iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2016/01

Dungelot: Shattered Lands

シンプルなパネル消しゲームをローグライク RPG にアレンジした、運に左右されるが思考性も高い、手軽さと手強さを合わせ持つゲームが公開されています。
Dungelot: Shattered Lands」です。

このゲームはシリーズ3作目になります。
1作目は密かな人気作だったのですが、2作目は「本体無料+課金型」になったため、海外のファンから叩かれまくりレビューも大炎上。
難易度が大幅に上がり運の要素も強いため、そんなゲームに課金があったらもうそれは「課金ゲー」としか思われない訳で、開発側が謝罪する事態になっていました。

そして3作目の今作は、再び買い切りゲームに戻っています。
本体は 480 円ですが、広告は一切なく、もちろん課金もありません。

ゲームバランスは結構シビアで、1作目は序盤が簡単で私的には面白さを感じなかったのですが、今回は早期に難易度が上がります。
ただ、そのおかげで早いうちに行き詰まってしまう人もいるようで、その辺は良し悪しですね。

Dungelot

ダンジョンに入ると 5x5 のマスが表示され、うち1つは出入口になっています。
出入口の周囲のブロックをタップすると破壊でき、その隣も壊せるようになります。
ブロックをどんどん壊していき、どこかにあるカギを見つければ、扉が開いて次の階に進めます。

しかしブロックの中からモンスターが現れると、その周囲のブロックに「×」マークが付き、壊せなくなります。
モンスターは通常、動いたり、向こうから攻撃して来ることはありません。
しかし×ブロックが邪魔になって、それ以上ブロックを壊せなくなったり、×の下にカギがあるような場合は、モンスターを倒さなければなりません。

モンスターにはタップで攻撃を行います。
双方の攻撃力の分だけ互いの HP が減りますが、ヒーローには盾マークの「アーマー」の数値があり、これがある間は HP の代わりにアーマーが減少します。

モンスターを倒しても、経験値も何も得られません。
よって RPG ですが、モンスターを進んで倒す必要はなく、むしろ HP とアーマーの温存のために出来るだけ避ける必要があります。
フロアの敵をほとんど倒すとボーナスの宝箱が落ちてきますが、そんなのを狙ってたら生き残れません。

ブロックを壊した際、コインや食料、巻物やアイテムが見つかることもあります。
爆弾や薬、投擲武器などのアイテムはバックパックに入れられ、いつでも使うことが出来ます。

ただ、バックパックの枠は当初4つしかありません。
よってアイテムはすぐに持ち切れなくなります。
生き残るためにもアイテムは惜しまず、積極的に使っていくのがコツですね。

もし完全に不要なアイテムがあっても、それを Salvage(サルベージ)のボタンで捨てることで、「チャージ」を貯めることが出来ます。
ヒーローはスキル(パッシブスキル)とスペル(アクティブスキル)を持っていて、チャージが多いほどこれらが強化されます。
例えば、最初のヒーロー「パラディン」は、アンデッド(死霊系)を倒した時に次の攻撃が強くなるスキルと、出て来た敵を神(プレイヤー?)の指で押し潰すスキルを持っていて、チャージ量により発動率がアップします。

スペルは巻物を消費して使用します。
パラディンは敵に火属性ダメージを与えるか自身を回復する「ホーリーライト」、敵を殴ってスタンさせる「ハンマー オブ ジャスティス」の2つを使用でき、ゲームが進めば先制攻撃のスペルも覚えます。
スペルもチャージで効果が上がるものがあり、ホーリーライトは威力や回復量がアップ。
ただし使用時にチャージゲージが1つ消費されます。

このゲームはモンスターをガンガン攻撃していたら、あっという間に死んでしまいます。
アイテムやスペルをうまく活用して、出来るだけダメージを抑えていかなければなりません。

Dungelot
※この遠距離から矢を撃ってくるスケルトンアーチャーが厄介。 鉄のブロックで守られていますが、何度か叩けば壊せるので、急いで処理に向かいましょう。
困難な時はアイテムやスペルを使いまくった方が良いかも。
右は敵のステータス画面。 中央にある 火・氷・毒・雷 の数値は、その分だけその属性のダメージが増えることを表わしています。


たまにダンジョン内のショップ(隠れ家)に入れます。
ここにはベッドがあり、食料に余裕があるなら休憩して回復が可能。
また、商人からコインでアイテムを購入できます。

ショップでの売買はこのゲームの大きなポイントになります。
ケチっていると勝てないので、必要なアイテムはしっかり買い込んでおくことが大切。
同じ種類のアイテムは1つにまとめられます。

オススメは、HP 回復の赤いポーション、しばらくクリティカルが出やすくなる黄色のポーション、アーマー回復のインゴット(鉄)、爆弾やナイフなどの攻撃アイテムでしょうか。
盾がないならそれも欲しいところ。

カギの所在が解るマップ、敵の所在を暴くカンテラも非常に有用なアイテムですが、これらは値が張ります。
ゲームが少し進むと、マップ画面からヒーロー達の家「マンション」に行けるようになります。
ここで家具を買うとヒーローの基本能力や、有利な特性(最初から巻物を持っているとか、ゴールド入手量が増えるなど)を獲得できます。
家具の効果は永続するので、出来ればコインは家具購入のために持ち帰りたいところ。
ケチると死ぬけど、道中での無駄遣いも良くないですね。

ダンジョンの最下層まで到達すると、ボスとして少し強めのモンスターが登場。
倒して脱出すればボーナスアイテムをゲットして、次のダンジョンに向かえます。
ボーナスアイテムにはステータスアップや新装備などがあり、ヒーローのステータスは基本的に、このクリアボーナスでしか上げられません。

クリア済みのダンジョンに同じヒーローで挑むことは出来ないので、RPG 風ではありますが、ステータスを上げられる機会は限られています。 よってどれを上げるかは非常に重要。

各エリアの最後には巨大ボスが待ち受けていて、討伐に成功すれば次のエリアへ。
また、そのエリアのエンドレスダンジョンもオープンします。

Dungelot
※左はショップ画面。 ここで必要なアイテムを買いそろえておきましょう。
画像では店主にバケツ(Bucket)をかぶせています。 この間、商品を盗み放題になりますw
爆弾のうち、火は相手を燃やし、毒なら攻撃力ダウン、雷なら1ターンマヒ、氷は特技を封じる効果があります。
右はイベント階。 たまに出て来てミニゲームを行えます。 モンスターは出ないので、イベントが多く起こればクリアしやすくなりますね。


ゲームの難点は、かなり運に左右されること。
ロールライクゲームはどれも運に左右されますが、このゲームは特にそうです。

パネルのどこにどんなモンスターがいて、どこにカギがあって、どんなアイテムがあるのか、その全てがランダムで、その割にバランスはシビアなので、「運が悪くてどうしようもない」というケースはやはり起こります。
もちろん慣れるほど先に進めるようになり、クリア率は上がって行きますが、それでも運ゲー感はありますね。

また、最初のステータスアップ、及びマンションの家具による強化は3つ目のダンジョンをクリアしないと利用できませんが、その3つ目のダンジョンが結構難しく、初心者の壁になっています。

メッセージが英語なため、モンスターやアイテムの効果も当面は理解し辛く、ゲームシステムも熟知できていない場合、3つ目のダンジョンはかなりの難関。
1つ目と2つ目は簡単なので、同じ感覚で3つ目に挑んで行き詰まり、辞めてしまう人は少なくない気がします。

ちなみに Dungelot 2 は課金型ゲームでしたが、ステータスを課金通貨でアップさせられたため、その点が初心者救済になっていました。
無論、課金でラクになる場合、それはもう「Pay to Win」になってしまうし、課金強化がないからこそ高難度でも納得できる訳ですが。

Dungelot
※マンション画面とエリアボス。 キャラのレベルアップはなく、長期的な強化はマンションの家具購入になります。
キャラクターが増えると部屋も拡張されるので、横にスライドしてみましょう。
ボスに勝てるかどうかは持っているアイテムとスペル次第。


