iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

2016年02月

Angry Birds POP! - Bubble Shooter

シリーズ累計ダウンロード数 20 億以上とさえ言われる、世界的大ヒットゲーム Angry Birds(アングリーバード)
しかし最近は伸び悩んでいて、近年の世界規模のダウンロード数では クラッシュオブクランキャンディークラッシュ に後れを取っています。
Rovio の業績も全盛期と比べると、だいぶ落ち込んだようですが・・・

そんな Angry Birds シリーズのパズルボブル型ゲームが公開されていたので、ご紹介しておこうと思います。
Angry Birds POP!」です。

このアプリ、私は今年に入ってからプレイしたのですが、昨年から公開されていたみたいですね。
内容は パズルボブル、バランスは キャンディークラッシュ といった感じで、オリジナリティーは全くもって皆無なのですが、Rovio らしい高クオリティーな作りです。
こう言っては皮肉ですが、パズルボブルそのまんまなので、楽しめる出来映えになっています。

本体は無料、スタミナ制ですが、プレイできる時間は相応に長く、課金圧力は低め。
運の要素が強いのですが、手軽に楽しめる内容で、この辺りもキャンディークラッシュ型バランスと言えます。

Angry Birds POP

画面下にセットされたボールを後ろに引き、離すと撃ち出します。
それが上部に配置されたボールに当たるとくっつき、同色を3つ以上繋げると消すことが出来ます。
ボールが飛んでいく方向のガイド表示があるため、狙いは簡単に付けられます。

上部のボールは天井、及び支柱となる場所から繋がっていて、途中のボールを消すことで、切れた部分をまとめて落とすことが出来ます。

この辺のルールはパズルボブルそのままですが、ちょっと違うのは画面下に花などが並んでいて、落としたボールがそれに当たると得点が入ること。
落下するボールの動きは物理シミュレートされていて、大量に落とせば下部でバウンドしまくります。
この辺には物理ゲームであるアングリーバードらしさがありますね。
ボールを当てると壊れる木や氷の壁が出てくるのもそれっぽいです。

撃ち出せる手玉の数には制限があり、尽きてもクリア条件を満たせなかったらゲームオーバー。
クリア条件は登場するバードの種類によって違い、レッドならブタをすべて落とす、ステラ(ピンク)なら天井にあるボールを消す、チャック(イエロー)なら巨大ブタの周囲のボールを消して倒す、といった具合。
クリア条件が複数あることもパズルボブル系としては特色でしょうか。

それぞれのキャラクターは必殺技も持っていて、ボールを連続で消すと貯まるゲージが最大になれば発動します。
赤は貫通、ピンクは爆発、黄色は同色を全消去する特殊ボールが出現。
時には必殺技を発動させるため、不要な場所を消してでもコンボを繋げる必要があります。

Angry Birds POP
※レッドのステージはブタさえ落とせば勝ちなので、ボールを全部消す必要はありません。
右のチャック(イエロー)のステージは中央のブタが支柱になっていて、ボールを当てるとステージ全体がその反動で回転します。
結構難関ですが、黄色は必殺技が強いので、それで何とか対処したいところ。


Angry Birds POP
※必殺技を発動させるにはボールを6連続で消さなければなりません。 途中で消せなかった場合は1から貯め直し。 多少の運も絡みます。
ブルーのキャラの必殺技は周囲のボールの色を単一にします。 範囲が広くて結構強い。


制限時間はありませんが、手数制限がシビアなため、運に大きく影響されるゲームである事は否めません。

次の手玉の色が表示されていて、タップでそれと手玉を交換することも出来ますが、本家パズルボブル のように「手前にない色は手玉に来ない」といった配慮はなく、どの色が来るか完全にランダムなので、時には不要な色が連発され続け、どうあがいてもクリア不可能なケースもあり得ます。

ただ、運に左右されるということは、逆に運が良ければあっさりクリア出来たりもする訳で、この辺もキャンディークラッシュに似ていますね。

他にも、ミスらないとスタミナは減らない、課金で補充するお助けアイテムがある、という点も似ています。
そして課金アイテムはありますが、課金圧力が高くない点もキャンディー型。
アングリーバード派生作は Angry Birds Go! がとんでもなく課金ゲーでしたが、今作はそういうことはありません。

Angry Birds POP
※左はステージマップ。 こう言っちゃうとアレですが、キャンディークラッシュ風。
右は対戦型のボスステージで、たまに出て来ます。
何度かショットすると相手の攻撃になり、ボールを何色か解らなくするショットを放ちます。


長年のスマホゲームファンとして、やっていて複雑な思いのするゲームです。
Angry Birds の Rovio と言えば、スマホゲームの世界的トップ企業に拡大し、Bad Piggies などのアイデアあふれる模範的なゲームを送り出そうとしていた印象があります。

しかしこのゲームはおもいっきりパクリゲー
落としたバブルが得点ゾーンに入っていくアイデアも、海外でヒットしているパズルボブル系ゲーム「バブルウィッチ」の模倣に過ぎません。
(しかもバブルウィッチの発売元は キャンディークラッシュ の King)

とは言え、面白いか面白くないかで言えば、やっぱり面白い。
こなれたゲームシステムを有名メーカーが高いクオリティーで作っているから、当然遊べる。
どんなにオリジナリティーやセンスにあふれたゲームだって、面白くなければ問題外。
結果、最近は国内外を問わず、メーカー製のヒットゲームは何かしらの模倣である場合が多いのは否めません。

ともあれ、ヘンなまとめですが、「そういうゲーム」です。
日本ではこの系統は LINE パズルボブル が一般的ですが、そちらはタップした場所に玉を撃つシステムになったので、ちゃんと狙って飛ばす Angry Birds POP の方が、LINE パズルボブル よりも 本家パズルボブル に近いです。

バブルシューター系が好きな人はもちろん、キャンディークラッシュにハマっている人にも、似たようなバランスなのでお勧めできます。

Angry Birds POP! - Bubble Shooter(iPhone 版、iTunes 起動)

Angry Birds POP Bubble Shooter(Android 版、Google Play へ移動)

