戦略シミュレーションゲームの古典的ボードゲーム「Risk(リスク)」。
iPhone / iPod touch では、その Risk を元にしたシミュレーションゲーム「Lux」が公開されており、定番アプリの1つとなっています。
しかし最近になって急に、この Risk 型シミュレーションゲームのアプリが相次いで発売されました。
しかもその発売元は、1つは Chillingo、1つは EA。
どちらも大手の販売メーカーです!
と言う訳で今回は、その最近発売された Risk / Lux 型シミュレーションアプリを取り上げたいと思います。
(なお、このページの解説は Lux を知っているものとして解説を行っています。 予めご了承下さい)
まずは Chillingo が発売した「Dominion」から。
開発したのは Dot Matrix というアメリカのメーカーです。
画面はコンピューターのレーダー画面のような、サイバーな雰囲気ですね。
マップは数種類用意されており、世界地図の基本マップの他に、北米、東ユーラシア、ヨーロッパなど複数の地域のものが用意されています。
ゲームの基本ルールは Lux と同じなのですが、異なっている点も多くあります。
特に大きいのが、「カードがない」という事。
カードによる大きな戦力補充がないため、Lux や Risk にあったダイナミックな展開がありません。
その分、各地域から得られる戦力を慎重に使っていく必要があるため、戦略性は高まっています。
また、各地域を占領したり特定の条件を満たすと、条件ごとに決められた「特殊効果」を各ターンに1つ使う事が出来ます。
特殊効果には、「攻撃時にサイコロを1つ高くする」「攻撃前に戦力移動が出来る」「空軍の周辺の戦闘でサイコロの目を増やす」などの効果があります。
ただ、オリジナルの Lux / Risk より戦略性を高めようとしたのは解るのですが・・・
カードがなく大きな戦力補充もないので展開が地味で、演出もかなり地味。
グラフィックや BGM も暗い感じなので、全体的に淡々とした印象です。
さらに勝利条件が「特殊効果を得るための条件を指定個数満たすと勝利」で、世界征服が条件じゃない。
そのため中途半端なところで終わってしまう印象で、「どうせなら統一までやらせてくれよ」という気になってしまいます・・・
世界征服でゲームクリアになる「クラシックモード」もあるのですが、このモードには特殊効果がないので、元々カードがないことと相まって、展開がさらに地味。
価格は 230 円と手頃ではあるのですが・・・ ちょっとイマイチ感が否めませんね。
オンラインプレイが用意されているため、どちらかと言うとオンライン向けの調整なのかも知れません。
もう1つは、EA(エレクトロニック・アーツ)が開発・販売した「Risk」。
元祖 Risk の名をそのまま受け継いでいるのが特徴です。
ゲーム内容はぶっちゃけ・・・ Lux と変わりません。
Lux は Risk のルールを、コンピューター上でほぼ忠実に再現したゲーム。
そしてこのアプリは、Risk を名を冠してその内容を再現したゲーム。
となると・・・ 内容は変わらない訳です。
ただ一点、「戦力移動はルートが繋がっていれば遠くにも一気に移動できる」という部分のみ異なります。
なぜこの部分だけ新ルールになっているのかは解りませんが・・・
「核兵器」のようなボタンがあり、これを押すと爆発が起こって1発で勝負が決まるため、これも新ルールのように思えますが、実際にはこれは「どちらかが全滅するまで攻め続けるボタン」であり、内部的には通常のルール通りの攻撃を繰り返しています。
マップは世界地図を元にしたものが1つだけ。
オリジナルの Risk がこのマップですから、それを再現していると言えますが、ゲーム内容が同じなので、マップが選べる Lux(Lux DLX)の方が良いとは言えますね・・・
ただ、演出やグラフィックは明らかにこちらの方が上です。
補充フェイズや攻撃フェイズなどの際に表示されるカットインがカッコ良く、戦闘時に表示される兵士のグラフィック、爆発の演出などもあって、シンプルなゲームですが地味な印象は受けません。
プレイ中に得られる勲章を集めるという、ちょっとしたやり込み要素もあります。
一方インターフェイス面では、領土数やカード枚数、補充数などのデータがメイン画面に表示されていないのが難点。
いちいち切り替えないと確認出来ません。
カードの枚数は「他プレイヤーを滅亡させたときにカードを奪える」というルールがあるため重要で、それをパッと見で確認出来ないのはちょっと不便ですね。
また、価格が 600 円と高いのが難点。
まあ Lux も 600 円なのでそれに合わせているのだと思いますが、マップが選べないので、「それなら同じマップをタダでプレイ出来る Lux Touch(Lux の無料版)の方がお得じゃん」という気も・・・
グラフィックと演出に 600 円の価値を見いだせるかがポイントですが、私的には 600 円じゃあなぁ・・・ って感じです。
あと、これは個人的な意見ですが・・・
「Risk のオフィシャルゲーム」を名乗っているのに、グラフィックが完全なオリジナルで、クラシックな雰囲気が全くないのはどーだろう? と少し思います。
と言う訳で結論としては、「やっぱり Lux が一番良いような気がする」というところですね。
長々と解説しておいて、「結局結論はそれかよ」って感じですが・・・ ^^;
・Dominion(iTunes が起動します)
・Risk(iTunes が起動します)
iPhone / iPod touch では、その Risk を元にしたシミュレーションゲーム「Lux」が公開されており、定番アプリの1つとなっています。
しかし最近になって急に、この Risk 型シミュレーションゲームのアプリが相次いで発売されました。
しかもその発売元は、1つは Chillingo、1つは EA。
どちらも大手の販売メーカーです!
