上から落ちてくる落下物をかわしながら、積み重なっていく物の上に上がって、ひたすら上空へと登り続ける。
そんな海外の「バカゲー」が、この「The Incident」です。

シンプルな内容ですが、落ちてくる物の種類がハンパじゃないぐらい豊富で、さらにファミコン時代のようなグラフィックとサウンドが独特な雰囲気を出しています。

theincident

ゲーム内容は先に述べたようにシンプルで・・・
本体の傾きでキャラクターを左右に動かし、画面タップでジャンプ。
色々な物が落ちてくるので、それをかわしながらひたすら上へと登っていきます。

画面下からは風船の付いたコインが飛んできて、これを 10 個集めると 1UP。 たまに宝石が出てきてこれも 1UP になります。
コインの代わりに体力回復の風船や、一定時間無敵になる風船、逆にダメージを受ける風船などが出現する事もあります。

ゲームシステムとしてはこれだけで、とにかくひたすらジャンプと移動で落ちてくる物をかわしながら、登り続けるだけです。

ただ、落ちてくる物の「脈絡の無さ」が笑えます。
看板とかイスとか電話ボックスとか、車とか家具とかピアノ、さらにモアイとかツタンカーメンとか、もうハチャメチャです。
そしてその数が非常に多く、ステージが進むとさらに増えていきます。
さらに背景も最初は町中ですが、そのうち山の上や空、そして宇宙へと・・・
その意味不明な落下物と背景のバカっぷりを見て楽しむのが、このゲームの楽しみ方でしょうね。^^;

直接的な「ギャグ」がある訳ではないのですが、個人的には「バカゲー」はこのぐらいの方が良いと思います。
あまりにウケ狙いだと逆に「痛々しく」思える場合が多いので、こんな風にさりげなく(?)おバカな方が受け入れやすいですね。

主人公はライフ制で、回復できずに3回ダメージを受けるとミスとなり、チェックポイントから再開となります。
その際、致命傷となった落下物が「トロフィー」になって飾られます。

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ジャンルとしては「ショートゲーム」になると思いますが、ショートゲームとしてはややプレイ時間が長めなのが難点でしょうか。
ちょっとした合間にやる、と言うのには向いていないですね。

後半ステージは落下物も相応のペースで落ちてくるようになりますが、最初のうちは難易度が低い分、落下物が落ちてくるのも遅めなので、クリアまで結構時間がかかります。
もっと最初からドカドカ落ちてくるモードがあっても良かったように思います。


でも、なかなか楽しめるショートゲームですよ。 個人的には好きなゲームです。
設定や落下物が笑えますし、落下物ごとにサウンドが違うなど、細部にこだわりも見られます。
ルールも解りやすいし、シンプルだけにハマれますね。

価格は 230 円で、内容からして 115 円~ 230 円ぐらいが妥当だと思うので、相応の値段ではないかと思います。
ちなみに、iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応したユニバーサルアプリです。

The Incident(iTunes が起動します)