iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2015/09

RESCUE: Heroes in Action

消防士を指揮して火災を消火し、被災者を救助する、救難 RTS(リアルタイム制のシミュレーション)が公開されています。
RESCUE: Heroes in Action」です。

パソコンで公開されていたファイアーキャプテン(FIRE DEPARTMENT)というゲームによく似ていて、RTS だけど敵は火災という、ちょっと変わったシミュレーションです。

正直言うと、操作性もゲーム性も今一歩の印象なのですが、災害救助がテーマのゲームは珍しく、グラフィックが綺麗で、価格も現在セール中で 120 円。(定価は 360 円
この機会に紹介しておきたいと思います。

なお、メッセージは日本語化されていますが、iOS9 だと文字化けします
ただ言語はゲーム内の設定で変更できるので、英語にすれば iOS9 でも(日本語じゃないけど)遊べます。
開発したのはドイツのメーカーです。

RESCUE Heroes in Action

RESCUE Heroes in Action

ゲームが始まると数人の隊員が乗った消防車が現われます。
消防車や隊員を指でなぞると点線が引かれ、そのルートに沿って移動します。

降車させた隊員を消防車に移動させると、放水ホースの準備、給水ホースの準備、搭乗の3つのアイコンが現われます。
放水ホースのボタンを押すと作業が開始され、準備完了後に炎の近くに移動させれば、放水して消火活動を行うことが出来ます。

ただし炎は熱を発しており、近付きすぎると隊員のライフが減っていきます
火から少し離れて消火活動をしなければなりませんが、どの辺りまで近づけるのかは火の勢いによって変わります。
隊員のライフは安全な場所に移動させればすぐ回復します。

放水を行っていると、消防車の水の残量が減っていきます
なくなったら消火栓のある場所に移動させ、給水ホースを繋げて補給しなければなりません。
消火栓の近くに消防車を置いて消火作業を行えば補給を考えなくて良いのですが、ホースの長さには限界があり、あまり離れたところには届きません。
なお、消防車を移動させるには繋がっているホースを全て解除する必要があります。

消防士は消火器も携帯していますが、消火力も消火剤の量も少ないので、あまり頼りにはなりません。

もし倒れている被災者がいる場合は、担いで救急車まで運ばなければなりません
被災者が火にやられると即アウトなので、危険な場所に被災者がいる時は、その周囲の消火と救助が優先です。

指示されたミッションを達成すればステージクリアで、必ずしも火を全部消さなければならない訳ではありません。
時間内にミッションを達成できないか、隊員が全員ダウンするとゲームオーバー
1ステージの所要時間は 5~10 分ほどですね。

RESCUE Heroes in Action
※炎の近くに倒れた人が。 急いで救助しないといけませんが、消火もしないと隊員・被災者共に危険。
救助した人は救急車に運ぶ必要がありますが、遠い場合はとりあえず近くに寝かせて、火から遠ざけるのを優先しましょう。


RESCUE Heroes in Action
※工場火災ステージ。 ちょっと見辛いですが、消火栓の横に消防車を置き、補給しながら消火しています。
消火栓の位置は常に確認しておきましょう。


無事にステージクリア出来ると次のステージがアンロックされ、さらに資金を得られます。
資金は隊員や消防車のパワーアップに使用できます。

ただ、各ステージにプレイ条件があり、特定の能力が一定以上でないと開始できない場合が多いので、あまり好きなように強化していくことは出来ません。
無駄遣いすると必要な時に足りなくなので注意しましょう。
資金は同じステージを繰り返しても貯められませんが、ランダム生成のステージがあり、ここはクリアする度に資金を入手できます。

難点は、まず操作性。
移動指示を出しても反応しない場合があり、例えば消防車をドラッグしてルートを指示し、その後に消防車が移動開始を知らせるサイレンを鳴らしても、そのまま止まってたりします。
同じように2回指示をして、やっと動き出すというケースが多いです。

さらに隊員同士が近い場所にいる時、奥にいる隊員を選択し辛くなります
消防車の近くにいるのに、少し適当に動かさないと作業ボタンが出て来ないことも多く、操作に細かい不備が見られます

加えて移動ルートをなぞって指示する形式のため、障害物を避けてルートを指示しなければなりませんが、入り組んだ場所だとこれがやり辛い。
RTS の多くは移動先をタップすると、そこまでの移動ルートを自動で判断して向かってくれることが多いですが、このゲームはそういうのがないので、指示が面倒だし、引っかかりやすいです

ダメージ演出なども解り辛く、隊員が火に近付きすぎていても「うっ!」とか「ボォォー!」とかの声や効果音、被害演出などが一切ないため、いつの間にかダウンしてたりします。

さらにこういう火災ゲームとして非常に残念なのが、延焼が一切ないこと。
火はほっとくと勢いを増していきますが、あくまでその場で火が強くなるだけで、燃え広がることはありません。
ファイアーキャプテンなどの火災ゲームの醍醐味は、やはり延焼による被害の拡大で、だからこそ「延焼を食い止めるにはどこから消していけば良いのか」を判断する戦略性も生まれる訳ですが、そういうのが乏しい。

全体的に、もうちょっと作り込んで欲しかった、調整して欲しかったというのが本音ですね。

RESCUE Heroes in Action
※消防車の強化画面。 ただ「ステージをプレイするためのパワーアップ条件」があるので、資金の使いすぎに注意。
幸い「パワーアップ待ち時間」などはありません。


RESCUE Heroes in Action
※拡張パックステージにはクレーン車も登場。 ただ支援車両は1度に1つしか呼べないので、入れ替える時は帰さないといけません。
支援車両はボタンを押して「作業モード」にしないと利用できません。
給水車も近くに移動させるだけではダメで、ボタンを押しておかないと消防車と接続できません。


現在(9/29)は公開記念で、拡張パックを無料で導入可能になっています
拡張ステージでは給水車やクレーン車、はしご車などが登場し、消防士の数も増えています。
ただ、途中で上位の特殊消防車の購入を要求され、それに課金 480 円+α  分ぐらいの資金が必要なので、かなり頑張らないと無課金では先に進めません。

しかし通常モードだけでも 20 ステージあり、市街地や森林、工場など舞台も豊富
これで(セール価格で)120 円というのはお得だと思います。

こういった災害救助ゲームは数少ないですが、戦争だけが RTS ではありません。
たまにはこういう、一風変わった題材のゲームも良いですね。

RESCUE: Heroes in Action(iTunes が起動します)

AC スマホゲーム関連ニュースβ(9/28)

最近の iPhone & スマホゲームのニュースと言えば、iPhone 6s の発表と発売東京ゲームショウ 2015iOS9 の不具合などで、それは他のページで特集しているため、それ以外にお伝えすることはあまりないのですが・・・
ここ最近目に付いた、他のニュースをお伝えいたします。