※Youtube 公式 PV
(Angry Birds Stella POP と表記されていますが、これは初期の名称のようです)

【お知らせ】スマホ版 ドラクエ5、ストーリー攻略公開

本家の iPhone AC にて、「ドラゴンクエスト5」のストーリー攻略のページを公開しました

dragonquest5

まだドラクエ5のページが全て完成した訳ではありませんが、オープニングからエンディングに至るまでの本編攻略は全て掲載しています。
ストーリーやボスのネタバレは出来るだけ避けておりますが、進行手順、仲間モンスター、ダンジョンマップ、各種アイテムの入手方法などは一通り網羅しています。

スマホ版ドラクエ5 少年時代
スマホ版ドラクエ5 青年時代・前編
スマホ版ドラクエ5 青年時代・中編
スマホ版ドラクエ5 青年時代・後編

今後、DS 版以降に加えられたオマケ要素である「謎のダンジョン」の攻略と、基本解説ページの作成を行って、完成としたいと思います。
プレイ中の方、これからプレイを予定されている方は、参考にして頂ければと思います。

Captain Cowboy

バルダーダッシュ+迷宮探索アドベンチャー
穴掘りゲームの古典にして原点 BOULDER DASH(バルダーダッシュ)のマップを広大にし、探索型のアドベンチャーゲーム仕立てにした、レトロなリメイクゲームが公開されています。
Captain Cowboy」です。

先日 ATARI 風グラフィックの Tomb of the Mask を紹介したので、同じような外観のこちらも合わせて紹介しておこうと思います。
ただハイスピードアクションである Tomb of the Mask とは違い、こちらはスローテンポなゲーム。
しかもほぼ原作通りのゲーム性で、ちょっと掘り方を間違うとすぐ手詰まりになったり、岩に押し潰されたりするシビアな難易度です。

よって万人向けではないのですが、原作通りのルールと見た目のまま、マップを広大にしている点が、オリジナルのバルダーダッシュファンには嬉しいところではないでしょうか?

価格は 360 円。 買い切りゲームなので広告や課金は一切ありません。
開発したのはスウェーデンの小メーカーのようです。

Captain Cowboy

見てのように画面はファミコンよりさらに昔の、コンピューターゲーム初期のイメージ
奥(上)に行くほど表示が少し細くなっていて、これはテーブル型筐体を手前から見ているのを模しているようです。
スキャンライン(走査線)も再現されていて、とことんレトロにこだわった表示ですね。

スティックやボタンはなく、画面をスライドすると主人公が十字方向に動きます。
移動先に土があれば掘っていき、岩の下を掘るとその岩が落下します。

ただ、バルダーダッシュは岩の落ち方が独特で、下を掘れば当然落ちるのですが、横を掘っても岩が縦に重なっている場合、岩が丸いためか、上にある方が横に転がり落ちます。

また、岩の下を掘ってもそのまま立ち止まっていれば、岩は落ちて来ません。
主人公がどけてから落ちてきます。
それなのに、落下し始めた岩の下にいると押し潰されて即死してしまいます。

この辺りの岩の動きは、慣れないとなかなか把握できないでしょう。
最初のうちは死にゲーのごとく潰されまくると思います。
また、ちょっと油断しただけで身動きが取れなくなったり、先に進めなくなります。
冒頭でも述べたように、バルダーダッシュは有名な古典ゲームですが、難易度は高め。

ただ、今作は死んでもほとんどリスクはありません。
部屋を移動するごとにオートセーブが行われ、CONTINUE を選べば入ったところから何度でもやり直せます。
じっくり遊べるゲームな一方で、リトライ型のゲームとも言えるでしょうか。

なお、岩は横から押せば動かすことが出来ます。
しかも押せるスペースがあるなら、一度に大量の岩を押すことも可能です。
大抵のゲームは一度に一つしか岩やブロックを押せないので、この辺も独特なルールですね。

Captain Cowboy
※ちょっと油断するとすぐ死んでしまう。 ダイヤも1つ1つが気の抜けない位置に配置されています。
あわてて進む必要はないので、よく考えながら動きましょう。
右の画像は4つの岩を縦穴に落とそうとしているシーン。 先に岩を押しのけて、安全を確保してから掘ることも時には必要。 

オリジナルのバルダーダッシュはダイヤを集めてゴールに向かう、ステージクリア型のゲームでしたが、このゲームは広大で複雑なマップを探索していくのが目的です。

ただ、ストーリーや舞台設定は正直よく解りません・・・
アステロイドに築かれた、巨大な宇宙ステーションの残骸を探索しているのだと思うのですが、ところどころに稼働しているバスがあり、それに乗って町に行くことも出来ます。
町にはディスコやゲーセンがあり、廃墟のようには見えず、住民が困っている様子もありません・・・

各所にメッセージの書かれた石柱があるのですが、調べてもたわもない事が書かれているだけ。
たまに文字の描かれたエリアも見つかりますが、単なるジョークに過ぎないことが多いです。
ストーリーなんてないのかも・・・?

各所にあるダイヤモンドも、取れば貯まっていきますが、集める意味は不明。
その部屋のダイヤモンドを全て取ると画面がフラッシュする演出がありますが、別に全て取らなくても隣の部屋に移動することは可能です。
町では遠隔操作可能なモンスター(?)を購入できますが、そのためだけに集めているとは思えない・・・
なお、ダイヤモンドも岩と同じように落下し、その下にいると潰されてしまいます。

探索が目的なので、岩の落とし方を間違って道が塞がれ、先に進めなくなるとヤバいことになります。
この時は右上にある爆弾ボタンを押せば自爆できます。
自爆後に CONTINUE をすれば部屋に入ったところからリトライでき、部屋の状態もその時まで戻ります。

もし進むことも戻ることも出来なくなって、オートセーブもされてしまった場合は、RE-ENTER を選んで入口まで戻るしかありません。
RE-ENTER した場合は、全マップの状態を保持したままで入口から再スタートできます。
ただし、自爆時にバラまいてしまう数個のダイヤが、その場に残ったままになります。