Dungelot
※左は最初の追加キャラクター「ヴァンパイア」。 ただ新キャラの方が強いとは限りません。
このキャラはスキルとスペルが強く、基本ステータスは低め。 つまり玄人向け。
違うキャラならクリア済みのダンジョンにも挑めます。
右はステージ選択画面。 岩とか森とかもタップしてみましょう。 たまにコインとか出て来るかも。


ミニゲームっぽい手軽なプレイ感と、シビアな状況を乗り越えていくローグライクの戦略性がうまく合わさったゲームです。

そして何より買い切りゲームなので、スタミナがありません。
前述したように運に左右されますが、序盤で最悪の状況になっても、気楽にやり直せます。
かつては当たり前であった、そうした「遊びやすさ」もありますね。

ただ、アイテムやスキル、敵の特性の説明が英語で、高難度のローグライクなゲームなので、あまり万人向けとは言えません。
ややヘビーゲーマー向けの内容と言えますが、変わり種のローグライクとしてお勧めです。

Dungelot: Shattered Lands(iTunes が起動します)

※ Youtube プレイ動画(AppSpy)



【 ちょこっと攻略 】

エリア1に出現する敵の特性をまとめておいたので、プレイされる方は参考にして下さい。

Bat(コウモリ):15 %の確率で回避攻撃を繰り出す。
Skeleton(ガイコツ):出血しない。アンデッド。
Skeleton Archer(ガイコツ弓兵):遠距離攻撃、命中率 -50 %。最初から見えているが周囲を固いブロックで守られている。出血しない。アンデッド。
Kobold(見た目はネズミ):周囲の未確認のブロック1つごとに ATK か HP が +1。初撃は 30 %の確率で回避する。ラッキーコインで買収可能。
Wicked Target Dummy(ダミー人形):爆弾を投げられると見えている敵味方全員に1ダメージ。出血しない。
Slime(スライム):倒されると周囲の未確認ブロックを毒で汚染する。爆弾を投げられると見えている敵味方全員に1ダメージ。
Zombie(ゾンビ):他のモンスターが倒されると ATK +1。25 %の確率で相手を出血させる。アンデッド。
Beholder(赤いビホルダー):受けたダメージの半分をヒーローに反射。倒されるとヒーローの巻物を最大2つ燃やす。
Ghost(ゴースト):最初の攻撃は無効化する。倒されるとヒーローのムードを下げる。出血しない。アンデッド。(ムードが低いとターンがパスされる事がある)
Ghoul(棺を背負ったグール):他のモンスターが攻撃を受けると自身が身代わりになる。ラッキーコインで買収可能。アンデッド。
Lich(死神風リッチ):他のアンデッドモンスターの ATK を +1。ヒーローがスペルを使うとヒーローに2ダメージ。アンデッド。
鉄球(スーパーマリオのワンワン):モンスターではなくトラップ。近くのブロックを壊すと攻撃してくる。ターン経過でカウンターが減り 0 になると消滅。

【ニュース】アメトーク「iPhone 使いこなせてない芸人」の補足

昨夜(2016年1月28日)、テレビ番組「アメトーク」で「iPhone 使いこなせてない芸人」の企画が放送されました。
スマホの使い方が残念な皆さんが iPhone でよく解らないことをぶっちゃけトークする内容で、「初心者はこういうところで悩むのか」というのがわかる、参考になる企画でした。

そこで今回はこの番組でどんなことが話され、そしてその問題を解決するにはどうすれば良いのかを、まとめておきたいと思います。
以下の「プロ」は iPhone に詳しい人、「芸人」は iPhone が残念な人のセリフです。

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プロ:「iPhone を横にしたら計算機が本気出すよ」
芸人:「計算ってどこにあるの?」
プロ:「検索したら出て来るよ」
芸人:「検索ってどうすんの?」「横にならないよ? どうなってんの!?」


アプリがどこにあるのか解らない時は、ホーム画面を下にスライドすると最上部に出て来る「検索」と書かれた窓に、アプリ名を入力することで確認できます。
この検索では、連絡帳に登録した人やメールなども調べられます。

そして計算機を横にすると・・・ 関数計算ができるボタンが表示されます。

本気電卓

iPhoneの検索窓

iPhone が横にならない時は、回転がロックされています。
これは画面最下部を上にスライドすると出て来る「コントロールセンター」の右上のボタンで ON/OFF できます。

なお、番組では紹介されませんでしたが、コントロールセンターの下部にも電卓ボタンがあって、これをタップすることでも計算機を使えます。

trouble-controlcenter


芸人:「Siri に『オッケーグーグル!』って言うと『面白い冗談ですね』って言うらしいよ」
芸人:「おっけーぐーぐる!」
Siri :「三田病院」
芸人:「おっけーぐーぐるっ!!」
Siri :「(山崎)邦正」


OK Google は Google の音声検索機能。
Siri さんのライバルなので、Siri に言うと冷ややかな返事が返ってきます。
ただ、番組では当初 Siri がオフになっていたため、その返答もまともに返してくれませんでした。

Siri を使うには「設定」の「一般」にある「Siri」でオンにしておく必要があります。

Siri
※なお、私はオフにしたつもりはないのに、Siri がいつの間にかオフになっていました。
iOS9 の初期バージョンに、ロックされている iPhone の中身を Siri が持って来てしまう問題があったため、それに関連しているかもしれません。
Siri の返答がおかしい方はオンになっているかチェックしておきましょう。


ちなみにこれは私も知らなかったのですが、iPhone 6s と 6s Plus では「ヘイ!シリ!」と言うことで Siri が起動する機能を、コンセントに繋げていなくても利用することができます。
ただしこの機能を ON にしていると電力を消費し続けるため、バッテリーの消耗を押さえたい方は「Hey Siri を許可」はオフのままの方が良いでしょう。

ちなみに OK Google は、iPhone でも Google のアプリを通せば利用できます。


芸人:「電話を切っても切れないの! なにか上の方に緑色が出るの! そして消せないの!」
芸人:「そう、それコエー! しかも名前を押したらすぐ電話かかるの! 間違えてかけちゃうの!」


これは iPhone あるある。
iPhone で電話を切るには、画面にある赤い電話マークを押さなければなりません。

ホームボタンを押した場合、「通話を維持したままで」ホーム画面に戻ってしまいます。
この時、画面上部に通話中であることを示す緑色のバーが表示されます。
電話を切りたい場合は、この緑色のバーを押して電話画面に戻って下さい。
電話アプリのアイコンをタップしてもダメなので注意。

通話中の緑のバー

また、通話履歴の確認中に相手を名前をタップすると、いきなり電話をかけはじめてしまいます。
相手の詳細を(電話せずに)確認したい場合は、右側にある i のボタンを押さなければなりません。
正直、かける前には「電話をかけますか?」の確認ウィンドウを出して欲しいところですね・・・
なお、履歴の赤い表記は、電話に出なかったことを表わしています。


芸人:「メールが勝手に消えるんだよ! どこ行っちゃったの!?」
プロ:「ゴミ箱のアイコンに触れてるんです・・・」
芸人:「ゴミ箱の位置が邪魔なんだよ! どうにかなんないの!?」
プロ:「それはどうしようもないです・・・」


メールの内容を表示して上下にスクロールさせる時、画面下の中央部にあるゴミ箱のアイコンを押してしまい、そのメールを捨ててしまっていた模様・・・
そんなに大きく指を動かさなければ良いのですが、でも中央部にゴミ箱があるってのは、言われてみれば誤操作の原因になりそうですね。 ご注意を。

メールのゴミ箱に注意

捨てたメールは完全に消えた訳ではなく、ゴミ箱に入っています。
メールボックス画面で右上の「編集」を押し、「すべてのゴミ箱」にチェックを入れて「完了」を押すと、メールボックス一覧にゴミ箱が加わります。
以後、ここでゴミ箱に入ったメールを確認できます。

なお、番組では全メールを既読にするワザも公開されていました。
メール一覧画面で右上の「編集」を押し、左下の「すべてマーク」をタップ、「開封済みにする」を選ぶと、メールをまとめて既読にできます。

