一本道の両端から両軍が兵士を出し合って戦う、俗に言う「一本道RTS(ラインウォー)」の新作。
それがこの「Trenches」です。

発売前から注目されていたアプリで、私も RTS が好きなので楽しみにしていました。
Trenche とは「塹壕」の事で、第一次世界大戦の俗に言う「塹壕戦」をテーマにしたゲームです。

trenches

時間と共に増えていく資金を使って部隊を雇用します。
部隊は兵士1~3人で構成されており、ドラッグで移動させ、敵に遭遇すると自動的に戦闘を行います。
塹壕があるとその中に入って戦い、敵の攻撃を受けにくくなります

ただし「砲撃」や「毒ガス」も使用可能で、ずっと塹壕の中に留まっていたり、固まって戦っていると、敵の砲撃で吹っ飛ばされてしまいます

砲撃を受けると兵士はバラバラに・・・
血が出るような事はないので、おもちゃみたいな爆発ですが、ちょっと残酷な表現ですね・・・

trenches2

敵を押し込んでマップの一番右まで突破すれば勝利、逆に一番左まで突破されると敗北です。

で、ゲームの面白さについてですが・・・ 正直言って、イマイチ
今後の拡張によっては面白くなるかもしれませんが、現時点では「今ひとつ」と言わざるを得ません。

と言うのも、先ほど説明した兵士をバラバラにする「砲撃」が、あまりにも強すぎるのです
砲撃は1ヶ所に止まっていると飛んできます。
そして飛んできたら、ハッキリ言ってかわせません。
撃たれたら終わり。 そこにいる兵士は全滅です。

だから攻略法は、とにかく「突っ込む」。 コレしかないのです。
だって止まってると砲撃で壊滅するんだから。

近くに塹壕があったら入って戦った方がいいのですが、そこでじっとしていると回避できない砲撃で全滅します。 だからとにかく動くしかない。
それでも全ての砲撃をかわす事は出来ないので、兵士はイヤでも消耗しまくります。
だから強い兵士を雇うのもお金のムダ
一番安い兵士をひたすら雇い続け、人海戦術で止まらずに進み続けるのが一番なのです。

これじゃあ戦略も何もない・・・

一応、部隊がバラけていれば砲撃は飛んで来ず、飛んできても被害は最小限になるので、塹壕で守る時は一部隊ずつにする、集まる時は各部隊は離して配置する、などが攻略になりますが、戦略と言えるのはこのぐらいでしょうか。
後は敵が塹壕にいる時は、こちらも砲撃で吹っ飛ばすぐらいですね。

このようなゲームシステムになっているのは、砲撃がない場合、塹壕でひたすら守っていれば勝ててしまうからのようです
実際、敵の砲撃がない「ゾンビとひたすら戦うモード」があるのですが、兵士を雇う端から塹壕に入れていけば、延々と戦い続ける事ができます。
(そしてあまりにも兵士が増えすぎてゲームが重くなっていく)
これではゲームになりませんからね・・・

でも「砲撃」が強すぎて、安い兵士で数を集めて突っ込むだけのゲーム展開では、あまり楽しいと思えません・・・
一応、生半可なプレイでこの結論に行き着いたのではなく、ハードモードをオールクリアして、その上での結論です。

今後のアップデートで良くなる可能性は秘めていますが、今の時点ではあまりオススメできませんね。

Trenches(iPhone 版、iTunes 起動)