コンピューターピンボールの老舗メーカー「KAZe」が開発した、デジタルピンボールの名作の iPhone / iPod touch 移植版。
それが「ラスト グラディエーターズ(LAST GLADIATORS)」です。
元は「セガサターン」のゲームだったらしく、国内だけでなく、国外での評価も高かったピンボールのようですね。
まず先に価格について言っておこうと思いますが・・・
このアプリには4つのピンボール台が収録されています。
しかし購入時にプレイ出来るのは1つだけで、残りはアプリ内課金で購入しなければなりません。
しかもアプリは 600 円、追加課金も1つあたり 600 円と、iPhone / iPod touch アプリとしては高額。
4つ全部買ったら 2400 円になってしまいます。 ピンボールで。
これはさすがに高いですね・・・
iPhone では高クオリティーのピンボール The Deep や Jungle Style が 115 円で売られているので、それらと比較するとコストパフォーマンスではかなり厳しいものがあります・・・
とりあえずここでは、アプリ購入時にプレイ可能なピンボール台「GLADIATORS(グラディエーターズ)」を元にレビューを行います。
ゲーム内容ですが、ピンボールアプリとしてのクオリティーはさすがに高いです。
特にボールの動きが自然で、まったく違和感はありません。
ここがピンボールの一番重要なところだけに、ポイント高いですね。
サウンドも実際のピンボールのような臨場感のある効果音で、BGM も非常にノリが良く、ゲームを盛り上げてくれます。
難点は画面がまったく動かない事。
スクロールしません。 ズームインやズームアウトもありません。
固定画面のまんまです。
だから The Deep や Jungle Style を見た後にこのゲームをやると、迫力という点で物足りなさを感じるのは否めません。
ただ、しばらくプレイしていると、なぜスクロールやズームがないのか解ってきます。
それは、このピンボールはかなり頻繁に「マルチボール」(複数のボールが同時に出てくる状態)になるからです。
多くのイベントがマルチボール化を伴っており、ボールが2つや3つでのプレイが頻発します。
フリッパーがあまり高く上がらないため、ボールのホールド(フリッパーでボールを止める事)が難しいのですが、これもマルチボールで飛び交っているボールをバシバシ弾いて欲しいからではないかと思います。
おかげで展開は結構ハデで、The Deep や Jungle Style とは違う面白さがありますね。
イベントの種類も非常に豊富で、イベントごとに電光表示板を模したカットインが表示されます。
シブイ感じのグラフィックとリアルなサウンドがなかなか良いです。
すぐに落ちた場合に救済が行われたり、一度もマルチボールにならなかった時に最後のボールで自動的にマルチボールのセッティングが行われるなど、うまく行かなかった時や初心者への配慮もあります。
全体としては「さすがピンボールの老舗」と思える完成度で、これなら追加課金の他の台もやってみたくなりますね。
でも・・・ やっぱり他と比較して、高く思えてしまいますねー。
The Deep や Jungle Style などの OOO Gameprom のピンボールが、いかに価格破壊かを感じます・・・
前述したようにやや迫力に劣ることと、アプリを落とした後に再開(Resume)出来ないのもやや難点でしょうか。
また、やはりオンラインランキングに対応して欲しかったところです。
出来栄えは良いので、ピンボールが好きな人にはオススメ出来るアプリです。
・ラスト グラディエーターズ Ver.2010(公開終了)
・ラスト グラディエーターズ Ver.2010 無料版(無料体験版、一定時間で終了します)
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