まとめて既読ボタン


芸人:「インスタグラムを始めたら『いいね』の連絡が来まくるんですよ」
芸人:「その連絡で画面上部がずっと埋まってて邪魔なんです!」


有名人らしい悩み。 通知センターが出まくり状態になっている模様。
これは通知をオフにすれば OK です。

「設定」で「通知」を選び、一覧表示されるアプリの中から、通知を出したくないアプリを選択。
「通知を許可」をオフにすれば、以後そのアプリからの通知は行われません。
通知スタイルを「なし」にすれば、上部に表示される通知のみを消すこともできます。

通知の非表示


芸人:「iPhone がね、動かなくなったんですよ! どうやってもダメなの!」
芸人:「そしたらね、知り合いの娘さんが3ヶ所ぐらい押してると・・・ 元に戻ったの!」


本体の再起動 ですね。 ただ、この時は通常の再起動が機能せず、強制再起動が必要だった模様。
本体の再起動はスマホのトラブルを解決するもっとも一般的かつ効果的な手段であり、iPhone を使う上での常識です。

通常の再起動はスリープボタン(電源ボタン)をしばらく押しっぱなしにして、表示される電源マークをスライドすれば行えます。
しかしこれが効かない時は、スリープボタンとホームボタンを両方しばらく押しっぱなしにすることで「強制再起動」を行えます。
本体やアプリの調子が悪い時は、まず通常の再起動を試してみましょう。

本体再起動


芸人:「都市伝説の類いなんですが・・・ 渋谷とかでね、iPhone を振ってるとね、画像が勝手に送られてくるらしいんですよ・・・」

これは AirDrop の画像共有機能を使っている模様。
でも、振る必要はないし「勝手に」送られてくる訳でもないです。

画面下から「コントロールセンター」を引っ張りだし「AirDrop」のボタンを押すと、「連絡先の人」もしくは「すべての人」を対象にして AirDrop を ON にできます。

AirDrop

その後、写真やビデオを選択し、左下の四角と矢印のアイコンをタップすれば、近くに AirDrop を ON にしている人がいれば共有可能リストに表示されます。
受信側は送られてくると通知が出るので、「受け入れる」のボタンを押せば OK です。


芸人:「急に全部のアイコンがプルプルプルプル震えるの! どうやっても止まらないの! ぷるぷるこえー! ちょーこえー! 爆発するんじゃねーの!?」

意外と賛同者多数。 アイコンのプルプルにえも言われぬ恐怖を感じるのは初心者の定番なようです・・・

アイコンを長押しすると、アイコンがプルプルし始めます。
これはアプリの移動や削除ができる状態で、そのままアイコンをスライドすれば任意の場所に移せます。
小さな「×」のボタンをタップすればそのアプリを消せます。
プルプル状態はホームボタンを押せば戻ります。

また、プルプルの時にアプリとアプリに重ねると「フォルダ」(箱)が作られ、その中にアプリをまとめられるようになります。

ぷるぷる


芸人:「キーボードで日本語が使いたいのに、英語が出るのよ。 そして日本語のキーボードがなかなか出て来ないの」

キーボードの種類は左下の地球儀のボタンを押せば変わりますが、これを「押しっぱなし」にすると一覧が出てきて、その中から選ぶことができます。
意外と「押しっぱなし」に気付いてない人が多い模様?

なお、キーボードが多すぎるのも原因かもしれません。
「設定」の「一般」にある「キーボード」を選び、一番上の「キーボード」を再び選択、するとセットされているキーボードの一覧が出て来ます。
要らないキーボードを消す時は右上の「編集」のボタンを押して下さい。

キーボードの操作に関しては こちらのページ でも解説しています。

キーボード選択


芸人:「ワイファイがいっぱい出て来て鬱陶しいんですよ。 なんであんなにいっぱい出るの?」
プロ:「あれは近くにある Wi-Fi を表示しているだけで、気にしなくても・・・」
芸人:「そもそもなんでワイファイって必要なの?」
プロ:「Wi-Fi のデータ通信の方が早いし料金がかかりませんよ」
芸人:「早いって言っても1秒か2秒でしょ? 待つよ! そのぐらい!」


なにか微妙に話がかみ合っていない上に、勘違いされてるぽいし、説明も困難という・・・
iPhone は近くを飛んでいる Wi-Fi の電波を勝手につかみますが、まったく気にしなくて構いません。
また、その全てに繋がっている訳でもありません。
接続可能な Wi-Fi をキャッチすると、すでに設定されているなら自動で接続されるので、普通はその場所に行くだけで利用できます。

以前はドコモやソフトバンク、au などの公衆 Wi-Fi を使うには ID とパスワードの入力が必要だったのですが、現在は「SIM 認証」という自動認証方式になっているため、面倒な設定は(古い機種でなければ)必要ありません。

なお、iOS9 には「Wi-Fi アシスト機能」というものがあり、Wi-Fi の速度が遅い時は自動的にモバイル回線に切り替わります。
よって Wi-Fi が弱すぎる時はそちらを無視してくれます。
ただ、Wi-Fi でデータ通信を行いたい時の邪魔になったり、思わぬ通信パケットの増加を招くこともあるので、オフにしたい人は「設定」の「モバイルデータ通信」の最下部のスイッチで切り替えましょう。

Wi-Fiアシスト

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番組後半には、iPhone のカメラ機能を使って遊んでいました。
以下のような機能が紹介されていましたが・・・

・シャッターボタン長押しで連続撮影する「バーストモード」(iPhone 5s 以降)
・動画のスローモーション撮影(iPhone 5s 以降)
・上部中央ボタンで ON にできる、写真の前後3秒を動画撮影する「Live Photos」(iPhone 6s 以降)
・360 度を撮影できるパノラマ撮影機能(iPhone 4S 以降)

このうち、パノラマ撮影中にワザと iPhone を上下に動かすと写真が歪み、ヘン顔を撮影できたりするのがウケてました。 ちょっと流行るかも?

iPhoneカメラ
※どんどん多機能になる iPhone のカメラ機能。 色調の変更は右下にある三原色アイコンをタップします。

なお、この企画はちょうど1年前にも行われていたようで、その時にも色々と小ネタが紹介されていたようです。
最後に今回紹介されたものを含む、それらの小ネタをまとめておきます。

・コントロールセンターに明るさを調整するスライドバーがある。
・コントロールセンターにフラッシュライトを懐中電灯にするボタンがある。
・マップで自動車マークをタップすると目的地までの時間が表示され、ナビゲーションも可能。
時計アプリ のアイコンの針は現在時間を指している。
・時計アプリには世界時計の機能がある。
・フリック入力キーボードで「や」を左右にフリックするとカギカッコを入力できる(iOS8 以降)
・スリープ(電源)ボタンを押しながらホームボタンを押すと画面を撮影できる(スクリーンショット)

・ロック画面の左下の「緊急」を押すと、ロック解除しなくても電話をかけられる。 第三者が病院や警察などに連絡するためのもの。
・ロック画面の右下のカメラアイコンを上にスライドすると素早くカメラが起動する。

・ホームボタンを2回連続で触ると(押すのではない)画面がストンと下に落ちる。 これにより画面上部をタップしやすくなる。
(ただしこの機能は誤操作を招きやすく、スクリーンショットを撮りたい時などにも邪魔になる。 一般の「アクセシビリティ」にある「簡易アクセス」をオフにすれば働かなくなる)

・マップのアプリで右下の「i」のボタンをタップし、「3D マップ」と「航空写真」を選ぶと、リアルな 3D の町並みを眺めることができる。 ただし都市圏のみ。
3D マップ表示中に画面を二本指でスライドすると眺める角度を変更できる。

3Dマップ
※「航空写真+3D 表示」は Apple マップのウリなのか、かなり綺麗で、眺めているだけで楽しめます。
Google Earth でもここまで綺麗ではなく、Google Maps ではこの表示は行えません。