まあ数個のダイヤを失うぐらいは、大きなデメリットではありません。
本当にヤバいのは、進むべき道が全て塞がってしまった場合ですね。
ステーションは広大で、道は各所に延びているため、全ての道が塞がると言うことはまずないと思いますが、重要なルートが完全に通れなくなったらアウト。
よってミスして道が塞がってしまったと思ったら、すぐに自爆した方が無難です。

なお、自爆時に出て来る END GAME の選択は、完全にゲームを終えるものです。
マップの状態は全て消去され、次回はまた NEW GAME からになってしまうので注意して下さい。

Captain Cowboy
※マップの各所にバスの停留所があります。 その先には謎の町が・・・
カウンターに文字が書いてあるのが、いかにも昔のゲームっぽいですね。
バスはそれぞれ3ヶ所を巡回しています。 バスに乗って A から B に行った後、再び B でバスに乗り込むと C へ移動できます。


Captain Cowboy
※左の画像は、文字が書かれた謎のエリア・・・ でもよく見てみると、単なる昔のゲームのジョークっぽい。
右はゲームが進むと出て来る水中エリア。 ここでは岩の動きが変わります。


Captain Cowboy
※左はマップ画面。 マジで広いので、一気に遊び尽くせるようなゲームではありません。 少しずつ進めていきましょう。
右はミスった時の画面。 END GAME は NEW GAME になるので、どうしようもなくなった時以外、くれぐれも選ばないように!


バルダーダッシュは古いゲームではありますが、様々な機種にリメイク移植されているので、ご存じの方も多いでしょう。
ただ、オリジナルは流石に見た目がアレだし、岩の動きが解り辛かったし、それでいてすぐ即死するしで、全然楽しいとは思えませんでした。
敵も多かったし、制限時間も厳しかったし、残機もすぐ尽きるし、etc ・・・

しかしこのゲームは、制限時間はなく、敵はかなり少なく、ミスってもすぐリトライできるので、そんな私でもバルダーダッシュの楽しさを理解できるところまで遊べています。
さらに探索要素もあるので、やや「マップ広すぎ!」という感もありますが、長く楽しめて良いですね。
それでいて大雑把ではなく、ちゃんとパズルとして考えながら進まなければならない作りになっています。

まあそれでも、見た目も内容もかなりレトロなゲームですから、万人向けとは言えません。
昔バルダーダッシュで遊んだ、もしくは聞き覚えがあってやってみたい、及びこういうレトロゲーム惹かれるんだ、という方には勧められる作品です。

Captain Cowboy(iPhone 版、iTunes 起動)

Captain Cowboy(Android 版、Google Play へ移動)

※Youtube 公式 プレイ動画

Tomb of the Mask

様々なしかけを高速移動で回避していく、簡単操作のハイスピードアクションが無料で公開され人気になっています。
Tomb of the Mask」です。

気持ちよく機敏に動ける操作性、テンポ良く遊べる内容、簡単ではないけど理不尽でもない難易度で、時間を忘れて繰り返してしまうゲームです。
グラフィックはレトロ風で、ATARI や MSX のゲームのような見た目ですが、そのスピード感のおかげでゲーム自体に古さは感じません。

しかも価格は無料。 コインを買う課金はありますが必須ではありません。
広告解除の課金もありますが、強制広告やバナー広告はなく、コンティニューやコイン獲得のための任意動画広告のボタンがあるだけ。
この出来映えでタダってのは・・・ むしろ価格破壊です。

Tomb of the Mask

ボタンやスティックはありません。
画面を上下左右にフリックすると、主人公がその方向に高速ですっ飛んでいきます。
壁や床にぶつかるまで止まりません。

ステージは迷路状になっていて、下からは水色の光が迫ってきます。
これに触れるとアウトなので、どんどん上へ昇っていかなければなりません。

迷路内にはトゲトゲ、コウモリ、矢を撃つ石像、拡大縮小を繰り返す鉄球など、トラップがてんこ盛りです。
これらを避けて進まなければなりませんが、下から光が追ってくるため、ノンビリする事はできません。
隙を見て、冷静に、かつ急いで進んでいく必要があります。

トラップに当たったら1発でアウト、即ゲームオーバー。
よって慣れないうちはすぐに終わってしまうでしょう。

ただ、このゲームは「死にゲー」というほど難しい訳ではありません。
トラップを避けていく道順は見れば解りますし、動きが機敏なのでタイミングも計りやすいです。
もしこれが急がなくても良いゲームだったら楽勝でしょう。

しかし急がなければならないから、ミスをしやすい。
大抵はあわてて失敗してしまいます。
でも、だからミスに納得がいき、そのため何度も繰り返してしまいますね。

ステージはランダム生成で、プレイするごとに変化します。
ただ序盤は簡単な構成で、「運が悪くて死んだ」というケースもあまり起こりません。
少し慣れれば、危険なトラップの間を華麗に素早く、爽快に抜けていけるようになるでしょう。

Tomb of the Mask
※このゲームの危険物はすべて水色で描かれています。
光っている水色の床は、すぐには針が出て来ないので、素早く移動すれば踏んでも大丈夫。
右はトラップの動きを止める「フリーズ」を取ったシーン。
画面が白くなりますが、この状態でも刺さるとミスになるトゲは、やはり水色のままになっています。


Tomb of the Mask
※左の画面の中央右端にスターのパネルが。 これを取るとボーナスシーンに移動します。
ボーナスシーンでは奇妙な顔が吹く風に乗り、壁走りで上に昇っていけます。


ステージ内にはドットとコインが散らばっていて、ドットはスコアになります。
スコアは経験値も兼ねていて、レベルアップでスコア倍率がアップ
コインはゲーム後にパワーアップや「マスク」の購入に使えます。

マスクは主人公の見た目を変えるものですが、コインの入手量を増やしたり、特定の敵を遮断するなどの効果もあります。
当面の目標はこのマスクをそろえることになりますが、レベルアップしないと上位のものは買えません