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iPhone 6s/6s Plus がついに発売、大行列は姿を消す(CNET Japan)

9月25日、iPhone 6s 発売日の Apple Store のレポートですが・・・ 今年は静かだったようです
予約販売の徹底により並ぶ必要がなくなり、当日が雨だったこともあって、お祭り騒ぎはなかった模様。
うーん、ちょっと寂しい・・・?
場所によってはバカ騒ぎ、バカ行列があっても良かったと思うんですけどね。
まあ去年、中国人転売ヤーのホームレス動員事件(そして持ち逃げされる事件)もあったしなぁ・・・


iPhone 6s/6s Plus をベンチマークで計測してみた(4gamer)
iPhone 6s Plus ってどんだけ速い?(GIZMODE)

正式発売された iPhone 6s のベンチマーク結果が公開されています。
公称は CPU 速度 70 %アップ、GPU(グラフィック処理)速度 90 %アップとのことでしたが、測定結果は・・・
iPhone 6 と比べ、CPU スコアはおよそ 1.5~1.6 倍、グラフィックスコアは 1.7~1.8 倍だった模様。
やや下回りますが、ほぼ公称に近い数値ですね。
事前の測定で CPU スコア 1.3 倍程度という話がありましたが、それより明らかに上のようです。

画面解像度は前と変わらないので、描画速度などはかなり速くなっているはず。
相当な性能アップと言って良さそうですね。


恒例行事 iPhone 6s 解体ショー(EE Times Japan、iFixit)
iPhone 6s Plus も解体ショー(EE Times Japan、iFixit)

新型 iPhone が発売されたら、まず最初に行われること。
それは・・・ そう、分解ですね。
さっそく iPhone 解体ショーでおなじみの iFixit が、6s と 6s Plus の分解報告を行っています。



メモリは噂通り 2GB のようで、LPDDR4(低電力メモリの最新型)のようです。 
バッテリー容量は旧モデルよりも少し減っていますが、消費電力の軽減によって駆動時間を維持している模様。
部品はアメリカ、ドイツ、オランダ、日本、台湾、上海、韓国など、世界中のメーカーのものが使われています。

ただ個体によってパーツが異なる場合があり、「フラッシュメモリ(データ記録装置)は東芝製の場合と韓国 Hynix 製の場合がある」という噂は事実だった模様。
性能差があるでしょうから、ちょっと気になりますね。

ともあれメモリが 2GB なのは、部品からも確認されたようです
余談ですが、「メモリが増えてどうなるの?」という意見が巷で多く見られますが、メモリが増えると高負荷時や長時間駆動時の安定性が向上します。
スマホは安定しなくなる、つまり落ちたりカク付いたりするケースが多いので、メモリが増える影響は大きいはずです。(無論、製造コストも上がりますが)
なお、iOS は Android OS よりメモリの必要量が少ないので、iPhone と Android 機のメモリをそのまま比較してもあまり意味はありません。


日本のゲームアプリ市場の変化とは?(ファミ通 App、App Annie)

東京ゲームショウでアプリの市場調査会社 App Annie が「日本のゲームアプリ市場の変化」というセミナーを行っていたようです。
それによると、ここ1年のゲームアプリのダウンロード数は iPhone も Android も減少傾向。
しかし収益は iPhone が 1.4 倍、Andorid も横ばいで、売り上げは減っていない模様。

収益額は(iPhone / Android 合算で)相変わらず日本が世界でトップ。 次いでアメリカ、中国。
一方で「アクティブゲームユーザーのプレイ時間」は日本と韓国がぶっちぎり。
アクティブユーザーの多いゲームは日本はツムツム、アメリカはキャンディークラッシュとクラクラだそうです。

各国のダウンロード数に関する発表も行われていますが、これについては日本のデータはリセマラやブーストで水増しされているし、中国やロシアは不正利用が多いし、ブラジルがメチャ増えてるけど何か不可解だし、どこまで実情が反映されているのかは解りません・・・
参考記事:ツムツムキャンディークラッシュクラクラ


「広告ブロックは一種の戦争」アプリが突然消えた理由(Tech Crunch)
グーグルが iOS9 アプリの広告ブロックを無効にするコード公開(GIZMODE)

ユーザーが喜んでいる一方で、メーカーやメディアが戦々恐々としている iOS9 の広告ブロック。
結局は行き過ぎていた広告にしっぺ返しが来たという事なんだと思いますが、さっそく状況は「戦争」の様相を見せていて、対抗するように Google が iOS9 対策コードを公開しています。
また、有力な広告ブロックアプリの作者が「これは戦争だ。良い気分ではない」と手を引いたそうで、そのアプリの名前が「Peace」だったというのが何とも皮肉。

巷では「Apple が広告収入をメインとする Google を遂に潰し始めた」「一部の広告がブロックされないのは広告会社から金を貰っているからだ」みたいな根も葉もない(と思う)噂も広がっている模様。
※後日追記:噂じゃなかったぽいです・・・Crystal が広告表示プラン開始
この件がどうなっていくのか、広告ブロックが是か非かについては、まだ判断は時期尚早だと思いますが、「鬱陶しいものが嫌われる」のは至極当然な話ですね。


iOS アプリにウイルス:XcodeGhost 問題(読売新聞)
Apple、XcodeGhost 感染が最も大きいアプリのリスト公開(iPhone Mania)
XcodeGhost 感染アプリ全リスト(Lookout)

日本での被害は大きくないのですが、個人情報を抜き取るマルウェア(悪意のあるソフト)が中国を中心に広がっているようです。
このマルウェアは「Xcode」という iOS アプリの開発ツールに潜伏し、それを使って作られたアプリと、インストールした端末を感染させます。
そうした感染源となるアプリが iTunes で大量に公開されていたとのことで、感染端末はすでに数千万にのぼるとも言われています。

Xcode は iOS アプリを作るのに不可欠なものですが、中国では Apple のサーバーからダウンロードするのに非常に時間がかかるため、多くの開発者がコピー品を利用していた模様。
このため中国で大きく広まることになってしまったようです。

感染アプリの多くは日本では使われないような中国製アプリばかりですが、SNS の WeChat(微信)や、名刺管理アプリの CamCard、CamScanner、再生アプリ OPlayer、中国版アングリーバード2も感染リストに名前があるので注意して下さい。
WeChat などいくつかのアプリは、アップデートで対策されている模様です。


モンスターストライクが BAN された件につきまして(4Gamer)
Apple のデジタルコンテンツの方針とモンスト BAN(4Gamer)
消滅都市とパズドラで常習的にステルスマーケティング(Yahoo ニュース)

巷で言われている「やまもといちろう砲」の、iPhone に関連したものです。
モンストが iTunes Store から BAN された件などについて、山本一郎さんが詳細な解説を行われています。

