしにしてキャプチャー開始。
・キャプチャー中は近くの弾が遅くなるので比較的安全。
敵弾をかわせそうにない時は指を一本離す。キャプチャーが終わって敵弾が消え、得点アイテムに変わり、レーザーも発射される。
・そのままキャプチャーを続けていれば敵弾が紫になる。得点アイテムとレーザーの発射数がアップする。
・さらに維持しているとキャプチャーが自動で終わる。2倍に強化されたレーザーが射出される。
・キャプチャー使用後はゲージが減っているので、安全そうなら画面から指を離して静止し、ゲージを回復する。静止中はアイテムが自動回収される。

敵の攻撃は激しいものほど、かわすのではなくスコアと反撃に変えるべきものになります。
もちろんゲージがなくなった時は気合いで避ける必要がありますが、それよりもキャプチャーのタイミングを計る方が重要ですね。

なお、ゲージストックが最大の時に被弾すると「オートボム」が発動し、ミスが帳消しになります。
ただ、ゲージが空になってすぐピンチに陥るため、オートボムを頼りに気合い避けするより、どんどんキャプチャーに使った方が良いでしょう。

.Decluster Zero: Bullet Nocturne
※左は大量の針弾が連射されているシーン。 ここでキャプチャーすれば高スコアゲット! 反撃で敵も殲滅。
右は得点アイテムを回収した時のスコア表示で、自機の周囲に円を描くように数字が出て来ます。
スコア表示まで花火のようになっている凝り様が良いですね。

画面左上にはスター(得点アイテム)の倍率があり、取るごとに増加していきます。 
最高は 9999.9 で、スターは主に敵弾を消すことで得られるので、どんどん消してどんどん回収することが高得点に繋がります

敵の攻撃もそれを意識したものになっていて、大量の弾が連なって出て来る場面など、いかにも「ここで稼いで下さい」と言わんばかりの攻撃が見られます
画面を埋め尽くすほど大量に出て来る得点アイテムも稼ぎの爽快感に繋がっていて、特定の場所でホーミングレーザーを撃つと出て来る隠しキャラもいます。

敵を倒した時の得点はスターの倍率とは無関係で、早く倒すほど高くなります。
早く倒すにはホーミングレーザーを撃つ必要があり、レーザーで倒すと倍率にボーナスも付きます。
弾を消してスターを出すにも、レーザーを撃つにも「キャプチャー」が必要なので、とにかくキャプチャーしまくることがハイスコアへの道ですね。

敵の攻撃の種類、特にボスの弾幕はバラエティーに富んでいて、演出としても綺麗な、見栄えのする弾幕が展開されます

敵がレーザーを撃つこともありますが、飛んでくる前にはしっかりとした解りやすい「前兆」が表示されるため、いきなり不意打ちを食らうことはありません。
後ろからの攻撃など、指が邪魔になるシーンもありますが、後ろからの攻撃は弾速がすごく遅いなど、ちゃんとスマホの操作性を考慮したものになっています。

道中には回避方法が解り辛い場面もあり、初見では死ぬしかないところも。
ただ、そういうシーンは多くなく、何度かやれば覚えられる程度です。
大雑把さのない、繊細な調整の上にある弾幕シューティングですね。

若干気になったのは、二本指でタップしている時の操作。
二本指でタップ後、指を一本に戻した時、自機が動かなくなることがあります。
押し直せば動くようになりますが、これが致命傷になることもあるので、指が一本の時は常に移動可能にして欲しいですね。
※この点はアップデートで調整された模様です。

.Decluster Zero: Bullet Nocturne
※左は後方から弾が迫っているシーン。 しかし弾速が遅いためキャプチャーで対処できるし、指の置き直しをする時間も十分にあります。
右はいわゆる「グルグル回る」系の弾幕。 こういう弾幕はスマホシューティングではタブーなのですが、このゲームはキャプチャーの弾消しが強いので、あまり辛くありません。


前作の時点で完成度の高いシューティングだったのですが、演出と爽快感が強化され、ゲージをストック出来ることによりゲーム性も増しています
スピード感があり、サウンドも良いですね。

システムがやや複雑ですが、難易度は4段階あり、弾消しが強力なこともあって、ノービスならシューティングがそれほど得意でない人でも楽しめると思います。
(ただしノービスだとラストステージに行けません)

シューティングゲームが好きな人なら、間違いなく必携のアプリでしょう。

.Decluster Zero: Bullet Nocturne(iTunes が起動します)
.Decluster Zero: Bullet Nocturne Lite(無料体験版。1ステージのみ)



アングリーバード2 (Angry Birds 2)

シリーズの累計ダウンロード数、実に25億。(2015年4月時点)
世界で最も多くの人間がプレイしたゲームと言っても過言ではないであろう、フィンランドの Rovio が誇る投射物理パズルゲーム Angry Birds
内容については、ここをご覧の皆さんには言うまでもないでしょう。

その Angry Birds の正当な続編、派生作ではないナンバリングタイトルが満を持して公開されました。
アングリーバード 2 (Angry Birds 2)」です。

正直言うと私は Angry Birds は飽きていて、今さら感があったのですが、今作は大幅に改修されていて、そんな私でも十分に楽しめます
グラフィックや演出が強化され、ゲームのテンポもさらに良くなっており、破壊の面白さがさらに増していますね。