なお、タップやピンチなどの基本操作に関しては こちらのページにまとめてあります。

BADLAND 2

美しくも不気味な背景、モノトーンのキャラクター、仲間を犠牲にして進むゲーム性など、独特な内容で知られるワンキーアクションゲーム「BADLAND」。
Apple がやたら推薦していたゲームとしても知られていますが、その続編が昨年末に公開されていました。
BADLAND 2」です。

基本システムは前作と変わらず、見た目の雰囲気も同じなため、少しやっただけでは違いを感じることは出来ないでしょう。
しかし早いうちから変わったしかけが現れ、難易度の上昇も早く、前より「死にゲー」になっている反面、序盤が退屈ということはなくなっています。
新作と言うよりブラッシュアップ(改善版)といった印象ですね。

価格は 600 円。 グラフィックのクオリティは高いのですが、操作がシンプルで「ミニゲーム感」があるため、やや高く感じる人も多そう。
しかし買い切りゲームなので課金や広告は一切ありません。

BADLAND 2

BADLAND 2

前作はワンキーゲーム(ボタン1つのゲーム)でしたが、今回は左側をタップすると左に、右側をタップすると右に飛んでいきます。
言うなればツーキーゲームになっています。

ただ、画面は強制的にスクロールしていくため、好きな方に飛んでいける訳ではありません。
進むルートは決まっていて、スクロールに追いつけないとミスになります。

主人公は岩に羽が生えたような生物で、ボタンを押すことで羽ばたいて移動します。
そしてステージ内にあるアイテムを取ることで、巨大化したり、縮小したり、大量に増殖したりします。
大きくなれば質量が増えて、壁を押しのけたり床を壊したり出来るように。
小さくなれば狭い隙間も抜けて行けますね。

増殖すれば多少やられても大丈夫で、そのうちの1匹でも残っていれば、先に進むことができます。
しかしステージ内には回転ノコギリや鋭い針、押し潰してくるプレス機などの、見るからに残酷で機械的な罠が大量に配置されています。
大増殖して 30 匹ぐらいになっても、トラップで次々と切り刻まれていき、大抵は数匹しか残りません。
影絵のような外観と相まって、次々と散っていく様子には何とも言えない寂寥感があります。

ステージによっては、行き止まりのスイッチを押したり、トラップを防ぐために、ワザと仲間を「捨て駒」にしないとクリア出来ない場合も多いです。

BADLAND 2
※無数に大分裂! これだけいれば誰か生き残れる・・・ と思うのは甘い。
大抵、分裂した後には厳しいトラップが待ち受けています。


BADLAND 2
※そして歯車で運ばれていくクローン達。 中には歯に潰されたり、追いつけず脱落する者も。
一握りの成功者の裏には大量の犠牲が付きものです。


そして今作の特徴ですが、まず画面が上下左右にスクロールします。
前作は横スクロールのみでしたが、今回は上に行くこともあるし、下に落下することも。
縦横に大きく移動し、スピード感のあるシーンも見られますね。

そして、トラップが増えました。
最初のエリアは前作とあまり変わりません。 回転ノコギリとか、針とか、歯車とか、前にもあったトラップで構成されています。
しかし次のエリアから、氷結ビーム、重力反転装置、移動台座、火炎放射など、次々と新トラップ登場。
押すと動く台座、スイッチを入れると動く床など、パズル的な装置も増えていて、工夫しないと先に進めないシーンも多いです。

ただ、これらのトラップの増加により、難易度もアップ
前作も中盤からは「死にゲー」になりましたが、今作は早いうちから死にゲーっぷりを発揮します。

エリア1はまだ簡単ですが、エリア2からは道中の1つ1つのトラップが初見クリアを想定していない作りで、もはや死にながら解法とタイミングを覚えていくしかありません。
その分、再開ポイントはかなり細かく設定されていて、ほぼトラップ1つごとに用意されています。
つまり1場面ごとに死にながら進むゲームです。

加えて、前述のパズル性の高さが難易度をさらに高めています。
パズルと言うより「謎解き」に近い解き方が必要なところも多く、その時に元が死にゲーであるため、単に難しくてクリア出来ないのか、それとも解法が解っていないからクリア出来ないのか、その判別ができないケースもあります。

とは言え、もっと極悪な死にゲーはたくさんあるし、「洋モノ死にゲー」の中ではちゃんとバランスも考慮されている方でしょう。
再開ポイントが多いので途方に暮れることもないし、数々のトラップもゲームのアクセントになっています。

何より、前作 は「序盤が退屈」「淡々としていて盛り上がらない」といった感があったので、早い段階での新トラップの投入と難易度の上昇は、むしろゲームを面白くしているように感じます。

BADLAND 2
※トラップの1つ、氷結ビーム。 触れると凍り付きますが、そこでビームが遮断されます。
よって誰かを犠牲にして進むのが前提。 障害物を盾にする場合もあります。


BADLAND 2
※こちらは溶岩。 灼熱の液体が風車で飛び散ります。 流れ出るタイミングを把握することが重要。
スイッチで止める場合もあるのですが、壁もスイッチも黒なので、解りにくい場合が多い。


BADLAND 2
※ちょっとアドバイス。 エリア2最初のステージのこのシーンは、矢印のワープホールを押すと右に動かすことが出来ます。
これで流れ出る液体で、ワープ先の氷結ビームを止められます。 テクニックでどうこうするのは無理。


使うボタンが2つだけで、パワーアップなどがある訳でもない、シンプルなアクションゲームですが、しっかり作り込まれています。
前作で Apple デザインアワードを受賞したグラフィックも強化されていて、光が眩しく照らしたり、雨が降るなど、演出も追加されました。

ただ前以上に明確な「死にゲー」で、雰囲気も完全に「鬱」なので、好みは分かれそうですね。

私的には、雰囲気ゲーの印象が強かった前作よりも、ゲームとして楽しめる印象。
「死にゲー」「鬱ゲー」「雰囲気ゲー」の中では、非常にクオリティの高い作品です。

BADLAND 2(iTunes が起動します)

※ Youtube 公式 PV

勇者ヤマダくん

メタボ体型のさえない中年勇者が一筆書きでダンジョンを攻略・・・ するゲームを作っていく、ドットグラフィックがユニークなソーシャル RPG が登場しています。
勇者ヤマダくん」です。

数々のイベントでプロモーションを行い、販売は DMM が担当、開発中の頃からハデな広報が展開されていた、独特なノリを持つ曰く付きのゲームですね。

ただ、忌憚なく言わせて貰いますと、そのノリが・・・ イタい。 イタすぎる。
パンツ一丁で「チンチン」を連呼する中年男性が主人公という点ですでに独特ですが、それより何より効果音が「声」ってところが聞いててイタい。

ボイスがネタ丸出しなゲームは他に おしり前マン などがありますが、そちらがまだギャグという感じなのに対し、こちらは「がんばって騒いでるけど面白さのツボがズレているシロウトの Youtube 動画を延々と見せられている感じ」です。

もちろん感じ方は人によりますし、慣れればユニークで良いかなと思えてくるのですが、慣れるまでは折れそうになる心を必死で支えなければならない精神的耐久力を試される葛藤ゲーでしたね。

ですがゲーム自体は良いと思います。
序盤はソシャゲ感を強く感じましたが、中盤からのゲーム性には「ゲームクリエイターの作品らしさ」を感じることが出来ます。
しかし課金についての批判が多く、それでこのノリですから、巷ではかなり叩いている人も多い模様。
良くも悪くも話題満載のゲームですね。

アプリ本体は無料ですが、スタミナも課金もあります。
無課金でも進行できない訳ではありませんが、このゲームの課金通貨や一部の拡張要素は、ほぼ課金以外では利用できない、言わば「絶対課金」なシステムです。

勇者ヤマダくん

ゲームシステムは「一筆書きパズル+RPG」です。
ステージが始まると、どこかで見たようなダンジョンが、どこかで聞いたようなフレーズと共に現れます。

プレイヤーはスタート地点からゴール地点までを一筆書きでなぞっていきます。
一筆書きを始めると 20 秒のカウントダウンが始まり、時間が尽きると徐々に HP が減っていきますが、じっくり画面を眺めて、一筆書きのルートを判断してからなぞり始めれば良いので、一筆書き自体は難しいものではありません。