先月末、モンストがストアから一時削除され、課金なども停止されたのは、シリアルコードや友達紹介などのシステムが Apple の規約に触れるためと説明されています。
「シリアルコードで課金通貨プレゼント」というのは課金のライセンス料、いわゆる「Apple 税」の回避に繋がるし、友達招待はダウンロード数の水増しになるから、とのことですが・・・

ただ日本では恒常的に行われていたことでもあり、今回モンストだけアメリカの Apple に特別に BAN されたのは、他になにか目立つことがあったんじゃないのかな、とも思いますね。
ブースト広告である「モンスト攻略」の一件もありましたし。

ステマについては、他サイト批判になることは控えますが、まあ「見れば解りますよ」「見ている人もバカではないんですよ」と、ステマ記事を書いてる人には言っておきたいですね。
ちなみにうちにステマは一切ありません。 念のため。
ただ企業もプロモーションしないといけないし、口コミだけには頼れないだろうから、「お金を払えば確実に良いことを書いてくれるメディア」も必要とされるんでしょうね。
「どこまでがステマなのか」という解釈(自己弁護?)の問題もあるような気がします。
参考記事:iTunes ランキングへの工作・操作広告について


グルーヴコースター2、東方プロジェクトのアレンジ楽曲配信(Social Game info)
スマホにおける同人活動、東方 Project の ZUN 氏インタビュー(アプリゲット)

グルーヴコースターで東方の楽曲が配信され話題になっていましたが(ただし原曲ではない)、アプリゲットに東方の神主こと ZUN さんのインタビューが掲載されています。
東方のスマホ展開について答えられていますが、「ガイドラインの制定が必要」とのこと
本人はオッケーで、何か作ってみたいとも思われているようですが、「同人と商用の境界」はそう簡単に操れないようです。

まあ、今の同人はネットコミュニティに支えられていますから、ヘタなことをしようものなら同人保守派な皆さんに叩かれ、大炎上しそうですしね。
一方で、今 iTunes ランキングの上位には、中国製と思われるガイドライン無視なアプリが平然とあったりする訳ですが・・・


・スクエニ、ホーリーダンジョンFF7 G-BIKEFF アギト 終了(公式)

スクエニがまとめて3つのソーシャルゲームの終了を発表しています。
スタートから盛大にコケていた「FF7 G-BIKE」と、ソシャゲ版ディグディグ の「ホーリーダンジョン」、学園ラノベな FF の「FF アギト」が、共に年内で終了します

去年から今年にかけて、スクエニは「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」といった印象もありましたね。
スクエニだからどれもクオリティは高い訳ですが、それでなくてもソシャゲはレッドオーシャン。
ゲームとして面白くなかったものや、パクリだったもの、新しい FF だったはずなのにソシャゲ全開なものなどは、やはり淘汰される運命だったのでしょうか。

他にもスクエニにはヤバそうなものがいくつかあります。
メビウスファイナルファンタジーのような高クオリティなものもありますが、ここまで乱発されるとスクエニのイメージも崩れてきますね。
参考記事:FF7 G-BIKEホーリーダンジョンFF AGITOメビウス FF


デレステで「ちひろさん」を蒸すブーム到来(ねとらぼ)

これは笑ったw
デレステこと「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」には、事務所に家具を置いて模様替えをする「ルーム」という機能がありますが・・・
事務員の「ちひろさん」の周りにアロマディフューザーという家具を置くとガチャの結果が良くなるというオカルトな噂が広まり、ディフューザーを置きまくる人が続発。
アロマディフューザーは水蒸気を出しているため、ちひろさんを蒸しているように見え、その光景は「ちひろ蒸し」と呼ばれ、プロデューサーの間で大流行している模様です。

世のプロデューサーの神頼み(悪ノリ)は留まることを知らず、ちひろ蒸し神殿を作る人、ひな壇やステージのようにする人など、様々な蒸し部屋が作られている様子。
SSR が出るかもしれないので、プレイ中の方はぜひ蒸してみましょう。(そしてまたオカルトが広まる・・・)
参考記事:アイドルマスター デレステ

ピクセルスーパースターズ

ナムコのキャラクターを利用した「消しゴム落とし」。
消しゴムを弾いて机の上から落とす、学校の休み時間の遊びの定番が、ナムコのキャラクターとコラボしました。
ピクセルスーパースターズ」です。

ナムコの素材を利用できる「カタログ IP オープン化プロジェクト」のアプリの1つで、すでに公開されていた 大反響!消しゴム落とし(iTunes 起動)と組み合わせたものです。

エンピツやノート、ふで箱や定規など、小中学校時代を思い出すレトロなグッズと、今は絶滅しかけているテーブル型筐体のナムコゲームが、昭和の時代を思い起こさせる「懐かし系」のアプリです。
ゲームもルールが解りやすく、適度なバランスで、テンポよく遊べるものに仕上がっています。

アプリ本体は無料で、課金も一切なし。
ただしバナー広告や全画面広告が表示されます。

ピクセルスーパースターズ

いわゆる「ひっぱりアクション」です。
自分の消しゴムを後ろに引いて離すことで弾き飛ばすことが出来ます。
交互に消しゴムを弾いてぶつけ合い、相手を机から落とせば勝利

消しゴムの左右を後ろに引くことで、スピンをかけることも出来ます
スピンをかけても軌道が曲がる訳ではありませんが、普通に弾くよりも相手を強く飛ばすことが出来ます。
ただし跳ね返り方が変わるので、思わぬ方向に飛んでしまう場合もあります。

机の上には鉛筆やハサミ、ノートなどの文房具が置かれていて、これらにぶつかると物理シミュレートされた動きで倒れ、転がります。
静止画だと 2D っぽいですが、実際には全て 3D で表現されており、消しゴムの動きも物理的で、たまに鉛筆やノートの上に乗っかることもあります。
そのリアルさがゲームの面白さにも繋がっていますね。

前述したように消しゴムは全てパックマンやマッピーなどの、ナムコのドットキャラクターになっていて、5ステージごとに現われるボスステージでは昔懐かしいテーブル型筐体も登場。
ここでは障害物も 100 円玉や駄菓子、灰皿や缶ジュースになっていて、当時のゲーセンが再現されています。

相手にぶつかるとたまにパワーアップアイテムも出現。
取ると強力なアタックを行うことが出来ます。
ユニークなのは自分用のアイテムと敵用のアイテムが個別にあることで、敵にぶつからないと自分用のアイテムは出て来ないため、逃げ回っているだけだと不利になります。
敵のアイテムはぶつかって場外に弾き飛ばすことも出来ます。

ピクセルスーパースターズ
※机を2つ並べ、間に定規で橋を作っているステージもあります。
ノートは薄いので上に乗ってしまうことも。 ツルツル滑る下敷きと間違いやすいので注意。
右はボスステージのテーブル筐体。インストカードも細かく再現されています。
雑誌は「いや、そこは『NG』だろ」と思うけど。


