iPhone / iPod touch を傾けて、画面の中を流れる水をコントロールし目的の場所に流す「流体解析シミュレーション」パズル。
それがこの AQUA FOREST Powered by OctaveEngine Casualです。
名前長すぎ。

本日(2010年3月4日)から1週間、割引セールが行われているため、ここでご紹介いたします。

aquaforest11

このゲームは「フィジオス」という会社が作った 2D 流体解析エンジンを流用し、ハドソンが作成したパズルゲームです。

iPhone / iPod touch を傾けるとその方向に水が流れていきますが、ただ水を流すだけでなく、「ペン」などを使って画面上に壁などを書き足す事が出来ます。
これで水の流れをコントロールし、ゴールまで一定量運べばクリア。

ペン以外にもカッターや炎、石などがあり、石は重力に従って落ち、カッターは紐を切り、炎は木の壁を燃やして水も水蒸気に変えます
冷気を発する氷、柔らかい「ゴム」や「モチ」、ネバネバした液体や比重の重い水などもあって、それらを使った物理シミュレーションを楽しむ事が出来ます。


ただ、やっていてもあまり「パズルゲーム」という印象を受けません

そんなに頭を使うような難しいステージはなく、用意されている物体や流体がどういう風に作用するのかを試すようなステージが多いです。
流体解析ソフトである「Phyzios Engine」の「チュートリアル」をずっとやっているような感じですね。

でも、この流体解析エンジン Phyzios Engine は、なかなか楽しいです。
画面をなぞるとその形に合わせて水や炎や石が出てきて、それが傾きに合わせて流れ出したり、転がったり、燃え上がったりする様子は、「クレヨン・フィジックス」に通じる面白さがあります。


ただ、「Phyzios Engine」を使って「物理お絵かき」を楽しむのであれば・・・ フィジックス社が自分のところで開発・公開している iPhone / iPod touch アプリ、「PHYZIOS Studio for iPhone」を使った方がいいでしょう。
こちらの方が最新の解析エンジンが使用されているようで、動きも軽いです。

phyzics

と言う訳で、なんだかアプリの趣旨が違っている気もしますが、「物理お絵かき」がしたい人は AQUA FOREST で使い方や作用を学び、PHYZIOS Studio for iPhone でお絵かきやシミュレーションを楽しむ・・・
というのがいいかもしれません。

でも、単なるチュートリアルとして考えると AQUA FOREST は普段 900 円もするので、とてもオススメは出来ませんね。
今(2010/3/4~3/10)はセールで 115 円ですから試してみるのもいいのですが、定価では明らかに高いです。
PHYZIOS Studio for iPhone は無料で公開されているため、尚更です。
価格から考えると PHYZIOS Studio for iPhone で試してから、AQUA FOREST のパズルモードをやってみた方がいいんだろうか・・・?

ともかく、この流体解析エンジンは iPhone の傾きセンサー&タッチパネルとの相性もいいので、一度は見てみるのが良いと思います。

・AQUA FOREST(公開終了)
・PHYZIOS Studio for iPhone(公開終了)

なお、AQUA FOREST 2 は、同じ流体解析エンジンが使われていますが、全く別のゲームになっています。
こちらについては AQUA FOREST 2 の紹介記事をご覧下さい。