パワーアップは4種類ありますが、そのうちの1つ「シールド」は使い捨てアイテムなので多用は出来ません。
残りの3つはステージ内で拾えるアイテムの効果時間を伸ばすものですが、ドットをコインに変えるものと、ドットやコインを吸引するものは、ゲーム自体が有利になる訳ではありません。

よってゲームが有利になり、効果が永続的なパワーアップは、周囲の敵の動きを止めて無効化する「フリーズ」の強化のみ。 これを優先して上げていきましょう。
ただ、このゲームはテクニックで進むものであり、パワーアップの効果は大きくありませんね。

コインはコンティニューにも使えますが、相応に高く、しかもコンティニューするほど値段が上がっていきます。
利用しているとパワーアップやマスクを買えないので、普段は使いません。
1プレイに1度、動画広告を見てコンティニューすることも可能です。

Tomb of the Mask
※バネで画面中を飛び回るしかけもあり。 とにかくスピード感のあるゲームです。
右の画像は岩を落としてくるモンキーと、急に出て来たスネークの攻撃でミスってしまったところ・・・
ただ、マスクの中には、これらの敵を遮断できるものもあります・・・


Tomb of the Mask
※シールドはダブルタップで発動しますが、使い捨てなので事前に買っておかなければなりません。
しかもダメージを受けてなくても 30 秒経ったら効果が消えてしまいます。 まずはこれを買うよりパワーアップが優先ですね。
右はレベルアップ画面。 アルストツカに栄光あれ!


何度もリトライするゲームですが、テンポが良くて、サクサク動かせ、ミスも納得できるので、全くストレスが貯まらない・・・ そんな不思議なプレイ感のゲームです。
純粋に、やってて楽しいですね。

巷では見た目が似ていて同じアクションゲームである事から「Downwell のようだ」と言われることも多いのですが、ゲームとしては全く違います。

ステージがランダム生成の縦スクロールアクションゲームという点では共通ですが、Downwell は最初から難しくてエンディングがあるゲーマー向けアクション、こちらは簡易操作の遊びやすい内容ですが1ミスアウトのエンドレスゲーム。
Tomb of the Mask の方がカジュアルな作りですね。

ともあれ、今年前半を代表する秀作アクションゲームの1つになるのではないかと思います。
見た目で敬遠する人もいるとは思いますが、なにせタダですし試しておくべきアプリでしょう。

Tomb of the Mask(iTunes が起動します)

※Youtube 公式 PV

Magic: The Gathering - Puzzle Quest

「パズル+RPG」の元祖の1つ「パズルクエスト」と、トレーディングカードゲーム(TCG)の原点である「マジック ザ ギャザリング」。
この2つの大型タイトルが合体した、世界的に注目されていたソーシャルゲームが公開されました。
Magic: The Gathering - Puzzle Quest」です。

パズルクエスト2 は元々、パズルで「マナ」を貯め、それを使ってデッキに入れたスキルを発動させるという、TCG 的なシステムを持っていました。
そのためこの話を聞いた時、「ああ、スキルやキャラクターがマジック ザ ギャザリング(MTG)になってるパズルクエストなんだろうな」と思っていたのですが・・・ だいぶ違いました。

スキルを発動させて攻撃するのではなく、ちゃんと場にクリーチャー(モンスター)のカードを配置して攻撃させるという TCG ライクなシステム
一方で、システムはパズルクエストよりも簡潔になっていて、元のパズルクエストとも MTG とも違う内容になっています。
そしてこれはこれで面白く作られていますね。

アプリ本体は無料ですが、ソシャゲ型なので課金ガチャもスタミナもあり。
ただ、当面は課金は必要なく、スタミナもやり方によってはあまり気にせずに進めていくことが出来ます。

Magic The Gathering Puzzle Quest

バトルが始まると中央に「マッチ3ゲーム」、つまり キャンディークラッシュズーキーパー のようなパズルのボードが表示されます。
そして各プレイヤーは自分のデッキからカードを2枚引き、手札とします。

自分のターンになったプレイヤーは手札が1枚補充され、そして中央のパズルのボードのコマを1つ動かすことが出来ます。
コマの移動ルールは一般的なマッチ3ゲームと同じです。
コマの1つを縦か横に1マスだけ動かし、同じ色のコマを縦か横に3つ以上並べると消せますが、消せない場所には動かせません。

そしてコマを消すとプレイヤーの「マナ」が貯まります。
オリジナルのパズルクエストや MTG とは異なり、このゲームにマナの色はありません。
消したコマが赤だろうと青だろうと共通のマナを得られます。

ただ、ヒーロー(MTG では「プレインズウォーカー」と呼びますが、長いし解りにくいのでここではヒーローと呼びます)によって色ごとの得手不得手があり、例えば「緑+2、青-1」のヒーローだと、赤のコマを消した時はマナ +3 ですが、緑だと +5 に増加、しかし青だと +2 に減ります。

マナは手札の「一番上のカード」から順に貯まっていきます。
カードごとにプレイ(実行)に必要なマナがあり、最大まで貯まったカードは場に出されます。
手札の順番は任意に変えられるので、早く使いたいカードを上に置くことになりますね。

カードには クリーチャー(モンスター)、サポート、呪文 の3種類があり、クリーチャーなら場に配置され、次のターンから敵を自動で攻撃します。

クリーチャーには アタッカー、バーサーカー、ディフェンダー の3種類があり、アタッカーは敵ヒーローに、バーサーカーは敵クリーチャーに攻撃を行います。
ただし相手にディフェンダーがいる場合、必ずそれを対象とします。
クリーチャー同士の戦闘では反撃を受け、双方の HP が相手の攻撃力の分だけ減少し、0 になったものは破壊されます。
この辺はまさに TCG のルール。

呪文カードは味方のクリーチャーを強化したり、相手に直接ダメージを与えるなどの効果が、その場で発揮されるもの。
すでに場に出ているクリーチャーと同じクリーチャーを出した時も、2体配置されるのではなく、両者が合体して強化されます。