ゲームを終えると成績に応じたポイントを貰え、それで消しゴムを手に入れる「ガチャ」を実行できます。
ガチャと言っても課金はないのでご安心を。
消しゴムに大きさや重さの違いはありますが、攻撃力などの違いはありません。

メインモードは全 55 ステージ。
5ステージクリアするごとにステージセレクトでそこから開始できるようになります。
まずは全ステージのクリアが目標になるでしょう。
ただ、ラストステージをクリアしてもステージ1に戻ってループするだけで、エンディングのようなものはありませんが。

残機は3機あり、たまに出て来るスペシャルフラッグで 1UP。
スコアはステージクリア数と同じになります。

ゲームには通常のモードの他に、チャレンジモードがあります。
このモードは変わっていて、各ナムコゲームを引っ張りゲームにアレンジしたような内容になっています。

例えば、ギャラクシアンやギャラガのステージは引っ張って弾を発射し、敵を撃ち落とします。
パックマンは引っ張って移動してエサを全て食べるゲームになり、ドルアーガなら敵を避けてドアに向かいます。
ミニゲームといった感じですが、それぞれ固有のルールになっているところが良いですね。

ピクセルスーパースターズ
※左はチャレンジモードのドルアーガステージ。 こういうのがあるのはゲーム愛を感じられて良いですね。
右はこのゲーム最大の鬼門、ステージ 45 のアンドアジェネシス。 ここだけはかなりムズい。
まともにぶつかっても敵わないので、パワーアップアイテムを取りつつ、うまく隅に誘導するしかない。


シンプルなゲームですが、ちゃんと敵を誘き寄せたり、障害物を背にして守るなどの戦法を使うことが出来ます。
1ステージは早ければ数秒、長くても1分ほどでカタが付くため、サクサク進行させられます
バランスも適度で、難しい訳ではありませんが、油断するとアッサリやられるため、なかなか侮れないゲームですね。

難点は終了時に全画面広告が出て来ることで、リトライするためにボタンを押そうとして、思わず誤タップしてしまうことが結構あります。
下部のバナー広告もミスって触れてしまう事があり、そのたびにアプリが閉じるのが煩わしいのですが、「広告出まくり系」という程ではなく、動画広告もありません。

ナムコの「カタログ IP オープン化プロジェクト」の好例の1つと言えるでしょう。
メインターゲットはナムコ黄金時代を知るオールドゲーマーだと思いますが、無料アプリとしてはクオリティが高く、万人にお勧めできるゲームですね。

ピクセルスーパースターズ(iTunes が起動します)

ポケとる スマホ版

業界を揺るがした DeNA と任天堂の提携発表があったのは、今年の3月。
かたくなにスマホと距離を置いていた任天堂が、まさかのモバゲーとタッグを組んだことは、ゲームメディアだけでなく一般メディアでも大きく報じられ、市場にばつぐんの効果を与えました。

そしてその先鋒と言えるアプリが、8月末に公開されています。
ポケとる スマホ版」です。

株式会社ポケモンカンパニーが送る、ポケモンの公式ゲームアプリです。
大事なことなので2度言いますが、「公式」「ゲーム」「アプリ」です。

ポケとるは今年2月に 3DS 用のソフトとして公開されたパズルゲームで、開発はポケモンコロシアムなど、ポケモン関連作を数多く開発しているジニアス・ソノリティ。
開発・発売共に由緒正しきポケモンゲームの血筋ですね。

内容としてはオーソドックスなマッチ3ゲーム
言ってしまうと「キャンディークラッシュのポケモン版」です。
ただ、好きなコマを入れ替えられる事と、コマの1つ1つがポケモンのキャラになっていること、ステージごとに異なるポケモンをゲットできるのが大きな特徴です。

ポケとる スマホ版

バトルには3~4匹のポケモンを参加させることができ、そのキャラのコマが 6x6 のマスに配置されます。
同じコマを縦か横に3つ以上並べると消すことができ、敵に攻撃を行えます。
コマは任意のもの2つを入れ替える形で動かします。

ズーキーパーやキャンディークラッシュのように1マスしか動かせない訳ではありません。
一筆書きをする訳でもありません。
遠くのコマ同士でも、制限なく入れ替えられます。

こう言うと「じゃあ、すごく簡単なんじゃ?」と思われそうですが・・・ 実際、簡単です。
なにせポケモンですから対象年齢は低い訳で、あまり難しいゲームにはしていないようです。

ただ、このゲームには「残りの手数」があり、それを多く残してクリアするほど、ポケモンをゲットできる確率が上がります。
ポケモンを集めるのが主目的のゲームですから、クリア出来てもゲットできなかったら残念ということに。

よって少しでもゲット率を高めるべく、より効率的にダメージを与えられるコマの動かし方を探すことになります。
結果「パズルは簡単、でもゲット目的のためにじっくり考える」というゲーム性になっていて、これは初心者から上級者まで楽しめる、良いルールではないかと思います。

また、ゲームが進むとお邪魔ブロックが出て来たり、相手の攻撃でコマが凍り付いたりします。
相手の体力もどんどん増えていくので、余裕のあるクリアは難しくなって来ますね。
まあそれでも、既存のマッチ3ゲームと比べると難易度は低い方でしょう。

ポケとる スマホ版
※左はお邪魔ブロックのあるステージ。 ブロックは隣でコマを消すと壊せます。
このステージは残り手数も少なく、消す方法をよく考えないといけないパズル性の高いステージです。
右の氷付けのコマは動かすことが出来ませんが、並べて消すことは出来ます。


ポケとる スマホ版
※連れて行けるポケモンは4体。 1体目は「メガ進化」によりパワーアップしますが、そのコマを消してゲージを MAX にしないと発動しません。
「おまかせ」にすると相性とメガ進化を考慮した編成をしてくれるので、基本はおまかせで良いでしょう。
右はタイムトライアルの特殊ステージで、このステージのみ手数がなく、時間制です。
いくらでも動かすことができ、アクティブ連鎖もアリです。


ソーシャルゲームとは言え、課金ガチャはありません。
各ステージで手に入るポケモンは決まっていて、ランダム入手ではなく、合成もありません。
ポケモンのレベルはステージクリア時の経験値で上げていきます。
ソシャゲとしては課金圧力は低い方ですが・・・

ただ、射幸心を煽られることはない、と思ったら大間違い。
クリア後のポケモンゲット率はステージごとに異なり、レアなポケモンだと基本ゲット率は 10 %とかだったりします。
これだとパズルをうまくプレイしても、せいぜい 20~30 %程度。 大抵はゲットに失敗します。

しかし失敗後、ゲット率がアップして再度捕獲を狙える「スーパーボール」の使用を勧められます。
これを使うには 3500 コイン必要ですが、なかなかコインは貯まらない。
でも課金通貨を使えば・・・ 調達できます。
足りない時は、その場で課金通貨を買う選択も出て来ます。

さらに、たまに特殊なゲットチャンスが発生し、その時にスーパーボールを使えばさらにゲット率がアップします!
そのチャンスを逃すと、つまり課金しないと、当分ゲットできないかもしれない・・・
あぁ、子供たちの課金を求める声がこだまするっ・・・!