と言う訳で今回は、その最近発売された Risk / Lux 型シミュレーションアプリを取り上げたいと思います。
(なお、このページの解説は Lux を知っているものとして解説を行っています。 予めご了承下さい)
まずは Chillingo が発売した「Dominion」から。
開発したのは Dot Matrix というアメリカのメーカーです。
画面はコンピューターのレーダー画面のような、サイバーな雰囲気ですね。
マップは数種類用意されており、世界地図の基本マップの他に、北米、東ユーラシア、ヨーロッパなど複数の地域のものが用意されています。
ゲームの基本ルールは Lux と同じなのですが、異なっている点も多くあります。
特に大きいのが、「カードがない」という事。
カードによる大きな戦力補充がないため、Lux や Risk にあったダイナミックな展開がありません。
その分、各地域から得られる戦力を慎重に使っていく必要があるため、戦略性は高まっています。
また、各地域を占領したり特定の条件を満たすと、条件ごとに決められた「特殊効果」を各ターンに1つ使う事が出来ます。
特殊効果には、「攻撃時にサイコロを1つ高くする」「攻撃前に戦力移動が出来る」「空軍の周辺の戦闘でサイコロの目を増やす」などの効果があります。
ただ、オリジナルの Lux / Risk より戦略性を高めようとしたのは解るのですが・・・
カードがなく大きな戦力補充もないので展開が地味で、演出もかなり地味。
グラフィックや BGM も暗い感じなので、全体的に淡々とした印象です。
さらに勝利条件が「特殊効果を得るための条件を指定個数満たすと勝利」で、世界征服が条件じゃない。
そのため中途半端なところで終わってしまう印象で、「どうせなら統一までやらせてくれよ」という気になってしまいます・・・
世界征服でゲームクリアになる「クラシックモード」もあるのですが、このモードには特殊効果がないので、元々カードがないことと相まって、展開がさらに地味。
価格は 230 円と手頃ではあるのですが・・・ ちょっとイマイチ感が否めませんね。
オンラインプレイが用意されているため、どちらかと言うとオンライン向けの調整なのかも知れません。
もう1つは、EA(エレクトロニック・アーツ)が開発・販売した「Risk」。
元祖 Risk の名をそのまま受け継いでいるのが特徴です。
ゲーム内容はぶっちゃけ・・・ Lux と変わりません。
Lux は Risk のルールを、コンピューター上でほぼ忠実に再現したゲーム。
そしてこのアプリは、Risk を名を冠してその内容を再現したゲーム。
となると・・・ 内容は変わらない訳です。
ただ一点、「戦力移動はルートが繋がっていれば遠くにも一気に移動できる」という部分のみ異なります。
なぜこの部分だけ新ルールになっているのかは解りませんが・・・
「核兵器」のようなボタンがあり、これを押すと爆発が起こって1発で勝負が決まるため、これも新ルールのように思えますが、実際にはこれは「どちらかが全滅するまで攻め続けるボタン」であり、内部的には通常のルール通りの攻撃を繰り返しています。
マップは世界地図を元にしたものが1つだけ。
オリジナルの Risk がこのマップですから、それを再現していると言えますが、ゲーム内容が同じなので、マップが選べる Lux(Lux DLX)の方が良いとは言えますね・・・
ただ、演出やグラフィックは明らかにこちらの方が上です。
補充フェイズや攻撃フェイズなどの際に表示されるカットインがカッコ良く、戦闘時に表示される兵士のグラフィック、爆発の演出などもあって、シンプルなゲームですが地味な印象は受けません。
プレイ中に得られる勲章を集めるという、ちょっとしたやり込み要素もあります。
一方インターフェイス面では、領土数やカード枚数、補充数などのデータがメイン画面に表示されていないのが難点。
いちいち切り替えないと確認出来ません。
カードの枚数は「他プレイヤーを滅亡させたときにカードを奪える」というルールがあるため重要で、それをパッと見で確認出来ないのはちょっと不便ですね。
また、価格が 600 円と高いのが難点。
まあ Lux も 600 円なのでそれに合わせているのだと思いますが、マップが選べないので、「それなら同じマップをタダでプレイ出来る Lux Touch(Lux の無料版)の方がお得じゃん」という気も・・・
グラフィックと演出に 600 円の価値を見いだせるかがポイントですが、私的には 600 円じゃあなぁ・・・ って感じです。
あと、これは個人的な意見ですが・・・
「Risk のオフィシャルゲーム」を名乗っているのに、グラフィックが完全なオリジナルで、クラシックな雰囲気が全くないのはどーだろう? と少し思います。
と言う訳で結論としては、「やっぱり Lux が一番良いような気がする」というところですね。
長々と解説しておいて、「結局結論はそれかよ」って感じですが・・・ ^^;
・Dominion(iTunes が起動します)
・Risk(iTunes が起動します)
本家サイトの方でLuxがiPhone対応だけになっていますが、
iPad版もありますよー。