ユニークなのはサポートカードで、味方を有利にする効果を毎ターン得られるのですが、ボード上にサポートコマが配置されます。
サポートコマには耐久力があり、そのコマをそろえられると耐久力減少、0 になると破壊されて効果を失います。
相手のサポートコマは、出来ればパズルで壊してしまいたいところです。

コマを4つそろえると直線上のコマをすべて破壊でき、サポートコマにもダメージを与えられます。
一度に5つ以上消した場合は、もう一度動かすことが出来ます。
ただ、パズル自体はシンプルなマッチ3ゲームなので、難しいものではありません。
落ちてきたコマで連鎖が発生する場合もあり、たまに大連鎖したりもするので、その辺の運も勝敗には絡みますね。

Magic The Gathering Puzzle Quest
※まずはコマを消してマナを貯める。 光の演出が綺麗です。
クリーチャーは3体までしか出せませんが、配置しきれない時は誰かがやられるまで待機させることが出来ます。
右は呪文カードの1つ。 呪文カードも発動タイミングを任意に選べ、必要な時までマナを貯めたまま待機状態にすることが可能です。


ゲームのメインモードは「ストーリー」です。
ストーリーと言っても物語が語られる訳ではなく、単なるステージクリアモードですが、使用カードが異なる様々なライバルが登場します。

勝利すると経験値となるストーンを得られ、条件を満たしていれば若干の課金通貨もゲット出来ます。
ただし、戦闘で減ったヒーローの HP はそのままで、時間が経たないと回復しません。
ここが「スタミナ制」になっている訳ですが、ダメージが少ないならそのまま連戦することも可能。
また HP はレベルアップすると全快するので、序盤のうちは「減ってきたらストーンを使ってレベルを1つ上げる」を繰り返すことで、ほぼスタミナを気にせずプレイし続けることが出来ます。

ヒーローのレベルが上がると HP の最大値やマナの入手量が増加、さらにヒーローの特殊能力も習得 / 強化されていきます。
特殊能力は紋章のコマを消すと得られるパワーを消費して使い、クリーチャーを強化したり、カードを引いたり、敵を弱体化させるなど、ヒーローごとに異なるものが用意されています。

デッキは 10 枚で編成しますが、山札と言うより、それに含まれているカードのどれかをランダムで引きます。
よって同じカードを何度も引く場合もあります。
カードはやはり課金ガチャ(ブースターパックの購入)で増やさなければなりませんが、ストーンでも(レアは出にくいですが)購入可能で、またゲームの進行で課金通貨も少しずつ貯まっていきます。
よって無課金でもそれなりに得ることは出来ますね。

追加ヒーローも課金通貨で買うのですが、最初に用意されている4人のヒーローはすごく安いです。
ちょこっとゲームを進めれば買える程度。
それぞれのヒーローをローテーションで使っても良いし、レベルを上げながら1人を集中して鍛えても良いし、この辺はプレイヤーの自由です。

難点は、メニュー画面のインターフェイスがやや解りにくいこと。
複雑な訳ではないのですが、日本のソシャゲのような使いやすさはなく、レスポンスも若干鈍い。
MTG らしい用語の解り辛さもあります。
ただ、メッセージや解説文はすべて日本語化されているので、多種多様なカードの効果は日本語で把握できます。

たまに落ちるのも難点で、落ちた際に負け扱いになって、ライフがごっそり減っていることも・・・
再プレイ時にはタスクから立ち上げるのではなく、タスクから消してアプリを起動し直した方が良いと思います。

私的に「アレ?」と思ったのは、対戦の「クイックマッチ」。
一応 MTG の名を冠しているので、オンライン対戦になっているのかと思ったのですが、他のプレイヤーのデッキと戦うだけでした。 実際に操作するのはコンピューター。

まあ、課金ガチャのあるゲームなので、対戦があっても「金をかけたもの勝ち」になりそうだし、オンライン対戦だと待ち時間も必要なので、これが無難なところでしょうか・・・
でも「それらしくない」という感はありますね。 この方が敷居は低いですが。

Magic The Gathering Puzzle Quest
※やや解りにくいのですが、追加ヒーローはメニューの「宝物庫」を選び、上部にある「プレインズウォーカー」のタブをタップすれば購入できます。
ヒーローのレベルは結構強さに影響します。 最初は1人か2人に絞って育てた方が良さそう。
各ヒーローが得意・不得意とする色は必ずチェックしておきましょう。


Magic The Gathering Puzzle Quest
※ストーリーモードのステージ選択画面と、デッキ編成画面。
目標達成で課金通貨ゲットなので、開始前に必ずチェックを。 達成できるかどうかは展開次第ですが。
デッキは合計 10 枚ですが、サポートは2枚、呪文は3枚までといった制限があります。
この制限はレベルアップにより解除されていきます。


パズルクエスト をそのまま流用しているのではなく、ちゃんと MTG らしさのあるものにアレンジされています。
パズル TCG」と言えるでしょうか。
一方で、コンピューターゲームとしては欠点である MTG 特有の「重さ」はなく、サクサクと遊べます。
ゲーム中の演出なども綺麗です。

単にバトルを繰り返すだけという印象もあるので、もうちょっとストーリー性のようなものが欲しかった気もしますが、でもゲームは十分に楽しめる出来だと思います。
課金が 600 円からと高めなのは難点ですが、課金しなくても普通に遊べますね。

いかにも大風呂敷を広げた、コケる気まんまんなタイトルでしたが、コケていません。
マッチ3ゲームではありますが、新スタイルのソーシャルゲームではないかと思います。

Magic: The Gathering - Puzzle Quest(iPhone 版、iTunes 起動)

Magic: The Gathering - Puzzle Quest(Android 版、Google Play へ移動)

※Youtube 公式 PV

Ys Chronicles II(イース II クロニクルズ)

日本のアクション RPG の名作シリーズ「イース」。
1980 年代後半から現代まで続いている息の長いシリーズですが、その2作目がスマホにも登場しました。
Ys Chronicles II」です。

スマホ版のイース I は昨年4月末に公開されており、その直接の続編となります。
ストーリーが繋がっているため、イース I をプレイしていないと解り辛い点が多いのでご注意下さい。