一応言っておきますが、この程度の課金演出はソーシャルゲームではよくあります。
別にこのゲームが特別に射幸心を煽っている訳ではありません。

ただ、このゲームはポケモンであり、そして任天堂の IP です。
そんなゲームでこの様子を見ると・・・ そこはかとない違和感を感じるのも確かですね。
「あぁ、堕ちたな。」
そんな風に思ってしまうのも本音です。

なお、スタミナ制もあるので、それが尽きたら課金するか一定時間経たないとプレイ続行できません。
課金通貨はコンティニューにも使用されますが、コンティニューしても残り手数は全快する訳ではなく、+5 しかされないのでご注意を。

ポケとる スマホ版
※左はピカチュウ捕獲に失敗後、スーパーゲットチャンスが発生して成功率 MAX になったところ。
しかしコインが足りないっ・・・ あぁ、それにしても、課金通貨が欲しいっ・・・!
右はイベントステージ。 レアクラスのポケモンが登場しますが、このクラスだとスーパーボールを使っても入手率 20 %程度にしかならず、よって課金しても手に入るとは限りません。
そして課金して手に入らなかった時、このシステムだとその金は何一つ得られない完全な捨て金になるので、そこが辛いところ。
で、捨て金になるのが嫌で課金してまた失敗したりすると・・・ ざわ・・・ ざわ・・・


全体としては、いかにも任天堂的な、オーソドックスな作りです。
ゲームにもシステムにも驚きや爆発力のようなものはないのですが、丁寧に作られた演出と遊びやすいインターフェイスを持つ、高いレベルでまとまった作品です。
模範的な作りのゲームという印象ですね。

iTunes レビューの評価は2つに割れていて、結果として平均点の★3になっています。
低評価を付けている人の多くが「スタミナが尽きたら遊べない」「レアの入手率が低い」「課金がある」などの、「ソーシャルゲームなんだから当たり前だろ」と言いたくなる意見ばかりなのですが、でもポケモンは元々、ソシャゲではありませんでした。
このレビューの結果が、ある意味このゲームを物語っているようにも思えます。

しかし、パズルアプリとしては悪くないと思います。
クオリティは流石に良いので、キャンディークラッシュのような暇つぶしに少しずつプレイするゲームとして、おすすめできるアプリと言えるのではないでしょうか。
もうちょっとこう、ハデな部分も欲しかった気もするけど。

ポケとる スマホ版(iTunes が起動します)

ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX

桃太郎や白雪姫がマシンガンを連射してゾンビや風景を壊しまくる、一風変わったアーケードスタイルのガンシューティングゲームが公開されています。
ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX」です。

元々は Wii のダウンロードソフトだったようで、iOS では昨年、課金型の「ゾンビ パニック イン ワンダーランド Plus」が発売され、DX はそのアップグレード版として買い切りゲームで公開されました。

ゾンビを撃ちまくる解りやすいゲームですが、難易度は高く、コンティニュー出来る回数も多くなく、アーケードスタイルなのでゲームオーバーになったら毎回最初から。
なかなか辛いバランスですが、崩壊していく町並みやユニークなゾンビは見応えがありますね。

価格は 600 円で、課金要素はありません。
ちなみに課金版の Plus は無料で試せますが、広告の鬱陶しさがハンパじゃないのでオススメしません。
どう見ても日本のゲームっぽいですが、開発したのはスペインのメーカーです。

ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX

ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX

本体を左右に傾けて移動し、画面をなぞって照準を動かします。
ショットは画面に指を置いていれば自動で連射されます。
移動がティルト操作というのが賛否あるところでしょうね。

画面の奥からどんどんゾンビが現われ、それをバリバリ撃ちまくるのですが、このゲームは風景も弾が当たると崩壊しまくるのが特徴。

最初は駄菓子屋からスタートしますが、駄菓子や棚などを撃つと飛び散り、壁を撃っていれば建物が倒壊、その奥には屋台や八百屋がありますが、これらも撃つとボロボロになっていきます。
単に爆発するのではなく、徐々に壊れていくのが特徴で、そのステージの壊れっぷりが最大の見所でしょう。

ゾンビもヘンなキャラばっかりで、自転車で走るツッパリゾンビや、突っ込んでくるスモウゾウビ、薬品を投げる科学者ゾンビ、戦隊ヒーローのようにポーズをキメるニンジャゾンビなど、ユニークなキャラ目白押しです

BGM もゆったりと歌われる童謡になっていて、ゾンビをマシンガンで撃ちまくる状況に激しくミスマッチ。
あらゆる点がバカゲーと言うか、B級感を全力で醸し出しています。

ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX
※ステージ2。 こんな神社のお祭りの風景が・・・

zombiepanic4
※見るも無惨にボコボコに。 鳥居も倒壊。 ちゃんと撃ったところから壊れていきます。

ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX
※そして出て来るジャパニーズニンジャ。 おバカ全開。

画面を横にフリックすると緊急回避を行え、ダブルタップでロケット弾を発射。
また、画面右上には武器チェンジボタンがあり、ガトリングガンや火炎放射器を使えます。
ただし特殊武器はアイテムを拾って、弾薬を補充しておかないと使えません。

ゲームはライフ制で、何度かのダメージには耐えられます。
ただ、難易度は高く、ちょっと油断するとすぐ攻撃を食らってしまいます。
敵が出ると同時に攻撃してくる場面もあるので、ある程度パターンを覚えておかないとノーダメージで進むのは困難ですね。

また、コンティニューはありますが、最初は1回しか使えません。
アイテムで増える場合もありますが、多く出来ても2~3回。
そしてコンティニューが尽きれば最初からやり直しとなります。

アーケードゲーム風なので、それが普通かもしれませんが・・・
この難易度だと正直、厳しい。
武器やライフ、コンティニューなどを増やしていける成長要素があっても良かったのではないかと思います。
一応、到達済みのステージを練習できるアーケードモードはあるのですが・・・

なお、コンティニュー時の選択もバグっていて、「はい」と「いいえ」が逆になっているので注意して下さい。

ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX
※ボス戦もあり。 攻撃をフリックで回避していけば、そこまで苦戦はしませんが・・・
ただ、初見でラクに勝てるほど甘くもないです。


ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX
※ステージ4からは西部劇風のステージへ。 ここまで来るとアーケードモードで新キャラを使えます。
しかし到達するのは結構大変。 しかもここからさらに難易度は上がります・・・


ゲーム全体の作りや演出は優れていて、もう少し調整されていればすごく楽しめるゲームだったのに、という印象です。
移動や回避をスティックとボタンに出来て、成長要素があるか、ライフやコンティニューの数がもっと多ければ、もしくはバランスがもう少し遊びやすいものなら・・・ と言ったところでしょうか。

しかし現時点でも、カジュアルなガンシューティングとしてはレベルの高い作品です
このまま消えていくのは惜しいクオリティのゲームで、600 円だとやや勧め辛いですが、セールされることがあれば、注目して欲しいゲームですね。

ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX(iTunes が起動します)

東京ゲームショウ 2015、スマホゲームレポート その2

この記事は「東京ゲームショウ 2015」のレポート、後編です。
大手ブースの模様をレポートした前編は こちら をご覧下さい。

ここでは会場で私的に目に付いたスマホアプリやガジェットなどをご紹介します。

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【 気になったスマホゲーム / 関連ブース 】

まずは SUCCESS のスマホ用縦スクロールシューティングゲーム「サイヴァリア リアセンブル」。

敵弾に「かする」ことでパワーアップしていく、2000 年にゲーセンで稼働していたシューティングのリメイクです。
初代サイヴァリアはタイトーが公開していましたが、開発はその当時もサクセスだったようです。

TGS2015_201

遊んでみましたが、動きやグラフィックのレベルは高く、すでにクオリティは高かったですね。

ただ「移動中は弾が撃てない。 画面から指を離すと弾が出る」というシステムで、かなり玄人向けの印象。
攻撃と守りのメリハリはあるのですが、回避重視のゲームである一方、意識して攻撃するタイミングを見つけないと敵を倒せないので、双方に気を配らなければなりません。
(例えばザコが弾を撃ってきて、回避に専念していると、敵を倒せないので押し込まれてピンチになる)

TGS2015_202

またかなり密度の高い弾を撃ってくるため、少しの指のズレで被弾し、かなり難しかった気がします。
まだ開発中でバランスは調整中、システムも変更する可能性があるとのことなので、どう仕上げてくるのか期待しましょう。


次いで気になったのは、中国の完美世界というメーカーの「トーチライト」というゲーム。

完美世界(パーフェクトワールド)は主に MMORPG を運営している北京の会社ですが、トーチライトは「元 Brizzard 社のディアブロ開発スタッフが参加している、ディアブロ型のハック&スラッシュ」という点が注目です。

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実際にプレイしてみましたが、操作感などはまさにディアブロ。
グラフィックや演出もかなり綺麗で、動きも滑らか。 クオリティは相当高いです。

スキルシステムなどもディアブロを踏襲していて、マルチプレイや PvP もあるとのことなので、かなり期待できそうな印象ですね。

TGS2015_204


コナミのブースで目に付いたのは「プロ野球スピリッツA」。
リアル系の野球ソーシャルゲームですが、自動進行の試合中に、何度か実際に野球をプレイするシーンが挿入されます
パワプロのサクセスモードの試合シーンに似たスタイルです。

TGS2015_205

バッティングはタップするだけですが、選手ごとに得意なゾーンが設定されていて、そこ以外の球を打つと飛びにくいというシステム。

ピッチングは球種とコースを選んだ後、タイミングよくボタンを押す形ですが、緩急を付けないと打たれます。

TGS2015_206

ソシャゲ部分は「ドリームナインSS」を踏襲しているようですが、試合前にマエケンが体操しているなど、家庭用ゲーム機のプロ野球スピリッツから持って来たと思われる選手のグラフィックや演出が、非常にリアルです

私は ドリームナインSS を実際のプロ野球の情報を見るアプリとして活用していて、その機能は現在は削除されてしまったのですが、スピリッツA にはそのリアルプロ野球のニュースや試合速報を見られる機能も入る模様
公開されるのがプロ野球シーズンが終わってからなのがアレですが、注目できそうなアプリです。


もう1つ、これはアプリではないのですが・・・
面白いガジェットだったのが「ピコカセット」。

TGS2015_207

ファミコンのカセットのようなものをイヤホンに刺すとゲームが起動するというもの。
もちろんイヤホンの端子にデータを読み込むような機能はないので、実際にはゲームアプリは別途ダウンロードし、カセットはそれを起動するための鍵になるというしくみのようです。

カセットは当時のものを再現し、箱や説明書も出来るだけ昔ながらのものにして、レトロ感にこだわりたいという、オールドゲーマー注目の一品。
実際にウケるかどうかはアプリ次第だと思いますが、「大手との話も行っている」とのことなので、期待はできるかも?


以下は、他の目に付いたブースの画像です。

TGS2015_208
※ Android の話ですが、楽天が「楽天アプリ市場」というアプリマーケットをオープンする模様。
同時に自社開発の萌えゲーも公開したようです。
Amazon アプリストアに並ぶ大手マーケットになれるでしょうか?


TGS2015_209
※こちらはその Amazon アプリストアのブース。 インディーズ開発者向けのサロンと説明会を行われていました。 人いなかったけど。
iPhone には無関係ですが、マーケットが林立すれば価格競争とかも起こりえるのでしょうか?


TGS2015_210
※人気スマホアプリの 3DS 移植を行われているメーカーのブース。
フェアルーン の続編と 魔女と勇者 II のタイトルが見えます。
どちらも操作性に問題があったので、確かに物理コントローラーの 3DS の方が向いている気はします。
操作性が悪かったのはタッチパネルのせいだけではなかったと思うけど。


TGS2015_211
※スマホゲームのブースの1つ。 ただ、どこも萌え系のソシャゲばかりが並んでいた印象があります。
同じようなのがズラッと並んでても、1つ1つ見ていく気にはなれなかったな・・・


TGS2015_215
※ハード系の展示もいくつかありました。 こちらは広範囲を一望できる3画面連動モニターの展示。
FPS や MMO が遊びじゃない人向け。


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レポートは以上です。 ここからは「PR記事」(広告記事)になりますのでご了承下さい。

今回、なぜ私がビジネスデイに入場できたかと言うと、実は iPhone やスマホアプリとは全く関係なく・・・
パソコンメーカーのデル様から「デルのパソコンが TGS 2015 のいくつかのブースで使用されているので、そのことを記事で伝えて欲しい。 可能ならビジネスデイのチケットを手配する」という依頼を受けたからです。

パソコンのサイト(PC ハードウェア 初心者の館)はそういうニュース記事は書いていないので、一度お断りしたのですが、試しに「iPhone アプリのブログでも良いなら・・・」と言ったところ OK が出たので、今回手配して貰うことになりました。

