往年のカプコンの名作「魔界村」。
その魔界村の携帯アプリ版として開発されたのが「魔界村 騎士列伝」で、昨年(2009年)末に iPhone / iPod touch 版も公開されました。
この魔界村 騎士列伝、「魔界村は2週エンドで真のエンディング」という魔界村のお約束を完璧に無視し、2週目はなくストーリーも「未完の形」でゲームが終わっていましたが、その続きとなるのが今回発売された続編。
「魔界村 騎士列伝2」です。
(一般の)携帯アプリとしては昨年末にすでに発売されていましたが、iPhone / iPod touch 版はグラフィックが完全に一新されており、迫力のある 3D グラフィックで表現されています。
魔界村は俗に言う「横スクロールのジャンプアクション」で、攻撃で敵を倒しながらジャンプで障害物を越え、最後にいるボスを倒せばクリアとなるゲームです。
オリジナルの魔界村は非常に高い難易度で知られていましたが、iPhone / iPod touch 版はかなり簡単な調整になっていて、あまりゲームをやらない方でもプレイ可能なレベルになっています。
今回の「2」は、前作よりさらに難易度が落とされている印象ですね。
ゲーム自体は前作「魔界村 騎士列伝」とほぼ同様です。
ただ、細かい変更点は多く、特に「方向キーやボタンの配置を自由に変更できるようになった」のは、嬉しい点でしょう。
前作は方向キーがやや画面中央寄りで、ボタンも横並びだったので指で画面が隠れる面積が多かったのですが、今回は自由に配置可能になっています。
ただ、操作性が良くなったかというと、決してそうとは言い切れず・・・
スティックがナナメに入りやすいため、しゃがもうとして横に歩いてしまったり、ボタンの反応範囲が広すぎて、攻撃のつもりで一緒にジャンプをしてしまったと言うミスが多発します。
前作はスティックがナナメに入りにくく、しゃがみたくないのに勝手にしゃがんでしまう事が多かったので、今回はすぐしゃがまないようにしたのだと思いますが・・・ なんだか調整が極端な印象。
この辺は個人差もあると思うのですが、私的には前作より誤動作でダメージを受けたり、下に落下してしまったりすることが多くなったので、前よりやりにくい気がしますね。
全体的なゲームスピードが前作より少し増しているのも、地味ながら重要なポイントでしょうか。
そして一番大きな変更点は、新しいプレイヤーキャラクター「パーシバル」の登場でしょう。
なんと「接近戦用キャラ」という、魔界村では初の性質を持ちます。
飛び道具がないんじゃ、このゲーム辛くない? と思うかもしれませんが・・・ 実際、ちょっと辛いです。
ただ、攻撃力がかなり高めに設定されていて、武器によっては火の玉が出たり前方三方向に氷が出たりするので、離れて戦う事も可能です。
また、見た目より攻撃判定が大きいので、慣れれば割と有利に戦う事も出来ますね。
さらにパーシバルの大きな特徴は「ダッシュ攻撃」が出来ること。
これはアーサーの魔法に相当するものですが、魔法の鎧がなくても使用可能で、ダッシュ中は無敵なので回避に使ったり、さらに「ジャンプ→上ダッシュ→ジャンプ」という操作で疑似3段ジャンプも可能です。
しかも場所によっては、このダッシュ攻撃で破壊できる壁があり、それを見つけることで「ショートカット」をすることも可能です。
こういう「別のルートを探す」というのは、魔界村では初めてだと思います。
色々な意味で新しい試みのキャラクターと言えますね。
また、ステージ開始時やミスした時の再開時には、おなじみの「ステージマップ」が表示されるのですが、その時に「一言アドバイス」が表示されるようになりました。
しかもその一言アドバイスはやられた場面に応じて変化し、例えば落ちて死んだらジャンプに関するアドバイスが、ボスで死んだらボスの攻略法などが表示されます。
この辺りも「初心者向け」「ライトプレイヤー向け」を意識しているなぁ、という印象ですね。
また、今回も「有料のパワーアップ」が色々と用意されており、どうしてもクリア出来ない人はそれらを使ってゲームを簡単にすることが出来ます。