オリジナルの発売は 1988 年ですが、今回スマホに移植されたのは 2009 年に発売された PSP 版「イース I&II クロニクルズ」の II の部分です。
数多くあるイースのリメイク作の1つであり、グラフィックやサウンドは近年のものに改善されています。

移植を担当したのはイース I の時と同じく、フランスのレトロゲーム専門メーカー DotEmu
DotEmu の移植ゲームはどこかに手落ちがある事が多いのですが、今作は大きな難点は見られません。
ゲーム自体には、今見ると色々どうかと思うところもあるのですが・・・
一方で、イース I より遊びやすくなっているのも感じます。

価格は 600 円。 買い切りゲームなので広告や課金はありません。

Ys Chronicles II

Ys Chronicles II

前作同様、体当たりで敵を倒していく、見下ろし型のアクション RPG です。
体当たりなので通常攻撃のボタンはありません。

操作感はやや軽いというか、機敏すぎるというか、そんな印象。
素早く移動できるのは良いのですが、最初は動かし辛く感じるかもしれません。
画面右側を押しっぱなしにすると歩きになるので、町の中などで細かく動きたい時はそれを使いましょう。

イースの戦闘は「半キャラずらし」が有名ですが、スマホ版のイースは「ナナメ体当たり」が基本。
敵の側面にナナメからぶつかることで、そのままノーダメージで押し込んでいく事ができます。

しかも今作は、前よりも攻撃しやすくなっている印象です。
正面からぶつかるとダメージを受けますが、ほぼ正面でもナナメに動いていれば、ナナメ攻撃扱いにしてくれて、そのまま押し込んでいける事が多いです。
スマホの操作性が加味されたのでしょうか? 前作よりもサクサク倒していけますね。

とは言え、食らうとダメージが大きいのは前作と同様で、ちょっとのミスでいきなりピンチになったり、やられたりします。
難易度の選択が可能ですが、少なくとも「ノーマル」の場合は油断は禁物です。

ただ、オートセーブになっていて、やられても直前から手軽にコンティニュー可能。
セーブもどこでも出来るので、その辺はご安心を。

敵を倒していると経験値とお金を入手でき、そのうちレベルアップ。
イース II は前作より「ちゃんと RPG」していて、前作はレベルは 10 で最大、しかもゲーム中盤にそこまで到達し、ショップでの買い物も前半しかありませんでした。
一方今作はレベル上限が大幅に高くなり、レベルアップも頻繁。
装備を買い換える機会も増えています。

よって手強いボスに遭遇した際、レベルを上げて再戦するという RPG らしい攻略も可能です。
ただ、逆にレベルと装備が足りない場合、敵に全くダメージを与えられないため、何ヶ所かのポイントで「絶対に一定以上のレベルまで上げないと先に進めない」という状況になります。
上限が広がったけど下限はある、みたいな感じでしょうか。

Ys Chronicles II
※ナナメから体当たりすれば、敵が多かろうが強かろうが押し込んで一網打尽!
ただ、地形に当たってズレたりとか、何かの拍子で敵の正面に触れてしまうといきなり大ダメージを食らう。
これはこれでアクション性はありますね。
なお、左上にいるキャラはマスコット(ストラップ)で、好きな場所にぶら下げられます。


Ys Chronicles II
※起動時に出て来るオープニングアニメ。 こういうのがあるゲームは当時珍しく、今考えるとアニメファン向けのゲームのハシリだったのかもしれません。
このアニメ、当時のものをそのまま流しているようで、いかにも昭和ですが、ゲームが始まったらちゃんと平成なグラフィックになります。


Ys Chronicles II
※今回のヒロイン、リリアちゃん。
イースはゲーム界の寅さんみたいな存在で、主人公は常に同じですが、舞台とヒロインは毎回変わります。
今回もキャラの立ち絵のグラフィックは「クロニクルズ」と「オリジナル」を選べますが、今回のオリジナルは前よりも古く感じる・・・


前作との大きな違いは「魔法」が追加されたこと。

ファイアーボールやタイムストップなどの魔法があり、装備中は魔法ボタンが現れ、これを活用した戦闘が可能です。
ファイアーボールは MP が十分なら相応に連射が可能で、タメ撃ちもアリ。
さらにあるアイテムを装備すればホーミング弾に変化。

ボス戦はこのファイアーボールで戦うことが多く、相手も弾を撃ってくるため、もはやシューティングゲームに近い状態になります。

一方、前作と同様、今作でも難点だと思ったのは・・・ 謎解きの部分。
イースは「RPG はやさしさの時代へ」をキャッチコピーにしており、難解なゲームばかりだった当時の PC 用 RPG に「遊びやすさ」をもたらしたゲームでしたが・・・ あくまで当時の話。

今となってはむしろ解りにくいゲームで、進め方のヒントが難解とか、ほぼ情報なしで隠し通路を見つけないと進めないとか、謎でも何でも無い入口さえ妙に見つけ辛かったりとか、かなり行き詰まりやすいです。

で、そんなゲームであるためか、クロニクルズにはヒント機能があるのですが、これが役に立っていない。
前作の頃から大雑把すぎて役立っていなかったのですが、今作に至ってはバグってるのか何なのか、最初の「病院に行け」の表示のまま、ずっと変わりません。
どんだけ通院させたいんだこのヒント。

まあ往年の名作であるため、ネット上に攻略情報はたくさん転がっているので、行き詰まっても調べれば何とかなるのですが・・・ 情報なしだと辛いのは否めませんね。

前作のスマホ版同様、解像度の低い PSP 版の画面をそのまま拡大しているため、文字が粗く見えるのも難点。
グラフィックはそこまで粗さを感じず、むしろ照明効果のおかげで「ドットなのにすごく綺麗」と思うシーンもあるのですが、文字は OS の字ではないので・・・
iPad だと特に粗く見えるので、このゲームはスマホの方がお勧めです。

Ys Chronicles II
※ライトの魔法で廃坑を照らしているシーン・・・ グルグル回る光球に応じてキャラクターの影がなびき、その様子がとても美しいです。
ただ、このライトの魔法、隠されたものを暴くはずなのですが、全然暴いてくれない。 ただ明るくなるだけ。
隠し通路をこれで見つけるはずなのですが・・・ これは正常動作してるのか?