そのデルのパソコンについてですが、「エイリアンウェア」(ALIENWARE)というゲーミングモデルのパソコンになります。
デル(DELL)はどちらかと言うと個人向けよりも企業向け、高性能よりもコストパフォーマンス重視の PC メーカーですが、エイリアンウェアはアメリカのゲーム PC 専門メーカーを買収して自社ブランド化したもので、本家とはかなり性質が異なります。

宇宙最強を自称する 中二病 特徴的な高性能型ゲーミングモデルで、装飾が凄かったり、サイズが大きかったり、日本人視点では常識外のモデルも見られます。
ただ、最近は扱いやすい小型のモデルも開発していて、会場でもそうしたタイプが使われていました。

TGS 2015 では「スクウェア・エニックス」のブースと、World of Tanks で知られる「Wargaming.net」のブースで使用されています。

スクウェア・エニックスのブースでは「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」の試用ブースに、ノートパソコン型のモデルが設置されていました。

TGS2015_212

灰色でグレイ宇宙人のマークと青いラインが特徴的なゲーミングノートです。
現在発売されているものは最新の CPU「Skylake」にも対応しています。
おそらく GeForce GTX 980M 搭載の上位モデルが使われているものと思われますが・・・

ただ、スクエニブース、人多過ぎ。
ビジネスデイでも大行列が出来ていたので、遠目から写真を撮ることぐらいしか出来ませんでした・・・
ともあれ、FF14 も快適にプレイ出来るということでしょう。

Wargaming.net のブースでは、やや小型のスリムタイプのデスクトップ PC「ALIENWARE X51」が並んでいました。

TGS2015_213

スリムタイプでありながら、独自設計の水冷クーラーを搭載したモデルで、小型なのに冷却と性能重視、デザインにも優れるモデルです。 
ただビデオカードは GeForce GTX 960 と、この価格帯(15~20万)のゲーミングモデルとしてはやや弱め。
しかし弱いと言ってもデスクトップなのでノートより上ですし、既存のゲームのほとんどは快適にプレイ可能です。
先日新型になり、CPU はすでに Skylake(第6世代 Core i)に対応。 詳しくは こちら の公式サイトを。

確かにこうしたイベントで使うには、省スペースで冷却に優れるこのモデルはマッチしていそうですね。

なお「Wargaming.net」と言えば、iOS でも「World of Tanks Blitz」を公開しているメーカー。
ついでにスマホでの今後の展開を聞いてみました。

:スマホ版の World of Tanks Blitz の展開はどうでしょうか?
ブースの方:まずはアップデートで戦車をどんどん増やしていきます。 日本の戦車もたくさん追加する予定で、特殊カラーリングなども用意するので期待して下さい。
:新型の戦車などは出て来ますでしょうか?
ブースの方:パソコン版では自走砲(山なりに弾を撃てる曲射砲車両)も登場していますが、パソコン版は 15 vs 15、Blitz は 7 vs 7 なので、バランスの調整が必要になります。すぐに登場というのは難しいですが、徐々に対応は進めていく予定です。
:World of Tanks Blitz とパソコン版での対戦などは無理でしょうか?
ブースの方:前述したように同時プレイ人数が違うので、今は難しいですね。
:まだ早いと思いますが、World of Warships のスマホ版の予定は・・・?
ブースの方:それ、すごくよく聞かれるんですが(笑 まだパソコン版の正式サービスを開始した直後ですから、まずはそちらの環境を整えてからですね。 上の方では次の展開を考えていると思いますし、Blitz もありますから、ハッキリしたことは言えませんが、今後に期待して下さい。

ちなみに、余談ですが、日本向けの CM も公開されています。
以下の動画ですが・・・ いいのかコレ。



なお、Wargaming.net の本社と DELL には提携があるとのことで、以前からこうしたゲームイベントではエイリアンウェアが使用されているそうです。
他にも一般公開日の Cyber Games ASIA のブースなどでも使用されています。

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以上、「東京ゲームショウ 2015」のレポートでした

全体としては、数年前と違って大手メーカーはスマホゲームから家庭用ゲーム機に戻っている印象です。
スマホゲームの御三家「ガンホー、コロプラ、ミクシィ」はそろって不在、GREE と DeNA は微妙な状態で、サイゲームスとスーパーセルはブースは大きかったですが、どちらも展示しているのはグランブルーとクラクラという結構前からあるゲーム。

結果としては、スマホゲームを中心に見ようとすると、見所は思ったほど多くなかった印象もありますね。
東京ゲームショウに来場する人はコアゲーマーが多いでしょうから、それに合わせた展示なのかもしれませんが。

なお、ゲーミングパソコンについては、以下のようなページを公開しています。
購入などを考えている方は参考にして頂ければと思います。

3D グラフィックのゲームをやるためのパソコンの購入アドバイス
パソコンメーカーの比較・選択アドバイス
PC メーカーレビュー&インタビュー
G-Tune NEXTGEAR i640(自分用カスタマイズ機)レビュー

東京ゲームショウ 2015、スマホゲームレポート その1

幕張メッセで開催されている日本最大のゲームの祭典「東京ゲームショウ 2015」。
今回、17~18日に実施されていた「ビジネスデイ」に潜入することが出来たので、大手ブースが推していた作品とスマホのゲームを中心に、会場のレポートをお伝えしたいと思います。

なお、一介のゲームユーザーに過ぎない私が、なぜビジネスデイに潜入できているのかは・・・
後述いたします。

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【 大手ブース レポート 】

SUPERCELL

今回の TGS 最大のスポンサーは「クラッシュ・オブ・クラン」の SUPERCELL である模様。
会場周辺には大きな広告版が多数設置されており、世界的大ヒットアプリのパワーを感じずにはいられません。
ステージは入場してすぐの場所にあり、エアバルーンの模型が異彩を放っていました。

TGS2015_1

ブースではリアルタイムのチーム対戦などが行われる予定だったようですが、私が訪れた時には準備中でした。
一般公開日には村を素早く破壊するとプレゼントが貰えるタイムアタックイベントが行われる模様。
フィンランドのメーカーだからか、スタッフに外国人が多いのが印象的でした。


Cygames

2番目に大きかったのはサイゲームスのブースで「グランブルーファンタジー」一色。
巨大な飛空挺模型と大画面ディスプレイでのムービー、多数のコンパニオンで、派手にアピールされていました。

TGS2015_2

サイゲームスは最近、アイドルマスター デレステ の開発を行っている事で(一部で)話題ですが、この事は表に出していないためか、ブースでも一切見られませんでした。
三国志パズル大戦などもなく、グランブルーのみに絞っていた感じですね。


スクウェア・エニックス

PS3 / PS4 用のソフト「スターオーシャン5」と、継続運営中の「ファイナルファンタジー14」が展示の中心です。
試用機の前には長ーい行列が出来ていて、人の多さはさすがスクエニ。