そして今作の大きな特徴は「ランダム性」が強くなっていること。
同じステージが、同じ状態で出て来ません。 もう誰かの攻略をマネしてクリアすることは出来ません。
ただ、どのステージもワンショットでクリア可能な調整になっていて、難易度が上がっている訳ではありません。

アプリ本体は無料ですが、ミスるとライフが減るスタミナ制
この点が今作の欠点と言えるでしょうか。

アングリーバード2 Angry Birds 2

アングリーバード2 Angry Birds 2

投射器(パチンコ)で鳥の形をした弾を放り投げ、ブロックで作られた積み木のような建物にぶつけます。
建物は物理シミュレートされた動きで傾き、崩れ、倒壊していきます。
その壊れっぷりが楽しいゲームで、建物の中にいるブタを全滅させればステージクリアです。

そのゲーム内容は、意外なほど前作と変わっていません。
基本システムは全く同じです。
では、なぜ前作が飽きている人でも楽しめるのか?

まずは何と言っても演出。
ブタの表情が豊かになり、飛んでくる鳥を目で追い、破壊されると驚きながら落ちていきます。
ステージ開始時には建物がパッと現れるのではなく、徐々に組み立てられていき、壊れる際に飛び散る瓦礫や爆風などもハデになっています。
シンプルなゲームだからこそ、そして破壊のゲームであるからこそ、表現は大切ですね。

そしてゲームのテンポ。
今回は1つのステージが複数のシーンで構成されていて、多くのシーンは1回の投射でクリア可能になっています。
1回でクリアすると「ストライク」、2回でクリアすると「バーディー」という表示が出ます。

このため以前のように、何度も投射を行って徐々に建物を崩していく、といった感じではなくなりました。
強固な建物を少しずつ崩していく戦略性は薄れましたが、一気にぶっ壊し、サクサク進めるためやっていて楽しいですね。
もちろんステージが進めばなかなかクリアできないようなシーンも出て来ますが、前ほどダラダラ続くステージはありません。

今回は投射するバードを選択可能で、3枚の手札の中から選べます。
使ったバードのカードは手札から消え、全て使い切ってもクリアできないとライフが減少。
減ったライフは時間が経過しないと回復しません。 つまりソーシャルゲームのスタミナに相当します。

ただ、ミスらない限り減らないので、ノーミスで進めば待ち時間は要りません。
キャンディークラッシュ のシステムと言えば、解る人も多いでしょうか。

アングリーバード2 Angry Birds 2
※何の特技も持っていなかった赤バードも、今回はウェーブを出して建物を「押す」ことが出来るようになりました。
崩すのではなく「押す」というのは、状況によってはかなり有用。 一躍主力キャラに。
使いやすいキャラを後に残していくことも攻略のコツです。


アングリーバード2 Angry Birds 2
※数ステージごとに被空挺に乗ったボスが登場。
耐久力が高く、何度もダメージを与えるか、画面外に吹っ飛ばさないと倒せません。


そして前述したように、今作はステージ構成が「ランダム」になっているのが特徴です。
全てがランダムな訳ではなく、建物の位置、大まかな形、地形、しかけの位置などはステージごとに決められています。

しかし建物のブロックの構成は、プレイするごとに変わります。 リトライしても変化します。
例えば下の画像は、同じステージの同じシーンです。

アングリーバード2 Angry Birds 2

見ての通り全然違います。
さらに、使えるバードは最大3枚の手札によって決まりますが、どのカードが来るかはランダムです
よってバードの種類が増えてくると、どれが使えるかも毎回変わります。

ランダムであるため、運が悪いとどうしようもないケースもあります。
例えば建物が石のブロックで覆われていて、使えるバードが石に弱い黄色のバードと水色のバードだけだった場合、クリアは困難になります。
うまくバードの特技を生かせば大抵の状況は打破できますが、運によって難易度が大幅に変わるのは難点と言えるでしょう。

ただ、決まり切った手順でクリアして行くゲームより、プレイヤーがその場の状況に臨機応変に対応していくゲームの方が、より良いゲームだと Rovio は考えているようです。
解法が一様でない Bad PiggiesAmazing Alex のようなパズルゲームを公開してきたメーカーですから、Angry Birds にもそうした側面を与えたかったのかもしれません。

アングリーバード2 Angry Birds 2
※ステージマップ。 この画面もかなり綺麗です。
前作はいかにも「ミニゲーム」でしたが、今作は見るからにリッチなゲームになりましたね。


アングリーバード2 Angry Birds 2
※課金通貨はスタミナ回復やコンティニューの他、この「魔法」の購入に使用します。
画像はアヒルを降らせる魔法で、どれも強力な効果を持ちますが、狙った場所に使えないので効果が安定せず、運が悪いと全然役に立たずに終わることもあります。


ステージ数はかなり多いです。 現時点でもなんと 240 ステージ!
これで1つのステージに複数のシーンがあるのですから、どれだけのボリュームなのか解るでしょう。
どっかの国の、一日二日ですぐアップデート待ちになるようなソーシャルゲームとは違います。
また「アリーナ」と呼ばれる日替わりステージも用意されています。

マップ画面のグラフィックの書き込みも細かく、初期シリーズとは見違えるほどですね。
Angry Birds も公開から5年以上経ってますし、技術の進歩を感じられます。

アプリ本体はタダですし、とりあえずやっておいて損はありません。
「もうアングリーバードはいいや・・・」という人も多いと思いますが、今作はそれでも試す価値のあるアプリです。

アングリーバード2 (Angry Birds 2)(iTunes が起動します)


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