Ys Chronicles II
※モンスターと話すユニークな魔法もあります。 セリフが妙に人間ポイのが笑えますw
町の人と話した時も、そのセリフに変化が。
消費した MP は休憩しても回復しないので、リリアの家で休むか、アイテムを使いましょう。


Ys Chronicles II
※建物内での会話シーンでは前作同様、こんな風に一枚絵が表示されます。
ちなみにこのシーンの「バノアの手紙」が「ババアの手紙」に見えたのは、字が粗いせいなのか、私の心が汚れているせいなのか。


全体としては、謎解きに不条理な部分があり、マップも妙に解りにくい印象がありますが、ゲームとしてはアクションとしても RPG としても前作より良くなっていると思います。
ただ、前作をやっていないとストーリー的に難があるので、今作だけ勧めるということは出来ませんね。
ある意味、最大の壁は前作のボス戦かも・・・

現代の視点では、やはり古く感じるゲームだと思います。
いまどき体当たりで攻撃するメーカー製のアクション RPG ってないし、家庭用ゲーム機がファミコンの時代だった頃のゲームですし。
オリジナルを知らない世代の人だと、やや同人ゲームっぽく感じるかもしれません・・・
でも、それが良さでもありますし、これで 600 円ならお得と言えるでしょう。

ともあれ、無事にイースの 1 と 2 がスマホに移植されたことは、古くからのファンには嬉しいことですね。

Ys Chronicles II(iPhone 版、iTunes 起動)

イース II クロニクルズ(Android 版、Google Play へ移動)
イース I クロニクルズ(前作のレビュー)

※Youtube 公式 PV (海外版)

FINAL FANTASY IX

キャラクターやストーリーの人気が高い、3D 化された FF としては3作目にあたる「ファイナルファンタジー」が iPhone / Android / Windows で同時発売されました。
FINAL FANTASY Ⅸ」です。

オリジナルは 2000 年、初代プレステ(PS1)で公開されました。
CD 4枚組という当時としては破格のボリュームで、それが普通にスマホにインストール出来てしまうところに時代の流れを感じます。

童話や児童アニメのような子供向けっぽい内容である一方、個人の存在意義などの哲学的な側面もあるシナリオが長所とされている作品です。
一方で、その物語や演出は完全にディズニーであり、ぶっちゃけ「ディズニーFF」。
そこが賛否両論、好みも分かれる点と言えますね。

ゲームシステムは装備にアビリティ(スキル)と熟練値が付いていて、「アビリティは装備に付属されているが、熟練値を貯めれば装備を外しても覚えたままになる」という形。
操作キャラが頻繁に変わるのも特徴と言えるでしょうか。
ミニストーリーやムービーシーンが非常に多いのも、この時期の FF らしい点です。

価格は 2500 円。 もちろん買い切りゲームで追加課金はありません。
アプリ容量はさすがに大きく、インストール後のサイズで約 3.6 GB、インストール時には 8GB 程度の空きが必要なので、本体の容量にはご注意下さい。

FINAL FANTASY IX

FINAL FANTASY IX

原作はプレステ1の作品ですが、さすがに PS1 後期のゲーム・・・ と言うか、すでに PS2 が発売されていてそちらに移行しつつあった時代のゲームなので、同じ PS1 のゲームでも、ポリゴングラフィック初期の作品であった FF7 と比べると、キャラクターモデルには雲泥の差があります。

加えて、メインキャラの 3D モデルは今回の移植で作り直されているようで、高画質で見ても遜色ない、綺麗なものに変わっています。
メインキャラ以外は古いままだったりするので、横に並んで会話しているシーンでは新旧の差を感じてしまいますが、その NPC でも FF7 よりは良いですね。

背景は FF7 と同じく、2D の一枚絵で、フル 3D ではありません。
しかし非常に精密に描かれていて、そこは「さすがファイナルファンタジー」というほかありません。
視点を工夫し、FF7 よりも立体的に表現しようとしているのも感じます。

ただ、初代 PS の解像度なので、やはり現代のスマホで見ると粗さを感じるのも否めません。
タブレットだと尚更そうなので、このゲームはスマホでやる方がお勧めですね。

インターフェイスは全て高解像度なものに変えられていて、文字も綺麗、メニューも使いやすいです。
iOS 版 FF7 は汎用のボタンや方向パッドが使われていましたが、今作はちゃんと専用のものが作られています。
操作も違和感なく、FF7 のように移動が8方向に限定されている訳でもないので、スムーズに動かせます。

ただ、動作面で気になるのは、敵と遭遇した時のバトルシーンへの切り替わりの遅さ。
まるで CD を読み込んでいるかのような、10 秒ほどの待ち時間があります。
また、アプリを落とすと次回起動時には大抵再起動になり、滅多にタスクに残っていません。
サイズが大きすぎて保持できないのだと思われます。

iPad Air での話なので、iPhone 6s だともう少しマシかもしれませんが、この辺は大容量ゲームの弊害と言えるでしょうか。
たまに落ちるのも気になりましたが、そこまで頻発する訳ではないし、オートセーブなので落ちてもコンティニューすれば直前から復帰できます。(機種によっては頻発するかも?)
いずれにせよ、プレイ前には本体の再起動をしておいた方が無難でしょうね。

FINAL FANTASY IX
※メインキャラはこんな感じで、かなり高精細。
右にいる老人は昔のモデルのままのようで、見比べると違いが分るはず。
でもこの辺りの時代になると、テクスチャの書き込みも細かくなってますね。


FINAL FANTASY IX
※戦闘シーンの演出もハデ。 キャラクターも良く動きます。
全体的に、光や粒子などのライティングで見栄えを良くしようとしている印象です。


