無人島に漂流したおじさんが、その場にあるものを活用して救助を要請できるまで生き延びる、サバイバルアドベンチャー
それがこの「Stranded」です。
iPhone 版は「Stranded Without A Phone」という名前ですが、iPhone じゃなくて Without A Phone(電話はない)なんですね。

iTunes の有料アプリランキングで上位独走中、しかしレビューを見てみると、賞賛する人と批判する人の意見で真っ二つ

やってみるとその理由が良くわかる、「人を選ぶゲーム」の代表格なアプリです。

stranded

無人島に漂着した「おじさん」を、そこにある様々なものを工夫して使い、生き延びさせていきます。
例えば、石ころをたくさん拾って「たき火の炉」を作り、乾いた草と木の棒を拾ってきて火をおこします。
アシ(草)の生えているところで葉を取って、それを紡いでヒモにして、ヒモと石と木の棒から斧を作ったりします。

おじさんは物を6しか持てませんが、物は好きな場所に置いておくことが出来ます。
ですから拠点とする場所を決め、そこに拾ってきたものを集めておくのがポイントとなります。

おじさんには「食料」「水」「ケガ」「体力」の4つのパラメーターがあり、まずは食料と水を調達できるようにしなければなりません。
食料や水がなくなったり、ケガをしてしまうと体力が徐々に減っていき、なくなるとサバイバル失敗、ゲームオーバーです。

島にはレモンやベリーなどがなっている茂みがあるので、それを食べれば当分は生き延びられますが、レモンには限りがあるため食べ尽くすと餓死が待っています。
水を調達する方法を整え、イノシシや魚が捕れるようになると、サバイバルは安定します。

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最終的には、海岸に漂着する道具を使って通信機を作り、救助を呼ぶのが目的となります。
道具は一定の日数が経たないと流れてこないようなので、長期間生活できるようにする必要がありますね。

このゲーム、最初はどうすればいいのか悩むと思います。
物は少ししか持てない、食料はない、水もない。 それでも容赦なく飢えていき、ケガもする。
どれを使えば何が作れるのか、何を使えばどうなるのかも、やっていく中で少しずつ自分で調べていくしかない。
そもそも、島の形もゲームごとに違う。

でも、このゲームはサバイバルアドベンチャーです。
それを自分で解明していくことが面白いゲームです。
どうすればいいのか調べて、工夫して、それで突破口を見つけていく事を楽しむ内容と言えます。

iTunes の意見が真っ二つなのも、まさにこのゲーム性だからでしょう。
気軽なゲームがやりたい人や、やり方が明確でないゲームが嫌いな人は、このゲームには全く向きません。
逆に自分で解決法を見つけていく事を楽しめる人は、このゲームに向いています。

アクション性が全くなく、素材を集めて道具や設備を作る「コツコツした作業」も必要なので、この点でも好みが分かれるでしょう
オンラインゲームで「生産」が好きな人や、モンハンなどで素材集めが楽しかった人は、おそらくこのゲームも楽しめると思います。

動物が1種類(イノシシ)しかいない、サバイバルが出来る体制が整うと後は流れてくる道具を探すのみとなる、というのが残念な点で、もっと日数の経過によって新たに登場するアイテムやイベントなどが欲しかったところですが、生活が安定するまでは色々とやるべき事は多いです。

少し序盤のヒントを言うと、草(アシ)の前に行って葉をたくさん取るとヒモが作れます。
水面をよく見ると渦が巻いているような場所があり、そこには魚がいます。(これは解りにくい)
ケガは花を食べれば回復します。(食べるのはステータス部分に食べたいものをドラッグです)


人を選びますが、楽しめる人には本当に面白いゲームです。
価格も 230 円とお手頃で、1回のプレイ時間が長めなうえに、プレイごとに異なる島で遊べるので、合う人なら長期間楽しめるゲームですね。
「自分に合ってそう」と思うのなら、オススメのアプリです。

なお、無料版もありますが、無料版は英語な上にクリア出来ないようなので、ここではオススメしません。
どんなゲームか試してみるだけならいいかも?

Stranded Without A Phone(iTunes が起動します)

(後日追記)
後半はひたすら海岸を捜索しながら、アイテムが流れてくるのを待つ事になるので、ちょっと単調かも・・・
寝れば時間は早く経過しますが・・・