iPhone / iPod touch は普段ゲームをしない人も多いので、こうした配慮は嬉しい点と言えますね。
ただ、この手のゲームに慣れている人だと、あっという間にクリア出来てしまうと思います・・・
私も今回アーサーでやったところ、そのままストレートに終わってしまいました。
ゲームは「クリア出来るから楽しい」というのもあるし、これはこれでいいのかなぁとも思いますが、何かの「やり込み要素」のようなものがもっと欲しかったようにも思います。
この辺りはアップデートに期待でしょうか。
(ただ、鎧がなくなって武器の強化や魔法もなしになり、宝箱の意味もなくなる、前作の「ボクサーモード」のような安易なモードの追加には反対ですが・・・)
また今作の欠点として、「進むべき道が解りにくい場面が多い」というのがあります。
下に落ちないと進めない場所があるのに下が見えず、どこから落ちればいいのか解らない、落ちたら死ぬ場所と死なない場所との区別が付かない、といったケースが間々あります。
こうした場面は前作にもあったのですが、今作はさらに増えています。
加えて、「少し待つと床が現れて先に進める」という場面で、その床が現れるのが遅く、しかも床を待たずに進むと死んでしまうため、「一度死なないとそれが解らない」という場面が何ヶ所かあるのが気になります。
初心者向けに調整するなら、こういう所こそもっと調整すべきだったように思います。
とは言え「魔界村 騎士列伝2」、iPhone / iPod touch のアクションゲームとしては、やはり完成度は高いです。
定価は 600 円と高めですが、それだけのボリュームと内容があり、現在は発売記念セール中なのでお得と言えますね。
ストーリーは前作の続きなので、出来れば「魔界村 騎士列伝(1)」をクリアしてからやるのをオススメします。
ただ、前作をクリアしてから2をやると、2はあっけなく終わる可能性もなきにしもあらずですが・・・
・魔界村 騎士列伝2(iTunes が起動します)
その魔界村の携帯アプリ版として開発されたのが「魔界村 騎士列伝」で、昨年(2009年)末に iPhone / iPod touch 版も公開されました。
この魔界村 騎士列伝、「魔界村は2週エンドで真のエンディング」という魔界村のお約束を完璧に無視し、2週目はなくストーリーも「未完の形」でゲームが終わっていましたが、その続きとなるのが今回発売された続編。
「魔界村 騎士列伝2」です。
(一般の)携帯アプリとしては昨年末にすでに発売されていましたが、iPhone / iPod touch 版はグラフィックが完全に一新されており、迫力のある 3D グラフィックで表現されています。
魔界村は俗に言う「横スクロールのジャンプアクション」で、攻撃で敵を倒しながらジャンプで障害物を越え、最後にいるボスを倒せばクリアとなるゲームです。
オリジナルの魔界村は非常に高い難易度で知られていましたが、iPhone / iPod touch 版はかなり簡単な調整になっていて、あまりゲームをやらない方でもプレイ可能なレベルになっています。
今回の「2」は、前作よりさらに難易度が落とされている印象ですね。
ゲーム自体は前作「魔界村 騎士列伝」とほぼ同様です。
ただ、細かい変更点は多く、特に「方向キーやボタンの配置を自由に変更できるようになった」のは、嬉しい点でしょう。
前作は方向キーがやや画面中央寄りで、ボタンも横並びだったので指で画面が隠れる面積が多かったのですが、今回は自由に配置可能になっています。
ただ、操作性が良くなったかというと、決してそうとは言い切れず・・・
スティックがナナメに入りやすいため、しゃがもうとして横に歩いてしまったり、ボタンの反応範囲が広すぎて、攻撃のつもりで一緒にジャンプをしてしまったと言うミスが多発します。
前作はスティックがナナメに入りにくく、しゃがみたくないのに勝手にしゃがんでしまう事が多かったので、今回はすぐしゃがまないようにしたのだと思いますが・・・ なんだか調整が極端な印象。
この辺は個人差もあると思うのですが、私的には前作より誤動作でダメージを受けたり、下に落下してしまったりすることが多くなったので、前よりやりにくい気がしますね。