FINAL FANTASY IX
※フィールド画面は残念ながら、ノッペリでローポリ。 正直、ショボい。
ここは PS1 であることを感じざるを得ません・・・


ゲーム面では、冒頭で述べたように「アビリティは装備に付属し、マスターすれば外しても覚えたまま」というシステムが特徴で、他にゲージが貯まるとパワーアップする「トランス」などのシステムがあります。
でも、最大の特徴は・・・ ストーリーとムービーシーンの多さかも。

FF は「ムービーにおまけでゲームが付いている」みたいに揶揄されることがありますが、それが顕著な FF の一つです。
細かいムービーシーンが他のシリーズ作にも増して多いのに加え、ゲーム中に頻繁に、その場にいないキャラクターの様子を描く ATE(アクティブ・タイム・イベント)というものが入ります。

無論、ムービーは非常に見応えがある美しいもので、ATE も各キャラの性格が表現されていてユニーク。 どちらも演出としては十分楽しめます。
ただ、良し悪しは別として、本当にゲームよりストーリー主体という印象がありますね。

そして、その特徴をさらに強く、本当に「すさまじい程に強く」しているのが・・・
今回の移植版に搭載された数々のチートシステム

まず、ポーズ画面にはゲームの全てが速く進む「高速モード」、ザコ敵が全く出現しなくなる「エンカウント無し」、HP / MP / トランスゲージが常に最大(つまり無敵)になる「ゲージMAX」、さらに攻撃が全部 9999 になる「攻撃強化」の4つのボタンがあります。

これに加えてコンフィグメニューには、身に付けるだけで装備のアビリティを完全習得する「アビリティマスター」、レベルとアビリティの装備に必要なコスト(魔石力)が最大になる「レベル魔石力MAX」、お金が最大になる「ギルMAX」という3つのチートが用意されています。

FF7 にもチート機能があって、「マジメにやりたい人にとっては鬱陶しいだけ」と表現したら、チート容認派の人から批判されました。
でも、その考えは今でも変わらないので改めてハッキリ言います。
こんなのあったらマジメにやる気になれない。

そして今作は、その FF7 さえも越えるチートの破壊力です。
FF7 の最強チートは一度 ON にすると、OFF に出来ませんでした。
今作も「アビリティマスター」や「レベル MAX」などは、一度 ON にすると戻せません。

しかしポーズ画面にある「高速」「エンカウント無し」「無敵」「攻撃 9999」は、いつでも好きな時にボタン1つで ON / OFF 出来るのです。
ボス戦の真っ最中、ピンチに陥っても、その場でポーズしてチートを ON にすれば、9999 ダメージでハイ勝利。
あまりにもお手軽で、これでピンチになってもチートせずにプレイし続けられる人がいたら感心するレベル。
もう攻略とか育成とか、マジでどうでもいい。

とは言え、ストーリー主体のゲームなら、これでも良いのかもしれません・・・?
巷で言われているように「ムービーにおまけでゲームが付いている」のであれば、これを使ってサクサクとストーリー&ムービーだけ楽しむのが、正しい FF9 なのかもしれません・・・?

FINAL FANTASY IX
※メニューは高精細で、ボタンも大きなものに変わっています。
装備ごとに習得できるアビリティがあり、戦闘によって熟練が蓄積されていきます。
ただし全員が好きなアビリティを習得できる訳ではなく、やはり黒魔術師は黒魔法、白魔術師は白魔法といったように、かなり限定されています。
パッシブスキルは装備するのに「魔石力」と呼ばれるコストが必要。


FINAL FANTASY IX
※これがポーズメニューでいつでも使える4つのチート。
驚くべきなのはフィールド / 戦闘中を問わず、いつでも好きな時にこれらを ON / OFF できるということ。
ボタン1つで 9999。 これは RPG なのか・・・?


FINAL FANTASY IX
※ FF9 と言えば、このカードゲーム。 他にも「ここほれチョコボ」などのミニゲームがあります。
敵の中にも、いきなり○×クイズをだすやつとか、ちょっと変わったキャラが。
ディズニー風なので、多少面白おかしくてもアリみたいな世界観です。


FINAL FANTASY IX
※ムービーは流石に大迫力! その質もポリゴン初期の頃よりグレードアップしているのが解りますね。
しかも今作はこのムービーの数が多い。 CD4枚組になる訳です。


実は私は、オリジナルの FF9 は途中でやめてしまいました・・・
あまりに「ディズニー」過ぎたのが合わなかったのです。

ファイナルファンタジーは FF6 で機械文明が中心の世界観になり、FF7FF8 は完全な SF ストーリーになりました。
しかし FF9 は「原点回帰」の声の元、再びファンタジーに戻ろうというコンセプトで作られていて、D&D や指輪物語的な西洋ファンタジーの方が好きだった私は、大いに期待していました。

ところが開発中に「ファンタジーを学ぶため開発チーム全員で、ディズニーショーを見に行った」と発表され、「ファンタジーってそっちかーい!」みたいな話に・・・
案の定、出て来たものは「ディズニーのファイナルファンタジー」であり、思っていたのとは全然違う内容に。
おかげでやっていて「コレジャナイ感」が強く、しかも進めば進むほどそれが積み重なり、払拭できないまま離脱してしまったのです・・・

無論、それが悪い訳ではありません。 ディズニーアニメは今でも人気ですし、FF9 の巷のストーリー評価は高いです。
ここから「キングダムハーツ」に繋がっていったというのもあるでしょう。
当時より今の方がディズニーアニメの人気は高いと思うので、むしろ今こそ多くの人に受け入れられる内容ではないかとも思います。

ただ、FF と言うより「長編ディズニー RPG、FF 風」と思った方が良いので、未経験の方はあまり「FF なんだ」と思わない方が良いかもしれません。 シリーズの中では変わり種です。

ともあれ、先日 FF7 が出たばかりだと思っていたのに、こんなに早く FF9 まで来たのは驚きです。
私的には、チートが・・・ とも思うけど、これらを容認できそうな人には良いと思います。
クオリティとしては、FF9 をほぼそのまま移植している訳ですから、アプリとしては十分以上です。

FINAL FANTASY IX(iPhone 版、iTunes 起動)

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