ダイスを使ったシンプルにして奥深いゲーム性を持つパズルアプリの名作「Lock 'n' Roll」。
その Lock 'n' Roll の続編が、この「Lock 'n' Roll 2」です。

前作 Lock 'n' Roll は4×4のマスの中にダイスを並べましたが、2 はそれが5×5のマスになっています。

locknroll2

ランダムに振られた1~4の数字の4色のダイスを、マスの中に並べていきます。
そしてダイスを「同じ数字4つで同色」「1~4で同色」「同じ数字で4色」「1~4で4色」のどれかの組み合わせで並べると、消す事が出来ます。
消す事が出来ずにマスが全部埋まるとゲームオーバー。
この点は前作「Lock 'n' Roll」と変わっていません。

この Lock 'n' Roll の基本ルールについては iPhone ACパズルゲームのページで詳しく解説しています。

今回はマスが5×5になっていますが、並べるのは4つで OK です。
しかし「同色同数字で5つ」「同色で1~4と1」などの5マスを使った「スペシャルコンボ」も追加されています。
また、5×5のマスになった事によりダイスがそろう列が増えたため、よりダイスの配置に頭を使うようになっています。


ゲーム自体はハッキリ言って、「Lock 'n' Roll のマスが5×5になった」というだけです。 ルールはほぼ同じですからね
だから前作と同じように、運と実力のバランスが良い、奥の深いゲーム性を持つ内容とは言えます。

しかし Lock 'n' Roll 2 は、前作ほどの人気にはなっていません・・・
iTunes には「前作の方が良かった」という意見が多く見られ、これは海外でも同様です。

その理由はダイスがそろう列が増えて、より緻密に考えなければならなくなり、ゲームが複雑化したため

locknroll22

考慮しなければならない列は、4×4の時は 20 通り。
これが5×5になると 45 通りになります。 つまり2倍以上。

そのぶんダイスがそろいやすくなってはいるのですが、ワイルドカードとなる「ジョーカー」を得られる点数も上がっているため、よく考えて配置しないと、以前にも増して「手詰まり」しやすくなっています。

4×4でも思考性がかなり高かったのですが、5x5になるとちょっと付いて行けないというか、そこまで考えるのが面倒、という領域になってきますね。
元々「シンプル・イズ・ベスト」と言えるゲームでもありましたから。

また、5x5になって列が増えたためか、ダイスが消えない役(ポイントのみが入る組み合わせ)は表示されなくなりました。
でもポイントだけの組み合わせもうまく使って、ジョーカーを得られるポイントを目指すのがゲームの攻略の1つでもあったので、その表示がなくなったというのはちょっと寂しく、ゲーム的にも解りにくくなっていると言えます。


また、人気が今ひとつの大きな原因だと思うのは・・・
前作は「無料版」がメインで、有料版は広告が出ないだけの、言わばカンパウェア(気に入ったら課金して貰うアプリ)という感じのものでした。
だから、「無料でこんなに面白いアプリが楽しめる!」という事で人気になったというのもあるのですが・・・

今作は 230 円の有料版がメイン。
無料版もあるのですが、こちらにはゲームの攻略のポイントとなる「ジョーカー」がありません
このゲームで「ジョーカーがない」ってのは、ゲームの重要なシステムの1つが欠けているとも言えるので・・・
つまり今回は、無料版では十分に楽しめません

この点も今ひとつ評価が良くない原因だと思います。
前作が無料だっただけに、それと比較されているのもあるようですね・・・


という訳で Lock 'n' Roll 2 、以前ほど人気ではないのですが・・・
でも決して面白くない訳ではなく、むしろパズルアプリとしては相変わらず秀作で、思考性の高さと慣れるほどスコアが上がるというバランスの良さは維持されていると思います。

ただ、やはりこのパズルは、前作の形がベストだった気がするかなぁ・・・
拡張すれば良いってものじゃないと言う事でしょうか。
続編や拡張版を作るってのも、難しいものですね・・・

前作をやっている方で、高難度版や別バージョンも試してみたいという方にのみ、有料版をオススメいたします。
無料版はジョーカーがないので勧められません。 このゲームの無料版をやるなら、前作をやった方がいいですね。(前作は無料なので)

Lock 'n' Roll 2 Pro(iTunes が起動します)
LNR2 (無料版ですが、ジョーカーなしです)