一筆書きを終えると主人公のヤマダくんが進んでいきますが、ダンジョン内のモンスターにぶつかるとターン制のバトルが行われます。
戦闘は自動で、プレイヤーは見ているだけで良いのですが、完全なパズルゲームではないので、一筆書きが完璧でも主人公が弱いとモンスターにやられることがあります。

ただ、ダンジョン内で拾える「魔法」を5つまで装備することができ、これで戦闘の支援を行えます。
HP を回復する薬や、攻撃力アップの巻物、魔法を反射する巻物などがあり、これらも併用しないとダンジョンの突破は困難ですね。

ゴールにたどり着けば次のフロアへ。 全てのマスを一筆書きで巡っていればボーナスを得られ、クリア評価もアップしますが、必ずしも全てのマスを巡り、全ての敵を倒す必要はありません。
HP を温存したい時はゴール直行もアリで、ステージによっては特定の魔法がないとパーフェクトクリアできない場合もあります。

最終フロアを突破すればステージクリアですが、大抵はボスクラスの敵が待ち受けています。
やられた場合はスタミナだけ減り、ほとんど何も得られないままダンジョンから追い出されてしまうのが辛いところ。
無論、課金通貨(おにぎり)を使えば復活できるのですが・・・

勇者ヤマダくん
※一筆書きは必ずしもパーフェクトでなくても OK。 余裕がないならクリアと宝箱回収を優先しましょう。
右は「ミナサンダー」の巻物で全体攻撃しているところ。
画面押しっぱなしで早送りできますが、油断するとすぐ死ぬので、危ない時は慎重に行き、アイテムも惜しまずに。


クリアするとダンジョン内で得た宝箱から、装備や強化アイテムを入手できます。
装備はかなり豊富で、鉄の剣や鋼の鎧などのマジメなものから、ハエたたきやブラ&パンティーなどのネタ装備まで様々。

どの装備にも料理人セットや学生服セットなどの「セット」が用意されていて、集めて身に付けると特殊効果を得られます。
また武器にも特殊効果や、特定の敵に大ダメージを与えられる効果が付いています。

ゲーム序盤は単に強いものを装備していれば良いのですが、中盤からは難易度が上がり、キャラクターのレベルアップも存在しないため、この特性を活用しないとクリアは難しくなります。
例えば、サムライ系の敵が多いエリアでは「戦国キラー」の槍を装備し、槍は攻撃が外れやすいため「狩人セット」で命中率を補填する、といった具合。

装備や魔法、進化素材は各ダンジョンで手に入るものが決まっていて、時には欲しいものが出るまで何度もクリアしなければなりません。
出ない時はホント出ないので、その辺はやや辛いですが、ただ「ドロップアイテムが出ない」ってのは、「課金ガチャでレアが出ない」より良いですね。

しかしキャラの強さがドロップ次第のゲームにスタミナがあると、運が悪いと「スタミナを全部費やしても全く無駄に終わり、またスタミナ待ちになった」ということになるので、その点の相性の悪さは否めませんが。
(一応、960 円でスタミナ制を撤廃する課金もあります)

素材とお金が貯まれば装備のレベルを上げられますが、このゲームは装備レベルを上げてもそれほど強くならず、大半の装備にメリットとデメリット(特性は有用だけど防御力は低いなど)があります。
意外と装備の組合わせや、魔法の使い方などの「攻略」が重要なゲームですね。
無論、課金ダンジョンで強い素材をガンガンゲットすれば、力押しも可能だと思いますが・・・

勇者ヤマダくん
※どのステージでどの装備が手に入るかは開始時に確認できます。
ただ、入手できる魔法はここには表示されていませんし、敵がレアなアイテムをドロップする事もあります。
セットを集めれば右のように「珍コレ」のコンプリート画面が出て、様々なボーナスが発生。
チンチン言いまくるのはどうかと思いますが。


勇者ヤマダくん
※豊富なアイテムのどれを使うかがゲーム攻略のキモ。
右は「徳川の洞窟」のボス、マサムネ戦。 多くのプレイヤーにとって最初の「壁」となるはず。 そして本当に壁が邪魔。
まずは「壁壊しの巻物」が必要。 これは風雲ヤマダ城の森で手に入ります。
さらに体力回復薬と、強化や補助の魔法も欲しい。武器はもちろん戦国キラー系で。
準備なしで正面からボスに挑んで勝てるゲームではないです。


このゲームの難点で、批判の対象にもなっていたのは「アイテム所持数制限」。

前述したようにこのゲームは豊富な装備と、その使い分けが重要で、強化や進化のための素材も必要になります。
ところがアイテムは 素材・武器・防具 それぞれ 30 個しか所有できず、特に素材には魔法なども含むため、すぐにいっぱいになってしまいます。
いっぱいになると売るか消費しないとクエストにも向かえません。

よって倉庫を拡張しなければなりませんが、それには 240 円の課金が必要です。
「240 円の課金」です。 課金通貨ではありません。
つまり、無課金ではどうしようもない。

おまけに課金通貨のおにぎりも、最初に3つ貰えますが、以後はほとんど無課金では手に入りません。
他のゲームのように進行やログインボーナスで手に入ったりすることは滅多にない、冒頭でも述べたような「絶対課金通貨」となっています。
にも関わらず、仲間がアイテムを集めてくる要素など、いくつかのシステムはこの課金通貨を使わないと利用できません。

この点に無課金派からの批判が集中、ゲーム自体にも悪ノリ感があるから余計に叩かれています。
私的には課金ガチャよりはシステム的にも金額的にもマシな気がするのですが、「無課金でも頑張ればなんとかなる」ではなく「金を払う以外に方法がない」ってのは、やはり叩かれるのも仕方ない気も。
まあ、「無料ゲーム」を甘く見ていたということでしょうか・・・
こう言っては何ですが、世の中には「ゲームにビタ一文払いたくないけど声だけは大きい人」が多いので。

なお、散々叩かれたからか、現在は 公式 Twitter で「倉庫がタダで +20 される呪文」が公開 されていて、これを入力すれば倉庫の制限はラクになります。
まあ、それでも倉庫は足りなさ気味で、クエストから帰るたびに飽和し、その都度アイテムを売るか消費しないといけないので正直面倒ですが。

勇者ヤマダくん
※課金アイテム販売のママゾン。 でも BGM はジャパネットた○た風w
見てのように倉庫拡張は 240 円で、課金通貨では買えない。 黄金のカギは課金ダンジョンに行くためのもの。
ゲーム作りはボランティアじゃないから、収益も考えないといけないのは当然の話。
しかし案配や建前というものも世の中にはある・・・ 難しいところですね。


ドットのキャラクターがユニークで、演出も豊富。
クエストをクリアするごとに部屋に誰かがやって来て、ちょっとしたコント(?)が繰り広げられるのも面白く、中盤からは単発の「スペシャルダンジョン」も次々と登場します。
隠し要素、隠しアイテムなども色々あり、意外なほどボリュームは多いです。

初見はシンプルな印象を受け、しかも色々イタいので、その時点で脱落する人も少なくないと思いますが、全体としては前評判通りのクオリティーのゲームだと思います。
天然の炎上マーケティングゲームですが、世の中には誰にも気付かれずにひっそり消えていくゲームも多いので、こういうのも悪くないのかも・・・?

話題作ですし、前述の呪文を使えば倉庫も当初よりラクになります。
このノリが平気な方、精神的に耐えられた方にとっては、続けるほど面白くなるゲームだと思いますね。
ただ、意外にも中盤以降はローグライク的な工夫が必要なので、ライトユーザーには難しいかも?

