「光源」をフィールド上に設置し、倒したい敵だけを光の中に入れて倒す、一風変わったパズルゲーム。
それがこの「Helsing's Fire」です。

シンプルながら頭を使う内容と、遊びやすいゲームバランス、雰囲気の良い演出、そして 115 円という低価格により、登場後ずっとランキングの上位に位置しています。

販売は Clickgamer というイギリス中部のメーカーで、ここは様々な携帯電話やスマートフォンのアプリを扱ってきた、言わば「モバイルアプリの老舗」のようです。
iPhone では以前にご紹介した Parking ManiaAngry Birds などの開発に携わっており、他にも Modern ConflictAssault Squadron など、数多くのゲーム販売にも関わっています。

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トーチ(たいまつ)を動かし、その光で敵を照らした後、色の付いた「薬品」を使うと、同じ色の敵を倒すことが出来ます。
薬品を使える回数に限りがあるため、1回の使用で出来るだけ多くの敵を倒せるよう、敵をまとめて照らせる場所を探す必要があります

もし別の色の薬品の攻撃を当ててしまうと、相手の耐久力が逆に増えてしまいます
よって赤の攻撃を行うときは、赤い敵を光の中に入れつつ、青や緑の敵はうまく光から外さなければなりません。
光は障害物に遮られるため、これをうまく活用してトーチを置くポイントを見極める必要があります。

ゲームの進行に応じて「攻撃してはいけない民間人」「ダメージを与えると反撃してくる敵」、さらに「ボスキャラ」なども登場します。
素早く移動して敵の攻撃を回避するアクション要素もありますね。

そして特筆すべきは、その雰囲気でしょう。
英国紳士の教授とその助手という「お約束」のコンビのやり取りが、レトロ風で雰囲気の良いグラフィックで描かれます。
クリア時の演出や BGM などもそれらしさがありますね。

また、このゲームの主人公「ヘルシング博士」は紳士口調ながらかなりの毒舌で、それがまたいいキャラクターになっています。

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パズルとしての難易度は高くありませんが、ステージは 90 と多めに用意されており、さらにクリア後もステージを次々クリアして行く「サバイバルモード」を楽しめます。
サバイバルモードはオンラインランキングにも対応。
そんなに時間のかかるゲームではなく、忙しい操作も必要ないので、外出中でも気軽に遊ぶことが出来るでしょう。

やや淡々としていますが、特に目立った欠点はありません。
価格も 115 円と安いので、内容的にも価格的にも手軽に試せるアプリです。
かなりオススメできるパズルゲームですね。

Helsing's Fire(iTunes が起動します)