全体的なゲームスピードが前作より少し増しているのも、地味ながら重要なポイントでしょうか。
そして一番大きな変更点は、新しいプレイヤーキャラクター「パーシバル」の登場でしょう。
なんと「接近戦用キャラ」という、魔界村では初の性質を持ちます。
飛び道具がないんじゃ、このゲーム辛くない? と思うかもしれませんが・・・ 実際、ちょっと辛いです。
ただ、攻撃力がかなり高めに設定されていて、武器によっては火の玉が出たり前方三方向に氷が出たりするので、離れて戦う事も可能です。
また、見た目より攻撃判定が大きいので、慣れれば割と有利に戦う事も出来ますね。
さらにパーシバルの大きな特徴は「ダッシュ攻撃」が出来ること。
これはアーサーの魔法に相当するものですが、魔法の鎧がなくても使用可能で、ダッシュ中は無敵なので回避に使ったり、さらに「ジャンプ→上ダッシュ→ジャンプ」という操作で疑似3段ジャンプも可能です。
しかも場所によっては、このダッシュ攻撃で破壊できる壁があり、それを見つけることで「ショートカット」をすることも可能です。
こういう「別のルートを探す」というのは、魔界村では初めてだと思います。
色々な意味で新しい試みのキャラクターと言えますね。
また、ステージ開始時やミスした時の再開時には、おなじみの「ステージマップ」が表示されるのですが、その時に「一言アドバイス」が表示されるようになりました。
しかもその一言アドバイスはやられた場面に応じて変化し、例えば落ちて死んだらジャンプに関するアドバイスが、ボスで死んだらボスの攻略法などが表示されます。
この辺りも「初心者向け」「ライトプレイヤー向け」を意識しているなぁ、という印象ですね。
また、今回も「有料のパワーアップ」が色々と用意されており、どうしてもクリア出来ない人はそれらを使ってゲームを簡単にすることが出来ます。
iPhone / iPod touch は普段ゲームをしない人も多いので、こうした配慮は嬉しい点と言えますね。
ただ、この手のゲームに慣れている人だと、あっという間にクリア出来てしまうと思います・・・
私も今回アーサーでやったところ、そのままストレートに終わってしまいました。
ゲームは「クリア出来るから楽しい」というのもあるし、これはこれでいいのかなぁとも思いますが、何かの「やり込み要素」のようなものがもっと欲しかったようにも思います。
この辺りはアップデートに期待でしょうか。
(ただ、鎧がなくなって武器の強化や魔法もなしになり、宝箱の意味もなくなる、前作の「ボクサーモード」のような安易なモードの追加には反対ですが・・・)
また今作の欠点として、「進むべき道が解りにくい場面が多い」というのがあります。
下に落ちないと進めない場所があるのに下が見えず、どこから落ちればいいのか解らない、落ちたら死ぬ場所と死なない場所との区別が付かない、といったケースが間々あります。
こうした場面は前作にもあったのですが、今作はさらに増えています。
加えて、「少し待つと床が現れて先に進める」という場面で、その床が現れるのが遅く、しかも床を待たずに進むと死んでしまうため、「一度死なないとそれが解らない」という場面が何ヶ所かあるのが気になります。
初心者向けに調整するなら、こういう所こそもっと調整すべきだったように思います。
とは言え「魔界村 騎士列伝2」、iPhone / iPod touch のアクションゲームとしては、やはり完成度は高いです。
定価は 600 円と高めですが、それだけのボリュームと内容があり、現在は発売記念セール中なのでお得と言えますね。
ストーリーは前作の続きなので、出来れば「魔界村 騎士列伝(1)」をクリアしてからやるのをオススメします。
ただ、前作をクリアしてから2をやると、2はあっけなく終わる可能性もなきにしもあらずですが・・・
・魔界村 騎士列伝2(iTunes が起動します)
いきなりですが、自分のサイトでもAppの紹介ページを作ろうと思い、その際iPhone ACのリンクを貼ろうと思うのですが、フォースの下にあるバナーを使用していいですか?