勇者ヤマダくん(iPhone 版、iTunes 起動)

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※ Youtube 公式 PV

Brass(ブラス)

私が最近プレイしたボードゲームの中ではもっともヘビー。
産業革命時代のイギリスをテーマにした、複雑なルールと奥深いゲーム性を持つ重量級のドイツゲームが公開されています。
Brass」です。

2007 年に公開されたようですが、ドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞、共に選出作にはなっていません。
さすがにここまで複雑だと、プレイしやすさも考慮されるドイツ年間ゲーム大賞ではスルーされるだろうし、プレイヤーも限られるだろうから投票で決まるドイツゲーム賞でも上位にはならないでしょうね。
1ゲームの時間も(アプリ版なのに)たっぷり1時間ほどかかります。

しかしその分、ゲームとしてのバランスやシステムは作り込まれていて、対戦型の開発シミュレーションゲームとして楽しめる内容になっています。
定価は 840 円。 買い切りなので広告や課金は一切ありません。

brass

システムが難しく、細かいルールも多いので、今回はレビューと言うより「ルール説明」に終始しますが、そこからどんな内容か察して頂ければと思います。

プレイ人数は3~4人。
自分の番には2回の行動を行えますが、1ターン目は1度しか行動できません。

まず画面下には、建設・運河・衣類販売・改良・借金・パス の6つのアイコンが並んでいます。
また、ゲーム開始時に各プレイヤーには8枚のカードが配られます。

ゲームの中心となるのは、施設の「建設」。
建設はカードを使って行いますが、カードには「土地カード」と「産業カード」があります。

brass

土地カードは、その土地に好きな施設を建設できるカード
産業カードは、好きな土地にその産業の施設を建設できるカードです。
ただし産業カードの使用には制約が多く、好きな土地に施設を建てられるのは最初だけです。

土地カードの場所がどこなのかは、画面左下のカードボタンをタップし、土地カードを選ぶことで確認することが出来ます。
イギリスの一地方が舞台なので、日本人には馴染みのない地名が多く、いちいち確認しないと場所がよく解らないのは欠点ですね。

産業には 港・紡績・炭鉱・製鉄・造船 の5種類があります。
まず建設費は高めですが、手っ取り早く収益に繋げられる「紡績工場」を作るのが良いでしょう。

しかし紡績工場を作っても、すぐに収入は増えません。
作った商品の「販売ルート」を確保する必要があります。

紡績工場を作ったら、その場所を大都市か港と「運河」で繋ぎます。
運河の建設にはカードと建設費が必要ですが、カードはどれを出しても構いません。
最初は港はないので、大都市と繋ぐのが解りやすいでしょう。

ちなみに運河は他の人が作ったものでも利用できます。
「だったら自分で作る必要ないんじゃ?」と思いそうですが、都合の良い場所に他の人が運河を作ってくれるとは限りません。
また、産業カードで施設を作れるのは「自分の運河」で繋がっている土地のみです。
運河はどこでも作れる訳ではなく、自分の施設か運河のある場所から繋げていかなければなりません。

brass

紡績工場を作って、大都市と運河で繋がれば、晴れて収入がアップ・・・ するとは限りません。

衣類販売」のボタンを押して、カードを1枚捨て、紡績工場と大都市を選択すると衣類が運ばれていきますが、その後に「需要減少チップ」を引きます。

このゲームにはイギリス国内の石炭・鉄の「保有量」と、衣類の「需要」があり、需要減少チップが -2 だと、衣類の需要メーターが2つ下がります。
これによって衣類の価格が低下、もし No Demand(需要なし)まで下がると衣類を買い取って貰えなくなります。

まだ需要が残っていれば、ようやく衣類の販売ルートが確立。
紡績工場が金色に輝き、毎ターンの収入がアップして、勝利点も増加します。

brass
※大都市ヨークシャーの周りに紡績工場が乱立中。
1つは販路を確立し金色になっていますが、実はこの時点で衣類の需要はゼロ・・・
残りの紡績工場は赤字の危機。


では衣類の需要が 0 になった後の紡績工場はムダになるのか?
まだ「」で輸出するという方法が残されています。

イカリのマークがある土地に港を建設し、運河で繋げることで、国外に衣類を販売できます。
この場合、紡績工場に加えて、港の運営も満たされ、港からも収入と勝利点を得られます。

ただし港も販売ルートの確立に使用されると金色になり、他の販売ルートには使えなくなります。
需要が無くなって港も残っていない場合、まだ売れていない紡績工場は・・・ 「残念」ということになりますね。

なお、港は他のプレイヤーのものでも利用できます。
この場合、港の収入と勝利点はそれを所有しているプレイヤーのものとなりますが。

brass
※紡績工場は港と繋げた方がお得。 ただし手間はかかる。
同じ場所に港と紡績工場があれば輸送しなくても販路を確立できますが、運河時代の間は同じ場所に同じプレイヤーが2つの施設を持つことは出来ません。
なお、金色の港でも、イギリス国内の衣類需要がまだ残っているなら、国内へ運ぶ輸送路(大都市と同じ扱い)として使えます。


残る産業のうち、「炭鉱」と「製鉄所」は、それぞれ「石炭」と「」を供給します。

炭鉱を作ると(レベル1なら)石炭が2つ生産されます。
これは製鉄所や造船所を作る材料となり、運河によって運ばれますが、この2つの石炭が販売されないと炭鉱は収入源になりません。

製鉄所も同様に(レベル1なら)鉄が4つ生産され、これを全部出荷しないと収入と勝利点は得られません。
また、こちらは建設に石炭が必要で、それを供給できる炭鉱か、大都市 or 港と建設場所が繋がっていなければ作れません。

もし大都市や港から石炭を運んでくる場合、購入費がかかります。
値段は「イギリス国内の石炭の保有量」に左右され、買うことでこの保有量メーターが下がっていき、価格が高くなります。
ただメーターが下がれば、新たに作った炭鉱は大都市や港に石炭を運ぶことで、その分だけ販路を確保でき、売却益も得られます。

brass
※石炭と鉄のメーターは需要ではなく、国の在庫。
ここから買う場合は書かれている分の費用が必要で、逆に売る場合はその分だけ儲かります。


ゲーム序盤は石炭の消費量が少ないので、炭鉱はあまり収入源になりません。
一方、鉄は「産業の改良」によって消費されます。

各産業には技術レベルがあり、最初は1ですが、施設を作る度に技術メーターが上がっていき、最大になるとレベルアップします。
技術レベルが上がると収入や資源の生産量、販売ルート確立による勝利点が増加します。
建設費が増える、レベル3以降は収入が減るといったデメリットもありますが・・・

そしてもっと重要なことは、このゲームは前半戦の「運河時代」と後半戦の「鉄道時代」に分かれており、鉄道時代に入るとレベル1の建物は全て撤去されてしまうこと。

技術レベルは施設の建設で自然に高まっていきますが、後々まで使える施設(レベル2以上)を早めに作りたいのであれば、「改良」を行って早いうちにレベルを上げておく必要があります。

改良にはカードが1枚必要になりますが、どれでも構いません。
また、1回のアクションで2回実行できます。
実行時に鉄が1つ必要になり、在庫のある製鉄所がない場合は、イギリスで保有されている鉄を購入することになります。
値段は保有量メーターに左右されます。

この改良は主に序盤に行われるので、鉄は早くから不足しがち。
よって炭鉱と違い、タイミングが良ければ序盤でも製鉄所で大きな利益を上げることが出来るでしょう。

brass
※技術改良画面。 先にレベル2にするか、それともレベル1で早期に建設するか。
紡績工場はレベル2にすると、建設に石炭が必要になる点も悩ましい。
この辺も戦略の取捨選択の1つでしょう。


実行できるコマンドには、もう1つ「借金」があります。
いかにもネガティブな響きですが、「融資」と言った方が良いかもしれません。
このゲームの進行には不可欠な要素です。

実行時にはカードを1枚捨てます。
借り入れを行うと、収入が減少する代わりにまとまったお金が手に入ります。
土地も販路も取り合いのゲームですから、ノンビリやっているヒマはありません。
毎ターンの収入を減らしてでも資金を確保し、発展に繋げていく必要がありますね。