TGS2015_3

他のゲームは大画面で PV を流していたのですが、これが1ループするのに1時間ぐらいかかる非常に長い PV で、なかなかお目当てのゲームが出て来ませんでした。
発表されたばかりの(初代)聖剣伝説のスマホ版 の映像などを確認したかったのですが、途中で断念しました・・・(結構見続けたんですが・・・)
全体としては PS4 や PS Vita のゲームを推していましたね。


バンダイナムコ

バンダイナムコはスマホゲームも結構アピールしていたようですが、なにせコンテンツの多いメーカーなので、1つ1つのゲームの紹介は PV で済ませていた程度。
一般公開日には色々とイベントをやる予定のようですが、表側は特定のゲームをアピールしているのではなく、バンナム自体をアピールしていたような感じです。
意外とアイマス関連は見られませんでした。

TGS2015_4

裏に回るとガンダムとジョジョ推し。
PS Vita の「ガンダム EXTREME VS-FORCE」と、PS3 / PS4 の「ジョジョの奇妙な冒険 アイスオブヘブン」が中心となっています。

TGS2015_5

スマホ用に開発されている「スーパーロボット大戦 X-Ω」の PV も流れていましたが、戦闘シーンがチェインクロニクルっぽい感じなので、オリジナルのスパロボのような内容は期待しない方が良さそうです。


セガ

セガは「龍が如く」推しです。 新作「龍が如く 極」や「龍が如く 0」「龍が如く 6」などを強くアピールしていて、総監督の名越さんもステージに立たれていました。
以下の画像はステージの側面で、新作の垂れ幕が掲げられています。

TGS2015_6

どのゲームも PS や PS Vita、3DS のもので、スマホのアプリは一切ありません。
チェインクロニクルがありましたが、スマホ版ではなく PS Vita 版のもの。
セガは最近「オルタンシア・サーガ」や「モンスターギア」、「ケイオスドラゴン」などを公開していますが、TGS ではそれらのアピールはなかったですね。


カプコン

3DS で発売予定の「モンスターハンターX」と「逆転裁判6」がメインだった模様。
あとは「ストリートファイターV」や、PS4 のバイオハザードなどが中心です。
スマホのゲームは見られませんでしたが、カプコンは目立ったスマホアプリを出していないので、当然といったところでしょうか。

TGS2015_7


コナミ

コナミのブースは会場の一番奥にあったので、周囲の人は少なめ。
展示は「メタルギアソリッドV」や「ウィニングイレブン」、そしてパワプロの最新版など。
小島プロの閉鎖など、色々と宜しくない噂が流れるコナミですが、とりあえずメタルギアはまだ主力として扱われているようです。

TGS2015_8

ファルコムの「東京ザナドゥ」はパブリッシュがコナミなのか、ここで紹介されていました。
オリジナルのザナドゥらしさが全然ない、アニメ系格闘アクションといったゲームでしたが。
ここでは秋公開予定のスマホゲーム「プロ野球スピリッツA」も展示されていましたが、詳細は後述します。


GREE

グリーは「消滅都市」推しです。 多数のコンパニオンを並べてアピールしていました。
もう1年以上前に公開されたゲームですが、今のグリーにはこれしか目立ったゲームがないもんな・・・

TGS2015_9

ただ、今回の TGS では4つのスマホアプリを公開していました。
「追憶の青」「武器よさらば」「ホニャらら MAGIC」と、題名未定の大型 RPG。
ゲームが動く状態で展示されていたのは「追憶の青」だけで、横スクロールの格闘アクションになる模様。
武器よさらば」は萌え要素を廃した、硬派なゲームになるようです。


DMM.com

今回一番、気合いを感じたブース。
DMM と言えばブラウザゲームのエロゲーのイメージが強いですが、乙女ゲー系、アクション系、レトロ系まで各種のゲームを用意していました。
スマホのアプリも多く、硬派な MMORPG「The Elder Scrolls Online」の日本語版の運営も発表するなど、あらゆる方面に手を広げようとしている印象です。

TGS2015_10

注目なのは、すでに話題になっている「艦これ」の Android 版ですが、撮影禁止のクローズドなシアター内で公表されていたもので、いま伝えられるのは「出る」ということのみ。
ブース内では艦これ関連のフィギュアがたくさん展示されていました。

各地で試用会を行っているスマホゲーム「勇者ヤマダ君」も DMM からのパブリッシュになるようで、このブースで展示。
いわゆる「一筆書き系」のゲームですが、途中のマスにアイテムやモンスター、回復薬などがあり、それを考慮してルートを決めていきます。 ドットグラフィックの演出がユニーク。

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コーエーテクモ

スマホゲームの展示は一切見られず、「アルスラーン戦記x無双」「ゼルダ無双」「戦国無双4Empires」と、ひたすら無双推し。 どれも PS4 か PS Vita のソフト。
さらに発表して間もない「進撃の巨人」がアピールされていて、印象的な巨人の頭が展示されていました。
「三國志13」も看板だけありましたが、扱いは大きくなかった印象です。

TGS2015_12


DeNA

鏡に覆われた空間内で一風変わった PV を公開していたようですが、外から全く見えないクローズドな展示だったため詳細は不明。
今の DeNA は任天堂との協業発表後、その準備作業中といった感じですが、ブースもそんな印象を受けます。
中で流されている PV は「FF レコードキーパー」と「戦魂」、あと新作が1つであった模様。

TGS2015_13


Klab

Klab ブースは非常に小さく、ラブライブ! スクフェス と Klab AOE こと「Age of Empire: World Domination」のポスターを貼っていました。

TGS2015_14

Klab AOE はポシャったと思っていたので、その辺をブースの人に聞いてみました。

「Klab の AOE って開発してるのでしょうか?」
ブースの方「してます!」
「いつごろ公開なのでしょうか?」
ブースの方「今年中です!」
「今年のいつ頃か解りますか?」
ブースの方「解りません!」
「内容はどんな感じでしょうか」
ブースの方「発表された通りです!」
「その発表が最近ないんですけど」
ブースの方「アハハハー」

こんな感じ。 とりあえず、まだ消えてはいないっぽい?


ブシロード

結構大きなブースを出していたブシロード。
ステージ上で、9人が足でプレイする ラブライブ! スクフェス を使ったイベントを行っていました。

TGS2015_15

かと思ったら、獣神サンダーライガーさんがトークショウを始めていました。
そのギャップたるや凄かったですw
ここはどちらかと言うと、一般公開日に行われる TCG のカード配布がメインであるようです。

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と言うことで、ここで一旦区切りたいと思います。
後編では会場で私的に目に付いたスマホアプリやガジェットなどをご紹介したいと思います。

TCG 2015 レポート その2 へ続く。 

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