今、巷(iPhone / iPod touch 界)は遂にアメリカで発売が開始された「iPad」と、コナミが出したアプリ「ラブプラスi」の話題で持ちきりのようですが・・・

「iPad」はまだ日本での発売まで間があるし、私は Wifi+3G 版を買う予定なので扱うのは当分先になりそうです。
「ラブプラス」は興味がないのでとりあえずパスと言う事で・・・
いつも通り、マイペースに行きたいと思います。

と言う訳で、今日はコナミのラブプラス・・・ ではなく、なんだかよく解らないコナミのワンボタンアクションのおバカアプリ、「トメナサンナー TOUCH」をレビューしたいと思います。

tomenasannar

サラリーマンがただひたすら右に走っていき、障害物の前に来た時に画面をタップして回避する。
ただそれだけです。
タイミングが良ければ残り時間が増え、タイミングが悪ければスピードダウン。
残り時間がなくなる前にゴールすればステージクリアです。
ワンボタンアクション」のサブタイトルが示す通り、ただボタンをタップするだけの操作ですね。

あまりにも単純なゲームですが、出てくる障害物の種類やそれに対するアクションが非常に豊富で、そのアクションを「見て」楽しむゲームと言えます。

そしてその「見て楽しむ部分」が、極限まで「ナンセンス」。

グラフィックがファミコン時代を模したような大きなドット絵。
サラリーマンが訳の解らない障害物をかわしながら、意味不明な世界を走り抜けるシュール感。
どうやって笑えばいいんだか困る豊富なアクション。
演出として理解に苦しむニコニコ動画風のメッセージ。
まったく BGM と合っていない、取って付けたようなステージクリアのダンスゲーム。
そのすべてがあまりにもナンセンスです。

何というか、ステージで必死に笑いを取ろうとしているけど全くウケてなくて、むしろ見るのが心苦しくなってくる「お笑い芸人」を見続けている・・・
そんな感じでしょうか。

「おバカ」で「ギャグ狙い」なのは解るのですが、笑えると言うより、見ていて「痛々しい」。
そんな雰囲気が延々と続くゲームです。
でもたぶんこれは、あえてそれを「狙っている」んだと思います・・・

ゲーム自体はタイミングを合わせてタップするだけ。
しかしスピードが上がるほどキャラクターが前に出て行き、出た瞬間の障害物にぶつかってしまうようになるため、速度が上がるともう「勘」で押すしかなくなってきます。(もしくは障害物のタイミングを全部覚える)
なのであまり面白いという感じは受けません・・・

このゲームはもともとガラケーのアプリだったので、携帯電話でも操作しやすくて、軽く楽しめるように作られているのだと思います。
でも iPhone でコレだと、さすがに見劣りしますね・・・

またステージ開始前の読み込み時間が iPhone / iPod touch のアプリとは思えないほど長く、約20秒ほどかかります。

でもこのアプリは、そんなゲーム的・システム的な部分はどうでもいい事だと思います。
個人的には嫌いじゃないです。 おバカ系は好きだから。

このゲーム、やってて笑えません。 痛々しいです。 寒いです。 ただ単にシュールです。
グラフィックや雰囲気もアレです。
でも、そんなバカゲーを愛する人も世の中にはいるはず

そんな人は 230 円を投げ捨てる気持ちで購入するのも悪くないと思います。
ええ、私は投げ捨てました。 後悔はしていません。 たぶん。
一応ゲームになってるし。

ちなみにこのゲーム、Wii でも発売されています。
Wii でコレやって楽しいのか? いや、そのこと自体が壮大でシュールなギャグなのか?
あ、決してけなしている訳ではありません。 むしろ賞賛しています

そんな トメナサンナー TOUCH、オススメはしませんが、欲しい方はトメマセン。
失笑するしかない世界観をお楽しみ下さい。

トメナサンナーTOUCH(iTunes が起動します)