他に補足として、以下のような細かいルールがあります。

・次のターンの各プレイヤーの順番は、前のターンで資金をあまり使っていない人が早くなる。
・同じ産業カード2枚と、アクション2回分で、好きな場所にその産業の施設を作れる。
・衣類販売は、販路を作れる紡績工場が2つあるなら両方実行できる。
運河時代の間、同じプレイヤーが同じ土地に2つの施設を持つことは出来ない。
・借金は終盤になると行えなくなる。(借金できる最後のターンに LAST LOAN と表示される)
・運河や鉄道の点数は、接した土地にある販路が確立した施設(金施設)の数になる。また、一方が都市だと+2。

brass
※ターン終了時の画面。 各プレイヤーがそのターンに使ったお金が表示されていて、次のターンはこれが少ない人の順になります。
コンピューターのターンの場合、右下の「SKIP ANIMATIONS」のボタンを押すと行動アニメーションが表示されず、すぐ次の人の番になります。
そのターンに何をやったかが解り辛くなりますが、実行された内容は画面右側に表示されています。 英語ですが。


ゲームの最初の8ターンは運河時代。
それが過ぎると、いよいよ後半戦「鉄道時代」の8ターンが始まります。

鉄道時代では運河が時代後れとなり、全て撤去されます。
そして前述したように、レベル1の施設は状況に関わらず全て消滅します。
そして運河建設のボタンは「鉄道」のボタンに変わります。
また、衣類の需要は最大まで戻り、これ以後は同じプレイヤーが同じ場所に複数の施設を持てるようになります。

ここからは鉄道の建設に石炭が必要になります。
また鉄道は追加費用を払うことで、まとめて2つ建設可能。
レベルが上がった紡績工場も建設に石炭を必要とするので、石炭の需要が跳ね上がり、炭鉱が収入の確保に重要になります。 ただし勝利点は低め。
改良はあまり行わなくなりますが、高レベルの炭鉱には鉄が必要になるので、鉄の需要もなくなる訳ではありません。

鉄道時代は一気にゲームが進みます。
各時代でバランス良く発展させていくか、運河時代を準備期間と考え鉄道時代に一気に追い込むか、その辺も重要ですね。

施設にはもう1つ、造船所があります。
造船所は作れる場所が限られていますが、作るだけで収益や勝利点を獲得できます。
しかし石炭と鉄が両方必要で、建設地まで運ぶ輸送路も必要、加えて建設費が非常に高く、しかも最初はレベル0なので改良で上げておかなければなりません。

ただ勝利点は非常に高く、一発逆転を狙えます。
他の戦略がうまく行かなかった人のための特殊施設と言えるでしょうか。

鉄道時代の終了後、勝利点に残り資金のボーナス(10 あたり1点)を加え、得点がもっとも高い人が勝利です。

brass
※ラストの得点集計画面。 保有資金や収入などもここで確認可能。
右側にあるのは収入レベルで、施設の収入アップは、正確には「収入レベルのアップ」です。
この収入レベルによって、毎ターンの実際の収益が決まります。


初回プレイはルールを追うだけで手一杯になると思います。
戦略とか色々考える余地はなく、そのため勝つことは難しいでしょう。
でもだからこそ、次回以降のプレイでいかにゲームを効率化し、勝利に向かっていくかという面白さを体験できます。
カードによってどの産業を優先するか、どの地域から押さえていくかなども変わって来るので、展開も一様ではありません。

ただ、1プレイがすごく長いので、手軽に遊べるゲームではないですね・・・
「さあ、ボードゲームをやるぞー!」みたいな感じで、じっくり構えて遊ぶゲームと言えそうです。
オンライン対戦も備わっているのですが、この長さでオンライン対戦はちょっとやる気になれない・・・
本体を交互に使っての対戦も可能です。

ドイツゲームが好きな方、むしろそっち方面にマニアな方にお勧めのアプリです。

Brass(iPhone 版、iTunes 起動)

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※Youtube プレイ動画(BoardGameGeek)

Lifeline...

非常にシンプルなテキストアドベンチャーゲームでありながら、世界的大ヒットになっている、各方面で大絶賛されているアプリ。
それが「Lifeline...」です。

公開当初から Apple がプッシュしていて、当時発売されたばかりの Apple Watch にも対応、巷のレビューでも驚くほど手放しで賞賛されています。
もちろん Apple が選出する BEST of 2015 にも選ばれました。

ただ、私的には・・・ 「どうしてここまで大絶賛されてるんだろう?」と思っていたアプリです・・・
テキストアドベンチャーをスマホのチャット形式にしているのはアイデアだと思いますが、そこまで絶賛されるほどかなぁと・・・ 見た目もシンプルだし・・・
ただ、これは私がゲームブックや雑誌掲載のテキストアドベンチャーなど、このスタイルのゲームを昔から見ていて、目新しさを感じなかったためかもしれません。

最初はこのヒットは Apple が猛プッシュしているためかと思っていたのですが、それだけではない模様。
自分の感覚と巷の感覚が一致している訳ではないことを、改めて痛感させられたアプリですね。
価格は 240 円 で、広告や課金はありません。

lifeline

画面を見て解るように、ほぼ文字だけで進行します。
宇宙船の事故により、無人の惑星で遭難した見習い研究員「タイラー君」と交信する内容で、会話は SNS のチャットのような形式になっています。

会話中、たまに2択の選択肢が表示されます。
どちらを選んだかでストーリーが分岐し、その後の会話の内容、さらにはタイラーの運命が変わります。

タイラーはまだ学生の研究員で、チャットの会話を模しているためか、やたらくだけた口調で、しかも皮肉屋。
選択によってはムカつくセリフを言うこともあり、しかしその辺にチャットらしさがありますね。
ただ宇宙で遭難しているため状況は切迫していて、餓えや寒さ、エネルギー不足に対処しなければなりません。

タイラーが移動や作業を始めると、それが終わるまでゲームが止まります。
このゲームは「実際にチャットしているような臨場感」をプレイヤーに与えるため、相手が作業中の時は実際に待たなければなりません。
そしてタイラーの作業が終わると、その連絡がプッシュ通知で送られてきて、ゲームが再開されます。

アメリカのゲームであり、タイラーもいかにもアメリカ人な性格とセリフですが、クレーターの脇に立つ自分を「炊飯器の釜についたご飯粒」と表現したり、「うまい棒」が出て来るなど、日本に合わせて文章が修正されている部分も見受けられます。

lifeline
※他のアプリ実行中でも、プッシュ通知が ON ならこんな風に「通知欄でゲームが進行」します。
ロック画面でも進行するし、その辺りは前代未聞。


lifeline apple watch
※これは App Store から転載した、Apple Watch で起動した場合のスクリーンショット。
Apple Watch のプロモーションに使用されたアプリの1つです。


ゲームは(待ち時間を含めて)数日で終了します。
つまりタイラーの数日の行動を共に追っていくスタイルです。

ただ、一度エンディングを迎えると「高速モード」を利用できるようになり、途中の待ち時間をカット出来ます。
さらに選択肢の場所に戻って、選択をやり直すことも可能に。

いきなりグッドエンディングに至るのは困難ですが、これらの機能のおかげで2周目以降はラクに様々な結末に向かえるようになっています。
ただ、ストレートに進んでしまうと1時間もかからないうちに終わるので、ショートストーリーという感じですね。

私的には「短いストーリーを待ち時間で増長にしている」という感があって、どうにも面倒に感じたのが本音です。
もちろんそこが臨場感を与えている部分なので、それを否定してしまったらこのゲームは成り立たないのですが、待たなくても進めるテキストアドベンチャーをたくさんやって来たからなぁ・・・

まあ、これが初のテキストアドベンチャーという方も多いと思いますし、それがこうしたスマホに最適化した形になっているのは、時代の流れを感じ、面白いと思いますね。

lifeline 2 3
※これは Lifeline 2 と、3作目のサイレント・ナイトの画面。
2作目以降の方が字は読みやすくなっています。
絵がないゲームのためか、3作目には位置関係を把握できるマップがあります。


