雑誌や情報サイトなどの各メディアでも取り上げられていた通り・・・
ついにあの「ファイナルファンタジー」のiPhone / iPod touch に移植されました!!
目立った RPG のなかった iPhone / iPod においては、ようやく登場した「大本命」です。

初代の「ファイナルファンタジー」は家庭用ゲーム機はもちろん、携帯ゲーム機や携帯電話など、数多くの機種に移植されています。
そしてその移植の度にゲームバランスやゲームシステムの調整、グラフィックの書き直しやサウンドのリニューアルが行われています。

iPhone / iPod touch 版は GBA 版で修正されたゲームシステムと、PSP 版で描き直されたグラフィック&サウンドを持っており、さらに GBA 版と PSP 版で導入された「追加ダンジョン」も両方加えられています。

つまり、現時点のファイナルファンタジー1&2の「最終形」であり、「決定版」と言えますね。

finalfantasy12

とりあえず FINAL FANTASY (1) からプレイしているので、こちらから取り上げます。

グラフィックは PSP 版をベースにしているだけあって、完全に「今風」です。 「古さ」はまったく感じません。
書き込まれた美しい背景に加え、ダンジョンには霞もかかっています。

finalfantasy13

またサウンドが素晴らしく、すべて「アレンジバージョン」になっており、例えば街の BGM はアコースティックギターとフルートで演奏された感じになっています。


ゲームの方は、良くも悪くも「昔のファイナルファンタジー」らしいもの。
ゲームバランスはややマイルドになっているのですが、モンスターの遭遇率が高く、1マス歩いただけですぐ敵が出る事もあり、なかなか進まずヤキモキする事も多いです。

ダンジョンから出る魔法も後半にならないと覚えられないので、なかなか進まない上に中盤まではダンジョンの深部から歩いて戻る必要があり、この辺は今の RPG と比べると、ちょっとしんどくなる部分とは言えますね・・・

操作性は、十字キーの操作はそれほど違和感ありません。
戦闘時に「剣ボタンをタップ」→「敵をタップ」という操作を繰り返す必要があるので、「敵のタップだけで攻撃できるようにしてくれ」という意見が多く出ているようですが、それほど操作性が悪いという訳ではないですね。

完成度は十分に高く、ランダム生成のダンジョンを楽しめる「ソウル・オブ・カオス」、数多くの特殊ダンジョンに挑める「時の迷宮」も追加されていて、やり込みも十分。
もちろん本編だけでも相当のボリュームがありますから、これ1本でかなり長時間遊び倒すことが出来るでしょう。

1000 円という価格が iPhone / iPod touch のアプリとしては高額なので、その点で iTunes のレビューでは批判も出ていますが、これだけの完成度とボリュームのソフトが 1000 円というのはむしろ安いと思います。
っていうか、これが 1000 円で文句が出るんだったら、どういうものなら納得するんだ、と思ってしまいます。


これまでのスクウェアのアプリには微妙なものもありましたが・・・
この「ファイナルファンタジー」は、名前負けしない素晴らしいクオリティーだと言えますよ。
RPG が好きな人なら文句なくオススメ出来ます!

なお、最後に1つアドバイス。 セーブは小まめにしておきましょう!
全滅したらゲームオーバーになりますし(ドラクエみたいに街に戻るという事はない)、何かの拍子に iPhone が不安定になったり、バッテリー切れになる可能性もあります。
(アプリが落ちたり電話がかかってきても再開できるのですが、1度不安定になった後、再開が働かなかった事がある。 念のため、インストール後の本体再起動はしておいた方がいいかも)
なお、iPhone / iPod touch 版はセーブはどこでも可能です。

FINAL FANTASY(iTunes が起動します)
 
(追記:フシギナ ジュモン は逆から読みます。今は知らない人が多そうなので念のため)