ファミスタに並ぶ日本の野球ゲームの大定番「パワプロ」。
そのパワプロの iPhone / iPod touch 版に、なんと NPB(日本野球機構)の公式ライセンスを受けたバージョンが登場しました!
その名も「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」。
ついに球団名と選手名が実名になったパワプロが、iPhone にも登場です!
これは私的にはちょっと意外で、かつ今後の iPhone / iPod touch アプリに大きな意味を持つ出来事ではないかと思います。
ここでは NPB 公式でない方(初期版)と合わせて解説したいと思います。
まずパワプロの基本と操作の説明を。
iPhone / iPod touch 版は、バッティングは撃つ場所をタップ、投球も球種の種類をボタンで選択してから投げる場所をタップと言う、シンプルかつ遊びやすい操作になっています。
守備は基本オートで、「セミオート」にした場合のみ送球場所とジャンプを操作可能です。
走塁も基本はオートですが、マニュアルにして走らせる(もしくは戻る)ランナーをタップで指示することも可能です。
プレイ感覚はまさに「パワプロ」そのもの。
守備操作がない以外は、他機種版をプレイするのと同じように楽しむことが出来ますね。
ただバッティング時の「強振」は、「タップ+指をスライド」という操作になっていて、慣れないと難しいです。
ゲームには通常の「対戦」と「ペナント」があり、対戦は Bluetooth 通信で対人戦も可能、ペナントは 144 試合~ 25 試合のシーズンを行うものですが、途中の試合を省略することも可能です。
ペナントモードではケガ人が出る場合もあります。
また、他チームの選手を好きなように入れ替えて、オリジナルチームを作ることも可能です。
初期バージョンの「パワフルプロ野球TOUCH」と、「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」の違いですが、まずは前述した通り、チーム名と選手名が実名かどうかが違いますね。
初期版は架空のチーム・架空の選手名で、チームも6チームしかありません。
公式ライセンス版2010はセパ両リーグで12チームあり、また2軍選手が6人存在し、1軍選手との入れ替えが可能になっています。
(例えば巨人のイ・スンヨプは2軍スタートになっています)
そのぶん1チームの選手数も増えていますね。
また、ペナントモードでは「通常試合」と「スキップ」の他に「高速試合」が追加されており、高速試合では簡易的な試合経過が1人ずつ表示されていきます。
高速試合ではバッターに「通常」「強振」「バント」のサインを出すことも可能で、さらに「途中から通常モードにする」「通常モードの途中から高速試合にする」という事も可能です。
選手交代を通常画面にしないと行えないのがちょっと残念ですが・・・
選手交代に関してはペナントの合間に行える「采配」コマンドで、大まかな起用方法の設定(継投を多め、など)が行えます。
高速設定だけで「監督モード(オーナーモード?)」でプレイするのもいいですね。
さて、この iPhone / iPod touch 版のパワプロですが・・・
実は私は初期版を見た時に、「これは凄い!」と思ったと同時に、iPhone / iPod touch アプリの限界を見た気もしていました。
この「限界」というのは「技術的な限界」ではなく、「ビジネス的な限界」です。
iPhone / iPod touch 版のパワプロには、残念ながら「サクセスモード」がありません。
ぶっちゃけ、今のパワプロってペナントモードよりもサクセスモードの方がメインですよね。
でもそのサクセスがないので、正直パワプロファンにはガッカリ感が拭えないのが本音です。
ただ、サクセスモードというのは開発には時間がかかります。
またゲームバランスが命のモードなので、バランス調整やテストプレイにも時間がかかり、人件費を含む開発費もかかるでしょう。
それらの開発費は販売後の売上げで賄わなければならいのですが・・・ iPhone / iPod touch のアプリはそんなに価格が高くないので、ヘタをすると赤字になるリスクが大きい。
良くも悪くもサクセスモードは技術面のハードルは低いので、iPhone / iPod touch でも遜色なく移植できるはずですが、だからこそ十分なものでないとユーザーはたぶん納得しないでしょう。
しかし技術面を言い訳に出来ない上に単価が安いので、どうしてもメーカー側は作り辛いはず。
加えて、プロ野球アプリであるなら球団名や選手名は実名にしなければ楽しめませんが、これらを実名にするには NPB(日本野球機構)にライセンス料を支払わなければならず、それはアプリの価格に跳ね返って来ます。
ところが iPhone / iPod touch はアプリの価格を高くすると売れませんし批判も受けるので、そのぶんをペイ出来るかどうかは、おそらく厳しい。
私が初期版のパワプロを見て感じた「限界」はこれらのもので、どうしても赤字のリスクが高くて、他機種版のようなパワプロを作るのは無理なんだろうな、と感じました。
ところが今回「公式ライセンス版2010」が登場したので・・・
NPB へのライセンス料の件は、「それを支払っても元が取れる」「それを賄えるだけのアプリの価格にしても利益が出せる」とメーカー側が判断したのかもしれません。
これは結構、大きな事だと思います。
もしかすると、スクエニが 1000 円でファイナルファンタジー1と2を出し、カプコンがストリートファイター4を 900 円で発売して、「高いクオリティーさえあれば価格が多少高くても絶賛される」という実例が生じたのを見て、コナミもパワプロなら行けると思ったのかもしれません。
もしメーカー側がそう思ったのであればパワプロにサクセスモードが付くかもしれませんし、もっと高度な、それこそ他のゲーム機以上のボリュームやクオリティーを持つアプリが今後登場してくれるかもしれません。
私的にはパワプロTOUCH公式ライセンス版は、今後の可能性を感じられるアプリでした。
と言う訳で、なんだか話がズレた気もしますが・・・
「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」、野球ゲームとして十分楽しめる内容です。
縦画面でプレイ出来るので外出先でも出来ますし、時間がなくなりそうになったら「高速試合」にして試合を進めることも出来ます。
公式ライセンス版が発売されたためか、初期版は価格が安くなっていますが(450円)、野球ゲームは「実名でナンボ」という気がしますので、多少高くても(800円)やるなら「公式ライセンス版」の方をオススメしたいですね。
・パワフルプロ野球TOUCH(初期版、iTunes が起動します)
・パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010(iTunes が起動します)
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