ワールドカップ一次リーグ突破記念、サッカーアプリ特集。
今日はその名も「FIFA World Cup」をご紹介します。
そのまんまな名前ですね。

FIFA ワールドカップのライセンスは EA(エレクトロニック・アーツ)が独占契約しています。
FIFA や ワールドカップの名前を冠したゲームは EA にしか出せない訳で、この点が最大のアピールポイントでしょう。

なお、EA は「FIFA 10」というサッカーアプリも販売していますが、これは FIFA World Cup の一つ前のバージョンになります。
FIFA World Cup の方が様々な面で改良されているため、FIFA 10 の方はオススメ出来ません。

fifaworldcup

サッカーゲームとしては、初心者向きで非常にやりやすい印象です。
ボタンに「タックル」とか「パス」とかコマンド名が書いてあるので一発で意味が解るし、選手の動きもキビキビしていて操作しやすいです。
「必殺技」というボタンがありますが、ちょっとしたフェイントをかけるようなものですね。
操作性も良く、コントロールパッドは指を置いた位置が中心になるよう自動調整されます。

シュートやパスは長く押すことでパワーが貯まっていく形式ですが、ウイニングイレブンほど調整がシビアではなく、コントロールしやすいです。
センタリングやスルーパスが出来るときは画面に矢印が表示され、視覚的に解るようになっています。
(矢印が表示されたときに長めにパスボタンを押すと実行します)

シュートはゴールの方に打つ方向を調整してくれるので、向きを変えてシュートというのもやりやすくなっています。
また、真正面から打っても結構入るので、この点でも初心者向けですね。
ただ、シュートが入りやすいのは相手も同様なのでご注意を。
まあ点が入りやすい方がゲームとしては面白いと思います。

ディフェンスもタックルボタン押しっぱなしで自動でプレスをかけてくれるので、お手軽にプレイ出来ます。
全体的に初心者向けですが、試合時間がそんなに長くないし、携帯アプリとしてはこのぐらいの調整の方がいいかなと思います。


残念なのは、なんと言ってもグラフィック。
リアル系サッカーゲームの中では一番荒いですね。
動きは悪くありませんが、キャラクターは角張った感じでお世辞にも綺麗とは言えず、それがアップになったりするもんだから余計にアラが目立つ
試合中には観客席の様子が映し出されたりするのですが、観客も残念グラフィックなので、むしろガッカリ感が・・・

fifaworldcup2

でも、グラフィック(ポリゴン)が荒いのは、決して欠点ばかりではありません。
グラフィックの負荷が低いためか、このゲームは iPhone 3G でも普通にプレイ出来ます
3G 切り捨てなリアル系サッカーが多いのに対し、このゲームは 3G も考慮した内容にしているようで、これは好感が持てますね。
まあ iPhone 3GS 以降を持っている人だと、どうしても見た目で見劣りするのは否めないでしょうが・・・

FIFA 公式らしく演出は豊富で、入場シーンやゴールシーン、ハーフタイム前のボール支配率やシュート紹介など、様々なシーンがあります。
実況もあって歓声もリアル、サウンド面では臨場感があります。


ゲームモードはメインの「FIFA ワールドカップ」の他に、「キャプテンモード」が用意されています。
これもワールドカップの舞台で戦うのですが、プレイヤーは一人の選手で、試合中も自分のみ操作します。
視点も自分の選手を後方から見た視点となり、ちょっと違った感じでゲームを楽しめます。
このモードでは試合により能力がアップしていく成長要素もあります。

ワールドカップのみが中心なので、クラブチームは存在しません
選手はこのゲームが発売された 2010年4月 時点のものなので、やや古いデータです。 例えば日本のキーパーには川島がいません。
それでも各国代表が実名で登場するところは、さすが FIFA 公式ライセンスだなと思います。


全体としては、グラフィックのクオリティーは低いけど、ワールドカップがテーマだし、初心者でもプレイしやすくて楽しめるので、「あまりサッカーゲームをした事はないけど、この機会にやってみたい」という方にオススメですね。
iPhone 3G でも動作するので、「3GS じゃないけどワールドカップのゲームをやってみたい!」という方にもいいでしょう。
価格も 350 円と高すぎないぐらいなので、お手頃感があります。

FIFA World Cup(iTunes が起動します)