Lifeline 2」はオカルトと言うか、ハリポタ的というか、そんな魔法のストーリーになっています。
選択を間違うと時の魔法をかけられ、待ち時間が延びてしまうといったこのゲームならではのしかけがあるのですが、私的には待ち時間が余計にめんどくさくなってるだけの気も・・・
文字やボタンが少し大きくなり、画面の装飾が増えているといった違いもあります。

Lifeline : サイレントナイト」は初代 Lifeline の続編です。
主人公は初代と同じタイラー君。 今回は宇宙船の中での SF ミステリーとなっています。
ストーリーや雰囲気は初代に近いものに戻されていて、装飾も再びシンプルに。

ゲームシステムに全く変化は無いため、「チャット形式のテキストアドベンチャー」という物珍しさは2作目以降は薄れます。
しかし1作目を終えた人なら、そのすぐ後の物語であるサイレントナイトの展開は気になるところでしょう。

価格は Lifeline 2 と サイレントナイトは 360 円
※現在は全作 240 円になっているようです。

Apple Watch を持っている人にとっては、その Watch でプレイ出来る数少ないゲームアプリでもあります。
話題作ですし、話のタネには良いですね。(と言った感じの勧め方しか自分には出来ない)

Lifeline...(iTunes 起動)
Lifeline 2(iTunes 起動)
Lifeline : サイレント・ナイト(iTunes 起動)

・Android 版 Lifeline... 12サイレントナイト(Google Play)

Splendor(宝石の煌めき)

宝石が描かれたチップやカードを取り合う、シンプルながら思考性の高い、宝石商をテーマにしたドイツゲームがスマホ用のアプリになっています。
Splendor」(宝石の煌めき)です。

専門家が決める「ドイツ年間ゲーム大賞」で 2014 年のノミネート作になっており、ファン投票で決まる「ドイツゲーム賞」では 10 位でした。
コインでカードを買って集める系」のボードゲームで、見た目もオシャレ、アプリのクオリティも高いですね。

価格は 840 円で、やや高め・・・ と言いたいところですが、Apple の価格改定を加味するとドイツゲーム系アプリとしては相場でしょうか。
もちろん広告や課金はありません。

Splendor 宝石の煌めき

プレイヤーは2~4人。
ゲームが始まると5色の「宝石チップ」と、16 枚の「発展カード」、さらに「貴族カード」が並べられます。

プレイヤーは自分の番に、まず宝石チップを「3色を1枚ずつ」か「同色を2枚」取得します。
ただし同色を2枚取る時は、その色のチップが4枚以上残っていなければなりません。
どの色の宝石を取るかは自由です。

再び順番が回ってきたら、場に出ている発展カードを、宝石チップで買うことが出来ます。
発展カードには「青3 緑1 白1」のように必要となる宝石が書かれていて、その分だけ宝石チップを支払えば購入(Purchase)できます。
宝石が足りない場合や、欲しいカードがない場合は再び宝石チップを取ります。

1ターンに出来る行動は1つだけで、「チップを取ってすぐカードも買う」ということは出来ません。
カードが買われた場合、場のカードはすぐ山札から補充されます。

そして発展カードには、宝石が1つ描かれています。
それが緑の宝石である場合、それを持っていると、以後カードを買う時に緑の宝石が1つ割引されます。
つまり「緑3」で買えるカードは、「緑2」で買えるようになる訳です。
もし緑の宝石が書かれた発展カードを3枚持っている場合、緑3のカードは無条件で購入できます。
よって発展カードがあればあるほど、カードを購入しやすくなっていきます。

発展カードには勝利点も書かれていて、これが 15 点に到達した人の勝利。
ただ、勝利点が付いているカードは必要な宝石が多く、いきなり買うことは出来ません。
勝利点のない、安い発展カードを集めて、購買力を高めてから狙う必要がありますね。

画面端に並べられている貴族カードも勝利点を得られるもので、書かれている宝石の条件を満たした人が入手できます。
ただしこの条件は、発展カードに書かれた宝石のみで満たさなければなりません。
「赤4 黒4」なら、赤と黒の宝石が書かれた発展カードを4枚ずつ所持しておく必要があり、宝石チップは無効です。

貴族カードはそれぞれ1枚ずつしかないので、早い者勝ちです。
中盤からは貴族カードの入手に必要な発展カードを狙っていくことになるでしょう。

Splendor 宝石の煌めき
※発展カードは下段は安く、上段は高価。 上段が買われることはあまりなく、下段の取り合いになります。
最初は取れる端から取って、ある程度集まってからその後の方針を決めましょう。
なお、宝石チップは 10 枚しか所持できず、オーバーしたらその場で捨てることになります。


そしてもう1つ、確保(Reserve)というルールがあります。
場にあるカードを、他の人が手出しできないよう自分の手元に置いてしまうもので、言葉は悪いですが「つばを付けておく」といった感じですね。
このアクションを実行すると、オマケとして金塊チップも1つ貰えます。
これはオールマイティの宝石チップとして使えます。

確保しても買った訳ではないのでカードの効果は発揮されませんが、どうしても買いたいカードがあって人に取られたくない時や、相手に取られるとヤバいカードがある時などに、対抗手段として利用できます。
このアクションを行うとカードの購入や宝石チップの入手が出来ないので、4人プレイだと後れを取るだけになりがちですが、少人数の場合は互いの状況を把握しやすいため、妨害も時には有効です。

カードの動き、ビジュアル、BGM などが良く、スマホ / タブレット用のドイツゲームとしては優れたアプリですが、唯一にして大きな欠点は AI が弱いこと・・・

AI には Secret behavior(悟られない行動)、Balanced(バランス型)、Specialzed(集中型)、Opportunistic(日和見)の4種類があるのですが、強弱はありません。
で、正直、負けたことがない・・・

2~4人プレイを一通り行った後、4人プレイを数回試しましたが、ずっと1位です。
こういうのは勝ち負けがあるから、もしくはなかなか勝てない相手に工夫して勝つから面白い訳で、いきなりずっと勝っていると飽きてしまいます。
まあ、たまたま巡りが良かった可能性もありますが、少なくとも強くはないですね・・・

人との対戦は本体を交互に使って行う形式で、オンライン対戦はありません。
ソロプレイ用の「チャレンジ」というモードがありますが、様々な条件下で、一定ターン以内に規定の勝利点を稼ぐソリティアになっています。
正直、対戦ではないので面白味に欠けますね。

Splendor 宝石の煌めき
※発展カード選択時、Purchase にドラッグすると購入しますが、右下の Reserve にドラッグすると確保になります。
2人プレイで「相手にそのカードを取られたら貴族をゲットされてしまう」という時などに有効。 ただし確保は3枚まで。
対人戦だと「1位を妨害するために、みんなで特定の宝石のカードとチップをがめてしまう」みたいな戦法を取ることも出来そうですが、AI が相手だと無理ですね・・・


Splendor 宝石の煌めき
※集計画面。 とにかく 15 点になれば勝利。 貴族よりも勝利点の高い発展カードもあるので、必ずしも貴族カードが必要な訳ではありません。
なお、正確には「誰かが 15 点になった後、1巡したら終了」なので、その1巡の間に誰かが 16 点以上になったらそちらが逆転します。


オリジナルの Splendor(宝石の煌めき)は駆け引きが重要なゲームだったようで、コンピューターゲームでは再現しにくかったかもしれません。
しかし手頃な時間で決着が付き、ルールが複雑でなく、見た目も綺麗で、優れたドイツゲームなのはやっていて感じます。

カードやチップが大きめで、細かい文字もないため、スマホでもプレイしやすいのもありますね。
この手のゲームの初心者の方には良いのではないでしょうか。

近年のボードゲームの秀作の1つです。
ドイツゲーム系が好きな人なら、押さえておきたいアプリでしょう。

Splendor(iPhone 版、iTunes 起動)

Splendor(Android 版、Google Play へ移動)
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※Youtube プレイ動画(BoardGameGeek)

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