細胞のような丸い有機生命体の生き残りゲームを、宇宙空間のような幻想的なグラフィックとサウンドで描いたアプリ。
それが「Osmos」です。

元々はパソコンのゲームで、2009 年度のインディーズゲームの表彰で特別賞を受けた事もある作品です。
7月に iPad 版が発売されていましたが、今月になって iPhone / iPod touch 版も公開されました。

osmos

ルールはシンプルで、青い球体を動かし、自分より小さな球体を取り込んで、どんどん大きくしていきます
ある一定以上の大きさになるか、特定の球体を取り込めばステージクリア。
自分より大きな球体に触れてしまうと逆に相手に取り込まれ、完全になくなってしまうとゲームオーバーです。

自分の球体は画面をタップした方向に体の一部を射出し、その反動で動くことが出来ます。
ただし体の一部を射出するため、射出するほど小さくなってしまいますし、射出した体の一部は他の球体に触れると取り込まれてしまいます。
そのため必要最小限の射出で動くようにしなければならず、そこがゲームのポイントです。

ただ、ぼやぼやしていると他の球体同士が取り込み合って、巨大な球体が出来て太刀打ち出来なくなるので、相応のスピードも要求されますね。

ステージによっては、自分と同じように射出によって動き回る球体や、逃げ回る球体、触れると必ずこちらが吸い取られてしまう球体、重力を持っていて他の球体がその周囲を惑星のように公転しているステージなどもあり、変化に富んでいます。

様々なステージを順番にクリアする「Odyssey」モードと、ステージを選択してプレイ出来る「Arcade」モードの2つがあり、Odyssey をクリアしないと Arcade はプレイ出来ません。

Arcade モードには 8種類×9 の 72 ステージが用意されており、ボリュームは相応にありますね。
私的にはスコアを競えて継続的にプレイ出来る「エンドレスモード」のようなものが欲しかった気がしますが。

osmos2

ゲームは内容もユニークですが、「雰囲気を楽しむ」という要素が強い、環境ソフト的な性質もあります。
アンビエントな BGM の音色もかなり作り込まれていて、雰囲気を盛り上げてくれます。
ただ、その音質はイヤホンを通して聞かないとよく解らない繊細なレベルなので、ぜひイヤホンを付けてプレイする事をオススメします。

1ステージにかかる時間が短めで、忙しい操作も必要なく、人に見られても恥ずかしくないので、外出中や移動中にやるアプリとしても良いですね。

価格は 350 円で・・・ シンプルな内容であることを考えると、ちょっと高めかもしれません。
でも秀逸な雰囲気とステージ数から考えて、妥当という気もします。
iPad 版は大きな画面でプレイ出来ますが 600 円と高めです。

幻想的な雰囲気のアプリが好きな方に、特にオススメですね。

Osmos(iTunes が起動します)
Osmos for iPad(iPad 専用版です)